陸自ヘリ墜落事故とJアラートなど
石破 茂 です。
陸上自衛隊のヘリコプター墜落事故で、搭乗者の発見が第一であるのは当然のこととして、事故原因の究明のためにはいわゆる「ブラックボックス」の回収が急がれるはずです。「ブラックボックス」はボイスレコーダー(CVR)とフライトレコーダー(FDR)を総称したもので、航空法の適用を受けない自衛隊機にも搭載されており、数千Gの強い衝撃にも、1100度の高熱にも、6000メートルの水圧にも耐え、30日間以上その位置を知らせるビーコン(超音波信号)を発信し続ける性能を有すると言われています。今に至るもこれが発見されていないとのことで、確かに現地は水深が約100メートル、潮の流れも速いのですが、回収不可能なほどのものではないでしょう。ビーコンが発信されていないとすれば、故障や電池切れが原因なのかもしれませんが、離陸前に行うはずの機器の点検にはCVRやFDRは入っていないのでしょうか。
航空機が海に墜落した時、最近のCVRやFDRは機体と分離されて水面に浮かび、信号を発信するものと聞いていましたので、今回何故それが発見されないのか不思議に思っておりましたが、報道によれば陸上自衛隊のヘリコプターに搭載されているFDRは海上自衛隊や航空自衛隊のそれとは異なり、衝撃時に自動的に機体と分離され海上に浮いて位置を知らせる機能は付いておらず、むしろ分離されないように機内に内蔵されているとのことです。陸自機は通常、海上を飛ばないので、そのような機能を必要としない、ということのようですが、これも今後検証が必要でしょう。
昨14日、北朝鮮から発射されたミサイルが北海道に弾着するとのJアラートが発出され、その後、弾着の可能性がないとして「訂正」されましたが、これも一体どういうことだったのでしょうか。「最悪の事態を想定して、見逃し三振よりも空振り三振をすべきだと考えた」というのは一見もっともなように聞こえますが、要は防衛省のミサイル探知・迎撃システムと、Jアラートを発出する消防庁のシステムとの連接が適切ではない、ということなのではないでしょうか。
もし北海道に落下する可能性があったのなら、ミサイル防衛任務イージス艦や、北海道所在の空自パトリオット部隊が迎撃態勢に入っていたはずですが、果たしてそのようになっていたのでしょうか。国民には避難を呼びかけながら、自衛隊は対応していなかったというのなら、これは一体何なのでしょう。いずれにせよ、このようなことが続けば、ミサイル防衛システムそのものに対する国民の信頼が大きく揺らぎます。
判断を誤ったりミスを犯したりしたとき、美しい言葉や精神論でこれを糊塗してしまえば、また同様の誤りが続き、最終的には安全保障態勢そのものがいい加減になります。防衛予算を増やしておカネを積むだけで安全が確保されるわけではありません。
12日水曜日の衆議院憲法審査会では、自民党や維新の多くの委員から「憲法第9条第1項と第2項はそのままに、第3項に自衛隊の存在を明記すべき」「専守防衛も平和主義も全く変わらない」との論が多く聞かれましたが、本当にそれでよいと考えているのか、空恐ろしい思いすら抱きました。「必要最小限度」に拘泥せず、「自衛権」を国際法と同じ水準に捉えなおさない限り、自衛隊が我が国の独立と平和を守るために行う任務には不合理な制限が伴い続けますし、「専守防衛」論には軍事的合理性はほとんど見出せません。「かつてない危機」を強調しているのにもかかわらず、このような議論がいまだに続けられることに対する違和感は、一層強くなるばかりです。
鳥取県知事・県議会議員選挙も終わり、知事選は平井伸治現知事が9割以上の得票率で5選を果たし、県議選は定数35の内、自民党が公認と推薦を合わせて19議席を確保して1議席増となりました。鳥取市選挙区では知事と同姓同名の候補が最下位ながらも当選し、市長や参議院議員を務めた無所属新人候補が落選するという意外な結果となりました。直前になって立候補を表明した知事と同姓同名の候補は、無投票阻止を目的として立候補したのだそうで、選挙公報に「立候補の目的は果たされたので、どうか私に投票しないで他の候補に投票して欲しい」と記載し、SNS発信以外の選挙運動はほとんど行わない、という誠にユニークな選挙戦を展開したのですが、この候補が3613票を獲得した結果をよく分析してみる必要があります。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というのはどの選挙にも共通する真理です。
週末日曜日は、鳥取市で農業についての講演を行う予定ですが、農政に限定した講演は本当に久しぶりで、よく頭を整理して臨まねばなりません。
皆様、ご健勝にてお過ごしくださいませ。
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コメント
石破閣下
ポンコツモデラーのポンコツコメントです。
