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2008年11月28日 (金)

週末日程

 事務局です。
 明日は京都で結婚披露宴に出席した後、武藤容治先生のご地元、航空自衛隊岐阜基地、各務原のJAさん等におじゃまします。
 夜はTBSの「情報7daysニュースキャスター」に生出演予定です!見てくださいね!

 日曜日は鳥取です。1530~ジャスコ鳥取北店付近で街頭演説をします。

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省改革とWTOへの決意

 石破 茂 です。すっかりご無沙汰してしまいました。

 早いもので十一月ももう終わりです。毎年のことですが、カレンダーがあと一枚となるとなんとも言えない焦燥感にかられます。今年も目先のことに追われっぱなしで、納得の行く仕事が何ひとつとして出来ないまま終わるのか、といつも思うのですね。

 本日、いわゆる事故米問題について一定の区切りがつきました。
 もちろん、トレーサビリティシステムの確立や、業者名公表によって損害を受けた方々の救済など、まだまだやらなくてはならない課題は山積しているのですが、ひとつの山は越えた、という感じです。今後はこれらの課題解決とともに、本日行った職員に対する訓辞や発表した談話の中にあるように、農林水産省改革に取り組まなくてはなりません。

 昨日若手職員で構成される省改革チームから手渡された「緊急提言」には、通り一遍ではない、危機感と使命感に溢れた内容が記されており、「改革」というより「革命」と呼んだほうが相応しいような気すらいたしました。そうであるだけに、行く手には想像を絶する困難が待ち受けていることも確実です。

 農林水産省に限らず、あらゆる行政は利害調整をその職務の一部としていますが、あまりにそれが過ぎると本来の政策目標が全く達成されないという事態が生じます。当省の場合、「何とか各方面に配慮してその場を乗り切ろう」的な傾向が強かったのではないかと思っています。
 直面するWTO対応は、この姿勢であっては決してなりません。問題の困難性を思うと、思わず立ちすくみそうになりますが、何とか己を鼓舞してやっていきたいと思っています。

 それにしても、防衛省といい、農林水産省といい、大きな困難を抱え、組織改革が必要とされる省の長ばかり務めるのは、一体何の巡り合わせなのでしょうか。「誰かがやんなきゃいけない仕事なのだから」と自分に言い聞かせるのはあまりいい精神状態とは言えませんね。
 でも、「自分がやらないで誰がやるのか、今やらなくていつやるのか」的な気概を持って臨まなくてはなりません。そうでなくては、改革チームの熱意に応えることにはならないのですから・・・。

 一閣僚でもこの状態ですから、内閣総理大臣にかかる重圧は想像を絶するものがあるのでしょう。
 自分が内閣の一員であるから言うのではなく、本当に麻生総理はよくやっておられると思います。直観力、先見性は並みの政治家が遠く及ばないところだとつくづく思います。
 最近の麻生バッシングには、「地位に就いている者を貶めて自らを高からしむ」的な雰囲気が感じられる、と言ったら言い過ぎでしょうか。
 勿論政治家は批判されることが仕事ですし、それが嫌なら政治家などにならなければいい、ということは十分にわかっていますが、一国の総理をあそこまで否定的に叩く一部の風潮には相当の抵抗感を感じます。
 精一杯の仕事をして、何ら評価されなくて、本当に生き甲斐をもって働ける人は少ないように思うのですが・・・。

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アップです

 事務局です。農水省改革チームの提言、アップ写真です。

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農水省改革チーム提言

 事務局です。
 就任早々に立ち上げた改革チームから、提言が手交されました。「国民目線の農水省」をめざして、改革の実行はこれからです。

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2008年11月26日 (水)

