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2022年7月26日 (火)

台湾訪問など

 石破 茂 です。
 明27日より30日まで、超党派の安全保障関係議員7名で台湾を訪問致します。政府要人との会談の他、議会や軍関係者との意見交換を行う予定にしております。
 北東アジア地域の平和と安定を実現するためには、この地域における外交を主とした相互対話のできる環境の醸成と、軍事バランスの均衡によるバランス・オブ・パワーの実現を図らなくてはなりません。大いに己の不明を恥じなくてはなりませんが、私も含めて多くがロシアのウクライナに対する軍事侵攻を予測できませんでしたし、今後の展望も明確に描けてはおりません。今日のウクライナは明日の台湾だ、と主張される向きもありますが、台湾をめぐる構図は格段に複雑であり、考えられるあらゆるシナリオを想定して、適用されるべき法律や条約・協定を精査し、運用と装備について徹底的に検証しておくべきは当然のことです。
 防衛庁長官離任後に単身台湾を訪問し、漢光演習を見学後、台湾海軍のラファイエット級フリゲートに乗ったのはもう15年以上前のことになります。当時とは状況も一変しており、とにかくもう一度よく見ておかねば日本の今後の安全保障政策を語ることは出来ません。

 安倍元総理の国葬は9月27日と決定しました。賛否については多くの議論がありますが、ここは静かにお見送りする環境を整えるべく、誠実かつ丁寧に国民の理解を求めなくてはなりません。「決まったことだから」「反対する人はおかしい」というような姿勢は極力排すべきものと思います。かつての吉田茂元総理の国葬の時にも様々な議論があり、国葬というスタイルをとったために、宗教色を一切出さず、感情を抑制した極めて形式的なものになってしまったと当時の報道は伝えています。現時点において国葬の賛否は拮抗しているようですが、国論を二分するような状況は決して好ましいものではありません。あと二か月もあるのですから、政府・与党として可能な限りの努力をせねばなりません。

 昭和54年、新入行員として三井銀行本町支店に在勤中、本当にお世話になったかつての上司・斎藤輝人さんが逝去されました。ノンキャリアの叩き上げで、実務に極めて精通された方でしたが、それだけに大卒で実務の全く出来ない私は幾度となく厳しく叱責されたものでした。あまりに悔しくて自分なりに懸命に働き、やがて少しは認めていただけるようになって、入行して一年近く経った頃に横浜のご自宅にお招き頂いて奥様の手料理をご馳走になった時のことは、銀行員時代の最高の思い出です。
 そういえば、防衛庁長官在任中に日経新聞の「交友抄」から求められて、銀行でお世話になった上司や同僚のことを書いて原稿を出したのですが、もっと有名な人との交友を書いてもらいたいとの理由で掲載されなかったことがありました。先方のニーズに応じられなかった私がいけなかったのですが、今でも思い出すと残念な気持ちになります。この世の地位や名誉などはうたかたの幻のようなもので、一生を終えて最後に残るのは人に与えた優しい気持ちや真の思い遣りなのだ、との古のフランス詩人(聖職者との説あり)の言葉を最近しみじみと思います(出典は「続・氷点」)。

 女優の島田陽子さんが69歳で逝去されました。昭和46年、三浦綾子の前掲小説「続・氷点」がNET(現テレビ朝日)でテレビドラマ化された際、主人公の辻口陽子役に抜擢された当時18歳の彼女が、朝日新聞の「ひと」欄に載っているのを見た時に受けた「こんなに清楚で綺麗な人が世の中にいるのだ」という衝撃は今も忘れられません。その後、彼女は公私ともに波乱万丈の人生を送られたようですし、ご本人にお会いする機会もありませんでしたが、最も印象に残る女優さんの一人でした。出演作では「犬神家の一族」(昭和51年・東宝)や「砂の器」(昭和49年・松竹)が有名ですが、私は「球形の荒野」(昭和50年・松竹)の野上久美子役がとても好きでした。御霊の安らかならんことをお祈り申し上げます。

 今日の都心は朝から雨模様が続いていますが、明日からはまた真夏の日々が戻ってくるようです。
 皆様、ご健勝にてお過ごしくださいませ。

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2022年7月25日 (月)

イシバチャンネル第百二十五弾

イシバチャンネル第百二十五弾、「参議院選挙を振り返って」をアップロードしました

是非ご覧ください

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2022年7月22日 (金)

安倍元総理と憲法改正など

 石破 茂 です。 
 安倍元総理の事件は、警備体制がきちんとしていれば当然防ぎ得たのであり、それが杜撰であったからこそ発生してしまったものです。何故そのようになってしまったのか、誰がその責任を負うべきなのか、については「皆一生懸命やったのだ、一番責任を感じている担当者を責めるのは酷だ」などという感情論を排し、二度とこのような凶行を許すことがないように早急かつ徹底的に検証されなくてはなりません。国民の生命・身体・公の秩序を守るために存在している警察であれば当然のことです。
 一方で、今回の犯行は民主主義の破壊や言論の封殺を目的としたものでも何でもなく、単なる個人的な怨恨による凶行であって、民主主義の危機とか、自由な言論の弾圧、というのは違うでしょう。だからこそ警察は凶行直後から警備体制を見直し、即座に本来あるべき体制を整えなければならないはずです。
 しかし、首都中枢や要人に限らず、警備体制が強化されたようには見えません。どこがどう、とは申しませんが、本当にこれでよいのか、テロリストがその気になれば恐ろしい事態が発生すると思われる個所は私の周りにも多くあります。勿論政治家は常に危険と隣り合わせの職業ですし、国会議員だけを対象とするものではありませんが、迅速な対応という点でかなり疑問に思われる現状が多々見受けられます。
 警察は戦前の国家警察から自治体警察になったので、各都道府県ごとにその体制はバラバラになっている、との指摘もありますが、都道府県警察の警視正以上の上級幹部は国家公務員であり、警察庁に人事権がありますし、「調整」の名目で都道府県警察を実質的に指揮できることになっています。奈良県警の能力が低かった、という指摘にはあまり納得がいきません。

