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2011年6月27日 (月)

浜田議員

 石破 茂 です。

 本日、鳥取県選挙区選出の浜田和幸参議院議員が自民党を離党し、菅改造内閣の総務政務官に就任することとなりました。
 先週末から様々な報道はあったものの、同氏から私に対して何の連絡も相談もなかったため、こちらから探して連絡がついたのが今朝のこと。
 私からは「一国の国会議員の判断にとやかく言うつもりはない。但し、私は、自分に一票を投じ、今の立場にしてくれた人たちの思いに背くことは決して許されることとは思わない」とだけ申し上げました。
 昨年夏、出遅れ、知名度の低い同氏を当選させるため、どれほどの鳥取県の自民党員が、あの酷暑の中、必死で活動したか。それに少しでも感謝の気持ちがあればあのような行動にはならないはずです。
 自民党は復興に協力していない、というのなら、党の復興関係会議でどれほど発言したのか。連立を巡って開催された両院議員会議に出席して意見を一回でも述べたのか。残念の極みであり、このような人物を推したことに、鳥取県の有権者に対して、全国の自民党支持者に対して申し訳ない思いで一杯です。
 
 歴史の混乱期には必ずこのような、自分が操られていることに気付かない道化的な人物が登場します。自分でも内心忸怩たるものがあったのでしょうか、離党届は本人が持ってくるのではなく、秘書に持参させました。誠に潔くありません。
 私自身、浜田氏を当選させるまでは自分の責務だと思ってきましたが、その後の活動に対してはすべて彼自身の責任と思い、あれこれ言うことを控えてきました。冷たいようですが、国会議員の自覚と責任とはそういうものだと思っています。それが「面倒見が悪い」と言われる所以であることもよく承知は致しておりますが、子供ではあるまいし、甘えるべきではありません。

 人の心を弄ぶこのような手法を使う菅内閣は決して長くないことを断言しておきます。自民党に対決姿勢を鮮明にした以上、脱原発を争点とした解散・総選挙も現実味を帯びてきました。いよいよ国の命運を賭けた戦いが始まるように思います。

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2011年6月24日 (金)

会期延長

 石破 茂 です。

 今国会会期が70日延長となりました。
 私自身は、会期末である22日で一端閉じ、1日おいて24日から臨時国会を召集し、年末までの通年国会としてはどうかと考えていたのですが、多くの賛同を得るに至らず、残念な結果となりました。
 菅総理にしてみれば、たとえ閉会期間が1日だけであっても臨時国会など開こうものなら直ちに不信任案が提出され、前回愚かにも鳩山前総理のいい加減な発言に乗せられて不信任否決に廻った民主党議員たちも今度こそ賛成票を投じるかもしれず、不信任が可決されてはたまらないので、この案には到底乗れなかったのでしょうし、それがわかっているからこそ岡田幹事長もこの案を無視したものと想像されます。すべては菅総理の延命願望のなせる業です。
 
 菅首相が「復旧・復興、再生可能エネルギー法案は、他の誰よりも自分がやった方が上手くいく」と主張するその根拠を一度聞いてみたい。これほどまでに野党からのみならず、国民からも、与党からも、行政機構からも、諸外国からも信頼がない首相を私は知りませんが、何故その人がやれば上手くいくのか。誰もそれを問い質さないのはとても不思議な光景です。

 補正予算案が提出される7月半ばまでの間に、復興財源のあり方やエネルギー政策に、自民党としての成案に近いものを示さなくてはなりません。再生可能エネルギー政策にしても、既に自民党は昨年の参議院選挙の際に公約として掲げているのであり、菅総理が言うであろう「再生可能エネルギー促進に反対しているのは自民党だ!」などというデマに国民が惑わされることのないよう、かつ単なるポピュリズムに堕し、雇用や経済を破壊することのないよう、細心の注意が必要だと思っております。