そして・・・

 事務局です。
 ・・・キリン、ですね。ジュネーブの・・・キリン、です。

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ファルコナー農業交渉議長

 事務局です。さらに、ファルコナー農業交渉議長とも会談しました。

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ラミーWTO事務局長

 事務局です。WTO事務局長のラミー氏との会談では、重要品目の数についての不公平を正すべきではないか、十分な数を確保すべきではないか、など議論した模様です。

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ワセシャNAMA交渉議長と

 事務局です。
 ジュネーブでの写真が手に入りました。WTOの、NAMA(非農産品)交渉の議長であるワセシャ氏との会談後の写真です。非農産品の品目をどうするか、分野別の関税撤廃についてどうするか、などの意見交換をした模様です。

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2008年11月21日 (金)

ジュネーブ行き決定

 事務局です。
 WTOの閣僚級会合の事前折衝で、23日からジュネーブ出張になりました。
 特に鳥取の方々には、もとから入っていた日程を大幅変更せざるを得ず、多大なご迷惑をおかけして申し訳ありません。
 25日には戻ってくるので、滞在は約半日となります。

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2008年11月19日 (水)

委員会と函館

 事務局です。
 本日は9時から12時まで衆議院の農林水産委員会です。
 夕方から、函館市におじゃまします。街頭はありませんが、花びしホテルで18時から講演予定です。

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2008年11月18日 (火)

ホームページリニューアル!

 事務局です。
 今週から、石破茂オフィシャルホームページがリニューアルしました。動画も入れてあります。
 これからいろいろ作っていきますので、こちらもたまには見てやってください。

 http://www.ishiba.com/

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2008年11月14日 (金)

週末日程

 事務局です。
 本日小島敏男先生のご地元、羽生市におじゃましています。
 明日は福岡たかまろ先生の佐賀におじゃまします。
 1400~ゆめタウン佐賀駐車場、1625~JR鳥栖駅で街頭演説しますので、お近くの方は是非お越しください!
 日曜日は鳥取です。

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2008年11月13日 (木)

似てる?

 事務局です。
 今日は参議院の農林水産委員会が朝から夕方までずっとです。
 委員会とは全く関係ありませんが、この箸置き・・・似てませんか?
 防衛大臣時代のスタッフのお嬢様が「似てるー!」といって買ってくれたものです。
 久々に写真を発見したので、お披露目します。

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2008年11月12日 (水)

和牛振興PR

 事務局です。
 岡山の千屋(ちや)牛肉ってご存じですか?
 今日大臣室にPRに来られました。美味しいらしいです。
 (橋本岳先生、お写真ありがとうございます!)

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2008年11月10日 (月)

文民統制

 石破 茂 です。

 田母神前航空幕僚長の解任について述べた私の見解について、随分と多くの賛否のご意見が寄せられています。ありがとうございます&その多さにちょっとびっくり。
 ちょっと長くなりますが、私見を何点か付け加えておきたいと思います。

 シビリアン・コントロールの観点から、自衛官(一般的には軍人)には、政治的・思想的中立が強く求められます。
 政治は「党派性」を属性とし、思想は「排他性」を特性のひとつとします。仮に自衛官が、政党や思想グループの一方に加担すれば、他の党や思想を支持する勢力は軍事的な弾圧を受けかねませんし、実力組織が複数の勢力に分かれることはそのまま内乱の危険性を意味します。実力組織(軍)に政治が介入してはなりませんし、政治に実力組織が介入してもならないのです。
 
 しかしこれは、彼らが政治的・思想的に無知・無関心であってよいということを意味するものでは決してありません。どのような政党を支持しようと、どのような思想を有しようとそれは国民一人一人の自由であり、憲法上も当然保障されているものです。
 いや、それ以上に、彼らが政治的・思想的知識を豊富に持つことはむしろ有用でもありましょう。
 要は、「現職自衛官は政治的・思想的な活動を行なってはならない」ということに尽きるのだと考えています。

