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2010年1月26日 (火)

党大会を終えて

 石破 茂 です。
 
 一月二十三日、二十四日と二日間にわたった自民党大会関連イベントが終了いたしました。昭和六十二年以来、何度も党大会を経験していますが,今年は随所に「手作り感」が感じられて、比較的よかったのではないかと思っています。
 政権与党であったときは「とにかく一年に一度セレモニーとして党大会をやります」的な、およそつまらないもので、祝辞も演説も通り一遍、何だかやたらとお金だけはかかっている印象でした(あれでは選挙に負けるはずですよね…)。
 野党に転じると、なにせお金は無いし、総理も閣僚もいないし、無い知恵を絞って全国各地から来られる党員の皆様に、「来てよかったな」と思っていただけるよう心掛けたつもりです。できればもっと,党員以外の方にも参加いただけるよう、来年以降は更に工夫を凝らしたいと思っています。

 このブログをご覧の方にも、ワークショップにご参加いただき、本当に有り難うございました。
 ご感想をどうかお寄せください。「明るくて、楽しくて、かつ内容の充実した大会」でしたでしょうか。民主党のように「暗くて重苦しい大会」にしたくはありませんでした。
 あのようなワークショップは,今後年に数回、できれば全国何箇所かで開きたいと考えています。

 私としては、学園祭っぽい感じを狙いました。
 「政治と金で国会が緊迫しているときに不謹慎だ!」とのお叱りも当然予想してはいましたが、党大会は年に一回のお祭りでもあるはずなのです。
 総裁や幹事長が焼きそばやお好み焼きを作っても、政調会長が野菜を売ってもいいのではないでしょうか。
 
 小沢幹事長への聴取がなされましたが、今後の展開は全く予想できません。
 でも、「政治とカネ」の問題を断ち切るべく政治改革を断行し,政党助成金を国民から頂くことにしたのに、この有り様は一体何なのでしょう。総理も幹事長も、「法に触れさえしなければいい」「個人のカネなのだから問題ない」という態度ですが、「数は力、力はカネ」との体質は何ら変わっていないのではないでしょうか。
 「政治は最高の道徳」とまでは言いませんが、ロッキード事件の後、昭和六十年に制定された政治倫理綱領の作成を主導したのは当時衆議院議員運営委員長であった小沢一郎氏です。
 そこにはこうあります。
 「我々は政治倫理に反する事実があるとの疑惑をもたれた場合にはみずから真摯な態度を持って疑惑を解明し、その責任を明らかにするよう努めなければならない」
 これに照らして、小沢氏、鳩山氏は一体どうなのでしょうか。

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2010年1月24日 (日)

政策ワークショップの模様など

 事務局です。
 昨日党本部において行われた、政策ワークショップの模様です。

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党本部入口で、来ていただいた方へのおもてなしとして、甘酒・やきそば・お好み焼きなどを販売しました。

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鴨下政調会長代理もやきそばを焼いてます。

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大島幹事長のお好み焼き。

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国防・外交部会ワークショップでは、森本敏先生とのパネルディスカッションでした。

来てくださった皆様、ほんとうにありがとうございました。
そして、コメントくださった地方の皆様も、ありがとうございました。皆様のもとにお伺いできるように「なまごえプロジェクト」を進めていくとのことです。


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2010年1月19日 (火)

自民党・政策ワークショップ

 石破 茂 です。

 本日から国会論戦。総理の答弁はいつもながら質問に正面から答えることなく、はぐらかし、論理のすりかえに終始し、ほとんど聞くに堪えないものばかり。批判ばかりしているのは私の好まざるところですが、評価の仕様がないほど無内容なものでした。もしお時間があれば、明日の朝刊にでも総理の答弁が載るでしょうからご覧ください。
 しかし、民主党議員には、昨年の臨時国会で見られたような、「いかに無内容な答弁でも、とにかく嵐のような拍手」的な現象は起こりませんでした。さすがに気が咎めるのか、妙に静かであったのが印象的でした。

