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2008年11月10日 (月)

文民統制

 石破 茂 です。

 田母神前航空幕僚長の解任について述べた私の見解について、随分と多くの賛否のご意見が寄せられています。ありがとうございます&その多さにちょっとびっくり。
 ちょっと長くなりますが、私見を何点か付け加えておきたいと思います。

 シビリアン・コントロールの観点から、自衛官(一般的には軍人)には、政治的・思想的中立が強く求められます。
 政治は「党派性」を属性とし、思想は「排他性」を特性のひとつとします。仮に自衛官が、政党や思想グループの一方に加担すれば、他の党や思想を支持する勢力は軍事的な弾圧を受けかねませんし、実力組織が複数の勢力に分かれることはそのまま内乱の危険性を意味します。実力組織(軍)に政治が介入してはなりませんし、政治に実力組織が介入してもならないのです。
 
 しかしこれは、彼らが政治的・思想的に無知・無関心であってよいということを意味するものでは決してありません。どのような政党を支持しようと、どのような思想を有しようとそれは国民一人一人の自由であり、憲法上も当然保障されているものです。
 いや、それ以上に、彼らが政治的・思想的知識を豊富に持つことはむしろ有用でもありましょう。
 要は、「現職自衛官は政治的・思想的な活動を行なってはならない」ということに尽きるのだと考えています。

 私は防衛庁長官、あるいは防衛大臣在任中に、自衛官の方々に対して、あらゆる機会を通じて、
 「諸官は『与えられた装備、権限で全力を尽くす』と言うが、それだけでは充分ではない。選挙で選ばれる政治家は、主権者たる国民に直接責任を負う唯一の立場であることから文民統制の主体なのであり、戦車や護衛艦や戦闘機を操って己の危険を顧みず行動したことは無く、所詮は素人である。
 『この装備にはこのような問題がある』『今許されている権限ではこのような場合にこんな対応しか出来ない』ということは実際に行動する諸官にしかわからないのであり、それについて政治に対し発言することは、諸官の権利であるとともに、文民統制を実効あらしめるための義務でもある」
と述べてきました。
 田母神氏前空幕長は、航空自衛隊の雑誌「鵬友」への寄稿「航空自衛隊を元気にする10の方策」の中で私のこの発言に触れておられますが、私は、装備、権限につき、専門家である自衛官の意見を文民統制の主体たる大臣に述べることを求めたのであり、歴史観や憲法観についての発言を公の場で為すことを促したのではありません。

 昭和53年、統合幕僚会議議長であった栗栖弘臣氏が所謂「超法規発言」を行ない、金丸防衛庁長官から解任されましたが、今回の田母神氏の発言はこれとは相当に異なっているように思われます。
(栗栖発言についてはいつかまた紹介しますが、彼は「有事法制を欠いた今の日本では、他国の侵略を受けた場合、国の独立と平和を守ることを任務とする自衛隊は超法規的に動かざるを得ないことになる。だからこそ有事法制の制定が必要だ」と述べたものと理解しています。歴史認識の開陳でもなく、憲法改正論でもありませんでした。
有事法制が制定された直後、防衛庁長官室を訪ねられ、感慨深げだったのを覚えていますが、その後間もなくお亡くなりになりました)。

 今回の問題は、田母神氏の行動とその後の政府の対応が文民統制の観点からどうであったか、の一点に絞って論ぜられるべきものです。
 雑誌「論座」にも以前書きましたが、「愛国心」に限らず「愛」等という面映い言葉は優れて内面的なものであり、人に強制したり、声高に語ることを私は是としません。
 そして対象が国であれ、人であれ、良いところも悪いところも、正しかったことも間違っていたことも直視し、なおそれを受容することこそが「愛」なのだと思っています。
 皇室を敬い尊ぶこと、「国民の祝日」に国旗を掲げること、紀元節(建国記念日)にきちんと神社にお参りし、これを祝うこと。そのようなことは誰に言われるまでもなく自分自身でするべきことですし、少なくとも私はそうしてきました。
 
 歴史はその本質が科学である以上、あくまで客観的に捉えるべきですし、存在する多くの見方を自分自身で吟味し、判断すべきです。だから私は世に言う「自虐史観」も「自慢史観」も嫌いなのです。

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コメント

はい、全くそのとおり。

>だから私は世に言う「自虐史観」も「自慢史観」も嫌いなのです。

「自慢史観」は言い得て妙ですね。

投稿: 通りすがり | 2008年11月10日 (月) 19時21分

米英の対イラク侵略戦争支持をした小泉内閣時に防衛庁長官だった人間に文民統制が云々と言われても何の説得力も感じません。
自虐史観も自慢史観も云々とおっしゃるが石破茂の歴史観はアメリカの奴隷になれとおっしゃってるようにしか見えません。

投稿: ラサ#lhasa | 2008年11月10日 (月) 21時38分


田母神さんは、身を挺して問題を提起してくれました。
確かに現役の自衛隊高官が発言するのは、職務上不適切だったかもしれません。
しかし、誰か影響力のある人がこう言う事を言ってくれなければ、何時までもこういう自虐史観のくすぶりは残ったままだったと思います。

国民は本当の事実を知りたいだけです。
日本の教育は、何かを隠して何かを抑える為に機能してきた感は否めません。
それで、間違いだけを認めろと言うのは、本当の民主主義なのでしょうか?
それが教育なのでしょうか?
一番の問題はそこにあると思います。

どの国も暗い過去を背負っていると思います。
しかし、他の国の国民は自国を誇って生きています。それは何故なんでしょう?
日本人は、真実をキチンと知らされないまま、何時までも重い鎖を付けられて、声を上げて国を誇る事を禁じられてきた感がありませんか?
過去の争いを悔いていない日本人はいないと思います(いろいろな意味で)。
でも、日本を誇りたい気持ちもあると思います(過去の歴史も含めて)。

何かわからぬまま、ただただ謝罪ばかりを繰り返される。
国民は黙って永遠に反省しながら生きろ。こう押し付けられてはいませんか?
こんな国民ばかりの国ってあるのでしょうか?そんなの国なのでしょうか?

戦争に対する思いを、国民に教える事はよい事だと思います。
しかし、国民のプライドまでそぎ落とす必要は無いと思います。
そういう舵取りに、明らかに日本は失敗しています。
そしてそれが、国際的な日本(日本人)と言う国のマイナスに働いている事も認識してください。

政治家がしっかりしないから、こういう国になったとは思いませんか?

今こそキチンと議論するべきなんじゃないでしょうか?

投稿: 一般人 | 2008年11月10日 (月) 22時02分

政府は「かつて植民地支配と侵略によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に多大
な損害と苦痛を与えた」という村山談話などの声明を出していますが、具体的に何が"多大
な損害と苦痛"なのかには言及しておらず、戦争により民家が破壊され、民間に犠牲者が
でたりする通常の損害や苦痛、植民地支配により韓国人の民族的自負心を傷つけ、苦痛
を与えたり、合法的であるものの戦時徴用により労働を強いられたりしたことと考える
こともできます。
中国人や韓国人が考えるように不当に多大な損害と苦痛を与えたという認識に対しては
日本がこれを認めたわけでなく、日中、日韓の歴史共同研究の場で論じるということに
なっています。

侵略だから悪いというかもしれませんが、1974年の国会決議以降、侵略は明確に
悪とされたのですが、当時は必ずしも悪いことではなかったのです。
さらに、侵略といっても、当時は軍の統帥権は政府にはなく、満州事変は関東軍の独断に
よるものであり、日本政府の意向ではないので、関係ありません。
また、当時の日本政府には軍を十分に統制する実力もなかったので、責任もありません。
別に軍国主義者という政治勢力が日本を支配したわけでもなく、戦時下のものを含めて
日本の愛国主義と軍の暴走は別物です。
愛国主義や皇国思想が軍国主義となり、戦争が起こったわけでは決してないのです。

繰り返しになりますが、日本は歴史認識に関しては中韓の言い分を全面的に認めたことは
なく、日中、日韓の歴史共同研究の場で論じるということのなっています。
そのことからすると、村山談話が中韓の言い分を全面的に認め日本が受け入れたものと
考えるからおかしいのであって、日本が反省する理由として、中韓の要求されて反省した
のでなく、欧米がアジア・アフリカを侵略し、植民地化したことを反省しないのに対して、
日本は道義的に高潔であらん為に、日本の歴史認識に基づき主体的に反省するんだという
ことを明確にすることが必要です。

勿論、中韓は欧米の植民地支配と違い日本のそれは過酷だったと主張するでしょうが、
そのように主張すれば、中韓は欧米の植民地支配を正当化したことになり、
世界中の旧植民地諸国からの非難を受け、中韓にとっては外交的に失策と
なるはずです。

もし、それでも日本のみを非難するのであれば、それこそ、アフリカ諸国に対し、
問題提起して対抗すれば良いのです。
中国のアフリカへの影響力を削ぐこともでき一石二鳥です。

欧米の一部には反発する勢力もあるかもしれませんが、現在は欧米国内でも植民地支配に
対しても批判が高まっているので反論できないでしょう。
アフリカに対する植民地支配批判にはオバマ次期大統領も同意するんじゃないでしょうか。

この”日本の歴史認識に基づき主体的に反省する”ということ明確にする為には村山談話
を引用する際には、我々考えるところの意味において、”植民地支配と侵略によって
損害と苦痛を与えた”と認識しており、
このような歴史認識に基づき、”過去を直視して、歴史を正しく認識し、アジア諸国との
相互理解と~”いう形で下記の例のように引用すれば良いと思います。

もし、中韓から”我々考えるところの意味”について聞かれたら、”日中、日韓の
歴史共同研究の場で論じられたもの”だと答えれば良いのです。

また、これに加え、実際、中韓と違い日本にはいろいろな歴史認識があるので一言では
答えられないと言っても良いと思います。

こうすれば、”具体的にどんな意味だ?”と詰問されても大丈夫です。
その上で、どのような歴史認識であろうとも反省するという姿勢を示せば文句はでないと
思います。

あと、アメリカに歴史問題で日本の立場に理解を求めるためにも真珠湾攻撃については
謝罪したほうが良いと思います。
開戦記念日あたりにコメントしたら良いでしょう。

[村山談話引用例]

我々考えるところの意味において、
「我が国はかつて植民地支配と侵略によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に
多大な損害と苦痛を与えた」と認識しており、

このような歴史認識に基づき、
「過去を直視して、歴史を正しく認識し、アジア諸国との相互理解と信頼に基づいた
未来志向の協力関係を構築していきたいと考えています。」

