2017年8月10日 (木)

お初盆参りなど

 石破 茂 です。

 この週末は、先週末に引き続いて、地元のお初盆のお宅に伺う予定にしております。
 先週末は鳥取県地方も最高気温が38度という酷暑で、夕方になっても少しも涼しくならず、あちこちの夏祭りのはしごはなかなかに辛かったのですが、久方ぶりの地元の方々との語らいは、やはりとても楽しいものでした。SPさんも県警の警備も付かないカジュアルな雰囲気の中で、じっくりと地元の方々のお話を聞ける機会も多く、とても有難く思いました。
 そんな中で、多くの方々が我々自民党の政治姿勢に対してかなりの違和感を抱いておられることも強く感じました。これを等閑視することなく、政治に反映させ、よりよい自民党をつくらねばなりません。「野に遺賢なし」と言いますが、「野に多くの賢あり」なのだと思ったことでした。

 意見がきちんと述べられることはどの組織にとっても大変重要なことなのですが、メディアのあり方にも今、大きな疑問が投げかけられているのだと思います。いわゆる既存権力の側も細心の注意を払わなければならない一方で、メディアの側も誰に何を伝えなければならないかを常に自問して取材し報道してほしいと思わざるを得ません。

 今週触れた本の中で、「軍法会議のない『軍隊』」(霞信彦著・慶應義塾大学出版会)は、この分野では今まであまり纏まった論考がなかっただけに、とても有益なものだと思いました。感情論に流されない記述はとても示唆に富んでいます。「戦争の大問題」(丹羽宇一郎著・東洋経済新報社)も、是非ともお盆の間に読了したく思っております。

 18日の本欄の更新は、当日朝より茨城県知事選挙の応援(午前9時より坂東市内)や、大阪での関西テレビ出演などがありますため、お休みとさせて頂きますが、何卒ご容赦くださいませ。

 11日金曜日(山の日)に「深層ニュース」(午後10時・BS日テレ・収録)、18日金曜日に「みんなのニュース 報道ランナー」(午後4時半・関西テレビ)、19日土曜日に「胸いっぱいサミット2時間スペシャル」(正午・関西テレビ)、20日日曜日に「時事放談」(午前6時・TBS系列・収録)に出演予定です。

 各地で酷暑が続くようです。皆様、お元気でお過ごしくださいませ。


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「深層ニュース」の収録の様子です。


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2017年8月 4日 (金)

内閣人事局制度など

 石破 茂 です。
 内閣改造・党役員人事も終わり、永田町には悲喜こもごもの中にもつかの間の静けさが訪れています。
 今回の人事を巡って新聞各紙が様々な形でその背景や意図を報じていますが、何が真実なのかは知る由もありません。国家国民のための人事であったと思いますし、昨日の会見や総務会での安倍総裁の言葉通り、自民党が政権に復帰した時の原点に立ち返り、国民の期待や厳しい眼に応えられるよう、一層努力しなくてはなりません。

 福田康夫元総理が共同通信のインタビューに応じられ、内閣人事局の運用について「各省庁の中堅以上の幹部は皆、官邸の顔色を見て仕事をしている。恥ずかしく、国家の破滅に近づいている」「政治家が人事をやってはいけない」「自民党が潰れるときは役所も一緒に潰れる」と厳しく批判しておられます。
 実際のご発言すべてが報じられているわけではないと思いますが、あの冷静沈着・公平公正な福田元総理がここまで言われるのはよほどのことだと思います(福田康夫元総理についてはイシバチャンネルの最新号で私なりの思いを述べています)。

 各省幹部約600人の人事を取り仕切る内閣人事局制度は「縦割り人事の弊害を一掃する」との理由から、自民党が政権復帰した後の安倍内閣で2014年5月にスタートしたものです。
 この構想は福田政権下で当時の渡辺喜美担当大臣が強力に推し進め、各省の大臣室を廻ってその必要性を説いておられたのですが、当時防衛大臣であった私は「そうなると幹部職員は大臣より官邸の方を見て仕事をするようになり、大臣の権限が行き届かなくなるおそれがある。対象となるすべての人を人事局が多方面から公正に評価することも困難で、人事局に気に入られたいばかりに甘言を弄する者も出てくる結果となるのではないか」と難色を示した記憶があります。

 どんな制度も人間がつくる以上完璧なものはありませんが、今回の内閣改造にあわせて、内閣人事局長は政治家ではなく事務の官房副長官が務めることとなりました。改善に向けた第一歩であると思いますが、己の利益を超えて国家のために正論を唱えた者が不当に処遇されることのないよう、また既に退官した者も活躍できるような方策はないのか、さらに改善できるといいと思います。

