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2019年2月15日 (金)

北方領土など

 石破 茂 です。
 2月7日の「北方領土の日」における政府側の挨拶から「不法占拠」という表現が消え、翌8日、「北方領土は日本固有の領土か」との野党議員の質問主意書に対して「ロシアとの今後の交渉に支障をきたす恐れがあることから、お答えすることは差し控えたい」との政府答弁書が閣議決定されたことには強い違和感を覚えます。「北方領土はソ連に不法占拠された日本固有の領土である」というのがすべての原点であり、ここを曖昧にしてしまうのは国民の国家観や歴史観を危うくする危険極まりないことです。
 日ソ中立条約にある「相互不可侵・戦時中立」を、同条約がまだ有効であった1945年8月9日にソ連が一方的に踏みにじって日本に侵攻したことが北方領土問題の根源であり(ソ連側からの破棄通告は同年4月5日、条約の期限満了は1946年4月25日、同条約は期限満了の1年前に破棄通告をすれば延長されない、とされた)、これを不法な行為と言わずして何というのか。
 1952年のサンフランシスコ条約によって日本は千島列島を放棄したのですが(これに北方領土は含まれない、とするのが我が国の立場)、ソ連はその6年前の1946年1月2日に北方領土を併合しています。
 仮にソ連の言うように北方領土が日本が放棄した千島列島に含まれるとしても、1946年時点でそれは全く確定していない状態だったのであって、日本の領土でなくなったのではありません。そもそもソ連はサンフランシスコ条約の署名を拒否したのであり、同条約第25条が「非署名国には何の条約の利益も与えない」としていることから考えても、同条約によってソ連の併合行為が事後的に承認されたことには全くなりません。
 これが歴史的な事実であり、国際法的にも正当な主張であるはずです。ソ連の継承国であるロシアに対して「お願いして北方領土を返還してもらう、経済で協力すれば領土が返ってくる」などという考えが万が一にもどこかにあるとすれば、それは完全に間違っていると言わざるを得ませんし、ロシアの感情を害さない、などということを配慮する必要は全くありません。ロシアはそのように甘い国では全くない。
 高齢化された旧島民(国後・択捉を当然含みます)の方々の思いを最大限に尊重するのは国家として当然のことですが、これと国家主権は別の問題です。平和条約を締結すれば、当事国間の一切の問題はすべて確定されるのであって、その後の領土問題の進展など望むべくもありません(なお、両国の戦争状態は1956年の日ソ共同宣言によって終了しており、平和条約を結ばなければ終了しない、とするのは誤りです)。歴史や国際法を正しく教えない国家は、いつの日か必ずその報いを受けます。
 「ロシアについての希望的観測、交渉力の欠如、任期中の成果を焦る政治家の功名心、これが対露政策の三悪である」とこの分野に精通されたある元外交官が断じておられますが、そのようにならないようにすることが国政を国民から負託された国会議員の務めと信じます。

 2月10日の自民党大会における総裁演説で安倍総裁は「自衛官募集に協力的でない自治体があるが、そのような自治体からでも災害派遣の要請があれば自衛隊は出動する」と大意述べられた上で、憲法第9条改正の必要性を力説されました。
 防衛庁・防衛省に副長官・長官・大臣として4年近く居たとき、自治体の当該年齢に該当する方のリストをご提供いただくなどの全面的な協力はどうすれば得られるかについて随分と検討したものですが、これを憲法や災害派遣と絡めて議論したことはありませんし、憲法に明記されていないので協力しないという自治体を私は寡聞にして知りません。お気持ちはわかるものの、論理としては相当に飛躍があるように思います。

 北方領土にしても、憲法にしても、感情を優先するあまり論理や国際法を軽視してはなりません。
 本日の自民党憲法改正推進本部で講演された野田将晴氏(私立勇志国際高校校長・元熊本県議・とても正義感の強い方とお見受けしました)は「今はとにかく半歩前進することが大事だ」と述べられたので、「半歩の残りは何だとお考えか?」とお尋ねすると「理想は第二項を削除することである」と率直にお答えになりました。
 これまた総裁が再三述べておられるように「憲法は国の理想を表すもの」なのですから、その追求は常に真摯であらねばならず、論理的整合性を捨象した情緒論は厳に戒めるべきものと考えます。

 元警察庁キャリア官僚の幕連(まく・れん。立場上実名は出せないのでしょうね。実名を明かせば誠に見上げたものですが)氏の著書「官邸ポリス」(講談社)の帯には「92%は現実である」と書かれていましたが、書きぶりが実にリアルで、いかにもありそうな内容でした。官僚が政治を操るのは政治の側にも責任が多々あるとはいえ、嘆息・慨歎の極みです。

 2月4日の誕生日ならびに2月14日のお心遣いをくださった方々に厚くお礼申し上げます。
 今週は予算審議の予算委員会出席にほとんどの時間を費やしました。
 週末は、明日16日に大阪府、明後日17日は静岡県に参ります。
 立春を過ぎてもまだ寒さが続いております。皆様ご健勝にてお過ごしくださいませ。

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コメント

石破さん 激務の中でブログのご更新、有り難うございます。
石破さんの物言いが断定的になっているのが印象的ですw。その行間と裏面には、≪安倍Monkeyを権力の座から引き摺り下ろす!!≫というご主張が埋め込まれている‥という確信がある(微笑)。

閑話休題と言ってもその政治的ご主張と無関係ではない。
   ≪社会崩壊が近付いている≫
NW:貧困家庭の女子が人生を見限る...大学には行かれない、子どもは欲しくない https://bit.ly/2GFMsqz
①≫わが国で未婚化・少子化が進んでいるのは、子どもの貧困が深刻化していることも大きな要因になっている ≪と考えられる≫
②≫子どもの貧困を社会の維持・存続を脅かす問題と捉え、その解消に取り組む ≪必要がある≫
⇒この極東の島国の惨状は、既に社会劣化の段階を通り過ぎて、着実に(!)、社会崩壊の段階に近付いているようだ。老若男女を問わないようだ。老年壮年青年らの劣化を成し遂げて、若年層にも魔の手が及んでいるようだ。
⇒この記事は、女子高生に焦点を当てているが、先日来ワイドショウが空騒ぎしている ≪アルバイト@コンビニの悪ふざけ≫ は男子高校生大学生が犯人(主役?w)である。愚友仲間内で笑いを取りに行った積りらしいが、普通の大人には嗤われ馬鹿にされている。
TVの解説者らは”自己承認欲求の発露”なんて言っていますが、そんな普通の大人向けの上等な心理作用の解説では生温い。問題解決にならない。解決を遠退けると言う意味で ≪有害≫でしかない 。
⇒然に非ず。己を≪安っぽく馬鹿な芸人≫and≪人型の猿≫に仕立てるための餓鬼欲求の発露だと断じるべきでしょう。≪なにが悪いの?≫と訝る餓鬼親共々、「ボーっと生きてるんじゃねえ!」と断じるべきでしょう。
⇒(蛇の足)この記事の筆者の文末≪‥と考えられる≫、≪‥必要がある≫とは、全くの他人ごと綺麗ごとの常套句であって、社会崩壊への危機感の欠片もない。
⇒付録:詐欺師Kingに騙された被害者老女の曰く ≪マインドコントロールだった≫と。嗤っちゃいました。仰け反りましたよ。単に ≪金銭欲に駆られて己から騙されに行った≫だけだろう!!刀祢。思考停止した“だろう運転手”にも ≪都合の好い言葉、逃げ口上≫は転がっている。

投稿: 黒山椒 無躇 | 2019年2月15日 (金) 19時53分

     ≪筆憩め≫
NYT: Try Being Nice to Yourself  https://nyti.ms/2UZt0bV 
①≫You deserve your care and attention,
②≫Treat yourself to a delicious meal, a good book, a nice walk with a lovely view.
③≫As you would invest in the person you love, so you should invest in yourself.”
⇒善い言葉ですなあ。元気が湧くし素直になれる。優しくなれる。
偶には、ジャンクや餌で空腹を満たすのではなくて、清潔で糊の利いたクロスを引いたテーブルで、 ♪美味しい食事♪ を楽しみましょう。同時に、♪腹八分目♪ も憶えましょう。
懐具合だけなら難しく見えても、偶には!と気持ち具合でその困難は乗り越えられる。心が豊かになること請け合い(微笑)。
”浪費”は果実を生まない。将来の美しい花に繋がる♪聡明な投資♪ が肝腎なのですよ。

投稿: 黒山椒 無躇 | 2019年2月15日 (金) 19時55分

石破様、こんばんは。北方領土問題問題でわが国固有の領土とは江戸時代以降の話ではないかと思われます。それ以前は、国家とは言えないまでも北方民族が住んでいた場所で、ロシア人も住んでいた時期があると思われます。それは竹島にしろ尖閣諸島にしろ同じだと思います。歴史はそれぞれの国によって見方が違い、強調している部分が違うので歯車がかみ合いません。日本史は天皇家に都合の良いように書かれていると聞いたことがあります。何を中心にしてみるかで歴史は大きく変わって見えます。客観的な視点を持って国際社会で友好条約を結んで行ってもらいたいです。石破様期待しています。

