イシバチャンネル第三十一弾
事務局です。
イシバチャンネル第三十一弾をアップロードしました。
是非ご覧ください
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石破 茂 です。
較差緊急是正法に基づく区割り法案は、21日火曜日に衆議院を通過、参議院に送付されました。
本会議においては当初欠席・棄権の方向と伝えられた民主党が急遽出席して反対、維新の会は欠席、と野党の中で対応が分かれ、維新の会からは「梯子を外された。もう民主党と共闘は出来ない」との不満が出ている由。一体何をやっているのか、野党そのものが崩壊しつつあるように思われてなりません。
野党時代に審議拒否の是非を巡って自民党内でも見解が分かれたことが何度かありましたが、いかに与党の議会運営が横暴を極め、理不尽であったとしても(実際当時の民主党はそうでした)、審議拒否戦術は全く国民の理解を得ることは出来ませんでした。野党としてはやはりきちんと出席をして、与党の非を鳴らすことしか採るべき道は無いように思います。
毎年憲法記念日が近付くと、恒例行事的にマスコミ各社が憲法特集を組み、今年もいくつかの番組や紙面に参加するのですが、今年は自民党が改正手続を定めた第96条改正の姿勢を鮮明にしているため、例年に増して報道の分量が多いようです。
「96条を96条で改正できるか」という問題は実は根源的な問いであって、そう簡単なものではありません。筋金入りの改憲論者であられる小林節慶大教授が絶対反対の立場で論陣を張っておられ、啓発されるところ誠に大でした。
学生時代に我々がスタンダードな教科書として使っていた清宮四郎教授の「憲法Ⅰ」(有斐閣法律学全集)には、「改正規定は憲法制定権に基づくものであって、憲法改正権に基づくものではなく、改正権者が自身の行為の根拠となる改正規定を同じ改正規定に基づいて改正することは、法理論的に不可能であるばかりでなく、改正権者による改正規定の自由な改正を認めることは、憲法制定権と憲法改正権との混同になり、憲法制定権の意義を失わしめる結果となる。」と論じておられますが、これに続いて「硬性憲法の軟性憲法への変更を、憲法改正規定によって根拠づけることは法理論的に不可能である」とされ、「国会の議決における『硬性』の度合いをいくぶん変更したりする程度の改正は、改正権者の意志に委せられているものと解せられる」と結論付けておられます。
96条改正を行なおうとすれば、あらゆる論点に応えられなくてはならず、その作業を徹底して行っておく必要がありそうです。
月曜日に放映された「SMAP×SMAP」の反響が予想外に大きく、いささか戸惑っております。
私自身はその番組自体見ていないのですが、「スマスマ」をご覧になる方の多くは「日曜討論」や「時事放談」などはご覧にならないかもしれませんので、政治家の中にはこのような妙な者も居るのだ、というご認識を持って頂けたのなら、何らかの意味はあったのかもしれません。
世間は黄金週間に入るようです。この間は暦通りに働き、休日のほとんどは地方出張です。
今日金曜日はこれから参議院山口選挙区補欠選挙の応援。
土曜日は自民党福岡県連定期大会、自民党徳島県第二支部大会。
日曜日は「新報道2001」に出演の後、主権回復式典、ニコニコ超会議(幕張メッセ)、山口補欠選挙開票結果取材。
月曜日は自民党熊本県連定期大会に出席致します。
皆様、お元気でお過ごしください。
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事務局です。
本日(4/22)22:00~放送、フジテレビ「SMAP×SMAP」内「BISTRO SMAP」収録時の打ち合わせの様子です。
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石破 茂 です。
緊急是正法に基づく区割り法案は、16日に議院運営委員会において野党欠席のまま採決、政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会(倫選特委)に付託され、18日から審議が始まっています。
