« 閣僚、そして自民党国会議員の責任 | トップページ | 木のまち・木のいえ推進フォーラム »

2009年2月27日 (金)

なぜ政治家を志したか・その5

 石破 茂 です。

 ながらく中断している「私は何故政治家になったか」シリーズその第5回。
 第4回とダブるところもありますが、昭和56年10月、私が24歳の頃、参議院議員在任中に死去した父の葬儀委員長を務めてくださった田中先生から「キミがお父さんの跡を継ぐんだ!参議院ではなく衆議院に出るんだ!近く総選挙がある!そのときキミは25歳になっている!鳥取全県区は次ぎに自民党が一人引退する!その次はキミだ!いいか、日本の全てのことはここ(目白)で決まるのだ!」と言われて呆然としたところの続きからにします。
 やたらと!が多い文章ですが、本当にこんな感じでしたね。田中先生の実物を知っている人も随分と少なくなってしまいました。在職22年を越える我々当選7回生ですら、初当選した昭和61年には、先生は議員ではあったものの、既に脳梗塞で倒れられており、実際のご活躍を知っている者は今やほとんどおりません。とにかく圧倒的な存在感を持った、「魔神」という表現がまさしく相応しい方でした。

 ところが世の中はなかなか筋書き通りには行きません。鳥取全県区で一人引退するのは確かに事実でしたが、その方が私を後継とすることに絶対反対を唱えられ、田中先生も大層お困りになる事態となりました。
 戦前の内務次官まで務められ、厚相、法相などを歴任された古井喜実先生(故人)がその人で、「そもそも国会議員などというものは、地位を極め、経験と見識に優れた者がなるべきものであり、単に二世というだけで何の経験も無い若造が、こともあろうに私の後継者になるなど絶対に認められない!」と大変な剣幕だったそうで、さすがの田中先生も困り果て、私を呼ばれて「大変スマンがあの話は無しだ。ま、キミもまだ若い。お父さんも参議院だったんだし、ま、キミも参議院だな。次に鳥取の参議院が空くのは六年後だ。それまで暫く私の下で修行をしなさい。大体若くして国会議員になろうという考え方がよくない(!?)。まずは修業だ、修業。」などとだいぶお話が変わってきましたが、そんなこんなで、私は東京・平河町の砂防会館三階にあった田中派の派閥事務所で派閥秘書として政治家見習を始めることとなったのです。
 その年は7月に参議院選挙、8月に衆議院京都第二区補欠選挙、9月にロッキード事件第一審判決、12月に世に言うロッキード総選挙が行われた選挙の当たり年であり、政治的にも激動の年でした。衆参全国の選挙情勢を分析し、応援弁士の手配をし、選挙ともなれば京都や山形など全国各地に泊まり込んで田中角栄先生の名刺を配りまくるなど、選挙・政治・派閥のイロハを学ぶことができました。
 でも、民間銀行からいきなり政治の現場に来てみると、時間的感覚や、金銭感覚の落差に驚くことばかりでした。今でもそれは変わっておらず、「こんなことが民間で通用すると思っているのか!民間だったらとっくに倒産だぞ!」と叫ぶことがよくあります。
 
 さて、昭和58年12月の総選挙において、鳥取全県区では自民党から島田安夫氏、相沢英之氏(後の経企庁長官)、古井氏の後継となった平林鴻三氏(前鳥取県知事・後の郵政相)、社会党からは武部文氏が当選し、社会党の野坂浩賢氏(後に村山内閣の官房長官)が落選という結果となりました。
 ところが一回当選の後三回連続落選、ようやくトップで返り咲いた島田安夫氏が翌59年4月に急逝するという事態となり、また運命の歯車が大きく回り始めるのです。

 この続きはまた次回に!

|

« 閣僚、そして自民党国会議員の責任 | トップページ | 木のまち・木のいえ推進フォーラム »

コメント

ブログではもったいないような内容ですね!次回が楽しみです(^^)

私も自民党を支持している以上、自民党丸の一員(政治能力無しですが)だと思っています。麻生総理と石破大臣を最後まで応援し続けます。

がんばってください!というか、一緒にがんばらせてください!