投稿: hitomugi | 2019年2月15日 (金) 21時22分

石破閣下

 ポンコツモデラーのポンコツコメントです。

 素晴らしくあらまあな総理とか、某国の大統領たちによる政治が広く蔓延しているのは何か意図があるのではと考えます。一つは政治に対する関心を失せさせてしまうこと。二つには政治を考える習慣(既に無いかも)を失せさせてしまうこと。三つにはどんな決定にも抵抗せず従ってしまうこと。そして社会全体に無力感を蔓延させてしまう、絶大な破壊力の行使を許させてしまうこと。国民から夢や希望を奪う天才たちの無法ぶりには参ったものです。どうしましょう・・・。そうですね、好きになりましょうか。ぽんぽこ総理と大統領三人組(トランプ、プーチン、ムン)に金将軍たちを。
 むちゃな事を言うようですが、取り敢えずそう考えると、ぽんぽこ総理の無茶な因縁・こじつけ改憲理由も「その暴論が素敵」とか「惚れ惚れするような無茶振り」と声援を送りたくなります。あるいは「ヨッ、地方自治体いじめ」と掛け声をしたくもなります。まあ本当にそんな声援を送れば、からかうなと怒られるでしょうけど。これは憑き物落しとして行われている呪術の一つです。よろしければお試しください。「愛語よく回天の力あることを学すべきなり」といえば仏教になります。
 ふざけている訳ではありません。なぜならば、いざと言うときに最大限の力を発揮するための準備法でもあるからです。指導者の心得として、相手が力を出しているときに最小限の省力化した力でかわし、出し終わったときにトドメを刺せば、無理なく打ち破ることが出来ます。そのコツを掴まず、いつも最最大限で戦っていては直に息が上がってしまいます。勝負事は長い戦いです(これは某氏の受け売りです)。
 軽いタッチになりました。らんぶん・乱筆お許しください。

投稿: 野村 嘉則 | 2019年2月15日 (金) 21時27分

>ロシアはそのように甘い国では全くない。
この一文を全ての国民が共有すべきですね。
二国間の約束事すら関係無い。
すぐ東にも同じような友好国(?)がありますが。

日本も貪欲に、何が何でも取り戻す姿勢を見せなければなりません。
そのためには、24時間で4島を制圧出来る戦力を基軸に整備すべきです。
強力な洋上火力は、海洋法を守らない国に対する牽制になり、
洋上輸送力は、次の大震災に備えた支援物資を運ぶ手段として十分なものです。
ロシアは日本の戦略に対抗して北方領土で大軍拡をやります。
地の利はどちらにあるのかは明確ですから、10年もあれば決着が付きます。
急がば回れ!

投稿: 軍師 | 2019年2月15日 (金) 22時51分

表題(目次)  19年インフレ・円安要因の意味と実態に関する再検証
表題(目次)  付録資料、19年予定される値上げ商品の概観

石破先生へ

今週も週末がやってまいりました。今年消費税増税があり、また、インフレが円安要因になることを過去の資料で明らかにしました。そこで今週のお題は、「インフレ・円安要因の意味と実態に関する再検証」と題して、考えてみたいと思います。

(要約)過去の資料からインフレ化による円安政策の価値を再検証した。

(本文)
 まず、過去の資料の内容から検討してきた、【円安】、【インフレ】に関する影響、等の「仮設」「想定」といったものの再検証を列挙してみたいと思います。

〇 【インフレは円安の重要要因である】
日銀によると、「円安」と「インフレ」は、原因と効果が相互に拡大を促す関係になっており、原因を一方に固定して考えるのは、危険な様です。
 ただ、月間~年間の中長期の要因において、日本のインフレが円安の重要なというか、決定的な要因になる可能性は極めて高く、この意味では「円安」を引き出すために、作為した「インフレ政策」を行うことも、ある程度は考えられる様です。

〇 「調整インフレ」の禁じ手はやるべきではない。
「国債等の対価として資本生成を行う」、つまり、日銀が緩和策で買い入れた国債の対価としてメガバンクから支払われた資金を、現行の様に、日銀当座預金に張り付けることを辞めてしまい、そのまま市中に流通させる様な「資本生成」つまり、「劇的な調整インフレ政策」を取ると、その副作用は、国内庶民の社会生活を破壊するほどに凄まじいものになる様に感じており、これは禁じ手で、絶対やるべきではないと思っています。
 戦後、実際やって、失敗した例が、アフリカのジンバブエである様です。完全なハイパワーインフレで貧困化が爆発的な勢いで進んだ様です。

〇 目標は、市中の「消費需要マインド」を軟化させることだろう。
貨幣を持った消費者は、大きく分けて、2つの選択肢をもつことになります。1つは貨幣を使って、購買を行い「消費」をすること。もう1つは貨幣を「保管」して、将来のために「貯蓄」することです。「ギャンブル依存症」「アルコール依存症」等、人生を崩壊してしまうほど何らかの嗜好に対して、病的な「消費」に拘泥される人を除き、普通は「貯蓄」の方が、合理的、先見的に消費者の将来欲求を満たすものと将来不安に備えるものを、「必要最小限」貯蓄しつつ、その他、は消費に回すのが普通だと思います。
 問題はこの中で、「将来不安要因」が過度に大きくなりすぎて、消費が低迷して、内需が落ち、成長率が低迷することでしょう。
 これを打破するためには、いくら合理的な説明を繰り返しても効果は薄く、むしろ、食料品やエネルギーを初め、人生設計上回避できない様なサービス関連を含み、値上げが国内で一律に近いくらい行われ、その差額で得られた資金で新たな消費が起こったり、或いは、庶民感覚でも、固定的に節約を決め込んでいる人でも、強制的な消費が大きくなれば、「より節約する」という気持ちとともに、「前から我慢していた対象にも、今回はついでに購買消費してみようかな?」という考え方のパターンに柔軟な変動が起これば、消費者の中での、マインドの柔軟化から、消費が加速され、インフレ傾向が加速するという考え方です。
 実際、18年の9月は、過度の猛暑のために、野菜の収穫量が減り、価格が上昇しましたが、従来の経済学上は、「消費低迷」となりそうなところ、「野菜は必需品であったために、逆に例年以上に野菜の売り上げ高が上昇し、他の商品の購買意欲もより旺盛だった」ということもあり、消費活動を促すマインドの変化のためには、「強制的な値上げ」も必需品であれば効果的であり得ると言うような、「悪魔の様な経済常識」がある様です。
 問題は、この強制的な値上げ過程で、将来不安を助長する様な要因が極力回避できれば、なお、好ましいとは思います。

〇 【円安は現状内需の最も強力な要因】
 このことは、散々、「第一次所所得収支の中の証券投資収益の増減率が、国内スーパーマーケットや百貨店の売上高との連動性が高く、この連動制には、海外への直接投資や日経平均、公共投資額、貿易収支などの要因は、第二次安倍内閣組閣以降のデーターを見る限りおよばないことが明瞭だった」と記載してきました。証券投資収益は、米国債の利子益、米国株の配当益、新興国債券の配当益などでしょうが、これが為替と連動しているのは、外国通貨建てなので当然で、個人の利益に直接影響するだけでなく、例えば保険会社の生命保険、傷害保険、等の配当は、保険会社が如何に証券投資収益で儲けたかに依存する傾向が強かったりして、これが他の要因より優れて家計に影響してきたことは、その規模の大きさとともに明らかだということです。

〇 円安に影響を受けやすい、【証券投資収益】の拡大は人口減少さえ阻止し得る。

《住民千人当たりの出生数(住民基本台帳ベース)》で、2000~2017年の資料を見てみると、右肩下がりの強固な傾向があるなかで、前年より出生数が逆に増加している年が、3年間だけあります。

2006年、2013年、2015年の3カ年です。

これと、証券投資収益、及びその前年比増加率の関係を一覧表にすると以下の様になります。


年   (億) (率)

2000 54,541  10
  01 63,075  16
  02 64,113  2
  03 69,793  9
  04 77,554  11
  05 94,268  22
〇 06 110,281  17
  07 123,259  12
  08 101,233 -18
  09  87,995 -13
  10  91,870  4
  11  94,259  3
  12 97,058  3
〇 13 109,083 12
  14 114,463  5
〇 15 117,830  3
  16 100,536 -15
  17 102,848  2

・06年は増加率が2桁であったのが3年間の継続の後でした。
・13年はアベノミクス開始年度ですが、過去5年間の増加率マイナスないし1桁を一気に挽回した増加率2桁の年でした。
・15年は額面で統計資料上最大の証券投資収益があがり又、円安に大きく振れた年でもあります。

この様に、一時的にも人口に影響する出生率が上昇を示せる様な年は、証券投資収益が少なくとも堅調な円安傾向のある年であるのが、必要条件となってきたのが、近年の状況です。

〇 18年各月の証券投資収益とスーパー売上の対比
(まず、お断りしておきますが、6月の証券投資収益は統計上の問題で、過去4年位は、マイナス値が自動的に積みあがっており、これは、誤差と見るべきと推定しております。)
  18年の【月】、【証券投資収益(前年同月比額面)】、【スーパー売上(前年同月比率)】
は以下の通りです。(証券投資収益は「財務省国際統計」から、スーパー売上資料は「チェーンストア協会資料」から転載しています。)

1 530 100.6
2 118 101.3
3 -393 99.9
4 676    98.8
5 -483 97.7
6 -2854 100.1
7 952 101.5
8 -381 100.1
9 -644 101.9
10 -69 99.3
11 -538 97.5

6月以外でも、9月は猛暑で野菜等の生鮮食料品が高騰したが、必需品であるために購買額が増えたということ、さらに猛暑のための倦怠感から自分で料理するより惣菜を買い求めたい需要が伸びたこと、またこの時期、さんまの豊漁があり、薬味の大根とともに需要が大きくなったという特殊要因があると説明されています。

この様に各月までミクロに見るのはなかなか難しい面もありますが、概ねの傾向と、年度での比較では、まず間違いないほど連動している点は、強調すべきです。(過去、何回も掲載しているので、ここでは、年度比較は割愛します。) 

〇 円安時における「闇株新聞の物価上昇、消費低迷説」とは?
 これは証券業界で広く言われてきたことですが、為替が円安になると、エネルギー、食料品という輸入商品価格が国内で上昇して、家計を圧迫して、消費がどんどん落ち込むという説です。しかし、私は、これは、「極端な程度の発生」が条件であり、少なくとも、第二次
安倍内閣成立以後の12年末以降、かならずしも、この様な傾向が顕著になったことはまれであった様に思います。ここのところの要因は、上記の「証券投資収益」による要因が大きいと感じるからです。
 また、この円安による窮乏期でも、必需品等の売上高が上昇して、マインドが改善されて逆に消費が伸びる、「例外的な事例も起こり得る可能性がある」ことも付記しておきます。

〇 「円安」は輸出産業業種企業の収益を増加させて、貿易収支改善になる
 現状米国の保護主義的動きが最大のものですが、新興国などでも数量をどんどん増やすことが、対象国のドメスティックな産業育成の当該国の施策に反することになるため、収益性を重視した対外輸出が輸出企業の課題になりつつあります。従って、この様な状況から、輸出収益を確保していくためには、円安基調が、国内企業の収益に直接好影響であるから、こちらの外需面でも、円安は選好され易いということです。
 これは、過去の資料で強調したように、「趨勢的な第一次所得収支の膠着・安定性」や「貯蓄が国債価格安定の前提」であることから、経常収支に与える、今後の貿易収支の影響が顕著になってくるという現実から、如何に財政にとって、円安政策の貴重さが強調できるでしょう。

【経常収支】=【貿易収支】+(所得収支)
【経常収支】=【財政収支】+(貯蓄)

◎ 結論
 以上見てきたように、「極端に陥ることがなければ」物価上昇による円安化政策は、「害が少なく得る物が大きい献策」であるという認識をより強くしております。


付録資料、19年予定・実施の値上げ商品の概観(今後増える可能性も十分在り!) 
○ スターバックスコーヒージャパン 2月15日 10~20円
○ マルハニチロ 3月1日 サバ缶詰 7% 
○ 赤木乳業 3月1日 ガリガリ君アイス 8.3%
〇 日本水産 3月1日家庭用すり身製品5~10% 業務用食品3~13%
〇 紀文食品、紀文西日本 3月1日 魚肉練製品、中華惣菜、水物、他 5~15%
〇 シマダヤ 3月1日生麺、チルド食品3~10%
〇 明治 3月1日より 市販アイスクリーム 6.1~10%
〇 森永乳業 3月1日 家庭用アイスクリーム 7.1~12.5%
〇 森永製菓 3月1日アイス 6~7.6%
〇 江崎グリコ 3月1日アイス 7.1~7.6%
〇 ロッテ 3月1日アイス 6~7.6%
〇 日本製粉 3月1日 オーマイ冷凍食品 5~13%
〇 ニチレイフーズ 3月1日 冷凍食品 3~7%
〇 味の素冷凍食品 3月1日 335品種 2~10%
○ 壱番屋 3月1日 カレー外食 13~21円
〇 日本英語検定協会 19年度 検定料金約13~26%
○ 東武タワースカイツリー 4月1日 展望台入場料10%
○ 森永乳業 4月1日 デザート、ヨーグルト他、3.0~8.3%
○ 明治 4月1日 牛乳・ヨーグルト他 1.5~4.7%
〇 味の素 4月1日 調味料(コンソメ)7~11%
〇 味の素 4月1日 家庭用食塩 5~10%
〇 コカ・コーラ 4月1日 清涼飲料 6~10%
〇 日清食品チルド 4月1日 チルド麺 3~9%
〇 公益財団法人塩事業センター 4月1日 6~18%
〇 東洋水産 4月1日 生めん類4~9% チルド麺類3~6%
○ オハヨー乳業 4月1日 プリン・ヨーグルト 5~8.7%
○ ダノンジャパン 4月1日 1.6~2.3%
○ 高梨乳業 4月1日 牛乳、ヨーグルト、クリーム、チーズ2~7%
○ 江崎グリコ 4月1日 牛乳、プリン、ヨーグルト3~8%
○ 雪印メグミルク 4月1日 市販2.2~6.1% 宅配1.7~4% 
○ アサヒ飲料 5月1日 ペットボトル20円
○ キリンビバレッジ 5月1日 915mLペットボトル1律20円
〇 サントリー食品インターナショナル 5月1日 ペットボトル20円
○ 大塚食品 5月1日 大型ペットボトル 20円
○ 日清食品 6月1日 カップ麺、チキンラーメン、4~8%、4年半ぶり値上げ
○ 伊藤園 6月1日 2Lペットボトル生鮮飲料、20~80円 
○ ハーゲンダッツ 6月1日 アイスクリーム、7.8~9% 
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
という具合で、10月の消費税増税2%の前に、すでに、大規模なブルドーザーを動かしている様な感じで、これだけ必需品等の値上げがあれば、インフレ進行もうなずける、よって円安か?とも思いますが・・・・!

今更、2%に拘る野党の政府批判が虚しく感じることもありますが・・・・?
(山口達夫 記)

投稿: 山口達夫 | 2019年2月16日 (土) 02時36分

早野龍五を国家が刑事訴追せず社会も今の生ぬるい指弾ですませてしまった場合、将来において「日本人全体の責任」として追求されるのは100%確実。戦争責任と同じ。自分達がとぼけてすませておいて「日本人全体の責任って言われても」という訳にはいかない。
日本人は、どうしても「自分達の手で追求しなければ自動的に日本人全体の責任として問われる」という簡単な理屈が判らない。
太平洋戦争のときみたいに冷戦を利用して誤魔化す構図が今度はない。
太平洋の汚染や子供の病変は私達国民の責任です。
さらにインターネットの言論まで規制しないでください。
こんなの駄目です。

投稿: 今の日本は駄目です | 2019年2月16日 (土) 02時36分

私は今の平和憲法を守るべきだと考えます。
平和憲法は重要な外交カードであり、自ら捨てるべきではありません。
戦争に参加させられそうになった時に、押し付けられた憲法だというなら尚のこと、戦争に参加しちゃ駄目と言われたからしませんとした方がよいと思います。
自衛隊についても、イラク戦争に派遣したことの方が問題であり、軍隊ではないので戦争に関わりませんとすべきだと思います。

投稿: 護憲です | 2019年2月16日 (土) 03時10分

ご紹介の書「官邸ポリス 総理を支配する闇の集団」
そのアマゾン・レビュー→ https://amzn.to/2TNWwkQ 
(例の通り、紙の本は字が小さくて読めませんので‥w)
⇒この手の告発本としては総体的に評価が低いのが興味を惹く。
逆に、石破さんがその書籍に興味を惹かれた点も興味深い。石破さんが≪嘆息・慨歎の極み≫と仰るからには実態に通じるものがあるのでしょう。
愚者の想像では、この本の告発のポイントは、人気TVドラマ「相棒」で繰り返し描かれている ≪警察官僚上層部の愚図:個別最適、打算、保身、組織防衛など≫が主題なのでしょう。官邸ポリスに狭く限定される謂れはない。そもそも、官僚にせよ民僚にせよ、「黴症候群」とはそんな強い伝染力を持つ症状なのだから‥。
⇒≪ネトウヨ好みの本≫という評価も混じる。その真意は皆目不明ですが、醜悪な実像にネトウヨは共鳴する存在だと?(嘲笑)
その≪警察官僚上層部の愚図≫は、愚劣蒙昧である点で、巷にうようよといるネトウヨ連中と相性が好い。勿論、日本会議メンバーを裏舞台とは云え政治の舞台に引き上げ、ネトウヨを巷に解き放った安倍Monkey一座とも相性はバッチリ!だ。それ故に、≪嘆息・慨歎の極み≫という言葉になったのでしょう(ほゞ間違いないw)。

投稿: 黒山椒 無躇 | 2019年2月16日 (土) 14時09分

     ≪久方ぶりの“Integrity”≫
偶々ネット上で行き逢った経営論者ピーター・ドラッカーさんの名言の引用「マネジメントの要諦は真摯さ(integrity)にあり」。
原文はこれでしょうか(↓)。仮にYesなら、英語版と日本語版の間には深さを含めて太平洋ほどの開きがある(微笑)。
The supreme quality for leadership is unquestionably “integrity”. Without it, no real success is possible, no matter whether it is on a section gang, a football field, in an army, or in an office.
(但し、これはD.D. Eisenhowerの言だという情報もある)
⇒ “Integrity”にも意味や要素は様々あり、通常に訳される≪真摯さ、誠実さ≫なども重要要素なのですが、その根っ子を探れば、 ≪深い教養、広い見識、歴史を含めた永い視線、正義感など精神的な逞しさ≫ なども重要でしょう。≪規範を守護する剛さ≫も。
因みに、その反対語で言えば、「英語ならStupidの一語日本語なら「卑やしさ(卑怯卑劣卑屈)、愚昧、罔さ」が挙がるでしょう。
⇒端的に言って、極東の島国の≪人型の愚猿≫には“Integrity”の欠片さえ備わる道理はないのであって、口先だけの軽口や食言詭弁強弁(有態には全てが嘘)として吐いているに過ぎない、キッパリ!≪人型の愚猿≫にはその反対語がピッタリと当て嵌まる。
⇒付録:University of Notre Dame :What is Integrity? https://ntrda.me/2SIqdYk  ≫When it comes to having integrity, small wins often matter more than grand commitments.
まあ、これが複雑で深遠な”Integrity”の全貌ではないのは当たり前ですが、その一つの要素を表わしているのだろう‥と曖昧w。
「日常的な細部にこそ神は住まわれる」のだと。「私が総理大臣として、長年のこの懸案を解決する!」なんて、功名心に駆られ、一発逆転の猿芝居を打ち続ける輩にはIntegrityの欠片もないとw。

投稿: 黒山椒 無躇 | 2019年2月16日 (土) 14時11分

昭和30年生まれ。石破さんより2つ歳上 まもなく64歳になります。貴方とは想いの違うところも有りましたが今回のお話は大いに同感であります。全ての議員の思いを聴いた訳ではありませんが貴方ほど分かりやすく理屈の通った言葉を聴いた事は一度もありません。これからも変わらず気骨ある国会議員でいて下さい。子や孫達 日本を憂いています。

投稿: 斉藤憲治 | 2019年2月17日 (日) 00時36分

東洋経済:生から惣菜、陰の主役=新技術の樹脂
https://toyokeizai.net/articles/-/264660 
⇒善いですねえ。技術的にはInnovationとは呼べなくても社会的&文化的Innovationと呼ぶに値する。ビジネスとしても世界の一部に市場を拓き、日本の新技術が浸透できるだろう。
但し、新素材とは云え使い捨ての樹脂容器のまま食しては ≪空腹を満たすだけのジャンクor餌≫に見えて仕舞うし、心が貧しくなる惧れがある。
高価なものではなくても“お気に入りの陶器等”に載せるor入れ替えて、取り皿も使って、 ≪上等な食事≫を楽しむ心掛けが欲しい。箸もエコを害する割り箸ではなく“My箸”を‥、また箸の握りも安倍Monkeyのような鷲掴み(猿掴み?)ではなく、人間らしく上品に美しく使って欲しいところです。

投稿: 黒山椒 無躇 | 2019年2月17日 (日) 13時42分

     ≪≪人型の愚猿≫の振る舞い≫
リテラ:これこそ拉致問題の政治利用だ。安倍政権が拉致被害者の生存情報を隠していた!https://bit.ly/2GNzE1p 
⇒あらららっ!と驚く勿れ!!今更の噺だ罠。≪人型の愚猿≫には、国家国民に慶ばしい成果はなにもなく(一部にカンフル剤や疑似餌に悦んだ向きはあるがw)、愚劣で卑やしい(卑怯卑劣卑屈な)振る舞いは、何でもありなのだ世。
それにしても総裁3選後、スキャンダル噴出です我奈~ ≪汚い猿の汚い尻丸出し≫ だ是~。総理総裁を続けてきてあの総裁3選を後悔しているかって??≪人型の愚猿≫を舐めたらあかん是世!

投稿: 黒山椒 無躇 | 2019年2月17日 (日) 13時43分

【トランプ政権の人事問題】

 トランプ政権の閣僚はもしかすると最後まで残る閣僚はペンス副大統領だけになるのかもわからない。人事の移動がありすぎて、或は、政権発足後未だに空席になっているポストがありすぎて、その行方が判然としないような気がする。
 またしても、予定していた候補人事が空席になるという報道記事があった。
『【ワシントン時事】トランプ米大統領がヘイリー前国連大使の後任に起用することを決めていたヘザー・ナウアート国務省報道官(49)は16日、大使指名を辞退する意向を明らかにした。』

 後任がすんなり決定しないというのもこの政権の特徴である。しかし、小浜政権時代と違って大使が襲撃されるという事態が一つもないのは、大きな特徴である。
 駐韓米国大使は命を落とす危機があった。駐リビア米国大使は殺害された。他にも中東では負傷した大使がいたはずである。
 駐韓大使に軍人出身者をあて、襲撃に備えているのかもわからない。リビア大使館はその後どうなっているのかよく解らないが、そう云う事件がなかった我が国でさえチェニジアのチェニスに大使館業務を移動しているようなので米国もそういうような形態をとっているような気がする。
 大使がいないのはなんか納得できる。命を粗末にしたくないというのは大きな理由になりますね。
 それはともかく、米国民主党政権時代の外交から大きく流れが変わったのは間違いがない。金氏朝鮮などは戦略的忍耐政策をとっていたおかげで、金氏朝鮮に核兵器とミサイル開発を許してしまう結果をもたらした。これははっきり言うが大きな間違いであり、失敗と云ってもいい。これに比べると目に見える効果としてはミサイルの発射が無くなり、核実験はなくなった。但し、彼等はミサイル開発と核開発は捨てていないと云う事が改めて確認されたと言えそうだ。
 非核化については無駄に時間を稼ぐばかりでその実効に着手しない姿が明白になった。誰がどう見ても彼等は核兵器を捨てる気がないと告白しているのと変わらない。まあ、小浜政権との違いが目に見える形となっている。

 トランプ政権の値打ちが試されるのは今月末の行動である。数少ない政権スタッフは、非核化について、より鮮明な政策を掲げているのであるがボルトン氏やポンぺオ氏が支える政権になっているのかどうかが試されることになる。

  シナ帝国との交渉もトランプ政権の大きな特色である。これも前政権にはなかったことである。
  貿易戦争は米国の勝利が目前である。まだ少し時間がかかるように見えるが、過去にない勝利が確実なものになるような気がする。

 それはともかく、国連大使がいない事には解決に時間がかかる問題はある。国連決議違反の韓国を追い詰める作業である。シナ帝国との貿易戦争にも必要になる場面があるだろう。シナ帝国の通信会社の要人の扱い他である。

 まあ、なにかと大変なトランプ大統領である。朝鮮半島の非核化だけでも達成出来たら、ノーベル平和賞受賞も夢ではない。小浜氏が口先だけで受賞した賞である。実効のある行動が実現すれば小浜氏よりはるかに値打ちがある。

 既に推薦文を書いた安倍氏だけでなく、我が国国民の多くが推薦文に名前を連ねることになると思う。それぐらい値打ちのある政治手腕だ。

投稿: 旗 | 2019年2月17日 (日) 16時41分

【堺屋太一氏逝去す】

 日経新聞に記事があった。
『政府は15日の閣議で、8日に死去した元経済企画庁長官で作家の堺屋太一(本名・池口小太郎)氏を従三位に叙すことを決めた。』

 だから、これ以降は薨去になるのだろう。
 戦後において三位の位を叙任した方は200余名を数える。堺屋太一氏は、従三位になる前の位階がないようなので、従三位から始まることになる。死後贈与であるが我が国は律令時代の名残があるので死後何十年も経ってから位階が上がることもある。
 例えば、戦国の雄、織田信長は最晩年の官位は従二位 右大臣。右近衛大将兼任なのであるが、亡くなる4年前に辞任しており、前の右大臣。右近衛大将兼任と云う事になるが位階の返上はない。これも死後4か月後には従一位太政大臣を贈位贈官。その後、335年後には正一位を贈位と云う事になる。この上はない。
 官位は意味がなくなったが位階は、我が国の文化になっている。国に尽くした人を祀る一つの手段である。本人がどう思うのかどうかは関係がない。政府が勝手に祀る手段になっている。なんとなくその人の遺徳がしのばれると解する人もいるかもわからない。順位を付けられることを嫌う人もいると思う。まあ、どうでもいいと思う人もいるだろう。

 堺屋太一氏は立派な仕事をした人である。その功績は従三位としての価値があると政府が認めたことになる。だから仮に、生前に叙されておれば「薨去した」と読まれることになったはずだ。

 まあ、普通はこれも死後贈与の例が多い。政府はもったいぶるのである。

 戦後の従三位には実力者が目につく。黒澤明や東レの前田 勝之助等、政府はしっかり人物を見ているのが解る。堺屋太一もその仲間になったようだ。我が国には彼のような立場の人がなかなか出てこられない。実力が伴わない人が多いからである。本当に能力のある人が従三位になるのだろう。思い付きで成りあがった人ではない。考え抜いた末の発言が多い人だったそうだ。

 ご冥福をお祈りいたします。 

投稿: 旗 | 2019年2月17日 (日) 18時25分

【老人が頑張ると誰が注意するのだろう?】

 AFPの記事に注目してしまう。
『【2月17日 AFP】米上院のバーニー・サンダース(Bernie Sanders)議員(バーモント州選出、77)が2020年米大統領選への出馬を表明する動画を撮影していたと、米政治専門メディア「ポリティコ(Politico)」が16日、報じた。

 立候補表明者が相次いで既に混戦の様相を見せている次期大統領選に、サンダース氏も参戦する計画があるものとみられる。ただ現時点では、実際に動画が公開されるのか、また公開されるなら時期はいつかなどは不明。ポリティコは以前に、サンダース陣営が幹部スタッフの採用面接を行ったとも報じている。』

 まだやる気があると表明したいのかもわからない。ヒラリークリントン氏も同じような記事が出たことがある。

 まあ、マレーシアの首相のことが頭にあるのだろうと思う。
 マハティール・ビン・モハマド氏は、今年の10月には94歳になられるそうだ。1925年生まれである。日本で言えば大正14年生まれだ。私の亡父と同年である。しかし、亡父はあの世に旅に出て4年だ。戻ってくることがない。
 マハティール・ビン・モハマド氏にあるのは驚異的な生命力である。東南アジアの社会で首相をやると云う事は名誉職ではないだろう。体力気力が付いていかない事には話にならない。それが米国他に影響を与えているのかもわかりませんね。状況は異なるがサウジアラビアの国王もまた超高齢で王に就任された方である。
 サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール=サウード国王は現在83歳である。
 我が国の天皇陛下とは違い政治的な権力を持った国家元首である。だから国王就任後の3か月後に『勅命を発し、皇太子兼副首相のムクリンを解任し、副皇太子兼第二首相のムハンマド・ビン・ナーイフを内務大臣と政治・安全保障評議会議長を兼ねたまま皇太子兼副首相に昇格させ、息子のムハンマド・ビン・サルマーンを国防大臣と経済開発評議会議長を兼ねたまま副皇太子兼第二副首相に昇格させた。』

 つまり、人事権を行使されたのだ。政治的な役職を兼ねた人事の移動である。我が国ではできない。これは英国でもできない。英国女王は日本で言えば昭和2年生まれの方である。今年92歳だ。我が国の今上陛下と同じように国家元首であるが政治的な権力の行使はほぼない。しかし、超高齢者であられる。そして元気だ。皇太子が70歳を超えられた。まあ、仕方がない。

 世界的に元気な老人が活躍していることも事実である。若い政治家とは何歳を指すのか解らなくなりそうだ。
 これから先において、米国で40歳代の大統領が現れることがあるのか?

 我が国で40歳代の首相が誕生するほうが難しいかもわかりません。

 マハティール・ビン・モハマド氏は凄いとは思いますね。万が一というより、あの年齢では10のうちの一つと云ってもおかしくない事態だ。何かあれば後継者が混乱する。大変な気がする。そして、それが突然起きそうな気がする。はっきり言えば、お迎えがいつ来てもおかしくない年齢だ。

  国民は不安に思わないのだろうか?
 また、高齢になると子供の云う事を利かなくなる。何度も同じことを言わせることになる。 まあ、記憶力がダメになる。私もそれで父親には苦労した。本人はしっかりしているつもりである。最晩年は認知症ではないかと思うほどしっかりしている日と、ボロボロの日の落差があった。しかも、本人は息子が騙していると言い出すのだ。そう云う事が政治の世界で起きれば大変な事態になる。そういう不安が大きい。

 亡父もアクセルとブレーキを間違う事があった。幸い事故にはならなかっただけである。自動車のカギを見せないようにしたことでいつの間にか乗らなくなってくれた。自分の方から気が付いて乗らないようになったのかもわからないが何とも言えません。老人に意見をするのは難しい。それが大きな不安ではないかと思ってしまいますね。大変な社会の到来です。

投稿: 旗 | 2019年2月17日 (日) 22時53分

石破さん、先日の私の投稿にこたえていただいた格好になり深謝申し上げます。日本国民として、北方四島について一切妥協も譲歩も、交渉もしないという態度こそ正しいと考えています。かの地がわが国固有の領土であり、不当に占拠されたものだという前提を壊して、何の有効治ようやくかという信念を決して変えてはいけないとの思いを改めて強くします。
同じことが、核不拡散にも適用されるなら、半島の非核化も、まず北ありきとなるでしょう。変えてはならない本質は変えてはならない。そこから始め事に何の躊躇いが有るでしょう。政治は常に、信念を曲げないことから始めなければ正義は失われます。
総理大臣が、歴史に名を残したいという卑近な願望によって判断を誤ってはなりません。どうか、適切なご判断をお願いします。心からのエールを送ります。

投稿: かもしれません | 2019年2月17日 (日) 23時06分

朝日:石破氏、堰きを切った首相批判 https://bit.ly/2ttoSWe 
①安倍の演説にかみついた
②『悪夢のような民主党政権』に
③企業の利益が史上最高と言われることに
④自衛隊の募集に協力しない自治体があるという論法に
⇒石破さんの姿勢に変化があるのは、例えばこのブログの行間にも読み取れるのであって既知のことだが、「堰を切る。噛みつく」と言うには未だ、生温いし厳しさが足りないし甘い。
国家の危機には十分なご認識はあるのだろうが、未だ安倍Monkeyが≪人型の愚猿だ≫という認識に欠けておられるのだろう。四方を眺めて自重しておられるだけなのかも知れないが。
⇒朝日新聞も今日(2/17)付でこれを記事にするなら、関連情報としてこれ(↓)も付く加えていれば褒めて上げたのに!(微笑)
≪安倍Monkey、トランプGorillaの依頼を受けてノーベル平和賞に推薦≫ と。
≪極東の島国が米国に隷従しているから、(安倍)Monkeyも(トランプ)Gorillaに隷従する無様を曝すことになるのだ≫と。
≪まあ、独立国でありたいのなら、日本として、先ずは、安倍Monkeyを権力の座から引き摺り下ろすことが肝腎だ≫と。

投稿: 黒山椒 無躇 | 2019年2月18日 (月) 09時14分

だから安部さんがロシアに行ったり、プーチンが日本に来たりは税金を無駄使いするだけだ!友好関係は四島が日本に返してらすればよい。日本は世界に配信してロシアは卑劣な方法で四島を奪い取った、と毎日いいつずければロシアも苦痛になって、必ず四島は日本に帰ってくる。それまではロシアから品物は買わないほうがよい。

投稿: 譲原宏 | 2019年2月18日 (月) 11時26分

石破先生


お疲れ様です(。・_・。)ノ

私は頭はよくないですが、北方領土って、法律論から言えば先生のおっしゃる通り日本の領土となります。しかし第二次世界大戦(ヤルタ会談など)を背景に考えれば、アメリカには沖縄、ソ連には千島列島…つまり分割されたわけで歴史的背景が戦争となります。

日本は悲しいかな敗戦国。もちろん四島一括返還されれば解決されるのはこの上ないわけですが…

◎戦後70年以上経過して、日本人として、国境を接するロシアとの事案を解決するか?しないのか?

こちらの方が重要なのでは?と思っています。

解決しないならこのまま。北方領土は解決しないでしょう。

解決するなら、交渉過程でどうしても妥協は必要ではないでしょうか?

