米大統領選など
石破 茂 です。
大方の予想を覆す形でドナルド・トランプ氏が次期合衆国大統領に就任することとなりました。
昨年の今頃、ドナルド・トランプ候補の勝利を予測した人はほとんど皆無に近かったと思います。私も勿論その一人で、何を言っても所詮、後講釈になってしまいますが、トランプ候補が、ファーストレディ、上院議員、国務長官などを務め、比類ない知名度と経歴を持つヒラリー・クリントン候補に勝利するために、従来の大統領像を壊す、ポリティカル・コレクトネスなどほとんど無視した候補者像を演出してきたのかも知れない、とふと思ったことでした。
合衆国内の資産格差は、上位1%が保有する金融資産が下位90%の総量よりも多く、その差が近年急速に拡大しつつある、という日本では考えられないもので、所得もまた同様の傾向にあります。トランプ支持層と言われた白人非エリート層のみならず、クリントン支持と言われたマイノリティや女性層にまで浸透した背景には、それがあるものと思われます。政界中枢も、ウォール街も、大手メディアも皆で今の状況を作り出したのではないか、その象徴的な存在としてヒラリー・クリントンが位置付けられたのでしょう。トランプ氏自身も大富豪なのですが、今の米国の格差社会を作るのに加担はしてこなかったので、広く受け入れられたのかも知れません。格差拡大は日本も他人事ではありません。
10月初旬に、来日中だったトランプ氏の軍事顧問的な存在であるマイケル・フリン元DIA長官(退役陸軍中将)と長時間意見交換する機会を得たのですが、運用や情報に極めて精通し、米軍内で信望の厚い、なおかつ民主党員である同氏が、職を辞してまでトランプ氏の顧問になるからには、トランプ氏に有能な人材を集める吸引力が備わっているのかも知れません。来年1月の政権発足後に数か月をかけて編成されるスタッフや上下両院で過半数を占めた共和党議員がトランプ新大統領を良い意味でコントロールできるかどうかがカギとなります。なお、マイケル・フリン氏は新国防長官にもその名前が挙がっています。
当選が確実となった後最初の演説に登壇する際、バックに流れた音楽は、映画「エア・フォース・ワン」(1997年、主演はハリソン・フォード)のテーマ曲でした。ソ連復活を目指すテロ集団に乗っ取られた大統領専用機エア・フォース・ワンを大統領が奪い返すという実に面白い映画でしたが、ラスト近くで、大統領に向かってアフリカ系女性スタッフが「大統領、貴方は私たちの誇りです」と言う場面がとても印象的でした。
当選スピーチの内容も、「イスラム教徒の入国は認めない!メキシコとの国境に壁を築く!同盟国には応分の負担をさせる!国民との約束は必ず果たす!」とでもいうのかと思いきや、極めて紳士的かつ穏当なものでした。いままで「当選するための候補者としてのトランプ」を演じてきたドナルド・トランプ氏が、今度は「国民や世界から尊敬される大統領としてのトランプ」を演じようとするのではないかと思います。
いずれにせよ、我が国は、政治経験も軍隊経験も全くない初めての大統領と向き合うことになります。米国から言われたからもっと負担を増やすとか、今でも十分に負担しているのでもうこれ以上は払えない、などという態度で臨むのではなく、アジア・太平洋の安全保障環境と米軍の展開能力や自衛隊の能力を正確に把握した上で、日米同盟そのものをより発展的に見直すということまでを視野に入れて能動的に当たるべきです。
自主防衛とか核保有などという荒唐無稽な議論に巻き込まれてはなりません。トランプ大統領誕生に右往左往することなく、問われているのはまさしく我が国そのものなのだという自覚が必要であり、私自身、心していかねばならないと思っています。
6日日曜日、学習院大学学園祭で、久々にテーマを安全保障に絞った講演を行ってまいりました。多くの方が熱心に聴いて下さり、女性もかなり居られたのが印象的でした。講演後の質疑も相当にレベルの高いもので、説明し、理解を求める我々はもっとこのような機会を増やし、努力を重ねなくてはならないことを痛感しました。
昨日より、「石破茂LINEスタンプ」が発売になりました(全40種類ワンセットで120円)。「面白い!」「こんな時に何を考えているのだ!」と反応は様々ですが、何でも新しいことを試みる時には賛否両論あるものでしょう。
「魔除けにどうぞ」というセールストークが有効だ、という意見もあり、「石破茂を演じる」のも楽ではありません。大変な努力をして下さった平将明代議士に心より感謝申し上げます。多くの方にお買い上げいただけるととても嬉しいのですが…。
週末は、12日土曜日が長野青年会議所11月公開例会で講演、討論会、懇親会(午後2時半・ホテル国際21・長野市県町)、「報道特集」出演(午後5時半・収録・TBS系列)。
13日日曜日は下根弘氏顕彰碑建立記念除幕式(午前11時・鳥取市佐治町古市)、若桜町ジビエ・フェスタでトークショー(午後1時・道の駅若桜)、という日程です。
秋らしい日々もないままに、季節は急速に冬に移りつつあるようです。
皆様お風邪など召しませんよう、お元気でお過ごしくださいませ。
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コメント
お疲れさまです~
投稿: mr | 2016年11月11日 (金) 19時49分
長文かつズッシリと重いブログのご更新、有り難うございます。
立場の違い(相対峙する可能性があるかないか)は、先行きの読みにも人物評価にも出る‥(ニッコリ)。
≪善い波よ来い≫
東京新聞【トランプ政権移行へ連携 オバマ大統領と初会談 https://goo.gl/t45FiE 】
この場面の映像を視て、思わず嗤っちゃいましたね。あの「暴言ゴリラ」が、智的なオバマ大統領の前では、「借りて来た猫」になってました。
不動産やカジノ・ビジネスと云う特殊で小さな分野で財(破産も有効な蓄財手段になり得る)を成しただけでは、政治の世界では、乱暴者が小さなお山の大将にはなれても、大山の大将の重職は背負えはしない。(同様に、安倍Monkeyも猿山の大将がお似合いであり、それが限界なのだが‥)
仮令望みはしても、現実想定していなかった「大きな土俵」では、いつまでも「借りて来た猫」を演じるのは限度がある。いずれ、己の身すぼらしさを曝すだけに終わる。‥なので、アジアの格言とは違う意味で、「虎変」(ゴリラ変か?)すると診るべきなのでしょう。
仮令、「暴言ゴリラ」と揶揄されても、あのトランプ大統領の登場は、善くも悪しくも、世界に様々な激動を呼び起こすかも知れません。その激動の一端が、日本の次期総理を目指される石破さんに、国家国民にとっては、「善い波」が及ぶかも知れません。
♪「大きな土俵」には、望みもし、現実と想定して‥♪満を持して上って下さいませ!(笑)
投稿: 小倉摯門 | 2016年11月11日 (金) 20時31分
引用【マイケル・フリン氏】 ⇒このご仁(↓)ですね。
10/8NYT: Lt. Gen. Michael Flynn http://nyti.ms/2ejzM8Y
こんな男もいたなあと記憶の彼方にはある。数年前のその当時は「反オバマ・反クリントン」を張っているだけと観えましたが。「敵の敵は味方」で繋がる関係は底が浅いと思うのは素人考えでしょうか。
閑話休題 ≪安倍Monkey 2題≫
この外電記事は(↓)、安倍晋三に関する記述を裏読みすれば、非常に辛辣で刺激的です。
Reuters―NYT:Trump Sees Japan's Abe as Ally in Push Back Against China: Senior U.S. Navy commanders http://nyti.ms/2eIjvZ6
①”Abe is "a uniquely placed figure to offer leadership in the alliance".”
⇒この台詞に隠された本音を日本語で言うと、「彼奴は馬鹿だ!」となる。AbeMonkeyかも知れません。“大海の鮫”の目には、明らかに「狭く暗い井の中の罔い蛙」と映っている。
②"He has proven to be able to get along with fairly edgy people,"
⇒この“edgy people”とは取り敢えずTrumpを指しているのですが、Putinも ErdoğanもDuterteも含まれている。但し、隣国のXí Jìnpíngは絶対的な例外!国家と国民の未来を担う国家経営者には、必須である政治的信念も矜持もないと。節操もないと。
愚見を言葉にすれば、単なる「嘘を交えた営業トーク」が得意な係長クラスの小者に過ぎないと。海外要人を迎えるに、あの「膝を折り、腰を屈め、軽薄な笑みで、握手を求める」小者。
投稿: 小倉摯門 | 2016年11月11日 (金) 20時53分
石破さんお疲れ様です。
ラインのスタンプ購入しました。とても可愛らしくてよく利用しています。
急に寒くなりましたので、どうかご自愛ください。
投稿: キメ | 2016年11月11日 (金) 21時44分
イシバ君 スタンプ、早速、買いました❗まずは、興味を持ってもらう❗奈良のセント君を少し思い出しました。
我が老母は、すごい、先見の明があるんですよ。大勢のジャニーズから、ブレイクする子から、小池知事に、もちろん、トランプさんも、半年位前から、トランプ系列のホテルに泊まったホテルの備品を出したり。変な才能です。近頃、母のお気に入りは、水月会の田村議員。理由は、よくわかりません。
失礼を承知で、老母は、石破先生が、トランプ氏に似てると。多分、旬だからかな?
情があるところが似てるんじゃないかと、私の分析です。
前向きなんで、なんでもポジティブに見てしまいます。
投稿: なこ | 2016年11月11日 (金) 22時39分
外圧頼みの、日本の変革、トランプ政権誕生により、いよいよあなたが、日本人の扇の要として、機能する時がやってまいりましね。エネルギー、食料、それを担保する力、自主独立、期待しております。残された時間は、長くありません。命あっての物種、くれぐれもご自愛下されれよ。
投稿: yutaka akahori | 2016年11月12日 (土) 00時30分
確かに米国の庇護下にいて日米同盟が何時までも続けばそれに越した事はありません。日米で世界での役割を協力、分担して運営するが良いに決まっていますが永遠にそうである訳ではありません。生きている間に起こらなくてもすべてのオプションは常に考えてしかるべきです。そしてトランプは将に既成政党の枠を超えた発言をして破壊と創造をしようとしたので一部の人達は期待したのです。政治家が枠内で安穏とするのは良いでしょうがそれが何時までも続く訳ではないし、何時か規制の枠組みを壊さないといけない時が来るのです。ヘラクレイトスが言う様に万物は流転するのです。
投稿: 忍者 | 2016年11月12日 (土) 01時52分
石破閣下
お疲れ様です
ポンコツモデラーのポンコツ投稿をさせてください。
アメリカ合衆国次期大統領はトランプ氏に決まりました。現政権はこの事態に対しての備えをしてこなかったと報道されています。北方領土問題・TPP問題とあわせて国の運営状況に心許無さを感じさせる出来事です。しかし、クリントン候補が当選するより期待が持てるというのも事実です。経営者としてのR&Aマネジメント(リスク&アセット)で話ができ、交渉が成立しそうだからです。従来の政治家にはない現実路線を実施するでしょう。そして、キリスト教世界のアメリカのこと、トランプ氏も慈善活動や寄付を匿名で行っていることでしょうから、教会関連の隠れた支持(これがなくては大統領戦には勝てない)のバックアップを受け(トランプ反対デモに教会の影響は薄いはず)政権維持も期待できると考えられるので、世界が変わるかも知れません。それも言われるような悪い方向ではなく。トランプ氏のスピーチ以外での発言として(出所しらず)「メキシコから楽をしようとアメリカに不法入国や移民し、つらくなったら他所に行くと考えるようなことなら最初からアメリカに来ないでほしい。」というような考えなのが、スピーチになるとご存知のような過激発言になるそうです。楽したいだけでは、どこに行っても成功しないというのは正論だと思います。またトランプ次期大統領は交渉相手の真意や人柄、能力を見抜いてくるでしょうから、手強い相手でもありましょう。わが国の現政権にとり荷が重いと言う事のないことを願います。政策に的確なR&Aマネジメントを求めて来るでしょうから、外交政策の建て直し・見直しを進めつつ信頼を失わないよう(米国と日本国民からの)しなくてはならないと考えます。誤字・乱文お許しください。
投稿: 野村嘉則 | 2016年11月12日 (土) 07時25分
米国社会の軋みが日本にも波及して来ることでしょうが「おっとどっこい、日本には石破茂という政治家がいるぞ」という局面に立ち至るかも知れません。明日の日本のために、これまで以上の行動力を期待しています。shape-upも含めて。
投稿: kktf | 2016年11月12日 (土) 08時02分
石破先生お疲れ様です🍵
先日の「スッキリ」拝見いたしました。
先生はどうも浮かないお顔をしておいでましたね。
山本農相の発言をめぐって、高知県人の美風うんぬんの話を野党の方がなさったようですが。
「いごっそう」が良いと思ったことは一度もありません。
TPP自体もうなくなりそうだし、不毛な議論ですね🐤
投稿: キイロイトリ | 2016年11月12日 (土) 09時53分
トランプ氏や他に囚われる事無く日本はどうか、何を指向して行くかは極めて大切な事で有りややもすると我々はお任せてきに陥りやすい面も持っていると思われますが、主体的な考えや意見を持つことがこれからの国民に求められると思います。
その事を自民党や政府はこれからどの様に啓蒙するかが極めて大切と思います。
今の日本は多くの面で狂っていると思われ、このままでは日本は衰退の道を辿ると思うし今からこれを回避する策が肝要と思いますが。
投稿: 橋本 脩二 | 2016年11月12日 (土) 11時04分
石破様、こんばんは。人生には「まさか!」という坂があると以前、元総理がおっしゃっていましたが、今回のアメリカ大統領選でそのことが起きてしまいました。選挙は最後まで分からないと心に思っていましたが、そのまさかが起きてしまいました。今後のアメリカと世界と日本の動向が気になります。冷静に対応していってほしいと願っています。
投稿: hitomugi | 2016年11月12日 (土) 18時19分
米国(フィラデルフャ在住)に嫁いでいる娘が一時帰国中の大統領選で、結果に大変驚いていました。オバマケア改革(実質廃止)には大変不満をもっていました。
ところで私見ですが、白人労働者階層がトランプに投票していますが、彼らはこのオバマケヤ改革の被害者になるのに、トランプ支持は自己矛盾に陥っているのではないでしょうか。
公共投資で彼らの救済ですが、米国の財政を考えると、せいぜい三四年でしょう。グローバル経済の今日、保護貿易主義で米国の経済が成り立つとは考えられません。
公共投資の終わりで米国に不況がやってくるのだはないでしょうか。
いづれにしても、トランプ黒船の来襲で日本がこの70年間見てきた平和の夢から目覚めさせられたことには間違いないでしょう。これを機会に、理想論からリアリズムに国民が覚醒すべきことがあるようです。
投稿: 加藤 幹郎 | 2016年11月12日 (土) 21時24分
トランプの保護主義貿易で世界的に経済が縮小するようなことがないとも言えないのではないでしょうか。1930年のスムート・ホーリー法について、世界大恐慌の引き金になっているといわれています
以下wikipediaから抜粋
スムート・ホーリー法(スムート・ホーリーほう、Smoot-Hawley Tariff Act)は、ホーリー・スムート法(Hawley-Smoot Tariff Act)の名でも知られ、アメリカが1930年6月17日に成立した関税に関する法律であり、20,000品目以上の輸入品に関するアメリカの関税を記録的な高さに引き上げた。多くの国は米国の商品に高い関税率をかけて報復し、アメリカの輸出入は半分以下に落ち込んだ。一部の経済学者と歴史家はこの関税法が大恐慌の深刻さを拡大した、あるいはそれ自体を引き起こしたと主張している。
投稿: 加藤 幹郎 | 2016年11月12日 (土) 21時47分
隠れトランプと言われる人達が当選に導いたとあるが実は日本でも隠れ保守と言われる人達が多数いる。多分、以前は革新、もしくは保守や軍国主義に嫌悪感を持っていたが天皇陛下の言動や行動、自衛隊の援助活動、そして震災や他国からの危機で保守に目覚めた人たちだ。女性の中にもこういう人達が意外に多く存在するが普段はリベラルな話をし、同意もするが投票行動が違うということだ。留学でもした人たちは自己主張を明確にするが日本にだけいる人達はそういう行動をしない。つまり隠れ保守ということだ。又明確に説明は出来ないが支持するという人もいる。国民の言動を否定し抑圧するだけでは駄目だという事だろう。
投稿: 忍者 | 2016年11月12日 (土) 23時12分
トランプさんについてはニコニコの町山さんの街頭インタビューの記事が面白かったです。
格差が問題なのではなく問題は分断で、氏の選出は一つになろうという群れの本能なのかなと。
スタンプ、良い絵です。
先生としては、俺ってこう見えてるのか、とショックかもしれないですが。
平さんや若狭さんのスタンプも作って、石破派ライングループとか作っても良さそうですよね。
投稿: きました | 2016年11月13日 (日) 05時21分
鶴田浩一さん♪傷だらけ‥馬鹿と阿呆の絡み合い♪
増々言葉が汚くなって恐縮ですが、止むを得ない面もあり‥w
朝日【原発賠償費用、国民負担に 経産省案 https://goo.gl/eIpUHk 】
予て予想されたことであり、実質的には既に国民負担にさせられている費用ですが、それでは埒が明かなくなって、矢っ張り正面から来ましたね。あれとそれに続いてこれも国民負担だそうな。生温く安易で愚かな連中だ。国民舐め回しの術。これからもどんどんこの術が多用される。あのトランプさえ可愛く見える。
核発電ムラの住人には無理だが、政治家や官僚に経営センスや経営規範に心得があれば、福一”事件”の犯人である今の東電をBadCompanyとして破綻させ、株主や債権・債券者に応分を負担させた上で、Good東電として再生するべきなんですよ。多くの経営者は更迭されても、一般社員は移籍すれば済むからその悪影響は抑えられる。知識としてはあっても遣りたくない事情があるのは判っているが、それでも遣るのが経営センスや経営規範の心得なんですけどね。コトを改めるには、今からでも遅くはないのだが‥。
「無理(バカ)が通れば道理が引っ込む」。道理が引っ込む社会では、増々無理とバカが社会にのさばり闊歩する。社会が荒む。挙句にゾンビ化する。挙句にこの国全体もゾンビ化する。
ゾンビ化の前に、財政破綻の方が早く来るか!?
投稿: 小倉摯門 | 2016年11月13日 (日) 10時17分
私もびっくりしました。
しかし、今の The U.S.A の国民が今までの政治に対する不満の表れではないかと思う。所得格差がますます広がる現実を冷静に考えると、今までとは異なった手法で国の運営を任せるのも一つの手段かも知れない。
日本も、よく似た傾向にある。日本人は温厚であるから、こんな逆転劇にはならないと思うが、一度、実業家に経済の舵を取らせるのもよいかもしれない。
事業家に立案させ、内閣で具体策を練り、国会で討議させ、なるほどという法案を立法するのもロスがなく、実現的で面白いと思う。
経済的格差が大きくなるのは資本主義の宿命である。それがいやなら共産国家にすればよいのだが、人間、私利私欲がある動物なのでうまくいかないだろう。
社会体制の見直しがされる時期なのかも知れない。
投稿: 神野洋通 | 2016年11月13日 (日) 13時12分
≪人事の重要性≫
NYT:M. Pence to Take Over Trump Transition Efforthttp://nyti.ms/2eoAggH Mr. Christie’s two former aides were convicted in the scandal
ふむ。彼我の状況の違いは多岐に亘りかつ大きいにせよ、このTrumpの政権人事の流れは、近未来の(明日の??!w)石破総理には大いに役立つ!と思いつつ‥:
この記事は、仮令どんなに歪んだ人物であれ、一旦政治権力を握ると決まると、有象無象を含めて様々な人材が、蜜を求める如く、寄り集まって来ると云うお話。それ自体はどうしようもない。寄って来る者は止められない。
寧ろ、より多くの人物が集まり、選択肢が増すことを慶ぶべきなのでしょう。この脈絡では、そしてこの場面では、田中角栄さんの言と伝わる「政治家に肝心なのは、(味方の多さではない)、敵の少なさだ」が重みを増して特に味わい深いですね。其処には、度量の大きさも然ることながら、「いい加減さ、境界の低さや広さ」も要るのでしょう。
然し、新しいその選択肢の外で、既に身近に、「信頼に足る人財」が多いに若くはない。人選後、余計な騒動に巻き込まれ、貴重な時間とエネルギーを奪われなくて済む。然も、その人財は政治家ではなくても広く各界から広深永な叡智を求め、重職に就ける手もある。竹中平蔵がその典型例だが、彼の場合は悪例でもある(哀笑)。
他方で、その場面で政治権力者に肝心なのは、その新たな取り巻きの本性を素早く見抜き、仮に小人なら重職に就けないこと。
トランプ人事はどうなのか?娘や娘婿を重用すると云う噂もあるが‥。不動産やカジノなど(多くの場合)「ヤクザ稼業」に近い事業では問題にはなるまいが、普通の民間企業ならガバナンス問題を惹き起こす。彼は今後は国家の経営陣ですからね、事態はより深刻です。
そもそも、トランプのGovernabilityがどうなのか‥の連想では、どうしても安倍MonkeyのGovernabilityに行き着く。
安倍猿の≪ 類友人事(=右端に偏った狭い井の中の罔い蛙人事)≫は愚の骨頂ですが‥、診方を換えれば、自ら(トランプ)を正すべき「他山の石」が身近に(太平洋のこちら側に)あるとも言える(笑)。
投稿: 小倉摯門 | 2016年11月13日 (日) 14時40分
菅官房長官が「韓国との通貨スワップは国益にかなう」との発言をした
水月會メンバーも同意しているから菅官房長官の発言に何もいわないのですか?
そうであるならば具体的に韓国との通貨スワップでの国益とはどのようなものかを同意する自民党として国民に説明して下さい
菅官房長官と意見が異なるなら、自民党議員として官房長官に対し「国益とは何か」と問い詰め国民に説明させねばならないのではないですか?
政治家としての行動よろしくお願いします。
韓国に対し安倍政権が立場上優位に立てるだけで、日本国民に実益がないなら「安倍政権の自己満足」に「日本国民の血税」が餌にされているということですよね。「日本国民の血税を軽んじている」ということですよね。軽んじていると感じる場面は、借金まみれなので日本国民に増税を訴える安倍政権が他国への経済援助金としていまだに血税をばら蒔く時の記者会見の時です。水月會は日本国民の血税をどのように考えていますか?一旦政府に入ったお金は国会で国民代表の議員で決定すれば一般国民に説明する必要はないのですものね。議員がそこで深く追求し予算内容に納得しなければならないのに、国民の側に立たずに(党利だけ)を考えて審議する今の国会議員。議員になると一般国民の疑問を感じなくなるのはヒラリー・クリントン氏に通ずるものが…水月會では同様なことにならぬよう、先ずは米国と無限通貨スワップしている日本が韓国と通貨スワップすることで得られる国益とは何かという疑問にきちんと説明をしてください。
ヒラリー・クリントン氏のように自分の近くの支持を過信し、一般国民の小さな?を見逃し説明を放置していると?が少しずつ積み重なり結果として「国民の気持ちを理解してない人」=「代表に相応しくない」との結果を水月會にもたらすことになるのでは?とくにメディア露出が多い議員ほど心構え発言内容が「日本国民のため」であるかみています。メディア露出はチャンスでもあります。何故自分の政策が日本国民のためになるのかを理解し賛同してもらえるチャンスとして、水月會のメンバーとして生かすばかりであればよいのですが…
日本国民のための政治をよろしくお願いします
投稿: KK | 2016年11月13日 (日) 15時19分
【人の数を数える人が見れば数字は変わる】
ソウル光化門広場の群衆の写真を見て100万人が抗議の声を挙げたと主催者とそれを擁護するメデアは口にするが彼等はそれを数えた訳ではない。
警備目的の警察側の数字は20万人~30万人の間だろうという冷静な数字が返ってくる。しかし、この写真をもとにして実際の数字はいくらであるのかを計算する人がいる。人がこれほど集まらない時の光化門前広場の写真をもとに光化門の正確な大きさの数値が解っていれば後は概算で1平米あたりの人の数を計算して行くだけで概数が判明する。昨年沖縄問題で反米デモがあった際に横浜のどこかの公園で10万人の人が集まったというデマが某メデアの記事のトップ記事になった時に写真の人の数を詳しく数えた人がいて、それは嘘だと否定された論拠になった。冷静にものを見る人はいるのだ。煽る人は嘘を平気で垂れ流す。
注意しなければいけない事である。
ソウルの光化門では、100万人集まったのかどうか? おそらく主張する半分の数もないかもわかりませんね、主催者はだいたい嘘を平気で言う。それが悪いことだと思っていないだろう。
我が国でも今年の夏に国会議事堂前で大勢の人が集まったことがあった。主催者側の数字は10万人である。どう数えても2万もを超えていなかったと思うが、パヨク系機関紙の写真は先頭部分しか写した写真しかないので、もしかすると1万人もいなかったかもわからない。国会議事堂前の写真なら60年安保の時に撮った写真が今も残っているので比較すればよく解る。あの当時で5万人もいなかった。だから、今年の夏の写真の説明数字は嘘だと解る。升目を作って本格的に数えれば嘘が丸解りになっていただろう。
それはともかく、大勢の人々が繰り出したのは間違いがない。人生の時間の一部をこの狂乱に提供したのは間違いのない事である。そうすれば政治が変わると期待しているのだろう。それは民主的な手続きなのかどうか? 誰が考えていることになるのか? その辺りがよく解らない。
総人口5000万人の国が僅か何十万人の人を動員して選挙で決めた指導者を引き摺り下ろすという作業の意味を考える人がいるのだろうか?
指導者の地位に問題があるなら国会で議論をして法律の改正をやって指導者の責任を決めるという手続きが必要になるだけではないのかと思うが誰もそれを口にする人がいない。膨大な人の数を背後にして恐喝しているだけである。
大統領が気に入らないというなら弾劾手続きがあるはずなのだが、時間がかかり過ぎて嫌なのかもわからない。韓国政府は群衆から脅迫を受けている最中である。そして、米国では未だ就任前の大統領予定者はまだ何もしていないのに抗議行動の矢面にある。
政権に不満を持つ人の数というのは有限である。これは、その国の人口を超えることが絶対にない。トランプ氏などは来年の1月にならないと任期が始まらない。
これから始まるものは何かについて誰も予想ができない怖さがある。トランプ氏は圧勝したというわけではないような数字である。全米の各地で起きている暴動のような抗議は収束に向かうのだろうか?
反トランプ連合の様な組織がなったとしてデモが起きればどうなるのだろうという不安がありますね。世の中の動きは予想を超える事もまた起きることがあるので注意が必要です。
年末にかけてが大変ですね。
投稿: 旗 | 2016年11月13日 (日) 19時34分
アメリカ大統領選はヒラリー氏が絶対に勝つと思ってました。
トランプ氏の過激な発言が、逆に格差社会に不満を募らせるアメリカ国民に希望をもたせたのでしょうか?
ラインスタンプ♪
「ひゃっほう」とか「がんばろう」とか「合格」とかそろっているので、受験勉強の学生さんたちが合格祈願(魔除け)スタンプとして愛用してくれたら良いですね。
投稿: くま | 2016年11月13日 (日) 20時31分
【韓国で起きるかも知れないのはクーデター】
朴大統領の父親がやったことをソウル周辺に位置する師団が考えて行動に移す可能性というものがあるのかどうかを考えておく必要があるのかも知れない。韓国は朴正煕暗殺事件が起きた時も保安司令官全斗煥陸軍少将が、時間をかけてクーデターを引き起こした例がある。あのような時代は過ぎたと云えるのかどうかわからないのは、韓国という国である。
朴大統領の立場がどういうものになるかによって『北の脅威』を理由にして愚かな軍人が出てこないと断言できない。現状はどうなっているのか解らない国である。軍が誰の命令に忠実であるのかは、その時が来るまで解らないのが現実の姿でもある。
大統領の権力は危機にあるのかよく解らない。それがクーデターを呼び込む原因になるような気がします。我が国と米軍はどういう立場で韓国を見ればいいのか?
難しい問題が発生しますね。難民と詐称して図々しい人々が押し寄せて来るかもわかりません。
大変なことです。
投稿: 旗 | 2016年11月13日 (日) 21時01分
その国で隅々迄政策や組織が広がり、多数派を形成し安定期に入ったとしたら、その組織や政策に反する政策を実行し政治的権力を持って反転させる事が時には大事だ。現状維持と変化に対応出来ない人や組織があるのは百も承知だが国も組織も現状を維持しているだけでは没落と腐敗を生むだけである。米国は普通の国よりそのサイクルが早く、実行力と政権移譲によるシフトが他国では真似出来無い程、強引に、又国民もそれについていけるだけの能力の高さがある。ブッシュからクリントン、そしてブッシュと凄い勢いで変る米国に住んだが日本には無い実行力の高さである。日本は極め細やかに対応しなるべく反対派が納得する迄時間をかけるが米国は紛争が起ろうが暴動が起ろうが実行する。ある意味雑だが何もしない人達では無い。トランプを生み出した背景にはそういう国民性も色濃く出ている。日本はやはり核の傘で守られ、政治が安定し経済活動が出来たので思考が止っている。半島も何かのきっかけで動けば混乱は必至で朴政権も長くは持ちそうにないし、北がどう出るかで日本も呑気にしていられなくなる。そういう意味から考えるとトランプが日本に無理難題を突きつける事は日本人の目を覚まさせるには悪い材料ではない。平和呆けにはスラッジハンマーで頭をぶっ叩けだ。
投稿: 忍者 | 2016年11月13日 (日) 22時00分
今回のクリントン敗退には様々な分析もあるだろうし、ケーススタディの見本になりそうな位、優位性、華麗な経歴、知名度、政治経験があっても選挙に負けるという典型例かもしれない。そして彼女の難点は前回の負けの修正が出来ておらず、知名度が逆に必至に見えず、余裕にさえ映ったのが有権者に足を運ばせる言動力にならなかった。FBI再捜査の影響がどうのこうのとあるがトランプの方が女性蔑視発言や免税での借金逃れ、カダフィやキューバでの不正取引等々上げれば切りが無い程、スキャンダルの総合商社だった。しかしビルクリントンが勝利した時もスキャンダルは山程あったが彼の経済活性化に対する期待が上回り、そのメッセージが有権者を動かした様にトランプにもその期待を抱かせるに値する既成政治への腐敗からの打破が彼を当選に導いた。イデオロギーしか耳に入らない人達は別にして経済や行動して欲しい時には職業政治家は保身で動くので当てにならない。しかし職業政治家も手強いので動かすにはそれなりの政治力と権力、財力に人事を織り交ぜながらケツを叩かないと逆にやられてしまう。歴史的にもこういう番狂わせは常にある。平将門に始まり三島迄敗れる者も登り詰める者もあるだろうがクリントンが言った様にどちらの陣営も自らが正しいと思っている事を遣り通すしかない。
投稿: 忍者 | 2016年11月14日 (月) 00時07分
メディアはトランプを一見は叩いていますが、決して本気では、いつもやるようなネガキャンをしません。
最も困る点を突かないことや、持ち上げる表現が多いことなど、安倍に対する野党の態度に似ています。
またトランプ問題を高次元の抽象的な論点に限定して、うやむやに終わらせるかのような誘導を行っているようです。
バックに権力があるのでしょうか?
あくまでも想像ですが、トランプ・ドゥテルテ・エルドアン・アベは、プーチンの手下のような気がします。
目的は、米国を太平洋から追い出して、満蒙ユーラシア大帝国をつくることではないでしょうか?
将来の日本は、識字率と倫理観が高かった中世ノブゴロドのように、タタールに乗っ取られたモスクワ公国によって滅ぼされるのではないでしょうか?
ノブゴロドは、ハンザ同盟・ローマカトリックから離れてモスクワに近寄るようになってから戦に負け、条約を結ばされました。
10年後に条約違反の言いがかりをつけられて、世界史上最悪と呼ばれる虐殺によって滅んでしまいました。
トランプのような人にとっては、日本人のようなお行儀のよい人を虐めるのは楽しいかもしれません…
ただし21世紀ですから、年金と健康保険制度を破たんさせ、重税によって搾り上げ、日本人を自殺または孤独死・野垂れ死にさせるのではないでしょうか?
投稿: ひまじん | 2016年11月14日 (月) 02時52分
国民と政治家との間でレベルの高い議論ができる様になれば、自ずと政治・行政サービスの質が上がってくると思います。しかし誤解を恐れずに書けば、現在の「もっと政治に関心を持ちましょう」的なアプローチは、順序が間違っているのではないかと私は思います。
個人的な話で恐縮ですが、私自身の場合は子供の頃からなんとなく乗り物が好きで、父方の故郷が九州だったためブルートレインに乗ったことなどがきっかけで鉄道に興味を持つようになりました。昭和40、50年代のその頃は、国鉄が抱える累積赤字が深刻化して組織が次第に荒廃し、「スト権スト」などの労働争議が多発した。大事故も起きるようになった。昭和57年3月15日に名古屋駅で発生した寝台特急「紀伊」の運転手飲酒による衝突事故、昭和59年10月19日に西明石駅で発生した寝台特急「富士」の運転手飲酒による脱線事故、極めつけは昭和61年12月28日の餘部鉄橋からの回送列車転落事故で、この時鉄道ファンの友人が「ああ、国鉄はこれで終わったな」とつぶやいていたのを思い出します。当然、マスコミによる批判も高まり、国鉄改革の話が政治問題となった。当時の国会では、自身が国鉄マンだった民社党の塚本三郎議員が「国鉄をなんとかしなさい」という調子で政府を追及していたのも覚えています。
結局、詳しい経緯は省きますが、昭和55年の臨時国会で「国鉄再建法」が成立、国鉄はその後公共企業体として経営破綻し分割・民営化の道を辿ることになって、昭和62年4月にJRグループが発足し、来年で30周年となるわけです。
つまり振り返ってみると、自分の趣味→社会問題に関心→政治に行き着く→ブルトレ好きの石破議員を発見→ブログを覗いてみたら定期的に更新されている→コメントを投稿してみようか、という自然の成り行きでこうなったもので、最初から政治がどうこうではなかった。
ですから、私は今の若い人にも「きっかけは自分の趣味でも何でもいい。その次に個人的なことは横に置き、その社会テーマについて自分の考えをまとめれば政治に行き着くだろう、そこで勇気を持って支持できる政治家に意見してみよう」という手順を薦めたいですね。
そこで先日話題になった一件を考えると、「保育園落ちた」→「日本死ね」では駄目だと思います。これでは「気持ちは分かるが、それは貴方個人の話でしょ」となってしまう。
「保育園落ちた」→「待機児童問題について真剣に考えた」→「政治家に意見をしてみた」→「意見を聞いて貰えなかった」→「日本死ね」なら分かる(笑)。
このように国民の政治参加を、手順を意識して考えるならば、話は飛びますが、米国は一見日本より民主主義が成熟しているように見えて、実はそうではないのではないか。トランプ大統領になっても劇的な変化とはならず、現実路線に修正を余儀なくされるだろうと私は思っています。
投稿: 特急出雲 | 2016年11月14日 (月) 07時43分
今回の大統領選挙の結果予測を外した有識者の中には、
『見識が足りなかった』
『反省する』
等というコメント出す良識のある方もおられた。NYTやWPやCNN等、アメリカメディアでさえも自己の実力不足を反省する報道を行なった。
で、朝日や毎日は?東京中日神奈川は・・・ハナから期待していないが、TV朝日やTBSに出演する自称有識者は?
トランプ支持者を批判し、ヒラリーを候補者にした民主党支持者を批判し、暴徒化した反トランプデモに共感し、『移民に対する寛容性が無くなった』とアメリカ国民全体を批判する。何様なのでしょうか?
的外れ新聞の日経は、わざわざFTの記事を引用し、強権的指導者が世界情勢を不安定化させるとして、習主席と安倍総理の名前を差し換える捏造報道さえする。
これが、左派のジャーナリズム。
自己分析や自己反省は一才しない。己の主張こそが正義で、それ以外は悪。おいおい、寛容性は?話し合いは?そもそも民主主義は?
盲目的にマスコミを信ずる馬鹿な国民は少数であるとは思います。ただ、全く影響力がないとは言えないンですよ。主義主張はともかく、嘘や捏造はイカンでしょう。
因みに、興味本位で現地へ大統領選挙を見に行った芸人ですら、ヒラリー氏の集客力の無さから、トランプ氏が勝つと思っていたらしいですよ。
貴方のブレーンは一体何をしていたのでしょう。朝日毎日御用達能無し似非有識者からの情報だったのでしょうか?
投稿: 吉法師 | 2016年11月14日 (月) 10時48分
トランプ氏が次期大統領となる、と予言していた木村太郎氏によると、オバマ大統領とトランプ氏の会談内容の殆どは、トランプ側からの要求で、オバマ大統領は防戦一方だったらしいですね。
長い選挙戦で疲れた表情のトランプ氏と現職のオバマ氏とでは、ああ見えて仕方ない、と仰っていましたよ。卑劣なマスコミ(日米ともに)の印象操作に気を付けないといけませんね。簡単に騙される馬鹿も少ないのでしょうが…。
また、政治の素人で『借りてきた猫』等と侮ってはいけない、とも仰っていましたよ。かなりの頑固者だと…。
まぁ、自民党の政治家の中で、アメリカの政治家や経営者を侮る方はいないと思いますが、外務省内にはかなりいると聞きます。
と言いつつ、木村太郎氏の言葉も話し半分に聞いておきます。
朝日毎日日経御用達の能無し似非有識者の話しは、ほぼ嘘だと思っていますが…。
楽観論も禁物だと…。
となると、自主防衛・核装備・改憲等と煽るンでしょうね?自称有識者様等が…。
投稿: 吉法師 | 2016年11月14日 (月) 11時20分
1/2 ≪経世済民≫
「経世済民 https://goo.gl/NVnhhg 」は今では経済の本義と解されているが、嘗てはより広深永に「政治の本義」と解されたらしい。昔の解釈が道理に適うと思う。そこには基本要素として、経済政策が位置付けられる。そう位置付けてこそ、「恒産なければ恒心なし」の訓えに重みも深みも出る。国民の豊かな生活を重視する構えを生む。それらのために、「所得でも智的の両面で「分厚い中間層の構築」も、国家の対外的な安全も安心(国防)も経世済民の重要な責務となる。
以上の構えから、「次期総理を目指される石破さん」のブログを永い目で眺めると、グローバリゼーション下での経済政策論や各国の文化伝統まで画一化し兼ねない「今のTPP」への言及も少なく、内政面の社会保障論も財政論も稀なく、安全保障・国防に片寄っている(偏っている?)と云う懸念がない訳ではない。
投稿: 小倉摯門 | 2016年11月14日 (月) 12時40分
2/2 ≪経世済民≫
その観点で‥
浜矩子氏インタビュー https://goo.gl/ORm87j グローバル化で、経済活動は国境という枠組みを越えて相互に繋がった。然し、その変化に対する国々の対応が“非常に稚拙”だった】
⇒巷間に好きや嫌いの感情(=“批判”と呼ぶには未熟なもの)で評されている浜さんですが、予て彼女の見解に同感できるものが多い(“全て”に非ず)と思います。グローバル化自体が犯人ではないと。敢えて行間を読めば、グローバル化に対する「各国の政策パッケージ」が不十分だったのでしょう。然も、その不十分さの穴を埋める智的な努力も「大津波」に飲み込まれたと。
愚見では、国際金融資本と世界の大企業が、国家の内部から対応の稚拙さに片棒を担ぎ、その適切な対応や智慧出しの邪魔をした。≪経済や貿易FreeTrade≫の域を超えて文化や伝統まで米国流への画一化を企んだ今のTPP然り。FairTrade崩壊も然り。当初配分の歪み拡大然り。タックスヘイブン悪用の蔓延然り。「1:99」の富の偏在も所得の格差はこれら全ての所産だと。
最近は騒ぎが鎮まった感のあるタックスヘイブンに関しては、以前の愚コメントと重なりますが、長閑で風光明美で、産業規模も人口規模も小さな、弱小国が経済的豊かさを求めるには、一般的な観光立国や産業立国を目指すには経営資源が足りない。戦略的に一般事業ではなくカネに照準を合わせて、「世界から膨大なカネを集め、その極く一部のカネを自国に落させる」仕掛けが最適だった。小国には、その≪極く一部≫で、豊かさを十分満足できた。その小国の戦略に、国際金融資本とTaxFirmが加担し、実質的な脱税システムが出来上がり、世界の大企業や富者が雪崩の如く駆け込み、結果として先進国(注)の財政が圧迫されて現在がある。小国の戦略の成果は、海外の悪賢い(?)智慧付けと加担によって最大化された。
【国々の対応の稚拙さ】にも、当該国の内部にも外部にも、組み合わせや濃淡は異なりつつも、総じて、邪で有害なものを含めて様々な理由があるのでしょう。
(注)但し、日本の財政危機の主因は趣を大きく異にする。日本の金融や大企業経営者が慎ましいと診るか、「狭い井の中の蛙」と診るかは議論が分かれるところ。有態には両方か。
投稿: 小倉摯門 | 2016年11月14日 (月) 12時41分
高齢者の車暴走事故多発… 問題
ここのところ毎日、80代高齢者の車の暴走事故がニュースになっています。
免許証の返納して貰ったらどうか…とか、認知症や判断力の検査を厳しくしてはどうか…とか、踏み間違い防止の車にして貰う…とか
しかし、それぞれ理由があって、お金がかかる。車が日常生活に不可欠。老をなかなか受け入れられない…など、いずれも今のところ、他人が強制できない。
そこで、踏み間違い防止の車を、自動車保険会社が貸出するのにしてはどうか…自動車保険は絶対、加入するものだし、人身事故が起きれば多額の賠償金を保険会社は払わなくてはならない…
承知の上の掛け捨てだから、事故を起こさないからと返金を求める人はいない。だから、事故がなければ、そのまま保険会社の利益…
事故は減っているのに、高齢者の事故だけ増えている!ってあたりまえ
去年59歳でも、今年は60歳で高齢者!!
毎年、高齢者は増えるばかり
高齢者が、さほどお金を使わないで安全運転ができる仕組みを考えてください。
投稿: まな | 2016年11月14日 (月) 13時04分
石破先生
お早う御座います!!。
日毎に日中の暖かい日射しの時間も少なくなり、冬めいた季節となって来ました。
先生に於かれましては、日々の政務に週末の講演、イベント出席と挨拶へといつもながら多忙を極められ、大変お疲れ様であります。
小生は先生と同郷、鳥取県出身の者であります。
先日のアメリカ大統領選の結果は我が国はもとより、アメリカ国内でも大方の予想を見事に裏切りドナルド・トランプ氏が勝利を得ました。世界中に激震とも思える反応が走り、アメリカ国内、我が国はもとよりEU諸国、中国などの指導者も慌ててその対応に腐心する事態となりました。忽ち、株価へも連動するほどの衝撃でもありました。
さて、この事を色々述べる前に、先日、11月8日夜11時10分から放映のNHKスペシャル「アメリカ、何処へどうなる大統領選」とのドキュメントタリー番組を観る機会がありました。
大統領選の結果が出る直前でもある、アメリカ中部工業地帯の嘗ての鉄鋼生産地ピッツバーグでの65歳の独り暮らしの男性を追って、アメリカ国民の生活ぶりの紹介でした。鉄鋼生産の減少に伴い、職を失い大幅な減収のため離婚もし、家族は離散の憂き目にあった人の取材でした。海外からの安い鉄鋼の輸入、併せて移民による安い賃金労働者の為職場を失い、その職場は衰退となり現在は清掃員として漸く糊口をしのいでいると言う現状でした。
勿論その人は現政権の移民政策には大変不満があり、トランプ支持を伝えていました。
番組途中でもその地域の人種構成比を伝えていましたが、この地域では白人が50%を切り、黒人、ヒスパニック、中国、インド、韓国などのアジア人が順次占めていました。
更に全米での国民の生活などにおいても学生ローンを返還出来ず、生活困難を来している階層、更に離婚率の高さから来る低収入による生活苦、移民の為低収入から高等教育を受けられず低収入による生活困難の階層なども併せて伝えていました。
小生も従来アメリカ国民の生活実態をどれだけ承知していたのだろうか?と反省しきりながら、アメリカ国内もわが国と同じような構造になっている事に大変衝撃を覚えました。
石破先生より紹介して頂きましたように、1%の人が他の99%の人以上に金融資産を握っているアメリカの格差の事情とは違いはあるものの、近年わが国にお於いても収入格差が広がりつつあると言う事は、誰しも認めている所なのです。
では本題に入り、先生には釈迦に説法かもしれません事を恐れず、僭越ながら私見を述べてみたいと存じます。
石破先生も言われますように結果が出てからでは、後講釈の謗りは免れませんが劇場型戦術のトランプ氏の選挙勝利と、その背景を正しく分析しておく事は大変重要な事であると考える所以からであります。
トランプ氏はポピュリズムの暴言居士としてその野卑な言動は現在の政権民主党は勿論、自身の所属する野党共和党内からも大変な反対に遭いました。
自由平等、人権尊重、誰でも成功を与える機会均等を標ぼうしているアメリカ国内の自由資本主義は、今世紀の21世紀に入れば殆ど仕組みが出来上がり、従来の良く言われています「アメリカン・ドリーム」は殆ど不可能になって来ました。
誰でも「ビルゲイツ」になれる訳ではなく、自由資本主義は行き着くところまで到達した感があり、成功不成功は「自己責任」と自覚せざるを得ない「閉塞感」を生み出しました。
更に寛大な移民政策の為、安い賃金労働者の拡大により、雇用の低迷と収入格差が広がって来ました。このようにして特に白人社会の中間層は不満を募らせて行きました。
トランプ氏はこの閉塞感を抱いている階層にポピュリズムの発言をメディアを通じて盛んに発し印象付け、従来閉塞感に大変不満を抱きながらも相互の意思を伝えあう事が無かった階層に「もしや!」との淡い期待を抱かせ、その事が燎原の火の如く広がり、具体的にトランプ氏への投票行動へと繋がったものと思われます。
移民政策による人種構成、アメリカの選挙制度とは根本的な違いがあるとは言え、翻ってわが国日本でも有権者の30%は浮動票とも言われ、時の流れに乗ってどのようにでも意思表示を行う権利を有して居り、為政者はいつでも全国を直接行脚の上絶えず「本音の民意」を把握する事に努める必要があります。
そして混迷の時代こそ、人の幸福とは何か?人間とは何かの根本的な事を探る必要があるものと考えます。
嘗て小生も、「21世紀のキーワードは種々の格差是正」であると述べました。数年前に発生しました「アラブの春」もその後のISの出現も全て元々貧困が原因であり、格差是正を求める事は人類普遍の要求でもあります。
人は理性も人間性も食べる事が出来なければ、失われてしまうのです。
そしてこれも嘗て述べましたが、新しい経済学の原丈人氏提唱の「公益資本主義」の具体化も早急に検討すべき時かも知れません。
まだまだ、トランプ氏の大統領就任後、先日強行採決により衆議院を通過しました、TPP問題など多岐にわたり述べたいものの、長文になりましたので、他日とさせて頂きます。
種々僭越なる申し状をご容赦下さいませ!。
投稿: 桑本栄太郎 | 2016年11月14日 (月) 14時05分
≪故事の訓えも時代に連れて‥≫
インターネットを散歩していて偶々出逢った名言(下記)。
今の高速ネットの時代には、「犬も歩けば棒に当たる」の訓えは、①「出しゃ張ると思わぬ災難にあうと」いう戒めは時代遅れで、予定調和を好む古い社会のものであって、②今や「じっと佇むな。何でも好いから“やってみなはれ”、然すれば、思わぬ幸運に出逢う」と云う挑戦や行動を称揚する「有り難い訓え」に違いない!と実感しました(ニッコリ)
―――――記―――――
【何かを始めるにあたって、最も重要な最初の決断は、誰と始めるかだ(Peter Thielさん「Zero to One」)】
⇒要は「誰>>>何」だと(ニッコリ)。要は、「人事がコトの正否の要」だとw。
因みに、Peter Thielさんは、予て飛ぶ鳥を落とす勢いの事業家で、トランプ勝利に力があり、トランプ政権入りが取り沙汰されているご仁。 http://logmi.jp/28101
投稿: 小倉摯門 | 2016年11月14日 (月) 16時02分
閑話休題
Nスペ:宮崎駿さん特集 https://goo.gl/zr1XlF (部分)
①健全な市井の叡智のコメント:人間の尊厳(に対する侮辱)の問題である。生命としての、クリエータとしての。
②愚者にとっての白眉はこれ⇒ 宮崎さん曰く【極めて不愉快ですね】。その相手が(子供を食い物にする)ドワンゴの川上以下であることも‥w
投稿: 小倉摯門 | 2016年11月14日 (月) 19時13分
▀▅▀▅トランプの経済政策▀▅▀▅
安全保障は国益の最優先課題です。その最重要必要条件
が国力強化であり、トランプはそれを、ほとんどの日本
人が聞き取れる英語で”Make Amarica great again.”と
表現しました。国力の源泉は強い経済力であり、トラン
プは積極財政政策で、所得2倍、GDP成長率2倍を目指し
ており、これは的を射ています。
彼の政策は経済政策としてはリベラルなので、格差縮小
政策と誤解されがちですが、そうではなく、経済成長で
貧困を撲滅させることで支持者を満足させるものです。
(ただし低所得者向けの低金利政策はある。)この点は、
安倍政権のものに近そうです。事実、安倍総理との電話
会談で、トランプはアベノミクスを高評価し、手本にす
ると述べたそうです。これを今週の会談で話題とし、二
人の信頼関係を築くべきです。
彼の経済政策の一つは減税ですが、富裕層の減税大で、
消費性向の高い低所得者層の減税が小さく、消費拡大に
効果的ではなく、財政政策効率が低いと予想されていま
す。これは共和党本来の政策なので、議会との摩擦もな
く、スムーズに実行可能です。
もう一つの政策が、財政出動50兆円のインフラと軍事へ
の投資ですが、これは本来の共和党との政策とは反する
ものなので、党との折り合いをつける必要があり、ス
ムーズに行けるかは疑問です。ただし、新自由主義で共
和党的だった自民党が、現政権の金融緩和のようなリベ
ラルな経済政策を実施するように変身したので、積極財
政の実現可能性はないとも言えません。これに関し、以
下のようなプラスの材料があります。
・軍事費支出ではあったがレーガノミクスが前例として
ある。
・積極財政政策のみでは、Mudell-Flemingモデルが有効
なら長期金利上昇となり、低金利政策と矛盾するので、
FRBは日銀のような国債買取などの長期金利制御政策をと
る必要がある。その面では、FRB議長が講演で「高圧経済
路線を目指す」と述べており、FRBとの折り合いがつきや
すい。これで日米が共通政策を取ることになり、両国が
より緊密になる。
・接戦で危ぶまれていた上院選の勝利は、トランプ効果
否定ができないので、共和党との関係が改善される気運
が生まれそう。
以上のアメリカの積極財政政策が軌道に乗れば、日米が
同様な政策で親密化でき、日本国内の「クニのシャッキ
ンが~」と扇動している緊縮財政派の発言力が低下しま
す。
投稿: 観測者 | 2016年11月14日 (月) 20時30分
予備選挙の頃からトランプになると予想していたので結果には納得です。
やはり格差に苦しむ白人労働者の現状を変えたいという思いが強かったのだと思いますね。
富める者と貧しき者の格差は革命を生むとも言いますが、そのミニチュア版だったのかもしれません。
さて、トランプがエリツィンと異なり政治に対してリーダーシップを発揮した場合、急激では無いにしても米国の政策によって国際社会に変革が生じると思います。
これは、日本が戦後レジュームからの脱却するチャンスでもあり、今後の展開が楽しみです。
一方、エリツィンのようだと、次のプーチンのような国民に支持された独裁者が現れるまで米国の混乱が続くでしょう。
この場合、中国やロシアの政策に世界が翻弄されそうです。
日本の政治・外交の底力が試される時代になってきました。
投稿: maaat | 2016年11月14日 (月) 22時34分
今回のトランプ発言で中々興味深いのは彼の核容認発言と日米同盟に亀裂を入れる様な駐留在日米軍負担増です。なぜなら核容認は次期大統領に決まってからも、批判された時も否定する形を取り、そしてNATO以下の同盟国からも不安の声に答える様に見解が示された。そして在日米軍司令官と日本の幕僚長が共同会見で誰が大統領になろうとも日米双方が築き上げた同盟は維持していくと発言して簡単に変える事が出来ないと釘を刺した点だ。これと逆の事が戦後、マッカーサーが朝鮮半島に核兵器を使用すると言って更迭されたがあれだけの功績と実行力があった軍司令官が文民統制の大統領におろされた事実だ。前者は軍が大統領より権力があるという事を示す訳ではないが予算という狭い枠組みのみで極東アジアの平和と安定を引き換えにすべきではないと示唆している。勿論、安倍総理もその辺に釘を刺し、全額負担を否定しより強固な同盟という言葉で牽制している。これを見ても分かる様にトランプの軍事への理解が浅いと見て取れる物の次期大統領がどこ迄踏込み、何をするのかで変わってくる。そして経済と領土、防衛は両天秤にかけるべきではないという石派氏の発言もある意味正しいが正しい事が次の結果に繋がらなかったのが今回の選挙結果であり、事実は時に理性や常識を超えて行くがその力が他国の首相、大統領を前に出来るか否かにかかっている。
投稿: 忍者 | 2016年11月15日 (火) 05時45分
≪Stephen K. Bannon≫
①NYT:https://goo.gl/hBTTKD ”Mr. Trump named Bannon, a ≪right-wing≫ media ≪provocateur≫, his senior counselor and chief West Wing strategist", signaling an embrace of the fringe ideology long advanced by Mr. Bannon and of a ≪continuing disdain≫ for the Republican establishment.”
②FT:https://goo.gl/8HtFyk Steve Bannon who ran Breitbart News( http://www.breitbart.com/ ), a website associated with ≪the alt-right≫ and ≪white supremacists≫”
⇒まあ、世界の有力紙とは言え、選挙前は「反トランプ」を鮮明にしていた両紙なので、割り引いて読む必要はありますが、それにしても、私が付した≪≫の言葉を並べるだけでも(↓)、激しい嫌悪感と危機感が伝わります。
right-wing、provocateur、continuing disdain、the alt-right、white supremacists‥
特に、このthe alt-rightは新しい言葉としては存在していますが、政治思想の深層の意味は全く不明ですね。単なる流行言葉が含意する「流行(泡沫?)思想」で超大国の政治が進められるのは恐ろしいことです。まあ、私情に駆られて暴走するだけの政治権力者を担いでいる日本人が声高に言えることではないんですけどね。それにつけても、腹立たしさが湧く(哀笑)。
投稿: 小倉摯門 | 2016年11月15日 (火) 10時07分
≪石破政権の人事構想の一端w≫
NW-岩本沙弓さん【トランプの経済政策は、アメリカだけが得をする「歪んだグローバリズム」https://goo.gl/GVMmAS ワタクシ自身は、市場競争原理やグローバリズムを全否定する立場は取っていません。オバマ大統領同様、それを前提にしたフェアで明確なルール・メークを求める立場です】
細部は省略しますが、岩本沙弓さんのこの広深永さと肌理の細やかさに、改めて惚れました!(ニッコリ)泰然自若たる構え、揺るがない信念、その基盤を成す深い叡智などが顕れていて素晴らしい。自らを“ワタクシ”と称する洒落っ気にも清新さがある。若く美しい女性であることも無縁ではないが、主たる要素ではない、キッパリ!(笑)
半分の冗談は兎も角として、市場競争原理やグローバリズムの正と負の両面を確っかりと肝に据えて、行くべき正しい道を確っかりと描いておられる。(因みの蛇足:“改憲”にも正と負、改悪と改正の両面がある)
予て政権人事の重要性を強調している私としては、岩本沙弓さんは石破政権の理論派経済ブレーン(注)に如何でしょうか?と云う含意もある。
(注)野心ムンムンの竹中平蔵とは真逆のタイプですので、閣僚にはご本人の熟慮と覚悟も要る(有態には無理でしょうか)。
予て推薦申し上げている行天豊雄さん(財政と金融と経済)や丹羽宇一郎さん(経済と対中外交)は「最高顧問(現代版“水戸のご老公”)」で如何でしょう?(内緒話w:流石にご両所はご高齢なので第一線の重職はご無理かと)
その観点では、ここにもご推薦のコメントを付されたご仁がおられて心強く思いましたが、「公益資本主義」の提唱者である原丈人さんも実務派経済ブレーンに如何でしょうか?清水と濁油ですから当たり前ですが、その原さんは安倍Monkeyに内閣府に入れられたものの、無視され捨てられ(?)、地団駄を踏まれた「慚愧の経験」の持ち主ですから、大きな成果を挙げられるに違いない。まあ、分厚く執拗(しつこ)い既得権益に邪魔させない前提が付きますけどね。
更に夢を拡げれば、岩本沙弓さんが、概念に止まっている公益資本主義を思想的に肉付けし太らせ進化させる態勢も生まれるかも知れません。
そこにもここにも、石破総理の変革への「楽しい役割」がある。
投稿: 小倉摯門 | 2016年11月15日 (火) 12時24分
【ぶち壊しにする社会】
毎日新聞の記事にあった。韓国の大統領を巻き込む癒着事件とでも呼ぶのであろうか? 訳の解らない事件の発端が謎であった理由とかを含めて、それが毎日新聞の記事にあった。
『【ソウル米村耕一】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)容疑者による国政介入疑惑について、発覚の発端を作った韓国紙・朝鮮日報系のテレビ局「TV朝鮮」は崔容疑者の最側近、コ・ヨンテ氏との接触を2014年末から始め、崔容疑者の国政介入疑惑の「証拠」となる大量の資料を入手していたことが分かった。』
そして、このコ・ヨンテ氏の行動の意味というか理由が見えてこないのが気になると思っていると、それも記事になっています。
『疑惑発覚に重要な役割を果たしたコ・ヨンテ氏は、自ら崔容疑者に紹介した映像作家チャ・ウンテク容疑者が自分より重用されたことに不満を持ち、それが「告発」する動機となったとみられている。』