自衛隊の航空機事故というと無計器飛行での事故や台風の荒れ狂う中で行われた強襲演習を思い出します。それと頭上を無音で通り過ぎる暗黒の機影が自衛隊機だったときの驚きを覚えています。普通の河川でカッパみたいに頭を上げたのが自衛官だったとか。山奥のや海岸線の一軒家が自衛隊の監視ポスト(CIAのもあり)だったり、山奥に自衛隊の市街戦用の設備(年に数回程度訓練が行われている)があったり。一般国道を高性能爆薬が普通に運送されていたりしてなかなか物騒です。なお自衛官や公安警察官を標的に暗殺もされています。これが事実です、40年前から何も変わっていません。戦後長い間戦争を日本が経験していないのはそれなりの努力があるからです。これは憲法とは無関係で改正されようがされまいが続いています。憲法のどこを読めば戦争を未然に防止することを否定しているのでしょうか。これまでの知られざる戦争回避の活動を踏まえての改正を考えていただきたいと願います。
もし憲法に加筆できるのであれば戦争で汚職賄賂は国家反逆罪で重罪とするというものをお願いしたいです。戦争の闇は人の生血で利益をむさぼる妖怪たちが湧いて出てくることです。戦争はきれいごとの1億倍の醜さをさらすものです。戦争を知らない世代の怖さです。乱文・乱筆お許しください。
投稿: 野村嘉則 | 2023年4月14日 (金) 20時37分
ウクライナ・ロシア戦争。
見逃している視点があります。其れを考えてください。
この問題の本質は、ロシアをどうするかです。
単にプーチンが思いつきで非道な侵略を仕掛けたという論点だけでは何も解決できません。
問題は、ロシアの核と、莫大なエネルギー利権、地下資源利権、其れを支配するロシアの暴力的集団の存在です。
ロシアが何故ウクライナ侵攻を仕掛けたのがか。もっと掘り下げた視点が必要です。
一つはウクライナに残された6割のロシア人の処遇問題です。ロシア系に対する明らかな迫害があったのです。
更にはノルドストリーム建設に至るウクライナとの軋轢です。
勿論、世界が仕掛けたロシアにしてみれば理不尽なロシアへの制裁もあります。
単に、プーチンを排除すれば其れで目出度し目出度しということにはなりません。
プーチンが退場すれば、もっと凶悪でで暴力的な集団が台頭するという危険を何故語ろうとしないのでしょう。
ロシアが衰退すれば、小国に分裂して弱小な小国になるという幻想はどこからもたらされるのでしょう。
プーチンが退場すれば、中国の更に影響力を強めて、ロシアの支配勢力を抱え込もうとするでしょう。
現状よりもっと危険な冷戦が再現するだけです。
何故そこを考えようとしないのですか。
J アラート問題。
政府も自衛隊も、詳細な追跡情報は持っているでしょう.其れを逐一国民に明らかにしないのは徒然と言えば当然です。
しかし、其れが、知らしむべからず由らしむべしで行われているとしたら、其れも又、国民への裏切りです。
その信頼をどう構築するか。其れがこの問題へのもう一つの重大な問題的です。
真面に、40兆円もの軍事費を圧けるわけにはいかないと考えるのが当然の国民の反応です、40兆円もの軍事費を預ける訳にはいかないと考えるのが当然の国民の反応です。
一体政府はこの為体をどう説明するのでしょうか。
投稿: かも | 2023年4月14日 (金) 21時52分
【 何時までも子供の国の国民で居たい日本人! 】
本来は、自分の国は自分達で護ることが当たり前のことである。
しかし、我が国日本では、自分達の国をアメリカに護って貰うことが当たり前になっている。
自分の国を自分達で護れる国は大人の国である。
我が国日本のように自分の国を自分達で護れず、大人の国に護って貰う国は、子供の国である。
何故、日本は子供の国になって仕舞ったか?
それは、先の第二次世界大戦で、大いに暴れたが、最終的に連合国に敗けて降伏して、日本国憲法9条を制定したからである。
しかし、憲法9条では、日本の独立を護れないので、日米安保条約を締結して、米軍に日本に駐留して貰うことになったのだ。
従って、憲法9条があるから日本の防衛力は弱体化したので、それを補う為に日米安保条約と在日米軍は存在する。
よって、9条を削除して、防衛力が回復したら、当然、日米安保条約と在日米軍は不要になるのである。
『 12日水曜日の衆議院憲法審査会では、自民党や維新の多くの委員から「憲法第9条第1項と第2項はそのままに、第3項に自衛隊の存在を明記すべき」「専守防衛も平和主義も全く変わらない」との論が多く聞かれました 』
自民党や維新の多くの委員が、憲法9条を削除しないのは、日米安保条約と在日米軍が無くなることを恐れているのである。
在日米軍が居れば、防衛に余り頭を使わなくて良いし、外交もアメリカの言って来ることに賛成か反対をすれば良いので、ゼロから独創的な外交を創出する必要がないので楽なのである。
しかし、憲法9条を削除すれば、日本は自分達だけで護らなければ滅亡して仕舞うので、プレッシャーは半端ないのである。
外交は、アメリカという尺度がなくなるので、常に暗中模索で、気の休まる時はないのである。
従って、憲法は形だけ改正したいが、実質は変えたくはなく、在日米軍に何時までも護って欲しいのだ。
日本を子供の国から大人の国へと脱皮させたいと思わないのが、自民党や維新の多くの委員の情けない姿なのである。
一つ疑問があるのだが、第3項に自衛隊の存在を明記すべきとして、明記したとしよう。
その後、自衛隊が名称を変えたら如何する心算なのだろう?
自衛隊の名称変更があれば、又、憲法改正する心算であろうか?
