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2011年1月14日 (金)

一部訂正

 石破茂です。
 一部訂正。
 昨日の菅総理の発言は、「(消費税など税制と社会保障の一体改革に向けた与野党協議に)野党が積極的に参加しようとしないなら、歴史に対する反逆行為と言っても言い過ぎではない」というものでした。まあ似たようなものですが。
 要するに「悪いのは自分たちではなく野党なのだ」と言いたいのでしょうが、この人の責任転嫁体質、批判体質は全く改まっていないようです。
 もう一度言っておきますが、我々は協議に反対しているのではない。しかし協議したいのなら、まず自分の党を纏めてからにして貰いたい。総理の言ったことに対しすぐに民主党内部で批判が出て、それがあっという間に覆ってしまうような党を相手にどう議論せよというのか。
 
 与謝野議員については昨日記したとおりですが、そもそも民主党内に財政再建がきちんと語れる人はいないのか。「彼はマニフェスト作成にかかわってこなかったから」というのが与謝野氏起用の理由だとしたら、これほどいい加減な話はありません。まずほとんど破綻しているマニフェストから見直し、予算そのものを組み替えるのが筋ではないか。
 与謝野議員は「とにかく何かになりたい」というポスト目当ての人では決してなく、「とにかく何かをやりたい」という政策実現至上主義の人であることを私は今も疑いません。
 しかし与謝野氏のある意味での純粋さを巧妙に利用した菅総理の手法には、どうにも違和感を覚えざるを得ない。与謝野氏のために、今回の判断を大いに惜しむものです。

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コメント

おはようございます。
また、コメントさせていただます。

与謝野氏は、なぜ自分で自分の首をしめるようなことをされるのでしょうか?!
大病を患われたりしていたので、あせりもあったのかもしれません…。
でも、ここはどうしてもふんばってもらって、現時点での入閣とかではなく、解散総選挙に持ち込み、政権を交代させ、それからでも考えていただきたかったです。

とても、残念です。
立ち上がれ…の精神は、いったいなんだったのか?!
利用されて、自爆するだけなら、利用する方も利用する方…利用される方も利用される方で、どちらにも問題はあります!
空しさのみ残ります。

ところで、週末はセンター試験でもあります。お天気が心配です。
石破先生も天候のせいでスケジュールが変更とかになりませんように。
インフルエンザも流行っているようです。
身体に気をつけて、この難局をのりきっていただきたいです。

投稿: smile・N | 2011年1月14日 (金) 09時51分

与謝野議員の引き抜きは外部監査委員の立場になるのでしょうか?外部監査との協議の結果、消費税を上げる事に決まりました。なとと消費税を上げるために利用されたら大変です…
逆に民主党崩壊を内部で観察し、政権奪還後に自民党に戻り活躍することを期待してます。

投稿: (^-^) | 2011年1月14日 (金) 12時44分

石破さん、こんにちは。

今回の第二次菅内閣改造、国民目線などどこにもなく、呆れるばかりです。
「政策にミスはない」という現首相の言葉が本気の言葉であるならば
プロの政治家であることを恥ずべき発言であると感じました。

現政権の予算案がまかりとおるくらいなら、政治の停滞は止む無し。
わたしはそう感じています。

どうか、自民党の古き体質を改善した上で胸を張って
「政権交代」を果たしていただきたく存じます。

石破先生は「国民に政策をわかりやすく解説できる」政治家だと思っております。
どんどんご意見をいろんな形(媒体)で発信していただきたい、そう切に願うばかりです。

投稿: しょう | 2011年1月14日 (金) 12時57分

菅総理の発言は、ちょっと言い換えると、「与野党協議を提案しながら、話し合いのたたき台になる土台さえ作れないようなら、国のトップに立っている責任を放棄しているとしか言わざるを得ない。」ということですね。

与野党協議を完全に国民にオープンな形で開けば、どちらに理があるかは自然と明らかになるでしょう。

民主党が間違っていることを指摘するのではなく、民主党と自民党とどこが違うのか、政策面でどこが違うのか、政治姿勢でどこが違うのかを、言葉で説明するのでなく、国民の前で協議をして、判断は国民に任せれば良いのではないでしょうか。

菅総理が言葉で覆い隠せるとおもっていらっしゃるほど国民の目線は甘くはありません。
国民に近い立場にいる人ほど、そのことを実感されているから、選挙での公認を辞退されたり離党されたりする方が地方で出るのでしょう。

菅総理や現内閣の、そうしたことに関する危機感が薄いことに驚かされます。

「頑張ってるんです。やろうとしてるんです。その途中経過や努力を認めてください」というのはアマチュアです。

プロにとっては一生懸命やっていくのは当たり前のこと。その上で結果を出して見せてこそプロなのです。
民主党内閣にはその点に関する認識が根本的に欠如しているとしか思えません。

でも、今相手の欠点を指摘しなくても、国民の前にお互いの姿をありのままに見せれば、自然と審判は下されるし、選択はなされるものです。

与謝野氏の現内閣入りは、民主党内閣を買えるまでには行かなくても、もしかしたら、多少の延命にはつながっていくのかもしれません。

でもたった一本の添え木で、根元が揺らいでいるたくさんの木を支えるには限界があります。

民主党内閣は、このままでも、いずれ代替わりする時を迎えたと思えるのに、なぜ、与謝野氏がこの時期に内閣入りを選ばれたのか、、、、
ご自身の体調のこともおありなのでしょうか。

