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2013年2月25日 (月)

イシバチャンネル第二十九弾

事務局です。

イシバチャンネル第二十九弾をアップロードしました。

是非ご覧ください。

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2013年2月22日 (金)

総理訪米など

 石破 茂 です。
 安倍総理が訪米され、オバマ大統領との会談に臨みます。TPP、普天間移設問題を含む日米同盟の強化が焦点です。
 TPP反対のお立場の方からは多くのご意見が寄せられており、一つ一つ注意深く拝読いたしております。この件については党内議論がいまだ充分に集約されておらず、今の私の立場で断定的なことは申し上げられないのですが、交渉参加(あくまで「交渉参加」です)に肯定的な立場の論説も十分に吟味してみることは必要です。その意味で若田部早大教授の論説はなかなかに示唆に富んでおり、ご一読をお勧めいたします。
 いかなるテーマについても言えることですが、賛成、反対どちらの立場に立つにせよ、自分と反対の立場の意見にもよく目を通さなくてはなりません。私自身、自説を改めた経験をいくつか持っており、常にこれを心掛けたく思っております。

 普天間移設問題は、鳩山元総理の無定見な発言によりこのような事態となってしまいましたが、これを何とか打開することが自民党政権の責任です。
 はっきりしていることは「ワーストである普天間基地の固定化は絶対に避けなくてはならない」「米軍が果たしている機能の中で日本が法的、能力的に代替できるものは日本がその役割を担う」「日本全体で負うべき負担であり、地政学的、軍事合理的にそれが可能であるならば、その負担を沖縄に過度に負わせるべきではない」という三点です。
 第一点は時間的な制約が切迫しており、一刻の猶予もなりません。第二、第三点は正直言って今まで目を背けるか、あるいは先送りしてきた問題であり、優れて国内的な課題です。
 時間軸が絡んだ複雑な三元連立方程式のようなものでこれを解くことは相当に困難ですが、中国の急速な動きに対応するために一刻の猶予もあってはなりません。

 昨年の衆議院解散の際、衆議院の選挙制度の抜本改革と定数削減につき、自民、公明、民主の三党の国対委員長間で合意文書を交わしましたが、本日の三党幹事長会談でこれを確認し、この国会会期中に三党で結論を得るための作業を加速させることとなりました。
 一部の民主党の方が言っているような、「作業の引き伸ばし」とか「結論の先送り」など自民党は全く考えておりません。ただし、選挙制度や定数は主権者である国民の権利行使や公党の消長に密接に関わることでもあり、自民・公明・民主の三党だけで決められるものではありません。
 「多様な民意の集約」と「多様な民意の反映」という二律背反を克服することは現実には不可能に近く、どんな制度でも必ず不満は残ります。これがこの問題の困難さですが、何とかやりきるしかありません。

 参院鳥取選挙区の自民党候補者がようやく舞立昇治氏に決定し、ひとまずほっとしております。
 田村耕太郎議員、浜田和幸議員と相次いで離党者を出している鳥取選挙区でもあり、今度こそ失敗は許されません。
 舞立氏は37歳、前途有為な優秀な人材であり、彼についてはまたの機会に詳しく紹介いたしますが、どうかよろしくお願い致します。

 国民新党から自民党に対して存続合併の申し入れの文書の発表がありましたが、その趣旨、内容がどうにもよく理解できません。
 「昨年四月の郵政民営化法の成立をもって歴史的使命を果たした」というのならどうしてその時に解党せず、閣僚まで出して民主党との連立政権に留まり続け、昨年秋の衆議院鹿児島第三区補欠選挙、昨年末の総選挙と二回も続けて自民党と対決したのか、全く理解が出来ません。
 「自民党側が合併に合意した場合、国民新党は解散の手続きを開始する予定である」に至っては、順序が逆であると言う他はありません。
 国民新党がこの文書の通り「本格保守、ぶれない保守の政党」というのなら、今後ともその旗を掲げて堂々と戦うべきなのではないでしょうか。

 寒波がまた襲来しています。明日は青森(1030-津島淳先生新年互礼会)、明後日は米子と廻ります。
 お元気で皆様お過ごしくださいませ。


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ソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)に認定されました。

 事務局です。
日本ソムリエ協会より ソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)に認定されました。
就任式の様子です。

