WTOの役割、週末日程
石破 茂 です。ご無沙汰してしまいました。
WTO(世界貿易機関)の閣僚会合が年内に開催されるのか否か、不透明な状況がずっと続いていて、どうにも落ち着きません。
世界150ヶ国以上が自国の国益を賭けてぶつかり合うわけで、そう簡単に纏まるとも思えませんが、楽観は禁物。今の金融危機を踏まえれば、関税を削減する「アクセスの改善」よりも、関税の引き上げや輸出入禁止措置など、「保護貿易の台頭を監視し、防止するための努力に向けた議論」こそがWTOには求められると思うのですが。
この問題は実に奥が深くて、相当の知識を持って臨まなくてはなりません。外交政策の根幹にも関わるし、国内政策も徹底した議論を踏まえて抜本的に改める必要があります。
それにしても、外交交渉は個人的な関係が大きくモノを言うのであり、「日本は交渉の度に担当閣僚が代わっている」というのでは、それだけで大きなダメージです。堆く(これで「うずたかく」と読むらしいです)関係書籍や論文を積み上げて片っ端から読んでいますが、主張が真っ向から異なるものが多くてやや混乱気味ではあります。
あと半年あれば、自分なりに理論を整理する自信はあるのですが、そんな言い訳は当然通用しません。今は全力を尽くすのみです。
週末は土曜日にテレビ朝日の年末特番の収録、その後、淡路島で西村康稔代議士の後援会に出席、日曜日は地元日程となります。
今の本業である農林水産のテーマでテレビに出る機会がやっと少しずつ増えてきましたが、とにかく少しでもわかりやすくお話して、多くの方に関心を持っていただかなくてはなりません。
政治がその時の「好き嫌い」だけで動いていく今の状況はとても危険で、国民の議論を喚起することが今後の政治の大きな役割だと思っています。
「何故私は政治家になったか」のシリーズが随分長く中断していますが、少し落ち着いたらまた再開します。
乞うご期待・・・(なーんて)
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コメント
国会が動かない麻生内閣 急に経済対策のおお棚振る舞いをみせる今日の麻生総理大臣の記者会見
自民党の派閥や総理経験者の意見及び自民党を飛び出そうとしている渡辺よしみ代議士などの動きに徴発されたんでしょうか 私は石破大臣がWTOで命がけの交渉に望もうとされている
この時期に総理本人がもっともっと陣頭指揮をとり一致協力してやらないと大変な難題をマスコミももっと焦点をあてて保護貿易の国民的議論をしてほしいと思います
いま平野貞夫さんの『平成政治20年史』を読んでいます
ちょうど細川内閣退陣の下りあたりです
石破大臣の『 何故政治家になったか』は大体著書を拝見したんでわかりますがご本人から詳しい話を時間が出来たら早く書き込んでください
もう だいぶ待ってますが 農林水産行政のこの間の難問山積の中では大変なのはよくわかります
また石破先生じしん湾岸戦争から細川政権崩壊など平成政治20年を振り返ってどう考えてられるかなど
また記述たのしみにしています
頑張ってください
投稿: 西村宏之 | 2008年12月12日 (金) 22時42分
シリーズ期待してます。
それにしても、、、日本の外交って顔が見えない人ばかりですよね。。。
投稿: takashi | 2008年12月13日 (土) 11時10分
めっきり寒くなりました。先生の久々のコメントを拝見できてうれしいです。
本当に先生の「真面目さ」がにじみ出ていますね。WTOの閣僚会議にしても、きちんと対応なさろうとする姿勢に敬服です。
ご多忙とは思いますがくれぐれもお身体にお気をつけて☆・・・健康第一!
「なぜ政治家になったか」の続き、気長にお待ちしています。
投稿: なまはげっ娘。 | 2008年12月13日 (土) 22時17分
いつもブログを拝見しております。政治に明るいとは言い難い私ですが、更新&石破大臣の直コメントを毎回楽しみにしています。
内閣支持率低下が波紋を呼び、党内も騒々しいかと思いますが、そんな中、石破大臣のように粛々と今ある任務に真剣に取り組む方がいらっしゃると、本当に安心します。
総理大臣が誰であるとか、党の違いだけではなく、その政治家の方の仕事ぶりや考え方に、人は心を動かされると私は思います。
どうぞこれからも、石破大臣のお仕事に対する誠実な姿や大臣御自身の見解を、このブログやメディアなどで発信し続けて欲しいと思います。
あと『何故私は政治家になったか…』シリーズの続編、首を長~くして楽しみにしています(笑)!
