尹大統領訪日など
石破 茂 です。
韓国の尹錫悦大統領の来日は、大いに評価されるべきことだと思います。
昭和58年1月、中曽根康弘総理が総理就任後、最初に訪問先に選んだ国は、アメリカではなく韓国でした。全斗喚大統領と会談後、猛勉強された韓国語でスピーチを行い、余興のカラオケも韓国語で歌われたと伝えられます。その後日韓関係は大きく改善し、韓国大統領としては初めての全大統領の訪日へと繋がりました。
尹大統領が米国よりも先に日本を訪問されたのも同大統領の並々ならぬ決意の表れと見るべきで、「たとえ支持率が10%台に下がっても日韓関係を改善させる」と語った言葉はそれをよく示しています。徴用工問題の解決策については、韓国国内で多くの批判があるようですが、大きなリスクを背負ってまでも日韓関係を改善させたいという同大統領の思いに、日本国として誠実に応えなくてはなりません。
我々は今こそ日韓現代史をよく学ぶ必要があります。「かつて台湾にも朝鮮にも、日本は同じように帝国大学や旧制高校を開設し、交通インフラを整備し、医療水準を向上させ、農業技術を発展させるという統治を行ったのに、台湾は親日、韓国・北朝鮮は反日なのは、朝鮮人が忘恩の徒だからだ」的な暴論を今でも時折耳にしますが、それは根本から誤っています。
日清戦争敗北の結果として清国は、異民族が住み、治安や衛生水準が極めて悪い、中華文明が及ばない「化外(けがい)の地」であった台湾を日本に割譲しました(下関条約・1895年)が、台湾は「島」であって「独立国」ではありませんでした。これに対し、大韓帝国は当時どんなに国内が混乱していたにせよ、独立国であったものを「併合」した(韓国併合ニ関スル条約・1910年)のであり、その本質は全く異なると言わねばなりません。たとえ善意に基づくものであったとしても、一国の文化や言語、制度や軍隊をも失わせしめる「併合」がどれほど相手国の国民の誇りを傷つけるものであったのか、このことに対する理解を欠いたままでは、日韓の真の信頼関係は築けないと思います。
仮に日本のどこかがロシアに「併合」され、「今日から貴方はロシア人。ロシア名を名乗り、ロシア語を話し、ロシア正教を信じたほうが優遇される」となったらどのような思いがするか、少し想像力を働かせてみればわかることです。
イギリスやアメリカによるアジアの植民地支配は、日本とは比べるべくもないほどに過酷なものでしたが、彼らはリスクを計算して決してインドやフィリピンを「併合」しませんでした。やはり日本が「遅れてきた帝国主義」であったことは認めざるを得ません。
故・安倍晋三元総理は「謝罪を次の世代に背負わせてはならない」と述べられました。日本国内には「いつまで謝りつづければ、韓国は許すと言うのだ」といった憤りもありますが、それは謝る回数や年月の長さの問題ではなく、日本国民の真摯で誠実な気持ちが韓国国民に伝わるかどうかの問題なのでしょう。故・小室直樹博士は「『同化政策』が、韓国のごとき、長い歴史と高い文化を持ち、また、社会構造的に宗教的に、日本と全く異質的な韓国において失敗することは火を見るより明らかであった。日本人が、韓国人に嫌われる最大の原因は『同化政策』なのである」と述べていますが(「韓国の悲劇」・光文社)、日本の教育ではこのことにほとんど触れていません。
「正しい歴史」とは、かつての日本を全面的に肯定することでも否定をすることでもないはずです。尹大統領の訪日を機に、日韓に新たな歴史が刻まれ、それが北東アジア地域の平和と安定に大きく寄与することを願っています。
昨16日、自民党外交調査会の国連改革についての勉強会でスピーチをする機会があったのですが、国連憲章第53条と107条に定められている「敵国条項」について調べてみたところ、1945年4月25日に国連憲章作成のために米・英・ソ連・中華民国が主導して開催されたサンフランシスコ会議に招請されたのは「1945年3月1日までに枢軸国に対して宣戦布告をした国」に限られていたのだそうで、「戦勝国連合」をその本質とするUnited Nationsに加盟したいがために、慌てて日本に対して宣戦布告した国も多かったのだそうです。最終的に日本に対して宣戦布告した国の数は50か国に達しており、このことを全く知らなかったことを大いに反省したことでした。
「敵国条項はもはや死文化しており、これを削除することにあまり意味はない」との意見もありますが、条項が残っていることにはそれなりの意味や思惑があることを忘れてはなりません。これについてはまた機会を改めて記したいと思います。
東京は桜の開花宣言もなされましたが、今日はやや肌寒い一日となりました。
皆様、ご健勝にてお過ごしくださいませ。
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コメント
石破先生へ
私も先生のご意見に全く同感です。