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2013年2月16日 (土)

講演の発言など

 石破 茂 です。

 昨日は北名古屋、今日は甲府、明日は富山へ出張。何だか演歌の歌詞のようですが、日本全国参院選に向けての活動が本格化しつつあります。

 総選挙後与党に復帰させていただき、引き続き幹事長職を拝命しておりますが、野党として政権批判に重点を置いていた時とは異なり、講演であれ、街頭演説であれ、発言には相当に注意をしなくてはならず、これはこれで相当のストレスとなっています。
 政府と異なると受け止められかねない見解など間違っても言えませんし、自民党内で意見集約が出来ていない段階で方向性を明確に示すことも出来ません。結局当たり障りのない話になってしまい、我ながら不本意な内容になることも多く、話の内容を全面的にリニューアルしなくてはならないとは考えつつも思い悩むことの多い日々となっています。
 
 議会運営、国会対策、政策立案と、それぞれの司々には有能な責任者が配置されているのですし、幹事長代行、幹事長代理、副幹事長にも多くの人材がいるのですから、あまりに自分で抱え込まずに、選挙の勝利にだけ集中すべきなのでしょうね。
 マスコミは「幹事長包囲網が敷かれている」などと面白おかしく書き立てているようですが、そのようなことをしている暇は我が国にも我が党にもありませんし、実際参議院選挙に勝たなければ、不安定なまま運営する政権が続くことになるのであって、それによって一体誰が得をするのでしょうか。
 とにかく結果が全てです。あまり雑音や雑念に心乱されることなく、職務に邁進していかなくてはなりません。

 中国艦船のレーダー波照射に続いて、北朝鮮の三度目の核実験が行われ、我が国周辺は一気に緊張感が高まっています。
 中国も北朝鮮も明確な国家意思のもとに様々な行動に出ているのであって、単に声高に非難したり、毅然たる姿勢を強調するだけでは物事が解決しないのは当然のことです。
 要は「隙があれば付け込まれる」ということなのであって、法制面、装備面、運用面で隙のない体制を作らない限り、事態の深刻さは増すばかりです。
 日本国として決然たる意志があればできたことを先送りしてきた責任は、永く政権を担ってきた自民党こそが負うべきものであり、だからこそ参議院選挙には何としても勝利しなくてはならないのです。

 近日中に杉山隆男氏の新著「兵士は起つ」が新潮社から刊行されます。
 同氏の「兵士シリーズ」第六作目となるもので、今までの作品と同様にリアリティと冷静さに満ちた筆致で、自衛官一人一人の心情に迫る仕上がりとなっています。
 著者と対談する機会を得たのですが、多くのことを考えさせられた貴重かつとても有意義な時間でした。刊行後のご一読をお勧めいたします。

 二月もはや後半となりました。季節の変わり目、皆様どうかご自愛くださいませ。

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2013年2月 8日 (金)

与党質問など

 石破 茂 です。 

 昨日の予算委員会は相当に難しいものでした。
 野党の三年余り、ほとんどの予算委員会で質疑に立ち、鳩山、菅、野田の各総理に対し、今から思えば徹底的な詰問調の質疑を行ったものですが、与党の幹事長としてトップバッターに立つというのは野党の時とはまた別の緊張感がありました。
 政府とともに国政に責任を持つ立場であり、それでなくてもマスコミは「総理と幹事長に微妙なズレ」などと書きたくてたまらないのですから、片言隻句に至るまで細心の注意を払わなくてはなりません。
 中身の問題ではなく、そのことに重きを置いて報道したのが本日の朝日と毎日の朝刊記事でした。まああの程度なら、よしとすべきなのでしょうか…。

 自分自身が閣僚の時にも思ったのですが、野党質問の時は全身で身構えて必要最小限度の答弁を心掛けなくてはならないため、そのぶん与党質問の時は言いたいことを思う存分に述べたいのですが、そんな時に与党質問者に一方的に大演説をされたり、答弁中に「答弁が長い、もっと簡潔に」などと質問者から注意されると、何とも残念な気持ちになったものでした。
 ですから、総理や閣僚の言わんとするところを引き出し、自らの主張は最小限に抑えるのが与党質問の果たすべき役割というもので、私ももう少しその技を会得しなくてはなりません。

