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2008年9月18日 (木)

切実な思い


石破茂です。


今日は、秋田市と岩手県一関市の被災地での演説会。
地方にいる弱い立場の方々の切実な思いが直に伝わり、演説にも一段と熱が入ります。

Iwate


外交・防衛が国の基本であることは充分にわかっている、しかし目の前の暮らしを何とかしてくれ!それが地方の思いなのだと痛切に実感します。景気対策にしても、総論はいくらでも語れますが、大切なのはそれぞれの地域の実情に適合した、一人一人の心に響く各論です。「コメの値段がかつての一俵二万二千円から一万円まで下がってしまった」「地価が十分の一になってしまった」「商店街の七割が店を閉めてしまった」「集落で全壊した家が一軒だけであったので被災者支援法の対象とならない」・・・・・

Akita

少なくとも、これらの悲痛な叫びを理解し、我がこととしてこれを捉え、共に涙し、手を取り合って解決策を見出そうとする姿勢を国民に感じてもらえなければ自民党政治に明日はないといって過言ではないでしょう。


汚染・事故米問題に対する政府の対応は、少なくとも現在までのところ、決して国民の心に響いているとは思えません。2000年に雪印乳業の事故があったとき、当時農水総括政務次官(今の副大臣)であった私はすぐに現場の大阪へ飛びました。今年のイージス艦の事故の際も、当日に防衛副大臣を現地に派遣し、二日後には私が現地に行きました。政府が全力で取り組む姿勢をまず国民にみていただくことこそが何より重要であり、責任回避をせず、情報を隠さず、官僚叩きをする前にまず政治家が身を持って正面から向き合ってこそ始めて国民の信頼が生まれるのです。


明日は都内でテレビ出演や討論会。合間を縫ってとげぬき地蔵前(十二時半)と新宿アルタ前(17時)で街頭演説を行います。総裁選も余すところあと三日、全力で頑張ります。

今日は「ヒゲの隊長」こと佐藤正久参院議員が終日同行してくださいました。適宜適切なアドバイスにとても助けられ、心から感謝です。

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コメント

地方では、郊外に大型スーパーが出来ると買い物客がみんな殺到し、
結果的に商店街がなくなってしまうということが珍しくないですよね。
いつなくなるかわからない大型スーパーに、一時のことだけ考えて
殺到してしまう消費者にも問題がありますが、
土地さえも買わず、事実上その地域になくてはならない存在と
なった後でも、採算が取れなくなるとすぐに撤退する大型店舗の
方針は問題であり、規制は必須だと思います。
選択肢が限られている地域での杓子定規な自由競争主義はナンセンス
です。

目先の利益だけを考えず、長期的な視点で自分の住んでいる地域の
ことを考えないと後々大変なことになるということを、是非
石破さんにアナウンスしていただきたいです。

投稿: htomo | 2008年9月19日 (金) 07時43分

朝ズバッ!拝見いたしました。
石破先生の語り口は、本当にわかりやすく、染みこむように心に伝わるのでいつも楽しみに聞かせていただいています。
今回の遊説期間中も話を伺いに行きたかったのですが、仕事のため行けず、ニュースなどのメディアでしか聞けないのが残念です。
これからもお体に気をつけてがんばってください。ずっと応援させていただきます。

投稿: 小宮 | 2008年9月19日 (金) 09時52分

本日、投票はがきを投函(投票)して参りました。
障害のある息子が 心をこめて先生の御名前を書きました。

この思いが総裁選にパワーを発揮しますように☆

私の実家(岩手県奥州市水沢区)は被災はしませんでしたが、この大地震ではたくさんの人が被害にあいました。
ちょっと前までは 自民党・保守王国で当時は選挙も楽しかったのですが・・・
実家には「自民党に投票するように!」と話しておきました。
水沢区の駅前商店街はいまやゴーストタウンです。人が全然歩いていないんです。そんな町は全国にありますね。その選挙区が誰のお膝元であっても・・・。

元気な日本!にしたいですね☆

投稿: 石塚 | 2008年9月19日 (金) 19時02分

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