« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

2009年7月29日 (水)

解散から一週間あまり

 石破 茂 です。

 解散から一週間あまり、選挙戦も実質佳境に入りつつあります。
 私にとっては八回目となりますが、お盆を挟む八月の選挙も、解散から投票日まで四十日間もある選挙も初めてで、ペース配分や公務、他の選挙区への応援、そして自身の選挙の日程の割り振りも、走りながら考えるしかありません。

 我々政治家は不思議と、選挙に入るとやたらと元気になるもので、体調も極めて良好です。日頃霞が関や永田町で渋い顔ばかりしてややこしい議論を戦わせ、警護官さんたちに取り囲まれてどこに行くにも不自由な毎日で、相当にたまっていたストレスを、一気に発散させている趣すらあります。

 好事魔多し、民主党のマニフェストには「日米FTAを締結する」と明記されました。
 うがった見方かもしれませんが、「インド洋での補給活動は憲法違反のアメリカへの戦争支援だ」「在日米軍は第七艦隊だけで十分(そもそも第七艦隊は在日米軍ではない、というのは前にも書きましたが)」などと言って不興を買ったもので、補給も継続することを表明、それでも足りなくて農業は完全自由化、との路線に切り替えたのでしょうか。だとすれば、外交観を疑わざるを得ません。
 しかし我々はこれに居丈高になることなく、あくまで謙虚に真摯に、自民党の至らざるところをお詫びしながら、対応していかなくてはなりません。

 何が起こるか分からないあと一カ月、一時の気の緩みもあってはならないと自重自戒しております。

Ja

| | コメント (19) | トラックバック (0)

2009年7月21日 (火)

解散にあたって

 石破 茂 です。
 
 本日衆議院は解散されました。
 4年前の9月11日、七期目の当選を果たして以来約4年間、お支え頂きましたことに心より御礼申し上げます。

 この間、自民党においては、一般(恒久)法(自衛隊をはじめとする我が国の国際的活動を、その都度その都度の特別措置法によらずに対応するためのカタログ的な法律)の条文化、集団的自衛権を行使可能とした場合の憲法・自衛隊法・日米安全保障条約の整合のとれた条文化、などには、一定の成果を得られたものと自負しております。
 三年目は福田内閣において防衛大臣を拝命し、防衛汚職、イージス艦事故の対応、防衛省改革などに、四年目は麻生内閣において農林水産大臣を拝命し、事故米対応、農政改革、ヤミ専従問題、農林水産省改革などに忙殺されましたが、多くの方のお力とお心により、何とか対応でき、方向性も示せたと考えております。
 ここに改めて、イージス艦事故で犠牲となられた方、関係者の皆様、事故米で被害に遭われた方々に深くお詫び申し上げます。
 また、昨年九月には、自民党総裁選挙に立ち、私の思いを全国に訴えることが出来たことは、望外の幸せでした。

 今回の解散は、まさしく「政権選択選挙」であり、私はこれをスローガンとして掲げたいと思います。
 民主党が「政権交代」を訴える中、我々はこれを正面から受け止め、何故自民党が政権の中核を担うべきなのかを正々堂々、誠心誠意訴えなくてはなりません。
 そして、自民党に寄せられている様々なご批判を真摯に伺い、今一度謙虚な、信頼に値する、国民の側に立った政党として蘇らなくてはなりません。

 どの党が政権を担っても、現状を快刀乱麻を断つがごとく解決することは不可能です。
 しかし、国民の痛みを、苦しみを、悲しみを、そして喜びを我が事として捉えることは出来るはずです。そこから全ては始まるのだと考えています。

 今日の自民党両院議員懇談会が公開で開催され、麻生総理が率直に思いを述べられたことは本当によかったと思います。先週末の金曜日に開かれればもっとよかったのかもしれませんが、総理の真情の吐露に心打たれた議員も多く、少なくとも自民党議員、そして支持者の皆様の結束には大きく役立ったものと信じます。

 今後は直接国民の皆様に向けて、心からの訴えをしていきたいと決意しています。

| | コメント (41) | トラックバック (0)

2009年7月13日 (月)

都議選結果、解散日程

 解散は七月二十一日、投票日は八月三十日との日程で政府・与党が合意しました。
 解散は総理の専権事項であり、他がとやかく言うべきではありませんが、「解散でなにを国民に問うのか」「なぜ今なのか」を有権者や党員が納得の行くように説明することが必要です。政権の信を問う、だけでは不十分であり、民主党との相違点を明確にしなくてはなりません。これらを曖昧にしたままでは、必ず大きな批判を浴びます。
 総理の決断を支える責任がある閣僚として、そのために各々が全力を尽くさなくてはなりません。

