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2013年1月25日 (金)

国会開会に向けて

 石破 茂 です。

 アルジェリアでの事件に対する政府・与党の対応は、まずこれ以上のことは出来ないというレベルであったと思います。政府専用機が飛び、生存された方、落命された方のご遺体を乗せて帰ってきましたが、多くの国民が粛然とした気持ちであの映像をご覧になったのではないかと思います。あれが民間機であれば受け止めは違っていたかもしれません。自民党本部も今日は半旗を掲げ、弔意を表しました。
 もちろんこれで充分であるというつもりはなく、今後政府、与党それぞれで検証と今後の対策についての討議を行い、成案を得たうえで法改正、体制の更なる整備に向けて二月末を目途に作業を進めて参ります。
 今週はこの事件の対応、予算編成、税制改正、三月の自民党大会の準備などが重なり、誠に慌ただしい週でした。一日に二十近い面会や会合や講演やテレビ出演が詰め込まれると、その対応に忙殺されてほとんど落ち着いて物事を考える時間もなく、せっかく来て下さった方への応対も粗略になりがちでどんどん仕事は溜まり、その質も低下しているのではないかと恐怖に近いものを感じております。土曜・日曜にそれらを整理して翌週に臨まなくてはならないのですが、正月休みや連休も終わって、地方での会合出席や選挙応援がまた立て込むようになり、なかなか思うようになりません。本欄も、このような日記風のものではなくもっと内容を深めたいのですが、そのようなわけで暫くお許しいただきたいと存じます。
 
 二十六日土曜日は、三重県松阪駅で街頭(午前十一時半)、松阪市・マックスバリュ松阪中央店前にて街頭(午後十二時十五分)、松阪市・ピアゴ嬉野店前にて街頭(午後一時)。
 二十七日日曜日は、NHK日曜討論(午前九時・生出演)、参議院議員・林芳正先生の「平成25年新春の集い」にお伺い(午前十一時・海峡メッセ下関)というような日程です。
 
 来週からいよいよ通常国会が始まります。与党として、政権を支えるべく万全の態勢を取らなくてはなりません。皆様お元気でお過ごしくださいませ。

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2013年1月18日 (金)

アルジェリア邦人拘束事件など

 石破 茂 です。

 アルジェリアでの邦人拘束事件の対応に追われた今週後半でした。
 邦人を含む拘束された方々の救出のため、政府・与党として可能な限りの態勢をとることは当然のことであり、危機管理という国家として基本中の基本に遺漏なきを期していかなくてはなりません。
 
 この事件は極めて深刻かつ複雑な要素をはらんでおり、今後の推移によっては日本は難しい判断を迫られる可能性があることを認識すべきであると私は考えております。
 旧宗主国であるフランスによるマリ空爆や地上軍の展開について国際法的にいかなる評価がなされるのか、アフリカにおける「テロとの戦い」に国際社会としてどのように向き合うのか、日本国としてその場合にどのように対処するのか、それらのことを今のうちに整理しておく必要があるように思われます。

 選挙対策、党運営、新人錬成、国会対応、講演、殺到する様々なご陳情への対処等々…休まず働き、一日が48時間あってもとても足りません。自分の能力の足りないことを痛感するばかりです。

 何をやってもご批判はあるものであり、これが嫌ではとても公人など務まりません。そのことはよくわかっているつもりですが、悪意に満ちた、ためにするとしか思えない記事を見るにつけ、暗澹たる気分にさせられます。
 こちらをそのような気分に陥れることこそ、このような記事の意図するところなのでしょうから、みすみす思う壺に嵌ることの愚はよく知りつつも、不信や憎悪を増長して何が楽しいのか、私にはよくわかりません。

 雪に弱い東京を実感させられた一週間でした。我々雪国育ちの人間は、東京に出てきた当初少しの降雪で機能が麻痺してしまう東京を不思議に思ったものです。
 まだまだ寒さはこれからが本番です。暖かくしてお過ごしくださいませ。

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2013年1月11日 (金)

あけましておめでとうございます

 石破 茂 です。
 あけましておめでとうございます。旧年中に賜りました数々のご厚情に深謝し、本年もなにとぞ変わりませぬご叱正をお願い申し上げます。

 年末は大晦日まで慌ただしく落ち着かない日々を過ごしました。
 31日は昨年に引き続きフジテレビ年末恒例の「景気満開テレビ」に朝七時から三時間生出演。与党の幹事長がバラエティ色の強い番組に出るな、とのご指摘は充分に承知しておりますが、不景気の大合唱のなかで公に頼ることなく業績を伸ばしている企業の努力を知ることのできるこの番組は、意外と好きな企画のひとつです。
 最終の飛行機で選挙区に帰り、初当選前から始めていて、今年で確か二十八回目となる「年越し事務所前新年ご挨拶」。勝手連「どんどろけの会」のメンバー三十数人の皆さんとともに、元旦午前零時になると同時に事務所前で熱いお茶やコンソメスープを振る舞いながら「あけましておめでとうございます!本年も何卒よろしくお願い致します!」とひたすら叫ぶ一時間余。
 始めた頃は近隣の商店も皆お店を開けて「元旦初売り」なる催しを開催していたのですが、ご他聞に漏れず我が鳥取市の中心市街地もシャッター通りと化してしまい、一昨年から初売り行事も中止、開いているのは我が事務所だけといういささか寂しい状況の中で、それでも初詣の途上わざわざ立ち寄って下さる方もあり、楽しい一時間余を過ごしました。
 午前五時からはこれまた恒例の実践倫理宏正会元朝式でご挨拶した後、始発便で上京、十一時からの宮中新年祝賀の儀に参列させていただきました。元旦から陛下のお言葉を賜ることが出来ることは本当に幸せなことです。

 二日、三日は本当に久しぶりに何の仕事も入れず、お休みを頂くことが出来たのですが、かえって溜まっていた疲れが一気に出たという感じで、ほとんど寝込み状態となってしまいました。あまり慣れないことをするものではありませんね。
 七日から平常に復しておりますが、今週、来週と新年の行事への出席がやたらと多く、なかなか本来の仕事が出来ないままでおります。

 衆院選の大勝は自民党が支持された部分ももちろんありますが、あまりに民主党が駄目だった部分と、第三極が理念なき、選挙目当ての離合集散を繰り広げたことに助けられた部分が多くあることを我々は決して忘れてはなりません。自民党の得票自体は決して増えてはいないのです。

 安倍政権はまずは順調な滑り出しと言ってよいと思います。我々が心掛けるべきことについて、「Voice」二月号に山内昌之東大名誉教授が示唆に富んだ巻頭言を書いておられます。まさしくその通り、と深く頷いた次第です。本号には他にも興味深い論説が多く載せられており、ご一読をお勧めいたします。

 明日から世の中は三連休です。今後恐らく地元へ帰ることのできる機会はほとんどないでしょうから、地元中心に活動する予定です。
 皆様、よい週末をお過ごしくださいませ。

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