御用納め
石破 茂 です。
いよいよ御用納めの日となりました。
と言っても今日も読売テレビの生番組出演のため大阪往復。浅薄な、と言って悪ければまだまだ生煮えの議論がいまだに幅を利かせているな、というのが実感です。
「金融政策を動員すれば景気は三か月で回復する」などとどうして言えるのか、私には全く理解ができません。本来なら景気回復の後に財政再建、というのが順序ですが、あまりに財政状況が悪いために財政再建と景気回復を同時になさねばならないところに今の日本の難しさがあります。
明日、明後日と、山と積まれた資料の整理をしなければ、年明けからの仕事になりません。
一度読んだだけで、まだ内容がきちんと理解できていない論文も多くあり、いくつか集中的に年末年始に読んでみたいと思っています。…などと決意だけは立派なのですが、さてどこまで出来ますやら。
しかし、来年は大動乱の年になることは確実で、今しかきちんと物事を理解する時間は無いのですから、何としてもやり遂げなくてはなりません。
小沢元代表が政倫審に応じる由。それはそれで結構なことですが、「国会が正常に動くなら」などという条件など付けるべきではありません。
一切無実だ、というのであればいかなる場も利用するのが当然で、あれこれと余計なことは言わないほうがよろしい。
故・江藤淳氏の「帰りなん、いざ。小沢一郎君に与う」という1997年の文章を今一度読んでみたのですが、この当時の小沢氏はまだ光り輝く一面を持っていたように思います。
今、小沢氏の理想の是非を巡って、政界は混乱しているのではありません。小沢氏のグループの誰からも、小沢氏の理想の具体的な内容を聞いたことがありません。
何度も申しあげるように、私は小沢氏の世界観や国連観、さらには皇室観には絶対に賛同できないのであり、その一事をもって認めることはできないのです。
国連は世界政府ではない。この認識を持たずしてどうして安全保障が語れるのでしょうか。これについては新年にまた論じたく思っています。
元旦は恒例の「新年初売り」。午前零時とともに事務所の前に立って新年のご挨拶を二時間ほどして、朝七時の便で上京、皇居の新年祝賀の儀に出席の予定です。
大みそかから元旦にかけて鳥取は暴風雪とか。それもまたいいのかもしれません。気を引き締めて、すがすがしい気持ちで新年を迎えたいと願っています。
一年、本当にお世話になりました。皆様、よい年をお迎えくださいませ。
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