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2023年8月10日 (木)

ソ連対日参戦記念日など

 石破 茂 です。
 昨9日は、昭和20年、ソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄して我が国に宣戦を布告して満州国に侵攻した日です。多くの民間人を含む日本人が死傷し、約57万5千人が抑留され、5万8千人が死亡したとされています。
 昨日朝からの報道をすべて見たり聞いたりしたわけでは勿論ありませんが、長崎原爆の日はどのメディアも報道していたのに対し、この日はソ連が日本に攻め込んだ日であることを報道したメディアはなかったのではないでしょうか。反ロ感情を徒に煽るつもりはありませんが、ウクライナの情勢を踏まえて今後の日ロ関係を論ずる際に、近現代史を深く学ぶことの必要性を改めて痛感させられます。
 なお、満州国とは何であったのかを学ぶにあたり、満州からの引揚者であった故・なかにし礼氏の「赤い月」「夜の歌」などの一連の著作はとても有益なものと思います。「われ先に逃げたのはふんぞり返っていた軍人たちだった」「国家は国民を捨て、裏切ることがある」との言葉は、実際にこの過酷で悲惨な体験をした人でなければ語れないものであり、今を生きる我々は粛然とこれに耳を傾けなくてはなりません。
 「日本国憲法は最高の芸術作品であり、絶対に変えてはならない」とされた同氏の主張は私とは相容れないものでしたが、その考えが観念論や政治的ポーズではないだけに、一度お話を伺ってみたかったことでした。最晩年、ある雑誌を通じて対談のお申し出を頂いていたのですが、体調を崩されて実現が叶わなかったことが残念でなりません。
 朝鮮・平壌からの引揚者である五木寛之氏も同様の体験をされたのですが、それを描かれた小説は無かったように思います(わずかに1968年の「恋歌」に描かれていたかと記憶します)。「わが引揚港からニライカナイへ」(筑摩書房・2014年)というエッセイは引き揚げが主題のひとつのようなので、夏休みに是非読んでみたいと思っております。

 

 この夏は少しだけお休みが取れそうですが、このような機会でなければ読めない本をせめて数冊だけでも読みたいものだと思っております。遠大な計画を立ててもいつも計画倒れで、高校生の頃に読んだ柏原兵三の短編「短い夏」(1971年・文春文庫)の末尾の「計画したことの何分の一もこなせないまま、僕は秋の中にいた」という一節を思い出すのもいつものことですが。

 

 この夏、自民党議員の行動が様々に報道されております。党や国会の委員会の海外視察や研修には、私も当選期数の若い頃によく参加したものですが、編成される団によって随分と内容が異なっていたように記憶しています。
 すべての時間を公的なものに充てていたのかと問われると自信があるわけではありませんが、平成2年、当選2回生の頃、前年に総理を退任された竹下登先生が日仏議連の会長に就かれ、大統領はじめフランス要人との会談のために渡仏される際、随行させて頂いた時のことは強烈に印象に残っています。飛行機が成田を飛び立って水平飛行に移ったあたりで竹下先生の席に呼ばれ、「お前さんはフランスで何を勉強したいのか?」と訊ねられました。「フランスが核兵器を保有している理由について学びたい」旨お答えしたところ、「お前などでは無理だろうが、竹下さんがお願いすれば誰かしかるべき人が会ってくれるだろう」と仰り、実際にフランス国防省の責任者(たしか後に外相となったシュベルマン氏であったかと思います)との会合をセットしてくださいました。渡航費用等はおそらく議員連盟の積立金や竹下先生のポケットマネーで賄われていたのだと思いますが、「何を勉強したいのか」を数名の随行議員のすべてに訊ねておられたのを見て、本当に偉い方とはこういうものだと感銘を深くしたことでした。
 議員たる者、その言動に自重自戒しつつ、自己研鑽に努めなくてはならない、と改めて思っております。

 

 地元・鳥取ではあちらこちらで久しぶりの夏祭りや花火大会が開催され、コロナ禍で中止されていた三年間の鬱憤を晴らすかのようにどこもかなりの賑わいでしたが、監視員さんが足りないせいなのか、私が子供の頃は大賑わいだった海水浴場の多くが閉鎖されており、寂しい思いが致しました。「恋のバカンス」(1963年)や「天使の誘惑」(1968年)が大音量で流れていたあの昭和の光景が遠い夢のように思われます。

 

 酷暑が続きます。皆様、ご健勝にてお過ごしくださいませ。

 

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コメント

 【 平時に於ける「静的安全保障」と有事に於ける「動的安全保障」 】

 生まれる前から日本国憲法が存在したり、生まれる前から日米安保条約が存在したりする日本国民が多く成りました。

 それ故、日本国憲法、とりわけ憲法9条の存在を疑わない日本国民が多かったのです。

 しかし、昨今の日本を取り巻く安全保障状況の変化により、憲法9条を考え直す必要性が語られる様に成りました。

 それに対して、 日米安保条約に付いては、存在することを疑いもせずに、更なる日米同盟の強化を主張する声が大きいのですが、大丈夫でしょうか?