日韓会談を批判する方は「韓国は変わりやすい国・信用出来ない」と見る向きがあります。
確かに、尹大統領そして韓国側が財団から支払いをする解決策に署名しない本人家族もいらっしゃると思いますので、次期韓国大統領選挙で、再び左派政権が出来れば、財団支払いを拒絶した方々を糾合して蒸し返される可能性は大いにあります。
そういう事態になることを承知の上ですから、ここは喜んで日韓関係の改善を進めるべきです。
「今は最善を尽くし、将来の事は将来に任せる」と米国元国務長官で黒人初の統合参謀本部議長の故コリン・パウエル氏の言葉が甦ります。
あとは、年内に岸田総理が出来れば訪中・訪台をして頂きたく望みます。
投稿: 正木公ニ | 2023年3月17日 (金) 19時46分
【 安倍総理と高市大臣は日本人を馬鹿にしている! 】
【 日本国憲法
(前文)
日本国民は、【正当に選挙された国会における代表者】を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は【国民の代表者】がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する(後略)。
第三章 国民の権利及び義務
第15条 【公務員を選定し、及びこれを罷免する】ことは、【国民固有の権利】である(後略)。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=321CONSTITUTION_19470503_000000000000000 】
【 国会会議録検索システム
トップ → 検索結果一覧 → 会議録テキスト表示会議録テキストURLを表示
第193回国会 衆議院 予算委員会 第12号 平成29年2月17日
https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=119305261X01220170217¤t=1
000 会議録情報
平成二十九年二月十七日(金曜日)
午前八時五十九分開議
出席委員
委員長 浜田 靖一君
…………………………………
内閣総理大臣 安倍 晋三君
――――◇―――――
254 福島伸享
○福島委員 というふうに、六千二百万円もの補助金が交付されるもので、重大なものなんです。
私は、総理がかかわっていると言っているわけじゃありません。余りむきになって反論すればするほど怪しいから、冷静に御答弁をぜひお願いしたいんですけれども(中略)。
私はこれは、総理が悪いと言っているんじゃないんですよ、利用されているだけじゃないかと思うんですけれども、こうした名目でお金を集めているということを総理は御存じでしたでしょうか。
255 安倍晋三
○安倍内閣総理大臣
(前略)いずれにいたしましても、繰り返して申し上げますが、私も妻も一切、この認可にもあるいは国有地の払い下げにも関係ないわけでありまして、なぜそれが当初の値段より安くなっているかということは、これは理財局に聞いて、もう少し詳細に詰めていただきたいと思いますし、認可においては、大阪府ですか、小学校、中学校ですから大阪市になるのかな。 (福島委員「府です」と呼ぶ)ああ、府ですか、に確かめていただければいいことであって、私に聞かれてもこれは全くわからないわけでありますし、繰り返しになりますが、【私や妻が関係していた】ということになれば、【まさに私は、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめる】ということははっきりと申し上げておきたい(後略)。
午後三時三十三分散会 】
【 産経ニュース 2023/3/3 14:30
高市氏、捏造でなければ議員辞職 立民公表の放送法解釈変更図る内部文書
https://www.sankei.com/article/20230303-P63TNIGAHBM5HA5URM6ZHPAKEY/
高市早苗経済安全保障担当相は3日の参院予算委員会で、立憲民主党の小西洋之参院議員から平成26~27年に安倍晋三内閣が一部の民放番組を問題視し、放送法が規定する「政治的公平」の「解釈変更」(小西氏)を試みたことを示す総務省作成の内部文書があるとの指摘を受け、自身の言動に関する記述を「捏造(ねつぞう)文書だ」と否定した。高市氏は当時の総務相だった。捏造でなかった場合、閣僚や議員を辞職する考えも示した(中略)。
【高市氏は】「放送法について私は安倍氏と打ち合わせをしたことはない」と明言。小西氏は【「捏造の文書でなければ閣僚や議員を辞職するか」】とただしたが、【「結構だ」と応じた】(後略)。
©2020-2023 The Sankei Shimbun. All rights reserved. 】
日本人は先の大戦により海外及び国内に於いて多大な犠牲を払って、国民主権を敗け得た!