何度も同じことを申し上げますが、この法律は昨年解散時に議員立法として民主、自民、公明、みんな等、多くの政党が賛成して成立した法律と一体をなすものであり、昨年自ら提案し、賛成しておきながら、今度は反対というのは誰がどう考えても全く筋が通りません。
「やり方が乱暴だ」「根回しが足りない」などと言うのは、自分達もこの法案に責任を負わねばならない法案であるということへの自覚がないと言う他はありませんし、「もう既に二倍を超える較差が生じている」というのは、法律によって算出の基礎とする人口は(十年に一度の)本格国勢調査に基づくと決まっていることを敢えて看過した議論です。
このまま仮に緊急是正も出来ないままに最高裁判決を迎えれば、最終審である最高裁によって昨年末の総選挙が違憲・無効の判決が出されることも否定できず、そうなった場合は衆議院が存在せず、それによって選ばれた内閣も、また内閣が任命した多くの役職も存在しないことになりかねません。
そのような国家の統治機構そのものに直結する問題であるにもかかわらず、それを直視せず、手続き論に拘泥する姿勢こそ「古い政治」そのもののように私には思われます。
伊吹議長の大変な努力のもとに行なわれた仲介も、民主党がこれに異を唱えたため、結局不調に終わってしまいました。民主党の責任は極めて重いと断じます。
物事をきちんと前へ進める、決まった方針に対して内部から異論を唱えない。自民党はそうあるべきだと思っています。
公約も果たせず、内部から異論が続出して崩壊した民主党政権の轍を踏んではなりませんし、自民党も何故政権を失ったのか、深く反省し、自問自答を繰り返した野党時代の思いを決して忘れてはならないのです。
それにしても、何かをやろうとすると批判や風当たりは強いものですね。マスコミがまたそれを面白おかしく書くので、気分が少しく滅入りがちな一週間でした。
水曜日に人気バラエティ番組「SMAP×SMAP」の収録がありました。
小泉、安倍、麻生の三氏も総理就任前に出演しておられたそうなので、出ないのもいかがなものか、しかしまたつまらない揣摩臆測を呼ぶのも嫌だなあ、などと思いつつとにかく出てみたのですが、いい気分転換になった感じがしました。
今日はこれから名古屋の市長選挙支援で一泊、明日の昼過ぎまで名古屋で街頭演説。
土曜日はその後三重県鈴鹿市に移動し、自民党三重県連大会に出席。
日曜日は大分県大分市で自民党大分県連政経セミナーに出席。
月曜日は自民党北海道連政策懇談会と、北海道新聞主催の「北海道政経懇話会」にて講演。
と、地方回りの週末です。
収録分も含めてテレビ出演もいくつかありますが、ご関心のある方は下記をご参照ください。
参院選まであと100日を切りました。全力疾走です。皆様お元気でお過ごしくださいませ。
【テレビ放映予定】 *東京地域の予定になります。
4/20(土) 1000- BS朝日「激論!クロスファイア」放映(4/19収録分)
4/21(日) 2100- BS-TBS「BS-TBS報道部」放映(4/18収録分)
4/22(月) 2200- フジテレビ「SMAP×SMAP」内「BISTRO SMAP」放映(4/17収録分)
*1630- フジテレビ「スーパーニュース」内で「BISTRO SMAP」告知予定
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石破 茂 です。
北朝鮮の動向にまだ目立った動きが見られないため、昨日の参院山口補選の出陣式出席ならびにその後の街頭遊説は中止、急に時間が半日程度空いたものの、溜まっていた雑務の処理に時間を費やしてしまいました。
何事も中途半端で、その場しのぎの「やっつけ仕事」ばかりを繰り返しているようで、本当に己の能力の無さに嫌気がさします。
それにしても、どうしてこんなに講演やテレビ出演が多いのでしょう。
一週間に十数回そのようなことをやっていると、どんどん話す内容の質が低下していくようで、恐怖に近いものを感じてしまいます。
聞いて下さるお客様はその都度異なるのですし、自民党としての発信は多ければ多いほどよいに決まっているので、毎回同じ話でも構わないのだと割り切ってしまえばよいのですがなかなかそのような気分にはなれません。
昨日の毎日新聞朝刊に御厨貴先生が私のことを「政治の伝道師」と書いてくださいましたが、そのような高級なものでは勿論なく、単なる不勉強な小心者にしか過ぎないのですが。
