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2009年4月24日 (金)

みどりの式典、週末日程

 石破 茂 です。

 今日は天皇皇后両陛下ご臨席のもと、「みどりの式典」が憲政記念館で挙行されました。
 不勉強でよくこの式典のことを知らなかったのですが、内閣総理大臣、衆・参両院議長、最高裁判所長官の三権の長の出席する、極めて格式の高い式典だったのです。文部科学、農林水産、国土交通の関係三大臣も出席いたしました。植樹祭や豊かな海づくり大会にも両陛下のご臨席を賜りますが、農林水産行政をお預かりしている責任を改めて痛感したことでした。
 式典のあと、一時間近いレセプションがあったのですが、両陛下はずっとお立ちのまま、出席者のご挨拶をお受けになり、一人一人にお声をかけていらっしゃいました。ご年齢や日頃のご公務のお疲れを思うと、本当によくお務めになられると心から尊敬の念を抱かずにはおられません。
 この日本の国に、間違いなく国民の幸せのみを考えておられる両陛下をはじめとする皇室を頂いていることは、素直に素晴らしいことだと思います。亡父が生前、先帝陛下のことを、「人間石破二朗として、こんなに誇れるお方はおられない」と言っておりましたが、私もこの歳になってしみじみとそれを実感しております。

 週末は土曜日が地元鳥取、日曜日はテレビ朝日「サンデープロジェクト」に出演します。
 農政改革について、田原総一朗さんを相手にどこまで視聴者の方にわかりやすく説明できるか。相当の準備はしているつもりですが、もしご覧になったらぜひ改善点をご指摘ください。

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2009年4月21日 (火)

会談に向けて…

 事務局です。
 G8農相会合その2、会談を控えて自室で勉強中の様子です。

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G8農相会合 集合写真

 事務局です。
 G8農相会合の集合写真です。けっこう寒かったようです。
 みなさん、背が高いですね。

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2009年4月17日 (金)

G8農相会合に行ってきます

 石破 茂 です。

 イタリアのチソン・ディ・バルマリーノ(もちろん行ったこともありませんが、ベネチアから北へ車で一時間程度のところらしいです)で開催されるG8農相会合出席のため、本日夕刻の便で立ち、20日月曜日午後帰国します。
 これを「一泊4日の日程」(出張は足掛け4日間だが、ちゃんとした宿舎で寝るのは一晩だけ)と称するらしいのです。年がら年中こんな強行日程で海外出張している総理や外相に比べればラクなものでしょうから、不平を言うつもりはありませんが、それにしても…。

 要は「国会審議に影響を与えてはいけない」ということで、それはそれで大事なのですが、閣僚は国家国益を代表して海外と充分に意思疎通を図るべきであり、そのために閣僚級を副大臣として登用して国会にもきちんと対応する、確かそんな趣旨で副大臣制度を作ったはず、というのはこの前、ダボス会議の時にも書きましたね。
 
 でも、国際会議に出るたびに思うのですが、主要国の閣僚は普通何年かはその任にありますので、互いに顔なじみ。個人的にも親しくなり、信頼関係も生まれます。国際交渉は通常何年も継続しますので、過去の経緯も充分に熟知しており、適切に国益も反映できるのですが、日本の閣僚はまず初対面。次の年はもう交代。加えて国会審議との関係で全日程出席することもまず不可能(今回の私も最終日は欠席で、農林水産審議官が代役を務めます)。これで本当にいいのでしょうか。
 国家体制が違うので単純に比較はできませんが、中国の閣僚(他にも「閣僚級」というのが何人もいます)は頻繁に海外を訪れ、あちこちで影響力を強めています。正直、羨ましく思ったりもするのです。

