予算委質問など
石破 茂 です。
15日は10年振りに予算委員会の質疑に立ちました。議会で質疑に立つのは有権者から負託を受けた議員の権利であり義務でもあると常々思っているのですが、その機会を久方ぶりに与えていただきました。
形態や内容について随分と懊悩したのですが、与党質問であり、30分という時間的制約がある以上、ご批判は十二分に承知の上で、敢えて質問をまとめ、答弁もまとめていただく形式とした次第です。野党質問ではないので、論破するのが目的では勿論ありませんし、一問一答形式にした場合、総理の丁寧な答弁スタイルでは二~三問に終わってしまうことはほぼ確実でした。
「我々が当面目指すべきは『核のない世界』ではなく『核戦争のない世界』なのであって、これを混同してはならない」
「防衛力整備はあくまで予想される作戦を念頭に置いた統合的なものでなければならず、陸・海・空の要求をホチキスで留めるようなものであってはならない」
「常設的な統合司令部・司令官の創設と国民を守るシェルターの整備は急を要する」
指摘したこれらにつき、総理のみならず国民各位に危機感と問題意識を持っていただけたのなら幸いです。
制服自衛官が議会で答弁にも証言にも立たないことは文民統制の観点からは全く外れるものですし、議会で軍事合理性について議論がほとんどなされないことも極めて異常なことです。
「専守防衛」は政治姿勢ではあっても、軍事的合理性から導き出されたものでは全くないのですが、昭和56年に雑誌のインタビューで専守防衛の困難性を指摘した竹田五郎統幕議長(空将)は事実上解任されました。その二年前に有事法制の必要性を指摘した栗栖弘臣統幕議長(陸将)もやはり解任されていますが、これこそが文民統制だ、政治に対して制服が発言することは許さない、などと嘯く誤った認識はいつか必ず大きな報いとなって返ってきます。その報いは「専守防衛」と唱えていればそれで良しとする政治家に対してでもメディアに対してでもなく、国民に返ってくることの恐ろしさを、我々はもっと知るべきです。
アメリカが中国のものと思われる気球を撃墜しましたが、日本において同じ対応は可能なのでしょうか。
自衛隊法第84条(領空侵犯措置)は「防衛大臣は、外国の航空機が国際法規又は航空法その他の法令に違反して我が国の領域の上空に侵入したときは、自衛隊の部隊に対し、これを着陸させ、又は我が国の領域の上空から退去させるため必要な措置を講じさせることができる」と定めますが、無人の気球は「航空機」なのか、撃墜することは「着陸させ、又は退去させる」ことに該当するのかという、我が国独特の法律上の問題があります。政府は、「正当防衛か緊急避難でなければ武器の使用はできない」としてきた従来の解釈を変更すればよい、との見解のようですが、軽々に解釈の変更に頼るべきではありません。「航空機」を「航空機等」に変え、「これを着陸、退去させるため、又は排除するために」と第84条を改める方が正道だと思います。領空侵犯措置は、その解釈についてまだ議論が確定していないところもあり、スクランブルに上がった自衛隊機は、指示に従わずに領空侵犯を続ける相手方の航空機を撃墜できるのか、その判断は誰がどのような権限において行うのか、等をこの際明確にしておくべきです。
物理面でいえば、空気の薄い2万メートル近い高高度まで上昇して気球を撃墜するようなミッションが可能なのはエンジンを二つ搭載した戦闘機に限られると言われており、日本にはそのような機体はF-15Jしかありませんし、そのような高空でのミッションにパイロットが生理的に耐えられるのかについても検証が必要です。アメリカ空軍が今回の気球撃墜にF-22ラプターを使い(これはアメリカしか保有していません)、F-15や高高度偵察機U-2、空中給油機なども随伴させて、大々的な作戦を展開したことの軍事的な意味をよく分析しなければなりません。
「中国は怪しからん、毅然として断固撃ち落とせ」というのは勇ましくて恰好はいいかもしれませんが、我が国はF-22もU-2も保有していませんし、高高度訓練もしないままにいきなり撃墜命令を出すのはあまりに無謀です。
外交的なリスクも含め、考えれば考えるほど安全保障とは難しいもので、自分の理解の浅薄さと能力不足を改めて思い知らされます。残された時間の少なさに慄然とするばかりですが、諦めることなく努力し、一歩でも前に進めるのが政治の責任です。
昨日の予算委員会は中央公聴会でした。中でも安全保障に関する北岡伸一・東大名誉教授、川上高司・拓大教授、経済財政・金融政策に関する小幡績・慶大院准教授の意見陳述は、実に内容の濃い見事なものでしたが、テレビ中継もなく、時間も短かったのは残念なことでした。
年明け以来、週末はすべて講演や統一地方選挙を控えた県内外への選挙応援で埋まり、まる一日お休みの日が全くありません。時節柄、やむを得ないことではあるのですが、思考が深まることなく恐ろしく散漫になってしまい、これはまずいと痛感しております。
「待て暫し、やがて汝もまた憩わん」とゲーテは言ったそうですが、いつかそのような日が来るのでしょうか。
まだまだ寒い日々が続きそうです。皆様、ご健勝にてお過ごしくださいませ。
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コメント
石破先生へ
予算委員会のご質問、拝見させて頂きました。
岸田総理には悪いですが、久しぶりに与党会派の質問で、内容深いものであったと感じました。
私は石破先生と岸田内閣の両方を支持していますので、殊更比較は致しませんが、石破先生が閣内にいないのが、信奉者としては残念でなりません。
ただ、石破先生が予算委員会で述べられた内容は、全国の若い未成年者や無党派層の心を掴んでおりますので、自民党愛の深さ、改めて再確認致しました。
投稿: 正木公二 | 2023年2月17日 (金) 21時53分
石破閣下
ポンコツモデラーのポンコツコメントです。
「核のない世界」とは核兵器のないことで、「核戦争の無い世界」は核兵器は有るけどそれを用いた戦争はないという意味であるのなら、それは最終戦争をさせないという意味でしょうか。だとすると返答しては貰えない事でしょう。現政権はそんなこと考えた事無さそう。政治が軽い。
統合的防衛計画と言うのをいまだ聞いた事が無く、尋ねられたほうが理解していないので、何を守るのかまずそれを明らかにしてもらいたい。具体的に考えてない政権。
目的を具体的に出来ないのに雲をつかむ司令官など設置できようがありようか。だから今まで設置されなかったのであろう。旧軍の国体護持を笑えない。
シェルターは防空壕ではない。継戦設備であるのだけど現政権にそれを理解できる下地がない。いろいろ虚しい。
気象観測用ラジオゾンデが高度3万メートルに多数存在する。どこの国でも揚げているのでその中には軍事的なのもあるけれど、米軍がその点で世界最大規模。それも全部落とすのだろうか。
専守防衛とは戦う戦争を選んだという事である。守るために戦えば「いくさ」が起き戦う戦争になる。もし守らず戦わなければ「いくさ」は起きないので戦わない戦争になる。戦争反対とはどの戦争の事だろうか。現政権はどうだろう。乱文・乱筆お許しください。
投稿: 野村嘉則 | 2023年2月17日 (金) 21時56分
【 日本を亡ぼす嘘 】
日本を亡ぼす左翼の嘘には「日本軍は悪いことしかしなかった」というのがある。
日本を亡ぼす右翼の嘘には「日本軍は良いことしかしなかった」というのがある。
どちらも日本を亡ぼす嘘で、日本が亡んだら左翼も右翼も国賊である。
当然良いこともしている日本軍を悪いことしかしなかったと教科書に書けば、次世代を引き継ぐ若者に日本を嫌いにさせて、日本を護りたいと思わなくなって日本は亡びる。
当然悪いこともしている日本軍を良いことしかしなかったと教科書に書けば、次世代を引き継ぐ若者に戦争に対する警戒感を無くさせて、無謀な侵略戦争を繰り返して日本は亡びる。
広島市教育委員会は、小中学校と高校で行っている「平和教育プログラム」で、漫画「はだしのゲン」の教材への掲載を取りやめて、別の内容に変更することを決めた(注1)。
当然である。
漫画「はだしのゲン」には誇張や嘘も含まれており、何より情操教育を阻害するどぎつい表現が含まれているのである。
このような物を教育素材に選んだ者は、教育者として失格である。
譬えて言えば、生物の殖え方として、生物の教科書にエロ漫画(成人向け漫画)を載せるのにも等しい暴挙だったのだ!