戦前は天皇主権がいつの間にか軍人主権に取って代わられた。
その尊い国民主権とは、平たく言うと、自分達の理想とする社会を自分達が選んだ国会議員の活躍によって実現しようとすることである。
国民には、社会や国家をより良くしてくれる国会議員を選んだり、再選しないことにより罷免する権利がある。
然るに、安倍総理、高市大臣両名は、自分を選んでくれた有権者に何の断りも無く、一時の感情に任せて国会議員を辞めると口走ったのである。
安倍総理、高市大臣両名は、いや、両名だけではないと思うが、有権者のことは、当選した瞬間に、頭の片隅に追いやられるに違いない。
そうで無ければ、有権者から附託された、日本を、社会を、もっと良くしたいという希望と期待を踏み躙る訳がないのである。
軽々しく、辞めるという安倍総理、高市大臣両名は、有権者の希望と期待を担う国会議員たる資格が無いのである。
故に、国会議員として不適格であることが判明した高市大臣は、即刻、国会議員を辞めるべきである。
性根を入れ替えるまで、政界に戻って来るな!
投稿: 三角四角 | 2023年3月17日 (金) 19時49分
石破さん
ブログのご更新、有り難うございます。
今は未だ春眠を覚えるには春寒が残っているのですが、世間はWBCなどなどパンとサーカスの春風に浮かれ、この国を覆っている「政治的に不公正な黒雲」を忘れている。罔く殆く情けないことです。
引用≫‥条項が残っていることにはそれなりの意味や思惑があることを忘れてはなりません
⇒この一文の裏面には、明らかに ≪憲法第9条の変更には、各項が互いに体系的かつ整合的である“正しい改正”を忘れる勿れ!≫ の意を連想させます(微笑)。
⇒特に、過去十年の安倍政権とそれ以降の変更案は、字句だけを浅薄に変更するものであり、深遠な思想がない点で、明白な ≪改悪≫ だと。
同時に、現行憲法を支える、精緻で貴重で日本に独自平和主義も、更には普遍的な立憲主義さえも ≪空洞化させる愚行だ≫ と。
時季は未だ「変わり目」。石破さん並びにご一統様には、引き続きご健勝にご活躍されんことを念じます。
投稿: 黒山椒無躇 | 2023年3月17日 (金) 20時24分
石破閣下
ポンコツモデラーのポンコツコメントです。
朝鮮半島は地理的に動乱と猖獗の地です。これは我が国と対照的と言えます。入植を繰り返しやっと人の住む地になるとまた動乱に明け暮れる。これは千年二千年の話ではありません、数万年に渡る歩いてかの地に行き来できた時代からの事です。祀ろわぬ者が離れていった地でもあるのです。そういう意味で朝鮮人という概念を抹消しようという動きがあるのです。どちらが正しいとか悪いとかいういう議論に巻き込む悪手に踊らされて終わり無い迷路に引きずりこむのです。
ここからは嫌な表現をします。日本人は朝鮮人を避けずんでいます。またおぞましいと。それは己の姿を見るからなのです。見たくもない己の本性がそこにある。卑しい生き方をすれば朝鮮人になる、あるいは卑しい生き方をする日本人が朝鮮人になる、つまり同根なのでありその根の元に目を向けることを避けるのです何故か。根の元とは神です。両者は神を見失った、そして避け続ける、これは共通点。気が付いた者から改心するのか。
神とは人がいう神では無い。以前説明した時間をかまうのも神。乱文・乱筆お許しください。
投稿: 野村嘉則 | 2023年3月17日 (金) 21時15分
引用≫(公正で良識に適う)「正しい歴史」とは、かつての日本を全面的に肯定することでも否定をすることでもないはずです
⇒御意!全く仰る通りだと考えます。世事に「0:100、〇●」はない。
世事は「49:51、41:59, 20:80, 5:95 so on 」でできていますからね。
故に、人間社会の難しさ面白さがある。中庸の価値Valueが大きい。
⇒更に、加害者は。健忘症ではなく ≪己に都合が好く忘れ易い≫。
逆に、多くの被害者は、冤罪が差し戻される如く≪絶対に忘れない≫。
ま、民族的には ≪忘れ易い性癖≫ もありますが‥。昨日まで ≪鬼畜!!≫ などと罵っていたのに今日は尻尾を振っているとか。
⇒「絶対に!」とは言わず、あれこれに ≪私の内閣の最優先最重要課題です≫ と喧伝するが成果に繋がった先例(ためし)がない。「新しい資本主義」とか‥「所得倍増」とか‥、威勢だけは勇ましい。
(謹厳の安倍寛氏に習わず、妖怪岸信介に倣った安倍愚猿の如し)
投稿: 黒山椒無躇 | 2023年3月18日 (土) 11時34分
千年以上付き合いが有り、皇室の娘を嫁がせている国、歪み合った歴史は10分の一も無い
やって行けるはず、韓国はここまで譲って来てます、石破先生、人間と人間、長い付き合いのある国の人間と人間、必ず上手く付き合える
岸田総理と共にお願いします、共産国の進軍時には、手を組んで共に戦う国です、信頼し合えるはず、お願いします
投稿: 高埜寿一 | 2023年3月18日 (土) 15時25分
石破さん
>日本国民の真摯で誠実な気持ちが韓国国民に伝わるかどうかの問題なのでしょう。
仰るとおりです。日本人は心から真摯に韓国と向き合っているでしょうか。
「謝罪を次の世代に背負わせてはならない」
と言う発言も根にあるのは、謝罪などするようなことはしていないという思いがあることの表現でしかなかったから,日本人の思いを伝えることが出来なかったのではありませんか。
私も,戦後世代として,謝罪は必要ないと考えています。謝罪ではなくて、歴史の間違いを繰り返さないという共感を共有することです。
慰安婦もいたし,強制労働もあった。それがその時代に於いて異論も反論もなしに行われた時代の体制であったと理解し,だから,もう同じ間違いはしないという共感を共有することだと思うのです。
謝罪はしないし,賠償もしないというので良いと思います。日本人だって,戦後補償だの賠償だのという国民に対する保証などしていないのです。
米軍が,日本人に対して焼夷弾で市民を焼き殺したことに対する賠償も補償もしていないのです。重大な戦争犯罪です。それを敗戦国として受け入れてきたのです。
戦争とはそう言うものです。だから戦争はしてはいけないのです。
慰安婦は売春婦だという日本人の一部の発言こそ歴史を否定し,反省を否定すいる浅はかな暴言です。
そんな日本人の発言が日本国を汚しているのです。南京虐殺はなかったか有ったか、その定かな現実は中国の言うとおりではなかったとしてもそれに近い状況は合ったのでしょう。
それをなかったことにしようというのも間違いです。南京で、便衣兵を探すために、鬼の形相で市民の家を捜索した日本兵への恐怖も理解できるからです。或いは不当な捜索や暴虐があったとしても、それが戦時なら起こりうることです。
此も又、戦争という事態に包含されるべき不幸です。
その不幸を共感することこそ歴史を共有することです。
なかったこととしたいという後ろめたさがあるから、賠償は免責されるという論理を主張できないのです。
反省すべきはそのことではありませんか。
さて、ウクライナです。ミグの供与に続いて、今度はプーチンの逮捕状です。
西欧はこの紛争をどう解決したいのでしょう。
止めどないエスカレーションの渦にに飲み込まれそうです。。
中国が乗り出して、仲介しようとしています。或いは成功するかもしれません。その結果もたらされるものが何であるかを考えたときに、中国の介入は全く認めるわけには行きません。
中ロ、朝鮮、或いは、インドなどを巻き込んだ新たな冷戦構造を作り出すだけだからです。
それは間違いなく台湾有事に繋がります。
台湾有事で先ず犠牲になるのは日本です。
残念ながら、日米安保が機能して、米軍が日本への攻撃を阻止する抑止力になるとは考えられません。
中国は間違いなく、米軍は手出しをしないと読むからです。或いは、米軍が手出しをすれば、沖縄グアムへの攻撃を可能にする手立てになることを期待するでしょう。
勿論日本は為す術もなく、全く非力です。
一方的に国家機能は崩壊して為す術もないでしょう。
日本が生き残るためには、台湾有事を起こさせないことしかないのです。
その道筋をを守るためにも、ウクライナを説得して、停戦に持ち込むしか方法はありません。