投稿: 日本史観 | 2008年11月10日 (月) 22時15分

田母神氏は確信犯です
論文の最後の部分は共感できます
こんな事になるのは十二分に分かっていたはずです
言わせた政治家と、選んだ国民が悪いのではないのですか

投稿: 通りすがり2 | 2008年11月10日 (月) 22時22分

石破大臣の著書 『国防』を近所のチェーンストアーの本屋で買いました。示唆にとんだ軍事素人に近い私でもよくわかる本でした。何点か疑問に思うこともありますがそれはまた後日にコメントさせていただきます。(まさかゲル本(茂の本という意味 大変失礼 よく動画サイトで石破大臣のことをゲル大好きとか書き込んであったもので愛眼をこめて表現したことをお許しください)
ちょうど小泉内閣総理の元2004年当時の防衛庁長官時にこの本の最後の10章 また会う日まで の 中で『私は総理になりたいとは全く思っていません 小泉純一郎という人を近くで見てきて「ああ 自分には務まらない」とつくづく思いました。 私は人にまかせることができません 小泉総理は「丸投げ」と言われていますがそういうわけではない
「こいつならできるだろう」と思ってやらせその責任は自分でとるわけです。しかし私にはそれが出来ない 自分で責任を抱えん込んでしまうのです 抱え込んで 志半ばで倒れてしまっては仕方ありません 』[原文そのまま]この国防 National Defence の著書のあとがきに(2005年)時に
もちろん この意見は2004年現在の心境であると書かれております
では 問います 今 農林水産大臣として重大な任務を日々なされておられます
さて私はもう一度 外務か財務大臣 もしくは党務
幹事長か政調会長をこなされてから 総理になられるべきだと考えております
総理になる 強いご意思はおわりですか
総理大臣の権力についてほしいといっているのでは
ありません
私は石破大臣が大好きです だから日本を尊敬できる国 日本に生れてよかったといえる国に
してほしいのです。

投稿: 西村 宏之 | 2008年11月10日 (月) 22時23分

 そして対象が国であれ、人であれ、良いところも悪いところも、正しかったことも間違っていたことも直視し、なおそれを受容することこそが「愛」なのだと思っています。

なるほど、石破さんはやはりキリスト者なのですね。そう思い至りました。

投稿: wakamiya | 2008年11月10日 (月) 22時54分

軍人も国民である以上、政治的意見の表明を妨げられることはありません。それは文民統制とは何の関係もないことです。彼が自分の政治的信条をもって職務の放棄をしたわけではないと思われますが。

それはともかく、歴史は科学ではありません。客観性の確保が事実上不可能だからです。たとえばホパーの「反証可能性」を満たすことなど有り得ませんね。歴史とは、「政治性を帯びた物語」と解釈するのが適当と思われます。

投稿: hoge | 2008年11月10日 (月) 23時12分

石破大臣初めまして

>今回の問題は、田母神氏の行動とその後の政府の対応が文民統制の観点からどうであったか、の一点に絞って論ぜられるべきものです

そう思います
田母神氏の論文自体は氏の歴史感で
あり、歴史の中の異説の列挙と思います
全文をネットで読み首を傾げたくなる所も
ありますが、醜い文とは思えないです


論文の内容は別にして内閣が対外的に
(村山談話)を踏襲する声明を出した後
に空自のトップが相反する論文を公式の場
ではないですが公したことが問題な事だけ
だと思います


投稿: 急行銀河 | 2008年11月10日 (月) 23時41分

石破さんへ

御注文です

ブログを書くのも良いけれど
いい加減 トップページのバー
変更しましょうよ!!!
総裁選はもう終わりましたよ

総裁選⇒衆議院選 でしょ

それから 
事務局と言うのも辞めましょうよ

話題を変えて
富山一区は 与野党共に
プレハブの事務所が完成しました

住人はまだいません
こんな事 今までになかった。
支持率が低下して 株価が不安定で
週末にもGMが破たんしそうなのに
何一つ策を考えない与党に
落胆しました

それに比べりゃ 田母神さんの
論文など どうでも良い

石破さん
これで良いのでしょうか?
これから 年末に向けて 
倒産は 増えます
もし GMが破たんしたら
又 株価が急落します

金融では 朝日生命 三井生命 が
破たんしそうです

麻生さん このチャンスに
「給付金支給しません 御免なさい」

解散しましょう

そして
今こそ 公明党に頼らない
自民党一党体制を構築しましよう

これから年末に向けて
静かに音を立てて 
鳥取砂丘の砂の様に
日本経済が崩れ始める

今の状態では 日本は沈没する

そして 新しい内閣で
年末の御用納めまでに
47都道府県の 裏金の膿を
一気に出しましょう
そして それに関わった公務員は
御用納めと共に 退職 です

経済を立て直す前に
国家予算の使い方を抜本的に
見直す事が大切です

国民には苦しみを押し付け
公務員は 裏金で贅沢三昧じゃ

納得が行きません
そして 裏金の自治体には
重いペナルティを課すべきです

その為には
重要ポスト(閣僚)には
相応しい人事をお願いしたい

この際
来年2009年の仕事初めまでには
裏金の膿を出し切る事


民間人 とりわけ 庶民は
財布のひもを締め
贅沢をあきらめ
節約をしてるのに

公務員だけが は 絶対許しません

そして
社会保険庁の様な 事は
二度とあってはなりません

では では


投稿: 樋口 ゆういち | 2008年11月11日 (火) 01時21分

お仕事ご苦労様です。
前回の記事に拙い文章でコメントさせていただきましたが、今回も賛同する面、出来ない面がありコメントさせて頂きたく思います。

>「今回の問題は、田母神氏の行動とその後の政府の対応が文民統制の観点からどうであったか、の一点に絞って論ぜられるべきものです。」

との事ですが、それでは、政府見解は絶対に正しいということでしょうか? 甚だ疑問です。
或いは、政府見解がどのようなものであろうと、田母神氏が自衛官(それも高官)として発言すべきではない事項を発言した。
ということのみを問題にせよとのことでしょうか? それはそれで政治家が事の本質から逃げているようにしか見えません。
仮に、田母神氏が幕僚長として政府見解に沿った文章を懸賞論文に投稿していてもやはり更迭したのでしょうか?本当にそうしますか?
やはり今回の件は、政府見解とは異なり、自衛官が政治家の領域に踏み込んだという両方の条件を満たしているので、
この2点をひっくるめて問題にしているのではないでしょうか?

大臣のお考えになる文民統制については、私も同感です。
ブログやテレビの討論番組で今回の件について色々な意見を見聞きしました。その中で私の受けた印象としては、
「文民統制」=「自衛隊は、首相、或いは知事が、指示または要請するまで黙っていろ」的なものが多いように思いました。
それは違うと私は思います。 
また、「そこまで言って委員会」と言う番組で、退役自衛官の方が、「災害時は、現地司令官の独自の判断で災害救助活動に出動してもいい」と
いう風な意見を述べておられました。 それもまた行き過ぎだと私は思います。

大臣の仰るように、自衛官は持てる装備のみならず、その専門的知識をもって文民を補佐する義務があり、発言する権利を有すると思います。
統制する側の文民は、(きっと)平時では優秀な方がなっておられると思いますが、非常時に対しても優秀かどうかは(選挙でも)分かりません。
そのようなこともありますので、例えば災害時であれば、現地司令官が、初動として自衛隊は何をすることができるか。 
ひとつの例を挙げれば、まず情報収集をするのであれば、ヘリを飛ばせば何分で被災地上空に行けます。とか
都市の通信が麻痺しているなら自衛隊の装備と衛星を使って現地との通信を何時間で確保することができます。とか。
そういう助言を積極的に進言するべきだと思います。

そういった非常事態時の専門家として適切な助言を述べ、その結果、最終的な判断は文民に任せ、進言の採用不採用に関わらずその決定には従う。
と言うのが適切な文民統制なのだと考えます。

ゴチャゴチャと述べましたが、要するに、文民と自衛官との間で、「報告・連絡・相談」が適切に出来ている上での統制だと思うわけです。

そのためには平時から文民と自衛官とで相互の信頼関係が構築されているかどうかが重要になると思いますが、
少なからず文民側は左翼的な思想に染まっている場合があり、自衛隊を忌避するようなごとき風潮が見られます。
このような状態を放置しておいては、適切な文民統制は成されないのではないかと思います。

だからこそ、政府見解が本当に正しいのか、よくよく見直さなければいけないのだと思います。

現在の政府見解の基となっている村山談話が、国民の同意を得ず、半ば無理矢理に諸外国に発信されたと聞いています。
そのことも含めて、本当に政府見解が正しいのか。 今回の件をきっかけにとことん議論していただきたい。

よろしくお願いします。

投稿: 三浦 | 2008年11月11日 (火) 01時47分

石破さん、こんばんは★コメント拝見致しました。難しい表現は出来ませんが、石破さんは私の代弁者です。嬉しかったし、感動しました★石破さんが大好きです。

投稿: りさ | 2008年11月11日 (火) 01時55分

文民統制の問題も重要ですが、農水省の問題も同じように重要ですよ。


農水省の出先の縮小は、農業関係者やそれに関係する多くの人にとって、大きな不安材料になってると思います。


食の安全や自給率の向上など国が関与すべき課題は山積みなのに、地方に丸投げとは如何なものかと思います。

投稿: あ | 2008年11月11日 (火) 05時43分

流石という感じで、勉強になります。

私はまず、国民を守る気があるのかを論点にしたいです。

「アジア解放のため、300万人が死ななければならなかった」という主張は、仮に事実だとしても、国民を守る軍人として、絶対に許されないでしょう。

なお自分は、かつての小林よしのり氏の活動(意見ではない)を肯定しています。

「テーゼ→アンチテーゼ→ジンテーゼ」の流れを止めていたのが「自虐史観」だと明らかにしましたからね。

そのフォロワー達が「排外主義」で固まりきって、それを愛国だと勘違いした。彼等のどれだけに、日本文化その物を愛し、他国との違いを理解し、共存する構えがあるんだろう。

そして「サヨク」も、単なる九条護持を平和だと強固に勘違いし続けた。彼等の中にどれほど、他国から虐げられ、大国の地位から転げ落ちても平和を訴え、しかも国民を納得させる覚悟があるのだろう。

最も・・・田母神氏がなぜ、ああいう論文を書いたか。右派の言葉を借り、言いたかったことは何だったのか。

先日「たかじん委員会」で、元自衛官が、自衛隊が「米軍の一部」となり、東郷元帥の写真まで降ろされていると言っておりました。

帝国海軍よりも海上自衛隊の方が「上」だとね。そんな「傲慢」は、許されるものでは無いと思います。

そうした憂国の情を、ああいう稚拙な形で表現したのだとしたら、彼の「内在的論理」を、少し汲み取るべきではないか。

それが無ければ、彼とその論文を支持する人は、納得しないのではないかとも思う。

投稿: ダルク | 2008年11月11日 (火) 06時26分

石破大臣 こんにちは☆
今回も大納得です。いつも丁寧なご説明、ありがとうございます。
石破大臣大好きです。これからも色々とお話してください~(^^)

投稿: かもめ | 2008年11月11日 (火) 13時49分

ありゃまぁ~、「文民統制」とは日本国憲法より上位にある決まりだったのか?
誰かも書いていたが、田母神氏が自分の歴史観に基づいて、命令違反をしたなら「文民統制」で罰せられるのは当然だが、彼はいつ、どのように職務命令に背いたのか。歴史観を発表するのが政治的行為なのか。論文発表が特定の政党や思想グループに加担したことになるのか。実に不可解だ。

>実力組織(軍)に政治が介入してはなりませんし、政治に実力組織が介入してもならないのです。

「文民統制」って自衛隊への政治介入じゃない?

