よいお年を!
石破 茂 です。
年末ぎりぎりまでテレビ出演や年明け早々の訪米の準備などでバタバタしています。
学校を出て以来、「お休み」というものにまったくといっていいほどご縁がありません。
30年ほど前の駆け出しの銀行員時代、大晦日まで集金に追われ(当時は大晦日まで営業していました)、夜10時近くなって「それでもせめて年越しそばでも食べて年末の気分を味わってみたい」という話になり、でもとっくにボイラーの火は消されていたので、ぬるいお湯でカップ麺を食べて胃腸をおかしくしたなどということもありました。でも、仕事があるだけ有り難いことだ、と自分に言い聞かせる他はありませんね・・・。
今朝出演した「朝ズバッ!」の番組終了間際、スタジオにいた50人ほどの人に「それでも鳩山内閣に期待するか」とみの氏が聞いたところ、3分の2近くが「YES」と答えたのにはやや驚かされると同時に「ああ、やっぱり」と感じたことでした。
番組内の街中アンケートで「何故民主党に投票したか」との問いに対して、「マニフェストに期待したから」とか「鳩山さんに期待したから」よりも、「とにかく自民党政権を代えたかったから」との答えが圧倒的だったことからすれば、自民党がほとんど変わっていない(少なくとも多くの国民にはそうとしか見えない)以上、「それでも鳩山内閣に期待する」と答えざるを得ないのはむしろ当然というべきなのでしょう。
もちろん、我々としては、次期国会で鳩山内閣を断固攻撃しなくてはなりません。「偽装献金」が象徴するような「偽装内閣」が国政を担うことの恐ろしさを国民のみなさまに分かって頂かなくてはならないのです。「国民の広い支持があるように見せかけたかったので、鳩山家から提供された資金を個人献金に偽装した」との元秘書氏の供述が鳩山総理の姿勢そのものなのです。
しかしそれと同時に、「自民党は本当に変わった」との印象を国民に持っていただけなければ、どんなに攻撃したところで「でも、自民党よりまだマシではないか」と言われてお終いになりかねない。
自民党にはその危機感がまだ足りないと言わざるを得ません。
敵失をひたすら待っているようでは駄目なことは、八月の総選挙でイヤというほどわかったはずなのに、どうしてもっと思い切った党改革ができないのか、多くの方がそう思っておられるに違いありません。このブログにもそのようなコメントもいただいておりますね。
執行部の一員として、発言し行動しなければ党のためにも国家のためにも責任を果たしたことにはなりません。 福田内閣でも、麻生内閣でも、「与えられた閣僚の職務を全うしたい」とのきれいごとに私は逃げ込んではいなかったか、そう反省せざるを得ません。
新年を迎えるに当たり、己を捨てて臨まねばならないと痛感しております。
本年一年、本当に有り難うございました。
多くのコメントを頂き、反省させられること、勇気づけられることばかりでした。
来年も何卒よろしくお願い申し上げますとともに、来る年が皆様にとって、そして日本国にとってよい年となりますよう、心よりお祈りいたします。
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