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2009年6月24日 (水)

WTO経済関係閣僚会合に行ってきます

 石破 茂 です。

 フランス・パリにて開催されるWTO(世界貿易機関)経済関係閣僚会合に出席のため、本日より土曜日まで出張いたします。
 しばらく目立った動きの無かったWTOも、米国オバマ新政権の本格始動、インドの総選挙における与党大勝などを受け、本格的な議論が再開されるとの予測もあります。農業分野における我が国の立場が充分に反映された議論となりますよう、多くの困難はありますが、農政改革とも併行させつつ微力を尽くしたいと考えています。
 
 骨太の方針を巡る議論やら、西川社長続投問題やら、国民に対する説明責任が強く求められていると感じています。本質は何なのか、それが問題であり、「正義か否か」「改革に逆行するか否か」などというスローガン的な判断は危険です。
 
 ところで、東宮崎県知事に出馬要請した、との一件は一体何だったのでしょう。「総裁にしてくれるなら考えてもいい」といってやんわり拒否されたというのが本当なら、随分と悲しいお話ではあります。自民党とは一体何なのか、考え込まずにはいられません。
 
 麻生内閣に対する激励のメールも随分と頂戴し、とても有り難く思う一方で、そのお気持ちに充分に応えられていないことを申し訳なく、かつもどかしく思う日々です。
 「麻生降ろし」を画策する人たちは、自分の選挙で助かりたいだけなのか、それとも「目指すべき国のビジョン」があって、麻生総理ではそれが実現できないので代えるべしと主張しているのか。
 前者だとすればとても国民の支持が得られるとは思えません。

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2009年6月19日 (金)

鳩山大臣、臓器移植法改正案

 石破 茂 です。
 鳩山総務相更迭は、その実体がよくわからないまま、「正義か否か」という抽象的な世界に入ってしまいました。
 閣僚と総理の意見が対立するのはよくあることで、その度に「総理に自分の意見が聞き入れられないから辞める!」などといっていたら閣僚は何人いても足りませんが、中身がよくわからないままに、「麻生総理のリーダーシップの無さ」のみがクローズアップされ、人事もそのままというのでは、鳩山前大臣のあの行動にいかなる意味があったのか。この問題は、総理や西川氏からきちんと説明がなされるべきであり、そうすることによって多くの国民の理解が得られると考えます。
 それにしても、中川財務大臣、鳩山総務大臣、鴻池官房副長官と、麻生内閣誕生にもっとも力を尽くした人たちが政権の支持率低下を招いているこの事態は一体何なのでしょう。それぞれ政治家として立派な方ですし、個人的に尊敬もしていますが、かつて竹下元総理が「汗は自分でかきましょう、手柄は人にあげましょう」と言っておられた、その逆の現象が起こっているようにも思えます。
 一期生や二期生をはじめとする、いまだ基盤の固まっていない議員達が大逆風の中で日々支持拡大に必死になっているのに、それらを全て帳消しにするようなことをしていいわけがありません。麻生総理から西川社長の後任のリストを渡された(?)ことの真偽はわかりませんが、国家機密ではないにせよ、閣僚として知り得たことを退任したからといって喋っていいものでもないでしょう。
 総務大臣に殉じて(?)辞任したり、「大政奉還」論を代議士会で展開した政務官もいたようですが、今この時点で我々は政権をお預かりしているのであり、国民生活のために全力を注ぐべきなのです。ましてや政府の一員たる政務官であれば尚更でしょう。

