集団的自衛権
石破 茂 です。
先週、サンデープロジェクトに農水相としてではなく「自民党幹事長特別補佐」の肩書で(もうひとつ、「政調会長特別補佐」というのにも併せて任命されました。どちらも、政府の立場を離れて発言してもよい、との趣旨でしょうか。なんとも異例のことではあります)出演しましたが、各党から一人ずつ出ていた上に、中継出演だったため、議論がいかにも中途半端に終わった印象でした。
集団的自衛権行使の範囲について、「地域と対象国を限定する必要はない」と発言したところ、例によって田原総一朗氏から、「石破さん、何言ってるのかわからないよ!」と言われてしまいましたが、集団的自衛権はその本質からして、対象国も行使の地理的範囲も限定されないのは極めて当然かつ常識的なことです。このことすら理解されずに集団的自衛権が語られることの恐ろしさには、愕然とせざるを得ません。
だからこそ「対等な日米同盟」などという台詞がいとも簡単に政党や政治家の口から出てくるのでしょう。
「駐留なき日米安保」という、鳩山氏や小沢氏(本質的に一緒だと思われます)の発想にはきわめて独善的かつ危険なものを感じます。ポピュリズム的思考を脱した、もっと深い考察が望まれます。
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コメント
私も『集団自衛権』は、必要だと思ってます。
投稿: anan | 2009年8月14日 (金) 10時34分
地球上でのバランス感覚、という意味での考え方が必要なのだと、理解します。
まるで、500年前の戦国時代のような発想で安全保障論議をしてるがごとくであるのは、僕も非常に恐ろしいものを感じています。
ちょうど地下水や天候環境について、国が違えばちがうものだと、隣同士の国土であっても、論が変わるような、そんな不可思議な考え方だなと思います。我々は地続きで全ての国が接しているという考え方をするべきだと考えますし、従来からおっしゃっておられる事はその延長だと感じています。
ぜひ、お体大切になさって、ご活躍なさっていただく事をお祈り申し上げます。
投稿: 須田浩之 | 2009年8月14日 (金) 14時45分
『集団的自衛権はその本質からして、対象国も行使の地理的範囲も限定されないのは極めて当然かつ常識的なことです』というのは、例えば、敵対国を北朝鮮や中国・ロシアと限定せず、また、互いに協力して自衛する国の集団にアメリカを含まないことも有り得る…逆に、アメリカの軍事的脅威から北朝鮮と協力して自衛することも有り得ると視野に入れて議論をしなければならないということでしょうか?そうでないと、日本の国益を守る選択肢が少なくなる…あるいは、純真な子供のようにアメリカだけを信じていると、アメリカに足元をすくわれることがあるかも知れない。そうなった時に日本が手を結ぶ国はどこにもないかもしれないから、対象国や地域を限定しないで、まず、集団的自衛権とはというフラットな所から考えて、では、現実に目の前にどんな脅威があって、どう対処するのがベストか考えましょう、という意味での発言でしょうか?…というか、多分、そういうことでしょう、おおまかには。石破さんの発言はいつも冷静で、好感を持っています。議論の前提を整理してから発展させようとしていると見受けられますが、テレビではなかなか整理するまで辿り着けずに苦労をしているようで、こちらもヤキモキする場面がありますが、投げ出すことなく頑張って下さい。応援しています。…今度の選挙は自民党に入れませんが、是非、当選してください。…あ、コメンテーターとしてテレビで解説することも考えてみてください。………失礼。
投稿: 堅田俊彦 | 2009年8月15日 (土) 01時03分
選挙をやる以上は、勝たねばなりません
が、しかし、勝てない時もあります
この選挙で、石破さん達が焦点を絞っておられる政策は、全て安保問題に通ずるものであり、且つ必要不可欠なものばかり
仮にこの選挙で負けたとしても、そのことは変わることなく、再び石破さん達の目の前に来るでしょう
だからこそ、カラダは大事にして下さい
投票日までに、再びペンタゴンから助け舟が出る事を祈っておりますw
投稿: ひこ | 2009年8月15日 (土) 04時11分
集団的自衛権についての石破さんの発言は、端的かつもっともだと思います。
集団的自衛権とは「自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を、自国が直接攻撃されていないにもかかわらず、実力をもつて阻止する権利」と定義されるものです。
であれば、地域的な要素は対象について限定するものではなく、「密接な関係」の考え方こそ対象を限定する。
