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2015年4月 3日 (金)

憲法論、土佐清水市など

 石破 茂 です。
 「わが軍」発言について前回私なりの見解を記しましたところ、いくつかのコメントを頂戴致しました。

 現行の日本国憲法起草者たちは、憲法第9条第1項で
「日本国民は正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と武力による威嚇又は武力の行使は国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する。」
とすることにより、法的に日本が戦争を出来ないことを定め、さらに同第2項で
「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権はこれを認めない。」
とすることによって、能力的にも日本が戦争を出来ないことを定めた、というのが憲法学会の通説となっており、我々もそのように教わってきました。
 これは恐らく国連憲章によって禁ぜられた「戦争」(侵略戦争)のみならず、自衛権の行使をも否定する趣旨であり、憲法前文の
「…日本国民は平和を愛好する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」
と整合させることにより、
「世界の諸国民は皆良い人々なのであり、これを信じて生きていこう。国家固有の権利である自衛権を持ってはいるが、これを使うことは憲法で出来ないこととするし、その能力を持たないことも憲法で定めるのだ」
という「崇高な」理想を高らかに宣言したものと思われます。

 昭和21年6月29日の制憲議会において共産党の野坂参三議員(!)が「戦争には自衛戦争と侵略戦争があり、憲法で侵略戦争は禁止しても自衛戦争は認めるべきではないか」と問うたのに対して、時の吉田茂首相が「そのような考え方自体が有害である」とこれを一蹴したのは有名なやり取りです。もちろん憲法の制定そのものはこの後のことですが、当時はまさしくそういう雰囲気だったのでしょう。
 しかし、日本はこの時まだ連合国の占領下にあって独立国ではなかったのですから、「国家の独立」という概念も「国家の独立を守るための『軍隊』」という存在も、そもそも考える余地すら無かったはずです。
 このような考え方は昭和27年4月28日に講和条約が発効し、主権を回復するまでの間にのみ成り立ちえたものであり、主権を回復して独立した後は速やかに憲法を改める必要があるとして、昭和30年の保守合同により自民党は結党されました。この結党の原点を自民党員たる者は決して忘れてはなりません。

 芦田均氏によるいわゆる「芦田修正」(憲法第9条第2項冒頭に「前項の目的を達するため」との文言を挿入することにより、「国際紛争を解決する手段〈=侵略戦争のこと〉」としては戦力も持たないし交戦権も認めないが、侵略戦争ではない自衛権の行使は法的にも能力的にも可能、とする)の立場をとれば、現行憲法でも自衛隊の存在や個別的・集団的自衛権を行使可能とする説明も比較的容易なのですが、政府はその立場に立たず、「自衛権は国家固有の権利であるから自衛隊の存在は合憲」との立場をとっており、司法も統治行為論(高度に政治的な要素を持つ事案は司法の法律判断になじまない、とする)によって明確な判断を避けているため、どうしても論理的には今一つすっきりしない感をお持ちの方々が多い、というのが現実です。
 
 …と、ここまで少しずつ書いてきて、どれだけわかって頂けるのか正直言ってあまり自信がありません。
 今週の参議院予算委員会でも、福島みずほ議員などが「日本を戦争できる国にするのか!」と発言していましたが、そもそも戦争そのものが国連憲章によって(自衛権の行使や軍事制裁を除いて)違法化されているのであり、この議論は全く成り立ちません。

 自衛隊を軍と呼称するしない以前に、「国民の生命・財産と公共の秩序」を守る「警察」とはその性格が全く異なる、「国家の独立」を守るための組織であることは間違いのない事実であり、それを国際一般においては「軍」と言っている、という話なのです。
 私とほとんど同世代の福島議員は東大法学部卒の弁護士なのですが、東大に限らず、日本の大学でリアリズムに基づく安全保障論と連動した形での憲法学を全く教えてこなかったことの弊害が如実に表れているのだと思わざるを得ません。

 「性急な議論は禁物だ、時間をかけて慎重に審議すべきだ」というのは確かにその通りですが、20年以上前から集団的自衛権を議論することの必要性を訴えても、「難しくてわからない」「今そんな議論は必要ない」などと言ってほとんど誰も関心を示してはくれませんでした。
 「国の独立」を真剣に考えてこなかったツケはとても大きいように思います。

 さる日曜日は高知県土佐清水市まで行って参りました。
 JRも高速道路も無い、東京から時間的に最も遠い市、というのをつくづくと実感するとともに、そこで独自の地方創生に向けた取り組みが行われていることに深い感銘を受けた次第です。
 今週、東京駅八重洲口に移住に関する全国の情報を提供する施設、「移住・交流情報ガーデン」もオープンし、「移住ナビ」も近く稼働、市町村へのビッグデータの提供もまもなく始まるなど、体制は着実に整いつつあります。

 週末は4日土曜日が統一地方選挙の応援で愛知県名古屋市、奈良県河合町・上牧町で演説。
 5日日曜日は新報道2001(フジテレビ系列・午前7時半)に出演した後、兵庫県姫路市での地方創生講演会に出席の予定です。

 今日の東京は朝から強風の一日、早くも桜が散り始め、結局今年もお花見らしいお花見はできませんでした。この季節にお花見をする機会があと何回残っているのかな、と思うと焦燥感にも似た気持ちが致します。
 皆様お元気でお過ごしくださいませ。

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コメント

本気で、日本が戦争できる国になろうとしているなんて、ちょっと、新聞を斜め読みできる人なら、だれも思っていません。おそらく、福島瑞穂や共産党の太鼓をたたいている連中もわかっているのです。
それでも、マスコミやこの野党の人達は、安倍内閣を、そして、自民党を攻撃する材料として、プロパガンダをしているにほか、なりません。
ネットをやっている人は、いろんな主張を見て、自分で考えることができる人が多くなって来ているし、そういう環境が整ってきていることは、有難いことです。
でも、まだまだ、新聞やテレビが間違ったことを言うわけないと思っている人もいます。
どうか、石破大臣はじめ、安倍内閣は多くの国民の支持があります。
めげずに、日本のための政策を推進してください。応援しています。

