党大会を終えて
石破 茂 です。
一月二十三日、二十四日と二日間にわたった自民党大会関連イベントが終了いたしました。昭和六十二年以来、何度も党大会を経験していますが,今年は随所に「手作り感」が感じられて、比較的よかったのではないかと思っています。
政権与党であったときは「とにかく一年に一度セレモニーとして党大会をやります」的な、およそつまらないもので、祝辞も演説も通り一遍、何だかやたらとお金だけはかかっている印象でした(あれでは選挙に負けるはずですよね…)。
野党に転じると、なにせお金は無いし、総理も閣僚もいないし、無い知恵を絞って全国各地から来られる党員の皆様に、「来てよかったな」と思っていただけるよう心掛けたつもりです。できればもっと,党員以外の方にも参加いただけるよう、来年以降は更に工夫を凝らしたいと思っています。
このブログをご覧の方にも、ワークショップにご参加いただき、本当に有り難うございました。
ご感想をどうかお寄せください。「明るくて、楽しくて、かつ内容の充実した大会」でしたでしょうか。民主党のように「暗くて重苦しい大会」にしたくはありませんでした。
あのようなワークショップは,今後年に数回、できれば全国何箇所かで開きたいと考えています。
私としては、学園祭っぽい感じを狙いました。
「政治と金で国会が緊迫しているときに不謹慎だ!」とのお叱りも当然予想してはいましたが、党大会は年に一回のお祭りでもあるはずなのです。
総裁や幹事長が焼きそばやお好み焼きを作っても、政調会長が野菜を売ってもいいのではないでしょうか。
小沢幹事長への聴取がなされましたが、今後の展開は全く予想できません。
でも、「政治とカネ」の問題を断ち切るべく政治改革を断行し,政党助成金を国民から頂くことにしたのに、この有り様は一体何なのでしょう。総理も幹事長も、「法に触れさえしなければいい」「個人のカネなのだから問題ない」という態度ですが、「数は力、力はカネ」との体質は何ら変わっていないのではないでしょうか。
「政治は最高の道徳」とまでは言いませんが、ロッキード事件の後、昭和六十年に制定された政治倫理綱領の作成を主導したのは当時衆議院議員運営委員長であった小沢一郎氏です。
そこにはこうあります。
「我々は政治倫理に反する事実があるとの疑惑をもたれた場合にはみずから真摯な態度を持って疑惑を解明し、その責任を明らかにするよう努めなければならない」
これに照らして、小沢氏、鳩山氏は一体どうなのでしょうか。
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