2018年8月10日 (金)

自民党総裁選への決意など

 石破 茂 です。
 本日、来月行われる予定の自由民主党総裁選挙に立候補する決意を表明させて頂きました。一人でも多くの皆様のご支持を賜るべく、投票日まで全身全霊で臨みます。何卒よろしくお願い申し上げます。
 人口急減、少子化、超高齢化、激変する我が国を取り巻く安全保障・経済環境。内外共に極めて困難な時代にあって、政治は過去の成功体験や遺産に縋ったり、次代に負担を先送りすることがあってはなりません。国民と正面から向き合い、公正で正直、そして丁寧な、信頼される政治が必要なのだと信じます。

 今こそ政治に対する国民の信頼、納得、共感が必要な時はありません。この歴史の転換点にあって、日本国の設計図を書き換えなければならない時が来ています。未来は過去の延長線上にあるのではありません。政治は全ての人が、全ての地域が幸せを実感できるものでなくてはなりません。

 私が考える日本が直面する危機とは、
一、 このまま推移すれば西暦2100年には高齢者の比率が現在のほぼ二倍の41%となり、人口も5000万人ほどに減少し、財政や社会保障の持続可能性が失われかねないこと。
二、 国民の中で世代間・世代内の格差が拡大し、固定化しつつあること。幸せを実感できず、経済の根幹をなす個人消費が伸びず、婚姻率低下と少子化に歯止めがかからないこと。
三、 地方の衰退と首都一極集中傾向が止まらないこと。食料を生産し、エネルギーを作り、出生率が高い地方が衰退し、そうでない東京だけが残る国家はありえない。経済・金融、文化の中心として日本を牽引すべき首都東京も、災害と超高齢化に直面する。現状を打開するには、一部の地域・企業・人々が豊かになれば地方も豊かになる、との発想をとることなく、全ての地域がその魅力を最大限に伸ばして発展していかねばならない。
四、 我が国を取り巻く外交・安全保障環境が激変しつつあること。
この四点です。

 日本の基本的な構造は、人口が増加し、経済が成長し、冷戦構造が存在していた時代に設計されたものです。前提が全く異なった今、自立性と持続可能性を基本に設計図を書き換えなくてはなりません。
 だからこそ、政治が誠心誠意、国民に語り掛ける姿勢と、それに対して国民が信頼と共感を寄せることが必須であり、我々自民党は、野党の時に作った綱領に立ち返らねばならないと考えます。
「勇気をもって自由闊達に真実を語り、決断する」
「あらゆる組織と対話し、調整する」
「国会を公正に運営する」
「政府を謙虚に機能させる」
「すべての人に公正な政策や条件づくりを行う」
 これが綱領に示された自民党の姿です。

 具体策の一つとして、「政治・行政の信頼回復100日プラン」を年内の完成を念頭に早急に策定したいと思っております。
 官邸の信頼回復(公平性と客観性を重視し、国民の立場に立った内閣人事局の改革、官邸スタッフの面談の透明化など)、国会の信頼回復(党内の中堅・若手の提言を踏まえ、国会運営の改革、行政監視機能の強化など)、行政の信頼回復(地方と中央の信頼関係に立った役割分担の見直し、最大のサービス業であるとの認識に立った国民本位の行政の確立、災害多発や人口急減・超高齢化・少子化に対応する組織の改編と働き方の改革など)をその内容として考えております。

 なお、総裁選において多くの論点が予想される中で、憲法について一言申し上げます。
 今、急ぐべき憲法改正の項目とは、合区解消のための衆参両議院及び選挙のあり方の規定、人権を決して不当に侵害しないことを前提とした緊急事態の規定、国民の権利に対応した政府の説明責任についての規定、であると考えます。
 これらの喫緊の課題に比し、9条は国民の理解が前提であり、丁寧に時間をかけて合意形成に努めるとともに、憲法改正以前になすべき法整備等を先んじて進めるべきものと考えます。

 一気に様々なことが押し寄せて、落ち着いて当欄を書く時間がとれませんでしたこと、どうかご容赦くださいませ。週末は土曜日は地元、日曜日は東京近辺での用務が入っております。
 台風が相次いで接近しつつあります。皆様お気を付けて、ご健勝にてお過ごしくださいませ。

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2018年8月 7日 (火)

イシバチャンネル第八十七弾

事務局です。イシバチャンネル第八十七弾をアップロードしました。「護国神社参拝と、防災省について」 です。


ぜひご覧ください


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2018年8月 3日 (金)

「政策至上」など

 石破 茂です。

 先般、新潮新書から上梓した拙著の「政策至上主義」というタイトルには、「政局至上主義」であってはならない、という思いも込めました。総裁選を巡っても、「誰と誰が会った」的な動向記事が報道のほとんどを占め、政策や自民党の在り方について、現時点で候補に名の挙がっている誰が、どのように考えているのかについての報道はほとんど見受けられません。
 総裁選挙についてはまだ始まってもいませんし、私も含めて正式に立候補表明をした者がいないのでやむを得ない面もありますが、この春の憲法改正についての報道も「安倍対石破」的なものばかりでいささか辟易させられたものでした。このような報道では、国民の理解も深まるはずはありません。
 政治は結果がすべて、と唱える向きもありますが、これは民主的手続きを全く無視した暴論です。民主主義は参加するできるだけ多くの人々に、正しい知識と情報を共有していただかなくてはその機能を果たせず、暴走する結果にもなりかねないことは歴史が証明する通りです。
 政治の使命として、主権者に正しい知識を持って頂く誠実な努力をせず、「どうせわからないから」とばかりに「結果がすべて」とするような立場には私は全く与しません。

 今回の自民党総裁選挙は事実上、日本国内閣総理大臣を選ぶものとなるのであり、どのような政策が実行され、政権与党たる自民党がどのように運営されるのか、というのは決定的に重要な情報となるでしょう。そうであればこそ、自民党員のみならず、広く国民の前に開かれた、内容のある討論が行われる総裁選となることを切に望みます。今週、自民党支持者以外の方々の集会でいくつか講演する機会を得て、痛切にそう思いました。

 2日木曜日に「昭和偉人伝」(BS朝日・8月15日午後9時放送分)の収録を行いました。東海道新幹線の生みの親でありながら開通の式典に呼ばれなかった十河信二前国鉄総裁と島秀雄技師長が主人公の企画でしたが、先人の偉大さや先見性、交通体系の在り方などについて、多くを考えさせられたことでした。

 週末は、茨城県、大阪府、地元鳥取県での講演や集会、テレビ出演などの予定が入っております。

 猛暑の日々が続いております。昭和30年代から40年代にかけて、私たちが小中学生だった頃は「夏休みは涼しい午前中に勉強しましょう」と教えられたものですが、もうそんなことは通用しなくなってしまいました。
 皆様どうかご健勝にてお過ごしくださいませ。

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