投稿: moko | 2015年4月 3日 (金) 20時24分

散らないで、咲き続けてください。
桜が咲くから日本なのですから。
お元気で活躍し続けてください。

投稿: Reiko Akamatsu | 2015年4月 3日 (金) 21時56分

石破先生こんにちは。

ようやく、マスコミでもCASINO論議が出始めました。
改めて、議論の中身を見てみると、相当感覚がずれているような気がします。
世界にCASINOがある以上は、日本にもなければダメ。ないことによる、かくれたリスク弊害の大きさを考えたらぞっとします。
一般人から見たら、「弁護士とは、お金をたくさん依頼者からもらって、物事を語るものだ。」ということを、あらためて思い知らされた感があります。

日本が法治国家である以上は、世界にならって、きちんと法律を作ってほしいと思います。
たかがCASINOと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これをきちんと法制化できない内閣や国会というものは、それより重要な外交や経済やらせたらもっと危うい!

競馬とパチンコの違いは何か。
(1)法整備がされているギャンブルか、脱法換金がされている遊技かの違い。

これがために…。
(2)法整備がされている競馬は、依存症対策がしやすい。パチンコは依存症対策がしにくい。
(3)法整備がされている競馬は、課税しやすい。パチンコは課税しにくい。

次に、競馬ファンの数。
人口の約1/10の1000万人といわれております。程度はいろいろ。ダービーや天皇賞などしかやらないかた。毎週通うかた。
これをベースに、各マスコミに流れている依存症患者の推定数を見てください。
手を出した=依存症患者
を語る方、いませんか。

きちんと法整備された国家の競馬ですから、英国のエジンバラ公が来日した際、「日本に競馬場はあるか。行きたい。」ということで、天皇陛下がエスコートされたということもあります。
小泉首相も、東京競馬場にいかれたことがあるはずです。

私が何を言いたいのか?

「きちんと法整備を進めてください!」

ということです。

よろしくお願いいたします。


投稿: かつしんじろう | 2015年4月 4日 (土) 01時50分

イラク戦争終結時にブッシュ大統領は、「油井を確保した」とアメリカ国民に説明したテレビ中継が、日本でもそのまま放送されました。さて、私が履修した早稲田の憲法では、憲法9条の「陸海空軍その他の戦力」とは、旧日本軍のことだ、でした。なので、数年前、アルバイト先の某予備校(昨夏に破綻のニュースが有りましたが)で現代社会を担当した際、9条は自衛隊とは関係ないと私は説明しました。ところで、参院中継で三原じゅん子議員が、JALがANAの経営を圧迫していると質問されていましたが、ボーイング767には、燃料輸送機仕様が有るそうなので、既存機向けのタンカーキットをボーイング社が用意しているのかどうかは知りませんが、民間株式会社以外の論点も航空業界については必要ではないでしょうか。また、中国春秋航空側が33%出資のLCC国内線の方が、中国人経営陣の報酬を考慮すれば、ANAの経営に影響していませんか?LCCといえば、先月フランスでのジャーマンウイング機墜落事故が報じられました。早稲田の学生読書室で読んだ、Schmalensee,R. and Willig,R(1989).Handbook of Industrial Organization, North-Holland社出版、の640頁から641頁が警鐘の一つで在った筈なのに残念です。

投稿: ぱす | 2015年4月 4日 (土) 02時22分

【政治】自民・谷垣氏:野党から批判、驚き…演説で差別的表現 「関係者へのおわびもあってしかるべきだ」
谷垣さん謝罪

あのですね
チョンとは江戸時代から使われることばです
“ちょん”は「『半人前』や『取るに足らない人』のことを、芝居の終わりに打つ拍子木の音になぞらえた言葉」であったとされる。民間には古くから「ちょんの間」などの用例が存在していが、「大辞林 第二版」は、「ちょん」の用例として、近世の明治時代の小説、「西洋道中膝栗毛」から、『ばかだの、ちょんだの』と言う記述を引用している。
これが転じて、戦後、日本国内のメーカーが発売した、オートフォーカス機能を搭載したコンパクトカメラのCMのキャッチコピーとして用いられた。


謝る=悪事を認める
従軍慰安婦も南京大虐殺も一切証拠がないのに日本のバカな政治家が謝る=やってた証拠になったのです
谷垣さんは謝るならビルから飛び降りるくらいの意識を持つべきですね
考えが甘い
本当にバカだと思います

差別してるのはチョンと賭博用語から生まれた言葉を朝鮮人の意味だと言う野党の方でしょう
向こうのが間違っています
まあ謝った谷垣さんが一番悪いんですがね

投稿: 日本を愛する日本人 | 2015年4月 4日 (土) 08時06分

女性議員の謝罪会見

片山さつきさんが議会に二回遅刻して涙ながらの謝罪会見…上西小百合さんの仮病(?)による議会欠席謝罪会見…思いますに議員報酬(経費は別…但し、明朗会計!議員だって自営業みたいなものだから税務署に要申告)を日当にしたらいいのでは?…そして、出席率があまりに悪い人は辞めてもらったらいいと思います。国民のために話し合って国の方向性を決めるのが仕事なのに会議に出ないのは、職場放棄!