 臓器移植法の一部を改正する法律案は、中山太郎議員提出のA案が予想以上の賛成で可決されました。
 中山先生は私のもっとも尊敬する政治家のお一人ですが、私自身は、これが最善とはいえないもののD案を支持しており(A案の可決により採決には付されませんでしたが)、A案には反対票を投じました。
 理由は以下の通りです。
・ 個人的に、脳死を一律に法律上の人の死とすることには納得できない部分があるため、A案には賛同できませんでした。
・ 脳死認定を含め、臓器移植に対して慎重を期すというC案のスタンスには同意しますが、結果として移植医療が後退してしまっては、このタイミングで法改正をする意味がなくなってしまうため、C案も賛同し得ません。
・ 残る2案のうち、B案の12歳への引き下げは同意できますが、親族への優先事項については機会の平等が与えられないのではないかとの思いがあります。
・ D案は、15歳未満の本人の意思が不明の時に家族の意思で臓器提供を可能とするもので、現行法よりは門戸が広がること、また提供について虐待等の有無等につき医師の適切な関与と確認が義務づけられていること、そして今後3年をメドに見直しを行う規定があることから、今後のさらなる真摯な議論を前提としていること、などにより、最善ではなくても現時点では最良の選択肢ではないかと判断しました。
 私個人としては、今後の課題として、以下のような点につき国民的議論を経た上で方向性と施策を決定すべきと考えています。
・ 移植医療はあくまでも人の善意に基づくものであるので、法律の要件に頼るのではなく、国民の理解を広げる努力を医療界あげて行うべきこと(その意味では、現行法でもドナーが広がる可能性は十二分にあったと考えています)
・ 特にドナーカードについては、そのあり方(現在のものではいかにも安っぽく、公的かつ重要な意思の表明と思えないでしょう)、周知の不足、ドナーカード自体の項目の適否(カード自体は本人の意思確認のためのものであり、そこに家族の同意欄は本当に必要でしょうか)などを含め、徹底的に見直し早期に成案を得るべきこと
・ 医学上の死と法的な死をきちんと整理すること(「脳死」のとらえ方についてもあまりにさまざまであり、また人の死はさまざまな権利義務関係の発生・終焉の契機でもあります)
・ 本人の意思を重要視していくとの方向性の中で、尊厳ある死期の選択ということについてもきちんと議論を進めるべきこと
・ C案には入っていた生体移植についての規定、売買禁止の範囲等についても法制化すべきかにつき議論を進めるべきこと
今後、参議院でも活発な審議がなされ、議論が深まっていくことを期待しています。

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2009年6月18日 (木)

ミス富士山

 事務局です。
 昨日、ミス富士山が大臣室に来られ、B級グルメのやきそばなどの広報宣伝をされました。
 
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2009年6月12日 (金)

週末日程

 事務局です。
 ただいま、とかしきなおみ先生の地元吹田市にお邪魔しています(18時30分から吹田市文化会館)。

 13日土曜日は今津寛先生の地元旭川にお邪魔します。13時から旭川ロワジールホテル、15時40分からアッシュ前街頭です。
 14日日曜日は鳥取です。13時から大鳥公民館体育大会(関金町)、13時30分から道の駅「犬挟」、14時から大鳥居・安歩・矢送地区国政報告会(つつじ会館)、15時から泰久寺・松河原地区国政報告会(関金町転作促進研修施設)、16時から山守地区国政報告会(堀多目的研修集会施設)です。

 お近くの方いらっしゃいましたら是非お越し下さい。
 

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2009年6月10日 (水)

ご無沙汰致しました。

 石破 茂 です。

 いよいよ衆議院議員の任期満了まで三ヶ月となりました。
 千葉市長選挙、静岡県知事選挙、そして東京都議会議員選挙と重要選挙が目白押しで、これらに適切に対応しなければまた党内が混乱し、国民に大きな失望感を与えることが危惧されます。
 候補者選定や分裂回避に向け、党の選挙対策委員会はそれなりに懸命の努力をしているのでしょうが、選挙は結果が全てです。特に東京都議会議員選挙は、結果によっては麻生政権の基盤を揺るがしかねないものであり、国政並みの体制を敷かなくてはなりません。総理ご自身も全候補者を廻るとの決意で臨まれるようですが、我々閣僚もそれぞれの立場を生かしてもっとも効果的な支援をせねばならないと考えています。
 