自衛隊の存在を憲法に明記するなど浅墓な考えだと思う。
投稿: 三角四角 | 2023年4月14日 (金) 23時28分
【陸自ヘリの発見は、13日の午後9時以降と思われるが、情報の確定が遅かったので時間がかかったようだ。】
よく解らない状況が1時間ほどあって、陸自ヘリの部品他と云う認識が遅れたようだ。そしてフライトレコーダの搭載はあったらしいのであるが、機体の残骸発見時にそれが作動していたのかどうかが不明である。記事を追跡していると疑問が膨れ上がる。
反日の共同の記事である。記事の配信は4/13(木) 22:55配信。実は午後9時前ぐらいには残骸の発見があったらしい。
『沖縄県の宮古島付近で10人が搭乗した陸上自衛隊UH60JAヘリコプターが行方不明となった事故で、捜索の結果、13日夜に伊良部島の北東の海域で機体の主要部分とみられる物体が見つかった。政府関係者への取材で分かった。水中カメラの映像では物体は大きく破損しているという。付近に人らしき姿もあり、隊員の可能性があるとみて、ダイバーが「飽和潜水」の作業をして、詳しく確認する方針。』
フライトレコーダーの話は既に出ていた。これは反日の毎日の4/13(木) 21:24配信の記事である。
『沖縄県の宮古島周辺で陸上自衛隊員10人が乗ったヘリコプターが消息を絶った事故で、陸自は13日、陸自ヘリのものとみられる部品計22点をこれまでの捜索で回収したと明らかにした。広範囲に分散しており、周辺の複雑で強い潮流に流されるなどしたとみられる。防衛省や海上保安庁は範囲を拡大して捜索を続ける。
陸自によると、主回転翼のブレード(羽根)や脚の部品、機首にあるレーダーなどが見つかり、一部は陸自ヘリのものと確認された。機体の外装部分が多いが、内部の壁もあった。ただ、操縦席などの主要部や、機体に固定されたフライトレコーダー(飛行記録装置)は見つかっておらず、海底に沈んだ可能性がある。』
それではどこの誰が、ヘリの部品他を発見したのかと言えば、時事に記事があった。しかし、その具体的な発見時間の詳細はない。断定するのに時間を要したように見える。間違いであったら批判されることにもなるので慎重に動いたようだ。この海域には他にも墜落の事例があるような処なのだろうか?
『沖縄県の宮古島周辺で10人が乗った陸上自衛隊のUH60JAヘリコプターが行方不明となった事故で、捜索に当たっていた海上自衛隊の掃海艦「えたじま」が13日夜、海底にヘリの機体のようなものが沈んでいるのを見つけた。
政府関係者によると、「えたじま」は宮古島近くの伊良部島周辺海域を捜索中、ソナーで不審な隆起を確認。水中カメラを投入して調べたところ、ヘリのような残骸を見つけた。残骸の内部を写した画像には人のようなものも確認されたが、周囲が暗く、判別はできなかったという。現場の水深はかなり深く、自衛隊は別の手段で確認する準備を進めており、引き揚げ方法についても検討している。
・・・陸自などは、機体は墜落して海中に沈んでいるとみて、海底の突起物を音波で見つけるソナーを積んだ掃海艦や、潜水艦救難艦を使って消失現場周辺を捜していた。 』
つまり、フライトレコーダーから発信されるであろう発信電波は期待できなかったということだ。これはこれで問題になると思いますね。壊れていたのかどうかを含めて調査対象になりますね。肝心な時にその働きがない製品であれば、何のために搭載しているのかと云うことだ。
海自の掃海艇「えたじま」は功一等の快挙である。褒めねばなりませんね。
それはともかく、なぜ墜落したのだろう。今後はこの最大の疑問の解析に向かいますね。大変な事態だ。陸自ヘリの信頼とかも問題が波及するかもわかりません。
ともかく、一つの決着を見た。不明機の発見があってよかった。
投稿: 旗 | 2023年4月15日 (土) 07時37分
防衛は石破茂先生の得意な分野ですね、国の秘密や機密も絡み、難しい判断が必要かと思います、誠実な政治家が判断したなら、戦いも仕方がないのかな、とも思いますが、先の悪い戦争を繰り返さないように、その辺り石破茂先生の舵取りにお任せしたいと思います、将来の日本を宜しくお願いします
投稿: 高埜寿一 | 2023年4月15日 (土) 15時50分
石破さん
選挙応援などの東奔西走で慌ただしいなか、ブログのご更新を戴き有り難うございます。4月半ばとは云え寒さを伴う季節の変わり目、重々ご自愛の上ご健勝にご活躍下さいませ。
引用①≫「最悪の事態を想定して、見逃し三振よりも空振り三振を…」というのは一見もっともなように聞こえます…
⇒この文節の順序だての都合でこのようにネガティブな表現になっているが…、危機管理の鉄則である「最悪の事態を…云々」に対する石破さんのご認識に揺るぎはない…と推察します(微笑)。
引用②≫判断を誤ったりミスを犯したりしたとき…最終的には安全保障態勢そのものがいい加減になります。 ⇒御意!🌸
⇒ここでも矢張り「神も悪魔も細部に宿る」。永らく極東の島国で蔓延っている黴症候群や無謬教団によって「毒された細部」が放置されれば、根因は摘除されず、伝統的な失敗や過ちが正される道理はない…というお話。細部を解明せずに、①の危機管理の鉄則である「最悪の事態を…云々」に疑念を抱くのは過ちなのだと(微笑)。
⇒ここで再び下記に、例の「洒脱なご卓見」をコピペして、この国に「過而不改是謂過矣。過則勿憚改」が徹底されることを念じます。