投稿: まな | 2015年4月 4日 (土) 08時41分

もう永久に与党にはならない! と覚悟を決めた少数野党の極論はともかくとして、余生の残り少ない自分は国のことは自民、大阪のことは維新に頼るしかないと確信いたしております。笑  国会も選挙もご多忙でご苦労さまですが、ご健康にお気をつけてご活躍くださいませ。

投稿: 61 | 2015年4月 4日 (土) 08時45分

待機児童

保育施設を建築しようとすると近隣住民から反対運動が起こる… のニュースで近隣住民(老婆)にインタビュー、『私は嫌ですね。うるさいし、大体住宅地に保育園なんて…ねぇ』 はぁ〜?住宅地域だから保育園でしょ〜

働きたいけど保育園不足→これ以上は子育ては無理→少子化→年金を支える人不足→支給年金の目減り…廻り廻って貴女の年金が減るんです。いくらアンチエイジングが進んでも、出産出来るのは50歳位?じゃないですか?…だったら若いもんに協力しないと少子化は止まらない。

投稿: まな | 2015年4月 4日 (土) 09時09分

保育園

昔は、お寺や教会が経営するのが多かったと思います。利用者の希望とすると、職場の近くとか通勤途中…ある程度の規模のビルには、そのビルで働く人の為にワンフロアーを保育施設するとか…できれば、小児科の病院、医院が託児所、保育施設を経営してくれれば風邪ぎみの子供でも安心な感じがします…この前、風邪ぎみの赤ちゃんが託児所で放置されていて死んだ事件がありましたよね…子供は国の宝なんとか…すくすく育って貰いたい

投稿: まな | 2015年4月 4日 (土) 09時35分

本当は石破さまに一番最初にお礼を申し上げないといけないんですけどね。
でもご迷惑がかかる予測がついていたので(-_-X)
石破さま、ありがとうございますo(*^▽^*)o
とても嬉しかったんですよ。

それにしても…。
石破さまがおっしゃる通りなので、もう、一部野党の戯言には辟易してます。
安保法制の事で、より多くの国民が防衛、国防についてちゃんと考えられるように変わってゆくと良いですね。
訳のわからない印象操作で国が危うくなることだけは御免です。
透徹した知識と冷静な議論の溢れる国会になることを心より願っております。

投稿: uru | 2015年4月 4日 (土) 11時27分

「軍」という言葉に神経質になっている方々ってまさしく「戦後日本が生み出した歪み」そのものに絡め取られている方々だと思います。
「目覚めて」くれることに期待するか、それともいずれ滅びてくれるのを待つしかないのか・・・

ゲル大臣が余計な雑音に煩わされずにお花見なさるには、総理の官邸でのお花見?に混ぜてもらえば良かったんじゃないかなーと思ったりして。
次の桜の季節も大臣をやってらっしゃったら、是非総理にお願いしてみては?(まあ、スケジュールが合えばの話ですが)

ところで、昨日ゲル大臣が出演された「デイキャッチ」の音声ファイルがこちらに上がっていますね。
http://www.tbs.co.jp/radio/dc/fri/index-j.html

「地方創生」のお話自体は興味深く聞かせていただきましたが、沖縄の話になると司会の方が左翼活動家の方々の声=沖縄の声みたいに考えていらっしゃるのが見えてしまって、それがとても残念でした。ゲル大臣の国防に関するご説明はわかりやすかったので、それが視聴者に伝わっていれば良いですね。

投稿: hinomoto | 2015年4月 4日 (土) 14時01分

石破さん、
お疲れ様です。


戦争を放棄している、という前提で進めようと
している事なんです
よね。しかし、戦争が
出来る改正、として多くの方が捉えていると。


想像力や感性の欠如を
感じます。
石破さんの御説明が
無ければ、私も同類だと思いますが。


学ばせて頂ける事に
本当に感謝です。


石破さんのblogを
拝読していなければ、
デザイナー専攻だった私には全く分からなかったと
思います。


ただ、石破さんが
仰る事は想像力が必要。戦争の放棄が大前提で、国際的な目線で日本を
見なければならないと
いう御立場である事を
考えられる想像力、感性ですよね。
あとは信頼。冷静な目線で判断しなければ
なりませんが、
信頼もなければ
なりませんね。


石破さんは他人に対する許容が広いです。
それは発言や行動には
全て意味があり、
それが何なのかを
考えられるからだと
思うんですね。
非難する前に、考え
相手を理解しましょうよという感じでしょうか。その上での発言で良いと思いますよ。


私は私なりに石破さんを理解出来たらと思って
いますので、頑張って
下さいませ。


では、
またお邪魔致します。


犬がいたら散歩しながら花見が出来るのに、と
思いながら今年も桜の
季節が過ぎようとして
います。


失礼致します。

投稿: lyrics&front | 2015年4月 4日 (土) 19時02分

【自主憲法の制定こそ、独立国家の基本】

 悲願と言ってもいい目標が昭和30年代に掲げられ、それに反対する勢力が現憲法を平和憲法とかってに決めつけ、それに反対する人々を貶めるようなものの言い方で、マスゴミと共に煽ってきたから国の停滞が続くことになった。70年近く改正できないのは、改正手続きがとても現実では実現不可能な数字を並べているからに他ならない。しかし、この改正手続きに則る形で改正をやるには、時期の到来を待つしかないと思っていました。

 ただただ『反米』という立場の人も、当然この世にいるわけで、私などは、乱暴に聞こえるかもしれませんが、現憲法の精神に共鳴を受けるところがあったとしても、日本国民の総意が制定時になかったという一点を指して、一刻も早く日本国民の手になる憲法を国民の英知を結集して制定していただきたいものだと思っています。それが成ってこそ、独立国家と云えると思いますね。その結果が、陸海軍の創設ではなく現有自衛隊の承認という形になっても文句は言いません。現在ある世界の現状に対する認識に即した憲法であって、かつ、その制定に国民の総意が反映され。皇室を尊重し次代へ恙なく継承してしていく姿があれば、なにも文句はないわけで、それができないことに情けない思いがこれからも続くように思えてなりませんね。
 自主独立の精神は、米国依存がないと同時に東アジアとも距離を置いた姿勢であると思います。彼等を相手にしてきたこの70年を見ても得るものが何もなかったことに気が付いてほしいものだ。鎖国をやりたい気分であるが、距離をおいて対応しなければいけないのだろうと思います。そのための武力は最低必要だという事で、我が国が持つ武力というのは、どうしても東アジアのバカ国家を念頭に置いたものになるように思いますね。

