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2008年10月 2日 (木)

視察報告

石破 茂 です。

 あんまり毎日根をつめて書かなくてもいいですよ、というありがたいコメントのお言葉に甘えて、ちょっとお休みしてしまいました。
 
 一昨日は熊本で事故米であることを知らずに国産米と信じて使用してしまった酒造メーカーである「美少年酒造」、また同じく知らずに事故米を使ってしまった和菓子メーカーの方々のお話を聞きました。
 
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 行政の責任者である大臣が、とにかく現場に行き、実情を把握し、信頼感を得ていただくのが、このような場合における危機管理の鉄則だと、私は思っています。
 もちろんご要望すべてがかなえられるわけではありませんが、役人任せにして逃げていてはいけません。
 売り上げが十分の一になってしまった酒造メーカー、お彼岸や敬老の日で最も売り上げが伸びる九月に大打撃をこうむった和菓子メーカー、それらの信用を回復し、被害を補うために、政府として何ができるか。スピード感を持ってことに当たりたいと思います。

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 その後、問題の三笠フーズ九州工場と、流通ルートの解明を昼夜兼行で行っている福岡農政事務所を視察しました。三笠フーズの悪行は遠からず捜査当局により解明されることと思いますが、農政当局が三笠フーズの所業を知っていたのではないか、との憶測にきちんと答えるためには、相当の努力が必要であると考えます。
 組織防衛に走ることなく、国民・納税者の立場に立って、真実を明らかにするのが私の務めです。

 昨日は衆議院における本会議、選挙が近いことを意識してか、与野党の論戦は白熱しました。
 自党のPRに走ることなく、ほんとうに国民に語り掛ける姿勢が求められると思います。

 今日は衆参で本会議が行われますが、夜、農林水産省改革チームの立ち上げ第一回の会合を開きます。
 百年以上の歴史と伝統を持つ農林水産省を改革することは決して容易ではありませんが、本当に生産者と消費者の側を向いた農林水産省とするためには、避けて通れない道と覚悟しています。
 
 この成否は、ひとえに国民世論が味方してくれるかどうかにかかっています。どうか、みなさんのご意見もお寄せください。

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コメント

お忙しい中の視察、お疲れ様でした。

農水省改革が、どれほど大変かは想像できませんが、石破さんだったら何かを変えて下さると信じています。

いつも石破さんを応援しています。
がんばって下さい!!

投稿: 愛 | 2008年10月 2日 (木) 10時42分

連日お疲れ様です。
石波さんは、いつも「前向きに検討します」などというあやふやな言葉でごまかさず、即、行動で示してくださるので、本当に信頼できます。
私は以前からずっと石破さんのファンですが、自民党支持者ではありません。
残念ながら、わが県の自民党の候補さんには、石破さんのような魅力はありません。
でも、政権交代になったら、石破さんに大臣をしていただけなくなるから、自民党に勝ってもらわないと、という思いです。
石破さんには、農水省改革にとどまらず、日本全体の改革を期待したいです。
そのためには、石破さんの健康が第一、不眠不休などとおっしゃらずに、十分休息もとってくださいね。

投稿: ぼくた | 2008年10月 2日 (木) 11時14分

事務局の皆様たいへんご苦労様です
また石破先生を裏切った秘書以外の政策秘書および個人秘書のの方大臣の補佐および日々の活動たいへんご苦労様です
大臣が安心して公務に邁進できるのも皆様のお力があってこそと思います
大臣はもとよりこのブログをとおして支援者の一員として犒い申し上げます
本日仕事の関係て大阪から東京に向かっている新幹線の中から投稿させていただいております
事故米問題は地元大阪の業者が起こした不祥事だけに大変心の痛いことです
一般消費者に実際の健康にたいする被害への影響 事故米ではあっても加工段階においてはほとんど人体には影響はないとも言われてます まずそのあたりを明確に正直に発表し 厚生省や消費者庁担当方とも緊密な連絡をとり 処理していだだき
国民の不安を払拭するのが農林水産省の使命だとおもいます 石破大臣 頑張ってください

投稿: 西村宏之 | 2008年10月 2日 (木) 12時04分

石破さん、大変お疲れ様ですm(__)m国会あり、農水省の改革あり…季節の変わり目で風邪も引きやすく、ホントに健康管理がポイントですね★さて農水省の改革です。誰の為の…がキーポイントになりますよね。私の地元福岡で、子供病院の移転が話題になっています。移転の予定地は、市街地から随分離れたところです。誰の為の移転なのか、首を傾げたくなる想いで事の推移を見守る昨今です。農水省の歴史も重んじなければならないでしょうが、時代の流れを無視は出来ないと思います。虫の良い事を言えば、伝統は残して…云々になりますが、これからの日本の農林水産業、それに携わる人達の生活を守るだけではなく、消費者が安全な食生活を営み、かつ輸入や輸出をする諸外国との円滑な国交も頭に入れなければならないところですね。
各省庁の横の繋がりは?それが少しポイントになりそうな気がします。素人考えですけどね…ホントに国民の為に働く意気込みの官僚が、どれくらいいるのかも疑問ですが…と言いつつ、実際身内にも官僚はいるんですがホントに激務!入省した頃の理想なんて、一体何処へ?が現実m(._.)mどこのシステムから手をつけたら良いのかと思います…う~ん…自己の利益だけを追求するから、この手のトラブルが絶えない訳で。傍から見える程誰も儲からないから、ズルをするのも一つの理由?今まで国にばかり依存してきた生き方も、そろそろ改める時期に来ましたね。

