平松茂雄先生ご逝去など
石破 茂 です。
昨晩のBSフジ「プライムニュース」は佐藤丙午・拓殖大学教授、鶴岡路人・慶應義塾大学准教授との討論でした。正確で豊富な知識を持つ、人格も優れた学者の方々との討論はとても楽しく、勉強になるものです。
長く議員を務めていると色々な学者や評論家に会う機会があり、変幻自在なポジショントーク術や、垣間見える人柄に辟易とさせられることもままあります。そのほうが視聴率が取れるのか、テレビに登場する機会が多いのかもしれませんが、世の中を悪くする言説の流布というのは残念ながら確実にあると思います。
そんな中で、佐藤先生や鶴岡先生のような立派な学者と討論できる機会を与えていただけたことに感謝するとともに、己の知識や見識の浅さに嫌気がさしてしまうことも往々にしてあるところ、私自身も真っ当な学者との討論に耐えうるよう、自己研鑽に努めたいと思ったことでした。
佐藤教授はその論考の中で、以下のような指摘をされています。
「今回のウクライナの状況からわかるように、戦争が起こると一般国民にも多くの被害が出る。日本は専守防衛の方針の下、『本土決戦』主義を採用しているが、これまでの経緯の中で、たとえ戦争が起こったとしても国民には抵抗する手段は何も教えられていないし、何の武器も持たされていない」「そんな状態で上陸してくるロシア軍や中国軍に立ち向かわなければいけないというのは、竹槍でB-29を落とそうとしていたのと全く変わらない政策をしていたのだと改めて思わされた」(「財界」2022年夏季特大号)
「外交を道徳的な視点で語るのは悪いことではない。国際的な正義を自分の側につけ、それに軍事の役割をかぶせていくのはアメリカの外交そのものだが、日本は道義性を過度に期待しすぎている」(朝日新聞デジタル 2022年4月30日)
専守防衛を「本土決戦主義」と言うのはまさしくその通りで、私も漠然と感じていたことではありますが、ここまで言い切らなければこの言葉が含むある種の偽善性はわからないでしょう。
日本政府はウクライナ支援のホームページに「日本はウクライナと共にあります」とのタイトルを冠していますが、「がんばれウクライナ!」の気持ちは別として、ひたすら正義を追求しようとする限りこの戦争の出口は見えず、罪のないウクライナ市民とウクライナ兵、またロシア兵の死傷数も増え、被害額も増すばかりです。
5月の時点でウクライナの復興に要する費用は4110億ドル(約58兆円)と試算されており、その後決壊したダムの復興費用などを併せると金額はさらに増すものと思われます。日本政府は世界銀行の融資の保証と併せて約1.1兆円の支援を表明していますが、やがて「ウクライナ復興税」のような形で日本国民にも更なるご負担をお願いすることになるのかもしれません。
湾岸戦争の際、日本は90億ドル、国民一人当たり約1万円の支援を行いましたが(その使途の詳細については、戦費に充てられたかどうかも含めて、結局明らかにはなりませんでした)、戦争参加国から「カネだけか」との批判を浴びました。
「復興に要する費用は侵略国であるロシアが払うべきだ」というのはひとつの正論ですが、おそらくロシアはそれを認めないでしょう。平和を実現するためにはそれなりの負担を負わねばなりません。
NATOの会議に日本も招待を受け、連携が更に強化されました。一部には「日本もNATOに加盟すべく、条約の適用される地理的範囲を拡大させるべき」との意見がありますが(グレンコ・アンドリー氏、石角莞爾氏等)、私は今のところ懐疑的です。
もともとアメリカは1949年のNATO発足時に、アジア太平洋地域にも類似の集団安全保障組織である「太平洋協定」を発足させようとしていたのですが、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピンなどの反対により実現に至らなかった経緯がありました。NATO発足から74年を経た今、むしろもう一度この構想に立ち戻るべきではないでしょうか。「権利の法理」による集団的自衛権と「義務の法理」に立つ集団安全保障はよく似た概念ですが、日本の国内法の整備と併せて、実現に向けた議論を加速させたいと思っています。