 日曜日は自民党大会。
 それに先立ち土曜には、党本部において、政務調査会が主催する「ここが変だよ民主党、自民党ならこうするよ」と銘打った政策ワークショップを行います(日程は自民党HPの「政策ワークショッププログラム」の欄をご覧下さい)。
 ご関心のある方は是非おいでください。その際は事前に私の事務所までご一報いただければ幸いです(03-3508-7525)。
 私は午後四時からの外交・国防関係の会に出席する予定です。

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2010年1月18日 (月)

通常国会開会にあたって

 石破 茂 です。

 石川議員も含め自身の元秘書が三人も逮捕されながら、小沢氏は検察と徹底的に「戦う」姿勢を崩さず、鳩山首相も「戦ってください」と述べたことを「不適切とは思わない」と発言し、何ら間違っていたとの認識を持っていないようです。
 一体何を相手に戦うのか。「小沢幹事長の(潔白を)信じている」との前段の発言からすれば、検察を相手とした発言としか思われない。
 検察も行政の一部であり、行政の長たる総理大臣がそんな発言をしていいはずがありません。民主党内からも何の批判の声も挙がらないようですが、一体これはどうしたことでしょうか。リクルート事件の時には、自民党内からも強い批判が起こったものでしたが、小選挙区制における幹事長の権威の前にただひれ伏すばかりの人たちに、国政を担う資格などあるのでしょうか。

 本日から通常国会。国会は裁判所ではないのですし、我々が検察以上の資料を持ち合わせているわけではないのですから、この問題はむしろ「政治のあり方」として論じるべきなのかもしれません。
 小沢氏は「いろいろ問題があっても、それを承知の上で国民は民主党を選択してくれた」と述べていますが、それは明らかに間違いです。昨年、現職公設秘書の大久保某が逮捕された昨年の時点と今とでは全く状況が異なることぐらい、本人も十分に知っているはずで、完全に論理が破綻しています。昨年は「自民党が民主党を陥れるために仕組んだ国策捜査だ!」などと言っていましたが、政権党となった今は「検察権力との戦いだ!」と微妙に話をすりかえている。
 そもそもこの人は「国民主権」を自らの都合のよいものに解釈し、選挙に勝ちさえすればすべて許されると固く信じ込んでいるようです。だから天皇陛下のご活動にしても、自衛隊の活動にしても、滅茶苦茶な憲法解釈を振り回すのです。
 政治とカネの問題をできるだけ少なくするために公的助成・政党助成金を導入したのに、政党の解党・変遷に伴い国民の税金が原資であるその金を結果的に自らのものとするような行為も、法の網を巧みにかいくぐり、たとえ形式的には合法であったとしても断じて許されるべきではありません。

 ロッキード事件の際も、検察は一部から強く批判されました。
 いつかもこのブログに書きましたが、当時田中派参院議員であった私の亡父は「田中を信じる」とだけ言い、それに徹しておりました。それはそれで一つの生き様であり、田中角栄元総理を心から信頼し、尊敬していた父を否定するつもりもありません。しかし、幾多の事件を教訓にその後政治資金規正法は何度も改正され、「どこから資金が入ったか、そしてそれはどのように使われたか」を明確にすることこそ政治の信頼確保のために重要であり、その違反は単なる形式犯ではないということになったはずなのです。
 報道で伝えられる「忙しくて記載を忘れた」「小沢先生が潤沢に資金を持っていることを隠したかった」などという動機はにわかには信じがたいものですし、動機の如何を問わず、虚偽記載の責任は厳しく問われるべきなのではないでしょうか。

 内政・外交に課題が山積する中、補正予算・本予算の審議は極めて重要です。
 我々は問題点を的確に指摘し、反対する理由を明らかにしなくてはなりません。しかしそれに入る条件として、所謂「政治とカネ」(これに代わるもう少しきれいな言葉はないものかといつも思うのですが)についての集中審議を求めることは最低限必要でしょう。検察の聴取にも応じず、マスコミにも答えない、そして総理までが「戦ってください」という異様な有り様では、国会がその責務を果たす他はありません。それが実現すれば、予算の審議を徹底的にやりましょう。夜に日を継いで、土曜・日曜もやってもよいのです。