 G8の議題は「食糧安全保障に関する次の危機に対応するための国際戦略の探求」です。
 日本では「フードセキュリティ」を「食糧安全保障」と訳していますが、FAOの定義では「フードセキュリティ」とは「すべての人がいつでも必要とする食糧を入手できるよう保障すること」となっており、随分とニュアンスが異なります。
 世界66億の人口のうち、9億人が飢餓・栄養不良状態にあり、1日に2万4千人が餓死しているのが現実です。日本は世界に何を主張し、そして如何なる責任を果たすべきか。
 防衛の世界においても「一国平和主義」は断固排されるべきですが、農業の世界でも同じ事が言えるのではないでしょうか。

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2009年4月16日 (木)

みどりの月間

 事務局です。
 昨日、官邸で、「緑の羽根着用キャンペーン」がありました。
 「第22代日本さくらの女王」と「さくらプリンセス」から、緑の羽根を付けていただきました。

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「みどりの月間」は4月15日~5月14日です。「緑の募金」は植林活動などに使われます。

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2009年4月10日 (金)

週末日程

 事務局です。
 明日11日(土)は、林田彪先生のお招きで、熊本市・玉名市におじゃまします。
 1200~田崎市場 熊本大同青果場内セリ場にて講演。
 その後、各地域の農水産業の現場を拝見し、
 1745~JAたまな中央 みかん選果場広場にて講演。
の予定です。
 お近くの方がいらっしゃったら、聴きに来てくださいね!
 日曜日は鳥取です。

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人工衛星?

 石破 茂 です。
 1966年9月23日、我が国初の人工衛星打ち上げが試みられました。
 当時私は鳥取の小学校4年生でしたが、全国にテレビ中継された打ち上げの模様にクラス中が大興奮したこと、しかし何時間後であったか、結局失敗に終わったことが報ぜられ、落胆したことを鮮明に覚えています。
 その後3回続けて打ち上げに失敗、初めて成功したのはその4年後の1970年(大阪万博開催の年)2月11日(建国記念日!ただし、気象条件などにより3ヶ月間打ち上げが延期されたことによる偶然の一致)のことであり、衛星は「おおすみ」と命名されました。
 『打ち上げは12時25分。第四段打ち出し後、テレメーター電波がまずグアム島、続いてハワイ、サンチアゴでも受信され、午後2時55分、アメリカ航空宇宙局(NASA)から「コングラチュレーション(おめでとう)」との電話が入り、午後3時56分10秒から40秒までの間に内之浦の宇宙空間観測所、勝浦の追跡ステーション、鹿島の電波研究所でテレメーター電波を受信、我が国初の人工衛星が誕生した』と当時の報道は伝えています。
 我が国においても、人工衛星打ち上げは苦難の歴史であったのです。

 北朝鮮は、「打ち上げに成功、宇宙から金日成将軍、金正日将軍を称える歌を流している」と言っていますが、誰も聴けません。本当に成功したなら軌道を公表するはずなのですが、それも無いため、高精度の天体望遠鏡でも確認できません。
 要は、実にわかりやすい『虚偽発表』なのですが、国内でこれがまかり通るのがあの国家の恐ろしいところです。
 
 明確な国家意思を持って弾道ミサイルの開発を着々と行っている以上、これを阻止することには多大の困難を伴うでしょう。
 そしてそれを可能とする国家体制が変革されない限り、脅威は去らないことを我々は知るべきです。
 国連決議は見送られ、議長声明程度に落ち着くようです。
 それはそれとして、何度も繰り返して言いますが、抑止力の実体について真剣に考えることが、今ほど求められている時はないと考えます。

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無許可専従問題に関する第三者委員会

 事務局です。
 本日、省内で「無許可専従問題に関する第三者委員会」が開催されました。

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2009年4月 6日 (月)

北朝鮮の「飛翔体」発射

 石破 茂 です。

 北朝鮮の「飛翔体」発射で、安保理決議や制裁の議論が盛んに行われています。
 これらもそれなりに重要で、担当の人たちは実現に向け努力を重ねていると思います。
 しかし、日本国として今後いったい何をなすべきなのか。私自身は今は直接の担当ではありませんので、あるいは的はずれなことを言っているのかもしれませんが、さらに深い議論を重ね、中長期的な戦略論を早急に構築する必要があるように思われます。

