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2014年8月29日 (金)

豪雨災害など


 石破 茂 です。
 広島の豪雨災害、心よりお悔やみ、お見舞いを申し上げます。
 国家として、機構・組織・態勢、そして法律・制度を大きく見直していかなくてはなりません。それが命を落とされた方々や被災された方々に対する我々の務めです。

 先月さいたま市で起きた盲導犬の事件は本当に悲しく、痛ましいことでした。世の中には想像を超えた、残忍で冷血な人がいることを改めて思わされました。

 本日昼、安倍総理と昼食をともにしながら一時間半お話を致しました。
 互いに率直に意見を述べ合い、気持ちの良い会談であったと思います。マスコミには様々な憶測記事・報道が出るのでしょうが、総理総裁が人事権を行使される三日までは、私から何も申し上げることは致しません。
 
 このような時期に、よく己を見つめることがとても大切なことだと思わされます。そして同時に、他人が何を考え、その人がどのような人であるのかもよく見極められる機会だとも思っております。
 己の利益を考えず、国家国民にとって何が一番良いことなのか、その一点で判断し、行動しなければなりません。それは口で言うほど簡単なものではなく、自分はそのように立派な者では勿論ないのですが、人知を超えた大いなるものの御意思、それは人によって神であり、天であり、歴史なのでしょうけれど、それに背くものとならないようにと、ただそれだけを願っております。
 
 今日はこれから鹿児島で講演、土曜は大阪、日曜は「どんどろけの会」三十周年と「石破茂非公認後援会」の出版を記念する会に出席するため地元へ帰ります。

 来週からもう九月、晩夏から初秋へと季節が移り、鳥取県名産二十世紀梨も店頭に並び始めます。
 我々鳥取育ちの者は、あの味に夏の終わりと秋の訪れを感じます。西日本以外の地域にはあまり出回っていないようですが、ぜひ多くの方にご賞味いただきたいものです。

 皆様お元気で週末をお過ごしくださいませ。

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2014年8月26日 (火)

イシバチャンネル第四十七弾

 事務局です。

 イシバチャンネル第四十七弾をアップロードしました。


 ぜひご覧ください。

 追伸:質問は随時受付中です。

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2014年8月18日 (月)

メタモル出版さんから「石破茂 非公認後援会」が出版されました。

 事務局です

 メタモル出版さんから「石破茂 非公認後援会」 がリリースされました。

 是非ご一読ください


Hikounin_2

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2014年8月 8日 (金)

夏休みの思い出など

 石破 茂 です。
 子どもの頃の夏休みについて、前回に続いてもう少し記したいと思います。
 読書感想文の課題図書は毎年どうしてこんなにつまらないのか、と思ったものですが、それを読んだ感想はどうしてもあらすじ紹介みたいになり、「…ここはとても面白かったです」「…ここはとても可哀相だと思いました」などとその場面場面に応じた感想を書くような代物になってしまい、夏休みで帰省していた当時大学生だった姉に「こんなものは読書感想文ではない!」と叱られて泣きそうになったものでした(ちなみに我が家の女性たちは皆教員資格を持っており、実際母は国語、上の姉は英語、下の姉は歴史の教師でした)。

 自由研究がまた難物で、小学四・五年の時(昭和四十一・四十二年)はスクラップブック作りという一風変わった研究(?)をしていました。
 その頃父が公職にあったため、住んでいた官舎は朝日から産経まで全紙購読しており、新聞によってものの見方がこんなにも違うものかと幼心に思ったことでした。
 晩夏から初秋にかけて内閣改造が行われるのは当時も恒例行事であったようで、「遅咲きの桜、満面の笑み」「苦節○○年、大願成就」などという佐藤改造内閣の顔ぶれ紹介記事のタイトルを今も妙に覚えています。
 そのメンバーのどなたも今、存命ではありませんが、悲喜こもごもの光景は昔も今も同じようです。