投稿: りさ | 2008年10月 2日 (木) 12時31分

私は鳥取県民ですが石破さんは国務大臣ですので、特に贔屓目はありません。

連日の激務、お疲れ様です。
「改革」は息の長い戦いです。
どうか、尻尾だけでも捕まえて下さい。

・・・正直に申し上げます。
恋愛感情抜きの「隠れファン」です。
周りに結構います・・・

投稿: 苦学生 | 2008年10月 2日 (木) 18時14分

アタシが味方になりますヾ(^_^)

投稿: ユウコ | 2008年10月 2日 (木) 18時19分

 コメントをお送りしようかどうかずっと迷っておりましたが、勇気を振り絞り送らせて頂きます。
 私は石破大臣が「長官」であられた頃からのファンです。石破大臣の裏表のない誠実さ、逃げない態度、政界で一番と思われる頭の良さ、人の良さそうな笑顔、どれを取っても素晴らしい方と信望しております。
 恐らく大臣は、この職が「神が自分に与えた使命」と思いご自分の信念に従って日々邁進なさっているのでしょう。しかし「誠実で有能な人」は、重い病や過労死のリスクがあります。もしそのようなことになったら、国家の損失です。どうぞ休むことも国民のためだと思って、身体と頭に休養を与えてください。
 10年前に鳥取に住んでいたことがありました。郡家から将来総理大臣が出たら素晴らしいことですね。これからも応援してます!

投稿: madam | 2008年10月 2日 (木) 19時07分

石破農林水産大臣。
連日お疲れ様です。

しかし、私は、甘いことは全く言いません。
あなたをとても認めているので。

私にとっての期待の大臣、待望の大臣があなたです。あなたが私の期待を裏切ったと思う日が来たら、正直、私は今後一切自由民主党を認めないでしょう。

農業をいたずらに保護して欲しいなどと言う事も言いません。しかし、食料戦略が全く無い国というものはあり得ないと思いますし、また、自国でどのように農業を展開するかというビジョンが全くない国も全く他に無いと思います。

農家が保護なしでは辞めていく、と思って欲しくはありません。しかし、必要な保護はやって欲しい。また、辞めていく事、それもやむないしというビジョンでも結構ですけど、農業は他産業が流入して簡単にやれるほど、甘いビジネスではありません。現在において、この国では科学に沿った農業技術展開が全くと言ってよいくらいされていないのですから。元々まだまだ農業は感と感覚の世界。科学が解明したのはまだ、6割程度。優秀な農家は感というもの、それを磨いて今生きているのが実情です。農家は特別な技能を持つ「技術者」です。

そう言う彼らに太刀打ちできない事は、国際情勢の大波です。それからは、身を守れない。
だから、国の役目は本来それです。

しかし、農政には多くの天下り機関が連結し、また、不透明な金が多くあり、組織は前近代的なままで機能的でない。農家に直接補助金は行かない。補助なのかなんなのかよく解らない金が一部の利権に届くのは組織が疲弊している証拠だと思えます。

だから組織の改革は良い案だと思います。

一番メスを入れて欲しいのは農林水産省の持つ特別会計の組織。現代に合わないけど、とても大きな組織がいっぱいある。

けれど、愚策に踊らされ、疲弊しすぎた農家自身が、これ以上血を流す政策は妥当で無いと思います。本当に後でどんな量の輸血を行っても死んでしまう。
長期の少しずつの輸血が欲しいのでなく、良心を持つ農家を救う、真に機構改革、構造すらも変えそれを促進する外科手術、つまり政策が欲しいのです。流血を止める構造。

しかし、正直言えば、今は大量の血も欲しい。
もう、生きるか死ぬかですから。

投稿: 露 です。 | 2008年10月 2日 (木) 20時47分

国会の合間を縫って大臣御自らが視察にいらっしゃるなんて、本当にお疲れ様です。
前の方がコメントなさっているとおり、石破さんは有言実行で信頼できますし、このような大臣がいる国に存在できて、とても幸せです。

投稿: のん | 2008年10月 2日 (木) 22時11分

九州への視察、お疲れさまでした。
「現場主義」とでもいいますか、現場に行って、自分の目で確かめ、直接話を聞き、対応する・・・先生の行動力に脱帽です!房総沖での自衛艦の衝突事故の際も、そうなさっていましたね。対応策をどうのこうの練るよりも、まず、被害者の話をきく・・・話を聞いてもらえるだけでも、人って、ほっとできるんですよね。そんな当たり前のことを気負わずに行動に移せる先生だからこそ、応援したいという気になるのです。(自民党員でなくてごめんなさい?)
きっと先生の実行力があれば、農林水産省を改革できると思います!
お身体に気をつけてますますのご活躍を!