>要は「現職自衛官は政治的・思想的な活動を行なってはならない」ということに尽きるのだと考えています。

論文発表は政治的・思想的な活動という認識なのね。もっと一般的でアカデミックなものかと思っていた。新聞投稿の方がより政治的・思想的な活動に近い気がするのだが…。

>私は、装備、権限につき、専門家である自衛官の意見を文民統制の主体たる大臣に述べることを求めたのであり、歴史観や憲法観についての発言を公の場で為すことを促したのではありません。

まったくの詭弁だ。自衛官(軍人)なら戦略や作戦を立案する上で、戦史研究を行うのは当然。それは最小限の損害で最大限の戦果を得るために必要であり、場合によっては当時の政治的な背景についても研究する必要があるのは少し考えれば理解できるはず。権限について専門家としての意見を求めるのであれば、現在の国際情勢を踏まえての発言になり、現状分析とは過去の歴史や国内事情を無視して成り立つものでもない。それとも石破氏は現状分析など無視した空理空論が聞きたいのか。

投稿: やす | 2008年11月11日 (火) 15時15分

(引用開始)
雑誌「論座」にも以前書きましたが、「愛国心」に限らず「愛」等という面映い言葉は優れて内面的なものであり、人に強制したり、声高に語ることを私は是としません。
 そして対象が国であれ、人であれ、良いところも悪いところも、正しかったことも間違っていたことも直視し、なおそれを受容することこそが「愛」なのだと思っています。
(引用終わり)

まったく同感です。一部の過激主義者が主張しているのは、けっきょくのところ、間違いを指摘してプライドに傷をつけてはならない、間違いは指摘するものは非国民、ということにすぎません。

じつのところは、彼らのとっての愛国心なるものは、彼ら自身の「高慢」の問題にすぎないのではないかと思います。高慢と愛は別物です。

投稿: ゆーぼー | 2008年11月11日 (火) 20時34分

田母神さんの参考人招致やそれまでの議論を見ていて、田母神さんの言いたいことの一つは、今の儘では自衛隊の士気が保てないとことのようですが、これには誰も触れていないようです。
「今まで金を払って雇っているのだから、いざとなったとき、文民の言う通りに黙って生命を賭けて働け」と言っても、その気になるでしょうか。
生命を賭けるつもりで戦わねば負けるに決まっています。
私は戦前派ですが、多くの兵士の話を聞いた経験から、自分の国を愛していなければ、戦えないと思います。
私たち同年配の間の話では今のままでは、バレーや野球の試合と同じように、某国と戦っても負けるだろうと言っております。
石波さんの文面から、村山談話には問題があるとお考えのようですが、如何にして自衛隊員に国のために生命を賭けて戦って貰えるか、そしてそのため、いかにして隊員の士気を向上すれば良いかを考えるのが文民である政治家の責任と思います。
閣僚のお立場で難しいと思いますが、どうかご意見を貴方様のブログでご説明して頂ければ有り難いのですが。

投稿: 無党派A | 2008年11月11日 (火) 22時13分

短い制限文字数の中で田母神氏が言わんとした多くの事。その中で一つのメッセージに,国を愛する心の欠如が自衛隊の精神崩壊に繋がるダメージを与えており,これは既に一般兵卒のレベルを超えて,幹部職員の域にまで達する看過できない様相を呈してきている,という魂の訴えがあると私は理解しました。しかし与野党含めて,さながら「人民裁判」の如くの場所で,このようなやり取りが期待できるわけがなく,総裁選においてあれだけ心のこもった?自衛隊への訴えをしていたあなたのブログであれば,他の政治家とは違った,あなたならではのコメントが聞けるのではないか?と思い,閲覧してみました。しかし,なんか,そこら辺の素人が書いているブログと同じですね。仮に,田母神氏の言動を良しとはしないまでも,彼のメモから読み取れる,彼の心の訴え「内発的な国を愛する心」が日本を支え守っていくための何よりの基盤であるという点については同意したいという内容であったとすれば,確かに元防衛庁長官だけのことはあるな,と私は評価できたと思います。また,シビリアン・コントロールについても,今ひとつの説明に終始していただけに思えます。シビリアン・コントロールの真の意味は,武器の使用において,政府と議会が国民の付託と同意に基づいて,その基準と手順を策定し,その結果について,政治家が責任を取るという意味でもあると私は解釈しています。だからこそ,軍なり,自衛隊は余計なことを気にすることなく,必要な時において,必要なだけの武力を必要とされる相手に適切に自衛隊員本人が紅顔の憂いなく自信を持って使用することができるようになるのだと私は考えます。そして,まさに,この点において,日本の政府は責任を回避し,ひたすら逃げつづけてきたのだと私は考えています。

投稿: jiro.siwaku | 2008年11月11日 (火) 22時46分

石破までそのへんのコメンテーターと同じで「文民統制」連呼してれば国民を騙せると思ってるのか

投稿: 牛乳 | 2008年11月11日 (火) 23時19分

はじめまして、田母神前空幕長の件でこのブログを知りました。そしてまさかコメントできるとは思っていなかったので驚きました。

今回の件について、いくつか思う事がありましたのでコメントさせて頂きます。まず[シビリアンコントロール]の件についてですが、おっしゃる事はほぼ理解できるのですが、政治的はともかく[思想的中立]というのは望まれるだけであり強制する権利など誰にもありませんし、そもそも「どのあたりが中立か」を定義すること自体ができません、それとも「政府見解こそが中立でありその他の全ては極論者だ」とでもおっしゃるのでしょうか?
中立という事自体がありえないからこそ「己の思想や信条に反していようと指揮には絶対に従う」という軍人たる者の大前提があるのではないでしょうか?
己の思想をどれだけ侮蔑されようと、今回の解任がどれだけ理不尽であろうと紳士的に従った田母神前空幕長はシビリアンコントロールの観点からも何ら問題ない人物かと思います。

また、空幕長の任を解かれた件についても自衛隊法第四十二条(身分保障)により4つの号や懲戒処分に該当する場合を除き意に反して降任される事がないとされていますが、今回は懲戒もなしに空幕長の任を解かれていますし、階級ではないにしろ明確な上位職から降ろされているわけであり、解任の命を出した者はこの法に触れているかと思います。
一部で誤解されている号「(三) 前二号に規定する場合のほか、その職務に必要な適格性を欠く場合 」というのも、歴史解釈という思想的問題を不適格とするなら憲法十四条に違反してしまうので適用できません。

内閣・政党・宗教等は同じ思想を理由に集まる団体なので組織と違う思想を示せばどのような処遇を受けても当然ですが、自衛隊員は会社員と共に労働者に該当し、個人の思想や信条を理由として不遇に処す事は違法なんです。
浜田防相はその点を勘違いされておられるように見受けられます。

石破大臣は労働者ではなく思想集団の構成員になるので(中山前大臣の件もありますし)組織の意向を伺いながらの言動しかできないかと思いますが、私としては石破大臣が防相前任者として浜田防相にアドバイスし、今回のフライング解任を防いでもらいたかったです。

最後になりましたが、述べさせて頂いた点以外については石破大臣の記事にとても共感しました。私は大臣を公平な見方のできる方だと思っていますし、石破総理が誕生する日をお待ちしています。

投稿: やすし | 2008年11月11日 (火) 23時20分

どうして田母神さんは本当のことしか言ってないのにこんなことになるんですか?
最近のマスコミは日本の報道機関とは思えない行動ばかりですね。
日本政府は日本の正しい歴史を裏付けをもって日本国民および世界に知らしめる必要があると考えます。
隣県島根の竹島問題も然り、中国・韓国・北朝鮮に屈しない外交を期待します。

投稿: 鳥取県民 | 2008年11月12日 (水) 00時39分

歴史は確かに学問ではありますが、特に近現代史は「歴史認識」として実際の外交で扱われているのですから、それは純粋な学問であるとは言い難いと私は感じます
また実際に国家への利益に関係するのであれば、学問ではない実際の政治という範囲においては純粋であるべきではないとさえ思います
問題なのは国家国民の利益を代表し、責任を持つ政府の見解とは異なる意見を、公的で高位な立場にあり、影響力が大きいと思われる人物が唱えるという越権性にあると考えます
田母神氏はその点について国民に認められたとされる権利代表者および責任を負う者として任命された人物ではありませんでした
これは国民の利益の侵害にあたるとまでは言いませんがやはり問題があるのではないでしょうか?

さらに言えば、現実の外交の利益においては、最も有利であると思われる歴史認識をするのが当然でしょうが、
しかし本当に現在の史観が最も利益があるのか、その議論が政治家の間でしっかりとされているのか疑問です
不透明にならざるを得ない話ではありますが

投稿: 素人 | 2008年11月12日 (水) 01時13分

今日初めて石破さんのブログを拝見させていただきました。

非常に丁寧でいてわかりやすい内容で、夢中で見てしまいました。

20歳を目前に控え、これから社会人として日本の原動力となるのに、政治や歴史などの認識、知識があまりに希薄なのだと気付きました。
今まで自国でありながら、日本でおきている事は第三者的に見ていた(興味もなかったかもしれません)自分を情けなく思います。


石破さん、これからも応援しています!!
どうかお体には気をつけて下さい

投稿: しいた | 2008年11月12日 (水) 04時16分

 おはようございます。
 我々日本国民を子とするなら、親は国家です。その親がいつまでも特定のアジアの国に媚びへつらって土下座し続けている姿をみて、子は親を尊敬できるでしょうか、田母神氏の論文の内容の是非ではなく、そろそろ親らしい姿を子に見せていただきたいと存じます。それが政治家の役目でしょうに。軍人に物を言わせるまでに至った、政治家の怠慢が今回の出来事で一番重要な事かと思います。歴史や政府の姿勢に関心のない国民ばかりでは無いのですよ。
 大東亜戦争について、しっかりとしたケジメをつけるべき時がきているのかもしれませんね。
 石破先生のご活躍、心より期待しております。

