石破 茂です。
(昨日、大手町にあるパソナさんの地下の水田を見せて頂きました。)
世論調査では我が麻生内閣の支持率が軒並み急降下しています。
支持率に一喜一憂しない、支持率に拘って政治をするのなら、国家の将来のために絶対に必要だが、当面国民に不人気の政策など出来はしない、人気取り政策の行き着く果ては、国家破綻しかありえない・・・私は今でもそう思うのですが、それにしても内閣発足三ヶ月あまりで支持率が20パーセントを割っているという事態は相当に注意しなくてはなりません。
当然のことながら、総理はじめ内閣にはこの経済危機に対する相当の危機感があるのですが、それが国民に伝わっていない以上、少なくとも私自身改めるべき点は率直に改める必要がありましょう。
田中美知太郎氏の著作「市民と国家」のなかに、「市民、とは、自分が為政者であればどうするかを考えて判断・行動する人のことをいうのであり、ただ『あれもしてくれ、これもしてくれ』というのは単なる臣民であって決して市民なのではない」、大意そのように論じた一文がありましたが、この「市民」を「主権者」に置き換えてみると、民主政治の困難性がよくわかるような気がします。
一昨日の衆院本会議で、野党の提出した「解散勧告決議」に自民党から渡辺元国務大臣がただ一人賛成し、波紋が広がっています。
かつて私も何度か党の方針に造反したことがありますが、その当時は「小選挙区制の導入を柱とする政治改革の断行を約束しながらそれを平然と反故にする自民党執行部こそ間違っているのだ」という確信がありました。
自分の選挙から言えば中選挙区制の方が断然有利でしたが、政権交代可能な、二世や官僚でなくとも党の力で国会議員になれる制度を作りたい、それが私たちの夢でしたし、事実それはその通りになりつつあります。
内閣の中にいるとよくわからないのですが、今回の自民党内の動きには、どことなく選挙を前にした浮き足立ったものが感じられます。一人一人の議員が自分自身の損得を捨てて捨て身で行動しない限り、国民の支持は得られないでしょう。
そういう意味からは、来る年は我が内閣も、「捨て身の真剣さ」を国民に感じ取っていただけるよう、更なる努力が必要です。
今年一年、本当に有り難うございました。
来年が大波乱の年となることは必定です。決して動じることなく、国民の誠意と英知を信じて進む年としたいものです。皆様、良いお年をお迎えください。
ところで、「イシダム饅頭」なる誠に不思議な商品が秋葉原・鳥取・国会内売店で限定発売になるそうです。
我々政治家には肖像権がないため、「そんなものはやめてください」ということも出来ず、単に「発売します」とのご通知を頂戴したのみです。
それでも何とかお願いして、仮に増産の折には「米粉入り」にしていただけるようで、農林水産大臣的には何らかの役目が果たせたような・・・(?)
それにしても、こんなものを買う酔狂な人が本当に世の中には居られるのでしょうか。あまりに売れずに返品の山になったら悲しいなあ・・・。
テレビのインタビューで「ご感想は?」と聞かれて甚だ困惑、しばらく絶句の後、「いじりやすいキャラなんですかね」と答えるのが精一杯でした。梨風味が売りですが、さてお味は?