捨て石になるには惜しい方だと思います。

思いをあまり言葉にはされない方だと思いますが、ご真意を伺ってみたい気がします。

投稿: カシイヨシコ | 2011年1月14日 (金) 12時59分

石破先生
初めまして、バイロンと申します。
菅氏の同業者でございます。
「歴史に対する反逆」とは、懐かしい左翼用語ですね。
「社会の進歩発展の方向は必然だから、つまり社会主義、共産主義社会に向かうのが歴史の必然だから、それに逆らう反動主義者は排除されなければならない。」と言いたいのでしょうか?
21世紀の今日、1960年代、精々70年代に流行った言葉を平気で口にする感覚には
驚きを禁じ得ません。

投稿: 弁理士バイロン | 2011年1月14日 (金) 15時12分

与謝野氏を石破先生がどう感じられているか分かり、それなら尚更、石破先生は政権奪還時に他の自民党議員に促す行いをしなければならないと思いました。

投稿: 幸獅慈 | 2011年1月14日 (金) 16時19分

 久しぶりで、今年になって初めての書き込みです。
 菅第二次改造内閣が発足したようですが、内閣にしても、党役員人事にしても同じような顔触れで、くるくるとメンバーを回している感じであり、全く新鮮味を感じません。

 与謝野氏が菅政権に一本釣りされ入閣されましたが、与謝野氏は「政策実現至上主義の人」とはとても思われません。大臣の椅子とはそんなに魅力的な椅子なのでしょうか。私は全く信用のできない人(バカじゃなかろうか)であり、最早石破さんがとやかく言って手を差し伸べるような人ではありません。『与謝野氏乱心』でチョン。

 石破さん、いよいよ通常国会が召集されます。政権奪還に向け自民党の信頼回復の舞台を迎える訳で、政調会長の真価が問われる正念場となります。識見、手腕を大いに発揮して実績を積み重ね、解散総選挙を視野に頑張っていただきたいものと思っております。

投稿: 今ジン | 2011年1月14日 (金) 17時03分

『与謝野議員は「とにかく何かになりたい」というポスト目当ての人では決してなく、「とにかく何かをやりたい」という政策実現至上主義の人であることを私は今も疑いません。』
同じ内閣でともに仕事をされた石破先生が言うのだからそういうことなのかも知れません。
私も与謝野氏には期待していたので今回の行動には戸惑いを覚えますがそういうことなのだろうと考えています。

しかし、言い方が悪いかも知れませんが重要なのは外部に居る国民からどのように見えているかだと思います。
今は亡き中川先生のG7での活躍に対する国民の認識や2009年の選挙結果からも推測できることだと考えます。

さらに与謝野氏は東京一区で破れ自民党の比例代表で当選しました。
つまり与謝野氏個人の票ではなく(比例の順位には影響かも知れないが)自民党の票で当選した国会議員であるという逃れられない事実があります。

自民党に入れた人々の代表である政治家であるという事実を加味して今回の行動を見ると、どの様に国民に見られるのかは想像に難くないでしょう。
いくら行動の理念が正しかったとしても今回は『信なくば立たず。』という言葉の通りになるのではないでしょうか・・・

ただただ残念でなりません。

投稿: ValleyHunter | 2011年1月14日 (金) 18時39分

与謝野氏の考えにはかなり共感しているだけに、今回の入閣の意図はある程度理解できるものの、正直残念に思っています。与謝野氏にして見れば、社会保障と財政問題の解決にはもう時間がないと考えられての行動でしょうが、彼がここで入閣しても政治的に実現の可能性が高くなったとは到底思えず、与党にいいように使い捨てられるのが落ちではないかと危惧します。そしてそれは協力を求める立場でありながら「野党は歴史への反逆者」と罵ることしかできない首相を見ていると確信へと変わります。

あの政権交代ですでに貴重な2年間が失われました。これ以上時間的な余裕はもうありません。それにはこんな無能、傲慢、無反省の民主党を追い落とすことが一番の近道と確信しています。石破さんはじめ、心ある自民党の政治家に期待しています。

投稿: kv | 2011年1月14日 (金) 20時22分

静岡からコメントをさせてもらっています。
一段と寒さも厳しく、冬らしい強い「風」が吹いています。
さて、静岡という土地柄は、平凡、温和、普通、のんびり、転じて「平均」という土地柄です。
故に、企業が新商品を開発して、試供品をテストするのに利用する土地でもあります。(ご存じかもしれませんが)
静岡で反応が良ければ平均的に売れるであろう、反応が悪ければ売れないであろう。
このような企業活動がなされています。
以前、先生のお話の中で、「静岡知事選での敗北から流れが変わった気がする。」
このように申されたことを記憶しています。
これについては、私も同感でした。
あの時、明らかに「風」は民主党に吹いていました。
そして、それが同時に国の「風」でもあったと思います。
しかし、今、私の感じている「風」は民主党への「逆風」であると感じています。
この、民主党への「逆風」を、自民党への「追風」とすることができるかが、次の選挙での「肝」であるかと思います。
政策を冷静に見れば民主党の政策は聞こえが良いものは多いのですが、実効性に疑問なものばかりです。
財政破綻は必然です。(本当に恐ろしいです)
私の周りでも今のうちに財産を海外に移転させようという者もいるくらいです。
国民にこう思わせてしまったら政権失格であると思います。
国防に対する国家の第一人者である先生に、私ごときがものを言うのは大変おこがましいのですが「最大の国防とは経済である」
私はこのように考えています。
歴史に学ぶのであれば、今の民主党の舵取りは負の歴史の二の轍です。
財政破綻の限界点、中国の台頭、楽観など到底できません。
残された時間は少ないと感じます。
修正の聞く間に舵を修正しなければ、大きな国難が降り注ぐと危機を感じています。