しかし、これが日本軍の悪事を教科書から排除する意図であれば、その様な考え方は認められない。
悪事は悪事として、教訓として残して行くべきである。
けれども、日本の教科書に日本軍の良い行いが載っていないのは可笑しいと思う。
米軍のペリリュー島総攻撃に備えて中川大佐が徹底したことが「島民への疎開指示」であった。当時のペリリュー島には約800人の原住民と、約160人の在留邦人が暮らしていた。中川は彼らに被害が及ばないよう、他島への疎開を命じた(注2)。
戦闘に巻き込まないため、「貴様ら原住民と一緒に戦えるか!」と中川大佐が心を鬼にして冷たい言葉を吐き、全島民を疎開させた逸話は有名だ(注3)。
◆「総員敵溺者救助用意」
第二次大戦中、昭和17年(1942年)3月1日午後2時過ぎ、ジャワ海において日本海軍艦隊と英国東洋艦隊巡洋艦「エクゼター」、駆逐艦「エンカウンター」が交戦し両艦とも撃沈された。その後、両艦艦長を含む乗員420余名の一団は約21時間漂流した。当初、「友軍が間もなく救助に来る」と互いに励ましあっていたがその希望も絶たれていた。
翌2日午前10時頃、日本海軍駆逐艦「雷」は単艦で同海域を哨戒航行中、偶然この集団を発見した。工藤艦長は見張りの報告、「左30度、距離8000(8km)、浮遊物多数」の第一報でこの集団を双眼鏡で視認、独断で、「一番砲だけ残し総員敵溺者救助用意」の号令を下令した(上級司令部には事後報告)。
「雷」はその後、広大な海域に四散したすべての漂流者を終日かけて救助した。120名しか乗務していない駆逐艦が敵将兵422名を単艦で救助し介抱した。勿論本件は世界海軍史上空前絶後の事である(注4)。
何故、文部省(文科省)は、教科書に日本軍の悪い話しか載せずに、良い話を載せないのだろう?
20年前は、政治家が「植民地時代に日本は韓国にいいこともした」とオフレコ懇談で話したら、韓国側に洩れ、役職を辞任しなければならなかった(注5)。
故に、日本軍のいい話を教科書に乗せられなかったのだろうか。
第二次大戦敗戦国の日本は昔、今の中国の様に見られていたので、思い通りに振る舞うことが出来なかった。
しかし、独裁共産主義の出現と、ソ連(ロシア)、中国の傍若無人の振る舞いの御蔭で、世界が以前の様に日本を敵視しなくなった。
だから、今は教科書に日本軍のいい話を載せるいいチャンスだと思う。
日本の教科書には日本軍のいい話も悪い話も載せるべきなのである。
歴史は正しく知ってこそ、未来に生かせるからである。
韓国人は日本に「歴史を知らない民族に未来はない」と言うが、お前が言うなと言いたい処だが、エールと受け取っておこう。
真実なのだから。
だから、日本は歴史の真実を探り続け、未来永劫日本を存続させ続けよう。
韓国は、自国が歴史の真実を知らないことにさえ気付いていないのだから、「歴史を知らない民族に未来はない」の法則に則り、消滅するしか無いのだろう。
日本も中韓を他山の石として、歴史に対して謙虚に臨み、自国発展の礎としたい!
(注1)【 NHK 2023年2月16日 19時37分
「はだしのゲン」平和教育の教材への掲載取りやめ 広島市教委
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230216/k10013982721000.html
Copyright NHK (Japan Broadcasting Corporation). All rights reserved. 】
(注2)【 PHPオンライン衆知 2020年07月27日 公開2023年02月15日 更新
WEB歴史街道 - PHPビジネスオンライン衆知 早坂隆(ノンフィクション作家)
中川州男とペリリュー島の戦い~バンザイ突撃の禁止、 相次ぐ御嘉賞と将兵の奮闘
https://shuchi.php.co.jp/rekishikaido/detail/7798
Copyright PHP研究所 All rights reserved. 】
(注3)【 産経ニュース 2017/12/7 10:30 葛城奈海の直球&曲球
「天皇の島」ぺリリューを訪ねて思った 戦後日本の平和を守ってきたのは憲法9条でも日米同盟でもない 英霊たちの精神だ
https://www.sankei.com/article/20171207-VH4DXAFP2NM37JXK262DXKUBRQ/
©2020-2023 The Sankei Shimbun. All rights reserved. 】
(注4)【 NEWSポストセブン 2018.08.12 07:00
英軍将兵422名の命を救った帝国海軍中佐 いまも英米で称賛
https://www.news-postseven.com/archives/20180812_714163.html?DETAIL
© Shogakukan Inc. 2021 All rights reserved. 】
(注5)【 産経ニュース 2013/10/16 07:49 新聞週間2013・社説検証
歴史認識―閣僚発言 産読、オフレコ破りを指弾
https://www.sankei.com/article/20131016-TCHXO7NC2NLJJEV3VD4M6ZXPOM/
閣僚らの歴史認識をめぐる発言が中国や韓国から次々と非難され、発言撤回や辞任を強いられた。
平成7年11月、江藤隆美総務庁長官が内閣記者会とのオフレコ懇談で「植民地時代に日本は韓国にいいこともした」などと話した内容が韓国紙に漏れ、江藤長官は辞任した。
©2020-2023 The Sankei Shimbun. All rights reserved. 】
投稿: 三角四角 | 2023年2月17日 (金) 23時11分
石破さん
ブログのご更新、有り難うございます。
今年の桜は例年より早いらしい。ご健勝とご活躍を念じます。
①≫10年振りの予算委員会での質問、
⇒先ほどネットでワクワクしながら拝見しました。
ま、予想通り、昼行燈の答弁には、「燕雀安知鴻鵠志(史記)」の感を改めて強くしました(哀笑)。安倍愚猿の陰も感じましたしね。
②≫‥小幡績・慶大院准教授の意見陳述は、実に内容の濃い見事なものでしたが、テレビ中継もなく、時間も短かったのは残念なことでした。
⇒小幡績さんはなかなかの切れ者ですからその論は鋭いんですが‥
(ご参考:小幡績さんのブログ https://bit.ly/3Kio1Qx )、
若者らの今風に迎合するような「おちゃらけ」な場面が多くて誤解を招いて、社会的には損をしているのが残念なご仁です。