戦争はどちらが間違っているとか正しいとか戦争犯罪だとか言う主張は全く意味を持たないのです。ロシアが間違っている、プーチンが犯罪者だという主張は、単にロシアに敵対するという宣言でしかないのです
それではこの戦争は終わりません。
ロシアもウクライナも正しいと宣言することによって初めて停戦を導くことが可能です。
今中国がやろうとしていることもそのことに他ならないのです。それを中国にやらせてはいけません。
行動してください。
投稿: かも | 2023年3月18日 (土) 17時11分
こんにちは。
韓国の人気ドラマも大好きですが、朝鮮の歴史も興味が湧いてきました。
今週もお仕事頑張ってください。
投稿: くま | 2023年3月19日 (日) 15時32分
石破先生
今晩は!!。
東京を始め全国各地に桜の開花宣言が続きながら、異常に暖かい日があったかと想えば又急に冷え込み、寒暖定まらぬこの春のようです。それでも例年より桜の開花は一週間~10日ほど早く、記録的な
早さとも云われているようです。このまま季節が進めば、今年の夏は更に酷暑の到来が想われ、ぞっとするほどです。
石破先生に於かれましては、国会に又自民党鳥取県連会長として統一地方選に向けて、大変多忙なる事と拝察いたします。大変お疲れ様であります!!。
小生は先生と同郷、鳥取県出身の「国の将来を憂う」者であります。
さて今回もこの一週間に於いて気付いた事などの拙論を述べさせて頂きたく存じます。
1、過日の予算委員会に於いて立憲民主党福山議員より「総務省官僚による、官邸の要求に応じて放送法の解釈変更の為のレクを当時の高市総務大臣が受けたかどうか?」の突っ込んだ質問がなされました。「総務省官僚の提出文書は捏造されたものであり、私は知らない」と云うのであれば、高市議員は総務大臣としての監督責任を怠った事となり、「官僚の提出文書は証言によれば事実と云う事であれば、高市大臣は嘘を言っている事になる」と、この問題の核心をついた質問内容でありました。高市大臣のこの答弁によりその後のアンケートでは国民の7割が納得して居ないと発表されて居ります。
又しても「森友、加計事案、桜を見る会の疑惑事案となり、今後も延々と続きそうであります。肝心な次年度予算案の審議が疎かになる事も考えられ、与野党の議院運営委員らにより「あったか?無かったか?」などの「疑惑案件の質疑は別委員会を用意する事」を提案致します。更に別件ではNHK党ガーシー議員などの事もあり、議員資格剥奪のみならず、議員報酬の返還などの国会の法改正も必要では?と思う者であります。
2、韓国伊錫悦(ユン・ソンニョル)大統領(以下韓国ユン大統領)の来日について
過日3月16日には、韓国ユン大統領が来日し岸田総理と日韓首脳会談がもたれました。今後は米国とも相互に協力しあい、「シャトル外交を」との事で、大いに日韓関係の改善の兆しが期待出来そうであります。この事をアメリカ政府も大歓迎の意を表明して居ります。
そもそも韓国は「近くて遠い親戚筋」との関係であり、古代より我が国日本と文化、文明に於いて大変重要で密接な関係でありました。
鎖国政策の江戸幕府の時代でも「朝鮮通信使」などを通じて交流が続いていた程であります。
日韓関係に於いては、嘗て清国と朝貢外交により清国より属国と見なされていた李朝朝鮮は日清戦争により清国が我が国に敗れ、ロシアの南下政策に手を焼いて居り、その機に李朝韓国は国家を日本へ譲与するとしました。当時のイギリス、ロシアの承諾のもと、我が国日本は李朝朝鮮の韓国を併合しました。
そしてその後35年間、我が国が太平洋戦争似て敗れるまで統治しました。
然し、石破先生もご指摘のように韓国人へ日本名の創氏創名政策、神道への政策、日本語教育政策などを行い、民族の誇りを奪う「日本化」の同化政策を採りました。又それだけではなく、太平洋戦争当時は韓国より我が国の機関産業へ徴用工としても強制連行と云う形式で日本へ連れて来ました。
ただ、我が国日本の統治は欧米諸国のように富を自国へ送る植民地政策ではなく、台湾と共に鉄道敷設、経済政策、学校建設、教育制度の導入、又軍隊へも日本人として同じ扱いで採用しました。