さて「風」のお話をさせて頂きました。
確かに、今、静岡で吹いているのは、民主党政治への不満という「逆風」です。
しかし、大変失礼ながら、果たしてこれが自民党への「追風」かと言われると大いに疑問です。
これについては、先生が日ごろから懸念されている「民主党が駄目だから自民党」
この「風」そのものであると感じています。
冷静に見れば、自民党の政策が現実的で合理的であることが伺えます。
しかし、大半の有権者がそれを理解でするまでの興味を失っています。
いわゆる政治的アパシーです。
民主主義の崩壊への第一歩と感じています。
これについては多元的な要因があろうかと思いますが、今できることで先生にお願い申し上げたいのは「発信力」をもっともっと強めて頂きたいことです。
先生が正しいことを言っているのは私ごときでも理解できます。
しかし、その正しさが枝まで伝わっていません。
有権者もそこまで馬鹿ではありませんし、都合の言い話がないこともわかっています。
冷静に聞けば、どちらが正しいかわかります。
そういった意味で発信力をもっともっと強めて頂きたく思います。

昨年「正義 justice」(マイケルサンデル教授)という正義哲学の書籍が日本でも出版されました。
その中で「最大多数の最大幸福」というフレーズがでてきます。
これは政治理念の根源となりえるものであると思います。
10人の命を救うために1人の命を犠牲にしなければならない。
この究極の選択をしなければならないのが政治家の責務であると思います。
しかし、その一人が自分の愛すべき人間であったらどうであろうか・・・(妻・恋人・親・子供・兄弟・親友)
そのような究極の葛藤を覚えながら、避難、罵倒、殺意、恨みを全身で受け「意思決定」をしなければならない、そして犠牲への最大限の救済を図る。
それが政治家の責務であると思います。
迷走の上の責任転嫁。
見ていられません。
国が壊れています。
これを救えるのは石破先生だけです。
国を救って下さい。

     富士の国の住民(28歳 男)より

投稿: sakura(28歳) | 2011年1月14日 (金) 20時33分

こんにちは。

実は、現在の日本で「石破首相・与謝野財務相」がベストではないかと思っていた私としてはちょっと残念です。
みんなの党の政策を嘲笑したその識見は、ぜひ石破さんの下で活かして欲しかったですね。
野党はまあ否定的でしょうけど、菅総理が「民主党にはこの人を越える知恵者はいない」と冷静に判断して与謝野さんを使うのであれば、それは評価してもいいでしょう。

投稿: 現実的 | 2011年1月14日 (金) 23時24分

民主党が内紛ばかりで統一されていないから話に応じない、というのは、野党の逃げ口上としか見えません。それなら、自民党は意見統一されているのか?
また、私は多くの非難されつつも政策の為に行動した与謝野さんを支持します。非難ばかりして議論に応じない自民、公明、みんなの党が、結局ねじれを利用して解散に持ち込もうという魂胆はミエミエで、それこそ政争に明け暮れているのではないか。

投稿: nh | 2011年1月15日 (土) 09時00分


「大丈夫です
余程、ショックだったご様子で

しかし乍ら、我々・凡人には
分からぬ物を秘めた部分もあります。

石破先生は、ご自分道
走って欲しいです。
余り張りつめると糸も切れます。
既に「傀儡政権」ですから、
泥舟は、沈むのです。船頭さんや
渡し屋がいるだけ、厄介ですが・・・
投げ出さず、地固めで、参りましょう応援してますよ。

目覚めた人達も多いですよ
もう一頑張り~
「春(日本の)よ・来い」

投稿: 憂国子 | 2011年1月15日 (土) 10時41分

二次管内閣に人材はないと思います、自立日本、戦争放棄の自国は、自衛の強化が重要で,石破議員に強く声援を送る人間です。与謝野氏の財政立てなをしは、民主党では不可能ですから、必ず選挙で自民党が、政権奪回を望みますし、是非是非その日を近いことを期待してをります。

投稿: 鈴木日出子 | 2011年1月15日 (土) 11時06分

与謝野氏が民主政権の大臣になった事ですが…

与謝野氏もたちあがれを作ったものの大した勢力にならずみんなの党に流れてしまった。

自民党に戻ろうにも谷垣総裁、3奉行の若返りと世論の現状の支持政党。などなどを見てもとても情けなくてもどれない。
また自分も老いてきた…政治参加したいが…元の同士を裏切る形になろうとも残りの人生、崩れかけている日本国の為、敢えて汚名をかぶって民主党内閣に入閣されたのではないでしょうか。

石破先生が今も信頼しているならば与謝野先生の不遇時期に電話の一本でもかけて『おい、たちあがれから自民党に戻ってこいよ、今の自民党には与謝野さんのような上から若手をガミガミ叱る人材が必要だ』とかされましたか?