 国民の考え方の差が、そこにあるから起きたことですね。我が国は今も皇室をいただいており、シナと朝鮮にはもうそれがない。歴史的経緯を簡単に振り返るだけでも、なぜそうなったのかという事の違いに踏み込めば国民の考え方の違いが見えてきます。同じ価値観を千年以上共有することがなかったという事に至りますよ。
 立憲君主制と名乗る前から実質がそうであった時代が900年ぐらいあったから、今の皇室がある。それが我が国の国民の考え方なのだと思いますね。『君臨すれども統治せず』こういう考え方がないと皇室が続くはずがない。東アジアのバカ国家には終にあらわれることがなかった統治スタイルという事です。だから何度も国家運営に失敗して王朝が滅ぶのだ。彼等は共産党の独裁と共和制を選んで50年ほどである。先の未来は解らないが、今も混乱しているように見えるのは、法治国家を詐称しているからだろうとしか思えません。
 『人治の東アジア』これが何千年も続いており、今も、実はそうなのだという事です。それに気が付いている人が彼等の中にいないのは、不思議としか言いようがない。権力闘争劇が何度も起きるシナ帝国と韓国。基本的な価値観において、我が国国民と大きな違いがあるという事です。 

投稿: 旗 | 2015年4月 4日 (土) 23時40分

過日有力欧米メディアが報じたエネルギー政策を例に取った日本に対する酷評記事を見て、その的を得た指摘と政治家のノー天気振りに、痛切な危機感を感じる。エネルギー政策、AIIBへの対応、科学技術のインフラ投資など、外見的な事象は違っても、そこには共通的な問題点が存在すると思う。

曰く、「日本にはエネルギー政治は有っても、長期的な視点に立った政策はおろか、戦略など存在しない」と…。つまり外部から見ると、根幹部分の形が曖昧不明確であり、時々の政治の都合だけで決められ、変わって行くとの、鋭い問題提起である。

原発依存の低減やゼロを指向しない事が、問題と言っている訳ではない。長期的で深謀且つ、柔軟で多様な視点と対応が必要な重要事項なのに、世論受けを狙って脱原発をアピールして置きながら、反原発への関心が薄らいで来ると、有力な票源で政治献金元である経団連等の意向に沿い、原発事故の前と同様に積極的推進に転じる風見鶏的な政府与党の対応を、指しているのは間違いない。

狭い国土に於ける大きなリスクとして、(1)原発ゴミの技術的立地的な処理の難しさ、(2)数千年数万年単位で起きる過酷な自然現象の予測は不可能。又、世界的な潮流として、多様なエネルギー源確保を目的とした技術開発や、インフラ整備のための投資が積極的に行われ、雇用を多く生み出しているが、日本の政治家は関心が低く、相当遅れていること等々。もう少し耳を傾ける余裕が必要では…。

中国主導のAIIBへの日本参加不参加は、とても厄介な問題である。しかし、政治家やメディアは、重要な視点を見逃している。恐らく政府与党は、主要先進国が参加する筈など無いと、踏んでいたのでは…。もし日本がその可能性を予測しないままで、不参加を決めていたのなら、まともな戦略も政策も無いと批判されても仕方が無い。

英国の期限1ヶ月前の突然の参加表明は、議論の余地を封じたかの非常に深謀な戦略に見える。狡猾で揺るぎない長期的な外交政策や経済戦略は、広範な事態の可能性の考慮無くして得られはしない。グローバルな戦略的情報の収集や分析、対応策の立案能力の有無を検証せずして、チャイナパワーに対抗することなど、夢の又、夢ではないだろうか。

従前の建設土木主体の巨額な公共事業から抜け出せず、日本の将来に不可欠な科学技術発展のための、インフラ投資を軽視し勝ちな政治の現状にも、全く同じ様なことが言える。抽象的で具体性の乏しいワンフレーズな発言、政治、外交はもう沢山。石破さんにやって欲しいことが有り過ぎて、とても書き切れません。

投稿: 晴耕雨読生 | 2015年4月 5日 (日) 13時04分

ブログのアップありがとうございます。

先生が出られた報道2001について、ふるさと納税は賛否両論ありますが、地元の農業の将来を担う高校生が特産品を作ることは民間がするよりもいいのではないかと思います。故郷への寄付のお礼としてはふさわしいと思います。

先生がまわりや時間に気兼ねなく華を愛でることができるようになるのはまだ先のことですか?と今年も散ってしまった桜が言ってるようですね。あまり桜を悲しませないようにしてくださいね。(o^^o)

今週もお仕事頑張ってください。

投稿: くま | 2015年4月 5日 (日) 19時32分

石破先生、ご無沙汰しております。

地方自治体への新しい交付金に関して、検証システムを必ず入れる方針と聞きました。

この点、「信賞必罰」を具体化すべきと思います。

投稿: カラオケ好き | 2015年4月 5日 (日) 20時26分

【未練たらたらの根拠なき恨み節】

 4月に入ってから、と云うよりは、麻生副総理が、先月末にシナ帝国主催のインフラ投資銀行に参加を見送ると公表したことで、根拠もない恨み節を吐き出す反日メデアと野党の代表の姿があった。シナ帝国は、インフラ投資銀行の中身について具体的な組織運営のかたちを示すことがなく、習主席が、具体的なイメージを描かせるようなことも言わないまま『真面目にやる』というだけで、公平公正な運営になるのか誰にもわからない状態である。しかし、我が国政府に批判をぶつける人々は『国益の毀損だ』『バスに乗り遅れた』『最高の機会を自らの手で封印した』等と、まだ行方のわからぬ国際機関に参加しないことが政治的な意味の失敗であるかのように言い出す。
 国際的な信用があるのかどうか首をひねる国家が、まだやりもしないことを指して、過剰な評価があったかのように賛美するのは、頭がいかれているか、シナ帝国に金でも握らされているかのどちらかではないだろうか?
 怪しい観測だけで、彼等が公平公正であることを示すものがない。