国会でのこの意見陳述でも、石破さんがなさったような「随分と懊悩」することも「質問を纏める」こともなく、テンコ盛りの論点を食い散らかして、挙句には ≪いつもの如く≫ 持ち時間を散漫なまま終えたのは、小幡さんをCloseWatchしている愚者には残念でした。
そんななかで、この鋭いご着眼と高いご評価は♪流石に石破さん!♪と感服した次第です🌸(微笑)。
投稿: 黒山椒無躇 | 2023年2月18日 (土) 11時59分
国会質問拝見しました。文民統制とは、専守防衛とは、国民保護とは。今行われてる議論に欠けてる点のご指摘、的確でわかりやすかったと思います。
が、報道で取り上げられたのは「冒頭25分の大演説」とか核共有とか枝葉の事ばかりで、今に始まった事ではありませんが、まったく役に立たない報道に辟易しております。
ところで、同じ自民党に属されていながらこのような当然のご指摘を国会質問でされなければならない状態を憂慮しております。党内での発言力、影響力が今よりも増す事を願っています。
投稿: wakame | 2023年2月18日 (土) 12時38分
ブログはしばしば拝読しておりますが、気球問題も含めてわが国が防空(陸、海も?)に対してひどく無関心、無防備であることを知り、今更で恥ずかしながら驚きました。そして、国政の中心勢力におられた石橋さんのこうした警告がなぜ、現国政にあまり反映されず、本腰を入れた対策ががとられないのか、危機感を強めています。自分はボケ爺になり何もできないかもしれませんが、日本がウクライナ状態になった時、アメリカは、どこかの国は本当に助けてくれるのでしょうか?
投稿: Toshi.YOSHIYAMA | 2023年2月18日 (土) 12時51分
久しぶりの石破茂先生の質問姿でした、細かく勉強しておられ、努力されてますね、答える方の時間が少なくなり、ココが残念だと思いました、石破茂先生、将来の日本の国をお願いします
投稿: 高埜寿一 | 2023年2月19日 (日) 17時13分
【行方不明になってしまうシナ帝国の企業リーダー】
またかという思いが記事からにじみ出ている。シナ帝国では、習近平より目立ってはならないのだろうと云うしかない。経済の発展はないということだ。
記事があった。反日の共同であっても気になるのだろう。昨年は、米国で上場寸前の企業を奪われたジャックマーは、今どこにいるのか、どこのメデアも伝えないが、彼もまた行方不明にされ財産を没収された被害者である。
『【北京共同】中国の著名な実業家で投資銀行「華興資本控股」の包凡会長兼最高経営責任者(CEO)が19日までに消息不明となった。習近平指導部は汚職を摘発する反腐敗運動を展開し、金融業界でも取り締まりを進めてきたことから「中国当局に連行されて調査を受けているのではないか」と臆測を呼んでいる。
中国メディア「財新ネット」は16日、関係者の話として、包会長が数日前から出社せず、姿を見せなくなったと報道。華興資本は16日、上場先の香港証券取引所に「包会長と連絡が取れなくなった」との公告を出した。音信不通が「業務と関係があるとの情報はない」と強調したが、17日の同社の株価は急落した。』
包凡氏については断片的な経歴ぐらいしか知らないが、モルガンスタンレーに勤務した経験を持ち、そこからクレデイスイスに転職し、シナ帝国に戻って金融業を立ち上げた人なのだそうだ。彼の行動の何が習近平の嫉妬を招いたのか知らないが、昨年のジャックマーのような災難が降りかかっているのだろうと推測する。
ここ数年だけでも著名になった起業家は、逮捕されたり、考えられない事故が原因で命を落としたり、様々な報道が出て来る事態になっている。命を奪われた例としては、例えば、2018年に起きた海航集団と呼ばれる企業グループの幹部の不審な死亡事件がある。
『海南航空を傘下に持つ大手複合企業、海航集団の王健会長(56)が出張先のフランスで視察中に死亡したことが明らかになった。
会社側は死因について「予想外な転落」のためとしているが、同社は昨年時点で約12兆円の巨額負債を抱えて経営難に直面しているほか、王岐山副主席の後ろ盾があったとされる。ナンバー2の「怪死」についてさまざまな憶測を呼んでいる。』
記事にもあるが、今も副主席である王岐山は習近平の関与を疑い、今も仲が険悪だと言われているらしい。
海航集団は客死した王健以外の主な幹部はどうなったかと言えば、
『2021年9月には海航集団(HNAグループ)の理事長でやはり王に近い陳峰(中国語版)が身柄を拘束され、2022年10月現在も陳峰の所在地は明らかにされていない。2022年1月28日、長年の側近である董宏に収賄罪で執行猶予2年付きの死刑判決が下った』
2021年1月には企業は破綻している。航空事業の一部は再建中との噂があるらしい。しかし、往時の姿はないということだ。王岐山辺りは第20党大会では、出席がなかったという話の様であったが、最終日に登場したという話もある。何か含むところがあったのかもわからないし、身の危険をがあったのかもわからない。習近平に睨まれる経済人と云うか起業家や経営者は、国外逃亡しかないだろう。ジャックマーも最近の話では豪州にいるらしいという噂である。
香港に縁の深い実業家が行方不明になり、いつの間にかシナ帝国で裁判になり、懲役13年と云う版権がおりて収監され財産が没収されるという事件があった。肖建華のことである。ブルムバーグに記事があったが何度読んでもわけがわからない。
『Bloomberg News
2022年8月19日 17:24 JST
中国の裁判所は中国系カナダ人の富豪、肖建華氏に対し、公的な預金を違法に手に入れたなどとして懲役13年の有罪判決を言い渡した。同氏の会社、明天控股には550億元(約1兆1000億円)の罰金支払いを命じた。肖氏が公の場に姿を現したのは、香港で行方不明になって以来5年ぶり。
上海市第一中級人民法院は19日の声明で、肖氏と明天控股の犯罪行為は金融管理の秩序に深刻な打撃を与え、国家金融安全を著しく脅かしたと説明した。肖氏個人には650万元の罰金が科せられた。
肖氏は中国から香港に逃れ、何年にもわたり香港のフォーシーズンズホテルに滞在していたが、2017年にホテルの部屋から連れ出され所在が分からなくなっていた。』
カナダ系とあるが、このひとは香港の国籍も取得している二重国籍保持者のひとで、2017年当時はどちらかを選択できる権利が肖建華にあったらしい。その選択を無視したのがシナ帝国なのだそうだ。だから、どういう立場で拉致監禁されたのか今も不明である。
共同の記事にある包凡という企業リーダーもまた、肖建華のような姿で顕れることになるか、或いは 王健のようにどこかで命を失うことになるかわからないのだ。