 随分以前にもご紹介したかと思うのですが、夏休みを題材とした小説で一番印象に残っているのは、柏原兵三の「夏休みの絵」、これを小編にした「短い夏」ではないかと思います。
 「僕はきわめて自堕落にその年の夏休みを過した。そして本当に夏はあっという間に過ぎてしまい、僕の夏休みに寄せた期待の十分の一も実らない内に僕はもう秋の中にいた」
という「短い夏」のラストは実に秀逸で、作者の早逝がとても惜しまれます。
 柏原兵三の作品では「徳山道助の帰郷」(芥川賞受賞作)、「独身者の憂鬱」、「兎の結末」も好きでした。

 笹井副センター長の自死には、何ともやりきれない思いが致します。そこまで追い詰めたマスコミの責任は何ら問われず、やがて何事もなかったかのように人々の記憶が風化していくのも通例ですが、当事者の苦しみや悲しみを(少なくとも紙面や映像では)顧みることも、自らの責任を問うこともしないままに、「報道の自由」の名のもとに「責任ある職にある者はいかなる批判も浴びて当然」とばかりに非難を繰り返すのは、とても悲しいことです。
 それを所与のものとしてなお耐え抜くのが、責任の重い立場にある者の務めなのであり、実際そのように強くて立派な人も居るのですが、「そんな目に遭うぐらいなら責任ある立場などには就きたくない」「責任ある立場に就いてもなるべくリスクは冒したくない」と思う人も居るのではないでしょうか。
 故・新井将敬代議士や故・松岡利勝農水相、最近では故・松下国務相など、自ら命を断った友人・同僚の胸中を察するとき、ご批判覚悟で敢えて申し上げると、私は切なくてなりません。一部、人間の心の奥底のどこかに、他人の不幸を喜ぶというどうしようもない性があるように思い、厭で堪らなくなります。
 研究者たちがこの悲しい出来事を乗り越え、日本の科学発展のために更に邁進されることを祈る他はありません(どうしてこんな月並みなことしか言えないのでしょう)。

 従軍慰安婦を巡る朝日新聞の一連の報道の「取り消し」には本当に驚きましたが、これを受けての韓国各紙の「朝日新聞、安倍右翼政権を批判」という反応にも「それは少し違うのではないか」という思いを持ちました。
 長大な取り消しの記事でしたし、母国語に正確に訳し、ニュアンスを把握することが時間的に困難であったのかも知れませんが。
 「議会が決めることではあるが、朝日の記事を基にして今日まで日韓関係が論じられてきたことは確かであって、これを契機に日韓関係の今後のあり方が国民の代表である国会の場で論じられることもあるのではないか」との趣旨で私がコメントしたところ、早速翌日某紙一面トップに「言論に圧力が加えられる恐れもある」などという記事が載り、あまりに型どおりの展開に思わず苦笑してしまいました。
 「糾弾しようとか、責任を追及しようというのではなく、これによって形成された日本・韓国国民の苦しみや悲しみをどう解消し、今後の日韓関係をどのようにして改善するかを論ずるのも議会の役割ではないか」とコメントしたことが、何故言論の弾圧に結びつくのか、私にはよく分かりません。

 昨日から本日にかけて、「無派閥連絡会」(会長・山本有二元金融相)の夏季研修会にゲストとして参加し、講演を行ったり懇親会に出席したり致しました。
 派閥に所属していない議員が情報、政策、選挙支援などの面で不利な立場にならないように設立された会で、独自の事務所を設置したり、ポストの配分を求めたりしない、などの点で所謂「派閥」とは性格を異にする集まりなのですが、ほとんどのマスコミは「事実上の石破派」が「人事を控えて結束固めを図った」というトーンの報道のようで、「とにかくそうに違いない!」「そう決めつけて、今後の政局の材料にしなくてはならないのだ!」という固い決意(?)のようなものが感じられます。どうして素直に物事が見られないのか、これも私にはよく分かりません。