 いい加減なことをやっていた例として、シナ帝国は、闇の臓器売買をやっていたことを認めた国家である。その責任は、汚職で失脚した周永康にあると言ってのけた段階で、シナ帝国が周永康の政府側の人として行ってきたことが犯罪と認定された事なのだが、それは同時に、外形的には、シナ帝国が正規の国家機関を使って行っていた国家的犯罪に他ならないことを意味するわけである。そういう政府が公平公正なる金融機関の運営について『真面目にやる』としか言わないだけで、持ち上げる理由にはならないだろう。
 権力闘争に勝った側の戯言であると見る人も世界にいる。我が国の反日メデアと野党の代表やそれを支持する人々だけが、具体的な根拠も示さないまま、今も恨み節を謳うのは、精神的に病んでいるという事なのだろうか。
 民主党の岡田代表は、妄想を膨らませて政府を批判していました。彼の妄想癖は、年季が入っているので、もう治りませんね。メルケル首相との会談で、より深刻になったという事も考えられます。
 それはともかく、シナ帝国の銀行は、このインフラ投資銀行の開設を除けば、倒産と閉鎖の話しかないそうだ。金融業界は、大変な状況にあるらしい。しかし、世界経済第2位の経済大国が設立する国際金融機関なのだそうだ。アジア開発銀行や世界銀行から大きな借入金があって、我が国からのODAなどの支援を受け、そういう方面の返済計画がどうなっているのか不明ながら、不動産バブルがはじけて、1年半ぐらい前にあった外貨準備高を1.8%減少させることになり、予測していた経済成長の下方修正をやり、昨年までは、年7.4%の成長を確保すると言っていながら、いつの間にか、6%強の成長の達成は、見込まれるのだそうだ。2010年頃まで、10%を超える経済成長を誇っていたことを思えば、凋落と呼ぶのがふさわしい状況にあるという事だ。そういう国がアジアのインフラ整備の役に立ちたいと言っているわけである。
 南シナ海の海上にの滑走路を建設していることは東南アジアでは知られまくっているが、我が国では思い出したようにしかニュースになることがないので、あれとインフラ整備の関係を結びつけて解説するシナ帝国の広報官の姿もない。

 南シナ海の海上滑走路の周囲は、敵意で満ちている。そういう国が、敵対している国の参加も認めると言い出したあたりが怪しい。ADBの本部はフィリピンにある。揺さぶりをかける狙いもそこにあるのだろうと思いますね。アジア最大の債務国なのに、債権者の顔がしたいというだけでなく、領土問題に影響を及ぼす狙いもあるのではないかという気がしますね。勢いのなくなった経済大国が今できることは何かについて、考えたとき、ADBの金と同じものを握ることができれば政治力を使って、関係先を従わせることができるかも知れないと思っているのかもわかりませんね。闇の臓器販売の時代は過ぎたという自覚があると思いますね。
 内政では、反政府暴動の数も増えているらしいです。腐敗役人の自殺者が40名を超え、海外に逃亡した高級官僚が150名を超えたという報道もあります。
 具体的な根拠は不明ながら、状況から見えてくるのは、シナ帝国内には金がないという事ではありませんか? 
 経済成長があると民衆に思わせることが暴動を押さえこんでいると思いますね。それを進めるには金が要る。頼母子講の講元になれば金を手にすることができる。金は軍事目的であろうが、インフラ整備であろうが、主催国になれば、その裁量で話を進めることができる。あらゆる意味で、習近平政権は、崖っぷちを歩いているんじゃないかと思いますね。
 しかし、我が国から金を吐き出させることに失敗したと彼等は思っていますね。未練たらたらの恨み節がしつこく続くのは、習近平の乗った自転車がこけそうになっているからじゃないかと思います。余裕がなくなるとその場しのぎの発言が飛び出しますね。シナ帝国が何を考えているのか注視することは大事なことだと思いますね。彼等は、非常に焦っているようにしか見えません。