一昨日、某CSテレビの企画でAKB48の高橋みなみ嬢と「あるべきリーダー像について」なる対談をいたしました。そんな企画に乗るな、とのご批判は承知の上ですが、若い世代の方とお話をするのはそれはそれで新鮮な体験でした。今日は自民党の女性向け広報誌「りぶる」の企画で漫画界の巨匠松本零士先生と対談したのですが、これもまた新しい発見が多々あり、学ぶところ大でした。
北朝鮮の動向は予断を許しませんが、あの国は私が二十一年前、たった一度だけですがかの国を訪問した時となんら変わってはいないのだと思われます。
何故ソ連は、何故ルーマニアのチャウシェスク体制は崩壊したか、何故イラクやリビアの独裁者たちは無残な最期を遂げたのか、それらを徹底的に学んだうえで、ただひたすらに「金一族の独裁体制維持」のみを目的として、すべてのことが動いているのです。
実に愚かな狂気の沙汰であり、そのようなことが本当にあるのかと思われる方もありましょうが、このようなことが本当に起こっているのが現実の姿です。「外交努力で解決せよ」と口で言うのは簡単ですが、リビア・モデルが何故成功しなかったかを金正恩はよく学んでいるはずです。
かつて私が防衛庁長官であった時、前原誠司氏と策源地攻撃能力保有について安全保障委員会で議論し、「検討に値する」と答弁したところ大騒ぎとなり、結局その後この議論は沙汰やみとなってしまいました。
一定の条件が満たされた場合には「先制攻撃」ではなく「自衛権の行使」として策源地を攻撃することは法的には可能であるとするのが政府の一貫した立場なのですが、その能力を持つことの是非について全く議論されないのは決して良いことではありません。
仮にそれを持つべきではない、との立場に立つのなら、何故それが正しいのかを論証する必要がありますし、持つべきである、との立場に立つなら、それがどのようなものであり、能力造成にどれほどの時間と経費がかかるのか、そしてそれをどのように運用するのかを明らかにしなくてはなりません。
私自身がその作業をするべきなのですが、今の立場ではとてもそのような時間が無く、焦りばかりがつのります。しかし安全保障とは常に徹底したリアリズムの世界なのですから、この作業は早急に行われなくてはなりません。
緊急是正法に基づく0増5減の区割り法案が本日国会に提出されました。
この緊急是正法案は昨年の解散時に当時与党であった民主党や野党の自民、公明など多数の賛成で議員立法として成立したもので、政府はそれに従って恣意を一切挟むことなく純粋かつ技術的に区割り法案を作成したのであり、これを成立させることは議員立法を成立させた政党の当然の義務なのです。
これに司法や憲法の要請ではない定数削減や選挙制度改革を、当時の民主党がわざと混同させたことによって、昨年の総選挙は違憲若しくは違憲状態のまま執行されることとなってしまったのであり、民主党はこの期に及んでもなお昨年と同じ過ちを繰り返すのでしょうか。
「もうすでに較差は二倍を超えているのではないか」とのご指摘がよくありますが、定数は「直近の(簡易ではなく本格の)国勢調査に基づいて定める」と法律で定められております。直近の本格調査は2010年のものです。
都道府県という行政区画を維持する以上、どうしても理論が透徹しない状態が残るのもまたやむを得ないことなのであり、これを打開するためには選挙制度すべてを改めることになってしまいます。
そのことを決して否定はしませんが、ことは今国会末という時限性を有していることもまた忘れてはなりません。
昨年解散時の三党合意に定められた「今国会末」でなくともよいと野党の皆さんが言われるのであれば、それはそれでまた別の話です。
我々は既に先月、定数削減と選挙制度改革の案を提示し、いつでも協議できる態勢にあります。少しでも前に進める、少しでも物事が決まっていく、その姿を何としても国民に見ていただきたいと願っております。
週末は土曜日が大阪からテレビ出演、その後地元で年に一回の女性部の会合。
日曜日は地元からテレビ出演の後、参議院候補予定者の支援活動を集中して行う予定ですが、北朝鮮の動向次第で日程が変更される可能性があります。
お元気で皆様お過ごしくださいませ。
