領土と国民
石破茂です。
今朝は8時50分羽田発の飛行機で釧路へ。港のそばの国際交流センターにて街頭演説。
本州の残暑とは打って変わって、九月の北海道は最高です。釧路には「鳥取町」という町があるくらいで、鳥取から開拓に移り住んだ人々の子孫が多く住んでおられるところです。
何人か聞きに来てくださるかな、と楽しみにしていたのですが、「石破さん、みんな聞きに行きたかったんだけど、今日は鳥取神社のお祭りでねぇ。みんなそっちに行っちゃった。」とのこと(涙)。北方領土問題を中心に、「国家の究極的な使命は領土と国民を守ることにある、内閣総理大臣はそのために命をかけるのだ」とのいつもの持論を展開いたしました。
そのあと、列車で4時間かけて札幌へ移動。
昨日も書きましたが、別にこれは鉄道マニアの私が仕組んだわけではありません。三連休の最終日ゆえ、コミューター航空の席がどうしても確保できなかったためこうなったのです。でも久々に広々とした秋の北海道の光景に接し、心洗われる思いでした。
札幌でも、ほんとに大勢の聴衆の方々がお集まりいただき、街頭演説にも力が入ります。「国家観・世界観の異なる政党にこの国を任せるわけにはいかない」との主張に頷いて下さる方が多くて、とても力強く感じました。
昨日は原田憲治議員、本日はとかしきなおみ議員に同行いただきました。みんな自分の選挙もあるのに、ほんとにありがたいことです。心から感謝。
明日は山梨県で農業関係の方々とお話をしたのち、党本部で青年局主催の討論会。そののち、保育施設、ネットカフェと廻ります。もし見かけたら、声をかけて下さいね!
昨日の国籍不明潜水艦領海侵犯事案は、極めて深刻な事態と受け止めています。仮に潜望鏡を上げていたのが事実であるとすれば、実に大胆不敵というか、我が国も軽く見られたものだというか、このような事態に対し、もっと速やかな対応がなされなくてはなりません。
しかしそもそも、我が国の防衛法制は、潜没潜水艦に対し必ずしも有効な手段を備えていません。この問題は私も過去何度も提起をしているのですが、その都度うやむやなままに終わっています。法制を明確に整備すべきか、それは領空侵犯措置類似のものなのか、それともそうではなく現場において採るべき措置をあらかじめ政府として定めておくべきか、議論の分かれるところですが、なにも考えないで出たとこ勝負というのが一番いけません。
現場の自衛官に過大な負担を与えることは避けねばなりませんし、そもそも国家としての対応すら決まっていないようで独立を保つことはできない、と私は信じています。この決定は内閣総理大臣の強いリーダーシップが必要であり、そのためにも今度の総裁選は全力で戦いぬかねばならないのです。
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コメント
新しいニュースが飛び込んできた。いろいろ物議を醸しているようだが、小生は日本の護衛艦やイージス艦のことは分からない。ただ知っていることとは、イージス艦は対潜水艦戦闘に特化したものではないということくらいだ。
何でもかんでもイージス艦が万能だと思い込むことは危険ではないだろうか?報道などを見聞きしていると、今回の処置について(そのまま逃がした)賛否両論だが、自衛隊を批判するのはスジ違いかなとも思えてきた。
それより、やはり国土に非常に近い場所にまで他国(支那か?)の潜水艦が侵入してくることだ。領海に侵入しなくても、境界線近くまでは合法的に来ていることは掌握しているはずだ。
恐らく国民に知らされないような出来事も数多く発生しているはずだ。それこそ水面下での戦いと言えるかもしれない。我々国民一人一人は、他国と戦争とまでとはいかないが、数々の駆け引きが毎日行われていることを認識しなければならないのだ。
実際、日本近隣はキナ臭くなってきている。経済成長で驕り高ぶっている支那という仮想敵国が海を隔てた隣に存在する。日本の国力を削ぐためなら支那は何でもするのは目に見えている。
今回のようなことが今後更に起きることは確実だろう。しかし、今の法律ではまともな防衛活動ができないことも事実だ。今のままでは得体の知れない敵艦に自衛艦が攻撃され、何十人何百人の死者が出ない限り、この平和ボケの日本人たちは眠ったままだろう。
領海侵犯した潜水艦は恐らく米軍にも追尾されている可能性が高い。実際、日本政府もどこの国の潜水艦か、ほぼ確認を終えているに違いない。数日後の発表と政府のコメントを注目する必要があるだろう。
投稿: 湘南のJOHN LENNON | 2008年9月16日 (火) 00時15分
初めてコメントします。
以前から石破さんを支持していたので、
総裁選に立候補されたこと、とても嬉しいです。
私の友人の2人が自衛官(幹部)です。
彼らはとても愛国心が強く、国のためなら
たとえ危険な状態であっても任務を優先すると思います。
それは自衛官としては素晴らしいことなのですが、
現在の待遇や法制度の下では、友人としては
とても心配です。
言葉は悪いですが、無駄死にする可能性も
あるのではないかと思ってしまいます。
彼らが、国民すべてに支持されていると感じ、
誇りを持って仕事ができ、適切な待遇を
受けられるよう法改正をしてください。
そしてそれは国民の利益でもあると思います。
投稿: htomo | 2008年9月16日 (火) 03時54分