すいません、この文面も下手をすれば叩かれかねないので削除も検討されてください。

投稿: 幸獅慈 | 2011年1月15日 (土) 12時29分

民主党は消費税は上げない、といって政権を取った党です。財源は「ムダを省くことで・・」事業仕分け?・埋蔵金?・・仕分けでは金が出ず、埋蔵金も打ちでの小槌があるなら別ですが、いっかい使えばそれでお終いです。自民党はシッカリ代案を持ち、国民の支持を回復する努力を惜しまず続けて下さい。国民は民主党政権には飽き飽きしているのですから・・。ただ未だ、だから自民党でなければ・・とまでは思っていないところに、自民党の過去のイメージが如何に最低であったか・・そこに国民の怒りがあるのです。新しい自民党のイメージを発信しなければなりません。その為に、今こそ腰を据えて、シッカリ政策を錬り、満を持してください。よろしくお願いします。期待しています。

投稿: 山本邦彦(法名 邦道) | 2011年1月15日 (土) 12時29分

石破先生
いつもお仕事お疲れ様です。

「歴史に対する反逆行為」などと「歴史を正しく学んで来なかった民主党代表ごとき国家反逆者」に「歴史」を語る資格なぞありませんし、
内閣総理大臣たる資質もありません。谷垣総裁の仰るように「頭を冷やして来い」です。

 連中は、自身の過去の言動と現在の言動の整合性が全く取れて
いないのに、「信頼」や「期待」といったものを国民が持てるとでも思っているのでしょうか?

発言について一つ例を挙げます。

[001/002] 173 - 参 - 本会議 - 2号
平成21年10月29日
急場で熟慮なく作ったマニフェストだと、そのような御批判もいただきました。
私どもは熟慮の上でマニフェストを作らせていただいた次第でありますし、旧政権では確かにできもしない
政策だったかもしれませんが、新政権ではしっかりとできますので御安心をいただきたい。

誰の議事録でしょうね。ここで述べられている新政権は既に存在すらありませんし、
もちろんこの人の言動には「安心」の「あ」の字もありませんでした。
熟慮の上で作ったマニフェストなら何故実行出来ないのでしょう。しっかりとできます?
何だったのしょう、この根拠のない自信は。
子どもダマシ手当、高速道路は無料化の過大広告、高校無償化という名の朝鮮支援法案、国民増税、僕脱税(総理)。
酷過ぎますね。マニフェストは国民との契約などとも言ってました。こんな破綻した契約を結んだ覚えはありませんが、
契約ならば修正には同意が必要であり、勝手な変更は「改竄」というのです。


そして、次のような発言もしております。谷垣総裁の発言も含めて引用させて頂きます。

[001/001] 174 - 両 - 国家基本政策委員会合同… - 3号
平成22年04月21日

 去年、麻生総理へ、鳩山、当時は幹事長でいらした、代表質問でおっしゃったことが
あります。読み上げます。
 私は、国民を代表して、この日本の危機において迅速、機敏に有効な手を打たない
内閣総理大臣がその座に居座り続けること自体が国民の利益に反すると申し上げます。
あなた自身が宰相としての最後の矜持を持って、直ちに総辞職するか、衆議院を解散するか、決断すべきときである。
 
あなたはこの発言を覚えておられるはずです。あなたが我が党の総理に代表質問でおっしゃったこと、
そっくりそのままお返しして、私の発言を終わります。(拍手)


内閣総理大臣(鳩山由紀夫君) 麻生総理に私がそのように申し上げたのは結果として正しかったんではないかと、
そのように申し上げておきます。だれがこの国をここまで導いてしまったのか、
その責任、だれがここまでばらまき政治を行ってきたのか、その責任、
それを私たちはしっかりと受け継がせていただきながら、負の遺産を早く払拭するために全力を挙げる、
まさにすべての政策の実現に向けて職を賭して頑張ることは言うまでもありません。これからも頑張ってまいります。(拍手)


このように世迷言を述べている害鳥は、他の人には
「内閣総理大臣の座に居座り続けること自体が国民の利益に反する」などと吼えておきながら、
自分は「前首相」という空気椅子にかじりついており、顔を見るだけで不快感を覚えます。
それに日本の危機に迅速機敏に有効な手を打たない内閣総理大臣、これは現職の人じゃないですか。
「結果として正しかった」とも吼えていますが、「何がどうして正しかったのか」全く説得力もありません。