 本会議で会期延長の与党案に我が党から2名の賛成者が出たことはとても残念です。自民党が主張する50日では駄目で、与党の言う70日なら良い、という理由がよくわかりません。あまり本質的ではないことで(異論があるのかもしれませんが)党の混乱を面白おかしく取り上げられたのは党にとっても、二人にとっても、あまり得るものは無かったように思われます。党紀委員会の正規のプロセスに従い、早いうちに結論が出るものと考えております。

 週末は25日土曜日が東海中学・高校の土曜市民公開講座で講演(午後1時45分・東海高校・名古屋市東区筒井1-3|-35)、その後自民党岐阜県下呂市支部党員大会で講演(午後7時・下呂交流会館・下呂市森2270)。
 26日日曜日が伊藤忠彦・前衆院議員の結婚披露宴に出席の後、帰京の予定です。
 
 向暑の折、ご自愛くださいませ。

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2011年6月17日 (金)

混迷続き

 石破 茂 です。

 菅総理の退陣時期を巡って混迷が続いた一週間でした。
 菅総理は「辞める」とはまだ一言も言っていません。行けるところまで行こう、できれば来年秋の代表選挙まで続けよう、と本気で思っているのかもしれません。「この顔が見たくなければ早く法案を通せ」などという発言は一国の総理がするものとはとても思えません。もはや常軌を逸しているとしか言いようがない。菅総理がかつてつかえた市川房江氏が「菅直人にだけは権力を渡してはならない」と語ったと伝えられていますが、実際その通りなのかもしれません。
 本当に被災地、被災者のことを考えているのであれば、二次補正予算や瓦礫処理促進、二重ローン救済のための法案をもっと早く出すべきでした。自民党がいくら言っても何も手を付けず、これが延命に繋がると気付いた途端に突然言い出し、これに反対する自民党が悪いのだと言い募る様は、醜悪というよりもむしろ恐ろしささえ感じます。

 自民・民主・公明の三党政調会長会談が昨日からスタートしましたが、見通しは全く不透明です。会期末も迫り、延長を巡っての議論や総理辞任への思惑も錯綜して、来週は混乱する一週間になりそうです。

 金曜、土曜と沖縄出張(島尻あい子参院議員を励ます会にて講演・ロワジールホテル・午後五時半)。
 土曜午後は関西鳥取県人会で大阪(八頭町関西会にて講演・大阪ユビキタス広場セミナールーム・午後二時)。
 日曜日は地元での諸行事に出席します。
 よい週末をお過ごしくださいませ。

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2011年6月10日 (金)

不信任案否決から一週間

 石破 茂 です。

 不信任案否決から一週間が経ちましたが、何一つ物事が進展しない状況が続いています。
 菅総理の辞任はもはや所与のものであるかのように受け取られていますが、私はこれを全く信用しておりません。総理になること自体が目的であった人が、ようやく手に入れたその地位をそう簡単に手放すはずがない。事実、総理自身からいまだに一言も「辞任する」という発言は発せられていませんし、今国会を閉じない限り、不信任カードはもはや使えないのですから(不信任案は一国会に一度しか提出できません)、その気になれば会期を大幅延長してずるずると居座ることは可能なのです。
 そうなると参議院で問責決議案が出てくることになりますが、「参議院の問責決議案には何ら法的拘束力がない」と開き直ることすらやりかねないのが菅直人という人なのではないでしょうか。
 どのみちいずれ行き詰ることにはなりますが、その日は意外と遠いのかもしれません。それまで続く無為の日々を思うと、何ともやりきれない思いが致します。

 不信任案採決の時にも記したことですが、菅総理の思いは「とにかく一日でも長く総理を続けたい」、民主党議員の思いは「とにかく解散だけは回避して、一日でも長く議員でいたい」ということなのであり、この両者の思惑が見事に一致しているからこそ、このような状態となるのです。だからこそ鳩山某の意味不明の言葉に皆が引っ掛かってしまった。いや、引っ掛かった、というよりむしろその場に居た皆がそれを認識しながら出来レース的にわざと引っ掛かったフリをしたのではないか。
 あの場で「菅総理は今の鳩山前総理の質問に答えていない。復興基本法が成立し、二次補正予算の編成を終えたら辞める、と明言せよ」と誰一人問い質さなかったのがその証左と言う他はありません。