投稿: 山木 | 2008年11月12日 (水) 06時32分

11/5の「田母神・前空幕長の論文から思うこと」に次のようなコメントをした者です。
>田母神氏が統合幕僚学校長の際に行った提言をもとに、
>統合幕僚学校において、「国家観・歴史観」の講義が外部の
>「大学教授、作家、ジャーナリスト」らを招いて行われている、
>という記事も毎日新聞にありました。
>この内容も非常に気になります。

昨日行われた参院外交防衛委員会での田母神参考人への質疑で共産党の井上氏が、(ちょうど私が抱いていた)統合幕僚学校における「国家観・歴史観」の講義に関する疑問と問題点をぶつけました。産経新聞のweb siteに詳報が掲載されていますので一部抜粋します。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081111/plc0811111444034-n1.htm
ーー一部抜粋ーーー
井上氏「統合幕僚学校長だった(田母神氏は)、陸海空のすべての幹部教育の体系を改定した」「田母神氏は(統合幕僚学校長だった)平成16年の雑誌で『統幕学校では今年から、国家観・歴史観という項目を設け、5単位ほどわが国の歴史から伝統への理解を深めさせるための講義を計画した。主として外部から講師を呼び実施している』。これは事実か」
田母神氏「はい、事実です」
井上氏「平成20年のものをみると、例えば『大東亜戦争史観』とある。ほかの年度をみると『東京裁判史観』という項目もある。こうした呼び名自体が侵略戦争を否定する中で使われる言い方だ。大臣はこういう内容の歴史観、国家観教育が適切とお考えか」
浜田防衛相「そのカリキュラム、中身については私も把握しておりません」
井上氏「何が行われているかを把握していない。重大だ。平成18年の内容の一部は、大正大学の福地惇教授が4月17日に行ったとホームページで明らかにしている。講義目的は、第1に昭和の戦争は東京裁判の起訴状と判決によるような侵略戦争ではまったくなく、自存自衛のためにやむを得ない戦争だったこと。それが了解できれば、現憲法体制は論理的に廃絶しなければならない虚偽の体制だと断言できることを論ずることであります、と言っている。論文で明らかにしたにとどまらない、村山談話にも政府見解にも反するような、特異な歴史観を自衛隊幹部全体に職務として教え込むというやり方が、田母神氏が主導したといわれる。大臣、重大だとは思わないか」
浜田防衛相「これは重大なことではないかといえば、まだこの影響がどのようにでているか把握をしておりませんので、今この場でお答えすることは控えさせていただきたいと思います」
井上氏「公然といえるような雰囲気、土壌を作ってきたことが問題だ」
ーーー抜粋以上ーーー

私が危惧していた通り、田母神氏は、自らの歴史観を幹部候補生に教え込むため、カリキュラムの変更をしていたことになります。
田母神氏の歴史観は、自衛隊の中では決して異端ではないのでしょう。

井上氏はまた、田母神氏が基地視察や空自の訓練の場などで行った訓話の内容についても次のようにただしています。

ーー一部抜粋ーーー
井上氏「1月30日に我が愛すべき祖国日本と題した講話の記録文書では、専守防衛は国策だが、これがずっと続くかは検討されなくてはいけないとか、南京大虐殺はだれもみていないとか、決して日本が侵略のために中国にいったわけではないと述べているが、記憶にあるか」
田母神氏「私はいつも前置きをしてしゃべるが、これは私の私見である。正しいかどうかはみなさんが判断してください、と。これは私の考えですということで話しているが、内容は論文と同じだと思います」
井上氏「今年の4月1日に空自の訓練の場で訓話にたって、南京大虐殺に触れ、自虐史観を悲観したと報道されている。論文と同じ趣旨の内容をさまざまな場所で訓話や講話をしている。その場で教育をしている。その内容が政府見解にも反しており、一自衛官の言論の自由という問題ではない。強力な権限をもっている人がその権限として講話をしている。重大ではいか」
浜田防衛相「大変重大との認識のもとに今回おやめになってもらった」
井上氏「参考人の講話では、自衛隊は親日派、保守派の代表として外に向かって意見をいわないといけない。問題が起きたときは航空幕僚長を先頭に、航空自衛隊が頑張るしかない。問題はなんぼ起こしてもいいから頑張ってください、と言っている。これはけしかけている。」
ーーー抜粋以上ーーー

井上氏の質疑で明らかになったのは、統合幕僚学校長、航空総隊司令官、航空幕僚長というエリートコース(?)を歩んできた人間が、「統合幕僚学校のカリキュラムを変更」し、自衛官に対する訓話でも、今回の論文と同じ内容の主張を何度もしている、ということです。
事ここに至ると、「自衛官が自分の主張を発表して何が悪い?」という低次元の問題ではありません。田母神氏は自らの立場を利用して、自分の歴史観に合う自衛官を養成しようとしてきたのです。田母神氏自身の責任ももちろん重大ですが、田母神氏のこれまでの言動を放置してきた(黙認してきた?)防衛省(旧防衛庁)の文官(トップはもちろん大臣です)の責任も極めて重いと考えるべきです。
浜田防衛相は「把握していない」で逃げていたようですが、歴代の防衛相(=石破大臣も含みます)・防衛庁長官も、「知らなかった」では済まされません。

投稿: SQ300 | 2008年11月12日 (水) 06時55分

いつも石破さんのブログを読ませて戴いて居ります。隣県だからと言う訳では無く、本当に石破さんは数少ない素晴らしい政治家だと思います。
今回の事で思ったのは
空幕長の本来の仕事は何か?
歴史認識は文民の仕事ではないか。

何の為のシビリアンコントロールなのか本質が解っていないんですね。

自衛隊と言う存在が昨今の国際情勢で様々な使われ方をされ本質を見失ってしまいつつ有るのでしょうか?
空幕長の個人的な見解が
厳しい訓練と任務に耐えてる自衛隊の方々の士気を下げたり方向性を見失ってしまわねば良いのですが・・・

投稿: 島根県人 | 2008年11月12日 (水) 07時45分

田母神氏の証人喚問の様子をテレビで流さなかった政治判断とマスゴミにガッカリだよ。

所詮そんなもんでしょ、あなたも。

投稿: 1031 | 2008年11月12日 (水) 10時41分

文民統制の文民とは誰を指すのでしょうか。国民(代議員)でしょうか。
総合及び陸海空各統幕が国会にて承認を受ける人事でなければ本当の意味での文民統制とは言えないのでないでしょうか。
何をもって文民統制とするかを明確にしなければシステムとして過去の統帥権の拡大解釈による軍部の暴走を許した状況と変わらないのではないでしょうか。
文民統制とは自衛隊の人事(特に統幕)に対して国会にて定期的及び内閣総理大臣交代時に承認を受けることによって国会を通じての国民による文民統制が完成すると考えます。

投稿: カンジ | 2008年11月12日 (水) 13時35分

石破さんは、現実と理想のバランスを上手くとられていますね

「自衛官は、思想を活発化させても良いが、公での行動を規制する」
言論の自由と文民統制の着地点だと思います

>今回の問題は、田母神氏の行動とその後の政府の対応が文民統制の観点からどうであったか、の一点に絞って論ぜられるべきものです。

文民統制の観点からは、田母神さんの行動は間違っていたと思います
しかし、歴史問題の観点からの議論を切り離せるでしょうか?

歴史は、国民を国民たらしめる根本的な要素であり、科学として立証されるべきです
国家は歴史について議論し真実を確かめる責任があるはずです
一方で、外交と絡む問題(竹島問題など)は、真実が判明・確定すると困ることもあるでしょう

理想的には真実を求める科学であるが、現実的には国の利益が絡む外交でもある
そのような矛盾がある以上、この問題の着地点は難しそうですね

国が外交に偏り、科学としては消極的である現状では、田母神さんの問題提起を否定しきれないと思います

投稿: 科学者の卵 | 2008年11月12日 (水) 14時53分

11日の参院外交防衛委員会で田母神元空幕僚長が「村山談話は具体的にどの場面が侵略だとまったく言っていない」と指摘しましたが、村山元首相は同じ日の(2008年11月11日の)韓国訪問の際に韓国メディアの取材に答え、
「両国の歴史認識を一致させることは不可能だ。」と日韓の歴史認識が違うことを指摘しましたが、このことからも村山談話が当初より韓国などの歴史認識をもとに反省したものではないことがわかります。

するとやはり、村山談話の"多大な損害と苦痛"は戦火により民家が破壊され、民間に犠牲者がでたりする戦争による通常の損害や苦痛、植民地支配により韓国人の民族的自負心を傷つけたり、合法的であるものの戦時徴用により祖国の為でなく、日本の為に日本人同様の労働を強いられたりしたことによる経済的損害と考えることもできます。
南京に関しても便衣兵や便衣兵と間違われて処刑されたことを指して”虐殺”と言っているとも考えられます。

侵略だから悪いというかもしれませんが、1974年の国連決議以降、侵略は明確に悪とされたのですが、それ以前は主要国はよく侵略してましたし、
当時は必ずしも悪いことではなかったのです。

さらに、侵略といっても、当時は軍の統帥権は政府にはなく、満州事変は関東軍の独断によるものであり、日本政府の意向ではないので、関係ありません。
また、当時の日本政府には軍を十分に統制する実力もなかったので、責任もありません。

中国人や韓国人が考えるように不当に多大な損害と苦痛を与えたという認識に対しては日本の歴史認識とは違うことを認めていたわけです。

おそらく、今までは村山談話が中国や韓国などの歴史認識をもとに反省したものでないということを明確にすると中韓から色々追求され、村山談話を持ち出し反省しているといっても
納得しなくなることを恐れたのかもしれませんが、歴史認識の内容については日中、日韓の歴史共同研究の場で論じるということで合意しているので、
中韓もそれ以上追求できないので大丈夫です。
たとえ追求されたとしても、教科書検定で”つくる会”の教科書を検定合格させたことについて、
学問の自由ということを盾に中韓を押し切ったのと同様に、政府の歴史認識の内容については日本の歴史に関する学会の状況に即した内容で、学会の通説を中心に少数説を排除しない
学問の自由を尊重した歴史認識と答えれば良いと思います。
学問の自由を尊重する民主主義国家の歴史認識はこういうものだと相手国に模範を示せば良いのです。
ただ、日中友好協会が、「中国をはじめとするアジア各国を侵略して2千万人以上を殺害した。この侵略戦争の事実は否定できるものではない。
「三光政策」「731細菌部隊」「従軍慰安婦」など 以下略」と言って具体的な内容を認めさせようと
しているので警戒しなくてはなりません。

http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY200811120278.html

投稿: 日本史観 | 2008年11月12日 (水) 18時30分

石破大臣、この論文に国民がこれほどまで感心を寄せる最大の理由、お解りでしょうか。

万一お解りでなければ、お願いしたい。
どうか、できるだけ多くの国民と対話してください。そして、評論ではなく導いてください。

国民の望みは、この国に生まれこの国で生活できることを誇りにできることです。

国民は日本人であることを誇りにしたいのです。

そして、子供や孫に、この国をよりいい国にして渡してあげたいのです。

政治家の多くの先生に言いたい。これ以上、悲惨な国にしないでください。

石破大臣、お願いです。この国をいい方向に導いてください。

お願いです。

投稿: みつを | 2008年11月12日 (水) 21時15分

はじめまして。和歌山県で学生をしております、久間というものです。苗字が元防衛相と同じですが気にしないでください。

さて、なんだかコメント欄が憂国ポエムばかりになってきましたが……幕末の攘夷論者じゃないんですから、彼らにはしっかりしてほしいところです。

なんだか、この件で田母神元空将の更迭について批判する人は、二・二六事件あたりの日本や、第一次大戦前のオーストリア帝国のような雰囲気がありますね。
近代西洋史を多少かじった身としては、こういう民族派が多数を占める事態を避けたいと特に思います。
田母神元空将のような、愛国というものを勘違いした人によって、この国が歪められることのないように、石破さんのような良識ある方が国政を担っていただいていることが不幸中の幸いです。