対して、谷垣総裁への信頼は一気に高まりました。
今年は是非 内閣総理大臣となり、谷垣新内閣の下で日本人による日本の為の、そして世界の為の政治を
お願いします。

投稿: 埼玉のJ-NSC会員 | 2011年1月15日 (土) 13時57分

菅改造内閣の就任記者会見で、江田法相は、「死刑は欠陥を抱えた刑罰だと思っている」との考えを吐露した。その上で、「死刑のことは長く考えてきた。許されない犯罪があるというのはよく分かる。しかし、人は寿命があるので、そう急ぐこともない。それ行け、やれ行けと執行する話とは違う」と述べたそうである。職務放棄宣言を就任にあたって行ったのである。これの前例は小泉内閣の杉浦法相にもあった。真宗の門徒であるがゆえに死刑執行の判は押さないと宣言した人である。こちらは政教分離の原則に公然と叛旗を翻す内容であるが、本人にその自覚が無かった。杉浦法相の行為は首相の靖国参拝よりも宗教に重きをおいた判断であり公務よりも自身の宗教観を優先した判断であるので、憲法違反の質が重いと言える。江田氏もまた、ある種の流行に踊らされた行為ではないのかと思います。死刑は法に記された刑罰のひとつであり、これを改正するなら所定の手続きに則って国民の判断を仰ぐのがスジである。それをしないで法相になったが、オレは死刑を執行したくないというのは、職務放棄を公然と宣言しているということです。そういう人を法相に起用することが大きな間違いですね。死刑制度の反対は、彼以外にも大勢の議員がいるが、それが法の改正運動になり得ないのは国民の反対があるからだ。凶悪無慈悲な犯罪者が後を絶つことは無いが、死刑制度がなくなれば、その数は飛躍するのではないかと言う不安がある。米国のどこかの州政府で死刑が復活したおかげで凶悪犯罪が少なくなったという記事を見たことがあるが、そういう効果は数十年ぐらいの長い単位で統計を取らないと効果のほどは不明であると思います。しかし、死刑の復活で、一定の抑止効果があるなら歓迎すべきことだと思います。現在我が国には111名の死刑囚が生存しているようです。我が国の場合、1人殺せば死刑と言うことにはならないようで、大体4人ぐらいの命と引き換えの上に死刑になるようです。ということはこの4倍の数の人々が彼等の手で命を奪われたことになります。人生の途上で無念の死を遂げた人々の数は無視できるものではありません。この刑罰に代わるものが、終身刑と言う人もいるようですが、これは税金で犯罪者の命を守る制度でもあることを考えると、腹立たしい気持になる人もでてくると思います。死刑を行う主体が国家に任されているのは法治国家として理に適った行為と言えますがそれを否定するなら、私刑の横行がでてくることも覚悟しなければならないことだと思います。そうなれば、放置国家と言われることも甘受しなければならなくなるでしょう。我が国の政治はつい最近まで犯罪(治安)と外交は票にならないと言われてきたそうですが、状況の変化が確かにあるようで、安全がタダでは手に入れなくなっている社会になってきているので、治安と外交に関心を持つ人々が増えています。これこそ政治家の仕事であります。ひとりの政治家が法相就任で問題喚起の踊りをすることではないと思います。そのための国会ではないですか。意識の持ち方がいびつな人が大臣になると急に謳い出すのは正常な姿ではありません。自分の都合のいいように法を曲げるのはやめてもらいたいものだ。内閣発足と同時に崩壊したような印象をこの江田氏の発言から受けました。法の運用は法相の独断に任されたものではありません。逮捕起訴された犯罪者が死刑囚となった背景に多くの人々が参与しています。彼等の努力を無にすることはあってはならないと思います。犯罪の撲滅に役立つ方策を考えることに重きを於いた政策提言もなしに死刑廃止を論じることは何の解決にもなりません。ええかっこしたいだけの政治家は退場していただきたいものだ。

投稿: 旗 | 2011年1月15日 (土) 17時13分

こんにちは、ハニ~石破さん。

与謝野さん、渡りに舟だったんですね~。今の与党は人材皆無だから、自分の考える方向で経済財政を動かせると誤解したのかな。でもねぇ、残念なことに舟が泥舟なんだよなぁ。ご本人としては、日本国のための最後のご奉公のつもりでしょうけど、手法が人の道をはずれちゃっちゃアキマセン。支持者を裏切り、自民党を裏切り、平沼さんを裏切り..。その結果、前参院選挙の選挙活動の際に、与謝野さんに罵詈雑言を浴びせ胸倉をつかんだ末松さんが所属する民主党の大臣とはね。
新法務大臣は「死刑執行は世論の動向を見ながら」なんて言ってますけど、これって「法治国家」の根本を無視する発言です。世論なんて、その時々で如何様にも変わるもの。だからこそ、国は「法」によって治められるんです。ん~...これが民主党の考え方なんですね。基本がボロカスでは応用も不可。なんだか、もう、失言が失言ではなくなっている異常事態です。

早いところ、解散総選挙やりましょ~♪
民主主義の法治国家をとりもどさなきゃ。
人としての美学(←きゃ~!言葉にすると照れますッ)を大切に。
今年も、みんなでガンバ♪です。

ハニ~石破さんは、御身大事に。

投稿: ぱこ | 2011年1月15日 (土) 19時52分

石破先生。
先日の谷垣総裁記者会見を見ていて「常識的な-けじめ-という【アナウンス】をしただけだ。」と感じていました。
しかし、相変わらず空気が読めない一太君は置いておいても、これはマジで言ってンじゃなかろうかと不安になってきました。

はっきり言ってレームダック集(もはや政党に非ず)なんかどうでもいいんです。
昨年の連中の所行で、国民にもうあの度素人さが十分に知れ渡ったのですから先の国会みたいな「政争国会」を演じずとも結構です。

週明けには発表されるであろう10-12GDP速報値が絶望的なのは前々から予想できていましたし(これがまたかさ上げさせたら大本営は墓の中で笑いますし、女性下着メーカーは関心を抱くでしょう)、1-3,4-6月期も絶望視されています。

昨年7月末から怪しい雲行きになったなと思っていたら8月には完全にやばい状態と感じ慌てましたが9月に入ったとたん全くモノが動かなくなりました。
何処に行っても「セール」の赤札を取り替えているだけで中身は変わりません(赤字の時こそ宣伝せよですが)。
ハロワには当座入用の「使い捨て奴隷」のみの募集しか有りません。
(全ての募集に書かれている-ウチの業界で経験年数3年以上-は、5年を超えるとダメなんですよ。なぜだか知っていますか?試用期間も妙に長いのですが…)
はっきり言えることは企業は現有の雇用維持で精一杯です。初めから採る気有りません(ハロワの御用聞きに高値条件で渋々出しているだけです。)。

お願いです。せっかく抜刀して切り込み内部に橋頭堡を築いたのですから、

          「よさのさんのよさん」

としてセットで切り取って審議してくれませんか(それが例え連中が作成したモノであっても)。
「今少しの辛抱」とか「後もう少しで倒せるから」とか言っているウチに
          皆バタバタ倒れていきます。
この国は米国と違って一度挫折したら再起不可能な構造なのです。