1 弾道ミサイル防衛の精度をいかに高めるか。
 以前とは異なり、宇宙基本法の制定によって、宇宙の安全保障分野での利用が可能となった今、我が国も早期警戒衛星を保有し独自性を高めるべきか否か。
 そのために必要なのは技術か、予算か、時間か。

2 北朝鮮が、やがて米国まで飛翔しうるミサイルを保有することが予想される中、これをもイージス艦から迎撃できるミサイルの日米の技術開発を加速させるべきではないか。
 将来的な集団的自衛権行使に関する議論の入り口は、まさしくここにあるはず。

3 米国の「核の傘」の実効性・信頼性を高めるために必要な日米間における議論とはなにか。

 少なくとも以上の3点につき、議論を詰めておかなくては、今後に大きな禍根を残すことになりましょう。
 これらは当然、研究者や官僚の一部ではすでに行われている議論なのですが、政治が正面からこれを受け止め、政策として採り上げなければ、ことは全く前に進みません。
 今回何も被害がなくて良かった、北朝鮮は誠にけしからん、毅然たる姿勢を示し断固制裁だ!・・・と、それはそれでいいのですが、それだけで終わることがあってはならない、と考えています。

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2009年4月 2日 (木)

平成21年度農林水産省入省式

 事務局です。
 昨日、平成21年度農林水産省入省式がありました。

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2009年4月 1日 (水)

機能する抑止力

 石破 茂 です。 
 千葉県知事に青春の巨匠、森田健作氏が当選。中学生、高校生の頃、「おれは男だ!」をはじめとする同氏主演の青春ドラマを熱心に見ていた世代からすると、なかなか感慨深いものがあります(挿入歌の「さらば涙といおう」は名曲でしたね・・・)。
 「小沢氏の影響力に翳り」とか「進退に影響か」などと言われますが、あまり関係ないのではないでしょうか。森田氏が大勝したのは、もともと知名度抜群の同氏が四年前の知事選に出馬し、六千票差まで迫った実績とその後の地道な活動が評価されたのであって、知名度も実績も乏しい民主党推薦候補が勝つ可能性は最初からまず無かったように思います。
 当然のことながら、自民党もこの結果を過大評価すべきではありません。相手の失点によって得点してもそれは決して実力ではない。当方の失点を防ぎ、得点を重ねて、ただ一人の解散権者である総理のご判断がいつでも出来る体制を早く整えなければなりません。

 それよりもはるかに気になるのは、北朝鮮のミサイル(ロケットでもその原理は全く一緒です)発射に対する我が国の反応です。
 当然ミサイル防衛システムは完璧ではありません。しかし、(その是非について議論はあるものの)現実として存在する米国の「核の傘」という報復的抑止力と、国民保護をはじめとする避難措置、ミサイル防衛の二つの拒否的抑止力が重層的に組み合わされて抑止力が効果的に機能するのであって、このような抑止力理論がどうもきちんと理解されていないようです。
 
 如何なる場合に核を使うか、如何なる場合は使わないのか、日米間でその共通認識を欠いたままでは「核の傘」の信頼性は担保されません。NATOにおいてはこれが定期的に行われており、北朝鮮が核実験を行ったら急に「日本も核を持つべきだ!」などという議論が沸き起こり、米国国務長官が慌てて来日して「心配するな!米国は必ず日本を守る!」と叫ぶような日本における姿とは随分と異なります。
 また、安全保障とは「信じるものは救われる」などという世界ではありません。訓練を行わずして国民保護の実効性は高まりませんし、それを怠って、ミサイル防衛の信頼性にのみ疑義を呈することは、あまり意味のある議論とはいえません。

 米国の拡大抑止の信頼性を高めること、国民保護を徹底すること、ミサイル防衛システムの精度を上げることに全力を尽くすべきなのであり、それが責任ある政府の対応というものです。

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