あと解決するにしても、アメリカが背景にいる。これは日本国民も理解しておかなければなりません。

私は個人的意見として、帰属は別にしても、北方領土にお住まいになっていた方々が、せめて自由に故郷に行き来できるくらいはなんとかしてあげたい気持ちです。

北方領土は一部立ち入り禁止区域があるようです。でも立ち入ることができるように、少しでも自由往来させてあげたい。これは実現可能ではないでしょうか…。

時間は限られています。


春になります。先生もお身体に気をつけてください。

(=⌒ー⌒=)

投稿: 哲郎 | 2019年2月18日 (月) 19時12分

石破先生

今晩は!!。
連日、国会審議に臨まれ、週末には地方への講演もこなされて大変お疲れ様であります。
小生は先生と同郷、鳥取県出身の者であります。
先週の衆議院・参議院の予算委員会が終わり、本日より、「毎月勤労者統計方法の不正」の集中審議が始まりました。
殆どテレビ中継を見て居ますが、野党からの追及は厚労省官僚による毎勤統計の不正が、官僚のみだけではなく政府官邸より統計手法への介入があり、アベノミクスが成功しているように見せる為、統計数字を都合の良い数字に意図的に弾きだす「アベノミクス偽装」ではないのか?との追及であります。
その為、2015年より2018年の正式な統計方法への修正に至るまで、時系列の政府官邸の関わりの説明を求めて居ます。2015年当時、元総理秘書官であった中江氏は参考人招致の中で、統計手法への問題解決と称して、当時の統計方法改善委員会への介入を認めて居り、官邸としての介入があった事を認めています。

しかし、安倍総理本人は昨年の加計学園事案と同様、柳瀬元秘書からの報告は何も無かったと述べた事と同じように、当時の中江秘書官の厚労省官僚の統計への介入は何も報告を受けて居ないと述べて居ます。又、加計事案と同様「知らぬ存ぜず」の逃げの一手であります。
総理秘書官が、総理の意向を知らぬまま行動する筈が無く、総理へ何も報告していないなどあり得ない事は一国民の小生さえ分かる事ではありませんか?
第二次安倍政権発足以来、総理自身は事ある毎に、「雇用も増え、名目賃金も上がった。もはやデフレではないと言える迄となった」と述べていました。しかし、国民の日々の生活に於いて、給与所得者もアベノミクスにより賃金が上がったとの実感はなく、物価の上昇ばかりが目立ちむしろ生活は苦しくなったと感じている台所を預かる主婦層、年金生活者の実感であります。
国民もデフレマインドのマイナス思考より少しは脱却出来たものの、雇用が増え「名目賃金」が増えたと言うその裏の実態は、家庭の主婦層、及び高齢者が生活が苦しくなり働かざるを得なくなった為、派遣労働者及びアルバイトの人口が増えました。その為、名目賃金の総額が伸びたと言う所であります。

しかし、本日の野党議員よりの指摘がありましたが、我が国の人口は数年来減少しているにも関わらず、逆に少人数世帯の数は増加しているとの事です。
名目賃金が上がってもそれに物価上昇を掛けて算出した「実質賃金」が下がれば、貰って使うお金の「値打ちがない事」であります。
毎勤統計調査の目的は、実質賃金で語られなければ、何ら意味がないではありませんか?
又、少人数世帯化が進めば「独りより二人、二人より三人、三人より四人と同居家族が増えれば増えるほど、生活費の占める一人当たりの割合が少なくなるものであります。田舎でも「独りの口は養い難いけれど、二人口は何とかなる」とも言われていました。これは給料の少ない若者に、結婚を渋るなとの忠告でありました。

止まれ、安倍総理の政治感覚は国民の生活実感よりまるっきり乖離してしまい、その政策は国民目線より見れば全く信頼に足り得ません。
余談ながら、先日来パソコン動画によって昔の激動の戦国時代の映画をよく見て居りますが、その中で「二人の半兵衛」との題名の豊臣秀吉の軍師となりました竹中半兵衛重治の「天下は天下の為の天下であり、一人の天下に非ず」との言葉があり、織田信長ではなく、秀吉による天下の為の天下統一を夢見た生き方に痛く感動しました。
色々思いつくまま前後して述べましたが、今回の国民の信頼を大きく裏切る毎勤統計不正事案は、安倍総理を始め政官挙げての政権運営保持と官僚の保身ゆえの不正がいみじくも暴露されてしまいました。先日実施のFNSの世論調査によれば、国民の78、9%が納得出来ないと答えています。
何時もの事ながら、安倍政権の出鱈目ぶりには、「怒り心頭」の思いであります。

投稿: 桑本栄太郎 | 2019年2月18日 (月) 21時05分

   ≪NHK上田良一会長‥2題≫ その1
安倍晋三に忖度しまくりNHK「受信料払わん!」の猛抗議
https://taishu.jp/articles/-/63426?page=1 
以前もここに書いた記憶がありますが‥w
⇒愚者も籾井が会長職にあった時期の2年弱、支払督促が来るたびにNHKの木っ端民僚と激論を重ねつつ※、受信料支払いを拒否しました。未だに事務的な督促状が来る。人定法が規定する時効の中断が狙いだと見え見えであるw。
※愚者の論拠:NHKが一方的に視聴者の信頼を裏切ったのだ。人定法の作り噺は知っているが、お天道様の法により「契約は当然無効」となったのだとw。
⇒NHKの番組でもドキュメンタリー(歴史ものなど)には優れたものがあるのでその部隊には気の毒なのですが、今の上田にも ≪大いに喰い足りない軟弱さ≫ があり、それはこの国の言論の自由や社会正義を棄損するものであり、再度の支払い拒否を考え中。
⇒安倍Monkey愚政の下で、国家や国民の先行きを憂える ≪市民の皆さん≫にも、具体的行動を!!w 積小為大。二宮尊徳補正版wに曰く「大事を成さんと欲する者はまず小事を務むべし。大事を成さんと欲して小事を怠り、大の成り難きを憂いて小の成り易きに務めるは、小人の常なり。それ小を積めば大となる」。
また、以下の名言は上述の脈絡とは相当に飛躍があると見えるが、基本部分は通底しているw: Churchill卿 “Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.”

投稿: 黒山椒 無躇 | 2019年2月19日 (火) 08時58分

その2
NHKの上田良一にはそんな(↓)健気さや貴い見識は欠片も診受けられないが https://bit.ly/2IfGpey (当年70歳であの顔面のシミ。ストレス塗れの日々なのだろうが、そんなことで同情される職位ではない)
⇒広田弘毅さんは ≪自分がこの戦争への奔流を止める。自分がこの大臣職を辞めても流れに棹差す奴が就くので辞職は無意味だ≫ ‥という想いで大臣職を受け続け、挙句に戦後はA級戦犯にされ、挙句に自逝された悲運のご仁‥だが、そもそも、その判断が間違えていたのですよ。≪愚かで巨大な政治権力集団≫は内側からは、然も一人や少数では変えられないのだ。⇒外側からしか変えられない‥と繰り返すと、言い過ぎなのですけれど(哀笑)。
⇒然し、上田も健気さや見識を自負するなら即刻辞職するべきなのですよ。後任が立てられるだろうが、其奴も辞退ないし即辞職する‥そんな事態が続けば‥巨大で愚昧な奔流も流れは変わる。
そして、それは上田に限った話では断じてない。政治権力の一層外側には国政議員団があるのだが‥、安倍Monkeyに屈膝し土下座し続ける ≪自民党の多くの国政議員ら≫ も然りだw。
但し、勿論、石破さん初め水月会に属する議員の皆さんは例外であります。そのご苦労は想像するに余りありますが、♪トロイの木馬Trojan Horse♪は、「常に」、政治権力の内部orそれが無理なら権力の周辺に、仕込んで置くに若くはない(微笑)。
⇒「最も外側の力」は、民主主義制度下では、国民&有権者である。≪一票の悪平等≫が邪魔しているがw。

投稿: 黒山椒 無躇 | 2019年2月19日 (火) 09時00分

このブログの標題に関連して一言(多言は無用ですからw):
引用≫日ソ中立条約‥がまだ有効であった1945年8月9日にソ連が一方的に踏みにじって日本に侵攻したことが北方領土問題の根源であり‥これを不法な行為と言わずして何というのか‥
⇒御意!歴史の事実に対するこの剛い信念が交渉ごとの根本だと同感であります。その信念がなければ ≪必敗の交渉、交渉の真似事≫ に終わる。係長クラスのセールストークでは難交渉は通用しないのが「“大海の鮫”の世界には当たり前のルール」。
⇒まあ、己の無知と無恥を意に介さない≪人型の愚猿一座≫には、その歴史に対する見識がないので‥、♪アホ等氏すぎる♪のです。