 かかるいい加減極まる内閣を倒すためには、自壊させる他はありません。
 己の職を賭して総理に辞任を迫り、聞き入れられなければ辞職する、そのような気概を持った閣僚が数人出れば内閣は自壊せざるを得ないのです。
 菅総理のことですから、辞職した閣僚を全て自分で兼任するなどということもしかねないのですが、いくらなんでもそれは世間が許さないでしょう。

 一昨年夏の麻生内閣末期、当時農水大臣であった私は与謝野財務大臣と共に麻生総理に自発的退陣をお願いしました。
 当然辞表は提出しましたが受け入れられることはなく、自民党は万歳突撃的総選挙に突入し、大敗しました。
 あれは私の二十五年に及ぶ政治生活の中で、宮沢内閣不信任案に賛成した時と並んで最も辛かった決断のひとつでした。
 ポスト福田の総裁選を共に戦いながら閣僚に登用して下さり、思うように仕事をさせて頂いた麻生総理には大変な恩義を感じていましたし、総理の持っておられる兄貴分的気質も大好きです。しかし直前に行なわれた東京都議選に自民党は惨敗、世論調査では総選挙での自民党の獲得議席は120議席と予想され、このまま突入すれば解党的大敗は必至の情勢でした。下野することはやむを得ないとしても、せめて150~180議席を確保し、出鱈目な政権運営をすることが確実な民主党政権に対する強力な批判勢力として自民党が残り、次期総選挙に一日でも早く追い込む体制を確保するためにはこれしか方法はないと思ったのです。
 あの時、与謝野大臣が私に言われた言葉は、今もはっきりと覚えています。
「石破さん、貴方も私も長く議員を勤め、閣僚を何度もやったのだから政治家としては本望というものだろう。しかしこのまま選挙に突っ込んだら、若手や次に内閣で働きたい者の多くが落選し、自民党は解党的大敗となるだろう。こんな時、閣僚が職を賭して総理に辞任をお願いする以外に自民党の敗北を少しでも食い止める方法は無いと私は考える。貴方に一緒にやってくれとは言わない。自分で判断して貰いたい」
 この決断によって失ったものも多くありましたし、その後の与謝野氏の行動は私とは大きく異なることとなりました。しかし後悔はありません。
 とにかく議員でいたい、閣僚でいたい、総理でいたい、そのような理由に基づく行動だけは決してしてはならないと思うだけです。今の菅内閣にそのような志を持った人がいないものでしょうか。

 大連立話はほとんど消えつつあります。一体あれは何だったのか、今もって私にはよくわかりません。
 「とにかく解散だけは避けたい民主党」との連立など国民の理解が得られるはずもなく、そのような政権は早晩瓦解するでしょう。
 自民党の中に「とにかく権力に戻りたい」というような考えを持つ者も、私の知る限り一人も居りません。大連立より理念ある再編を目指すべきであり、その中核に自民党があるべきだ、という私の思いは変わりません。

 復興基本法が、本日の衆院本会議でほとんど自民党案の通りに修正、可決され、来週中には成立の見込みです。
 最初から自民・民主・公明の三党で協議しておけば、成立は一か月早かったでしょう。
 二か月近く前、自民・民主・公明三党政調会長会談の折、復興基本法は三党でそれぞれ案を作り、協議・修正の上、共同提案の形でどうかと私が提案したところ、たちどころに朝日新聞に「石破政調会長の独断で、クーデターだとの意見が自民党から出ている」と書かれ、この動きは頓挫し、政府からは阪神淡路大震災の時と全く同じ内容の極めていい加減な案が出てくる展開となり、法案修正・成立に多大の時間を要することとなってしまいました。
 誰が朝日新聞にあのような記事を書かせたのか知る由もありませんし、私ももっと周到に根回しすればよかったかとも思いますが、何とも残念でなりません。