―――――記―――――
岩田健太郎先生 https://bit.ly/3M1VCiI
≫こういう露骨な失敗も擁護してしまうのが、日本の昔からの「失敗の構造」。検証と改善ができないので同じ失敗が何度もループされる。失敗するのはいいんだよ。それを認められないのが悪い。
だから、「誰も失敗しなかった」みたいな駄目な話になってしまう。
≫「それなりの、一定の効果はあった」みたいな言い訳をするのが「毛が3本生える“育毛剤”」論法なわけで。
投稿: 黒山椒無躇 | 2023年4月15日 (土) 19時07分
石破先生へ
私は先月2023年3月21日から28日まで、嫁さんの実家であるベトナムのホーチミン北部(トゥジャウモット)へ休暇旅行に行ってきました(29日朝に成田帰国)。
4年ぶりのベトナム訪問でしたが、実家に嫁さん親族の歓待を受け、また各所の観光地に行きベトナムライフを満喫しました。
ベトナム訪問を見て感じたことは、ベトナム共産党一党支配の社会主義共和国とはいえ、実質的には資本主義国家と同じで、病氣になって入院したら、公立病院は最低限の医療しかせず、その他の食事排泄清拭や日常の世話は全て入院患者の家族が行わなければならないこと、私立病院は日本と同等水準の医療が受けられますが、非常に受診料が高く、一般庶民は受診することは出来ない。
仕事も都市部に人が集まり過ぎて、低賃金の職種を分け合っています。それでいて物価や燃料費は高くなっていますので、格差が拡大しているのがベトナムの現状です。
街道沿いにはバラックの住宅や、レンガ造りで1年中暑いのに、エアコン設備が無い民家がひしめき合っている様子を見ると、東南アジアの格差社会はいずれ大きな社会問題として、負のムーブメントが生じるのではないかと危惧しています。
自衛隊の第8師団の坂本雄一師団長ら幕僚幹部等10名が搭乗した陸自ヘリコプターが行方不明ですが、陸上自衛隊の森下幕僚長が仰られる通り、事故だと思います。
SNS等では中華人民共和国が撃墜した、という偽情報が拡散されておりますが、100%無いと確信しています。
また100m超の海底に沈んでいるヘリコプター内には行方不明の10名がほぼ全員いると思います(破損から出た隊員が複数名いるかもしれませんが)。
飽和潜水で確認作業が続きますが、昨年の知床遊覧船沈没事故よりも、難しい飽和潜水と引き揚げ作業になると予想致します。
つまり、ヘリコプター内及び近接海底にいる行方不明隊員を救助・引き揚げしてから、ヘリコプターの回収引き揚げをするでしょうから(その間にフライトレコーダーの回収作業を行う)、数週間単位の厳しい作業が求められます。
ですが、自衛隊は世界最高峰の部隊ですので、必ず無事に全ての回収作戦を完遂するものと信じています。
投稿: 正木公二 | 2023年4月15日 (土) 20時57分
専守防衛は軍事的合理性がないといえる数少ない政治家で尊敬しています。再度立ち上げていただきたいと思います。
投稿: 佐藤隆志 | 2023年4月15日 (土) 23時47分
とうとう親が家を売ってしまいました。
わたくしが住むところがなくなってしまったという話で。
両親は好きでない嫌いだという一言すら言わないほどぼくを憎みつづけ奴隷にして楽しんだままで被害者のふりをし続け勝ち逃げしたわけです。
こういうタイプがはびこる原因の一つは、やはり統一教会にあるといえます。
人工知能の発達が止まりません。爆走中です。人間とは違うけど動物と似た意識を持つ可能性があると思います。人間の意識と無意識の仕事の一部分が確かにAIの働き方と同じなのです。
では、どう対応するべきか。ひとつ考えておかねばならない前提は、人間動物は自然界で不完全で放っておけば滅びる種だということです。
資本主義がどう共産主義がどうという些末な議論は意味がありません。どちらにしろいまのままでは自律できないで滅びるのです。それはそれで悪いわけではないのですが。善悪ではなく。やはり生き延びたい。
滅びないで済む方法は、ビルゲイツのように人類の身体を改造して管理することでしょうか、彼らは人間をデバイスと融合した新種の生物にしようとしています、アンドロイドですらない、たぶん仮面ライダーのような話です。たぶん、というのは仮面ライダーをほとんど見たことがないからですが、そういうストーリーでないと嘘です。そしてメタバースにつなげるのかもしれません。
あるいは、人体のそとにPCの形で人間の成長を支えるAIを子供に無償で与えて、親が機能しなくても生き延びて成長できるための相談相手のようなものにするのか。
または、文化的に人間力を最大化することで、親も社会も機能しなくても一人ででも生き延びるようにして、AIはあくまで道具という距離におくか。
あとになるほど保守的といえます。
また、人間が認識し文化に取り込める範囲はあとになるほど広がります。ビルたちのやり方だと、今の知見を前提にしていて伸びしろがないと思います。
では、また。いきのびたらよらせてもらいます。お元気でご活躍ください。
投稿: 遠藤宏一 | 2023年4月16日 (日) 16時57分
人は皆 何を目指して
生きるのか 目指すは1つ
幸福(しあわせ)な地球(ほし)
人類最高の価値とは
「人間の尊厳を守る」
事だと考えます。
昨日、岸田総理の遊説中にテロが発生しました。
安倍元総理の事件から、1年も経っていません。
警察庁は、何を目指していたのでしょうか?