 東京都議会議員選挙の結果はご存知のとおりです。
 私も十三人の候補者のお手伝いに出かけましたが、七人当選、六人落選という結果でした。
 都議会議員選挙は、都政における実績やビジョンが問われるべきものですが、私が実際受けた印象とこの結果を見る限り、ほとんどそれらは顧られることがなく、ただ「自民党はダメだ」という投票行動が多かったのではないでしょうか。告示数日前に突然立候補表明した民主党新人が当選したこと、経験・実績豊富な自民党現職が落選したことが何よりの証左です。
 「都議選もあくまで一つの地方選挙であり、国政に直接影響するものではない」というのは理屈としては全くそのとおりなのですが、現実は国政に対する批判がダイレクトに出たことを真摯に受け止め、もちろん内閣の一員である私も含めて深く反省し、何を改めるべきかを示さなくてはなりません。そうでなければ落選した都議候補にあまりに申し訳がないというものです。
 都議選では、私が行ったところでも、あと一歩だったという候補が何人かおり、残念でたまりません。結果が全てですが、もう少し早く応援体制が組めていたら百票台の差を詰めることができたのでは、との思いを禁じ得ません。

 選挙は常に全身全霊真剣勝負。自分の選挙も同様です。

| | コメント (81) | トラックバック (2)

2009年7月10日 (金)

都議選等、所感

 石破 茂 です。
 七月十二日は東京都議会議員選挙の投票日。
 来援の依頼があったところへは出来るだけ顔を出しました。麻生総理があれだけ頑張っておられるのですから、閣僚も精一杯努めるのがその責務です。総理の応援をマスコミは揶揄的にしか報道しませんが、党の総裁が先頭に立ったことを少しは肯定的に報じられないものでしょうか。

 党内の「反麻生」的な行動も少しは沈静化したのかと思いきや、また勢いを増しつつあるようです。しかし、どこか小選挙区の意義を勘違いしていないでしょうか。
 中選挙区制度であれば「自民党はよくない。しかし私は違う」との主張も効果がありましたが(故田中角栄先生は「オレの悪口を力一杯言って当選して来るんだぞ」とよく言っていました)、小選挙区制度では、党への批判はそのまま自分に跳ね返ってくるのです。
 総裁がよくない!と言うけれど、ついこの前その人を圧倒的多数で選んだはずです。人を見る目がなかったというのか、政策はともかく人気がもっと出るはずだと思ったのにアテが外れたというのか、いずれにしても有権者に受け入れられる話ではありません。
 都議選の最中、あれこれ策謀を巡らす暇があれば、東京都の知人を一人でも多く廻れと言いたくもなります。

 人事もいろいろ揉めたように言われていますが、人事権者である総理総裁にあまりあれこれ言うべきではないでしょう。私の名前も一部で取り沙汰されたようですが、なにか具体的な話や動きがあったわけでもないのに、不思議です。
 ポストにあろうとなかろうと、そのときにある任を全うすべく日々精一杯努めるだけです。ポストに就かないときはそれこそ絶好の勉強の機会であり、むしろ喜ぶべきことではないでしょうか。「何になるか」ではなく、「何をするか」が大事であり、そのための充電期間は十分に持たねばならないと思うのです。
 閣僚になってしまえば本当に勉強する暇など殆どないのであり、閣僚を一年務めるためには、最低それと同じくらいの準備期間は必要だ、というのが私の実感です。

 金曜の夜から土曜日まで、釧路に入ります(自民党北海道第七選挙区支部政経セミナー・午後二時・釧路キャッスルホテル)。
 都議選の結果が判明した後の来週は大荒れになることも予想されます。右往左往、右顧左眄することなく臨みます。

| | コメント (20) | トラックバック (1)

2009年7月 7日 (火)

鳥取県物産展

 事務局です。
 鳥取県物産展が下記の日程で開催されますので、お近くの方、お暇のある方、いらっしゃいましたら、ぜひぜひお出かけ下さい。

 7月15日(水)~21日(火) 東急百貨店 レシピ青葉台
 8月19日(水)~25日(火) 小田急百貨店 藤沢店 

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2009年7月 2日 (木)

HPアップしました

 事務局です。
 ホームページに「イシバチャンネル」の新しいのをアップしたので、お時間がありましたらご覧下さい。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »