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2016年6月24日 (金)

参議院選挙スタートなど

 石破 茂です。
 参院選が公示となりました。
 鳥取・島根合区という広大な選挙区(鳥取県の東端から島根県の西端までは東京・名古屋間に匹敵し、隠岐諸島という離島まで含みます)となった中で、我が鳥取県は自県候補を持たないという実に戦いにくい状況です。
 それに加えて「候補者の出せない県(今回は鳥取・高知)は、全国比例から立候補し、日本中から票を集めて当選せよ」などという無理難題を抱えており、今回は私が今まで戦った参院選の中でもっとも難しい選挙となりました。
 この合区の不合理性は党の会議で何度も訴えたのですが、決定当時、奇しくも鳥取・高知には自民党現職が居なかったうえに、当該四県のすべてから閣僚が出ていた(鳥取・石破、島根・竹下復興相、徳島・山口国務相、高知・中谷防衛相)という事情もあって、このようなことになってしまいました。
 決まってしまったものはどうしようもなく、いかなる事情があったにせよ一議員としてこの法案に賛成した以上は、合区の中で全力を尽くす他はありません。全国遊説の合間を縫って、出来るだけ選挙区に帰ってこまめに訴えて参ります。

 一昨年暮れは総選挙、今年は参院選挙。来年には総選挙が取り沙汰されていますが、ほぼ毎年のように国政選挙が行われることは日本にとって本当に有益なことなのでしょうか。それでも衆院・参院の選出方法や果たす機能が異なっていれば頻繁に国政選挙を行う意味もあるのでしょうが、二院制を採りながら議員の選出方法も酷似し、機能もほとんど同じ両院の選挙が頻繁に行われることで、政策の一貫性や継続性が損なわれている面もありはしないでしょうか。一度詳しく調べてみますが、恐らくこんな国は世界の中で日本だけだと思われます。
 議院内閣制を採用する国における二院制の意義は「閣僚など政府の役職を出さず、権力に隷属しないもう一つの院を持つことによって権力分立の果たす機能をより確実なものとする」という点にあるものと思われ、私は従来その観点から、憲法を改正して一院制へ移行する論に慎重な立場を採ってきましたが、このままの状態が続くとするならば考えを改めなくてはならないのかもしれません。
 選挙後、合区解消と併せて、二院制の在り方をこの際徹底的に論じ、方向性を見出す機会を是非とも作りたいと思います。

 一週間に少なくとも30冊ほどの書籍や雑誌が送られてきますが、とてもそのすべてに目を通すことはできません。そんな中、今週目にとまり、かなり興味をひかれたうちの一冊は「18歳からの格差論」(井手英策慶大教授著・東洋経済新報社刊)でした。高校生向けに敢えて細かな理論を用いることなく、平易に書かれたものであり、他の著書や論文を読んでみようと思わせるものでした。

 少し前のことになり恐縮なのですが、13日月曜日、神戸市での講演のため東京から新神戸までの新幹線に乗ったとき、いつもなら前席の背面のシートポケットに揃えられているJR東海の雑誌「ひととき」と情報誌「ウェッジ」のうち、「ウェッジ」が入っていませんでした。
 他の席のものを持ってくればそれでよいのですが、今まではいつも全席に完璧に揃えられていたので妙に気になりました。アテンダントさんにお願いしたところ、新品ではなくかなり読み込まれたものを持ってこられたので二度吃驚。周りの席を見てみると、片方か、両方とも入っていない席がいくつかあり、一体何が起こっているのかと思ったことでした。
 今月号が好評で、既に在庫が無くなってしまったのかもしれませんが、まだ月半ばでそのような事態が起こるとは考えにくいことです(折り返しのため清掃・車内整備時間が極めて短い所為なのかとも思いましたが、先日乗った早朝の東京始発電車でも同じでしたので、清掃時間の短さが理由ではなさそうです)。
 新幹線の誇る一分の隙もないサービスはどこへ行ってしまったのでしょうか。
 似たようなことを以前、某航空会社の国際線機内販売でも体験しました。CAさんにカタログに載っている品の在庫を尋ねたところ「月末なので在庫がありません」と、表向きとても恐縮しながらも当たり前のように言われてしまいました。
 私たちのように国際線に乗る機会の比較的多い者はともかく、機内販売を大きな楽しみとして乗った乗客の方にとっては、同じ運賃を払いながらも希望の品が無い、ということになります。勿論多くの売れ残りが発生しては困るのでしょうが、売れ残ったものは後日通販で売るなどの工夫があってよいようにも思われ、客の気持ちをどのように考えているのか、少しく違和感を覚えました。
 日本社会において「お客様第一」「完璧を目指す」との気持ちがどこか根本的なところで揺らぎ始めているのではないかと一抹の危惧を感じた次第です。

 コメント欄に厳しいご意見を頂戴し、足らざることを申し訳なく思います。
 学生時代に読んだ井上靖の小説「欅の木」の中で、主人公の財界人が新聞に連載していたコラムに対して投書欄で辛辣な批判がなされ、真意が理解されないことに憤激した主人公が投書の主を探し出すという場面があり、妙に印象的でした。井上靖の作品群の中ではかなりマイナーな作品ですが、ご興味のある方はご一読ください。

 参議院選挙に入りましたので、しばらく更新が不定期となります。そのようなわけで、いつにもまして思いつくままの散漫な文章内容になってしまいましたことをご容赦くださいませ。
 皆様ご健勝にてお過ごしください。

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2016年6月18日 (土)

イシバチャンネル六十六弾

 事務局です。イシバチャンネル六十六弾をアップロードしました。18歳選挙権などを考えてみました。

PART1 「18歳選挙権」

PART2 「地方創生と成長戦略」

PART3 「レトロ、移住、地方の可能性」


 ぜひご覧ください

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2016年6月17日 (金)

都知事辞任など

 石破 茂 です。
 舛添知事が辞職を表明し、一連の混乱はやっと収束することになりましたが、推薦した者として申し訳なく思うとともに、何とも後味の悪い、やりきれなさを感じました。

 三年前の五月頃のこと。当時参議院議員として「新党改革」の代表を務めていた舛添氏から、七月に迫った参院選挙を控えて今後についての相談を受け、「しばらく政界から身を退いて充電をしたい」との言葉を聞いた際、次期参院選で彼が無所属として何処かの選挙区から出た場合には、当該選挙区で与党の議席が減るであろうことを党の幹事長(選挙の責任者)として危惧していた私は、とても有り難く思ったことでした。
 小なりとはいえ政党の代表を務めていれば、様々な懊悩があったのでしょう。しばらく充電したい、との舛添氏の気持ちも理解できましたし、「自民党に迷惑はかけられない」という言葉をそのまま有り難く受け取りました。その時はまさか猪瀬知事が辞任することになるとは夢にも思っていませんでした。

 猪瀬氏辞任後、後継を模索していた当時、都民の多くが支持しているのが舛添氏であるとの世論調査の結果がありました。
 一度除名された者は党本部公認・推薦の対象とならないとの内規もあって、舛添氏については東京都連推薦という形をとりました。
 彼が寒風吹きすさぶ中での街頭演説で「伊豆や小笠原などの島嶼部や三多摩など、東京でも十分に光の当たっていない地域を大切にしたい」「東京で生まれ育った人が東京で一生を終えることが出来るようにしたい」と訴えた言葉には真実を感じましたし、その時は確かにそうだったのかもしれません。その気持ちをそのまま持ち続けて欲しかった、と残念でなりません。

 昭和32年、亡父が建設省事務次官在任時に、自民党から安井東京都知事後継を打診されたことがあったそうです。そのとき亡父は、「東京都知事にはならないが、請われれば鳥取県知事になるつもりはある。小さくとも、貧しくとも鳥取は我が県である」と言ったそうです。
 その後、鳥取県知事を4期務めましたが、365日、24時間、ひたすら鳥取県のために尽くしていた印象があります。もちろん首都大東京は様々な事情が異なるのでしょうし、自分の父親のことをそのように語るべきではないのかもしれませんが、首長というのはそんなものなのだと思います。

 唐突な選挙では、候補者の人柄や識見を有権者が十分に知る期間が無いため、政党としては「とにかく勝てる人を」という選択になりがちなのは事実です。
 そもそもそれが間違っているのだ、政党は「勝てる人」より「その任に相応しい人」を推薦すべきだ、というご批判は当然ありましょうが、そんな人はまず当選しないのも現実です。責任ある公職に就いた者は、常に後継を育てることに配意すべきなのでしょう。
 アメリカの大統領選挙のやり方がすべて良いとも思えませんが、少なくとも予備選に長い期間を費やし、篩にかけることによって、「こんな人とは思わなかった」という危険性を軽減(あくまで軽減ですが)出来るのかもしれません。
 政党助成金は、「資産家、世襲、高級官僚、タレントでなくとも、見識と熱意のある人なら政党の支援で当選出来る」ことを目指して、政党本位の小選挙区制とセットで導入されたものであり、制度そのものは今でも有用と思いますが、助成金目当ての政党づくりの横行を阻止し、不適切に使用されないための工夫は早急に必要です。

 いずれにせよ、政治は結果責任である以上、都民の皆様に多大のご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。

 中国人民解放軍海軍艦船の動向は予断を許しませんが、世論はこの問題には冷静のように思われます。
 国家主権が外国勢力に侵害された際に警察権で対応することの妥当性につき、引き続き危機感を覚えずにはいられません。

 週末は、本日金曜日が原田けんじ衆議院議員を励ます会(18時半・リーガロイヤルホテル大阪)。
 18日土曜日が鳥取県内自民党参議院議員選挙に向けての大会(午前10時・皆生グランドホテル天水、午後1時・福祉保健センターなわ)、鳥取県商工会青年部・女性部連合会創立50周年記念大会で講演(午後3時・ホテルニューオータニ鳥取)、自民党鳥取県連街頭演説会(午後5時・JAいなば郡家支店。以降鳥取市河原町内9か所)。
 19日日曜日は岡山県経済団体との懇談昼食会(正午・ホテルグランヴィア岡山)、岡山県高校生会議(13時20分・岡山市民会館)、岡山市西大寺地区有志との懇談会(14時・岡山市東区西大寺)、小野田きみ参議院議員候補予定者時局講演会で講演(16時30分・岡山国際ホテル)、小野田候補予定者街頭演説会(18時・岡山駅前)、という日程です。

 今週は、選挙を控えた時期と政府部内の人事異動が重なったことによる多くの内部事務と、神戸市や鈴鹿市での講演や街頭活動などが錯綜して、慌ただしいままに終わった1週間でした。
 来週からは参院選、心して臨んでまいります。皆様ご健勝にてお過ごしくださいませ。

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2016年6月10日 (金)

中露軍艦の接続水域侵入など

 石破 茂 です。
 私の時間の遣り繰りが下手なせいか、テレビや週刊誌を見たり読んだりする時間がほとんど無いのですが、週刊誌の見出しや早朝の番組を見る限り、世の中は舛添東京都知事の問題一色のように思われます。一時期、有力な次期総理・総裁候補としてもて囃されていたのがまるで嘘のようです。
 勿論私は擁護する立場にありませんし、都知事本人が認めているように、都民の信頼を失った責任も、都政の停滞を招いている責任も極めて重大です。
 私が幹事長時代に知事選で支持を訴えた責任を回避するつもりもありませんが、ふと新約聖書の中のイエスの言葉である「汝(なんじ)らの中、罪なき者まず石を擲(なげう)て」(ヨハネによる福音書第8章第7節。口語訳は「あなた方の中で罪のない者が、まずこの女に石をなげつけるがよい」)を思い出します。
 勿論、選挙によって選ばれる権力者・公人と一般私人が全く異なることもよくよく承知しておりますが、自分は政治家として(あくまで「自分は政治家として」であって一般市民の方や報道機関のことを申し上げているのでは全くありません)他人を批判出来るほど立派な者ではないと、己の至らなさを恥じるばかりです。

 九日のBSフジでの民進党・前原元外相との討論は、民進党保守系の方々の苦衷がありありと感じられて、何とも言いようのない気持ちで出演しておりました。
 よもやそのようなことは起こらないでしょうし、起らないように最大限努力も致しますが、将来万が一にでも「民・共勢力」が政権を獲るようなことにでもなれば、政策の調整は到底不可能となり国政が恐ろしい大混乱に陥ることは必定で、日本国にとって悪夢以外の何物でもありません。

 今回の参院選では、自民党から共産党に至るまで、すべての政党が消費税率引き上げ延期を唱えているため、有権者には他の選択肢が無くなってしまいました。
 野党自民党が民主党より先に「消費税率10%への引き上げ」を打ち出し、菅直人政権がそれに追随した六年前の参議院選挙とは全く対称的な構図になっており、野党当時自民党政調会長であった私としてはとても複雑な気分です。
 それでも「社会保障の充実に不足する分は赤字国債によって賄う」などという無責任極まりない主張を唱える民進党に比べれば、自民党・公明党の与党の主張の方が遥かに責任を自覚しているというべきでしょう。消費税率の引き上げなくして社会保障の充実を図ることが出来ればこんなに素晴らしいことはありませんが、道筋を示すことの困難性を痛感しています。

 消費税率引き上げまでの期間は、「あらゆる産業、就中サービス業の生産性をいかに引き上げ、国民の所得を向上させるか」「低欲望社会、将来に対する不安、耐久消費財の高寿命化の中、どのようにして労働者と下請け企業の負担で企業の維持を図ってきた構造から脱し、細分化されたニーズに適合する商品を開発し、付加価値を増して個人消費を拡大するか」「リスクに保険で対応する本来の社会保障の姿をいかに取り戻すか」という諸課題に答えを出す最後の機会と位置付けるべきなのだと思います。
 今度こそもう後が無い、との危機感が有権者の皆様に伝わるよう、心していかねばなりません。

 9日未明、ロシア艦に続き中国人民解放軍の軍艦が日本の接続水域に入ったことが、もう一度我が国の安全保障法制を考える機会になることを願います。
 内閣の一員として政府の立場を採ることは当然ですが、国家主権と警察権的対応との関係は党などにおいて再度突き詰めた議論があるべきではないかと考えます。
 接続水域は原則的に公海であって沿岸国による強制措置は出来ません。しかし仮に、公船たる軍艦が領海内に入った時、あくまで警察権の行使である海上警備行動でどこまで有効に対処できるのか。国連海洋法条約との整合も含めて精緻に詰めた議論が必要です。
 領空侵犯対処措置も同様ですが、侵害されている法益が国家主権であり、侵害している主体が主権国家である場合、警察権で対応することが適当なのか、未だに私にはすっきりと理解できておりません。

 そもそも日本の自衛隊の行動を律する自衛隊法自体、その前身である警察予備隊の警察法的法制を踏襲しているため、その書き方は「~をすることができる」というポジティブ・リスト形式になっており、してはならないことのみが書かれている諸外国のネガティブ・リスト形式とは大きく異なっています。
 国内の治安維持を目的として創設された警察予備隊においては当然のことだったでしょうが、国家の独立維持を目的として保安隊が創設された時、なぜこれを見直さなかったのか、いささか不可解です。
 恐らく日本国憲法第9条との整合性の議論を回避したかったがためではないかと推測されますが、これで本当に抑止力が発揮されるものなのかどうか。これもかねてよりずっと訴え続けていることなのですが、あまり世の中の関心を呼ばないのは私の理解が不十分なせいなのか、言い方が不味いせいなのか、これまた己を恥じるばかりです。

 週末は11日土曜日が「地方創生に挑む」と題する高知県知事・県議・市町村長・議長との懇談会で講演(午前8時30分・サンピアセリーズ・高知市内)、自由民主党街頭演説会(9時45分・おおとよ製材前・高知県長岡郡大豊町、10時30分・天下味駐車場・南国市大そね)、「地方創生湖東の集い」で講演(午後3時・滋賀県立大学・彦根市八坂町)。
 12日日曜日は参議院選挙鳥取県東部選挙区・比例区選挙対策会議(午後1時30分・白兎会館)、という日程です。
 一度帰京した後、13日月曜日は関芳弘衆議院議員の政経セミナーで講演の予定です(18時・クラウンプラザ神戸)。
 東京→大阪→高知→彦根→鳥取→東京→神戸、という移動距離の多い週末になります。なかなか効率的な日程は組みにくいものですね。

 関東地方も梅雨入りし、すっきりしない天候が続いた一週間でした。皆様お元気でお過ごしくださいませ。

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2016年6月 3日 (金)