その為、韓国は急激に近代化を成し遂げたとも云われて居ります。
韓国は儒教の国でもあり、正義を尊び国民性は誇り高い民族であります。嘗て百貨店勤務の現役の頃、韓国から修学旅行の女高校生がお土産に「日本には良いお線香がある」と聞き、高価なお線香を買い求めた事には驚いた事があります。
ともあれ、地政学的見地から見ても本来は極東アジアに位置する我が国日本は、韓国、北朝鮮、中国、ロシアとも『対立的外交ではなく、友好的外交』を行うべきとも小生は想って居り、大変歓迎すべき事であります。
虎を前にした柳生但馬守と沢庵禅師の故事のように、「相手を疑い力によって身を護る敵視」ではなく、人徳によって従わせる手法が国の政策に於いても必要かと思う次第であります。
3、国連に於いて「我が国日本の敵国条項廃̪̪止」の件について
石破先生もご指摘のように、小生も嘗てより何度も提言致して居りますように、国連に於いて国連憲章第53条、107条の「敵国条項」の撤廃は断然必要であります。この敵国条項は今や「死文化」しているとの意見はあってもこの敵国条項を精査すれば、我が国が太平洋戦争に敗戦の当時の国連加盟国であれば、我が国へ脅威を感ずれば無条件専制攻撃も可能などであります。しかも国際法違反にはならないのです。
この内容は中国、ロシアなどにあてはまり今日我が国日本が抑止力として「反撃能力保持」との安全保障政策を採るうえで、大いなる妨げになるのではないでしょうか?
石破先生による見解と今後の自民党の」取組などをお報せ頂ければ幸いであります。
投稿: 桑本栄太郎 | 2023年3月20日 (月) 21時15分
【財務省の岸田が米国イエレン財務長官のようにインド経由でウクライナ訪問したそうだ。それをTBS系の画面だけがWBCの準決勝戦の試合の最中に速報と称してテロップで流し、物議をかもしているらしい】
せっかくの名勝負と言える試合に水を差すような無粋な対応だとネット掲示板で非難の声が挙がっていた。
イエレン長官がウクライナへ訪問した際にどのような訪問ルートを取ったのか興味があって検索したが、何も得られなかった。おそらく、CIAが絡んでいたのだろうと想像する。そしてその後、岸田がインド訪問を突如ぶち上げたことがあり、これはキーウ参拝だなと予測した。そして、その予想通りのことが起きたようである。誰にでもすぐばれるような行動なのに政府と岸田本人は隠密行動だと思い込んでいるようだ。機密がバレたと云うようなものではない。誤解を恐れずに言えば、誰もが予測可能な行動を岸田はとったので、だれも驚くことではないという扱いだ。驚くような要素があるとすれば、やる気になったということだけである。最初から行くがなかったキーウ参拝を、自分より明らかに年長に見える老人のバイデンと財務省の長官が実行に移したので、自分の立場が誰の目にも明らかにかっこ悪いものになるという危機感があったからだ。それ以上の動機はない。G7の議長国と云うメンツだけがキーウに行かせたのである。
まあ、この程度の人なのだ。
WBCの試合の最中にテロップを流すことほどの重要なものではない。TBSは大きな勘違いをしていたのだろう。どのような成果があったのかと云うことぐらいが興味を引く内容になるのだろう。
我が国は武器輸出を積極的に行う国ではない。その方面では期待されることもない。だからどういう内容の話がゼレンスキー大統領と出来るのかについて興味はある。支援は民生品と金だろう。その金額と民生品の中身になるだろう。そういうものは事前に公表しておけばいいのであるが、それでは極秘のうちに訪問したという意味がなくなってしまうと思っているような気がする。無意味なことを重要なことの様に見えるようにするのが政治家の手腕である。岸田は、それが下手なので頼りない男のように見える。岸田にあっては、重要なことが無価値なもののように見えるようにするのがうまいのだ。
この人は総理になるべきではなかった人だ。何が大事なのかわかっていない人だ。
投稿: 旗 | 2023年3月22日 (水) 04時04分