 大連立など組まなくても、責任ある対応はできるはずなのです。今後は原発被害者の方々に対する賠償スキームが議論の焦点となります。党の面子や思惑で徒に時間を費やす愚だけは避けなくてはなりません。

 週末は土曜日一日かけて福島県の被災地を回り、自治体首長をはじめとする関係者の皆さんと意見交換をいたします。
 日曜日は1200~テレビ朝日「サンデースクランブル」に出演予定です。

 皆様、季節の変わり目、何卒ご自愛くださいませ。

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2011年6月 3日 (金)

「確認事項」

 石破 茂 です。

 既に広く報道されていることですが、昨日鳩山・菅両氏間で交わされた「確認事項」の内容は、
一、民主党を壊さないこと
二、自民党政権に逆戻りさせないこと
三、大震災の復興ならびに被災者の救済に責任を持つこと
 ①復興基本法の成立
 ②第二次補正予算の早期編成のめどをつけること
というものでした。

 一と二はともかくとして(これが復興よりも優先するのもいかがなものかと思いますが)、三の意味は何なのか。これが出来れば総理を辞任すると考えるのがどう見ても普通の見方というものでしょう。
 ところが、「この文書には『辞任』の文言はどこにもない」ということで菅総理は「辞意を表明したものではない」と開き直りました。さらに「原発の冷温安定が一定の目途だ」とも述べましたが、これは東電の工程表でも来年一月となっており、要は「辞める気などさらさらない」と言ったに等しいのです。
 
 私は菅総理が昨日昼の民主党代議士会で「一定の目途がついた段階で次の世代に譲りたい」と発言した時、「これは辞めるつもりは全くないのだな」と直感しました。今まで彼は「一定の目途がつくまで総理を続けることが私の責任」と発言してきましたが、これと全く変わらない。にもかかわらず、こんなものに引っ掛かって不信任賛成から反対に変わる民主党議員の神経が私にはわからない。
 昨夜「嘘をついてはいけない」と鳩山前総理が憤慨していました。トラスト・ミーと言いながら米国大統領を欺き、総理を辞めるだけではなく議員も辞める、と大嘘をついて平然としている鳩山氏だけには言われたくないと思いますが、こう言いたくなる気持ちもわかります。
 
 菅直人という人は、総理の資格がないというだけでは無く人間としてとても信用できる人物ではないと断言します。こんな詐欺まがいのことをして、平気でいられる人を私は絶対に認めない。これに加担する岡田克也という人もまた同様です。
 この人を一刻も早く退陣させるために、今度こそ失敗は許されません。菅政権は自ずと崩壊過程に入ります。菅総理は不信任を回避するためにやってはならないことをやってしまったのです。人として信用ならないことを民主党議員のみならず、多くの国民が知ってしまった以上、長く政権に留まることはあり得ません。
 
 問題は、菅内閣崩壊後の政権の姿をどう描くかに移っています。これが示せなかったことが、菅総理の居座りを許した大きな原因です。
 マスコミでこれについて触れた論調がほとんどなかったことを私は大いに訝しみます。
 「救国大連立しかない」というのは某大新聞が好む論調ですが、基本政策どころか憲法観すら異なる者同士の連立など、あってよいはずがない。昨日夕刊で「菅総理、辞任を表明」と一斉に打たれた見出しに強い違和感を覚えたのは私だけではないでしょう。そんなはずがないのはベテランの記者ならわかるはずではないか。

 政権とは、政策実現のためにあるものです。
 震災・津波からの復旧・復興は、国が主体となってスピード最優先でやる他はありません。やらねばならないことはすべて自民党の提言の中で示している通りです。
 また、大きな課題は夏場に向けての電力不足です。浜岡原発のみならず、定期点検を終えた原発がすべて稼働しないとなれば、事態はさらに深刻な局面となります。ピーク時の需要抑制と経済活力維持を両立させる方策の明示こそ急がれます。