 私は防衛庁長官、あるいは防衛大臣在任中に、自衛官の方々に対して、あらゆる機会を通じて、
 「諸官は『与えられた装備、権限で全力を尽くす』と言うが、それだけでは充分ではない。選挙で選ばれる政治家は、主権者たる国民に直接責任を負う唯一の立場であることから文民統制の主体なのであり、戦車や護衛艦や戦闘機を操って己の危険を顧みず行動したことは無く、所詮は素人である。
 『この装備にはこのような問題がある』『今許されている権限ではこのような場合にこんな対応しか出来ない』ということは実際に行動する諸官にしかわからないのであり、それについて政治に対し発言することは、諸官の権利であるとともに、文民統制を実効あらしめるための義務でもある」
と述べてきました。
 田母神氏前空幕長は、航空自衛隊の雑誌「鵬友」への寄稿「航空自衛隊を元気にする10の方策」の中で私のこの発言に触れておられますが、私は、装備、権限につき、専門家である自衛官の意見を文民統制の主体たる大臣に述べることを求めたのであり、歴史観や憲法観についての発言を公の場で為すことを促したのではありません。

 昭和53年、統合幕僚会議議長であった栗栖弘臣氏が所謂「超法規発言」を行ない、金丸防衛庁長官から解任されましたが、今回の田母神氏の発言はこれとは相当に異なっているように思われます。
(栗栖発言についてはいつかまた紹介しますが、彼は「有事法制を欠いた今の日本では、他国の侵略を受けた場合、国の独立と平和を守ることを任務とする自衛隊は超法規的に動かざるを得ないことになる。だからこそ有事法制の制定が必要だ」と述べたものと理解しています。歴史認識の開陳でもなく、憲法改正論でもありませんでした。
有事法制が制定された直後、防衛庁長官室を訪ねられ、感慨深げだったのを覚えていますが、その後間もなくお亡くなりになりました)。

 今回の問題は、田母神氏の行動とその後の政府の対応が文民統制の観点からどうであったか、の一点に絞って論ぜられるべきものです。
 雑誌「論座」にも以前書きましたが、「愛国心」に限らず「愛」等という面映い言葉は優れて内面的なものであり、人に強制したり、声高に語ることを私は是としません。
 そして対象が国であれ、人であれ、良いところも悪いところも、正しかったことも間違っていたことも直視し、なおそれを受容することこそが「愛」なのだと思っています。
 皇室を敬い尊ぶこと、「国民の祝日」に国旗を掲げること、紀元節(建国記念日)にきちんと神社にお参りし、これを祝うこと。そのようなことは誰に言われるまでもなく自分自身でするべきことですし、少なくとも私はそうしてきました。
 
 歴史はその本質が科学である以上、あくまで客観的に捉えるべきですし、存在する多くの見方を自分自身で吟味し、判断すべきです。だから私は世に言う「自虐史観」も「自慢史観」も嫌いなのです。

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鳥取大学での講演

 事務局です。
 8日(土)に、鳥取大学農学部で講演させていただいたときの風景です。

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学生の方々との懇談もありました。

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2008年11月 7日 (金)

記者懇

 事務局です。
 昨晩、農水省内で、農水省担当記者の方々とのささやかな懇親会をやりました。
 日本の「農」と「食」について、いい発信をしていこう、という雰囲気でした。

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2008年11月 6日 (木)

バラの花束

 事務局です。
 先日おじゃました岡山の方から、バラがなんと50本届きました!
 あんまり綺麗なのでお披露目します。

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農水省改革チーム 有識者ヒアリングその2

 事務局です。
 昨日夕刻から、農林水産省改革チームの有識者ヒアリング第2回が開催されました。
 明治学院大学の神門教授と、東京農業大学の中村客員教授から、率直なご批判も含めたお話しを賜り、チームにもいい刺激を与えて頂きました。
 会議後、両先生とお話しさせて頂いているところです。

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2008年11月 5日 (水)

田母神・前空幕長の論文から思うこと

 石破 茂 です。 

 田母神(前)航空幕僚長の論文についてあちこちからコメントを求められますが、正直、「文民統制の無理解によるものであり、解任は当然。しかし、このような論文を書いたことは極めて残念」の一言に尽きます。
 同氏とは随分以前からのお付き合いで、明るい人柄と歯に衣着せぬ発言には好感を持っており、航空幕僚長として大臣の私をよくサポートしてくれていただけに、一層その感を深くします。