投稿: 久間知毅 | 2008年11月12日 (水) 22時14分

久間さんですか。うーん、違うんだよな。ズレを感じます。二・二六事件とかそんなものとは全然異なるのです。誰もクーデターの呼びかけなんかしてないし、求めていない。
田母神元空将はただ問題を提起した訳でしょ。
そもそもこの内容は、日本国民が戦後ずっと問題としていたところでしょ。教育のあり方も含めてさ。
大臣には、こういう問題が起きることがないよう国民を導いてほしいんだよな。
宜しくお願いします。

投稿: みつを | 2008年11月12日 (水) 23時19分

民族派というくくりを使うところに問題を感じる。民族派の定義は何?アナタは何派?

投稿: みつを | 2008年11月12日 (水) 23時22分

政治家に最も必要なものは、自国への強い愛だよな。

投稿: みつを | 2008年11月12日 (水) 23時34分

シビリアンコントロール、非常に大切だと思います。
ただ今回のことを見れば、所謂侵略戦争史観が是という前提として、事が進んだという風にしか見えません。仮に田母神さんが「日本は侵略戦争をした」と論文にかいたら問題にしたでしょうか?私にはとてもそう思えません。石破先生は、このような場合でもご批判されるでしょうか?

石破先生に言わせれば、私は所謂民族派に属します。
しかし、私も私なりに歴史を勉強しておりますが、確固たるものがあるわけではありません。
そこで、是非お願いしたい提案があります。渡部先生とメディアで討論してはいかがでしょうか?
我々にとっても非常に勉強,刺激になりますし、きっと渡部先生も快諾されると思います。このようにして一つ一つ歴史の事実が確認され、評価されていくのは、日本の今後によってよいと思います。
ご検討よろしくお願い致します。

投稿: ひろひこ | 2008年11月13日 (木) 00時05分

過去に過ちを犯した程度のことで国を誇れないとは、幼稚園児並のメンタリティの人が多いようですね。
石破氏の仰っている「愛」についての話がまるで理解できないようです。

本当に愛があれば、この国の過去に何があろうと愛せる筈なんですけどねえ。

投稿: かに | 2008年11月13日 (木) 00時48分

文民統制については、本当にエントリーの通りですね。
政治家が軍事音痴でも、自衛隊員が政治音痴でも、ダメです。
どっちがエライとかそういう末節の議論になっている側面が
あるのが少し残念ですね。しかしこういう予行演習?を
繰り返しつつ軍事ということについて、学習していくのは
将来の自衛隊や日本にとっては良いことかも知れません。

来栖氏の解任は軍事系のblogでは結構早くからたとえとして
上がっていましたが、あまりにも重大さというか国防に
取り組もうという真剣さにおいて差があり、単純に並べる
のはちょっと来栖氏に失礼かなとも感じます。

>有事法制が制定された直後、防衛庁長官室を訪ねられ、
>感慨深げだったのを覚えていますが、その後間もなく
>お亡くなりになりました)。

これは少し感動しました。

それにしても政府の歴史認識が誤っているという人は、本当に
コミンテルン陰謀説ということで、良いんでしょうかね……
そんなつまらない過去を持つ国にしようというほうが
よほど自虐的ですよ。これを支持する人は歴史に一点の曇りも
あってはならないという、潔癖性なんでしょうかねぇ?

投稿: k | 2008年11月13日 (木) 06時15分

自虐史観や自慢史観が好きとか嫌いとか、そんな簡単な理屈で済むなら誰でも大臣になれそうですね。
村山談話の内容も、田母神論文に負けず劣らず曖昧で、敗者の美学を謳った村山さんの自己陶酔ですよ。あんな曖昧で何の何処を謝っているのかサッパリ分からないけったいなものを政府見解だなんてねぇ…。大体、謝罪するのに何が「談話」ですか。センチメンタルな回顧録の項目じゃないんだから、もっとしっかりとしたお題目がなかったのかね。
政府見解に臆面もなく自分の姓を冠するなんて、村山さんのチンケな虚栄心が見え隠れして気色悪いですよ。
しかも実は、村山談話なんて田母神論文騒動が起きて初めて知った人達の多い事。
政権末期にコソコソとドサクサに紛れて閣議決定された珍妙な名前の政府見解を、今さら改めて押し付けられてもねぇ。

投稿: 相貌 | 2008年11月13日 (木) 06時15分

政治家として、非常に安定感のある意見であり、民主主義と議院内閣制下での文民統制を深く理解されたご意見で、安心しました。

ネットでは田母神氏の論文内容に賛意を示す意見が多いですが、
逆に、例えばの話として、
政府が田母神氏のような歴史観を支持・公表している状況があったとして、
一行政官に過ぎない空幕長がいわゆる自虐史観にまみれた言論を公に陳述したら、どうなのか?
そのケースでも、空幕長を降格・減給・懲戒しないでおくべきなのか?
という議論には、反論が返ってきません。
田母神氏の歴史観を肯定したいが為に、文民統制を否定したがっているような意見が多いように感じます。

優先すべきは空幕長の思想・意思ではなく、内閣の思想・意思だと思います。
例え内閣の思想・意思決定が合理性を欠くとしても、
主権者に選挙で選ばれたという正当性を有する議員・内閣の意思決定であれば、
そちらを優先するというのが、民主主義だと思います。
(だからこそ、民主主義を健全に機能させるためには、国民の不断の努力が必要です。)

なるほど、文民統制の主体たる大臣に、軍人が専門家として意見を述べることは有用でしょうが、
実戦力を動かす立場にある軍人が、政府の意思を無視するような言動を公の場で行うことは慎むべきです。
軍人は公の場においては、言論の自由も思想の自由も制限されるのが、文民統制だと思います。
個人の立場として腹の中でどんな思想を持とうと自由ですが、
職務上や公の場では制限されるべきものです。
それはどんな組織においても当てはまると思います。

論文の内容どうこう以前の問題として、文民統制のあり方を考えるべきなんだと思います

投稿: 田沼 | 2008年11月13日 (木) 15時43分

大統領制民主主義と、議会制民主主義を履き違え混同されている方がいるようだ。
大雑把に言えば、大統領制なら法案ひとつ通すのにいちいち国民に断る必要もない。正に一大国民投票で大統領を選出するからだ。
反対に議会制は、主権者が国家元首を選ぶのではなく、国家運営を任せるに足る与党政権団体を選ぶだけなのだ。その与党政権の総裁を主権者である国民は選べない。よって議会制民主主義に於いて、国会を通して議決するあらゆる法案は、しっかりと国民に知らしめ支持を仰がねばならない。合理的か非合理的の問題ではない。

「村山談話」とは一個人の思想であるから「村山談話」と曖昧なお題目にしたのではないか。時の総裁の個人的な思想を優先して、政府見解とした法的根拠は何だったのか?

ヒトラーの「我が闘争」を政府見解としたナチス政権下のドイツとやり方がどう違うのか。

投稿: 相貌 | 2008年11月13日 (木) 19時14分

田母神前航空幕僚長の見解、行動を支持、擁護するご意見をお持ちの方々へ

国防の実力・実行部隊のトップが、あのような考えを持ち、行動する人物であったという事実に、何の不安も感じないのですか?
あの(ような)人で安心なのですか?

私は到底、納得がいきません。

投稿: m.a. | 2008年11月13日 (木) 19時20分

拝啓、石破茂様

田母神論文についてですが、文民統制について石場さんに賛成です。日本は民主主義を制度としている国家なんです。 この制度の下では、国民によって選ばれた文民が軍隊を支配しているんです。 いわゆるシビリアン・コントロール(civilian control )文民統制ということです。 この制度は広く一般国民の総意に基ずいた国家の価値観や、目的、諸制度、国家行為等に根ざしているのであって、 その時々の軍指導部の気まぐれな価値観や世界観を許容するような制度ではないのです。 文民統制をとっている欧米諸国では、制度としてゆるぎないものになっているようです。
同じ民主主義制度の日本で建前としては、それは変わらないでしょう。

軍隊は民主主義とは相容れない存在です。
絶対主義的であり、権威主義であり、ピラミッド型の組織ですよね。自衛隊も民主的な組織ではありえません。軍隊ですから。
軍隊の内部では、指揮命令系統に反し組織の秩序を乱す言動は否定され、そうした行為を行うものは厳しく罰せられます。 それを許せば組織として成り立っていかないからです。 兵士たちが憲法に保障された権利を振り回せば、国の安全を守ること
すら出来なくなるでしょう。

だから、今回の田母神元幕僚長の私的意見の公表は、軍人として全く矛盾する行為だったといえないでしょうか? 自らの存在を否定する言動をしたのです。彼は、自分が頂点に立つ組織の論理と実践を自ら破ってしまったのです。
彼の最高指揮監督権はシビリアンの内閣総理大臣が有します。

それから、所謂民族派(たとえば上智大の渡辺名誉教授)といわれる方々は、あまりにも感傷的、情緒的にこの問題を捉えすぎる感があります。だからことの本質が見えていない、と思います。 

 

ただし、

このような人物を幕僚長に任命した非は、

また別の問題ではないでしょうか。 

     

いつの日か、日本も民主主義国家を守り抜く決意と勇気と精神そして客観的な判断力を持った、立派な軍人を育てることが出来る国になることを願わずにはおれません。

一人のパトリオットより  

投稿: 玉田 寛 | 2008年11月13日 (木) 21時58分

はじめまして。

「現職自衛官は政治的・思想的な活動を行なってはならない」

田母神氏の行動のいったい何が問題だったのか、自分の中でもかなりすっきり整理できました。
この問題に対する石破大臣のお考えをブログで拝見して感服しました。
「航空自衛隊を元気にする10の方策」の件もすっきりしました。
石破大臣はそういう意図で発言していないと思うんだけどなぁ、と思っていましたので。
石破大臣に防衛大臣をまたやってもらいたいです。