 それにしても、鳩山由紀夫氏への期待は何故あれほど高いのでしょうか。氏への期待感というより、自民党に対する失望感の裏返しがあの数字となって現れているような気がします。
 その意味でも党首討論は極めて大事で、周到の上にも周到な準備を重ねて臨まなくてはなりません。また、「議論に勝って勝負に負ける」などということの無いよう、全体のイメージ作りにも配慮が必要です。
 先日の討論は、総選挙を控えた自民・民主両党議員の野次がものすごく、閣僚席に座っていても一体今何が議論されているのか、よく聴き取れないほどでした。(あれは極めてイメージ悪いですよね・・・)
 マスコミの方には提案しているのですが、いっそのこと議場外で、日本記者クラブとか外国特派員協会の主催で、テーマをいくつかに絞って総選挙までに数回、きちんと時間をかけて本当の意味での党首討論を行ってはどうでしょうか。
 現在は、「党首討論」と銘打ってはいるものの、あくまで「内閣総理大臣に対する質疑」という形式を採っているため、ディベートの面白さが出にくく、テーマも質問者が設定するため、どうしても答弁側は守りに入ってしまいます。日本の議会の成熟度が足りないせいかもしれませんが、単に「面白くなかった」「内容に深みが無かった」などと批判するだけではなく、建設的な提案を望みます。
 
 さて、「日本の戦争と平和」と題した小川和久氏と私の対談本がビジネス社より刊行されています。
 内容的に少し難しかったかな、という気もしますが、平素より示唆を受けることの極めて多い小川氏との対談は、私にとって得るところが大でした。
 閣僚の立場であまりあれこれ言うべきではありませんが、今年は防衛計画の大綱が策定される年でもあり、私なりの考えを述べておいたつもりです。防衛政策はあくまで正確な知識に基づくリアリズムに透徹されたものであらねばならず、そこに妙な精神論を持ち込むべきでは決してありません。そのことを改めて再認識させられた対談でした。

 そうそう、テレビ朝日系で前宣伝が行われているのでご存知の方も多いと思いますが、福井晴敏氏原作の映画「真夏のオリオン」が近日中に公開されます。
 その試写会に先日行ってきましたが(忙中閑あり?たまにはこんな機会があってもいいですよね)、これはなかなかに面白い。同氏原作の映画「亡国のイージス」は、お話がかなり複雑で、何度か見ないとその本当の良さがわからないところがありましたが(ちなみに私はDVDも購入し、合計三十回ほど見ました)、「真夏のオリオン」は筋立ても簡潔明瞭で、一回見ただけでそれなりの感銘を受けます。
 戦争映画としてはかなりユニークで、現代の戦争映画とはこんな風に作られるのかな、とも思いました。感動、とか号泣、という意味では「連合艦隊」や「Uボート」が断然勝りますが、敢えてそういう作り方をしなかったのだと思います。入場料の価値は充分にありますし、私的には☆三つ(一食抜いても是非!)付けたいところです。

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2009年6月 9日 (火)

第60回全国植樹祭@福井

 事務局です。
 6月7日(日)、福井県で行われた全国植樹祭の様子です。天皇皇后両陛下ご臨席のもと、なごやかに行われました。

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 なお、コメントについてのご連絡をいただきました。
 皆様からいただいたコメントは原則公開させていただいておりますが、いただいてから公開までにお時間をいただくこともございます。事務局の都合でたいへん申し訳ないのですが、あしからずご了承下さいますよう、お願い申し上げます。

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2009年6月 2日 (火)

野菜服

 事務局です。
 本日、青山にて開催しているイベントにお邪魔しました。
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 廃棄野菜を染料として使う「野菜服」の商談会です。豊作すぎると廃棄されてしまう野菜を使って衣類を染めることで、農家の副次収入にならないか、という試みだそうです。ヨモギ、ダイコン、クチナシ、ハイビスカス、アズキ等々、とても鮮やかな色合いでした。
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 同じ趣旨で、廃棄野菜を活用した美味しい洋菓子も試食させていただきました。パティスリー「ポタジエ」のパティシエの手になるものです。ほっこりと優しいお味です。

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2009年6月 1日 (月)

幻の酒米プロジェクト

 事務局です。
 本日、幻の酒米「白藤」を復活させた「エコライス新潟」の方々と東京家政大学の学生さんが来られました。
 よく見ると、学生さん、もんぺなんです。かわいらしいですね。

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