来年度予算の執行効化は地方に配分され予算が民に渡り始めるのが8~9月頃です。

倒れるには十分すぎるほどの時間です。

投稿: yama | 2011年1月16日 (日) 09時53分

与謝野馨という人間を知っている石破先生が良心的に解釈するとそういうことになるのでしょうが、与謝野馨という人間を知らない私にとっては、どうして国会議員という議席を国民に返上しないかについては、良心的に解釈する知識を持ち合わせていませんので、今回の与謝野議員の行動について、どういう結論を出したらいいのかまったく見出せないのです。

もしこのことについて、同じ国会議員であり、国会議員の立場だからこそ分かる与謝野馨議員が議席を手放さない理由について、良心的に解釈した説明をできるようでしたら教えていただきたいです。

この疑問点が解決できないと、「比例で自民党に投票した私の一票でゾンビ当選した民主党内閣の与謝野馨の手で、消費税を増税される」という不快感がぬぐえないのです。

同時に、こんな不道徳な行為がまかり通るなら、もはや民主党に課税執行、政権担当をする正当性はあるのか?という疑問が浮上してきて、頭をモヤモヤで苦しめることになるのです。

政治家が倫理道徳の道を踏み外すことに躊躇のない姿を示すたびに、国民全体としての国家の国力が減退していく様を見ているようで恐ろしくあります。減退の行く末に中国の軍隊が舌なめずりをして立っており、その相手を担当する日本の若者として。

最後に別件でお願いを。

今後、インターネットの番組に出るたびに、若い有権者に総動員して選挙へ行くことの機運を巻き上げていただきたいのです。

5~60年間平和を享受し、今の政治家を育ててきた有権者と、2~30年間生きてきているのみでネットを通して大量に海外の情報を取得し、意見交換を続けている有権者の間に、危機意識・倫理道徳のギャップの大きさを感じヤキモキしています。

「民主党に投票して騙された!」などとのたまっている老人世代は、ひとくくりに「老害」などとレッテルを貼られて嘲弄されている始末であります。若者世代にとっては、総選挙前から分かりきっていた結果だったからです。

今の自民党内にも裏に引っ込んで影でコソコソしていらっしゃる方がいるでしょうが、そういったこれまで国家運営を担当されていた方たちに勇退していただき、若い有権者を総動員して今の世界状況に対応できる政治家を選別していかないと、そろそろ取り返しのつかないことになると思っております。

そういうことで、今後、石破先生はインターネット番組に出演される機会もあるでしょうが、その度に、絶対数で50代以上の有権者数に負けている若い有権者に、総動員で選挙へ行くことの有効性を説いていただきたいと思っております。

今の若者は、石破先生の解説を理解できないと恥ずかしげもなくおっしゃっているニュースキャスターや政治家よりは優秀ですよw。

非常に多忙な中、長文失礼いたしました。

投稿: 常盤 | 2011年1月17日 (月) 01時11分

菅めッ 野党に責任転換も甚だしい与党案も示せず、熟議が聞いて呆れるわ。開いた口が開いたままで閉められへん 与謝野さんの説明を何度聞いても理解に苦しむ…。人の心の奥底はわからないから私ごときが言えないけど 河内の石破ファンです。センター終わったァ全額免除を狙うしか進学の道なし 民主党は国民を騙し、不安に陥れても認識なし 国の教育ローンは我が家に融資してくれず私を不安に陥れたけど、私は詐欺も強盗も働かず、受けて立つだけ。誰にも迷惑かけへんし、立派ぁと自分で自分を褒めるてます 息子は、自宅予備校から開放され、読書に勤しめる事が嬉しいようです。石破議員のように知識をつけて、言葉の重みを理解し、伝えられるようになりたいと。憲法、経済、物乞いのように読んではるわ(笑)又、今回はビデオではなく、自分の目でゆっくり国会を見れるのを喜んでいます。mediaもnewspaperも怪しいと。あ~4月から河内で1人暮らし。実は、それが一番心配なんです自立しないとね。統一も力の限り闘うけど、衆院選も暴れまくりたいな。終りに、16年前の今日、震災で貴き命を落された方々のご冥福をお祈り致します。心身を未だ病んでおられる方の、救済も願わずにはおれません。

投稿: 河内の石破ファン | 2011年1月17日 (月) 03時28分

石破様、皆様、
寒中御見舞い申し上げます。

さて、国とは、複雑に絡まり合う外交・国防・経済などに等しく目を配り、それらで国益を発展させながら動かして行く物だ、と思っています。

全てにおいて、国益と言う視点も先々を見据えた理念も無い民主党に、特に経済財政に優れていると言われている与謝野氏が入った所で、焼け石に水の様な気がします。

また、国民が言う所の古い自民党も、小沢氏と共にかなりは出ていった、と個人的には思っています。

党改革は必要な所もありますが、理論が勝った急激な改革は時として暴走しますから、温故知新の精神と、その現象の根本理由をよく調べ、熟慮して事に当たって頂ければ、と考えます。

巷では「野党は民主党の国会審議に協力せよ」との声もあります。
しかし、まず民主党自身の根本理念が先のインデックスにある事を考え、そして、仰有る通り、民主自身の政策への考えが一本化されなければ、それは無理と言うものです。

また、麻生政権時代、如何に民主が自分達の権力欲の為だけに、無体な審議拒否をして有用な政策を反故にしてきたか、如何に国民がそれを知らないか、を鑑みれば、【自民党は自らの上手な発信】を速やかに講じるべきです。


民主に勝たせては日本が駄目になると思う一心で、先の衆院選では小選挙区比例共に自民党に入れたのですが、中川氏が比例復活されなかった事とそれに継ぐ不幸、比例の復活順位迄よく調べなかった自身の不明を、大変悔やんでいます。


酷寒の折柄、くれぐれも御自愛下さい。

投稿: K.T.C. | 2011年1月17日 (月) 11時40分

先生、お疲れ様です。
与謝野さんの入閣は残念で残念でなりません。
財源確保の矢面に与謝野さんを利用しようとする、責任転嫁体質の狡猾な民主党の一面が見え隠れします。

「解散イヤヨ!イヤヨ!内閣」に早々に引導を渡してあげて下さい。頼んます!