シナ帝国では企業は育たない。ある程度大きくなれば潰される。そういうことだ。
投稿: 旗 | 2023年2月20日 (月) 02時45分
【頭脳明晰な98歳のカーター元大統領。俳優のブルースウィルスは67歳で悲惨な状態なのにな。】
記事があった。
『【ワシントン=渡辺浩生】カーター元米大統領(98)が創設した非政府組織(NGO)のカーター・センターは18日、カーター氏が病院での治療から自宅に戻り、ホスピスケアを受けながら終末期を家族とともに過ごす決断をしたと発表した。
カーター氏は1977年から81年まで大統領(民主党)を務め、存命する最高齢の元大統領。退任後は積極的な人権外交に従事し、2002年にノーベル平和賞を受賞した。』
在任中はイランに引っ掻き回され、特殊部隊は全滅する話で、国民から非難され、外交方面では失敗が続いた民主党の元大統領であったが、100歳に手が届くまで惚けることなく頑張っておられる。脳が癌と云うこともあったのに認知症にもなっていないのだそうだ。驚異的である。
方や、贔屓にしている俳優のブルースウィルスは、昨年3月に失語症と云う診断を受け、俳優を引退したのは知っていたが、本年、2月17日に追加報道記事があった。
『米女優のデミ・ムーア(60)が日本時間17日、自身のインスタグラムを更新。元夫で失語症を理由に昨年俳優を引退したブルース・ウィリスさん(67)が前頭側頭型認知症と診断されたことを報告した。
ムーアはビーチに立つウィリスさんの写真をアップし「2022年春にブルースの障害を発表して以来、彼の病状は進行。そして、より具体的な診断を受けました。前頭側頭型認知症。 残念ながら、コミュニケーションの問題はブルースが直面する一つの症状に過ぎません」と記述。それでも「 つらいけど、やっと明確な病名が分かってホッとしました」とつづった。』
この認知症はアルツハイマーとは異なるらしいのであるが、厄介なことは変わりがない。カーター氏と30歳以上の開きがある。何か不公平だと思ってしまいますね。年齢が近いので残念な思いが強い。
まあ、不公平の内容は書きたくない。
簡単に概要だけ述べれば、世の中に存在する不公平の一つである。
それはともかく、バイデンさんは大丈夫なのだろうか? 名前を間違える程度は問題がないという扱いになっているようだ。それでいいのか?
投稿: 旗 | 2023年2月20日 (月) 03時14分
こんにちは。
予算委員会で質疑されたことがニュースにでてましたね。
私も、国会インターネット審議中継で見ました。
迫力がありましたww
また、機会があれば質疑に立たれる姿を見たいです。
投稿: プロレタリア | 2023年2月20日 (月) 05時52分
久々に石破茂先生の質問姿を見ました、良く調べて有り勉強なさって居るのが分かりました
答えの時間が無くなり少し残念だ、と思いました、石破先生将来の日本の国を宜しくお願いします
投稿: 高埜寿一 | 2023年2月20日 (月) 18時09分
石破先生
今晩は!!。
立春後二週間以上を経過したとは云え、未だに寒暖定まらず歌の「早春譜」のような状態の天候が続いて居ります。
そのような中先生に於かれましては、連日の国会審議の出席やテレビ出演、講演、地方選挙の応援へと東奔西走との御由、大変お疲れ様であります。
小生は先生と同郷、鳥取県出身の「国の将来を憂う」者であります。
さて本日もこの一週間に於いて、気付いた事や疑問に思った事をランダムに述べて見たいと存じます。
1、ユーチューブ動画による東映映画『動乱』を見て
かなり古い高倉健と吉永小百合主演の映画でありましたが、1932年の「五・一事件」と1936年の「二・二六事件」の共通の背景としまして当時、大変な不況と農村部の疲弊により婦女子の売り飛ばし、中小企業の倒産、それに加え大震災などがあり国民生活は塗炭の苦しみの中にありました。
又特に「二・二六事件」於いては
①政、官、財の汚職を糾すべし
②労働者の待遇改善(含む農村に疲弊補助)
③政党政治の打破
④政、財界の横暴を許すべからず
⑤天皇陛下の「君側の奸」を排除すべしなどが理由として挙げられ、「陸大出身の統制派」と改革を訴える「若手将校中心による皇道派」による争いであります。
現代に於いては「軍部内の争い」などは無いとは言え、その他の政、官、財の腐敗と沈滞は驚く程時代背景が酷似している事に驚きました。
即ち、20数年間もの間給与所得者の賃金が上がらず、物価の上昇は限りなく高騰を続け、消費税は高止まりとなり、その中でも世界で第6位のコロナ感染と死亡者数であります。国民の生活は益々困窮の度合いが増しているようであり、今やG7の中でも最低の経済状態のようであります。まさに嘗て世界第二位を誇った経済大国の様相は昔日の感があります。政治の要諦は現代では主権者である、国民の暮らしを守る「民意」を体現する事が、政治の責任と想う者であります。
2、現在世界中で問題になっている気球について
今日、中国のものと想われる目的も正体も不明な気球が問題になって居り、我が国でも連日テレビにても報道され、話題を集めて居ります。
我が国日本でも3年前に発見され、当時の河野太郎防衛大臣はその目的や正体について聞かれ、「気球に聞いて下さい!」答弁をしました。当時の我が国ではそのような「認識しか無かった」ようであります。
然し、今回アメリカを始め各国に於いてこの気球は無人のようながらも、中国による通信傍受などの恐れもあるとして、撃墜される事が多くなって居ります。
我が国では石破先生も指摘されて居りますように、撃ち落とす為の法整備がされて居らず、又そのような高高度に於ける航空機も無いとの御由であります。
そこで従来から疑問に思っておりました事をいくつか挙げて見たいと存じます。
①今回の気球に限らず、我が国の領空を通過する飛行物体は他国からの飛行目的などの通告がなければ、何故安全保障上の観点より撃ち落とせないものなのか?
②かなり以前にも北朝鮮のミサイルが、青盛県津軽海峡上空を通過し、太平洋上に落下すると云う発射実験が行われました。この時も韓国より発表があり、発射数十分後に日本も認識した事実があります。我が国日本では欧米諸国同様、アメリカと核ミサイルの「ニュークリアシェアリング」を行って居る国に於いて、他国のミサイルが発射されれば、人工衛星による監視によって即通知されるシステムになっているようながら、我が国日本への通知システムは無いのであろうか?
③我が国領空の上空を目的も通知も無い場合、何故イージス艦によるミサイルの防衛の為の発射は行われないのでありましょう?我が国へ着弾してからでは遅いのではないでしょうか?