現政府は、4つの基本政策を掲げており、実現して欲しいと考えます。
しかし、憲法改正の議論が深まらない中での
「安保3文書」改定は、何を目指しているのでしょうか?
私には敵?を作り、刺激するように思えてなりません。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、何を目指しているのでしょうか?
その他諸々、何を目指しているのでしょうか?
私益、国益だけを目指して良いのでしょうか?
本「上流思考」の考え方が、私は好きです。
私のような一平民では無く為政者等、責任ある立場にある方々には身に付けて欲しいです。
石破さんには、どうしても頑張って欲しいです❗❗❗❗
投稿: koji koji love | 2023年4月16日 (日) 18時25分
石破先生
今晩は!!。
季節は早くも葉桜となり、すでに晩春とも或は夏近しともいえる気候となって参りました。然し、今年の春ほど気温の乱高下の激しい年は無く、体調管理が難しい昨今であります。
この様な中でも先生に於かれましては、最近の我が国の奇怪な出来事の出態に驚かれる事無く、政務に講演にと多忙な事と想い大変お疲れ様であります。
小生は先生と同郷、鳥取県出身の「国の将来を憂う」者であります。
さて、先ほども記しましたように我が国の内外には「奇怪」とも想える事柄が続き、何事かの「歯車」がかみ合って居ないのではないか?との事件が多いい様であります。
先ず初めに過日4月13日朝7時26分頃、北朝鮮よりミサイルが発射され北海道地域に落下との予測により、驚くべき遅さの30分後の7時55分に「Jアラート」が発令されました。その後かなり後刻となって修正され、EEZ外へ落下と発表されました。そのJアラートが発令された時間8時頃にはテレビのニュースでは小学校の児童の登校のようすが映し出されましたが、Jアラートが発令されても住民には全くと云ってよい程その内容が浸透しておりませんでした。
過去にもありましたが、「Jアラート」が発令されても告知の徹底は難しく、よしんば分かっても咄嗟の事で地下室、大きな建物内部などに逃げ込む事は不可能に近いと云うべきであります。
ましてや今回のように「あれは予測の間違いであった」等とは、とても信じ難い内容であります。
今回のような不正確な情報の把握では、昨今盛んに問題となっている迎撃態勢など採れるはずもなく、反撃能力保持、適地攻撃能力保持により抑止力としての5年間で43兆円の防衛費予算も「絵にかいた餅」と云うべきではないでしょうか?「一体我が国はどうなっているのか?」と空恐ろしい現状ではありませんか?迎撃用ミサイルを500発購入とか、ステルス性のある長距離弾道弾ミサイルの開発などと、威勢の良い掛け声のみでは抑止力とはならず、子供が玩具で遊ぶような「体たらく」ではありませんか?こんな事で、5年間で43兆の防衛費予算獲得、その上5年先には毎年2兆円の上積みなどと、どうして言えるのでしょうか?
次に、過日沖縄伊良部島北東部海域に於いて、陸自の師団長を含む幹部ら10人が搭乗した大型ヘリが消息を絶った件であります。
気候条件も良く、その2分前までは管制塔と通常の連絡を取り合っていながら、突然「何ら連絡も無くレーダーより機影が消失した」などと云うこと等、本当にあるのでしょうか?海上を低空飛行の上視察して居たとの事であり、とっさの事故に対応出来なかった為であろうとの専門家も含め大方の予想であるものの、必携品のフライトレコーダーも回収されて居らず、未だに真相は深い闇の中にあるようであります。
小生はどのような状態であれば、これほど稀有で奇怪な事が発生するのであろう?と推測しましたが、「現場近くの海域にもし潜水艦が居り、極強力な光線銃によりヘリへ照射すれば、一瞬にしてベテラン操縦士や陸自幹部と云えども「目潰し」状態となり、所謂「空間識失調」の状態となる可能性があるのでは?と穿った推測を行って居ります。
一週間経過後の本日飽和潜水により、機影と5人が確認されその内2人は収容されたとニュースで知りましたが、一刻も早く真相の究明が待たれる所であります。余りにも早い内からの「事故」との発表であり、その事を多くの国民は訝っているのであります。
最後に、過日今年1月11日に横浜に於いて開催されました元外交官、評論家、大学教授でもある孫崎亨氏による「ウクライナ戦争と新自由主義の行き詰まり」と題した講演の内容をユーチューブ画像にて見る機会がありました。
視聴しているうちに衝撃を覚えるほどでありました!!。
どちらかと云えば、ロシアを擁護するかのように取れる「現在のウクライナ戦争に於いて、国際世論では『悪いのはロシアのプーチン大統領であり、法と秩序を守らず一方的に軍事侵攻を行いウクライナに於いて、殺戮の限りを尽くして居る』との見方があるがそうではありません」と述べています。
ロシアのプーチン大統領は嘗てのソ連邦の栄光をもう一度と希望していると云われておりますが、そんな事は一度も云っておりません。
嘗て安倍元総理が生前云っていた事に、「コソボ紛争のデンで云えば、NATO諸国がコソボを軍事支援しその後一方的軍事侵攻を行い、その結果コソボの独立を勝ち取った事を考えれば、プーチン大統領のウクライナ東部自治州のロシア系住民を保護し、独立をさせた事もあり得る」と云って居たと披露しました。
ソ連邦が解体し、嘗ての「ワルシャワ条約機構」も解体された時、当時のNATO条約加盟の西欧諸国首脳との間に、ソ連邦が解体しても嘗てのワルシャワ条約機構国へ「NATOへの加盟を強要しない」との合意が取り交わされたのに、最近では守られずNATO加盟国が増え、その事をロシアのプーチンも不安に思って居る」などとも話されました。