マイナンバーカードのトラブルが続出し、制度自体の信頼性が揺らいでいますが、カードの普及と利用の拡大そのものは、トラブルの原因究明とその除去方法を確立した上で、すすめていくべきものです。
健康保険証のカード化にも多くの懸念と不安が生じていますが、本人確認が困難な紙の保険証である限り、3000億円にものぼると言われる不正使用は根絶出来ません。かつて厚生関係の仕事をしていた頃、「名医という言葉がある限り医学は科学ではない」との言葉を聞いて強烈に印象に残っていますが、医療を科学にするためには長年にわたる膨大な医療データを蓄積し、分析し、それが個々の医師の診療に生かされるような体制を整えなければなりません。複数の薬局で処方される多量の薬がカードの活用によって効率化され、医療費が適切に使用されることも期待されます。学生時代、物権法の指導教授から「病理現象があるからといって制度自体を安易に否定してはならない」と教わったことを思い出しました。
中国軍事問題研究の第一人者、平松茂雄先生が老衰のため逝去されました。享年87歳。謹んでお悔やみ申し上げます。直接ご指導を頂いたのは数回に留まるのですが、実に峻厳なお人柄であったと記憶します。膨大な著作の三分の一も読めておりませんが、漫画でありながら実に内容が濃く、かつわかりやすい「日本核武装入門」(マンガ入門シリーズ・飛鳥新社・2010年)は、今読み返してみても新鮮さを失わない内容です。私自身は日本の核武装には否定的な立場(シェアリングには積極的に賛成)ですが、実に多くの示唆を受けた一冊でした。ご一読をお勧めいたします。
今週、都心は恐ろしく暑い日々が続きました。皆様ご自愛のうえ、ご健勝にてお過ごしくださいませ。
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コメント
石破閣下
ポンコツモデラーのポンコツコメントです。
ウクライナでの武力行使を世界戦争に演出しているのは誰でしょうか。クリミアをイギリス、トルコ、ロシアで取り合った歴史を無視して取り戻すとは誰が決めるというのでしょうか。コソボさえ解決能力が無いNATOに何の策があるのでしょうか。残念ですが正義などどちらにも有りません。それとも終わりなき戦争こそが正義とでも言いたいのでしょうか。
この紛争の結末が世界戦争、特に核戦争にまで拡大してしまうまで続ける思惑があるとすればそれはそうなのかも知れません。白色主義が維持できなければそんな世界は滅びてしまえという考えがあることも有ります。これに一考を投じてきたのが日本だったはずです。またそれがウクライナ問題での支持が米欧に集まらない理由の一つです。
日本から代替する世界観の有り無しを、それらを示せなかったパリ協定の失敗を繰り返すことなく、提示できれば停戦も出来るとのでは無いでしょうか。しかし終わりなき戦争の世を念じる彼らを納得させるのは容易では有りません。彼らは力しか信じません。これが難しいところなのです。今回、絶対的な力が別にあることが垣間見えました。それが何かはもう一度日本について見つめ直してみるべきと思います。何がただよえる泥海を固め実らせたのかです。何が資源のない最果てに島国に力を与えているのかをです。乱文・乱筆お許しください。
投稿: 野村嘉則 | 2023年7月14日 (金) 22時13分
石破先生へ
お疲れ様です。
私もNATOの世界的立ち位置と役割が過渡期に来ていると思います。
ロシアのウクライナ進攻で、直接軍事行動が出来ないNATOは存在意義が問われており、同じ事がバルト3国やフィンランドで起きたら、どうなっていたか、ドイツに駐屯するアメリカ合衆国第5軍を含めて、加盟各国の軍事将官や政務担当者の更なる立案検討を望みます。
マイナンバーカードと健康保険証の一体型とするトラブルや諸問題がニュースになっていますが、私は全く問題点は無いと思っています。
日本は必要性と実用性が両立して必須なアイテムにならないと、システムが完全起動しない国ですので、今起きているトラブルや不具合は初期製造ロットのリコールと捉えるべきで、マイナ保険証が本格的な実用アイテムになれば、クレジットカード以上の有用性があると信じてやみません。
投稿: 正木公二 | 2023年7月14日 (金) 22時24分
鳥取県八頭郡郡家花の故・小林雪枝のひ孫(小林実おじの姪の子)木村沙織と申します。
北海道へ渡った私の祖母、小林美枝(田井美枝)が一昨年亡くなり、いつも石破のおじさまのお話は鳥取から伺っていましたので、お会いしたいと思っています。私は北海道ニセコで育ち、現在はこちらで外国人へのサービスと、日本の学生たちへグローバル教育やSDGs教育のプログラムを行なっております。
前農林水産省副大臣の中村裕之さんには日頃よりお世話になっております。
主人は元アルペンスキー日本代表の木村公宣といいます。
是非、北海道へお仕事の際はご挨拶させてください。いつも応援しています!またニセコへもご家族で遊びにいらしてください。
どう連絡したら良いか全くわからず失礼ながらこちらよりメッセージさせていただきました。
母もニセコで教員を引退し、教育委員会で学校経営のコンサルタントをしております。母も会いたがっておりますので、何かの際に応援に伺いたく思っております。
今は蘭越町での三井の噴水で大変なことになっています涙。
なかなかテレビなどでご活躍を見られることも少なくなりましたが、北海道より応援申し上げます。
投稿: 木村沙織 | 2023年7月14日 (金) 22時53分
久方ぶりではあるが 忙しいので、重要な論考だけ 先に投稿する。
【 迫りくる 日本外交の試金石 !! 】
親米保守というより、”従米ポチ”の 自民党政権では、
今後の 正に歴史的な難局が乗り切れるのか 非常に疑問視している。
不要なLGBT、年末イベントで暴露された岸田のお粗末な親族、統一教会への煮え切らない態度、国民の福祉を利権化するマイナお粗末問題 だ。
(マイナカードシステムの根本問題は、認証のお粗末さだ。 なぜ、生体認証/指紋・光彩認証へ 投資をしないのか?
暗号認証とか 現実に使えないだろ!! 高齢者が たまにしか使わない 暗号とか そもそも覚えれるか?
尚、アップルが採用したことで有名な顔認証は、誤認証が多く 使えない認証だ。
ちょっと考えれば分かりそうなものだが、、アップルも 意外に馬鹿だよね
それを盲目的に 模倣する行政などは もっと馬鹿だけど。)
身勝手な英米ネオコンが 実質プロデュースした ウクライナ紛争は、
結果として、米国の衰退、ドル決済基軸通貨体制の 瓦解を 加速させた。
疲弊したのは、ロシア ではなく、 中国でもなく、 制裁を科した側の アメリカだった。
バイデン政権と 彼をプロデュースした ネオコン利権の罪は 非常に重い。
10年後、を待たずに 5年後には ドル決済基軸通貨体制の 瓦解は決定的になっている可能性は 非常に高い。
故に、米国債購入に象徴される 米ドル依存体制の我が国は、早急に今後の外交姿勢を見直さなければならなくなる。
その際の重要な視座は、エネルギー供給の観点だ。
これまで同様に、その多くを中東に依存し、ASEAN航路に依存し、レアアースをチャイナ依存であれば、
好むと好まざるとも 我が国は、”ペトロダラー脱却”を迫られる。
つまり、今後 現れる”BRICS+ で流通する”であろう BRICS共通通貨への
決済通貨の置き換えを 迫られる可能性が生じてくる。
勿論、これは交渉次第なので どうなるかは不透明だが、
”ペトロダラー脱却を迫られた”場合の 外交転換について 今から、情報を収集し、国家方針を 安全保障と絡めて 決める必要がある。
それが、”従米ポチ”の 自民党政権で できるのか? 乗り切れるのか?
無理だろうと。 懸念している。
例えば、岸田外交は その逆をやっている( 不要なLGBT法案が その象徴だ )。
以前から指摘しているが、欧米メディアのプロパガンダ・コピーと化した 我が国のTVメディアしか見ていないと 大きな勘違いを犯す。
端的に言えば、ウクライナ侵攻へ至った ロシアは悪者で、ロシアを制裁するのに 世界中の多くの国々が賛同しているかのような 大いなる錯覚だ!!!
現実は、ロシア制裁に 心から賛同している国々は、欧米中心に 世界の少数派に過ぎない!!