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石破 茂 です。
昨年11月16日の解散に併せて議員立法によって成立した緊急是正法(所謂0増5減)に基づき、区割り画定委員会より新たな区割り案が総理大臣に答申され、12日にもこれが法案として閣議決定される運びとなっています。
これによって、小選挙区制度となって以来初めて一票の較差が2倍を切り、「一人が2票分の価値を持つ票を持ってはいけない」という憲法上の要請が満たされることとなります。一昨年の最高裁の違憲判決にようやく応えることとなるこの法案は1日でも早く成立をさせなくてはなりません。
昨日の与野党幹事長会談においても「1.998倍などという較差は、すぐに2倍を超えてしまう」「そもそも原則は1対1であるべきだ」「定数削減や抜本改革とセットでなければ駄目だ」などと野党側から異論が続出し、「法案の審議入りをするのも反対だ」という雰囲気。
裁判所が求めているのはあくまで較差の是正であるのに対し、定数の削減や選挙制度の改革は政治論の問題で、全く別の問題であるにも拘らず、これらを意図的に混同させて議論を引き延ばした結果が今日の違憲状態です。
最高裁の判決が出てから直ちに自民党はこの課題に取り組み、最も早く違憲状態を解消するための最小限の案である0増5減案を提示し、昨年の党首討論において当時の野田総理は「較差是正が最優先であり、民主党はこの自民党案を丸呑みする」と明言したはずなのに、解散を怖れた民主党内の勢力が「消費税を上げるには身を切る定数削減が必要だ、選挙制度も変えるべきだ」などと言い出して引き延ばしを図ったのが明らかな事実です。
物事の順序はあくまで憲法上の要請が最優先なのは明らかなのに、いかにも一般受けしそうな、しかし調整が極めて困難な課題を一緒にしてしまい、まるで国会全体が較差是正を懈怠しているかのごとき印象を持たれてしまうことは実に迷惑なことです。
定数削減も約束ですから実行しなくてはなりません。しかし、突き詰めれば「国民の代表は何人が適正なのか」「国民の代表は少なければ少ないほどよいのか」という問題に逢着するはずです。
多くの方に「国会議員はろくな仕事をしていない」という先入観があるのでしょうが、本当にそうなのでしょうか。少なくとも自民党の多くの議員たちは、朝早くから夜遅くまで、土日も休日もなく働いているという自負を持っています。
それぞれがご自身の選挙区の議員を見て、「このような者は必要ない」とご判断なさった結果なのでしょうか。
すべての方が満足する選挙制度などこの世の中に存在しません。
大政党に有利な結果が出るのが、民意の集約をその目的とする小選挙区であり、その補正作用を比例区が果たすとの考えに基づき小選挙区と比例区を並立させているのであって、小選挙区も減らせというのはこの制度自体の見直しが必要となり、膨大な議論を要します。
それを今国会中に、というのはあまりにも乱暴な話であって、だからこそ自民党と公明党の案は今国会中という期限を念頭に置いた実現可能なものとなっているのです。
岩手県をはじめとする参院選挙の調整も大難題で、今週はこれにも多くの時間を費やしてしまいました。
「一難去ってまた一難」と言いますが、「一難も去らないうちにまた一難」といった感じです。
「選挙に勝てないから党を移る」という考えだけはどうしても私には理解が出来ません。私がかつて新進党を離党した時、どの調査を見ても自民党候補には勝てるとの結果が出ていました。しかし「集団的自衛権は認めない」「消費税は3パーセントに据え置く」との公約を見た時、このような公約を掲げて選挙に勝ったとしてもそれに何の意味があるのか、と思い離党を決意し、轟轟たる非難を浴びながら無所属で戦いました。
人それぞれの考えがあるでしょうが、私自身はそうありたいと願ってきましたし、今までそうしてきたつもりです。
明日は沖縄と東京、明後日は奈良、兵庫と廻ります。
いつの日かあれでよかったのだと思える日が来るといいなと思いますが、報いを求めて生きてはいけないのでしょうね。
皆様お元気でお過ごしくださいませ。
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