‥・『そういえば、以前当時のアメリカのキッシンジャー国務長官が退任後、「NATO加盟の西欧諸国はNATO加盟を促し、ロシアを追い詰めるべきではない」と発言していたことが想い出されます。
更に孫崎氏は又、「最近の我が国の傾向を見ていれば、抑止力としての反撃能力の保持、敵地攻撃能力の保持を行い、以て抑止力とする。などと云って居りますが、こんな事はとんでも無い事です。嘗て、戦前我が国が真珠湾の先制攻撃を行い、どうなりましたか?見事国が滅んだでしょう!!。軍事力に頼る平和は、決して実現致しません。お互い双方の言い分を聞き、妥協点を見出す外交努力によるほか、真の平和はありません」と強く述べて居りました。
小生は最近よく言われます「民主主義の衰退」と云う事について深く洞察する事を試みて居ります。
つまり我が国日本国内のみならず、世界的に見ても何事も「対立構造となる」事が目立ち、政治力、経済力、軍事力によって相手を制するかのような動き(つまり話し合いによる解決点を見出す事)が出来なくなっている事が原因であるとの「結論」に至って居ります。
石破先生が常々一方的な視点からの思考に陥る事無く、多面的に物事を見つめるべきと云われて居りますように、孫崎氏の述べる「軍事力ではなく外交による平和実現の努力を!」との思考は、一考の余地大であると思う者であります。
投稿: 桑本栄太郎 | 2023年4月17日 (月) 21時59分
【財務省の岸田が爆殺されるような未遂事件があったのに、各種メデアは暗殺未遂事件と云う表現を取らないのはなぜなのか?】
その動機は不明なのだが、シナ帝国を持ち上げたフランスのマクロンだけが、岸田を支持するというコメントを公表しているそうだ。これはマクロンから見れば、暗殺未遂事件と云う認識があったからではないのだろうか?
我が国の各種メデアは「襲撃事件」或いは「襲撃未遂事件」酷いのは「岸田総理に向けて爆発物が投げ込まれた事件」と云う表現が目立った。何か意図するものがあるのだろうか?
今回の事件は容疑者がその直後に確保されたこともあって、警察からの発表とかを待って事件名を付ける計画でもあるのだと云うような印象を受ける。メデアは差し迫るG7の開催があるから財務省の岸田、及び政府に忖度して、暗殺未遂事件と云う表現を取らないのではないのだろうか?
事件を生き延びた岸田に同情して支持率が増えたという記事も見たが、容疑者の動機他が発覚すれば、これもどのように動くかわからない気がしている。そして、この容疑者は「ローンオフェンダー」ではないかと云う記事まで飛び出す始末だ。これは、こういう言葉で容疑者を特定の団体に所属しない当局の監視もない犯罪者予備軍にいる動機を持つ容疑者であるという認定になってしまうのであるが、これを強調すれば我が国でG7の首脳会談を遠ざける結果になるのではないかと、思うのであるが、これを書いた記者はそのような意図があるのかないのかよく解らない。ただ言えるのは我が国の広島辺りでG7首脳会談を開くのは適切ではないと思う次第だ。今回の爆弾投げ込み事件は和歌山で起きたことを考えるなら、広島も危険である。そういう認識は警備当局にあるのか疑わしい。
過去の事件であるが、警備当局の最高責任者のもとに政府高官を襲撃するとの情報がよせられていながら、その警察の最高責任者がその情報を握りつぶしたことによって政府高官が実際に襲撃されたという事件があった。警備責任者は大変後悔したそうだが、我が国にあっては、それを責める人がいなかった。どういう事件かと云えば、大久保利通が暗殺された事件だ。6人の襲撃者が組織的に行動を起こして紀尾井坂で待ち伏せして丸腰の大久保利通を暗殺した事件を指す。この事件は実行犯の名前他も警視庁大警視川路利良のもとに既に知れ渡っており、そのメンバーに石川県人がいたことで、石川県の人々を甘く見ていた川路は、彼等にそのような度胸はないということで監視対象から外されていたということと大久保利通に用心のための警護を付けることさえしなかったという話である。
また、これとは別に森有礼が暗殺された事件では新聞記事が犯行の動機になっていた疑いがある。
WIKIにその詳細がある。これこそ今回の岸田襲撃事件の容疑者のような立場に近いような気がする。勝手に妄想する加害者の存在だ。
『1887年(明治20年)、文部大臣森有礼が伊勢神宮において不敬な態度をとった(伊勢神宮不敬事件。伊勢神宮に参拝した際、拝殿に掛かる布の簾をステッキで払い除けて中を覗いた)という報道が行なわれる。この事件については、事実ではないという説も強く真偽は不明であるが、当時伊勢神宮造営掛であった西野はこれを信じ、森を許せないと考えるようになった。こうして西野は、1889年(明治22年)2月11日、大日本帝国憲法発布式典の出席準備をしていた森を訪ね、出刃包丁でその腹部を刺すという犯行に及ぶ。森は出血多量で翌日死亡したが、西野もまたその場で森の護衛に台所まで追い詰められ、仕込み杖により斬られて死亡した。23歳であった。』
こういう妄想を勝手に信じ込む人の存在は、迷惑と云う言葉で片づけるわけにいかない。特に当局から監視もされずに妄想を信じ込む、それによって動き回る人をどう見つけるのかについては現場の能力に頼るほかないのは実際の処ではないのだろうか? 暗殺に至るほどではないが、現役の総理がぶん殴られるという事件もある。
ともかく、暗殺が成功した事例が昨年まで続くことになり、我が国は要人警護が難しいと思った方がよい。
基本的に要人警護ができない国ではないのだろうか? そういうことも考えずに広島でG7を開催することの危険を誰も言いださないのは不思議ですらある。冷静に考える人がいないのは心配だ。
投稿: 旗 | 2023年4月18日 (火) 01時49分
石破さん
★History doesn’t repeat itself, but it does often rhyme.