投稿: for-dream | 2011年1月17日 (月) 19時19分

新年のどんど焼きに行ってきました。先生もご存知のとおり、厄払いと民の安寧を祈る行事です(CO2削減には逆走かも)。そこで多かった父兄の談話は「今年も景気悪そうだ」「派遣切りでまだ就職先が決まらず、せっかく建てた家も手放さなくてはならない」「この上税金取られたら食って行けない」「年寄り二人だけではどうにもできない」「八ツ場ダムはできるのかできないのか」。そうです、私は群馬県の住民です。伝統行事のどんど焼き、身近に見る就職難、住宅ローンの容赦なき取立て、多目的ダム法違反を容認(いじめ)する民主党の日本国民に対する自民党つながりへの報復。到底我慢できません。何か民主党は、票田を得られない地域には徹底的に報復します。その理由はもう日本国民が充分承知しております。これから自民党は、対反日政権殲滅をより強化して、外国人ではなく日本国民の為の政治を取り戻して頂きたいと思います。そのために石破先生をはじめ自民党に頑張って頂きたいと思っています。

投稿: 高ブー | 2011年1月18日 (火) 20時59分

与謝野氏の真意と自民党がこれから目指すところ

与謝野氏が入閣されてから、民主党支持率は多少上がりました。どの政党に属するかということを超えて与謝野氏の手腕に期待する人がその手腕を買っての支持率上昇ではないかと思えます。

自民党では、与謝野氏の入閣を許せない、許すべきではないと考えていらっしゃるようにメディアでは報道されていますが、今与謝野氏の入閣はそれほどこだわるにあたいする優先事項でしょうか?

与謝野氏が入閣されて、社会保障と税制の改革について担当されることは、菅総理からすれば、「担当は与謝野大臣ですから」といって済ませられるわけで、今の状況をなんとか動かしたい?与謝野氏からすれば、石破さんがおっしゃる通り「利用されている」としか言えない状況だと思います。

与謝野氏は入閣されることで、自民党も、立ち上がれ日本も敵に回し、そして、民主党内部でも与謝野氏に反感をもつ人々に囲まれ、四面楚歌です。

厳しい言葉で民主党を批判して来られた氏ですから、そうなることは覚悟されての入閣だったと思います。
そういう氏が、入閣されたからと言って民主党のマニフェストに沿った方針を即座に打ち出されるはずもなく、内部から民主党の方向性を崩そうとされているように感じます。

これからも民主党内では、与謝野氏に対する批判は強まるでしょうし、民主党の方針に沿った提案を出すように圧力も強まるでしょう。それでも与謝野氏の入閣に対する世間の期待があるうちは、民主党の支持率は多少今のレベルでとどまるかもしれません。

でも、与謝野氏がどれほど覚悟を持って内閣に入れらたとしても、こういう形で周りすべてを敵に回して、方向性を変えていくのは難しいと思います。

今日の発言で、「6月までにたたき台を作って各党に提案したい」と発言されていましたが、その期日までに与謝野氏が民主党内で孤軍奮闘されて、ある程度与謝野氏の思いに沿ったたたき台を作られたとしても、民主党政権の命運次第ではその努力は無駄になります。

結果として、与謝野氏の入閣は、あれほど糾弾されていた民主党政権の、中途半端な延命につながってしまったような気がします。

仮にどれほどの覚悟を持っての入閣であったとしても、捨て石は、次に命をつないでこそその捨て身が生かされるのに、と残念に思います。

ただ、泥をかぶる覚悟を決めた人は、周囲が理解をしてくれることを求めません。その真意が周囲に理解されなくても、切羽詰まった状況であればある程、一人でも志を貫こうとされるものです。
もしも、氏がそういう覚悟を持って現状に望んでいらっしゃるのであれば、その意志で現状を変えていかれる可能性がゼロとは言い切れないと思います。
与謝野氏の真意はわかりませんが、でも、もし本当にそのような気持ちで入閣されたのであったとしたら、なんとむずかしい選択をされたのでしょう。
巷で噂されているように、「ポストになびいて・・・」というほうがどれほどか気安い選択であったろうと思います。


与謝野氏がもし入閣されていなかったら、与野党協議は、別の形で、この先の選挙で自民党支持が増えるような形に利用することも可能だったのではないかなあと思えます。


石破さんも石原幹事長も、「まず民主党内で意見をまとめることもできないのに、協議などできない」とのお考えだったようですが、与野党協議の進め方によっては、その状況を逆に利用することもできたのではないでしょうか。

そのためには、
・与野党協議を完全に国民にオープンな形ですること
・なし崩し的に協議を始めるのでなく、消費税率を上げるあげないから話を始めるのでなく、国の将来ビジョンから話を始めること
・野党側(自民党側)から与野党協議のよびかけをすること(与野党協議のやり方を提案すること)