投稿: 黒山椒 無躇 | 2019年2月19日 (火) 09時38分

マル激:井上久男さん、ゴーン後の‥ https://bit.ly/2GyliCt 
①≫ゴーン氏失脚によって‥ルノー日産三菱連合はどうなっていくのか。
②≫そもそもこの(弱者)連合にどういう意味があり‥世界の自動車市場にどのような影響が出るのか。
⇒トヨタグループだけが生き延びてくれれば善いなどと呑気なことは誰も考えてはいまい‥という期待は短絡であり甘い。≪人型の愚猿≫には自国の経済産業の大事、庶民大衆の生活の大事に係わるそんなことにさえ思い及ばず♪想定外♪なのかも知れない。
⇒そもそも、極東の島国の安倍Monkeyや西川には、こんな多変数と大影響を解き明かせる知能はない。ホンダ英国工場の閉鎖決定で大騒ぎになっている”国民投票によるBrexit”も亦おなじである。
愚昧なリーダーの決定被害は ≪弱者、多くの場合労働者に最も厳しく襲い懸かる≫のが古今東西に世の習い。被害の大小深浅がある‥という違いだけ‥。
学びましょ。永い将来を生きて行くのに何も学ぼうとしない「絶望の国の幸福な若者たち」は勿論、その日その日を悦しむだけの♪好い歳したor高齢の餓鬼♪も孫子のために学びましょ。

投稿: 黒山椒 無躇 | 2019年2月19日 (火) 16時16分

コメント欄が愚者のそれで溢れている‥の感、なきにしも非ず。
須らく片寄り(偏り?)は宜しくない。石破さんの本意に反する。
暫時、愚者の愚筆を休めることと致します。
その間、一介の市民とは言え、真に建設的で、真に大局的で、極東の島国が抱える問題群の解決に資すコメントを期待しつつ‥。
GoooodLuck!

投稿: 黒山椒 無躇 | 2019年2月20日 (水) 10時27分

前稿(↑)に追記:
百花斉放や百花繚乱には、字句通りには百人の参加者が要る。

投稿: 黒山椒 無躇 | 2019年2月20日 (水) 11時31分

石破先生

今晩は!!。
昨日より当地京都も急激に気温が上がり始め、今日は冬の寒い間は控えていました近在の田園散策を再開致しました。風は強いものの冷たくはなく、蒲公英、犬ふぐり、仏の座が咲き、畑には菜の花も咲き、野菜の茎立ちも至る所で見掛けられました。
小生は先生と同郷、鳥取県出身の者であります。
本日は一昨日に引き続き、二度目となります事をご容赦下さいませ。

さて、先生も冒頭に述べられています北方領土返還交渉が、ロシアはパブロフ外相、我が国は河野外相との間で行われていて、近くパブロフ外相の来日もあるのでは?とも囁かれています。しかし、過日安倍総理が言い出しました1956年の日ソ共同宣言を主体に先ず交渉を行うと言う2島返還プラスαの内容がプーチン大統領によって、「先ず平和条約締結を先行させよう!」との唐突な提言とか、返還後は「アメリカ軍基地を置かないと約束できるのか?」等とつきつけ、パブロフ外相も先日来「千島列島は第二次大戦による戦勝国としてのロシアの戦利品であり、正当な領土である。従って日本の言う『北方領土とか、我が国固有の領土である』との言葉は馴染まない」等と言っています。
プーチン大統領は国内の支持率低下もあってなのか?又パブロフ外相も交渉を有利に行うためなのか?ボクシングで言う強力なジャブであります。それだけではなく、最近では1島返還などとも言われ、安倍総理の「自身の任期中のレジェンドとすべき」との足もとを見られていると言わざるを得ません。

石破先生も述べられ、小生も先日来述べています「北方領土は我が国の固有の領土である」との認識に変わりなく、国際法に照らしてもロシアの不法占拠は疑う余地も無い所であります。勿論今後領土返還交渉は継続するとしても、島の帰属の交渉と並行しながら先ず双方の民間経済も同時進行とすべきでは?と存じます。その上で機運が高まり、日・ロ双方とも信頼に足り得るとの状況が整えばその時点において、帰属問題と平和条約締結へと進めるのではないか?と思います。とに角ロシアとの交渉は安倍総理のように「前のめり」の姿勢は良くありません。国民に対して「交渉の方向性も示さず、水面下にて行う」などは、とんでもない事と云うべきであります。

次に、安倍総理によるトランプ大統領の「ノーベル平和賞」受賞への働き掛が、トランプ大統領自らのリークによって世界中へ喧伝されてしまいました。去年6月の米朝首脳会談後の頃と推測されるものの、安倍総理はこの事を肯定も否定もして居りません。この事は2019年に於ける世界第一番となる『ブラックユーモア章』となるのではないかと推測しています。

安倍総理の過去6年間を振り返れば、特に2015年以降安倍一強になって以来独裁色が強く、今年に入ってより内政、外交とも長期政権の弊害が一気に噴出してしまった感があります。内政では総理自身の去年からの森友・加計事案の疑惑、政権の行政の官僚による文書改竄、隠蔽、不適切資料提出、そして今回の厚労省の「毎勤統計不正調査」などが一挙に露出してしまい、国民の疑惑を晴らさない侭の政権運営であります。更に外交では日・ロ北方領土返還交渉の閉塞感、アメリカトランプ大統領の「INF中距離核ミサイル全廃条約よりの離脱」などを発表されてしまい、我が国の在日米軍基地が裸状態となりそうな事、又、足もとを見られたのか韓国の敵対的姿勢など、今回のアメリカトランプ大統領の「ノーベル平和賞」への推薦などは、類は友を呼ぶ典型であると言うべきあり、国民はもとより世界中からの顰蹙を買いそうであります。国民としては、日本の総理大臣はこの程度なのかと思われるその事が恥ずかしいのであります。

一方、石破先生の動向は新聞、テレビ、そのたPCニュース、動画などによりいつも確認して居りますが、「最近の石破 茂は党内野党のように政権批判ばかりである」と言っている輩が居ます。しかし、石破先生の叡智と知見によるプリンシプル(筋を通す)論調が世間に溢れていてこそ、国民の受け皿足り得るのであります。先生は、安倍政権の総理初め閣僚の政権維持、保身のようではなく、いつも民意を第一とされ国民に真実を語る盟主として、嘗ての自民党保守本流の流れを作り取り戻して頂きたいのであります。・・・いつも僭越なる申し条をご容赦下さいませ。


投稿: 桑本栄太郎 | 2019年2月20日 (水) 21時45分

【医療施設が安全ではない時代は既に始まっている】

 時事に記事があった。
『東京都足立区の病院で2016年、手術直後の女性患者の胸をなめたなどとして、準強制わいせつ罪に問われた男性医師(43)の判決が20日、東京地裁であり、大川隆男裁判長は「女性は幻覚を体験した可能性がある」などと述べ、無罪(求刑懲役3年)を言い渡した。

 
 全身麻酔での手術後、患者が幻覚などを見る意識障害「術後せん妄」を発症することがあり、わいせつ行為の有無が最大の争点だった。

 大川裁判長は、女性が乳房手術を受けた際、通常より多量の麻酔薬を投与されたと指摘。「せん妄状態だった可能性が高く、被害証言の信用性には疑問がある」と述べた。』

 患者の妄想が原因で2年間医療の現場から遠ざけられた医師がここにいるという記事だ。こういう事件を防ぐには医療施設の現場に監視カメラが必要になる。
 

 平成12年に仙台で起きた筋肉弛緩剤を使った点滴事件で犯人と目される人物は看護師であったとされている。この事件は裁判の不手際もあって、容疑者の判決は既に確定して身柄は収監されているのであるが今も無罪を主張しているそうだ、この事件があった当時に思ったものだがこういう現場こそ監視カメラが必要になるのではないかと云う事だ。米国他欧州などでは医療従事者による大量殺人事件が古くからある。
 患者の命を預かる立場なのだが精神的な不安を抱えている人がそこに配置されたとしか思えない事件が起きている。今後このような事件が頻発すると思ったほうが早い。それを防ぐためにも監視する機器を利用するしかないような気がする。

 最近起きた事件として、2017年8月に発覚し、ニューズウイークに掲載された事件。
『ドイツ北部で、患者2人を殺害した罪で服役中の元看護師の男が、他に少なくとも84人を殺害した疑いがあると、警察が28日明らかにした。』

 我が国でも2016年に神奈川県にある病院で起きた事件。
 『被害者として立件された死亡者2人のほか、同時期に死亡していた別の2人の入院患者の遺体からもヂアミトールが検出された。事件前の7〜9月の82日間で48人の患者が死亡し、その後の約70日間の間は死亡者がゼロということから、4人以上の被害人数が疑われたが、発覚以前の死亡者は医師の診断により“自然死”扱いで火葬されていたため、既に証拠は失われていた。』

 どうしても大量に人が殺されてから発覚するので悲惨である。監視カメラの導入で直ぐに効果があるというつもりはないが、防犯上の効果はあるような気がするし、最初の記事にあるような患者の妄想が原因になるような被害は、ほぼ防ぐことが可能だと思う。

 警察でも取り調べの可視化を進めているのであれば診察や手術の可視化も同じくらい重要なことではないだろうか?
 人権を擁護する側の人々も冤罪を防ぐことに意味があると思うなら必要だと理解していただけるのではないかと思うが、反日の朝日などが生活保護受給者の写真すら反対するぐらいなので、犯罪を助長する意図をもって監視カメラ設置を反対するような気もする。