投稿: 旗 | 2015年4月 5日 (日) 20時49分

【ギリシャ危機】

 ギリシャ危機と呼ばれる問題が2009年に起きて、それが今も続いていることに驚く人は我が国には少ないような気がする。我が国のマスゴミに関心を寄せる人が少ないことと関係があるのかも分かりませんが、思い出したようにしかニュースにならない。欧州が、ギリシャの財政再建のための支援策を何度も練り直し、ドイツやフランスが、必死になってギリシャのEUからの離脱を回避させてきたのは、危機の拡大が起きることを防ぐ狙いもあるが、ユーロ経済圏という巨大な経済政策上の仮想統治システムの崩壊を何としても引き起こさせないために取り組んでいるという事が、彼等の目標になっているからではないかと思いますね。EU経済圏に占めるギリシャの経済規模は3%ほどの大きさでしかないのですが、その破綻がもたらす影響は、EU全体の崩壊を及ぼすかもわからない怖さがあると言われているそうです。まあ、そういう予想は、実際のところどうなのかは、誰にもわからないもので、起きてみて初めて解るという事になると思います。しかし、それを起こさせない方向に舵を切って、6年目です。まだ続くという事は、支援のやり方の中身に何か間違いがあるのか、手順に問題があるのか、ギリシャがまだ何かを隠しているのか、はっきりしないことが表に出ていないという事も考えられますね。
 ロイターの7日の記事に、独逸の経済相の発言が記事になっていました。
 『ベルリン 7日 ロイター] - ガブリエル独経済相は7日、ドイツはギリシャが財政再建を成し遂げユーロ圏にとどまるよう支援する用意があるが、どのように支援し続けたら良いのか定かではないとの考えを示した。』
 つまり、ギリシャがEUに留まるように支援するという事と、しかし、どうやって支援すればいいのかわからないという本心も、併せて正直にコメントしているようです。実際の処、6年間何をやっていたのかという事になるわけで、ブラックホールのような国を相手にしているというような感想を述べているわけです。ギリシャはギリシャで、独逸に向かって戦争の賠償請求を言い出しています。これも、ネットでは様々なメデアが伝えています。例えば、時事通信は、『パリ時事】ギリシャ政府高官が、第2次世界大戦中に同国が受けた損害に対するドイツの賠償額が2780億ユーロ(約36兆円)に上るとの試算を示していたことが7日、分かった。ナチス・ドイツがギリシャを占領し、多くの財産を奪ったことを理由としている。欧州メディアが伝えた。 マルダス財務副大臣が6日の議会で、会計検査院の推計に基づく情報として金額を明らかにした。ギリシャのチプラス政権は1月末の発足以降、ドイツに占領時の賠償を求め続けているが、ドイツ側は「戦後の賠償問題は政治的・法的に解決した」(メルケル首相)との姿勢を崩していない。』
 金額に彼等の願望が込められているようにしか思えませんね。36兆円は、国家を立て直す意味で言っているようにしか思えません。支援してもらっている側が、こういうことを要求すればどういう影響が世界に起きるのかなど何も考えていないことが明らかで、ギリシャは下手をすると世界から見捨てられる可能性さえありますね。16世紀以降に起きた被支配民族と云うか国家が何かを考え始めることになるかもわかりませんね。この要求に対してドイツの経済相は、『ギリシャがナチス・ドイツによる占領で受けた損害賠償額は2790億ユーロ(3051億7000万ドル)近くに上るとの推計を示したことについて、現在のギリシャ債務危機とは何の関係もないとして批判した。』
 こういう答えしか返ってこないのは当然と言えば当然であり、問題の解決にはならない事だと切り捨てられますね。しかし、ギリシャ以外の国が騒ぐことになります。それは、中東で起きるか、南米で起きるか、アジアで起きるかわかりませんが、経済政策で失敗している国で、過去の歴史において、戦争の被害を受けたことがあるというような国は、70年前にはこだわらず、100年前、200年前にさかのぼって加害者を探し当てる方向へ経済政策の転換を図るかもわかりませんね。妄想で経済を立て直すという指導者が我が国の近くにもありますが、そういう考えを持つ指導者にとっては朗報に聞こえる可能性があります。
 それはともかく、独逸は、ギリシャを支援する目的を、ギリシャ政府の唐突に飛び出した妄想によって、やめると言い出すかもわかりませんね。
 ギリシャ危機のきっかけが、嘘の数字を国民とEUに流し続けてきたことがこの危機を招いた原因であるだけに、最期もまた妄想で国家の経済を破綻させるのかという事です。財政赤字の数字を偽ってきたツケが非常に大きいという事です。支援の効果がないのは、ギリシャ政府の覚悟が足りないのかもわかりません。あるいは、支援のやり方に何か間違いがあるのかもわかりません。

 最初の決済資金枯渇が間もなく起きるようなニュースもあります。それを乗り切ったとしても、毎月、同じ問題が発生すると伝えるメデアもありますね。ユーロ経済圏というシステムは、やはり失敗するという事かもわかりませんね。判断能力の低下も見られるようで、あのあらゆる経済指標の数字を嘘で固めたシナ帝国政府主催のAIIBに出資すると言い出したことで、彼等の脳味噌は正常じゃないと思わないといけませんね。シナ帝国の発表する数字は、ギリシャ以上に恐ろしいことが解っています。やけどで済まないことに手を出すあたりにEUの頭脳に陰りがあるような印象を受けますね。

投稿: 旗 | 2015年4月 8日 (水) 03時58分


石破さん  ≪優れて政治的な問題≫
引用【…と、ここまで少しずつ書いてきて、どれだけわかって頂けるのか正直言ってあまり自信がありません】
石破さんが斯く率直に述懐されるところにこそ、今の憲法の素直な解釈と現実との間に横たわる齟齬が重大で深刻なのだと思います。過去の自民党政権がその齟齬を覆い隠すために、国際的な認識を否定してまで「自衛隊は軍隊ではない」と繰り返し、近視眼で無理なお化粧を施して来たのだから尚更です。
愚見では、戦後70年を経て大国となった今の日本には、自衛隊を軍隊(例えば、自衛軍(注))として憲法上の居場所を与えるのは当たり前だし、自衛目的に抑制された集団的自衛権の行使を可能にするのも当たり前です。即ち、歴史的に施して来た有害な化粧は可及的速やかに洗い流すに若くはない。
(注)自民党の草案にある「国防軍」ではない。「自衛」の言葉は日本の歴史を経て国民の共感を得てきたが、「国防」にはそんなものは一切ない。

然し、肝心なのは、あの安倍某の「我が軍」発言の問題の所在は、斯くの如き論理の問題ではない。そもそも問題はその論理にあるのではなく、優れて政治的な問題です。プロパガンダと言ってもよい。安倍某が得意な私情に駆られて暴走した点にある。
あの発言は「計算された暴言」であって断じて失言ではない。一切何の断りもなく有害とは云え「歴史的に施して来た化粧」をいきなり剥ぎ取ったのですから、国民や市民に激しい痛みが走るのは当たり前です。私情に駆られて暴走するのですから当たり前ですが、安倍某は道理が定める道筋を丁寧に踏むことがない。
従って、あの発言を批判するのは「言葉尻を捉える」と云う些末な行いではないと断言します。まあ、弱小野党の追及が鈍く緩かったのは事実ですが、今更の話です。
草々