 思い上がってはなりません。自分だけが正しいのではありません。世の中の真理とは、もっと崇高なもので、我々は強い怖れを持って臨まなくてはならない。ましてや、選挙で票目当ての嘘出鱈目の公約を掲げ、自民党の失態に乗じて獲得した議席などに何の重みがあろうか。
 民主主義を弄んだ者は、民主主義によってその報いを受けることを知るべきです。
 しかし我々も、この敵失に過度に乗じてはなりません。自民党がよくなったわけでは決してない。内閣支持率も民主党支持率も下がっているが、自民党支持率が上がらないことこそ問題なのです。24日の党大会でどこまで毅然とした姿勢を示せるかが問われており、ここで自民党がそれを示せなければ、国民に残るのはただ絶望の闇だけであることを肝に銘じなくてはなりません。

 「外国人地方参政権」について多くのご意見を頂いております。中には「政調会長が賛成している」などとするご批判もありますが、そのようなことはありません。
 これは私の手法なのですが、賛成論を徹底的に分析し、如何なる論点にも明確に答えられるようにしなくては論戦には勝てません。ましてや相手は圧倒的多数を持ってこれに臨もうとしているのですから、尚更のことです。精神論や不十分な準備では決して戦には勝てないからこそ、世論の圧倒的な支持を頂くためにも周到な準備を持ってあたります。時間的な制約もよく認識しておりますことを申し添えます。

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2010年1月 8日 (金)

元旦初売り

 事務局です。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 本人コメントにもありました、元旦初売りの光景です。

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2010年1月 5日 (火)

明けましておめでとうございます

 石破 茂 です。
 新年明けましておめでとうございます。
 旧年中賜りました幾多のご厚情に厚く御礼申し上げますとともに、本年の皆様のご健勝、ご発展を心よりお祈り申し上げます。

 新年は、議員になる以前の昭和61年から続けている恒例の「新年初売り行事」から始まりました。
 私の鳥取事務所は鳥取市のメインストリートの商店街にあるのですが、その年から「新春初売り」なる催しを開催することとなり、当事務所にも参加の要請がありました。
 「ウチには何にも売るものがないのですが」
 「そうはいっても一軒だけ閉まっているというわけにはいきません。とにかく開けてください」
 ・・・というわけで、爾来二十五年、若手の支援サークルである「どんどろけ(鳥取県東部の方言で雷の意)の会」の皆さんと一緒に午前零時とともに事務所の前に立って、
 「新年明けましておめでとうございます!石破茂事務所でございます!本年もどうかよろしくお願いいたします!」とひたすら叫びつづけるのです。
 もっともそれだけではあまりに芸がないので、熱いお茶やコンソメスープ、冷たいジュースなど、公選法で許される範囲のものはお出ししています。
 「熱いお茶いかがですか!冷たいジュースいかがですか!」などとも叫ぶのです。
 
 写メが普及し、防衛庁長官を拝命して少し世間に名が売れるようになって以来、怖いもの見たさなのか何なのか、若い方を中心に写真を撮ることが流行るようになりました。今年も百組くらい撮ったかもしれません。
 「去年も撮ったんだよね」「毎年これが楽しみなんだよね」
などといっていただくと、とても嬉しくなります。

 それにしても、今年の山陰の正月はやたらと寒くて、久しぶりに吹雪の中の初売りとなりました。
 数年前から、ご多分に漏れず商店街もシャッター街化してしまい、全体としての初売りも中止となって、とても寂しくなってしまっているのですが、だからこそここでやめてしまうわけにはいきません。
 「どんどろけの会」も創立二十五年、みんな年を重ねて、もうお孫さんのいる会員も増えてきましたが、昨年誕生したジュニアの会のメンバーも今年から参加してくれました。

 鳥取を変えよう、との思いからスタートした私たちの活動。
 年を重ね、ともすれば体制側に廻ってしまい、発想が保守的になってしまっているのではないか、との反省から、今年のスローガンを「原点回帰」と定めました。
 この言葉を噛みしめながら、本年一年、精一杯努めてまいります。

 本日から米国出張。外交関係が少しでも好転すれば、との思いで出かけてまいります。

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