投稿: す~ | 2008年11月13日 (木) 23時23分

 シビリアンコントロールコントロールは本来、軍隊の指揮命令に関するものであることから、現行法制上、「政治的中立」ではなく、「法令及び上司の命令に従う義務」との比較検討になります。
 そして、歴史的経緯からは「統帥権」の所在をめぐる問題としての議論になります。したがって、「政治的中立」とシビリアンコントロールとの関係は本来、「傍流」の議論であるはずのものです。

 そして、田母神氏が航空自衛自衛隊の要職を占めていた間、現実には、部隊の統帥に関して「命令違反」や「独断専行」という具体的問題が生じたわけではありません。氏も、防衛大臣の人事権に服して自衛官生活に別れを告げています。このことは、シビリアンコントロールは機能しているし、田母神氏もシビリアンコントロールに反するつもりはなかったということを意味します。

 言い換えれば、これまでの田母神氏の自衛官生活の中で、氏の歴史認識がシビリアンコントロール上問題とはなりませんでした。このことは、「歴史認識」と「シビリアンコントロール」とは本来別個の問題点ではないかということを強く示唆していると思います。

 思想信条を持たない人間はあり得ない以上、結果として、個人の思想信条と公務員としての業務施行能力は基本的に別物であるということがいえます。さらに、政府見解と反する思想信条を有する自衛官が「統帥権」とは何も関係がない職に就いている場合には、そもそもそのような問題は発生しません。

 つまり、シビリアンコントロールと「政治的中立」をことさらに関連付けて述べる立論は「ピンボケ」であると断ぜざるを得ません。

 そのような政治家の態度であるからこそ、シビリアンコントロールの現状、そして、「村山談話」は果たして自衛官が

「守るべきものと信じる」

ものとなっているのでしょうか。もし、政治家が「シビリアンコントロール」ということを主張するのであれば、それにふさわしい態度行動があるはずです。氏の問題提起はそこにあるはずです。

 阪神淡路大震災においてシビリアンコントロールを守った松島方面総監は「救助が遅れた」との批判を浴びて、「涙の記者会見をしました」そのようにシビリアンコントロールを守った自衛官に

政治家の怠慢のツケを回す

というような態度で、政治家は許されるでしょうか。現状では

シビリアンコントロールの名を借りた「思想弾圧」

という田母神氏の立論のほうに説得力を感じます。シビリアンコントロールのの議論ができない政治家・国会が自衛官に対して「シビリアンコントロールに服せよ」と言っても説得力はありません。

 石破大臣におかれましては、かつて、防衛参事官が「所掌に関係ないから」として、重大事態に登庁しなかったことを批判しておられましたが、国政全般に責任を持つ「国務大臣」として、

「(農水大臣としての)所掌に関係ないから」

として逃げることなく、内閣でシビリアンコントロールのありかたについて議論するよう先頭に立っていただきたいと思います

投稿: kahn | 2008年11月14日 (金) 00時04分

田母神空幕長の件について
私は全肯定はできないが全否定もできないという考えです。
私個人は「侵略云々」のくだりは賛成できません。
あの戦争は今やったらば侵略ということになるでしょう。
あの戦争をやったのが「日本」ではなく仮に「中国」だったとしましょう、
その場合における「日本」は「マリアナ諸島」、「フィリピン」
のような位置づけになると思われます。
私が中国人の立場なら、中国が軍備の近代化と増強を進めているのは
アメリカからの防衛のためであり中国本土の防衛のためには
日本をはじめとする周辺を制圧し勢力圏化におく必要があると
考えることでしょう。

それは日本にとってそれはいい迷惑。まさに侵略ではないかと思うわけです。
日本としては冗談ではない。よって「あの戦争は侵略ではなかった」
に反対です。田母神氏の言う「言論の自由」についても
政府機関のそれも高位にある立場の人物が政府見解と異なる見解を
自由に発信して良いのなら例えば外務省の高官、大使といった立場にある人物が
政府見解に逆らって「北方領土はロシアの領土」とか
「竹島は韓国固有の領土であり日本政府は不当に領有権を主張している」
「中国とは尖閣諸島をめぐる領土問題がある」
(日本政府の見解は尖閣諸島は争う余地のない日本領であり
領土問題そのものが存在しないという見解)
「拉致被害者は自由意思で北朝鮮に渡った」
などと発言することも許されることになってしまう。
よって今回の件で「言論の自由」を言うのは違うと思う。

一方、田母神氏の論文で全面的に賛成できるのは
「自衛隊はがんじがらめにされ何もできない」の部分です。
税金を無駄遣いするな、税金は有効に使えとは
思想の保守もリベラルも問わず共通した認識だと思います。
私が思うに自衛隊をがんじがらめにしてる現状こそ
なんの抑止効果もなく、牽制力もなく、外交力の足しにもならず、
(だから拉致被害者を返せと言ってもガン無視される)
税金をただ無為に消費させるだけの本当の無駄遣いになっている。
そもそも専守防衛なる方針そのものが有事の際には
こっちの損害だけが余計に大きくなり無駄に死人を増やすのを良しとする
バカらしい方針だと思ってます。侵略は悪い、しかし
いたずらに手足を縛ってこっちの犠牲を余計に増やすのはもっと悪い。
専守防衛とやらをかたくなに守って自衛隊の行動を縛りその結果
日本国民の財産、生命がいたずらに失われた場合
野党の皆さんはどういう責任をとってくれるんでしょうか。
阪神、淡路大震災の時、自衛隊の出動を即座に発令してれば
救えた命もあったはずです。いわゆる有事の場合もこれと同じで
「存在する自衛隊」から「機能する」、要するに戦える軍隊に改革しなければ
自衛隊は年間五兆も消費するただの「お役所」です。

それに専守防衛とは要するに本土決戦、一億玉砕をよしとするものであって
「国民の生命財産を守る」という自衛隊の存在目的を真っ向から否定するものです。
それなのに与野党はマスコミもその専守防衛を絶対視するのは
私にはまったく理解不可能。あの人達は日本に対し武力を行使した国があっても
自衛隊員も含めて日本国民の財産生命が失われるほうがいいらしい。
それに向こうにその気があるのならそれに対し
国土国民が被害を受ける前に打撃を与えることは自衛権の正当行使。
税金を有効に使えと言うなら変な自主規制はやめて
自衛隊のあり方を国内政治に合わせてではなく対外的に
効果的、合理的なもの、要するに「普通の軍隊」に脱皮しなければならない。
それが抑止力、牽制力になる「税金の有効活用」なんだと思う。
私が思うにあの戦争は侵略だった、しかしだからといって
日本が侵略されていいのかどうかは全くの別問題。
あの戦争は侵略だったと考えた場合でも日本が当時のフィリピンみたいなことに
なるのを防ぐためにも日本の実効力ある防衛力の整備、強化は不可欠と考えます。

シビリアンコントロールについて一言。
野党やマスコミの皆さんは最近好んで使ってますね。
国会中継を見ても文民統制の崩壊だのなんだのと。
でもねぇ…ある種胡散臭さを感じるんです。
今政府与党が通そうとしている新テロ特措法。
この法案が通ったとする。防衛大臣が部隊に対し出動命令を出した。

しかし部隊指揮官は命令を拒否した。

このような場合でも野党やマスコミの皆さんは文民統制がどうだとか
自衛隊は命令に従えと今と同じ調子で自衛隊を非難するんでしょうか。
私は「ギリギリで見せた自衛隊の良識」とか
「○○司令の勇気ある決断を称賛する」とか言っちゃうんじゃないでしょうか。
私にはそれが予想できてしまうのです…

投稿: 推薦人の選挙区住人 | 2008年11月14日 (金) 00時37分

>歴史はその本質が科学

歴史が政治に利用される現実を認識すべき。
独自の歴史を書くとは、政治的な独立を宣言するのに等しい。
考古学は科学であるが、歴史は創作された物語である。
科学でないからこそ、歴史は政治の道具として有効である。
科学でないからこそ、国によって異なる歴史が記述されてきたし、
これからも記述されていく。

投稿: TK生 | 2008年11月14日 (金) 00時48分

戦前のように軍と政治家が結びつき
軍そのものが政治家のように振舞うこと。

これが、私が軍事力に対し一番怖いことだと考えてきました。

まずは、処分のスピーディさだけを重視せず
懲戒なら懲戒。退職なら退職と、国民にわかる形で提示することこそが
「いつか来た道」に戻らない第一歩だと思います。

本当の意味での文民統制とは、一体どのように行われるべきなのか。
非常に難しい問題ですが今回のことで国民一人一人が問題と認識するいい機会かも知れません。

投稿: T-cabin | 2008年11月14日 (金) 09時34分

日本人は自国を誇りを持てない主張している人がいますが、実際は全国世論調査によると、
9割近くが日本国民であること誇り思うと回答しているのです。田母神氏やその支持者の
人達の話を聞いていると、あの戦争を美化し、当時の日本の指導者達を英雄視することでしか、「日本人としての誇り」が持てないかのような錯覚を国民に与えようとしているかのような危険を感じます。むしろそんなことでしか自国の歴史と伝統に誇りを持てない、というほうが、よほど自虐的なことですよ。

投稿: リス | 2008年11月14日 (金) 16時47分

文民統制といいますが、戦争を知らない文民による統制は、正しい文民統制になりません。これでは文民統制が危うい。ですから私たちは戦争について学ばなければなりません。ここでいう戦争とは、戦争の悲惨さ云々ではなく、戦訓や軍事学のことです。私たちは軍事学を知らなさ過ぎる。だから他国の軍に挑発され、某国は日本列島の上空にミサイルを飛ばす。
欧米の政治家(文民)は、軍事学に精通された方ばかりです。軍事学を知っている欧米の政治家の皆さんは、自国や他国の軍の動きをいつも把握できていますし、有事の際の危機管理能力・リーダーシップも日本の政治家とは桁違いです。軍事学を学び、戦争に勝つ方法を学ぶことが文民統制を確かなものとするのです。

投稿: 彩雲 | 2008年11月15日 (土) 01時13分


ずいぶん読みましたが、論文中には政治的目的を述べた箇所は見当たりません。

辻本・鈴木両議院への答弁書でも、政治的行為にはあたらないとされたようですね。

石破さんは
『要は、「現職自衛官は政治的・思想的な活動を行なってはならない」ということに尽きるのだと考えています。』
と、おっしゃっていますが、このようなことを言い出すと文民統制の本質から外れるうえ、真っ向から憲法と抵触すると思いますがいかがでしょうか?
この以前にお述べの部分と矛盾します。
要は、人間をやめろと言ってるのに等しいです。

投稿: you | 2008年11月15日 (土) 17時00分

米高官、田母神氏更迭は「適切」 未来志向のアジア関係を
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008111501000187.html

米国務省や米民主党の一部には、反日的な勢力がいます。
おそらく、本音では日本がアメリカと安保協力を通じて自衛隊を強化すること自体に反対なのでしょうが、
日米安保強化がアメリカの国益なので、立場上反対できないのだと思います。
しかしながら、中国は勿論のこと、韓国も本音では日米安保強化をを通じて自衛隊を強化すること自体に反対であり、
歴史認識は反日の手段でしかありません。

このことから、米国務省などが中韓の日本批判に便乗して日本の歴史認識を批判することは
日米安保強化をを通じて自衛隊を強化すること自体に反対することと同義であることを明確化し、
米国務省や米民主党の一部の勢力がアメリカの国益に反する行動を取っていることをアピールし、
米国務省や米民主党の一部の日本批判に対抗すべきでしょう。

投稿: 日本史観 | 2008年11月15日 (土) 19時30分

国会議員 石破先生

はじめして。sauberと申します。
研究所で物理化学をやっております。
よろしくお願い致します。僕の考えを ご投稿いたします。


歴史観は、国家が違えば 違って当然です。
文化・慣習・現代のお国事情 が国ごとで違うからです。
その相違を すり合わせて解消する必要はありません。

信念や信条になると、国単位ではなく 人それぞれで違います。
同じ国の中でも違ってきます。

じゃあ 何に基づいて 良し悪しを判断したら良いのか?