 国家主権、安全保障、外交、財政再建。それらについて認識を一致させる者がその実現のために政権を作る。その中核に自民党がありたい、その思いをさらに強く致しました。

 四日土曜日は高市早苗代議士のアフタヌーンセミナー(午前十一時半・大阪都ホテル・大阪市天王寺区上本町)。
 五日日曜日は久しぶりに終日地元。
 六日月曜日は自民党静岡県連女性部大会(午後一時・静岡市クーポール会館)という日程です。
 梅雨寒、とでも言うのでしょうか、不順な天候です。皆様ご自愛くださいませ。

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2011年6月 2日 (木)

内閣不信任案否決

 石破 茂 です。

 菅内閣不信任案は、松木議員、横粂議員の二名が賛成、小沢一郎元代表他14名が欠席した以外は、民主党のすべてが反対したため、圧倒的大差で否決という結果となりました。一昨日、昨日の騒動は一体なんだったのでしょう。

 我々野党が不信任案を出したことに対し、「大義はあるのか」「なぜ今の時期なのか」とのご批判が多く寄せられていますが、「大義」は十分にあったものと考えます。
 菅総理には、多くの国民、行政機構、米国をはじめとする国際社会など、あらゆる方面から信用がありません。法的な手続きを踏まず、行政機構を活用せず、ただ自分が目立つことばかり考え、すべての責任を転嫁するような人に、日本の政治を司る資格などありません。「責任は政治がとる、栄誉と賞賛は現場に与えられる」ということが政治の要諦であるにもかかわらず、すべてが逆になってしまっている。
 私の国会質問においても、昨日の党首討論においても、問いには決して正面から応えず、その場しのぎや論点のすり替えに終始している。面倒なことは先送り、厭なことは他人のせい、という宰相は最も忌避すべきものです。
 野党から指摘を受けるまでは二次補正予算を組むつもりもなく、早々に国会を閉じてしまおうとしていたことがすべてを物語っていたと考えます。

 提出時期については確かにもっと先でもよかったのではないかという気がしないではありません。
 しかし、提出を延ばせばそれだけ執行部からの「切り崩し工作」が功を奏して賛成議員が減ってしまうのではないか、会期大幅延長や二次補正編成など「抱きつき戦術」に出られた場合、不信任が提出しにくくなるのではないかなどの思惑から、昨日の提出に至った次第です。
 役員会や幹部会議などで私なりの懸念は伝えましたが、総裁が決断した以上これに従うのが執行部というものであり、不信任が不発に終わった責任は共に負わねばならないこともまた当然です。

 小沢・鳩山一派という、政策的には我が党と対極にある人たちと、ただ「敵の敵は味方である、菅を倒すという目的さえ一致していればそれでいいのだ」という理由だけで共に行動しようとしたことにはやはり無理があったのかもしれません。
 仮に不信任案可決、解散総選挙となれば自民党は当然単独過半数を目指して戦ったはずであり、小沢・鳩山一派には活路はほとんど残されていませんでした。造反して不信任に賛成したからといって、自民党の議席を空けて彼らに譲ることなどあろうはずもなく、そんなことをしたら自民党自体が崩壊してしまいます。
 そんなことは少し考えればわかることで、どうせ次の選挙で落選するのなら、少しでも長く議員でいたい、そのためには小沢氏に反しようが、今回は否決に回った方が得だ、と一年生議員が考えるのは実に当然のことではなかったか。不信任に与党でありながら賛成する、というのがどんなに困難なことか、そして結局は己の保身しか考えていない者が圧倒的多数なのだ、ということを見誤り、不信任同調者が相当数に上るという幻想を抱いたことはやはり大いに反省すべきです。

 結局、実現すべき確固たる政策を持ち、その実現に使命感を持ち、なおかつ有権者に強い支持を受けている者しか信用してはならないということです。このような修羅場になると、その人の本当の価値がよく見えます。
 私自身、よく自重自戒しなくてはなりません。

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