遺志に応える道
石破 茂 です。
農水省改革チームのメンバーであった課長さんが17日、自ら命を絶たれ、マスコミでも報ぜられました。
その動機について私の立場であれこれ申し上げるべきではありませんし、職務との関係が全く無かったかどうか、本当のことは誰にもわかりません。
真面目で明るく、責任感のあるムードメーカー的な方であっただけにとても残念です。
防衛省・自衛隊でも毎年自殺者が相当数あり、長官・大臣在任中、対策委員会を立ち上げ、訓示の度に「悩んでいることがあれば、私に直接でもいいから相談して貰いたい」と言ってきたのですが、効果はほとんどありませんでした。これはとても難しい問題なのですが、せめて悩んでいる人に対して「どうしたの?」と一声でも掛ける雰囲気だけは作れないものかと思っています。
改革を成し遂げることこそ故人の遺志に応える道だと信じ、今後とも一層努力せねばなりません。
| 固定リンク
コメント
私の妹の上司も先週会社で自殺しました。あと2年で定年退職だったそうです。
とてもやさしく周りから(少なくとも部下からは)好かれ、妹も「なぜ???何が理由で??」ととてもショックを受けていました。
こんなにも自殺が身の回りの出来事になってきていることに、私自身驚きと辛さと困惑でいっぱいです。
ここ約10年間の年間の自殺者が3万人以上と聞いたことがあります。
いつから、日本はこんなにも生きにくく希望のない国になってしまったのでしょうか?
石破さん、希望の持てる国づくりどうかお願いします。
投稿: hiromi | 2008年10月21日 (火) 21時00分
お亡くなりになられた農林水産省の役人の方には、心からご冥福をお祈りしたい。
けれど、
自殺は、しては絶対に駄目だと私は思います。
誰かを守る為、差し違えて、何かの為に自分が死ぬしか方法が無い場合でも容易に許す訳にいきませんが、大概、自殺の理由はこの世から逃げる為。
それが、とてもいやです。
元々生命は、生きるために生きるのです。
今生きている事が最大の価値だから、生きる為にあがいて生きている。生きる事を模索して、必死に生き延びようとするんです。
そんなの、小さな細菌でもそうなのです。
軽く自分の生を思って欲しくない。
また、生きたいと願うのに生きられない生命に生命を分け与えて死ねないなら、重荷を背負って生きるために生きる、その道を模索刷るのが生きてる動物の義務だとも思います。
国家に、省庁に本当に困って相談しても何もしてくれない。もう、この国の農業は終わりだ。
その、絶望感に長く農業は曝されてきました。
大臣。
農家の悲鳴を聖徳太子の様に聞いてくれますか?自身の部下の死だけで無く、農林水産業に携わる人間の、国情からくる理不尽な破綻や死を、食い止めてくれますか?
私は、一縷の希望をあなたに持っています。
何故なら、例外的とも言える、他ならぬ農林水産省からの連絡がきたからです。
私の守備範疇は酪農と牛です。
しつこいようですが、酪農家その存続そのものと、乳製品の生産への良心を救って下さい。
日本の農家の良心は、本当にすごいものなのです。安全安心な生産は彼らにとっては、当たり前なのです。
投稿: 露 です。 | 2008年10月21日 (火) 21時55分
故人のご冥福を祈ると共に残された,ご家族皆様には心よりお悔やみ申し上げます。
失敗や間違いが有ると認めて頂けない。でも本当に大切なのは、
人間はやり直せる力ある事に
見守る事が出来ない。
ギスギスして、ゆとりが無く
心豊かに成って行く為には?
考えさせられます。
投稿: hide | 2008年10月21日 (火) 22時02分
こんばんは。
自殺を防ぐというのは、とても難しいことです。
そこは農水省や防衛省だけじゃなく、社会全体で受け止め考えなければならない問題だと思います。
ここだけでなく、あちこちでおこっていることです。
もっと国をあげて自殺者を減らす取り組みをしてほしいです。
時間がかかって、なおかつ大変なことだとは思いますが、一人でも大切な命が助かることを願っています。
石破さんの心中を想うと、とても心が痛みます。
テレビ画面を通じて応援しています。
投稿: 超腐女子 | 2008年10月21日 (火) 23時04分
今日もお疲れ様です。
大臣、悲しいことがあっても、
私は大臣がこれまで以上に大臣らしく仕事をされ、さらに活躍されること、本当にお祈りしています。
人はだれもが悩みを抱えますが、
悩みを話す、ということもなかなか難しいものですよね。
悩みを話すレベルに達することは非常に理想的で重要ですが、
人と人との間にある氷壁(相手はみるけれど、決して触れることのできない透明な壁)を、崩していくことも、すごく重要だと思います。
最近元気?どう?
心から相手のことを気にかけ、声をかければ、
相手の心は確実に変わっていく、また私も、周りの人も確実に変わっていくと、
信じています。
投稿: 町子フロム東京 | 2008年10月22日 (水) 00時24分
部下の死というものは、とても耐え難いものだと想像します。が、末端の人間にとって、大臣は雲の上の存在だと思います。話したいことがあっても、話せないほうが普通ではないでしょうか。
匿名性が保障されることが伝われば、話しやすくなるのかもしれません。部下に対して、大臣に直接読んでいただけるようなメールアドレスの公開を強く望みます。
どうか、助けてあげてください。
投稿: ら | 2008年10月22日 (水) 08時10分
組織として、秘密が多すぎるから起きるのではないでしょうか。省にも寄りますが、次官以下の裁量で決まるものは、基本的にネット公開してしまえば、殆どの秘密はなくなると思います。「しがらみ」を断ち切るとは、秘密を無くす事だと思います。
「しがらみ」と言う文書をトラックバックします。
投稿: フレモン | 2008年10月22日 (水) 14時23分
いつからでしょうか。
自ら命を絶つ人が増えたのは。
いかなる立場の人でも、いかなる覚悟がある人でも、自ら命を絶つのはいけないことです。
きっと、誰にも話すこともできず、思い悩んだ挙句の果ての決断だったのでしょう。
大臣。
人間はやはり支えあえってこそ、生きていけるのだと思います。
ですが、現代人はそのことを忘れている。
悲しいかな、そういう時代なのかと思う今日この頃です。
投稿: えみっちぃ | 2008年10月22日 (水) 20時07分
自殺を招く風潮は、他人に仕事を丸投げする人が、まじめな人に仕事を押し付けているからでしょう。
実効性のある対応策は、自殺を起こした本人の上司の責任を徹底的に追及することです。懲戒免職、場合によっては刑事告訴をするように法を変えることです。
そうすれば上司もおちおち部下に仕事を押し付けられなくなり、その上司の上司もまた同様になります。
組織全体として本当に必要な仕事のみをするという風潮が醸成されると思料します。
また、N妻先生による質問の名によるなどの嫌がらせに対する組織全体の防衛も可能になることで、外的な妨害への耐性も獲得できるでしょう。
投稿: ドライゼ | 2008年11月 9日 (日) 17時55分