 日本の安全保障に付いて、一方的な見方だけではなく、別の視点で考えるべきではないかと思います。


 日本の安全保障を、平時に於ける(A)「静的安全保障」と有事に於ける(B)「動的安全保障」の二つに分けて考えます。

 平時に於ける(A)「静的安全保障」とは、戦争がない平和な時に、如何に戦争に成らない様にするかという問題で、
 有事に於ける(B)「動的安全保障」とは、戦争に成って、有事に突入した時に如何に戦うかの問題です。

 平時に於ける(A)「静的安全保障」を保つには、軍事力を増強したり、核武装をしたりすると良いでしょう。

 在日米軍に日本に駐留して貰うことも、平時に於ける(A)「静的安全保障」を高めることに繋がります。

 その限りに於いては、在日米軍は平時に於ける(A)「静的安全保障」に貢献して居るのです。

 しかし、台湾を巡って、中国とアメリカが開戦した時、日本と何の関係も無い台湾の為に、日本は戦争に引き込まれて仕舞います。

 アメリカは、何もしなければ、(A)「静的安全保障」を高める存在ですが、日本に断りもなく中国と戦争を始めると、日本の(A)「静的安全保障」を危険に晒す存在な
のです。

 有事に於ける(B)「動的安全保障」とは、例えば、中国が尖閣諸島を侵略して来た時、撃退して日本固有の領土を護ることです。

 この時、在日米軍が自衛隊と一緒になって、中国軍(中国人民解放軍)を撃退してくれれば申し分在りません。

 しかし、中国が尖閣諸島を侵略して来た時、在日米軍が、自衛隊と共に戦ってくれるのか如何かは大いに疑問が残ります!

 ウクライナの核放棄の交換条件として、以下の「ブダペスト覚書」を米英ロの核保有3国は締結しました。

 『 ウクライナは米英ロの3大核保有国の「ブダペスト覚書」:非核保有国となったベラルーシ、カザフスタン、ウクライナ3国にその代償として、米英ロの核保有3国が以下の3点の保証を約束していた。すなわち、①3国の独立・主権・既存国境の尊重(「力による現状変更の禁止」)、②3国に対する通常兵器・核兵器による脅威・武力行使を抑制(「消極的な安全の保証」)、③3国が特定の核保有国による侵略の犠牲者または核兵器使用の侵略脅威の対象となった場合、3国に支援を提供(「核の傘」提供と「積極的な安全の保証」)の3点である。
 を交わした(注1)。 』

 しかし、アメリカは2014年と2022年の2回のロシアのウクライナに対する侵略に対して、一兵たりとも米兵を送っていません。
 ロシアの核兵器が怖いからです。

 また、横暴な北朝鮮の振舞いを、アメリカは何故許すのでしょうか?

 アメリカは、イラクのフセイン大統領を全力で叩き潰しました。
 存在しない大規模破壊兵器の保有をでっち上げても、反省の色も見せません。
 また、アメリカは、リビアのカダフィ大佐も潰しました。

 それなのに、国連安保理決議に反してのミサイル発射、核実験を繰り返す、北朝鮮の金正恩が何故安泰なのでしょうか?

 それは、北朝鮮が核保有国だからです!

 北朝鮮は2022年1月時点で20個の核兵器を保有していると見られています(注2)。

 5428個の核兵器を保有しているアメリカが僅か20個の核兵器を保有していると見られている北朝鮮に怯えているのです(注2)。

 だったら、350個の核兵器を保有している中国とアメリカが真面に戦う訳はないでしょう?(注2)

 従って、中国軍が尖閣諸島を侵略した時に、在日米軍が傍観する可能性は高いのです。

 有事に於ける(B)「動的安全保障」に在日米軍が貢献しないかも知れません?

 在日米軍は何もしなければ、日本に居るだけで、他国が日本を侵略し辛くさせているので、平時に於ける(A)「静的安全保障」を高める存在です。
 しかし、中国が台湾侵攻の時、勝手に中国と戦争を始めれば、米軍基地を提供している日本も米台中戦争に巻き込まれてしまうから、在日米軍は日本の(A)「静的安全保
障」を危険に晒す存在でもあるのです。

 又、中国が尖閣諸島を侵略して来た時、「石ばかりの無人島だから」と難癖を付けて、日米安保の防衛義務を果たさないであろうアメリカと日米安保条約を墨守しようとするノープランな古い頭の日本人が日本を亡ぼそうとしています。

 少なくても、日米安保が無くて、日本に米軍基地が無ければ、米台中戦争が起きても、日本は蚊帳の外に居られます。

 台湾(中華民国)で、戦う覚悟が大事と言った、元総理は勘違いしているのではないでしょうか?