それは、現時点での法律しかないです。

もちろん法律の改正はできますが、事後法で過去の出来事を裁いてはいけません。

では、今回の

田母神氏 文民統制違反??→問答無用、審議なしの瞬間更迭と退職金まきあげ論
(まるで 極悪犯罪人だ)

という流れは、どんな法律に基づいて進められていますか????

そもそも文民統制の規定が、憲法や法律にありますか???

現時点で 規定と呼べるものはありません。


文民統制は、暗黙の了解 ではありません。
マスコミ全社が一丸となって作るものでもありません。
世間の風潮で作るものでもありません。

文民統制は、細かい法的規定がないと 単なる標語です。

従って、今の田母神氏への仕打ちは、単なる不当な「集団いじめ」であり、明らかな「パワーハラスメント」です。

田母神氏が提訴すれば、彼が勝つと思います。

理由は、「文民統制は法律で規定されていないから、法律違反ではない。犯罪してないのに いきなりクビは、法律違反だ」


以上 長文失礼致しました。

投稿: sauber | 2008年11月15日 (土) 23時51分

アメリカの一部の勢力が日本の歴史認識を批判することに対しては
単に日本のアメリカに対する国民感情が悪化するだけでなく、日本の歴史認識の内容ににこだわるあまり、
このことが日米同盟強化を通じて自衛隊を強化することの障害となり、
日米両国の国益を損なうことがないようにしたい旨、アピールし、反論するのが良いですね。

投稿: 日本史観 | 2008年11月16日 (日) 09時10分

石破様

 田母神氏が起こした問題に対する再度のコメント、またしても大納得です。が、下につづく皆さんのコメントを読むと必ずしも納得はされていないようですね。わたしには不思議です。
 自衛隊や警察のような国内において比類のない武力を持った組織のトップがあの程度の歴史観しか持ち合わせず、しかも外に向かって働きかけることまでしているのでは、処断されて然るべきと考えます。
 それにしても田母神論文や支持者の皆さんの声を聞いていると、大日本帝国が正義の国でなければ日本を愛せない、歴史を誇れない、国を守れないと言っているようですが、これも不思議です。
 歴史は歴史であって現在の政治ではありません。政治の課題とは、歴史を現代に生きるわれわれにとって都合の良いように作り替えることではなく、歴史を踏まえて目の前の課題に応えることだと思うのですが。
 わたしはたとえ日本が過去に侵略をした事実があっても、日本の歴史が大好きです。現代のわれわれから見て正しい行為も許しがたい行為もあったでしょうが、それも含めて、われわれの父祖がなしたすべての事績を引き受けて次の世代に受け渡していくことこそ、日本人としての責務だと信じます。
 過去の世代はそれぞれの時代で最善と信じる道を選んできたはずでしょう。結果的に間違っていたとしても、それを現代の都合で作り替えることこそ、わたしには過去の世代に対する冒涜に思えます。
 自衛隊には大日本帝国ではなく、いま目の前にあるこの国を守ってほしいと切に願います。
 石破様のこれからのご活躍を切に願います。まずは自衛隊の問題もありますが、農水省よろしくお願いします!

投稿: こわれたメガネ | 2008年11月18日 (火) 16時32分

過去の歴史を現代の理屈で全てを断罪し作り替えたのが村山談話である。
とにかく謝る事は謝って、みんな平和で日本大好き!ってな簡単な理屈を平気で書いている人がいるが、村山談話は、そんなあまっちょろい青年の主張に迎合している内容ではない。
白紙の小切手を中国や韓国など特アに渡しているのだ。

投稿: 相貌 | 2008年11月18日 (火) 22時02分

田母神さんの更迭は、結局は選挙の為と、中国と朝鮮に配慮したってだけの話だと思います。
問題発覚直後から、NHKの国際放送では、何回も田母神更迭ニュースを繰り返していたのを見ました。(最初から直謝りしているかのように)
今、下手にキレられたらまずいってことで、すごいスピードで解任までもってって、で中国も韓国も日本に気を使ってか、それどころじゃないのか、いい加減反日体制を見直そうと思ってきたのかわかりませんが、特にリアクションなしで。明らかにおかしな雰囲気だったんで、もはや文民統制やら言論の自由なんかは、麻生さんやら浜田さんにとってはどーでもいいことだったんだと感じます。

だから、こんな不自然なできごとを難しい言葉で議論する事辞退無限ループで、
単純に都合が悪いから辞めて下さいってことだと思います。(本当にそうなら、それはそれで問題になると思いますが・・・)
だから、議論するなら別の件として存分に意見し合えばいいと思います。


と完全に素人意見でした。
でしゃばってすいません。

投稿: TH | 2008年11月19日 (水) 19時18分

民主党支持の左派、二十代男性です。
まず初めに、昨今、日本全体が右傾化していく中、軍事に精通している政治家、殊に与党内の人間が、この件に関して一定の危惧の念、遺憾の念を(それも個人的私見として)表明して頂いた事に、まず安堵しています。更に、以前から私が自由民主党の中で数少ない信頼置ける人物だと感じていた石破さんだった事も、要因の一つです。
問題の田母神氏の論文ですが、私も戦史を趣味として研究している一人です(政治的、思想的問題は切り離して)。だから世界のパワーバランス然り、戦争の必然性然り、一通り理解しており、安直に戦争反対、平和万歳と叫ぶ心積りはありません。しかし、当時の旧日本軍と国家の所業は、総じて非道であり、凄惨を極めていた、と言わざるを得ない。
あまり議論にならないが、内政上の問題も、よく議論するべきだと思います。異常なまでに言論、思想の統制をし、政府と異なる思考を持ったり、自由主義を唱えただけでアカ、アカと国賊呼ばわりし、徹底的に弾圧する。そして或いは不当に拘束し、或いは拷問し、或いは虐殺する。こんな事を平気で行っていた国家が、発展途上にあった他国の現地人達を人間として扱っていた訳がない。多くの家族ある日本兵が戦死した事には心から哀悼の意を表する(私の父方の祖父の兄がガダルカナル戦の際(?)、輸送船団業務に従事し、乗船沈没、戦死した)が、やはり日本は戦争に負けて正解だったと強く感じています。
だから今ここで自由に意見が述べられる。私があの時生きていたら、間違いなく治安維持法で逮捕されていたでしょう。今の日本人は、だから戦死者だけではなく、民主主義を求めて、国家と戦い弾圧された人達の犠牲の上に成り立っている、という事も忘れてはならないと思います。
というか田母神論文の内容と、本質の違う話になってしまいました。
石破さんにも読んで頂けると幸いです。

投稿: 古林多喜寺 | 2008年11月20日 (木) 19時30分

民主党は反米であって、左派主流ではない。
自分があの時代に生きていたなら間違いなく治安維持法で捕まったとか、後々の歴史的検証からして旧日本軍が極悪非道だったに違いないだとか、何度も書いているが、一番危険なのは、当時の人間の置かれた環境や時代背景を、安易に現在の自分たちの感情で結論づけたり、自分なら確実に正義の行いをして投獄されたに違いないなどとは、後から全てを知って育った人間が言ってはならない。

投稿: 相貌 | 2008年11月21日 (金) 22時22分

石破さん、侵略ってどういう意味か解っておられますか?泥棒とか人殺しとか、ありとあらゆる侵害行為をさすということですよね。つまり、我々の祖先がこれに当たると。日本の歴史は、犯罪者の歴史というわけですか。そういう国を命がけで守れと自衛官の人たちにどうやって動機付けるのか教えてほしいです。自分の国を卑下するような人が国軍のトップをやっておられた事に慄然とします。そんな軍隊が国を守れるとは思えません。それだから竹島が侵略されていても何もしないし、北朝鮮に国民が拉致され、殺害されても知らんぷりしてられるのですね。
自分の国を侵略国家だと主張するような国家が世界の何処にあるのか、そんな事を言う政権は外国の傀儡政権というしかないのですよ。アメリカべったりの卑しい政治家どもに日本の国防は任せられませんね。自衛隊にクーデター起こしてもらいたいですよ。

投稿: 山田 | 2008年11月23日 (日) 01時56分

日本は侵略国家か否か?この論争に正否はない。戦いの勝者には勝者の理屈があり、敗者は敗者の理屈がある。重要なことは立場が変われば見方が変わることだ。
とかく「勝者」の立場から語られる戦いの歴史を「敗者」の立場を盛り込んだ目線で分析することは日本という国に生を受けたものが試みるべき視点ではなかろうか。

投稿: 又吉紋四郎 | 2008年11月23日 (日) 23時23分

>歴史はその本質が科学である以上
この考え方は間違いであると断言します。

研究室の肘掛椅子に座った学者の理想としてはありえますが、政治家としては許されない発言です。

歴史は常に時の権力者やある一定の勢力によって印象操作され、情報レベルでの角逐競争に曝されています。客観的な事実が全て公平に記録されることなど絶対にありえません。歴史は記す人の意志によってどうにでも形を変えられてしまうものであるという、最低限の悲観的現実主義を持って下さい。「歴史が科学である」とはその言葉を発した当人が自分の史観は客観的であるという押し付け、あるいは中立という存在しない概念に対する浅薄な憧れでしかありません。
お願いですから、日本人同士で喋っているその場限りだけで格好良く聞こえるような薄っぺらい言葉で物事を語らないでください。みっともないので本当にやめてください。こういう発言を残しておくと後で恥になりますよ。