 まあ、簡単な話ではないと思う。プライバシーの保護がこういう場合、最優先事項のように声高に叫ばれ、結果的に大量殺人を黙認するのが人権派の主張になってしまうような気がする。監視カメラを導入している米国の病院は既にあるそうだ。しかし、義務にはなっていないそうだ。義務化すればいいのにと思っている。

 まあ、我が国はその導入に関して、最後の方の国になるような気がする。我が国の人権派は何としてもプライバシーを守りたいのだから、彼等にあっては人命よりも大事なのだろう。

投稿: 旗 | 2019年2月20日 (水) 22時03分

【文喜相の問題発言は放置していていいのか?】

 何かと問題のある発言を連発中の韓国の国会議長が、根拠も挙げずに
『10年前に陛下から韓国訪問の仲介を頼まれた』という内容の発言を聯合ニュース他が記事にしているそうだ。

 嘗て、シナ帝国の温家宝首相が2007年の頃だろうと思うが、シナ帝国に来て頂きたいという打診をしたことがあったそうだ。その時に、『自分の外国訪問は政府で検討することになっています』と話されたという話が伝わっている。外国訪問について政府を無視したような返答をされるはずがないと思っているのである。今回の文喜相の話自体がでっち上げではないかと思っているが、こういう話が出回ることが政府の立場を危くさせるのではないかという不安がある。

 朝鮮人がまた嘘をついたと云うような単純な話では済まない。憲法違反に成長してしまう恐れもある重大な危機がそこにある。文喜相の発言は非常に挑発的である。謝罪を求めないといけませんね。出鱈目ばかり言っていると我々は思っているが、韓国他の人々は陛下がそういう発言をしたのかと曲解する恐れがある。
 ネットでは、宮内庁のHPの記録を検索するなどをして文喜相、或は韓国国会議長、副議長との面談の記録が残っているのかどうかを探られている人がいて、その人によるとそのような記録がないと云う事になっているらしい、記録にない謁見という事態があるのかもわからないという感想があるようだ。しかし、ご自分の方から外国訪問を口にすることは絶対にないとそのブロクの管理人も断言していますね。
 誤解で済む問題ではなくなった。このごろつきのような嘘つき議長の口が問題になる。経済制裁がないと彼等は堪えないだろう。無礼な連中には制裁しかないと思いますね。

 息するように嘘が続く連中である。文喜相と陛下が本当に面談したのかどうかさえ怪しいと見る人もいる。事実を確認してから厳重抗議をしていただきたいですね。

 嘘ばかりつく朝鮮人は相手にするほうが馬鹿を見る。

投稿: 旗 | 2019年2月21日 (木) 00時15分

【 先日も指摘したが やはり、ロシアが降りてくるね 】
> 「 受け入れ可能な条件模索 」= 日ロ平和条約でプーチン大統領
2/20(水) 20:12配信 時事通信
ロシアのプーチン大統領は20日、モスクワで 内政・外交の基本方針を示す 年次教書演説を行い、対日関係について「 日本との政治的対話と経済協力を続ける。
平和条約締結のために 相互に受け入れ可能な条件を共に模索する用意がある 」と語った。
--
石破さんお得意の正論は その通りで、反論の余地は無くその正論は、竹島不法占拠の 韓国や、拉致問題の北朝鮮、尖閣を始めとする領空、領海侵犯 著しい チャイナにも 当然、適用されるのだろう。
そして、そうした強面の対応が 今の対露交渉においては 有効だろう。
> 経済で協力すれば領土が返ってくる」などという考えが万が一にもどこかにあるとすれば、それは完全に間違っていると言わざるを得ません
その通りで、「経済で協力すれば 領土が返ってくる」のではなく、「領土が返ってくれば、経済協力できる」でなくてはならない。
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”軍事力のバックボーン”が行使できない 日本の外交というのは、”勘違いの片輪走行”であり、故に パワーポリティクスを信奉する 大陸諸国には通用しない。
敵意が無いことを示し、笑顔で接すれば 相手から”善意”を勝ち取れると 考えている愚かさだ。
現実は、軍事力のバックボーンが行使できない状況下で、敵意が無いことを示し、笑顔で接すれば 相手から ”バカにされる”のが オチである。
ロシアはこう思うだろう。 北方4島を餌に、日本から譲歩を引き出せると。 だから、北方4島は絶対に返してはならないと。
逆に、日本が毅然とした態度で ロシアに圧力を加えることができれば、北方4島を返さないから 圧力が持続するのだと。
北方4島を返せば 圧力が中止され 経済活性が図られると 判断するようになるだろう。
--
プーチンは バカではない。
日本と 中国 どちらを選んだほうが 自国の将来を開かせるか 理解している。
中国を選べば、現状の 欧米からの経済制裁の 更なる持続・深刻化が予見される。
更に、豊かな自然と鉱物資源が眠る 極東ロシアには 中華系移民が 数百万単位で流れ込もうとしている現状だ。
”極東ロシア”が ”極東チャイナ”に なりかねない実情である。
外貨獲得と自国の優位性を保つための 貴重な兵器(戦闘機、ミサイル等)も、勝手にコピーされる始末。
ソ連崩壊により、ウクライナ等から 軍事関連の技術者が 大量に流出しているのも大きな懸念材料だ。
中国と同盟を組めば、WIN-WINの関係どころか 下手をすれば 中国の風下に立つ恐れさえある。
中国と組んでも、いい事など 本質的には何もないと言って 過言ではあるまい。
--
プーチンの言う ”受け入れ可能な条件”とは、ロシアにとっての”受け入れ可能な条件” ではなく、日本にとっての”受け入れ可能な条件” でなくてはならない旨、プーチンは 気づいているだろう。
それも、気心が通じ合う 安倍総理の代でやらねば、後が心配だろうし、プーチンに寛容な トランプ米大統領の時代にやらねば、”米国の犬”である 日本を通じた 欧米からの経済制裁の打開は 困難となる。
本当にさっさと、4島返した方が いい。
--
私も ロシアは信用できない 性質だが、安全保障の観点からも 中東に過剰依存している 原油や天然ガスの供給網を、ロシアも含め 多角化することは 価格交渉力の向上含め 悪いことではない。
但し、サハリンなど 極東ロシアにおける資源開発は 豊かな自然環境に 十分に留意せねばならない。
日本は、そうした意味での”善意”を 交渉を通じて 相手から引き出すべきである。

投稿: ぴっぽー | 2019年2月21日 (木) 00時48分

【二階は自民党を潰す】

 未だそう云う声が挙がってこないのは不思議である。
 桜田大臣や片山大臣。新たに田畑議員の性犯罪が発覚した。志帥会は大忙しである。なぜなのか?
 なぜこの会派限定で問題の発生があるのか?
 これを考えないといけませんね。性犯罪の発覚などは世界的な時流に逆らう行動である。そして桜田大臣の遅刻、この遅刻で5時間審議が空転したという話がある。また、病気を公表した水泳選手を慰めたつもりの考えられない失言もあった。
 片山大臣の潔白は証明されたのか?
 会派の長老たる伊吹議員の田畑議員に向けた激励のような失言(「色んなことがあるけども、問題にならないようにやらな駄目だよな。同じことをやるにしてもね」)も今回は注目される事になるだろう。これらはすべて二階が率いる会派の議員が爆心地になっている。自民党は腐っているという声が挙がるのは時間の問題である。

 彼等(志帥会)が腐っているというよりも二階が自民党を攻撃しているのではないか?
 計画的な行動に見えて仕方がない。二階は何を考えているのかについて他の議員が糺す必要が出てきているように思う。

 彼は足を引っ張っているというレベルではなく自民党を潰すつもりで積極的に行動している。手遅れになる前に行動しないと大変なことになる。細野を取り込んだことも何か陰謀が隠されているのかもわからない。
 他の会派の人々は二階に何を期待したのか? 結果を見ろと言いたい。性犯罪事件まで引き起こす議員の登場である。性犯罪事件やセクハラ問題が、世界的に問題になっているこの時期にあって、一つの潮流に二階は乗っていると言えなくもない。マイナスの方向になっているのであるが、突出しているという評価が出てきそうだ。それに二階が関与したというつもりはない。しかし、そこははっきりしているのかどうかは不明だとしか言えない。参議院選挙のある年なのだ。二階は何かを計画しているような気がする。自民党を潰すという事なのか?
 

 田畑議員の行為には盗撮もあるのだそうだ。国会議員の品位の問題でもある。人格を疑うわ。 

投稿: 旗 | 2019年2月21日 (木) 21時00分

石破さんさぁ、北方領土の日とかより竹島の日に
出席ぐらいしたらどうなんだよ。

投稿: nh | 2019年2月22日 (金) 19時37分

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