しかも、その中で 資源国といえるだけの 国家的体力を保有している国は 恐らく、米国と、オーストラリアだけだろう。
他の先進国は 我が国同様、すべて、資源購入依存国だ。
戦後、長らく続いた 自民党による ”従米ポチ”政治は、米国の衰退、米ドルの衰退を期に、
その歴史的な役目が終ろうとしている。 俺は そう感じる。
以上
投稿: ぴっぽー | 2023年7月15日 (土) 23時50分
分かると思うけど、補足)
暗号 → 暗証番号
--
余談だが、グローバルサウスを形成する主要メンバーである
BRICS、拡大版BRICS(BRICS+)、OPEC、OPEC23、上海協力機構、ASEAN 等々
ロシア等 重複国も含めた メンバー国の内容を確認してくれ!
俺は、怖いよ。
米国、オーストラリア 以外の、世界のエネルギー産出国の多くが ここに属してるんだよ。
フランスのマクロンが BRICSの会合に急遽参加を表明したろ。
ロシアのラブロフ外相が、ASEANを訪問したろ あれは、意味深だよ。
日本は、英米と組んで 中露を包囲したつもりだろうが、
気をつけないと 中露を軸にした 拡大版BRICS(BRICS+)に 逆包囲されかねないよ。
世界的なパワーゲームにおいて インドを どこが取るかは 一つの大きな試金石になりうる。
インドのモディは したたかだ。 態度をハッキリさせないね。
--
真に怖いのは、中露の連携ではなく ロシア、インドの連携だろう。
中露は 元来、インドとの連携含め 親和性は高くない。
だが、ロシア、インドは 親和性が高い。
これに、反米色が強まった 中東が絡む。
(中国の仲介で、和解した サウジとイランの連携が 本当に成るなら 注目に値する。)
NATO加盟国の トルコ、ドイツも 親露だ。
米国次第では、NATOも 割れる可能性 あるけどね
(繰り返しになるが、マクロンが 早くも、BRICSに尻尾 振ってるからね
そりゃ、そうだろ。 世界の資源国の多くが ここに集合しかねないからだ。)
投稿: ぴっぽー | 2023年7月16日 (日) 00時12分
日本の安保の最適な立ち位置は、
周囲に侮られないだけの 実力(武力)は保持しつつも、
周囲にとって、”購買力のある、市場規模も大きい いいお客さん”で居続けることだろう。
そのためには、それなりの人口は必要なわけで。
マイナンバーもさ、” 傾斜配分 ”できる事が マイナンバーの利点の一つなわけだろ?
全然、できてないじゃん
子ども手当も 一律支給だろ?
” 国民にとっての メリットと 信頼性 ”
この2つを 追求しないと ダメだろ
(河野は、利便性を語るが 利便性より、信頼性だろ!!
アイツ 肝心なことが わかってない。)
繰り返すが、認証には 生体認証(指紋、光彩等)を 採用すべき。
技術的には、20年以上前からできており、一部のDCなどでは 採用済みだ。
だから、中途半端な 投資は すんなよ。
投稿: ぴっぽー | 2023年7月16日 (日) 09時58分
【行方不明になっている外務大臣がいるらしい】
7月17日の産経新聞の記事にあった。
シナ帝国の外務大臣のことである。6月25日以降その姿を見せたことがないので噂になっていたらしい。あの王毅がインドネシアで開催されたASEANの会議にシナ帝国を代表して出席をしたという報道があったが、彼は政治局員であり、こういう会議に出席するには身分がおかしいという印象を持ったのであるが外務大臣の秦剛が行方不明なら仕方がないことだ。何やらシナ帝国内部で政変が起きる前触れなのかもわからない。
産経の記事を上げる。
『中国外務省の毛寧(もう・ねい)報道官は17日の記者会見で、動静が途絶えた秦剛(しん・ごう)国務委員兼外相の女性問題についてコメントを求められ「状況を把握していない」と述べた。
外交への影響を問われ「中国の外交活動は正常に行われている」と強調した。
秦氏は6月25日に北京でロシア高官らと会談したのを最後に動静が途絶えた。中国外務省は今月11日、秦氏が「身体的理由」で国際会議を欠席すると発表。台湾メディアは15日、秦氏の動静が途絶えたのは香港フェニックステレビの女性ジャーナリストとの関係が原因だと報じた。(共同)』