④気球を飛ばした国より、操縦などに於いて制御できれば「細菌兵器などの気球であれば?とおそろしく想います。
これらの疑問は小生の無知故かも知れませんが、単純な疑問として未だに払拭されておりません。
又、我が国を攻撃目的のミサイルであれば、スクランブル発進などにより警告などは対処出来ないのではないでしょうか?
これらの諸問題の解決の法整備は喫緊の課題のようであります。
3、次に小生は時々野党であります、れいわ新撰組の山本太郎代表の全国各地での街頭対話集会の様子を、ユーチューブ動画にて観る事があります。これは物事を色々な視点より眺め、一方からの視点にならないようにする為であります。
直近の彼の街頭対話集会に於いて「防衛費増強をこのまま続ければ、戦争に巻き込まれる可能性がある」との内容でありました。
彼、山本太郎議員の学歴は無いものの、「本当に良く勉強」して居ります。時には内閣府や各省庁より公表された資料を基に対話を行って行きます。時々口汚く罵る事があっても聴衆に納得性を植え付けているようであります。
この時の対話集会の内容は我が国の防衛費増強において、我が国日本国は国連に於いて未だに「旧敵国条項の侭」であり、敵国条項削除を求めても全加盟国の3分の2以上の賛成が必要であり、更に安保理の米、英、仏、露、中の常任五大国全ての賛成がなければ改正出来ない事などを上げ、更にその上、我が国日本の戦力増強が他の国連加盟国にとって、脅威となれば「攻撃も可」であると云う事を「みなさんご存知でしたか?」と云う内容でありました。
現在防衛省の発表によれば、この先の5年間で43兆円の予算と更に2027年以降2兆円の増額により、中・長距離ミサイルの開発、超高速ミサイルの開発なども行うと発表されて居ります。
「防衛費増強のみの勇ましい事ばかりではなく、何故そのような兵器を使う事の無いよう外交に力を注がないのか?」と云うものでありました。
小生がいつも想い、この場でも何度も提案して居た事であり、岸田政権の外交の稚拙感を大変懸念する者であります。
石破先生は与党自民党所属と云っても本当に、この国の舵取りを岸田総理に任せて良いとお考えでしょうか?
投稿: 桑本栄太郎 | 2023年2月20日 (月) 21時37分
【小沢一郎は何も変わっていない】
小沢一郎を批判するような記事があったようだ。今更なんだよと云うような印象しかない。
記事を上げる。
『2月19日、立憲民主党の小沢一郎衆院議員は、東京都内で開いた自身の政治塾で講演し、同塾の活動を、今回をもって一時、休止する考えを明らかにした。小沢氏は「政治塾の中締めだ。私自身は、できるだけ早く再開したい。一時お休みするということで、ご理解をいただきたい」と語った。
政治塾は旧自由党の塾として、指導者育成を目的に2001年にスタート。2003年の旧自由、旧民主両党の合併後は私塾として運営されている。入塾の審査に3000人近くが応募した時期もあり、これまでの卒塾生は500人以上。国会議員も輩出している。だが、最近はコロナ禍で塾生が集まりにくく、今回、20年以上にわたる政治塾の一時休止を決めたという。
小沢氏は講演で、立民の現状について「エンドレスに議論して、野党の中でも結論を出すのは最後だ。だから、ほかの野党からもバカにされる」と指摘。塾生らに、自己主張する習慣を身につけるようアドバイスし、最後も“小沢節”で締めくくった。
「小沢氏は、2021年10月の衆院選では、小選挙区で敗北し比例で復活。同年11月の立民の代表選では泉健太氏を支持しましたが、泉氏は執行部人事をめぐり、小沢氏とは距離を置きました。
2022年7月の参院選後、泉代表は執行部人事を刷新しましたが、岡田克也幹事長、安住淳国対委員長、長妻昭政調会長と、ベテラン議員を並べる一方、小沢氏や、小沢氏に近い議員の執行部入りはありませんでした。
2022年12月、名古屋市で講演した際には、小沢氏は泉代表ら執行部に対し『岸田政権の現状はどうしようもないが、それを倒せず、取って代わろうともしない野党ではどうしようもない』と強烈に批判する一方、『次の衆院選で政権を取る。ここであきらめてしまっては、自民党を出て苦労してきたことが無意味になってしまう』とも訴えていました」』
蛙の面に小便のような内容の記事である。今更、小沢一郎を批判した処で立民という政党に期待する国民はいないと思う。共産党と共闘するような政党だったのだから、終わっている。
大阪では共産党党選挙協力した自民党が終わったぐらいだ。もう相手にされていないと思った方がいい。共産党に縋るようではお終いなのだ。
それはさておき、そしてこの小沢を担いだ時点で旧民主党が坂を転がり落ちてきたのは事実である。今も面倒を見ているのは立民であって、小沢ではない。その自覚が立民にないから小沢にコケにされているということだ。しかし、野党として情けない姿は小沢にも見えているということだ。
何もかも坂を転がる政党は旧日本社会党と重なるものがあるように見える。左派は護憲を堅持するから堕ちたのだ。まだそれに気が付かない人が占めている。まあ、最近になって、その理由が簡単に発覚したのだ。同性婚も主張しない、或いは、できないと云うのがそこにある。改憲が必要なのだ。
その辺りを見れば護憲の堅持が党勢を阻害しているのが丸わかりなのに気が付いていないふりをする。それが馬鹿にされる材料だ。同じことが自民党にも言えるのだが、手の込んだ罠を仕掛けて来るだろうと期待をする保守層がいるので予測がつかないだけだ。
立民と小沢は共に勢いもなければ意欲もないのが丸わかりだ。何もできないことにおいては同じ穴の狢である。その上、同じ程度にアホだと思われている。政党助成金に群がるだけではないのか?