投稿: なまはげっ娘。 | 2008年10月 2日 (木) 22時31分

こんにちは。
連日、私などには想像もつかない激務だと思います。ご自身の健康も大切になさってくださいね。本当に身を粉にして職にあたっておられるのだろうと思うと、頭が下がります。

私事ですが、農業に関係することで少し。
私の祖母は米を作っています。
ですが、今はもう高齢で、しかも、買取の価格も思わしくないため、毎年田んぼを手放そうかどうしようか、という話がでます。
ですが、結局、おいしい米を作りたいという思いで、体が続く限りはやってみるか、という結論に落ち着きます。「することがないと、ばあちゃん、ボケちゃうから」と言っていますが、農業が好きなのだと思います。

農家の気持ちはこの一言に尽きるのではないでしょうか。
そして、こういう思いは、米農家だけが持っているものでもないと思います。

石破さん、今、真摯な農家を救えるのは、石破さんしかいません。
これまで日本を支えてきた人たちが、最後まで好きなことに打ち込めるように、どうかどうかお願いします。

季節の変わり目、どうかお身体を大切になさってください。

投稿: 小野寺志津 | 2008年10月 3日 (金) 00時01分

 連日お疲れさまです。
 こちらにコメントを残す勇気が出ず、今まで拝見させていただくばかりでしたが、今日は勇気を出してコメントさせていただこうと思います。

 今、私達は自身の国を信じる事ができない状況に陥っています。それは国が確かな情報を流してくれないからです。確かな情報が無い限り、私達は『考える国民』にはなれないでしょう。
 自国を愛せないのは、どうしようもなく辛いです。

 露様も仰っていますが、石破さんに裏切られたら自民党を信じられなくなってしまいます。

 石破さん、頑張ってください。心の底から応援しています。

投稿: あや | 2008年10月 3日 (金) 02時00分

農水省改革、きっと石破さんなら成し遂げられると思います。
がんばってください!

大臣が現場に行くことは、役所の中ではきっと賛否両論ある
でしょう。もしかしたら、石破さんの信頼している人物が
代わりに現場に行ったとしても、石破さんが行ったときと
同レベルの内容を報告できるかもしれない。でも、このような
事件が起きた場合、当事者にとって大事なのは理屈じゃなくて
気持ち・誠意なんですよね。そういう、人の気持ちがわかる
という能力は、政治家にとって最も重要なことの一つであり、
石破さんの魅力でもありますね。

投稿: htomo | 2008年10月 3日 (金) 05時42分

初めてブログを拝見させていただきました。

以前より石破さんの政治に対する一貫した姿勢や真摯な対応、冷静でわかりやすい話し方をテレビで拝見していました。

とても信頼できる(数少ない)政治家であると思っています。

正直ファンです・・。
人間味のある笑顔がとても素敵です^^

農水大臣は今最も大変なポストと思いますが
どうかお体壊さぬようにお過ごしください。

これからもブログを拝見させていただきます。

投稿: ぴよ | 2008年10月 3日 (金) 06時44分

自給率の低下の後に向上させよう言うのは 凄く無理があると思います
それは戦後に発展だと言って、国土の計画的で効率的な方法を行わず
発展だと言う事で宅地化や大規模商業地への転換を農地で行ってきています
そして国民はその利益を得ているのです
その代わりに 農地減少を産み生産効率や生産面積を犠牲にしてきました
これは自民党の道路行政や公共工事辛みが多い事も起因します。

日本の国土は狭いのです、戦後以降の国土利用計画を農業をおろそかにして工業に舵を切った全国民の責任でも有ると思います
国民は国土が狭いのにアメリカ型見たいな郊外型を好んだ結果だと思います
そして明確な国土ゾーンニングが過去から出来て無くて今までに来たのが原因だと思います

自給率が低下してと嘆くのは実は今まで何かを得て 何かを犠牲にしてきた結果だと思いますね
ここで再構築を行う必要が有ると思います
農業に企業参入を認めても 儲からいと宅地化をおこなったりする等悪事がでると思います

明確なる国土利用の効率アップのビジョンを出すべきでしょう
そしてそれに農業と都市形成とを融合させるべきだと思うのです。

日本人は日本の土を食え!!

投稿: タカ | 2008年10月 3日 (金) 18時06分

こんばんは。

ひとつご提案なのですが、いやどこの省庁や自治体にも言えることなのですが、「目安箱」の設置はいかがでしょうか?
省庁横断的に、消費者庁のスタッフが、当該省庁の「目安箱」を開封できる権限を持ち、仕分けするのです。

手紙、インターネットでの「書面」に残る方法が大切でしょう。

この中には、農家の農政に対する提案や不満、そして談合情報、不法行為などあらゆる「歪み」が発見されるかもしれません。

「止血処理」で大変でしょうが、その前に「ケガ」をしないシステムの構築を望みます。

投稿: マイスター | 2008年10月 3日 (金) 20時29分

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