投稿: 小倉摯門 | 2015年4月 8日 (水) 11時45分

【パラオ共和国、ミクロネシア連邦の戦場】

 天皇皇后両陛下がパラオを訪問された。太平洋諸島に点在した島々における戦場は、この一帯に約100万の将兵を、何を考えていたのか今もよく解らない作戦を立案した大本営の愚か者たちがいたことが原因である。この地での戦闘は、数えるほどしかなくほとんどは、米軍の姿さえ見ることもなく餓死で命を落としているらしい。
 私の伯父もミクロネシア連邦内にあるメレヨン島と呼ばれる島で餓死したらしい。伯父の部隊からは生還した人が一人もいないため詳細と呼べるものがなにもない。遺骨もなく、昭和40年になって、厚生省から戦死の報が健在だった祖父の下に届いた。死亡時の年齢もよく解っていないのは、部隊の全滅が何時なのかさっぱり解っていないことによる。おそらく、25歳から26歳になる辺りのどこかの時点で命を落としたのだと思います。便宜上なのかどうかわかりませんが、昭和20年4月27日に戦死と書いてあるそうです。祖母がその日付けの意味を聞いた話では、少なくともその日付けの日までは部隊との連絡が取れたという意味であるらしいです。以降の消息は不明なのだそうです。部隊の規模とか詳細もよく解っていないそうです。メレヨン島というのは、かなり大雑把な地名の捉え方を指した名称で、ミクロネシア連邦のヤップ州、ウォレアイ環礁と呼ばれる処に点在する22の島の事らしいですね。その中に『メレヨン島』と呼ばれる島があるのかも含めて何もよく解りません。そういう小さな島に少人数の部隊を張り付けた意味が何なのか? 戦史の類を読み返しても、こういう兵の動かし方にどれほどの効果が期待されたのかさっぱりわかりませんね。食糧の補給すら一度もされたことがない部隊もあるそうです。米軍は、彼等の頭上を素通りして日本本土に迫ってくるわけで、全く何の役にも立たないところに約100万人の将兵を散りばめ、そのほとんどを餓死に至らせたことは馬鹿の極みである。
 戦中における愚かな作戦というのは他にも沢山ありますが、戦うことが一度もないまま将兵を餓死させた責任をとる者がいなかった。作戦立案した連中の名前とかは戦後になって国民は知ることになりますが、彼等を裁くための裁判などもなかったので、問題は今もうやむやにされたままである。2015年の今となっては、その関係者も全滅していることが解っているので何もできません。ただ、今回、天皇皇后両陛下があの地域に眠る00万人将兵の鎮魂を目的に向かわれたことは気持ちの上で大きな喜びになるように思います。
 補給ができない島嶼作戦とはどういうことなのか? これを真剣に考えてほしいですね。重要な島とは何かとかも、しっかりとした認識が必要ではないかと思いますね。安全保障上の問題についても、太平洋の島々で餓死した将兵の事が教訓として生かされることがないと、彼等の死は、本当に意味のないものになってしまいます。愚かな作戦参謀の云われるままに馬鹿なことをしたという自覚がないと、尖閣や竹島は守れないという事です。

 戦後、やはり、辻正信や服部卓四郎などは裁判の場で裁かれるべき存在ではなかったのかと思いますね。特に辻正信などは、ノモンハン事件の事もある。あのバカな将校のおかげで、最悪の戦場になったというべきではありませんか?

投稿: 旗 | 2015年4月 9日 (木) 03時35分

先生、お疲れ様です。
何だか自民党は先祖がえりではなく、党内ブレーキが利かなくなってます。
危険です。内閣も・・・・。
国民の為にやるのではなく、やりたいことをやっている。わたしだけかな?

国会に顕著にあらわれてます!!

辺野古に移設するかどうか、移設の場所というのは国政の重要事項ですよね?』と松田議員が質問、安倍総理は「当然そうです」。受けて松田議員が『総理も国政の重要事項と認めましたよね?』というやり取り。
重要事項というのは、見かけよりも重要意味。
憲法を思い出せばわかるが、憲法には国会は国権の最高機関。唯一の立法機関。国政の重要事項を決する法律を作るための機関。と憲法には書いてあり、重要事項であると認めた以上、一内閣の判断で出来ることではなく、国会は重要事項として民主的に決定しなくてはいけないという趣旨の答弁を安倍首相。であれば、『当然法律を作らなくてはいけないですよね?』という松田議員の質問に対し、「重要事項なのだけど、行政の責任として進める。つまり国会の辺野古につくるという議決がなくても、行政の判断だけで辺野古に作れます」と安倍総理は答弁。
これは重要事項にも関わらず、内閣が決定権を国会から奪い取るという趣旨で、非常に重要な意味を持ち、また充分に検証されなくてはいけない答弁。

先生、地方創生は先生が総理になってから行った方が早いですから、早く総理になられ、国政を国民のためにおこなってください。

投稿: pepe | 2015年4月 9日 (木) 11時33分

石破さん ≪大きな問題は小さな土俵には乗らない≫
今紛糾している辺野古移設問題に就いて、愚見では安倍政権(特に安倍・菅・中谷某ほか)が用意した議論の土俵が小さ過ぎます。小者でしかない安倍某が指揮を取っているので当たり前の現象です。

そもそも普天間返還と辺野古移設は、国政レベルの日米交渉で造られたパッケージに過ぎないのであって、また普天間の危険は除去されるとしても局所的な改善に過ぎず、戦後の沖縄が抱えて来た大きな「不条理とも言える基地過重負担の問題」を解決するには、安倍政権の説得材料が小さ過ぎる狭く浅く短か過ぎる、即ち土俵が小さ過ぎるのです。沖縄が抱える大きな問題が安倍政権が用意した小さな土俵に乗る道理がない。本質的な問題解決に近付く道理がない。

菅某が得意の金目作戦で突破しようと「USJの沖縄進出」を提案したようですが、孟子【天の時<地の利<人の和】に照らせば、菅某のこの提案には孟子が挙げた3要素が一つもない。「天の時」に至っては最悪のタイミングでこの案を提示した。説得には時機に露骨は好いが愚劣です。日米交渉も北朝鮮の拉致問題交渉もこのレベルなのだと思うと、日本政治の交渉下手にウンザリします。
草々

投稿: 小倉摯門 | 2015年4月 9日 (木) 12時54分

我が軍、何が問題なのか、っていうとこが議論されるのが狙いだったら大胆だなぁと思います。

初めまして。

ローマ市民が歩兵として戦ったが故にローマは民主制であった、
さすれば我らも民主主義国の国民なれば、気持ちの上では共に守るのだ!
・・・とも言えなくはないのは分かります。

しかし自衛隊は志願、政治家も立候補。それらの人以外は当事者ではないので、国防は形而上学的に聴こえるのは止むを得ないのでは。

軍事は大方の日本人にとって、国民的議論となるべきものなのでしょうか?

