法案成立など
石破 茂 です。
今日の参議院本会議で国家戦略特区法の改正案が可決され、今国会に私が所管している提出法案三本はすべて成立致しました。一応の仕事は果たしたことになり、まずは一息ついたところです。
昨日の参議院内閣委員会の締めくくり的質疑では、江口克彦議員(今はおおさか維新の会所属)が在任最後の質問に立たれ、道州制や今後の日本の在り方について有意義な示唆を頂きました。このような高い見識を持たれた方が参議院から去って行かれるのはとても残念な気が致します。その後の山本太郎議員との質疑がお互いに言いっぱなしで全然噛み合わず、とても虚しい気がしただけに余計にそう思います。
立場や主義主張の異なる他党の議員にも、立派な方は多く居られます。
共産党の吉岡吉典参議院議員は、歴史に深い造詣を持たれたとても学究肌の方で、小泉内閣の防衛庁長官時代に外交・防衛委員会で有事法制やイラク派遣を巡って随分と激しい議論を戦わせたものでした。
2004年に引退される際、市ヶ谷の防衛庁長官室においでになり、「何故共産党の議員がここに来たのか、不思議に思っているだろう?あなたと私は思想も政策も全く違うが、真正面から議論に応じてくれてとても嬉しかった。最後にこれだけは言っておきたくてここに来たのだ」と言って下さったことは大切な思い出であり、ささやかな誇りでもあります。その吉岡議員も09年に急逝され、とても寂しい思いがしたことでした。
22日日曜日、石﨑徹衆院議員と共に訪れた新潟市農業特区は、極めて有意義で刺激的なものでした。美しい田園風景を眺めながら、その場で採れた新鮮な食材を用いた美味なイタリア料理がいただける田圃の真ん中に位置する農家レストラン、IT技術を駆使して近未来の水田農業を実践するローソン・ファーム、自由に場所を移動して、その時々の新潟の最も美しい風景と料理が同時に味わえるレストランバス等々、すべてが新鮮な驚きでした。篠田新潟市長の先見性と実行力、高い志と強い情熱を持って新しい農業に挑戦する新潟の方々の姿に強い感銘を受けました。
伊勢志摩サミットも無事に終了し、国会会期末となる来週は、消費税率アップについての総理の最終的な判断と、野党からの不信任案提出の有無、衆議院解散の有無など全く予測不可能な展開となりそうです。
週末は28日土曜日が千葉県地方議員連絡協議会平成28年度総会で講演(午前11時・オークラ千葉ホテル)、日本青年会議所関東地区フォーラムで講演(午後3時半・立川市民会館)。
29日日曜日は自民党岩手県連青年局街頭演説会(午前9時・キクコ―ストア石鳥谷店前、午前9時50分・大迫交流センター前、午前10時半・東和総合支所前、以上岩手県花巻市)、岩手町春祭りで挨拶(北緯40度公園野外ステージ)、自民党玉山支部懇談会(12時45分・姫神ホール・盛岡市玉山区)、矢巾町長・岩手医大理事長と面談(午後1時半・ホテル東日本)、高橋ひなこ衆議院議員後援会時局講演会で講演(午後2時・同)、自民党街頭演説会(午後4時・クロステラス盛岡前、午後4時40分・盛岡駅前)、滝沢市長との面談(岩手産業文化センター・岩手県滝沢市)、田中真一参議院立候補予定者滝沢後援会総決起集会で講演(午後6時・同)という日程です。
土曜日はまだしも、日曜日はかなりきつそうですが、これから参院選に向けて、日程はさらに過密になりそうです。
自分がまだ新人や当選一回生の頃、後援会の皆様から「とにかく人を呼べる議員を呼んで来い!」と言われて、渡辺美智雄先生をはじめとして、随分と先輩の先生方にお世話になりました。私が人を呼べるかどうかは別として、そんな年次になったのだなと思わされます。
来週はもう6月、皆様お元気でお過ごしくださいませ。
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