 中国艦船によるレーダー照射事案やロシア機による領空侵犯など、法整備や運用面の改善を要する事案が続きます。
 どの時点をもって「急迫不正の武力攻撃の着手」と評価するか、警察権で対応できる限界はどこまでなのかなど、この機会にすべて整理しておかなくてはなりません。それらなくしては、いかなる外交判断も実効性を持たないのであり、新しい政権の使命は、今まで先送りにしてきたことや、見て見ぬふりをしてきたことに決着をつけることだと思っております。

 今週も、ほとんど日々の仕事に忙殺されて終わってしまいました。落ち着いて物事を考える暇も、一人一人の方々に丁寧に対応する余裕も全くなくなってしまい、本当に申し訳なく思っております。
 テレビ出演とか講演などを極力減らしていかなくてはならないのかもしれませんが、それはそれで問題がありそうで、かなり悩んでいる今日この頃です。

 2月4日の誕生日にあたり、お心遣いを頂いた皆様に厚く御礼申し上げます。本当に有り難うございました。

 三連休となる週末はテレビ出演(2/9 1000-BS朝日「激論!クロスファイア」生出演、2/10 600-TBS「時事放談」収録)、党本部における青年局対象の講演、千葉県連大会や東京都連所属地方議員の会での講演などいくつかの行事に毎日出席します。
 建国記念の日は地元の神社の建国祭への出席を通例としており、楽しみにしている行事のひとつなのですが、今年も出席できず、とても残念です。
 
 皆様、お元気でお過ごしくださいませ。

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2013年2月 1日 (金)

派閥など

 石破 茂 です。
 
 あっという間に一月が過ぎ去り、今日から二月です。
 何一つと言っていいほどに物事が進捗せず、焦燥感ばかりがつのる毎日ですが、地道な努力を重ねていけばいつかは大きな前進を見るのだと思って、頑張る他はありませんね。

 昨日「無派閥連絡会」がスタートし、「無派閥という名前の事実上の石破派」などと書かれています。まあ何をやっても批判の対象となるのですから言いたい人には好きなように言わせておくしかありません。
 そもそも私自身派閥の「解消論者」であったことは一度も無く、「人が三人寄れば派閥が出来ることは当然だ」とずっと言ってきたはずです。「いつの日にかこの人を総理総裁にしたい」という思いの人たちが相集って、その人をトップ(領袖)として政策を研鑽し、政治や国家のあり方を学ぶのはむしろ推奨されこそすれ、否定されるべきものではありません。

 しかし派閥の機能がポストと資金の分配に特化し、いつの間にか「派閥あって党なし、党あって国家なし」とまで言われるようになってしまえば、もはや弊害の方が大きいと言わざるを得ません。
 わたしもかつて派閥に所属し、選挙や資金の支援を受けたり、ポストの配分を受けたりもしてきましたが、しかしそれは派閥が本来果たすべき機能ではなかったように思います。

 資金もポストも党が各々の議員の実情に沿って配分すればよいことなのであって、近代的な政党とはそのようなものなのだと思っております。どこの派閥にも属さない人たちが情報過疎に陥ったり、先輩、同僚、後輩議員との交流の機会が狭められてしまうデメリットを緩和することが、昨日発足した会の趣旨だと私は理解しており、党全体を見るべき立場に居る限り、私が会員として参加することはありません。どの集団にも公平平等の立場は、幹事長の任にある限り貫くべきものだと思っております。

 綺麗事ばかり述べ立てるつもりもありませんが、とにかく参議院選挙に勝たない限り、本当の意味での政権奪還は果たせませんし、自民党が本当に変わった、との実感を国民に持って頂かなくてはそれを実現することが出来ません。当面の目標に向けて諸事万端・苦情承り係、裏方に徹するのが私の今の役割です。

 来週は今のところ七日木曜日に予算委員会で質問に立つ予定です。
 野党の時とは立場が全く逆転しているので、これはこれで相当に工夫が必要です。
 週末土曜日は米子、倉吉、鳥取で赤沢代議士と合同の新春懇談会、日曜日は予算委員会の質問作りの作業に充てるつもりです。

 皆様お元気で週末をお過ごしくださいませ。

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