 人の評価、特に政治家のそれは「棺を蓋いて事定まる」というより、むしろ後世の歴史が判断するものだと思います。
 自民党が政権復帰する時、安倍総裁のもとで憲法改正草案と安全保障基本法案概要を掲げて総選挙を戦い、国民の信任を得ました。憲法、なかでも第九条の改正には国民の理解と納得を得るために多大の時間とエネルギーを必要とするのであって、その間は安全保障基本法を制定することによって、集団的自衛権行使の制約要件や、専守防衛の概念の明確化を図るべきだ、というのが当時の自民党内のコンセンサスでした。この公約をそのまま実現できていれば、今日のような国際環境にもより的確に対応できたはずなのに、と思うと残念でなりません。
 安倍元総理・総裁の本来のお考えも、自衛隊に国際法上認められた権能を与えること、集団的自衛権の行使を国連憲章上認められたものと同じくすること、だったのだと今でも私は信じています。平和安全法制の議論のあたりでお考えが変わられたところがあったのでしょうが、その理由は私には分からないままでした。
 当時の内閣改造で、防衛大臣兼安全保障大臣を打診していただいた時、安倍総理は「現行憲法のもとでの集団的自衛権の行使はこれ(平和安全法制)が限界で、これ以上を認めようとすれば憲法の明文改正が必要だ」とおっしゃいました。私は「せめて、現内閣としてはそのように考えている、と仰っていただけませんか」と懇願したのですが、「これ以上を認めたければ、貴方が総理になった時にやればよいのではありませんか」とのお答えに、言葉を失ってしまいました。憲法に対する考え方が根本的に違うのであれば、大臣をお引き受けしても、安倍総理にも内閣にもご迷惑がかかるだけだと思い、お断りせざるを得ませんでした。
 日本を真の独立主権国家とするためにこそ、憲法改正に取り組むべきである、との考えは、今も変わりません。かつて河野洋平総裁時代に自民党を離党した時も、新進党を離党した時も、その理由は憲法に対する考え方の相違でした。
 安倍晋三元総理が唱えておられた「戦後レジームからの脱却」の核心も、まさしく日本を真の独立主権国家とする、というところにあったのではないでしょうか。いつか真意をお伺いしたい、と思っていたのに、その機会が永遠に失われたことが本当に残念でなりません。
 御霊の安らかならんことを切にお祈りいたします。

 今晩は「プライムニュース」出演(BSフジ・午後8時~・先崎彰容教授との対談)。
 23日土曜日は谷公一衆議院議員政経セミナーで講演(午後2時~・豊岡市神鍋高原ブルーリッジホテル)。
 24日日曜日は鳥取県鉄道改革に関する勉強会(午前9時45分~・自民党鳥取県連)、「バルコス旅館三朝荘」オープニングレセプション(正午・東伯郡三朝町)、という日程です。
 27日より30日まで、超党派の安全保障関係議員で台湾を訪問する予定です。我が国の防衛政策を論じるにあたって、台湾の最新の安全保障情勢を知らないということがあってはならないと考えており、可能な限りの準備をしておきたいと思っております。

 今週の都心は不順な天候が続きました。来週はまた暑さが戻ってくるようです。
 新型コロナウイルスの感染拡大が続いております折、皆様どうかご健勝にてお過ごしくださいませ。

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2022年7月15日 (金)

安倍元総理ご逝去など

 石破 茂 です。
 安倍晋三元総理の突然のご逝去に、心より哀悼の誠を捧げ、御霊の安らかならんことをお祈り申し上げます。
 安倍元総理は「情」の人であり、「結果重視」の人であったと思います。憲法改正を政治家としてのライフワークと考える点において、私とは一致しており、だからこそ政権復帰後の新体制において幹事長としてお仕えしました。
 平和安全法制の国会審議にあたり、集団的自衛権の行使を憲法上限定的に考えられた安倍総理と、憲法上は行使に制限はなく、安全保障基本法等で行使に制限を設けるべきとする私との間で、基本的な相違が明確になったことから、その後の政治行動を異にすることとなりました。
 
 本日はこれ以上書く時間が取れなくなってしまいました。週末に考えを整理した上で、参議院選の総括と併せて、週明けに新たに記したいと思っております。
 梅雨が戻ってきたかのような天候となりました。皆様、ご健勝にてお過ごしくださいませ。

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2022年7月 9日 (土)

7/7 山形県酒田市

 事務局です。

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山形選挙区 大内りか候補の応援の時の様子です。

 

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7/3 鳥取県八頭郡

 事務局です。

 鳥取島根合区・青木一彦候補の応援の様子です。山並みの美しい、石破代議士の故郷です。

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2022年7月 4日 (月)

福島選挙区・星北斗候補応援

 事務局です。

 7/4、福島県の会津若松市、喜多方市に、星北斗候補の応援に伺いました。

 名物喜多方ラーメン「源来軒」で昼食をいただきました。

 お集まりいただいたみなさま、暑い中本当にありがとうございました!

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