ネット動画では、秦外相の愛人と噂される女性が香港フェニックステレビ局の女性ジャーナリストと云う説明になっていた。WIKIでは「鳳凰衛視」と呼ばれるのが香港フェニックステレビと云う意味なのだそうだ。少し違和感を感じるのであるが北京政府の思いのままに動いているシナ帝国系メデアなのだそうだ。そこの女性ジャーナリストにハニトラされて婚外子が出来たという話の様である。そしてこの女性は米国で出産してそこで現在も生活しているという話になっている。米国にシナ帝国の国家機密が現職の政治局員兼外務大臣から漏れたという事件になっているとネットの世界ではもっぱらの噂である。それが発覚したのが6月25日であり、その日を境に外務大臣の姿が消えたとされている。
秦剛は習近平のお気に入りの官僚なのだそうだ。習近平の顔はまたしても泥まみれになったということである。ハニトラを得意技にしていたシナ帝国外務省が、その得意技で笑い者にされたという事件とも云えそうだ。
秦剛の身の上を心配する者はいないだろう。大変な事態である。問題は誰がこれを仕掛けたのかと云うことだ。
シナ帝国内に首謀者がいるのは確かだ。政権がこれで崩壊するかもわかりませんね。
投稿: 旗 | 2023年7月17日 (月) 23時39分
【フランスが我が国のNATO加盟に反対する意味について】
財務省の岸田が能天気にNATOの東京事務所設置について前向きなのは、背後にあるウクライナの戦後の巨額復興資金の提供を目論んでいるのではないかと思っているのだが、フランスがそれに反対しているわけではなくシナ帝国に向けた配慮があると一部のメデアが、そのように思っているらしい。反日の岸田はウクライナの復興へ支援したくてたまらないのである。自分の金が奪われるわけでもないので積極的に動いているかのように見えてしまう。それが政治家として名を遺す重要な機会だと思っているようだ。売名行為と云うか功名心が強烈である。
フランスは日本にウクライナへの復興資金を出させればどうなのかについて、彼らなりに考えているようだ。
ロシアと米国を比べて考えるということから見ればフランスは米国から距離を置いて考えるべきだと主張している。それが第三次世界大戦を回避する道だと考えているようにも見えてきます。それが正しいのかどうかは先になってみないと答えは見えてきません。シナ帝国はフランスから見ても未熟な国のままなのだろうと思います。しかし、シナ帝国の野望を止めることが出来ると思っているのかもわかりません。NATO東京事務所は、シナ帝国の牽制の為ではなくウクライナ戦争に利用されることがあるから反対なのではないかと思いますね。
どうも、岸田が反日総理なのは世界に知られているようだ。ウクライナ戦争から手を引かせたいのはフランスだけなのかもわかりませんが、岸田が半反日であるのはこれに関係がありそうだ。増税を盛んに言い出す背景にウクライナに向けた復興資金の問題がありそうです。
エマニュエル・トッド氏もまた、日本はウクライナ戦争から抜け出せ等と云っている。復興資金のATMにされることも不安視しているが米国の支配から抜け出せないままウクライナにのめりこむことになることを心配しておられますね。米国こそ問題を抱えた国だと言っているわけだ。
この重要な時期に宏池会の総理がいると云うのは恐ろしいことである。彼等は思い通りにいくと言って大きな失敗ばかりやってきた人々である。宮澤喜一は今思うと根底に反日があったのではないかと思ってしまいます。それを継ぐのが岸田の様な連中だ。河野洋平などもその流れの一人だ。反日政治家が総理になると国民は大変だ。増税を平気で口にするようになって選挙に影響はないと思っているように見える。ウクライナの戦後の復興資金を集めるために国民の金を奪ってやるという意識が高いので眼中にないわけだ。危険な反日主義者である。国を傾けることしか考えていない反日政治家だ。岸田は危険な男だ。
投稿: 旗 | 2023年7月18日 (火) 00時27分
石破先生
今晩は!!。
東北地方、秋田県を中心に豪雨災害をもたらしたとはいえ、日本列島はいよいよ極暑の夏を迎えました。当地京都も昨日の祇園祭の山鉾巡行は炎暑に中で行われ、気温は37,8度Cまで上がったと云われて居ります。
このような中でも先生に於かれましては、政務に講演にテレビ出演に又地元へと、精力的に活動を続けて居られると拝察致します。
大変お疲れ様であります!!。
小生は先生と同郷、鳥取県出身の「国の将来を憂う」者であります。