参院選の論点など

 石破 茂 です。
 消費税率引き上げを二年半先送りし、参議院選挙でその是非を問うこととなりました。一年半前の総選挙におけるわが党の公約との整合性、世界経済についての認識、次期税率アップの時期など論点は多岐にわたりますが、これらを前提に今夏の参院選に勝利しなくてはなりません。
 本田悦朗・内閣府参与は、月刊誌Voice五月号の「消費税増税は凍結すべし」と題する論考で、「日本に求められているのは金融政策と財政政策を両輪とする強力なマクロ経済政策である。デフレからの完全脱却を果たし、2%程度のインフレ率が安定して持続するようになるまで消費税率を断じて引き上げてはならない」という趣旨を述べておられますが、構造改革と社会保障改革についてほとんど言及がなかったのはいささか残念でした。
 ピケティ教授は「5%程度のインフレを10年続ければ政府債務は半減する」と述べていたように思いますし、理屈の上ではそうなるのでしょうが、どのようにしてそれを達成するのか。金融資産はインフレと共に目減りするので、資産逃避が起こり、更にインフレは加速するのではないか。増税のみで政府債務の正常化ができないことは当然として、いかにインフレをコントロールするのか。税はコントロールできますが、インフレがコントロールされたという例を私はあまり存じません。そのような懸念に対しても、きちんと応える責任を我々は有しているのだと思います。

 社会保障の改革についても正面から議論し、参院選において国民に問うべきものだと思います。社会保障の充実を赤字国債で賄うなどという民進党・岡田代表の主張は論外としても、医療・年金・介護などの社会保障は基本的に保険のメカニズムによるべきところ、リスクを回避できた人まで一律に裨益したのでは贈与になってしまい、税をいくら投入しても足りなくなってしまうのは自明のことではないでしょうか。終末期医療(この言葉は嫌いですが)について議論することはタブーのようにも感じられますが、「いかに人生の最後を迎えるか」は「いかに生きるか」と同じことなのであり、避けてはならないと思っております。

 昨日の財政諮問会議で民間委員の金丸恭文氏が「今をチャンスと捉えて、地方や民間の意識改革を進めるべき」と農業やサービス業を例に挙げて具体的に述べておられたことは極めて印象的でした。マクロ経済学で議論を戦わせることはそれなりに重要ですが、同時に個々の地域・産業に視点を当てた議論もまた必要なはずです。それは地域や人々の意識改革にかかっており、政府はそれに対していかに支援し、いかに妨げないかが求められています。

 同時選挙も無くなり、参議院公示まではまだ間があるため、この週は少しだけ余裕のある日程となり、昨日はミス・ユニバース日本代表・鳥取県代表の来訪を受けました。知性と美貌の両方を兼ね備え「天が二物を与えた」ような方々でしたが、とにかく皆さん背が高くて、ハイヒールを履いておられるので写真撮影の際は176cmの私より高くなってしまい、これはいささか衝撃的な体験でした。

 週末は3日金曜日夕方から地元に帰り、岡山県境の八頭郡智頭町長選挙・町会議員補欠選挙の応援演説。
 4日土曜日は年に一度の大規模集会「どうする日本」で講演(10時・JA鳥取中央本所、13時半とりぎん文化会館)、境港港湾整備状況視察(午後5時半・卸売市場他)、安田優子鳥取県議会議員・自民党鳥取県連幹事長県政報告会(午後7時・夢みなとタワー)。
 5日日曜日は千葉県野田市長選挙・市議会議員補欠選挙出陣式で挨拶(午前10時・野田市花井)、日本生産性本部地方創生人材シンポジウムで挨拶(午後1時半・大手町サンケイプラザ)、三ツ林裕己衆院議員国政報告会・関口昌一参院議員総決起大会で講演(午後3時・アスカル幸手・埼玉県幸手市)、牧島かれん衆院議員・内閣府政務官後援会・神奈川第17区青年部集会で講演(鈴の音ホール・神奈川県小田原市)、という日程です。
 地方選挙の日程も入りますが、参院選前でもあり、いささかも手は抜けません。

 都心の週末は梅雨入り前の、比較的気温と湿度の低い爽やかな日々が続いています。皆様ご健勝にてお過ごしくださいませ。

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先週お伺いした、岩手町春祭り(北緯40度公園野外ステージ)の様子です。(画面中央、檀上に石破代議士。)

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