【あと4時間ほどでWBCの決勝戦が始まるようだ】
昨日の余韻に浸っている場合ではないのはわかるが、1日ほど間にいれればよかったような気もする。まあ、時間を無駄にしたくない人がこの日程を考えたのだろう。プロ野球の開幕も迫っているので時間に余裕はない。
しかし、昨日の試合は動画を何度も見直してしまいますね。万感胸に迫るとは、こういう時の為にある。村上選手のヒットは大きい。
このヒットの為に、この試合はあったのだ。
決勝戦は、期待できるだろう。
しかし、勝利の女神は気まぐれだ。
投稿: 旗 | 2023年3月22日 (水) 04時17分
【ゼレンスキーに必勝しゃもじを送ったバカな男】
我が国では何度も問題になる。災害被災地に送られる千羽鶴。それを推進している側の首魁の一人が判明したようだ。貰っても何の役にも立たないものを送る人間。これはその人物とその周囲に常識の欠片もない集団がいることを意味しているようだ。記事は反日の朝日なので不安もある。
『松野博一官房長官は23日午後の記者会見で、岸田文雄首相が21日にウクライナを訪問した際、同国のゼレンスキー大統領に首相の地元・広島の「必勝しゃもじ」と、折り鶴をモチーフとしたランプを贈呈したと明らかにした。
木製のしゃもじに「必勝」の文字が書かれた縁起物で、「敵を飯とる(=召し捕る)」という意味が込められている。高校野球やサッカーなどの広島代表チームの応援の際にも用いられる。政府関係者によると、しゃもじには首相の署名が書かれていた。また、松野氏によると、ランプは広島の焼き物「宮島御砂焼(おすなやき)」で作られたものだという。贈呈品にこれらを選んだ理由について松野氏は、「ロシアによるウクライナ侵略に立ち向かうゼレンスキー氏への激励と、平和を祈念する思いを伝達するためだ」と説明した。』
武器弾薬の類を求める人々にサイン入りのしゃもじを送ったとご満悦なのだそうだ。貰った側は嫌がらせと思うだろう。頭のねじが数十本単位で外れまくっているとしか思えない。すぐに役立つ民生品や食料品の類に発想が及ばず、サイン入りしゃもじを送れば感謝されると思い込む辺りに、救いようのない深い暗黒があるようだ。災害被災地に千羽鶴を送る運動をやっている首魁は岸田なのではないかとさえ思えてくる。ゼレンスキーはどのように答えたのか? そこが知りたいのであるが、答えはない。
ネットでは、うまい棒の箱が見えたという報告もあったので、うまい棒とは意外だとするコメントもあったようだが、それは外れたようだ。
岸田は、外に出してはいけない人だ。情けない思いがしてならない。これで自民党は国民から見捨てられる。残念だが、そうなっていくだろう。
投稿: 旗 | 2023年3月23日 (木) 22時51分
【戦後支援する金の話をしゃもじで誤魔化しているのだろうか?】
巨額の金を動かすためのカモフラージュするためにサイン入りのしゃもじを使ったとする意見が僅かながらあるようだが、それを示すような根拠はどこにもないのは事実だ。
財務省の岸田はそのような芸当ができるほど度胸もない、ただの庶務課長だ。
ウクライナ領内には列車を使って入国したらしいが、彼に同行を求められ強制連行された政府職員は何名いたのか?
荷物はしゃもじと、特注で作らせたと思われるランプだけだ。そこに人間を割いたとは思えないので、問題は、岸田の警護に何拾人張り付いたのか?
その辺りの情報はない。経路を開拓したイエレン長官ほか米財務省の応援、或いは米国務省の応援、或いはCIAとの交渉があったのか?
自衛隊は連れていくことができない我が国の法律があるので岸田に強制連行された政府職員は警察庁と外務省及び内閣府だろう。その場合、携帯する銃器の類も限られる。やはりCIAが使っている準軍事組織の協力が必要になっているのかもわからない。
1月にやっておれば、しゃもじなど用意せずに済んだのにね。あほだ。
投稿: 旗 | 2023年3月23日 (木) 23時08分
素晴らしい内容 民主党支持者だが、外交については石破さんと同じ考えだ
投稿: 民主党 | 2024年4月 7日 (日) 20時25分