その三つが必要です。

与野党協議を完全に国民に公開すれば、今の民主党が持っている弱さが露呈されることになります。
日本の将来ビジョン、現状認識、そのギャップ、それを埋めるための方向性、必要な施策、法整備、財源、それらの裏付けを、協議の冒頭で、まず各党に発表してもらう事を与野党協議の形とするのです。それは参加するための「条件」ではありません。
そこからお互いのビジョンの妥当性、実現性について、質疑応答(ディベート)の形で、国民の前で(ネット公開?)討議するのです。

そういう形で与野党協議を開催しようと先に提案するのです。
この形では相手のいいとこどりはできません。少なくとも自分なりのビジョンと仮説を持っていることは自然と大前提になります。

それが党内で一致した意見かどうかは、疑問であれば、質疑応答の中で質問していけばよいのです。

こういう討議が公開されることは、国民にとってそれぞれの政党の頼りがいを判断する大きなデータになります。
どこの政党がどれほど熟考の上で政策を提案しているか、その実現性、確からしさ、それが国民の前にあきらかになります。それとともにそこに出す人材をみて、どこの党にどういう人材がいるかも知られることになります。
まさに各党にとって、その党の存在感の絶好のアピールの場になりえると思います。
そしてその討議の内容に関する審判は、国民から、支持率という形で跳ね返ってくることになるでしょう。

石原幹事長が言われているように民主党の内部で意見が固まるまで待っていることは、(与謝野氏が入閣された今はなおさら)逆に相手を利することにつながります。利することにならなくても、日本の現状を変えていく上で貴重な時間をロスすることにつながります。(民主党内で意見を統一するには時間がかかりそうなので)

与謝野氏が入閣される前なら、そういう形で政権与党としての民主党がもっている弱さを国民の前に明らかにすることがもっと容易であっただろうと思えます。
けれども、今からでも、公開された与野党協議で、「やっぱり民主党では無理だ」と国民が実感すれば、それは確実に次期選挙で自民党を後押ししてくれる力になるはずです。
オープンな協議の場では、「協議と言いつつ他党案をいいとこどりしていかにも自説のように述べる」ことも難しいはずですから。


ただ、・・・今自民党に語っていただきたいのは、民主党の非ではなく、与謝野氏の議員辞職要求でなく、もっと大きな、これからの日本のビジョンです。

そして本来相手にしていかなければならないのは、民主党でも、旧自民党勢力でもなく、世界です。
その国の与党が危なっかしげだと見るや、領土問題で動こうとする国があります。
国のトップの力の無さは、他国から見れば好機です。
力のバランスがなんとかとれているから、とりあえず戦闘状態にならずに済んでいる国々の中にあって、日本もまた、いつまでも国内の小さな問題に目を奪われていてはいけないのです。

国内の瑣末な問題はできる限り早々に片づけて、世界の中の重要な一国としての国力と、民主党政権が引き起こした混乱が招いた日本の国としての尊厳を回復しなくてはなりません。

自民党の若手の方々は、その大きなビジョンを共有していらっしゃいますか?そのビジョン実現の元に、今とるべき行動を選んでいらっしゃいますか?
たとえば、与謝野氏の辞職要求は、そのビジョンに照らして重要なことですか?議席泥棒だと声を上げるのは最優先事項ですか?

敵よりも、大切にしたいビジョンを見つめてください。何が国民のためになるか、国民が何を求めているか、いつもアンテナを張り巡らせて下さい。
そして、国民を導くビジョンを力強くわかりやすく発信して、国民に理解と協力を求めてください。
民主党や他党や個人を糾弾するのではなく、プロの政治家なら、
その相手のどこが間違っているかを国民の前に明らかにして見せるにはどうすればよいのかを常に考えてください。
お互いを非難し合っているだけでは、国民から見れば、それは、コメンテーター同士の評論にすぎないのです。

いつどんな時も、自分が何のために今行動しているかということを忘れないでいてください。

プロの政治家は、ホットな心と大きなビジョンを持った、思いっきりクールな実務家であっていただきたいのです。

投稿: カシイヨシコ | 2011年1月18日 (火) 21時32分

石破議員、皆様‥寒中お見舞い申し上げます。久しぶりのコメント書き込みになります。
与謝野議員が民主会派入りしたようですね。自民党比例代表で当選した議員が何故、辞職もせずに他の党に移れるのか、全く理解出来ません!どのような優れた方であろうと筋が通らない。これからは比例は白紙投票しろ!と言われているようなものです。それに関連して、宮川のり子さんのブログを読んで私は泣きました。こんな内閣に改造で微々たるものであろうと支持率が上がる日本に嫌気がさし、寝る間も惜しみ働き、身体を悪くしても働く日々が情けなくなってきます。もういい加減にして欲しい。もっと強く解散を迫って下さい。国民は未だに、自民が行ってきた政策を知らなかったり、民主党が何の案も持ってない事を知らなかったり、自民党議員の方の発信力に期待します。

投稿: 香川県民 | 2011年1月19日 (水) 10時09分

・◆石破さんの活躍を願う◆・

民主党菅政権=鳩山政権が日本史に残り訂正も修正も出来ません。発災後の原発対応が明らかに人災で最悪事態に陥った様相です.総理の立場でその者を判断ミス対応のミスで更に悪い状態へもたらしても罰することが出来ないとは.なんたる悲劇でしょう・・・・原発地域を菅直人地域と命名し.事故処理の目処が立つまで福島の連呼を止めて頂きたいもです。放射能物質・事故終息も目処たたず! 68日過ぎる! 民主党政府は真剣さ.尽力し.迅速さ.国益.国民生活を全く考えられていない。

投稿: 都しょう子 | 2011年5月18日 (水) 16時37分

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