投稿: まま | 2008年12月14日 (日) 00時04分
お仕事、お疲れ様です。
ブログを拝見すると、半端ではない激務ですね…。うゎと思わず絶句しました。体が資本ですので、健康にだけは注意されてください。
投稿: まこと | 2008年12月14日 (日) 01時02分
留学中の大学院において、「国際ビジネス」のクラスでは毎回の授業で必ず1度は日本のビジネス文化が話題になります。その一方で、国際情勢(米国の外交政策)のクラスでは、日本という言葉をほとんど耳にしません。話題になるとすれば、台頭する中国の話題に、申し訳ない程度に追加される程度です。今、少しずつではありますが、日本国内で石破大臣の声が世論を喚起しているように感じています。国防に対しても、”自分達で考えてみよう”という雰囲気が出てきているのではないでしょうか。この変化について、「石破大臣という人がTV番組でわかりやすい説明を国民に投げかけている」と大学院の教授に紹介しましたら、「I have met Ishiba-san. He is a very impressive person」との返答が。日本から一番遠いマイアミでの出来事です。
投稿: Kazue | 2008年12月14日 (日) 07時50分
いつも先生のご活躍を拝見しております。先生の冷静な物腰、落ち着いた語り口に政治家としての気概を垣間見る事があります。しかし、米国に関する事柄については引腰になるのは何故でしょうか?要望書を突き付けられ鵜呑みになっているこの状況を変える事を期待しています。男の本懐を果たす時は度々あるものではありません。先生の信念に期待しております。
投稿: 海武士 | 2008年12月14日 (日) 10時08分
こんにちは。WTOなどでの激務本当にお疲れ様です。今回も合意には至らなかったようですが、落としどころを見つけるのは容易な事ではないと思います。必要以上の譲歩をすれば、日本の農業崩壊と安全保障にも関わる事と思っております。実際敗戦直後アメリカの支援を受けたことは事実であっても、いいなりは良くありませんから。お金があり、生産国に自国民が食べる必要量以上があるため輸出しているに過ぎません。自国民分の必要量がなければ、いくらお金をだしても輸出するわけがありません。将来を見越した食料自給率のアップや自国民が飢餓にならないよう政策をおねがいいたしたい。
投稿: 食は大事 | 2008年12月15日 (月) 14時15分
昨日の夜、NHKの番組にて「食品偽造」を追求するGメンの方々を拝見致しました。
私達の「食の安全」を何とか確保しようと、頑張って下さる皆様に、頭が下がりました。
又、従来通り「産地は中国・加工は日本、出荷時の表示は日本」としていた加工業者の方々の
(今までのやり方の善悪等は別として)苦悩も垣間見た番組だったように思います。
食の安全の確保と言っても、一言では済まない多岐に渡る事柄があるのだと、改めて感じました。
私に出来る事が、もしあればコツコツやってみたいです…
(やはり、国内自給率を少しでも上げる努力でしょうか?)
投稿: ゆか | 2008年12月15日 (月) 18時51分
石破さん、こんばんは★大変ご無沙汰しています…って、私もです(笑)寒くなって来ましたが、風邪等引かれていませんか?連日の激務、大変お疲れ様ですm(__)m
さて、麻生内閣の支持率について少し残念な数字が出てしまいましたね。数字だけで云々出来る事ではなさそうですが、厳しい状況にあるのは否めないと感じます。それに今夜のニュースで、古賀選挙対策委員長の気になる発言も。う〜ん…政治って、難しい…分かっているつもりでしたが、やはり大変なんですね…だれにでも出来る事では無いですね。九月の総裁選からずっとこのブログを拝見していますが、皆さんの書き込みを読ませて頂き、本当にこの国を大切に考えているかたが多くて、それだけでも救われる想いがするのは私だけでは無いでしょう。今こそ自民党の皆さんが、力を合わせて麻生さんをバックアップする時では?と思うのです。内部がぎくしゃくすると、途端に国民は見抜きますからね…石破さん、お願いしますねo(^-^)o石破さんの提案を受けて、私はご飯を少し余計に食べる努力をしています。少し太りましたが、まだまだメダボには遠いから、しばらくは続けるつもりです。私一人の力は小さいけれど、これがこのブログのファンみんなに連鎖すれば素敵な日本になるかも!って、ワクワクしながらご飯を食べるんです(笑)ブラス思考で行きましょうよ!溜息も控えて(笑)溜息をつくと、二酸化炭素の発生量が増えて、地球環境に悪いから、溜息はやめました(笑)石破さん、風邪引かれませんように…又お邪魔いたしますね。「何故政治家を志したか」の連載は、ゆっくりお願いしますね。以前にも書き込みましたが、楽しみはゆっくりと味わうのがよいのです。ではでは)^o^(
投稿: りさ | 2008年12月16日 (火) 00時55分