まあ、ここから我が国の政権を掴み、国連で自分だけで勝手に決めたCO2の削減目標を独断で吹聴するような総理を出したのが致命傷だ。その総理は、小沢が育てたと言われた。国民を裏切る総理ならいつでも出て来る可能性がある。だから、立民には、役に立つ人材がないと思われている。それは証明済みだ。
投稿: 旗 | 2023年2月20日 (月) 23時59分
石破さん
世相騒がしい日々が続いています。
北のミサイル、偵察風船。抑止力や、積極的防衛策が喧伝され。自衛隊の演習が繰り返されています。
既に何度も書いていますが、この国は、奇襲攻撃による飽和攻撃にL全く対抗できない国になっています。
抑止力によって、奇襲も飽和攻撃も防げるというのは、単なる希望的観測でしか有りません。
何の具体的防備にもなっていません。
何より首都圏を防衛する原理的、根源的防備をすることが、現下の最優先の課題の筈です。
絶対に必要な機能は、首都機能の完全な防衛です。そのために、首都機能を補完する、首都機能補完基地を直ちに建設することです。
最も手っ取り早い、速効のある方法は、先ず、何よりも優先して、官庁、公機関、重要施設のコンピューターデーターの保管です。
各地に散在する、重要機能コンピューターをデュアルモードで常時連携して国家機能を完全に補完するシステムを作ることです。
東京が攻撃されて機能崩壊しても全ての省庁のデーターは完全に守られ、直ちに、機能移転を実現できれば、国家の全ての機能は、完全に維持できます。
この基地に、航空管制、鉄道管制、道路海路管制などの機能も機能も取り込み、完全に保管することが技術的にはまったっく簡単にできます。
候補地は、北陸新幹線の、軽井沢の西方、千曲川沿いの台地を貫通するトンネル地帯です。
千曲川を渡ると上田までの間、18kmほどの間台地の下を通るトンネル区間があります。
ここに地下駅を造り、大地に至る間に地下街を作ると、地下170mの空間に200平方kmの大地下空間が造成できます。
然も、新幹線が通っている地点を最下層として、上に向かって地下街が構築できるので、水没の恐れもなく、自然換気の気道も確保できる完全な地下シェルターが構築できるのです。台地上は、閑静な農村地階で、大部分は水田と松林です。
近くに、人口密集地も工業地域もなく完全な自然豊かな田園地帯が広がっているのです。千曲川水系を水源地とすることも、水力発電所群を完全な自立電源として使うことも出来るのです。
自然災害もなく、地震も殆どなく東日本でも、中越地震などでも全く被害もなく典型的な安全地帯です。交通も.新幹線も高速道路も.中部横断道を通して、中央道、東名に簡単に連携できる地域であり、リニアを開通させれば、東京に15分、名古屋に15分大阪に30分でいける、当に最高の立地です。
有事の際には、事態発生後でも、それだけの時間で、政府機関や、政治機能の重要人材が簡単に移動できるのです。
大規模地下であり、土地代が要らない大都市が、直ちに造営できるのです。
防衛費に、50兆円使うより先に、先ず先に.首都機能防衛を実現できるのです。
何の支障もありません。
内陸部であり、沿海部から、一番遠い地域であることも考慮すれば、対テロ対策などの治安対策でも完璧です。
地図を開いてみてください。何れの条件も完全に整った首都機能移転補完地がそこにあります。
ご検討ください。
投稿: かも | 2023年2月21日 (火) 00時10分
石破さん
10年振りの質疑を再び拝見し気付いた♪さらっとした鋭さ🌸♪
ご質問の冒頭:「敗戦後すでに78年になりました‥」
蛇足:なにが、“さらっとした鋭さ”なのか??
⇒それは、石破さんがあの出来事を「単なる記録でしかない“終戦”」とは認識されていないこと。
また、そのご認識は、「昭和16年夏の“敗戦”」への慚愧と密接に重なっているに違いないから。
投稿: 黒山椒無躇 | 2023年2月21日 (火) 10時47分
石破さん
10年振りのご質疑への所感(その3=最後w)
♪返答の“さらりっ”★♪
石破さんのご見解が、予ての通り、極めて重厚であったことが印象的でした。そして一言一句およびその含蓄の深さが胸に沁みました。
逆に、当然にご質疑が事前通告されており返答の推敲も準備も万端であった筈なのに、‥駆け足で走り去る如き♪返答の“さらっり”♪に大いに落胆いたしました。
軽すぎる権力者の返答は胸に届かぬ‥どころか記憶にも残らない。
愚者の診立て ≪岸田文雄=昼行燈≫ に故事付けて言えば、
①「良識Decenciesや見識Intellectualityの光芒が罔すぎる。」
②「その光芒が罔く狭く弱すぎれば、高邁な思想を持ちえず理解できず、その言動が羽根の如く軽く薄く(軽薄に)なるのも宜なる哉」
(蛇の足)再び「燕雀安知鴻鵠志(史記)」の図。
投稿: 黒山椒無躇 | 2023年2月21日 (火) 13時39分
【バイデン大統領のキーウ訪問】
ポーランドへ訪問する予定があるという報道があった時に、もしかするとキーウにも寄るかも? と云うことも考えた。それが、ポーランド訪問とほぼ同時に電撃的に行われたことを知り、驚いた。岸田にはない胆力があったのだ。BBCが、その訪問劇を伝えている。
『アメリカの大統領としてはほとんど前例のない、大胆な訪問だった。
ジョー・バイデン大統領は20日、ウクライナの首都キーウを電撃訪問し、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した。ホワイトハウスは、常に攻撃を受けている戦争地帯に米大統領が現れたことを、「現代では前例のないこと」だと説明した。
また、これまで大統領が戦時下のイラクやアフガニスタンを訪れたことはあったものの、それは米軍が現地に大々的に駐留している場所だったという。
報道陣の間では、事前に発表されていたポーランド訪問の間にバイデン氏がウクライナを訪れるのではないかという憶測は広がっていた。それでも、この訪問はまったくの予想外だった。
空襲警報が鳴り響く中、バイデン氏はキーウ中心部をゼレンスキー氏と並んで歩いた。その姿は、ポーランドで何を言うにしても、どんな言葉よりもはるかに雄弁だった。
ホワイトハウスのケイト・ベディングフィールド広報部長は、「これは危険な訪問だった。大統領が約束を真剣にとらえるリーダーだ。今回の訪問で、誰もそのことを疑わなくなるはずだ」と話した。
・・・・・・大統領に同行が許されたジャーナリストは2人だけだった。2人は秘密保持を誓約し、携帯電話を取り上げられた。そしてバイデン氏がキーウに到着するまで、訪問についての報道を禁じられた。
バイデン氏に同行したジェイク・サリヴァン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)によると、大統領がワシントンを出発する数時間前に、ロシア政府にはキーウ訪問を知らせていたという。
サリヴァン補佐官は、ロシアに伝えたのは「牽制(けんせい)のためだった」と説明。「(ロシアが)どう反応したか、そして我々のメッセージの正確な内容には触れないが、我々がそのような通知をしたことは認める」と述べた。
・・・・・バイデン大統領はポーランドに着くと、そこからさらに列車で10時間かけてキーウを訪問した。ウクライナ国内の、もっと簡単にたどりつける場所を訪問することもできただろうが、キーウそのものへの象徴的な旅を選んだ。
今回の訪問は、バイデン政権がウクライナ支援の決意をロシアに示すものだった。同時に、アメリカ国内の有権者への意思表示でもあった。』
バイデンより若い岸田が、欧州歴訪時、最も、ウクライナに近い場所にいたのが先月の話であるが、読売が「ウクライナ訪問あるかも?」などと云う観測的な記事を上げたものだからビビってしまって逃げ出すように帰国したという話がある。
行動力も何もない人だと知られてしまった。G7の議長国の首相だけが、キーウ参拝しなかったと揶揄されるだろう。まあ、そういう参拝の義務などないのであるが、民主主義を守る気がないと言われるのはやむを得ない。本人がビビっただけの話である。「財務省に相談したらやめとけと言われた」と云うような談話が漏れるような気がしているのである。それが嘘話であったとしても信じてしまいそうだわ。
財務省のせいにする岸田と云う展開になるとは思えないが、キーウ参拝から外れた立場の言い訳に使えそうな気もする。
それはともかく、この裏ではシナ帝国の王毅が、欧州各国を歴訪して米国の悪口外交を展開中であったらしい。しかし、バイデンによるキーウへの電撃訪問のニュースは王毅の評判を落とす結果にもなりそうだ。王毅は、と云うか、シナ帝国は建前としては中立な体裁をとっているのであるから、王毅がキーウ参拝をしてもおかしくはない。しかし、それをすればプー氏の顔は真っ赤になるので、やる気がないだろう。せっせと米国の悪口を吹聴しまくることを選んでいる。シナ帝国の現状は経済活動全般において停滞中だ。コロナ後を装っているが、活気がないのは知れ渡ってしまったようだ。仕事がないらしい。東南アジア方面に流れているので取り戻せないようだ。欧州にも、そういう事実が知られているらしい。
ウクライナ戦争の行方は、ウクライナ軍の勝利が近いと見る人が増えてきているようだ。簡単に言えば兵器の数である。それと戦闘員の士気なのだそうだ。
ロシア軍はシナ帝国にすがるしかないらしい。それはウクライナのゼレンスキー大統領が危険視していることだ。CNNが記事にしているが、記事が表に出なくても多くの人々が不安に思っていることである。
『(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領はイタリア紙とのインタビューで、中国がロシアを支援すれば世界大戦が起きる可能性があると警告した。
ゼレンスキー氏はイタリアの有力紙コリエレ・デラ・セラに19日掲載されたインタビューで、「私は中国が実利的な姿勢を維持することを望んでいる。さもなければ第3次世界大戦になる危険性がある。それについては彼らもよく認識していると思う」と述べた。この発言は、中国がロシアに兵器を供与すると思うかとの同紙の質問に答えたもの。
ゼレンスキー氏はこれまで、直接接触のチャンネルや公的な場での発言を通じ、中国にロシアを一切支援しないよう訴えてきた。』
戦争を早く終結させる現実的な手段として相手国の武器弾薬が底をつけば、何もできなくなるので自然に終結の道が開かれることになる。ロシア軍が今やっている「大攻勢」と呼ばれるものは、悪あがきの集大成のようなものと受け止められているので、これが終われば、組織的な攻勢が終了するのではないかと見る人がいるらしい。それに待ったをかけるのがシナ帝国の武器供与等の援助だというわけである。まあ、習近平にとっても大きな博打のようなもので、ロシアと並んで国際法廷に引きずり出されることになるかもわからない結果が、すぐには判明しない先に、展開するようにも見えるわけだ。ただ、シナ帝国がロシアに供与できる武器があるのかと云う問題もある。彼等の武器はロシア製のコピーであることは知られているが、それは劣化コピー品と云う評判がある。だから西側にそれを知られたくないのではないだろうかと云う人もいる。それは台湾有事の前に知られると拙いので隠すだろうと思う。まあ、これも習近平がプー氏と同じ立場にいる証拠になるので、人民解放軍としては隠蔽したいと思うだろう。ロシア製軍装備の劣化コピーの兵器群がシナ帝国の兵器であれば、台湾有事はウクライナ戦争の二の舞だ。
また、こういうこととは別に、シナ帝国内で反乱がおきるかもわからない状況もある。コロナ禍は習近平の人災だとする説が国内にあるらしい。そして、年金及び医療保険問題が爆発寸前だという話だそうだ。その結果国民の注意を逸らす目的にされるのが、台湾有事である。これは最初から人民解放軍にとっては苦戦である。どういう判断を習近平がするのか??
プー氏を助けても得るものはないとなれば、変わってくるだろう。まあ、そういうことなのだが、プー氏の2022年2月24日のようなことがないとは言えないので、謎ですね。
投稿: 旗 | 2023年2月22日 (水) 01時38分
【NHK職員だということで大きなニュースになっているのだろうか?】
キー局のメデアがYahoo!に文字起しをした記事が大量にあった。住居侵入事件、或いは、窃盗未遂事件、或いはわいせつ強要未遂事件、或いは、強姦未遂予備事件。今ならなんとでも云える刑事事件だ。47歳の男性アナウンサーが女性アナウンサーが住むマンションに侵入して発見され、逃亡を謀った末に逮捕されたという事件である。
体力が旺盛な上、好奇心がないと引き起こすことさえ難しい刑事事件だ。その上、逃走時に3階から飛び降りたというのである。後先を考えることがない人だというのがこれでよく解る。事件を引き起こしたのも、発覚すればどうなるか? 先の見通しもないその場の成り行きで犯行に及んだのだろうと思うわけである。
各種メデアが大量に報じているのであるが記事を一つ上げる。
『NHKが21日、札幌放送局アナウンサー船岡久嗣容疑者(47)が逮捕されたと発表した。
発表などによると17日夜、都内のマンション内の女性宅に無断で侵入したとして、邸宅侵入の疑いで警視庁中野署に逮捕されたという。同局は「職員が逮捕されたことは遺憾です。事実関係を確認し、厳正に対処します」とコメントしている。捜査関係者などによると、女性は20代のアナウンサーだという。
・・・・ また、同局の公式ページのプロフィル欄には「わたしがちょっぴり自慢したいこと」として「いまのところ、息子二人は父親を尊敬している…はずです」などと記されていたが、現在は削除されている。』
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『17日午後11時半ごろ「不審者がいる」との110番があった。船岡容疑者は3階から飛び降りて負傷し、退院後の20日に逮捕された。マンションには知人女性が住んでいたといい、署が経緯を調べている。NHK関係者によると、船岡容疑者は99年に入局。スポーツの実況などを務めていた。NHK広報局は「職員が逮捕されたことは遺憾。事実関係を確認し厳正に対処する」とコメントしている。』
続報が、これから先も期待できそうである。動機の解明は容易ではないだろう。20代の女性アナウンサーにどのような幻想、或いは、妄想を抱いていたのかによるが、それを言葉で表現できるアナウンサーがいるとは思えないからだ。
これから先も、人生が続くのであるが、アナウンサーに復帰することがあれば知名度は抜群である。
まあ、この場合、実害があったのかどうかだろう。酒が入っていたのかどうかは、どこのメデアの記事にもない。薬でもやっていたのかどうかの記載もどこにもない。何かをでっち上げるとすれば、こういう方面になるような気もする。47歳と云う年齢は厳しいものだ。子供2人からの尊敬はもうないだろうな。