朝日―M・ウィテカー女史;ChatGPTなど今のAIは「非常に無責任で無謀」 https://bit.ly/40O0NY6
≫「倫理的な面で沢山の懸念があります。一番問題なのは、世界で数えるほどの企業だけが…サービス提供するリソースを持っていることです。究極的に、彼らの利益に繋がるように動機づけられその目的のみで作られます」
≫「これら企業はBigDataから好き勝手なStoryを紡ぎ出し、巨大な消費者市場を膨張させ続ける。然も、『魔法みたい!人間より賢い!色んなことに使える!』という誇大宣伝が、…「実験的な技術」の正当化に悪用されている」
(論旨を明確にするため、一部字句を無断で勝手に変更してある)
⇒ウィテカー女史の「この大局的で良識Decencies」と鋭い見識Intellectualityに痛烈に触発されて…以下雑感。
①古今東西、倫理に反し傲慢不遜に徹してこそ「儲かる」のだと。
(政治の世界ではトランプGorilla、プーチンEvil、安倍愚猿…)
(経済産業の世界では言わずもがな…20世紀末のPNACに端を発する強欲なGlobalization、株主至上主義、株価資本主義など)
②この先端技術が、更なる「社会の劣化や民主主義の衰退」を促す毒薬になる?
③「独占、寡占」は強欲で個別最適が蔓延るGlobal時代にこそ旨く美味しい?
④「原子力(核)」が危険な技術のまま放置されている今の状態と同じですね。
投稿: 黒山椒無躇 | 2023年4月18日 (火) 12時47分
【政治的な不満を持つテロリストではないかと云う推測が出てきたようだ】
日刊スポーツと云う紙面に事件に関する記事があったようだ。
『岸田文雄首相の選挙応援演説会場で起きた爆発事件で、威力業務妨害容疑で逮捕された兵庫県川西市の無職木村隆二容疑者(24)が、被選挙権の年齢制限などを理由に昨年7月の参院選に立候補できなかったのは憲法違反だとして、国に損害賠償などを求めた訴訟で、選挙制度への強い不満、岸田政権下での安倍晋三元首相の国葬実施や、安倍氏と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を批判していたことが18日、分かった。』
そして、読売新聞では、
『岸田首相の選挙演説会場に爆発物が投げ込まれた事件で、兵庫県川西市の無職木村隆二容疑者(24)(威力業務妨害容疑で逮捕)が投げた爆発物の筒の外側に、ナットのような金属部品が複数取り付けられていたことが捜査関係者への取材でわかった。爆発時に飛散することで殺傷力が高まる可能性がある。和歌山県警が爆発物の威力や構造を調べる。
県警の現場検証で、現場付近からナットのようなものや金属製とみられる破片が複数見つかった。筒は爆発の衝撃で、爆発地点から約40メートル離れた倉庫の壁にぶつかったとみられる。
銃器の専門家によると、パイプ爆弾は火薬を入れた筒の両側を密閉し、着火すると内部の圧力が強まって爆発する仕組み。殺傷力を高めるために、中にクギを入れたり、外側に金属類を付けたりするという。
県警は木村容疑者が当時背負っていたリュックを押収し、粉末が入った小瓶やスプーンがあるのを確認した。爆弾用の火薬を持ち歩いていた可能性があり、成分を鑑定する。』
政治テロの容疑が推定できるという内容の記事と云うことが出来そうだ。兵庫県川西市から和歌山に出張している点も重要な事実になる。
司法当局の要監視対象から漏れていたのかどうかに関心が集まるかもわからないね。例えば、米国のユナポマーと呼ばれたほぼ世捨て人に近い境遇に身を落として手紙爆弾を送り続けていたようなテロリストではないので、今回の容疑者は発見の機会は高かったはずである。ユナポマーの場合、親族からの通報がなければ発見の可能性が低いテロリストであったことから比較しても、木村容疑者の存在は司法当局の監視網(それがあるのかどうかさえ疑わしいのであるが)から漏れるということは我が国の要人警護のレベルはかなり低いとしか思えない。大久保利通暗殺を実行させてしまった川路大警視のレベルが今もあるような気がする。つまり、何も期待できないのだろう。
広島でG7首脳会談を開くのは、残念ではあるが、おやめになった方がいいとしか言えない。
この容疑者は裁判に負けたのは財務省の岸田に責任があるという妄想を育て続けていたわけだ。森有礼を暗殺した西野文太郎と同じである。要人警護の役割はこういうレベルの推定できる犯罪容疑者がいることを踏まえ、監視できるのかどうかにまで仕事のレベルを上げることだ。ほぼ不可能な要求だと思うが、それを最低現場で見破り挙動を抑えることにあるのだろうと思いますね。こういう分野の研究は米国のシークレットサービスには詳しい資料などが豊富にあると思われる。
最後の砦になるのは、不審な人物を容易に接近させないということなのだろうが、奈良県警と和歌山県警は、どちらもこれに失敗した。これを認めないと前に進めないような気がしますね。