 週末は、5日土曜日に倉吉打吹まつり、鳥取市鹿野町夏祭り、八頭町観光協会ぷらっとフェスタ、八頭町市場地区納涼祭などの催しに顔を出す他は、例年通り、お初盆を迎えられるお宅を廻る予定にしております。長くお世話になっていながらお通夜にもご葬儀にも伺えなかった方も多く、そのお詫びも兼ねて誠心誠意お参りしたいと思っております。

 今週末の都心は最高気温が30度を下回る比較的しのぎやすい日々でした。齢を重ねたせいか、浦富海岸の民宿に10日あまり泊まって朝から夕方まで海水浴に興じていた子供の頃や、漱石や鴎外の全集をひたすら読んだり、法律サークルの夏合宿で法律論議に明けくれていた学生時代の夏の日々がたまらなく懐かしく思い出されます。

 皆様ご健勝にてお過ごしくださいませ。

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2017年7月28日 (金)

蓋棺事定など

 石破 茂です。
 昨日の防衛大臣辞任報道以来、永田町は騒然とした雰囲気ですが、私自身は「蓋棺事定」という言葉を旨としなければならないのではないかと思います。人の評価はその人が亡くなってからはじめて定まるということなのではないか。そう思い定めてしまうと、様々な罵詈雑言や誹謗中傷もあまり気にならなくなるような感じも致します。

 防衛大臣について言えば、我々政治に携わる者は、制服自衛官たちを主体とする自衛隊員やそれを支えている家族の気持ちを常に考えなくてはならないという思いがあります。国民から選んでいただいた政治家が統制の主体として文民統制を実効あらしめるためには、「ことに臨んでは危険を顧みず、身をもって職務の完遂に努め、もって国民の負託に応える」という服務の宣誓に従って、昼夜を分かたず懸命に職務に精励している隊員や家族に政治がどのように映っているのか、を常に心すべきであろうと私は信じております。

 代表が辞任を表明した民進党においては代表選が行われることになり、恐らく解党含みで今後推移することになるものと思われます。憲法・外交・安保・社会保障・財政金融など各般にわたって政策論争が展開されることを望みます。あまり期待してはいけないのかも知れませんが、その結果解党となるのなら、今後の日本政治にとって望ましい一歩となりうるものと思います。

 私たちが当選一・二回生の頃、リクルート事件の嵐が吹き荒れ、国民の政治不信は頂点に達していました。一致団結を唱える執行部に対して我々若手議員は異を唱えて発言・行動したものですが、その都度跳ね返され、無力感に苛まれたことをよく覚えています。
 悄然として党本部5階にあった政治改革本部に行くと、伊東正義本部長と後藤田正晴本部長代理、羽田孜選挙制度調査会長が陣取っておられ、「これぐらいのことで怯んでどうする!お前たち若い者が新しい自民党を創って国民の信頼をもう一度取り戻すんだ!」と叱られたものでした。
 竹下総理が辞意を表明されて後継総裁選びとなった時、伊東先生に「先生が総裁となって党を救ってください」と懇願したのですが、峻拒なさいました。その時先生が発せられた「表紙だけ代えても駄目だ」という台詞はあまりにも有名ですが、「小手先で誤魔化すことなく党そのものを変えよ」という厳しいお言葉に一同粛然としたことでした。
 あれから28年、構図は異なるものの、自民党が危機に直面している今、「蓋棺事定」を胸に自分の果たすべき責任を果たしたいと思っています。

 週末は、29日土曜日が「富山県 石破茂を護る会」で講演(午前11時・ア・ミュー・ホール・富山県南砺市)、自民党朝日町支部講演会で講演(午後2時・アゼリアホール・富山県下新川郡朝日町)。
 30日日曜日は「山下たかし衆議院議員を激励する会」にて講演とその後の懇親会(午前11時・岡山プラザホテル・岡山市)、八頭町議有志との懇談会(午後3時半・八頭町)、八頭町きらめき祭り(午後4時半・郡家運動場)、高城祭(午後6時半・倉吉市立高城小学校)という日程です。

 先週末から鳥取→津→東京→新潟→東京→福井という移動の多い日程が続き、酷暑も加わって体調はあまり芳しくありません。今日はこれから札幌まで参りますが、何とか乗り切りたいものと思っております。
 皆様、ご健勝にてお過ごしくださいませ。

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