本日もこの一週間の間に気付きました事などや、拙論を述べて見たいと存じます。
さて、過日7月13日のBSフジプライムニュース、「石破氏に聞く”日本外交、対中&韓国、ウクライナ“」を拝聴しました。
石破先生の何時になく厳しい表情と論調に、先生ご自身の心情の中に、望む方向への「日本外交」ではない中での解説及び、ではどうすれば良いのかを論ずる事に「忸怩たるおもい」がおありなのではと、拝察致しました。
現岸田政権の進めております過日の政策、「この5年間に43兆円の防衛予算増額とその後2兆円ずつ増額について」に於いても、「今我が国の防衛政策について、何が足りなくて何をどのように行う為であるとして積み上げればその43兆となり、その後更に2兆円ずつの増額となるのか?の具体的説明がなされず、又有権者である国民へも全く説明されて居ない。その様な状態で予算調達の方向を決めてしまうのは国民より理解をえられないのではないか?」と疑義を述べられておりました。
又「アメリカを中心にNATO諸国はウクライナ支援へと一辺倒の状態であるものの、憲法上の制約がある我が国日本はどのような支援が出来るか?であり、自衛隊そのものも多岐に亘って整備されなければならない状況に中で、支援の方向性は一辺倒ではない。我が国国内の憲法上の法整備も遅々として進まない中での論議は、無理もある。」とも述べられておりました。
ところが、現岸田総理は国内的な条件整備が整はない中で、ウクライナ支援やNATO諸国会議に出るなど、どう見ても「前のめりの外交」のようであります。
その辺りが自民党安全保障会調査会顧問として、先生の忸怩たる思いの原因なのでは?」と拝察する者であります。
更に、隣国韓国については「関係性は大幅に改善された事は良いものの、将来的に米・韓・日の連携を深めて行く上で、現ユン大統領は少数派与党であり時期選挙に於いて日本としてどのような支援が出来るかも考える必要がある。」などと述べられて居りました。
又対中国に於いては、岸田総理とNATO総長との会談も引き合いに出されながら、更に対中国との措置としてNATOのアジア版のような組織が出来ればとも話されて居りました。
何れにしても非常に難しい今後への外交方針であることだけは理解出来ました。
小生の拙い意見ではウクライナ戦争はアメリカを中心としたNATO諸国と対中・ロ勢力との、双方の解決に向けての歩みよりが無ければ、何時までもこの争いは続くものとみて居ります。
その歩みより(仲介)の場が「国連」であり、国連安保理決議の遵守への道が鍵ではないでしょうか?人類の紛争解決のための叡智である「国連」の事が、話題にならないのはNATO諸国、日本を含めたアジア諸国、中・ロなどとも、とても不思議でなりません。いや!理解出来ません。
我が国日本も中途半端な支援より我が国が中心となって、国連での停戦に向けての積極的呼びかけをすべきではないでしょうか?
次にコロナ禍についてであります。
5月にコロナ感染症も2類相当より5類に下げられ、感染状況も従来のようにではなく、一週間おきの定点発表となりました。
ところが、先月6月より沖縄県を中心に又感染の増加がみられ、全国的に増加の傾向であります。政府コロナ感染対策室の尾身会長も「第9波が始まったとみられる」と述べ、日本医師会会長も7月6日には「第9波に入ったもの」との発表がありました。
オミクロン株の派生による「XBB]タイプと云われているようであります。今日のニュースでは加藤厚労大臣が声明を出し、この夏休みに向けて従来通り密になる場合にはマスクを着用し、手洗いなども励行するように」とのことであります。
政府の対策発表がこのようなもので本当に大丈夫でしょうか?あまり聞かなかった知人友人の間にも感染者が出て居り、治ってもその後遺症に悩む人が多いいと云います。
政府をして、今少し対策や規制を行っても良いのではと考えるものであります。
投稿: 桑本栄太郎 | 2023年7月18日 (火) 20時56分
【陰謀家として知られるキッシンジャーがまだ生きている件について】
記事があった。シナ帝国に訪問して人民解放軍の幹部と会談したそうだ。
『[北京 18日 ロイター] - 中国の李尚福国防相は18日、北京でキッシンジャー米元国務長官と会談し、米国は中国に対して正当な戦略的判断を下すべきとの考えを示した。