 昭和59年夏、私は初めて渡辺美智雄先生の主催される派閥横断の政策勉強会「温知会」の研修会に参加し、先生から「君たちは何のために政治家になりたいのか。カネが欲しい、先生と呼ばれたい、いい勲章が欲しい、女性にモテたい、そんな奴は政治家になってはならない。政治家の仕事はただ一つ、勇気と真心をもって真実を語ることだけだ」とのお言葉をいただきました。そしてそれが、その後の私の政治家としての生き方を大きく決定づけました。
 勿論、私は今でもそれには遠く及ばないのですが、研修会の意義とは、まさしくそのような機会に接することにあるのだと思うのです。

 来週から一応何日か、細切れにお休みを頂きます。
 体調の回復、考え方の整理、己に対する反省と、地元でのお初盆廻りに充てたいと思っております。
 来週のこの欄はお休みさせていただきます。
 立秋とは言え依然として酷暑の日々、体調にお気をつけてお過ごしくださいませ。

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2014年8月 1日 (金)

「関係者」「周辺」「側近」…など

 石破 茂 です。

 何ともう八月となりました。
 齢を重ねるに従って、子どもの頃の夏休みのことが懐かしく思い出されます。
 鳥取で小学校、中学校時代を過ごした私は、七月終わりから八月はじめにかけて浦富(うらどめ)海岸の民宿に泊まりこんで朝から夕方まで水泳三昧、水母が出始める八月中頃からは県西部の大山(だいせん)で山登りに興じておりました。
 お祭り、花火大会などの行事が終わり、秋風が立つようになってからは毎日が地獄のような日々。特に読書感想文、たまってしまった絵日記、そして自由研究が難敵で、「何で課題図書は毎年こんなにつまらないのだ!」「毎日絵が描けるような面白い出来事があるはずがないだろう!」などとぶつぶつ言いながら、何とか八月三十一日の夜遅くに仕上げたものでした。同世代の方には同じ思いをされた方もあろうかと思います。

 
 「関係者」「周辺」「側近」…これらはどのように違うのでしょうか?そして一体誰のことなのでしょうか?
 内閣改造をめぐって今週は出所不明の情報が飛び交いました。
 今回の内閣改造・自民党役員人事が取り沙汰され始めたのは随分と早くて、確か四月ごろからではなかったかと思います。
 自民党の役員任期は一年と決まっており、これと連動して内閣改造が行われるのが通例ですし、その時期が大体九月前後であることもいつものことなのですが、不思議なもので「改造」「改選」という活字が登場した途端に微妙な雰囲気が醸成されます。
 今は安定政権であるために政局ネタ(政策ネタではありません)に乏しいもので、一紙が何か書くと一斉に各紙が後追いする状況ですが、「関係者」「側近」「周辺」からの情報が乏しいせいか、コピぺではないかと思うほどにどれも同工異曲の内容となっていて、独自性に欠けること夥しい。朝刊を開く度に「ふーん」「へーえ」とは思うものの、本当のことなど今の時期にわかろうはずもありません。
 あまり心煩わされることなく、日々の職務に精励したいと思っております。

 安全保障法制について雑誌「正論」九月号に掲載されている色摩力夫(しかま・りきお)元駐チリ大使の論考「自衛隊の『警察行動』では国家は守れない」は一読の価値ありです。ご興味のある方は、同氏の「国際連合という神話」(PHP新書)も是非お読みください。
 片山杜秀氏の「未完のファシズム 持たざる国日本の運命」(新潮選書)をお勧めくださった方があり、これも週末に読んでみたいと思っています。

 土曜日は自民党愛媛県連大会(松山市)。
 日曜日は自民党豊田市支部定期大会(愛知県豊田市)、谷公一衆院議員の時局講演会(兵庫県豊岡市)。
 月曜日は関芳弘衆院議員の政経セミナー(神戸市)でそれぞれ講演の予定です。
 
 ここ数日あまり体調が芳しくないのですが、何とか乗り切っていかなくてはなりません。
 皆様お元気でお過ごしくださいませ。

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