投稿: かもめ | 2009年2月27日 (金) 13時34分

このシリーズ楽しみにしてました。親近感が沸くとともに石破さんをより応援していきたい気持ちになります。
まだまだこれからも続く石破さんのストーリー、最後まで信念を曲げずに突き進んでください!

投稿: シャープ | 2009年2月27日 (金) 20時16分

このシリーズ、完結した折には単行本として出版出来るんじゃないですか?自叙伝として、幼少時から手を加えたら、即出版出来るように思います。出版前に、原稿を読ませて頂いているみたいで大変嬉しいです。政局も大変な時に、ブログを更新して頂き、ありがとうございますcoldsweats01

投稿: りさ | 2009年2月27日 (金) 21時28分

はじめてコメントさせて頂きます


俺、大人嫌いですけど背中に一本まっすぐな刀しょってるアツい感じの石破さん好きですよ

これからも見てますのでたゆまないで下さい

投稿: 佐藤 | 2009年2月28日 (土) 18時35分

こんにちは、貴重なお話ですね。

僕は障害がある20歳の若造ですが、政治に興味があって、政策などもっとこうしたら良いのにとか思います。

選挙権がある大人として政治をもっと学びたいです。石破さん頑張って下さい!!

投稿: kenta | 2009年3月 1日 (日) 13時59分

昨今 政治に興味が出て来まして
討論会等良く見ますが 幻滅です
ミサイル防衛100%必要です 平和ボケ
日本は今に痛い目に遭いますよ
経済回復 50兆円位叩き出せば良いのでは
ないか と 思います 戦闘機一機の値段は 比べて下さい 民主党に政権が移ったら 日本はどうなるのか 
教育問題も然り 今の親が世論が悪い
子供を甘やかせて育てるから子供犯罪が
増えて来ているし凶悪化している
人の痛みの分からない人間だらけです

ぜひ  石場先生 早く政治ゲームを
止めて 本当の政治を見せて下さい

頑張って下さい  乱文にて失礼致します

投稿: 埼玉の太郎 | 2009年3月 3日 (火) 05時58分

私は石破先生好きです。

堂々としてて存在感があって頼りがいがあるし、その怖い風貌を隠すように、優しくお話しようとされているところも・・・本当に大好きです。


ぶれない石破先生をずっと応援してますので頑張ってください。

投稿: 30歳年収500万アップ男 | 2009年3月 3日 (火) 11時24分

このシリーズは初めて拝見させて頂きましたが次回も楽しみにしております♪

石破さん頑張って下さい!!!

投稿: サキナ | 2009年3月 5日 (木) 14時37分

この度石破先生のブログにはじめてコメント送らせて頂きます山上と申します。どうぞ宜しくお願い致します。私も鳥取県出身で10年前に東京へ参りました。石破先生が頑張ってらっしゃるお姿をテレビや新聞で拝見させて頂いて陰ながら応援させて頂いております。精神的にも肉体的にも大変な毎日を送ってらっしゃると思いますが、負けないで真っ直ぐに頑張ってくださいませ。私も鳥取県をアピールできるビジネスをして頑張りたいと思います。御身体御慈愛の程明日も頑張ってくださいませ。

投稿: 山上佳代子 | 2009年3月 5日 (木) 18時00分

昔から人は欲、他人の嘘などに盲目的に流され、本当に大切なものが何かを見れなくなっているような気がします。
相手を蹴落とし、最終的にそこに何が残るのか。。。
物まねして勝利しても、そんな企業が発展するわけがない。
平和になれば人は思考が停止する。政治に興味を持たなくなる。
そして腐った人間が政治家になっても誰も文句を言わなくなる。。。
知らないうちに世の中の仕組みを変えてしまい、取り返しのつかないことになる。。。
特定の政権を責めている方に問いたいのですが、本当にあなたは騙されていないと確信できますか?
あなたの一票で、国が死ぬかもしれない。。。
よぉぉぉく考えてくださいね。。。

投稿: 。。。 | 2009年3月12日 (木) 23時30分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/523121/44190076

この記事へのトラックバック一覧です: なぜ政治家を志したか・その5:

« 閣僚、そして自民党国会議員の責任 | トップページ | 木のまち・木のいえ推進フォーラム »