つまり、自分が冷遇されたと感じて、それなら、全部を台無しにしてやろうというこれまで受けていた恩とかも無視して。一切を顧みずに捻じ曲がったような逆恨みの根性だけが動機になっているというわけですね。
これと同じような総てを台無しにする精神は朴正煕暗殺事件において、主犯の供述書に見ることができますね。犯行動機が不明であるという評価もある事件ですが、主犯のKCIA部長の金載圭は、自分より何かと頼りにされている車智澈警護室長を最初に射殺している事等と似たような理由があると思いますね。
彼等にあっては嫉妬心も大きな理由になるのだと思います。大統領を暗殺した金載圭は、検察の取り調べに対しては①車智澈に対する不満②大統領からの叱責など③崔太敏(チェ・スンシルの父親)への疑惑についての報告を朴正熙大統領が聞き入れなかったこと 以上の3点を挙げていたそうです。
この3番目の供述が闇から蘇った様に、これから問題になるのかもわかりませんね。金載圭は動機を明確にせずに死刑執行となったの様なので確認の仕様がない。ただ云えるのは。嫉妬心が原因ですべてをぶち壊す行動に出たと推測することができます。韓国人はそういうことをやる民族だと今ではネットを通じて知ることがあるので、今回の毎日新聞の記事を読んでも驚くことはありません。
朴大統領親子は韓国人の民族の体質に酷い目に遭わされたという事なのかもわかりませんね。
発覚した内容は普通では考えられない事なのですが、こういう内部からのリークがなければ知ることも不可能な事実だと思います。嫉妬心が原因で全部をぶち壊すという事は少し評価のしにくい面がありますね。父親の暗殺された方の大統領もまた嫉妬心が原因という事であればこっちは大きな災難としか思えません。
大変な連中です。彼等のことわざに『自分が食えない飯には灰を撒け』というのがあるようです。自分には何も得ることがない物ならぶち壊しにしてもかまわないという精神を読んだ諺のようです。彼等は病んでますね。基本的に・・・・。
だから、ローマ法王が、精神的に生まれ変われと呼びかけたのでしょう。
娘の方の大統領の今回のスキャンダルがどのようにして表に出るようになったのか謎のように思っていました。その事情の中身を知って、改めて怖い社会なのだと思います。
投稿: 旗 | 2016年11月16日 (水) 03時35分
石破先生
お疲れさまでございます。
今日は、生活保護のしくみで、私が仕事を初めて疑問に感じていることを書かせていただきたいと思います。
私は、子供が生まれる前から生命保険に加入しています。
生活保護を受けるにあたって、学資保険などは貯蓄に当たるからと、保護を受ける前に全部解約して生活費にしてくださいと言われ、働いても足りなかったので、生活費にしました。
初めは、家賃の補助だけ受けて、仕事を頑張っていました。
解約した保険がなくなり、パニック発作が続き仕事も出来なくなり、一旦仕事はお休みして、治療に専念しましょうと言われ、生活保護を受けることになりました。
ただ、生命保険は、障害があるため一回解約するともう入れない、障害が軽くなって保護をやめた時に困るからと、生命保険は続けていいと言われました。
昨年の9月以降、身体障害も加わり、手術2回、骨折6回、入退院を繰り返し、保険会社から給付金をいただきました。
車椅子になり前住んでいたアパートの2階に住めなくなったため、県営住宅の障害者用に応募しました。
しかし、手帳の交付に時間がかかり、また、障害の等級の都合で、県営住宅には入れず、部屋が決まるまで知人宅やホテルや車中泊と転々としました。
右足を手術したため、車の運転も出来なかったので、移動は車椅子のまま乗れる福祉タクシーを利用していました。
給付金は、その費用や杖や車椅子のレンタル料、診断書料などに当てて生活していました。
市役所の方も、ホテルに訪問に来てくださいました
生活保護を受けると、収入を全て申告し、返還しなければならない、63条という決まりがある、と市役所でも県庁でも弁護士の先生からも言われました。
私が生活保護を受ける前からかけていて、保険会社から支払われた生活保険の給付金は、返還して一体何に使われるのだろうか?
働いてもらった給料も、返還して何に使われるのだろうか?
働いても、収入を返還する生活保護の制度。
保護をやめて、また自立して生活するために頑張って障害者施設で働いているのに、収入は返還。
貯蓄どころか、誓約書を守らなければ保護を停止すると書かれた恐ろしい内容の誓約書が郵送されてきて、今月から保護費も返還のため減額されました。
保護を受ける前から自分で払ってきた生命保険の給付金まで返還。保険会社の担当者さまもびっくりした生活保護のしくみ。
自分で働いた給料も返還。
一体どうしたら、自立出来るのだろうか?
生活保護受給中の皆さんは、どうされているのだろうか?
生活保護受給者が、精神身体障害を持ちながらも、持てる力を生かし働いて、ようやくいただいた収入は返還後、国の何の財源に使われているのだろうか?
私が、日々感じている疑問を書かされいただきました。
どこに訴えたら、この疑問は解決するのでしょうか?
先生、週末は鳥取にいらしているご様子、ブログで拝見しております。
日曜日の道の駅での、先生のお話し聞いてみたかったです。
また、機会を見つけて子供も連れて行きたいと思っています。
けど、東京と鳥取は遠いです。
他の方からも心配とコメントが入っていますが、私も週末の先生のあまりの移動の多さに心配になりました。
先生、どうかお体ご自愛くださいませ。
乱文お許しください。
投稿: 下村範子 | 2016年11月16日 (水) 06時12分
【ヒラリークリントン氏の性格の一面が記事になったようだ】
大統領選挙の結果が判明した直後、大変なことが勃発したという記事が米国のメデアにあった。
ザ アメリカンスぺクトルという雑誌社なのかよく解らない媒体の事はさておいて、そこに描かれた記事は注目に値する。
『敗北の夜に我を失う
・・・・・消息筋は、火曜日の夜、ヒラリーは自身が敗北したことを悟った後、激怒していたことをAmerican Spectatorに語った。シークレットサービスの職員は、少なくとも1人の消息筋に、彼女がわめき始め、卑猥な言葉を叫び、備品を叩きつけていたと語った。
彼女は物を手に取り、出席者とスタッフに投げるなど制御不能な怒りにあった。側近は彼女を公に出すことができず、落ち着かせるまでに数時間かかった。何年もの間報告されているように、彼女の激しい気性で理性を失っていたという。
まさに核爆弾にアクセスするのに適さない気質の持ち主だった。・・・・』
我を忘れて大暴れしていたそうだ。冷静さを求めるのが難しい状況にあったという事だろう。そういう人が大統領にならなくてよかったと思う人は多いのではないだろうか? 核爆弾のスイッチを理由もなしに押しまくってしまいそうな人である。
米国映画によく登場するシーンがある。電話の会話などで思い通りにならないと電話機を投げつけたり、近くある備品とかに八つ当たりをして周囲を破壊しまくる人である。どの映画にも登場するので、あれが米国人の気性なのだろうと思うしかない。しかし、大統領を目指すような人がとるべき行動ではない。本当に怖いことだ。
取り返しのつかない惨事になったらどうするつもりなのだろう? 冷静さを要求するのは無理なら大統領選挙などに立候補するべきではない人である。落選して良かったと思ってしまいますね。
それはともかく、米国メデアの論調に変化が見られますね。選挙期間中は悪い話しか主張してこなかったので良い点を探すのに時間がかかっているように見えますが、徐々に好意的な記事が出てきているように見えます。一部のメデアは懲りずにトランプ氏を悪く攻撃する反対勢力と一緒になってまだやっているようです。しかし、矛先を政策に向け始めているようにも見えるので、『反権力』の姿勢を保つようにしようとしているのかもわかりません。複雑な連中です。
米国の歴代大統領の中に、ただ一人就任式が非常に寒かったことが原因でその後、肺炎になって急死した人がいるようです。そういう事例もあるので、反トランプ派もトランプ氏の年齢を考えれば何がどうなるのか解りませんね。トランプ大統領を支持する人々も同じ思いがあると思いますね。
就任式を終了して1週間ほど経過しないと何もわかりませんね。健康問題は誰にとっても非常に大事な問題ではないかと思います。
寒さに弱い私などは頼まれても出かけたくはないですね。公人はつらいという事をトランプ氏は学ぶのではないかと思います。
投稿: 旗 | 2016年11月18日 (金) 00時14分