では、その密接な関係をどのように判断するか。これは集団的自衛権個別の問題ではなく、様々な要素(外交なども)から判断されうるものだと理解します。
すでに記載のあるコメントのように、極論すれば(ありえませんが)密接な関係が北朝鮮との間に認められるならば、そこを攻撃するものに対して集団的自衛権を行使するものとなるのでしょう。
「定義」を外すと議論は空中分解してしまいますよね・・・。TVの議論はまずそこを整理してほしいものだと常々思います。
さて、お話は変わりますが、
石破さんは(もはや自民党を飛び越えて)これからの政治にとって本当に必要な人だと考えております。
当選して、本当によかった!と思っております。
いつまでも、誰に対しても是々非々で議論できる方でいてください。
応援し続けたいと思います。
投稿: 北野天満宮 | 2009年8月31日 (月) 03時50分
同盟国がやられたら共同してやり返す。これが集団的自衛権。つまり防御的な意味合いか゛強いものでしょう。自国や同盟国が自己防衛のためにやられる前にやるのは、集団的先制攻撃でありこれも広義の意味からは集団的自衛権の範疇に入る。そもそも自国や同盟国が先制攻撃を受け、防御システムを破壊されては防衛のための集団的自衛権の行使は成立しないから論議の根幹が成り立たない。
投稿: 徳本 | 2010年11月30日 (火) 04時03分
集団的自衛権とは関係有りませんが、コメント欄がありましたのでメッセージを書きます。
私は2010年6月1日に 件名 : 「自民党は反省したことの表示をすべきです。」とメールしたものです。
先生も情報が多い中、全てを読むと言うことは出来ないで読まれなかったかも知れません。そう言うことはあることとして、意見を一つ。
2010年12月8日の朝日新聞に「「自民に反感」6割、民主を上回る 自民が有権者調」と言う記事がありました。
自民党が調べたのですからご存じのことでしょうが、
この調査が以前から私が指摘しているように「過去への反省が足りない」が最も多っかたと言うことで、私の指摘したとおりである、と嬉しくなったものです。
あの調査を生かして、先ず反省をしてそれを国民に表明して下さい。これで10ポイントは上向きます。
反省をした、ごめんなさいと言ったことは二度とやらないと言うことです。
族議員はその族のために仕事をするので国民の敵です。そのような政治をしてはいけません。国民全体の利益を考えた政治をするべきです。そう言うことも反省の中に入れて下さい。
それから、石破先生に向かっては言いにくいのですが、党首は、次の総裁はもう一度
安部晋三元首相に→って貰うべきではないかと考えます。
人望識見が一番だと思います。
谷垣さん詰めが弱い。
石破党首もありうると思いますが・・
投稿: 星野伸八 | 2010年12月10日 (金) 15時47分
集団的自衛権よりも先に憲法9条の改正が必要だと思います集団的自衛権みたいな姑息な権利よりか自衛隊の増員・増強が不可欠いまや中国は凄い軍事力だし我が国の既得権益・領土・領土も危ぶくなっている我が国の威厳を回復するにも軍事力は不可欠であり、そのためにもトマホークや空母も必要だいっそう海兵隊や陸海空のエキスパート隊員を集めた部隊も欲しい。簡単に言えばイギリス並の軍事力が必要だ。日本はアメリカから独立するべき自衛隊ももっと力を持つべきだ
投稿: 阪本修一 | 2011年1月 4日 (火) 13時13分
自民党の再起を願う者として石破先生の健闘を祈っております。自民党党首に。国際法51条では「同盟国同士は、集団的自衛権を有する。」と、保障されているのでしょう。しかし、「集団的自衛権行使は、憲法違反」という見解を持つ人が政府の中に存在する。と言うことは、自衛隊は憲法違反と言うことになり、憲法に矛盾した存在となる。同盟国であるアメリカが攻撃を受けている時に、自国日本の艦船が直接攻撃を受けていないからと傍観していていい訳がない。同盟国といえるのか?そんな国とは一体何なんだ?平和呆けした国、日本。
時勢に沿う憲法改正を願う。
投稿: 竹内 | 2011年9月10日 (土) 20時06分
私も集団自衛権は賛成です。核保有国でなければならないと思います。近隣諸国は核保有!もし軍事が起こるとしたならばアメリカは建前上は出るかもしれませんが・・・大統領発言の効力は確か60日・・・議会が反対すれば60日以内であっても中止・・・やはり我が日本は日本人の手によって死守しないと私は思います。
時代遅れのアメリカのお下がり戦闘機でなく日本で開発すればかなり良質な戦闘機が開発できるはずですよね。
個人的に応援してます。
投稿: 自衛権賛成派 | 2012年2月21日 (火) 15時18分