中国国防省の声明によると、李氏は、安定的で予測可能かつ建設的な中米関係の構築に中国は尽力しており、両国軍の関係を健全に発展させていくことに米国が協力することを望むと述べた。
会談で李氏は、中米関係について説明。「米国の一部の人々は中国側と同じ方向に進むことができず、その結果、中米関係は国交樹立以来の低水準で推移している」と指摘した。
「我々は常に、安定的で予測可能かつ建設的な中米関係の構築に尽力しており、米国が中国と協力し、両国元首のコンセンサスを実行に移し、両軍関係の健全かつ安定的な発展を共同で促進することを望んでいる」と述べた。
これに対し、キッシンジャー氏は「米中は誤解をなくし、平和的に共存し、対立を避けるべきだ。米国も中国も、相手を敵対視する余裕はないことは、歴史と実践が絶えず証明してきた」と述べた。』
こういう会談になると全く関係のない日本を例に出して貶める材料にしているという話を聞いたことがあった。彼は反日主義者としても有名で田中角栄氏を指して『JAP』と呼んだという話も聞いたことがあった。ニクソン政権時代の国務長官だ。政治的には反田中角栄と言ってもいいような立場であったのはわかるが人種差別も平気な人なのはいただけない。オリバーストーン監督も言っていたが、南米のある国ではいまだにキッシンジャーを入国禁止扱いにしているそうだ。南米で起きたCIAが絡む虐殺事件に関与している疑いがあるのだそうだ。そういう人物である。その元国務長官が「米中は誤解をなくし、平和的に共存し、対立を避けるべきだ。」
ふざけているのだろうとしか思えないコメントである。米中間に新たな混乱の種をまき散らかすことでも考えているのだろう。100歳にもなってしゃしゃり出て、発言内容に責任が取れるのかと聞きたいくらいだ。人種差別主義者ではないかと云う評価は他の人からも上がっている。元国務長官でありノーベル平和賞受賞だということであるが、話を聞けば聞くほど不快な政治家である。選挙で支持された結果があっての政治家と呼ばれる立場の人ではない。過去の実績を根拠に今の立場を誤魔化す人だ。こういう人を信頼するべきではない。自伝的な話の内容すら誤魔化していることがバレているのだそうだ。信用してはならない人である。ロイターも何を血迷って記事にしたのかわからない。人々を混乱させるだけだ。
投稿: 旗 | 2023年7月18日 (火) 23時04分
今秋の臨時国会冒頭での解散・総選挙の可能性が取りざたされておりますが、今のところ私は5割以上の確率で有り得ると思っています。少子化対策や防衛費増額の財源確保のための増税を検討するならば、その前に国民の信を問うのは当然で、これは石破さんが主張されていることに同感です。
この増税の話はさておき、私はその前に不公平感のある税制を見直して欲しいと思っておりまして、一つあげるならばエコカー減税、グリーン化特例の終了です。
現在、いわゆるエコカーと呼ばれる低排出ガス車を新規に取得すると、クルマを所有する方はご存知だと思いますが、自動車重量税や自動車税が減免あるいは免除されており、車種や経過年数によって税額がまちまちになっています。しかし、燃費がいいクルマだからといって道路への負荷が減る訳ではないので、重量税や自動車税を軽減対象とするのは明らかに不公平です。
そもそも、燃費が従来車と比較して向上していれば、給油量に応じて課せられているガソリン税や軽油引取税も同じ走行距離に対し自動的に減額されるので、エコカーは元々その納税額も減るのですから、重量税等の減免措置は理に敵わないものでもあります。
エコ活動とエコカーとは全く違う概念であることは言うまでもなく、本当のエコ(環境に優しい)とはクルマであれば大切に長く乗るか、カーシェアリングを上手く利用する以外にないわけで、まやかし制度でクルマの購入を促進させようとするのは、自動車業界が宣伝するだけならまだしも、国が加担するならばこれも国民を愚民視していることにならないでしょうか。そうやって人々が考える習慣を甘い話で削ぐようなことをするのは良くない政治であり、もう止めましょうと言いたいです。
とはいえ、自動車産業が経済に与える影響は大きく良くも悪くも否定はできませんので、私はエコカー減税等終了分を時限的にガソリン税や軽油引取税に補填し価格を下げる施策を行って、昨今の物価高騰の中、いくらかでも公平に家計を救済する施策を行ってはどうかと思っています。