だから、広島県警にはそれが出来るのかという問いになるわけだ。
今回の和歌山の暗殺未遂事件で、また誰か辞職するのか? そこも気になる。広島でのG7首脳会議をやめさせ、東京で開催するように説得することも大事なことだと思いますね。岸田の我儘に付き合って他の国の要人の身に何かあれば辞職で済ますこともできると思っているなら間違いだ。気が付いてほしいものだ。要人は我が国の岸田だけではないのだ。数も多い。岸田の我儘に振り回されない方がいいと思いますね。
投稿: 旗 | 2023年4月19日 (水) 00時31分
【各種メデアの報道姿勢は、どこを見ても、「岸田首相暗殺未遂事件」と呼びたくはないようだ。】
事件から5日ほどが経過して、内容について少しづつであるが、表に出て来るところがあり、和歌山県警の失態についても語れるところになったのであるが未だに「暗殺未遂事件」と呼ぶメデアがない。投擲から爆発まで50秒の時間差があることが根拠になるなら、それを説明すればいいのに、そこに踏み込むメデアもない。警察庁長官のコメントや国家公安委員長のコメントを見たが危機感は薄いのではないかと云う印象を受けた。
読売の記事を見る。定例の記者会見で取り上げるあたりに余裕があるのだ言いたいようだ。
『警察庁の露木康浩長官は20日の定例記者会見で、岸田首相の選挙演説会場に爆発物が投げ込まれた事件に関連して「警護の不断の見直しを図り、警護体制の強化に一層努める」と述べた。当日の警護の評価については「和歌山県警による警護状況の確認結果に基づいて行う」と語った。
この日の国家公安委員会の会議では、委員から「(爆発物の)投てきを許したことは重く受け止めなければならない」「聴衆の避難誘導は課題だ」「政党、要人の協力が不可欠」といった意見があったという。』
反日の共同も同じ取材をしているのであるが落ち着いた内容だ。改正された警護に関する法令に即した内容から逸れている点がなんであるのか理解していないのではないかと思いますね。記事を上げる。
『岸田文雄首相の応援演説会場で爆発物が投げ込まれた事件を受け、警察庁の露木康浩長官は20日の定例記者会見で「事案の発生を許し、和歌山県警が警護状況を確認する上で、さらにどのようなことができたのかという観点が重要なポイントになる」と述べた。警護状況の評価は、県警による確認作業の結果に基づいて行うとした。
露木長官は「身辺警護員の措置や一般の方の協力により、首相への危害を防止することができた」と話した。
昨年の安倍晋三元首相銃撃事件を機に見直された警護要則は、実施後に都道府県警が状況を確認して警察庁に報告するよう定めている。』
まだ報告がないので答えようがないと言っているわけである。けが人が発生していても同じ答えができるのであれば大したもんだ。安倍氏暗殺事件までは警護要則など顧みられることもなかった法令である。それのどこに違反があったところで不審者の侵入を見過ごせばお終いなんで、意味がある対応とは思えない。しかし、岸田は無事だった。この1点にのみこの法令は順守されたと云うのが警察庁長官の認識なのだろう。
まあ、これでは、5月17日から広島で始まるG7の会談の警護任務について責任が持てるのか? 疑問である。広島県警本部長は、うちは奈良県警とは違うのだというコメントを昨年のうちに出しているようなので不安は大きいだろうと思いますね。岸田の我儘に応じてしまったので今更、嫌とは言えないだろう。
この事件に関連した内容の記事は豊富にある。例えば演説をする場所は地元民しか知らないほどの細い道を通らないといけない場所だとか。そこを容疑者はあらかじめ知っていたかのように到着している。と云うような記事だ。煽るのが目的の記事かもわからないが、これひとつであっても、和歌山県警の仕事は増えていくのである。容疑者は時間通りにそこに登場していると見えてしまうわけだ。
最後の砦になるのは和歌山県警の警官の仕事にかかっていたわけだ。爆弾を持った不審者を見抜けなかった失態になってしまうのである。現場にいた漁師の協力がなければ、2つ目の爆弾がどこに向かっていたのかわからない。
もしかすると、街頭演説の在り方を変えてしまう事態になった可能性もあるし、警察官も人手不足が恒常的になってきているので要人にランク付けをして、はりつくSPの数も制限されることになるかもわからないというか、おそらくこういう方面から現実的な対応が施されていくのではないだろうか?
国会議員の総数を警護する警官には限りがあるだろう。そういう法案なら通過させるとなれば国民が反対するかもわからない。盗聴なども裁判所を通さずに横行するようになるかもわからない。米国はそれを条件付きで警官にやらせているらしい。その方面の情報を精査する役所も必要になる。何かと警察庁関係者は忙しくなりそうだ。
それはともかく、それらは5月17日には間に合わないだろう。祈るしかない立場の人は、広島だけではなく、大量にいるような気がする。
投稿: 旗 | 2023年4月21日 (金) 03時29分