最近は私のようにテレビを見ない人も多くなっているので、名前を聞いただけでは、誰なんだよ? と云う人もおられるような気がする。しかし、NHKだ。評判を気にする人がいたとして、何も始まらない。地に落ちた。
そういうことだ。
投稿: 旗 | 2023年2月22日 (水) 02時24分
【信じられない話が起きているらしい。なんと、財務省の岸田がキーウ参拝をしたがっているそうだ】
記事があった。フェイクニュースなのかもわからない。先月欧州歴訪した際に大きなチャンスがあったのに、自分の方からその機会を無にしたくせに…なのだ。
記事を上げる。反日の西日本新聞の記事がYahoo!に転載されていた。
『バイデン米大統領がウクライナの首都キーウ(キエフ)を電撃訪問し、先進7カ国(G7)首脳でキーウ入りしていないのは岸田文雄首相だけとなった。日本政府は昨春から水面下で現地入りを模索してきたものの、警備や情報の秘匿などハードルは高く、実現に至っていない。G7議長国としての責務もあり、5月のG7広島サミット前に訪問できるか、官邸内には焦りの色がにじむ。
「日本だとこうはいかないんだよな…」。20日夜、バイデン大統領の電撃訪問の一報を耳にした政府高官は、思わずうなった。』
愚かな人である。欧州歴訪時に読売に情報を流して、危険だと勝手に判断したのは誰なのか? マッチポンプと云う言葉が浮かんだが、情報漏洩の犯人探しなどと云う茶番に付き合う読者がどれほどいたのか知らないが、岸田が、タイミングを外してまで逃げ帰るという予定の行動を選んだのは確かな話のように思っていた。その通りの行動があったのは、老人であるバイデン大統領に限ってキーウ参拝は絶対にないだろうという予想を立てていたからだと思えてくる。
しかし、バイデン氏は、果敢にそれを実行に移した。指をくわえてそのニュースに接した65歳の岸田にとっては予想外の有様だ。置いてきぼりにされたのだ。ボッチ状態である。
G7の議長国の議長だけがキーウに参拝なし。まあ、目立つわな。それを狙っていたのかと思われる。
記事の中段に変な文言があった。これも信じられない話だ。
『昨年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻以降、G7首脳は次々とキーウ入りし、国際社会の連帯を誇示してきた。昨年4月に当時のジョンソン英首相が、同6月には仏独伊3カ国の首脳が相次いで現地入りするのを横目に、首相は度々、「日本の本気度が問われている。必ず行くんだ」と周囲に漏らしていた。』 ‥‥嘘だろ。
先月の行動とは矛盾する内容だ。
そして、やはり言い訳に使っているのがこれだ。
『ただ、情報管理が高いハードルとして立ちはだかった。首相や閣僚が国会開会中に海外出張する際、衆参両院の議院運営委員会に事前報告し、了承を得るのが慣例。衆院事務局によると、1958年の第30回国会から続く古いしきたりだが、この慣例が破られた例はほとんどないという。
裏を返せば、国会閉会中は事前報告の必要がない。実際に首相は臨時国会を終えた昨年末の訪問を模索したが、極秘裏に進めた計画を一部報道機関がつかんだことで立ち消えになった。』
自分の方から、わざと漏洩させたのではないのかと国民は思っている。キーウに立ちよる機会を自分の手で握りつぶすための小細工をやったのだろうと思われていた。それは、漏洩先が読売と云う辺りが既に怪しい。開成のナカーマではないか?
そして大ウソをかましている。
『今回のバイデン大統領による訪問も、徹底した情報統制によって実現した。「メディアの協力が完全に得られない限り、キーウ訪問は成り立たない」と官邸幹部は神経をとがらせる。』
バイデン氏に同行したジャーナリストは2人もいる。訪問の事実を証明することも重要な仕事だ。完全な情報統制とはどのような状態を指すのか?
岸田は読売の記者を同行させてキーウに行けば、読売も自社の社員の生命に絡むことがあるので、公表を控えることぐらいの協力ができただろうと思う。
そして後付けの言い訳。
『安全確保も難題だ。自衛隊法には、要人警護のために自衛隊を海外派遣する規定がない。友好国の協力を取り付ける案も検討したが、見通しは立っていない。』
ウクライナの特殊部隊(アルファ部隊と呼ばれているらしい)が必死になって岸田を守っただろう。ゼレンスキー大統領が、今に至るも無事でいられるのは彼等のおかげである。そういう事実を無視した言い訳が通用すると思っている辺りに、我が国政府の頭が腐りきっていることを窺わせるようだ。残念な人々だ。
財務省の岸田は頭の悪い男である。
この頭の悪さは特筆するべきだ。目の前のチャンスを眺めるだけの役立たずだ。
投稿: 旗 | 2023年2月23日 (木) 23時44分
【NATO事務総長が警告を発す】
ロイターの記事である。
『[ブリュッセル 23日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は23日、NATOは中国がロシアに対する兵器供給を検討している兆候を確認したと述べ、中国にこうした行動を取らないよう呼びかけた。
この問題を巡っては、米国のブリンケン国務長官がこのほど中国に対し、ロシアのウクライナ侵攻に物質的支援を提供すれば中国は代償を払うことになると警告している。
ストルテンベルグ事務総長はロイターのインタビューに対し「中国からロシアに対する殺傷力のある(兵器などの)支援の提供はまだ見られていないが、中国がこうした支援を検討し、計画している可能性がある兆候をNATOは確認している」とし、「このため、米国や他の同盟国は極めて明確に警告している。中国は当然、ロシアによる違法な戦争を支援してはならない」と述べた。
その上で、ロシアのウクライナに対する戦争は、他の国の統合性を尊重し、大規模な軍隊で他国を侵略しないとする国連憲章に違反しているとし、国連安全保障理事会のメンバーである中国がこうした行動に加担してはならないとの考えを示した。』
シナ帝国の習近平は、プー氏と会談する計画があるという。何を話しするのかと言えば、NATO事務総長が語ってくれている。ロシアへの武器供与が目的となっているようだ。
外交担当のトップになっている王毅は、プー氏と会談した。その動画はユウチューブでも見ることができる。王毅はビビっていたらしい。シナ帝国に詳しい遠藤誉氏が指摘している。その記事はYahoo!にあった。あれほどビビっている王毅を見たのは初めてだという感想を述べておられる。プー氏が怖かったのだろう。いつも無礼な対応で有名な人物が、借りてきた猫のような振る舞いに見えたのだろう。
それはともかく、その首魁同士の会談が、何時になっているのか不明なのだが、習近平とプー氏が会うとなれば、警備はかなり厳重な体制になるだろう。共に暗殺未遂事件の回数を競い合っている仲である。彼等のどちらかの命を狙う暗殺者にとっても大きなチャンスだ。どちらを狙ったのか? という捜査の攪乱が容易だからだ。両方一遍と考える捜査官が出て来る可能性は低いかもわからない。そうなれば、暗殺実行後の逃走も容易になる可能性がある。
ともに自国民の政敵、或いは、生活困窮等の被害に遭った普通の一般国民から命を狙われているようなので、危険なのは間違いない。
根拠はないが、暗殺未遂事件というものは、このような状況で発生するのではないかと思ってしまいますね。習近平にとっては11回目になるのか? プー氏にあっては8回目か?
まあ大変だ。厳重な警備の中で起きれば、世界の平和の実現が近づく。
どうなるのかわからないのが政治の世界である。
投稿: 旗 | 2023年2月24日 (金) 01時10分