 日中戦争から先の大戦、そして東京裁判へと続く歴史についての私なりの考えは、数年前から雑誌「論座」などにおいて公にしており、これは田母神氏の説とは真っ向から異なるもので、所謂「民族派」の方々からは強いご批判を頂いております(その典型は今回の論文の審査委員長でもあった渡部昇一上智大学名誉教授が雑誌「WILL」6月号に掲載された「石破防衛大臣の国賊行為を叱る」と題する論文です。それに対する私の反論は対談形式で「正論」9月号に、渡部先生の再反論は「正論」11月号に掲載されています。ご関心のある方はそちらをご覧下さい)。
 
 田母神氏がそれを読んでいたかどうか、知る由もありませんが、「民族派」の特徴は彼らの立場とは異なるものをほとんど読まず、読んだとしても己の意に沿わないものを「勉強不足」「愛国心の欠如」「自虐史観」と単純に断罪し、彼らだけの自己陶酔の世界に浸るところにあるように思われます。
 在野の思想家が何を言おうとご自由ですが、この「民族派」の主張は歯切れがよくて威勢がいいものだから、閉塞感のある時代においてはブームになる危険性を持ち、それに迎合する政治家が現れるのが恐いところです。
 加えて、主張はそれなりに明快なのですが、それを実現させるための具体的・現実的な論考が全く無いのも特徴です。
 「東京裁判は誤りだ!国際法でもそう認められている!」確かに事後法で裁くことは誤りですが、では今から「やりなおし」ができるのか。賠償も一からやり直すのか。
 「日本は侵略国家ではない!」それは違うでしょう。西欧列強も侵略国家ではありましたが、だからといって日本は違う、との論拠にはなりません。「遅れて来た侵略国家」というべきでしょう。
 「日本は嵌められた!」一部そのような面が無いとは断言できませんが、開戦前に何度もシミュレーションを行ない、「絶対に勝てない」との結論が政府部内では出ていたにもかかわらず、「ここまできたらやるしかない。戦うも亡国、戦わざるも亡国、戦わずして滅びるは日本人の魂まで滅ぼす真の亡国」などと言って開戦し、日本を滅亡の淵まで追いやった責任は一体どうなるのか。敗戦時に「一億総懺悔」などという愚かしい言葉が何故出るのか。何の責任も無い一般国民が何で懺悔しなければならないのか、私には全然理解が出来ません。

 ここらが徹底的に検証されないまま、歴史教育を行ってきたツケは大きく、靖国問題の混乱も、根本はここにあるように思われます。
 大日本帝国と兵士たちとの間の約束は「戦死者は誰でも靖国神社にお祀りされる」「天皇陛下がお参りしてくださる」の二つだったはずで、これを実現する環境を整えるのが政治家の務めなのだと考えています。総理が参拝する、とか国会議員が参拝する、などというのはことの本質ではありません。

 「集団的自衛権を行使すべし!」現内閣でこの方針を具体化するスケジュールはありませんが、ではどうこれを実現するか。法体系も全面的に変わりますし、日米同盟も本質的に変化しますが、そのとき日本はどうなるのか。威勢のいいことばかり言っていても、物事は前には進みません。

 この一件で「だから自衛官は駄目なのだ、制服と文官の混合組織を作り、自衛官を政策に関与させるなどという石破前大臣の防衛省改革案は誤りだ」との意見が高まることが予想されますが、それはむしろ逆なのだと思います。
 押さえつけ、隔離すればするほど思想は内面化し、マグマのように溜まっていくでしょう。
 「何にも知らない文官が」との思いが益々鬱積し、これに迎合する政治家が現れるでしょう。それこそ「いつか来た道」に他なりません。
 制服組はもっと世間の風にあたり、国民やマスコミと正面から向き合うべきなのだ、それが実現してこそ、自衛隊は真に国民から信頼され、尊敬される存在になるものと信じているのです。
 
 
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事務局より:関連記事「文民統制」もご一読ください。

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