問題は愛国などといった感情論ではありません。何も歴史観が対立しているのは第二次世界大戦の当事国に限られた話ではなく、言論レベルでの各国の野蛮な膨張主義は今なお世界中で続いているのです。その膨張主義の悪意の矛先が日本に向けられた時に防衛する態度を持てるかどうかが政治家として本来一番大事なことではないでしょうか。日本政府が歴史的事実関係も不明なまま相手国の要求に譲歩してしまった結果どういうことが起こったかよく考えて下さい。

投稿: たけ | 2008年11月24日 (月) 00時51分

田母神前空幕長の論文発表に文民統制上問題ありとするならば、法律によって、文民統制を更に明文化すべきではないですか?田母神前空幕長を咎めると同時に、政治家としても責務を果たしてください。自衛官は戸惑っているかも知れません。自衛官の順法精神によって文民統制が担保される仕組み作りこそが、先ず第一と考えます。

投稿: 柚之原史郎 | 2008年12月 9日 (火) 23時56分

今日はいつもは絶対見ない国会中継をぼぉっと見てたんですが大臣の質疑応答が、とても解りやすく楽しかったです。38才介護職 無宗派、無宗党でした。
これからもクルーの皆さんと頑張って下さい。

投稿: 晄 勉 | 2009年1月19日 (月) 11時12分

殆ど同意します。
押し付けたらいけません。
(特別な政治的意図を持たず、)皇族や神社が嫌いな日本人がいたっていいと思います。
どうしても好きになれないものってあります。
それをムリヤリ「好きになれ」「敬え」「行け」と言われても困るでしょう。

私は和食は大好きですが(主に赤味噌の)味噌汁だけは嫌いです。
理屈じゃないんです。
好きになるように仕向ける教育は国を作る上で大いに結構だと思いますが、それでも嫌いな人はどうしても出てきます。
そういう教育が徹底している北の某国だって、かの人を敬愛していない人がいるそうです。

人間ですから1000人に1人くらい「変な人」が出てくるんです。
「日本人なら~すべき」としてそれを排除し「日本」とするのか、それも含めて「日本」とするのか難しいと思いますが…。
前者は、何か怖いですよ。

嫌いな人にムリヤリ味噌汁を飲ませて心にも無い「美味しい」を言わせれば味噌汁が好きな人って満足なんですか?

投稿: 譲 | 2009年1月28日 (水) 19時02分

昭和三十年十一月十五日の「党の使命」から引用します。
(略)
憲法を始め教育制度その他の諸制度の改革に当り、不当に国家観念と愛国心を抑圧し、また国権を過度に分裂弱化させたものが少なくない。この間隙が新たなる国際情勢の変化と相まち、共産主義及び階級社会主義勢力の乗ずるところとなり、その急激な台頭を許すに至ったのである。
(略)
第六、現行憲法の自主的改正を始めとする独立体制の整備を強力に実行し、もって、国民の負託に応えんとするものである。

昭和三十年十一月十五日の「党の政綱六、独立体制の整備」も重要です。

全自民党議員は先ず「党の使命」「党の政綱」に恥じない実績を残してきたか、日本を弱める勢力に妥協を重ねて来なかったかを反省してほしい。
次に何を言っているのか判らない談話を破棄する。
そして田母神氏を含む全国民に「党の使命」「党の政綱」で示した約束を違えない意思の表明が必要です。

田母神氏への批判はそれを実行できる政治家にのみ許されと思います。

投稿: 期待しているから言うんですけど | 2009年2月14日 (土) 18時26分

石破先生のおことば >
全く同感です。私は市民運動に参加する左派ですが、全くそのとおりだと思います。
皇室を敬い尊ぶこと、「国民の祝日」に国旗を掲げること、紀元節(建国記念日)にきちんと神社にお参りし、これを祝うことは、左派である私はいたしませんが、それを行う方々のその精神を尊重しております。
>
全く同感です。見解が相違した場合、しっかりと議論して、事実を究明していくことが大事でありましょう。
左派の市民集会にて、ある保守の政治家の先生が、ある歴史的な事実に関する講演をされました。これは驚くべきことです。昔は敵対していたのに、このようなことが行われるとは夢にも思わなかったとその先生はおっしゃた。われわれも笑いと拍手でそれにお応えしました。その先生の歴史観とわれわれのそれとは若干の違いはありましたが、ほとんど共通するものばかりでした。その講演の聴衆も大いに盛り上がり、今縁の最後には拍手喝さいとなりました。私はこのことは、非常に心打たれ、いまでも、強く、その感動が心に残っております。ぜひとも、そのようなことが今後も行われるようであってほしいというのが、私の個人的な願望であり、参加された聴衆のほとんどの方も、その拍手から想像するに、きっと同じ思いでいるのではないかと思うのです。

投稿: パン | 2009年2月22日 (日) 01時53分

石破さんはじめまして。読ませてもらいました。が、自衛隊法によると倒閣運動など
そのた禁止事項がありますが。田母神さんがそのようなことをしたとはとんと聞きませんが?してたのですか?
政治的中立とはいうが、別に民主党や自民党などの特定の政党や思想グループを賛美した活動を行ったわけでもないでしょう?
法律や内規そういったものを無視して更迭
しておいてよくえらそうなことが言えますね。
であれば自衛隊法の改正な内規の是正をするのが筋でしょうに。そういった動きがあるとは聞かない。
なぁなぁで済ますとなんでもありになり危険だと思いますよ。

投稿: 桜男 | 2009年3月 4日 (水) 00時03分

挨拶が遅れましたがお邪魔致します。(既に一つ投稿させてもらってます。反映されるかどうかわかりませんが)
石破元防衛大臣が、こんなにバランス感覚が取れた物の見方をされる方だとは、知りませんでした。
こう言っては失礼かもしれませんが、正直驚きました。
゛愛は強要されるべきではない゛
というのは、正にその通りだと思います。
こんな前のにコメントするのも、迷惑かもしれませんが未だにリンクされたり、このブログ記事に関連した記事に投稿があったりしているので、投稿させてもらいました。

第二次世界対戦前と世相が似てきた今日この頃なのに、こんな時期によりによってあんな論文を発表してしまうなんて、怖がられて当然だと思うし、国民にいたずらに不安を与え動揺させる事は、控えるべきなのに
空気読めて無い以上に不気味なものを感じて、気味が悪くて仕方ありませんでした。

この事に関して、違う掲示板で国を愛するのがどこがいけないのですか、などと書いている人がいました。
その方の職業から考えると、その他の投稿の部分含めて、も民度や知性を疑うもので驚きました。
その方以外でも田母神氏擁護の人は、よく国を愛するだの田母神氏批判は売国奴だの国を愛してないだの書いています。
でも国に対する愛と一口に言っても、色々あると思います。
日本は民主主義を勝ち取った国では無く、プレゼントされた国なので、国歌も゛天皇の世が末長く続きますように゛という意味のものですが
所変わってフランスでは、国歌も変わって大変血生臭いものになっているそうです。
民衆が専制君主を打ち倒して、勝ち取った民主主義に誇りを持っていて、さらにその当時体制の違っていた周辺の国とも戦って来た歴史に誇りを持っているから、血生臭くても平気なのでしょう。
日本の場合、現代は天皇は勿論君主ではなく象徴ですが、戦前でも専制君主ではなく立憲君主だったので、別に打ち倒す必要は無いと思いますが。

田母神氏の政府見解に反した挑戦的で杜撰な論文に端を発した問題で、幾度と無く愛国心だの国を愛さないのはけしからんだの、自虐だのと書いている人達を見ました。
戦前の非国民という言葉で、暴力的ファシストたちが国民の自由な意思を奪って行った事が思い出され、怖いなと思ってしまいます。

この間戦争したがる人の心理について書かれたものを読んだのですが
その中にも、第二次世界大戦に突入するあたりの軍人の異常な心理状態や、戦争中の大きな失敗を引き起こした作戦を敢行させた数人と、硫黄島の指揮官との部下に対する思いやり方の違いを指摘する文章がありました。
安易に戦争賛美する人も、田母神氏擁護の意見を書く人の中にいました。
そういう人は、今書いたような事も、考えて欲しいです。
長々すみませんでした。

投稿: ある人のブログから来た者 | 2009年3月14日 (土) 01時47分

田母神氏の事実上の更迭には納得がいきませんが、済んだことですし、唯、石波防衛大臣出あっても同様な処分だったでしょうか。これから先村山談話を踏襲した自衛官教育が成されと行くと思うと背筋が凍る思いがします。何故あんな一過性の緊急避難内閣の総理談話が外交の共通認識になるのか全く理解できません。公明党のバックいる方の意思なのか、外務省と朝日新聞の密約でもあったのか、としか考えられません。私は、渡部昇一派で田母神氏も尊敬しています。民族派かもしれませんが、石破総理にも
大いに期待しております。お体を御慈愛下さい。

投稿: 小林克朗 | 2009年6月 6日 (土) 13時30分

田母神氏の論文は推敲不足ですが、大筋で間違っていません。なぜ躍起に抑え込もうとしたのか、理解できません。そもそも村山談話なるものは、破棄すればよいのです。村山氏は左翼です。中国にも韓国にもおもねる必要はありません。すべて国益にかなう政治望みます。言論の自由は断固守るべきです。侵略者は欧米人であって日本人ではありません。GHQに破棄され封印された歴史書の復活を望みます。

投稿: 安藤文隆 | 2009年7月17日 (金) 09時26分

反響の大きさに驚いてる事が、
一般国民と考えがずれてる証だと
気づいてもらいたいと思います。
違いますか。

投稿: トモト | 2009年8月16日 (日) 02時37分

石破議員にお聞きします。ではあなたはハルノートを突き付けられた時、如何に判断し、行動されたのか?

1ハルノート受託。
2ハルノート拒否。

どちらですか?
もし受託なら、その後日本はどうなったと考えますか?

投稿: 花鳥風月 | 2009年11月12日 (木) 06時18分

今回の内閣改造で森本敏氏が防衛大臣に
任命されました。個人的には大賛成です
が唯一シビリアンコントロールに抵触しないかとの
疑問です。先生のご意見をお聞かせ下さい。
いつも応援しております。

投稿: 三澤龍也 | 2012年6月 4日 (月) 11時23分

こんにちは。ブログ拝読しました。

コメントでは軍事の事ばかり語られていますが、氏が現在どのような外交目標を持っているのか気になります。公人として公の場でまるっと語ることは出来ないかと思いますがw

個人的な意見としては、対中領土問題を抱えている国との外交をより密にして行って、米にもう少し強気になれる地力が欲しいです。

関係のない話になりますが、靖国は神社でなく資料館にするべきだと考えています。アレを神社としている限り、中韓につつくスキを与え続けているのは仕方ない事だと考えています。

氏は応援している政治家さんの一人です。今後も頑張って下さい。

投稿: 鳴茶 | 2012年8月13日 (月) 14時36分

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