投稿: イシバチャンネルからきました | 2015年4月 9日 (木) 21時59分

【秋津洲】
 巡視船『あきつしま』は、陛下のお召艦になったという事のようである。この船はプルトニウム運搬の使命を目的に建造された『しきしま』の姉妹艦である。構造は軍艦のようであり、その装備や兵装に信頼を置くことができ、大きさにおいても金剛型護衛艦に並んでも引けを取らぬほど、巡視船の中にあってはかなり大きい船なのだ。
 海上保安庁もその責任の重さと栄誉に感動しているかもわかりませんね。恙なく任務を全うしていただきたいです。

 旧海軍にあった秋津洲と云えば、二式大艇を搭載した飛行艇母艦で有名な戦闘艦を思い浮かべてしまいます。あの船はその風変わりな船型と共に、飛行艇を甲板に搭載した姿が印象的です。巡視船あきつしまには、ヘリが2機搭載されているという事なので、現在に蘇った秋津洲のように思えてなりませんね。
 船名も、日本列島そのものです。鎮魂が目的の平和な式典に参加することは、この船にとっては大きな名誉ですね。その名は後世に伝わります。無事に帰国されますよう祈念いたします。

投稿: 旗 | 2015年4月10日 (金) 02時59分

石破さん  ≪権力の座から引き摺り下ろされる時期など≫
NYT: Ahead of World War II Anniversary, Questions Linger Over Stance of Japan’s Premier  http://nyti.ms/1EcbFB1
安倍(注)の所為で天皇皇后陛下の命を賭した長旅が無駄になる。
安倍の所為で日本が今まで繰り返した反省と謝罪の言葉が元の木阿弥になる。
安倍の所為で、今後の総理が謝罪と反省を繰り返すことになる。
日本の平和も経済再生も被災地復興も平穏な生活も、全ては安倍が権力の座から引き摺り下ろされる時期とポスト安倍に就くご仁の資質と見識に懸っている。

(注)此処で「安倍」とは安倍某本人を中心にして取り囲む菅世耕礒崎衛藤萩生田百田櫻井その他の右に傾いだ有象無象を指す。
草々

投稿: 小倉摯門 | 2015年4月10日 (金) 12時10分

石破さん  再び≪自民党憲法改正草案≫
以前のブログでご紹介戴いた三浦瑠麗さんのブログを発見!!
山猫日記【自民党憲法改正草案 http://goo.gl/F0r3Io 】
⇒この若手女性学者(国際政治と比較政治の研究者)の専門外だとしても、この憲法論の清々しさと言ったら!!私には極めて珍しいことに全てに同感しました。石破さんには勿論、僭越ながら、この石破ブログに集う皆さんにも熟読戴きたいと思います。

特に、
①気持ちが悪い(印象論と断りつつ印象論を遥かに超えている)
②日本語が美しいとはとても思えない
③結語:改憲は国民を分断するものではなく統合するものであるべきです。その統合は特定の価値観を押し付けるものではなく、戦後70年の時代認識と、日本国民の歩みの中から沸きあがってくるコンセンサスを抑制的に反映するプロセスであるべきなのです。

特に②の「日本語が美しくない」は私が憲法草案に加えたコメントの唯一のものでもある。
安倍治世2年を超えた今、愚コメントを付け加えるなら、日本の憲法としては理念も思想も狭く浅く短い構えが浮き彫りになっている。「改正草案」ではなく明らかに「改悪草案」だと断定します。
“安倍”自民党は「保守」の看板を下ろすべきです。本来の保守には必須である「中庸の構え」がない。即ち、寛容さがない。構えに広深永の欠片もない。

また、三浦さんは【日本の憲法をめぐる議論自体に相当の違和感があります】と言う。真に、憲法論だけではなく経済政策論にせよ金融論にせよ、日本の言論人(学者有識者評論家など)の視野が狭く浅く短いことが根因だと思う。狭浅短な言論(人)は、容易に沈黙の螺旋に嵌る。最悪の場合には政治権力者に迎合する。現に今の日本では、その「最悪の場合」が現実になっている。
草々

投稿: 小倉摯門 | 2015年4月10日 (金) 14時49分

石破さん 連投、御免なさい。
北尾吉孝さん【一流の人は一流の人を雇う http://goo.gl/fcf3TQ 】 ううううん。この北尾節は深いですねえ。然し、これを認められた北尾さんには目的が違うのでしょうが、これだけでは広がりが足りず、問題解決に一歩も近付けない。安倍を権力の座から引き摺り下ろす目的のためには、数十年前のW.チャーチル卿の民主主義に関するご託宣(注)から何ら進歩がない。
三流の安倍某は三流四流の人物しか雇えないのは既に分っている。

(注)【No one pretends that democracy is perfect or all-wise. Indeed it has been said that democracy is the worst form of Government except for all those other forms that have been tried from time to time 】
草々

投稿: 小倉摯門 | 2015年4月10日 (金) 19時14分

初めて投稿します。
政府は地方創生が必要と説かれますが、それは何なのか、その概念は、そのきもは何なのか当事者たちに理解されているでしょうか。
もしかして地方の首長、職員は人口を増やすとアナウンスはする。
IターンUターンを言ってはみるが相手の事はあまり考えない。
お上から言われたことは住民にアナウンスする事はする。
交付金助成金が入るようにするを専門家に頼る。
有力者から苦情が無いように気を配る。
やって不都合よりやらずに難しいと言い訳する。
官民共同など面倒な事は手を出さない不作為。
これらは私の近辺の事とは思いますが、今地方に必要な事は都市部と地方の情報共有や互恵協働でそれぞの特徴有利を活かし、みんなが安心と安全とゆとりある暮らしを指向するベクトルで考え行動することが大切と思います。
 先ずみんなで世間を知る、考える、議論する事が今必要です。

投稿: 高橋信起 | 2015年4月13日 (月) 12時58分

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