また、上記の本当のエコという観点からも、登録年数が経過したクルマ(例:13年越え)であってもそこで急に燃費が悪くなる訳ではありませんから、自動車税に重加算税を課すなどという罪のない人へのいじめは辞めて欲しいものです。これはむしろ、本当のエコを実践している人に増税をしているわけですから、極めて腹立たしいことです。
一事が万事で、今、これまでのビジョンなき場当たり的政策のツケがあちこちに来ているように感じています。これを改めずに増税を強行したりすれば、再び自民党が野に下ることも大いに有り得ると思っております。
投稿: コジュケイ | 2023年7月19日 (水) 16時14分
【キッシンジャーと王毅が会談したようだ。TBS系のメデアの記事だが主語の省略があるので、議論の中身が噛み合わない。訳が解らない記事だ】
読者に推論までさせるのは不親切である。誰がどのような行動をとって、誰に対してどのような影響を及ぼしているのかはっきりわかるように書くべきだ。
このままではクイズだ。
そもそも、シナ帝国の外交トップは秦剛外務長官ではないのか? 王毅は政治局員だ。外務長官を引退した立場なのは知られている。いつの間に復帰したのか? その辺りもクイズになっている。
記事は
『米キッシンジャー元長官 中国外交トップに「切り捨て認められない」
中国・北京を訪問しているアメリカのキッシンジャー元国務長官は19日、外交トップの王毅政治局員と会談し、対立が続く米中両国について「相手を孤立させたり、切り捨てたりしようとすることは認められない」と強調しました。
1970年代に米中の国交正常化を主導し、現在100歳のキッシンジャー元国務長官は王毅政治局員に対し、「米中の安定した関係を維持することは世界の平和、安定、人類の幸福に関わる」と指摘。米中の対立が続く中、「どんなに困難であっても双方は対等に接し、接触を保つべきで、相手を孤立させたり、切り捨てたりしようとすることは認められない」と強調しました。
一方、王毅氏は「中国を変革しようとすることは不可能で、中国を包囲し、封じ込めようとすることはさらに不可能だ」とアメリカ側をけん制しました。そのうえで、「アメリカが台湾海峡の安定を望むのであれば『台湾独立』に明確かつ公然と反対し、分離主義的な行動とは明確に一線を引いた行動を取るべきだ」と求めました。‥・・・以下略 TBSテレビ』
ここに書かれている内容は米国政府とシナ帝国政府の政府を代表するような権限を持った外交官が会談を行っていると云うような錯覚があるだけで、その錯覚以上のものがあるとは思えない。50年近く前の米国政権の元国務長官に米国政府が何か権限を与えた内容があるとは思えない。そして現在の処、シナ帝国代表するはずの外交官は、行方不明状態の外交部長である。その人物の代わりにシナ帝国政府の政治局員の一人が政府の外交を代表する立場にあるという根拠を示す書類等の提示もないまま会談していることに、どういう意味があるのかよく解らないのである。
TBSは誤解を拡散したいのだろう。そして内容は噛み合うことがない。キッシンジャー氏は王毅に向けて台湾海峡の安定を望まないとはっきり言ったのだろうか? どう考えてもおかしい会話が展開されているようだ。キッシンジャー氏は安定を求めるためにはもっと深く接する必要があるというだけで、どこの国とどこの国が対話を続ける必要があることを詳らかにしていない。実に不親切なクイズのような表現だ。それに対する王毅の反応がこれもクイズとしか言いようがない対応である。こういう記事を公表する意図がどこにあるのか? から考えることを強制する内容になっている。
この両者の会談には共同声明他は一切ない。つまり両国政府の正式な代表者ではないことが最後にわかる仕組みになっているのだ。ロイター他にこういう記事がないのはこれでわかる。キッシンジャーと王毅が会談するのはシナ帝国の利益のためだ。
TBSはバカなのか? それが答えだ。
投稿: 旗 | 2023年7月19日 (水) 22時43分
こんにちは。
石破さんは真面目だな。
今更ではありますが、最近あることを目にして誠実さとか正直さについて考えを改めました。
まだ、十分ではないかもしれませんが。
投稿: くま | 2023年7月20日 (木) 03時51分