 何故、日本が中華民国(台湾)と一緒に戦わなくてはならないのですか?

 中華民国(台湾)は、「南京大虐殺」をでっち上げて、日本軍に濡れ衣を着させた。
 中華民国(台湾)が、「南京大虐殺」が捏造したプロパガンダであることを発表し、日本に謝罪しなければ、我々は決して中華民国(台湾)を赦さない!

 元総理は、中華民国(台湾)の歴史を知らないんじゃないか?
 日本の台湾派(中華民国派)は、けじめが付いていない。

 米中覇権争いの渦に巻き込まれ、再度、被爆するという愚かな未来を選択しない様に、日米安保は解消し、米中非接近外交を採りつつ、ミサイル迎撃態勢と敵基地攻撃態勢と、公共核シェルター完備こそが、日本の生きる道である。

 これから、中国と戦争をしようとするアメリカと軍事同盟を結ぶなど「自殺行為」に外ならない!


 (注1)【 週刊エコノミスト Online 2022年4月21日
 ウクライナの悲劇招いた「核の傘」喪失 米・NATOが出した“青信号”
 https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20220421/se1/00m/020/001000d
 Copyright Mainichi Shimbun Publishing Inc.All rights reserved. 】

 (注2)【 国際平和拠点ひろしま
 Nuclear Weapon 2022
 世界の核兵器保有数(2022年1月時点)
https://hiroshimaforpeace.com/nuclearweapon2022/
 米国 (2022年1月時点)5,428
 中国           350
 北朝鮮           20
 出典:SIPRI YEARBOOK 2022
 2019 Hiroshima for Global Peace 】

投稿: 三角四角 | 2023年8月10日 (木) 19時31分

石破閣下

ポンコツモデラーのポンコツコメントです。

 その国の軍隊とはその国の国民を代表する。信用できないとは自らがその通りなのではないか。帝国の陸海軍には部隊内憲兵を持たない非常に珍しい軍隊である。それでは憲兵は何をしていたのだろうか。海軍には何と憲兵という兵種が無い。陸軍憲兵が兼ねていたのだけれども捜査に入れず内定捜査で済ましていた。上官殺傷の事件が有ってもうやむやだった。憲兵のほとんどは公安として身分を隠して調査に当たっていた。その最大の対象は財閥であることは以前説明した通りである。
 陸海軍内部の混迷は説明に困るほどで、とても国家の命運を預けるような状態にはなかった。汚職は海軍に蔓延し兵器の調達から資材、糧食まで不透明を極めた。同じものが海軍に収める時に3倍に跳ね上がりその内定調査、陸海軍とも兵器の横流しを組織的に行われていたが、麻薬の密売にも手を染めていた。多くの忠義の兵の名誉を考えると許せぬ非道と言える。戦争に反対する最大の理由の一つがこの汚職である。戦争には避けがたく付き物だ。目を逸らしては絶対にいけない。ウクライナでも目を覆わんばかりに横行している。綺麗ごとで済ましてはいけない。軍備に力を入れるならこの点を正す力を備えてからでなくてはならない。そうしなければ再度同じことを繰り返すだろう。
 戦後多くの論点のすり替えが有った。ソ連が平和条約など守る気などサラサラ無い事など百も承知。ドイツが敗れれば必ず攻めてくる。帰れる内に返しておこう、戦後の復興のために人材確保を昭和18年から始まっていた。一度その帰還者を訪れたことが有る。戦友を残して内地に帰国したことを自らに責めていて余り質問できなかった。しかしその一方で外地へ多くの国民が出て行ったのも事実。戦争は矛盾の積み重なり。多くの信じれれない無駄を生む。どんな戦争でも必ず起きる。だからこのことも良く記憶しておくべきだ。こんなことが際限なく起きるのが戦争。その最たるのが核兵器。これで世界には勝者が居なくなった。戦争が人を打ち負かし人類は滅びるのである。戦争放棄はそれに打ち勝つ戦いで有ったはずだ。魂の無い戦争反対を聞くのは世界の戦争犠牲者を考えると心が痛い。
 戦争では醜いことが横行する。そして自らを正当化する。歪曲ではないかと言うと殴り合いになる。もうそろそろ終えよう、乱文・乱筆お許しください。

投稿: 野村嘉則 | 2023年8月10日 (木) 21時15分

石破先生へ
お疲れ様です。
私はロシアに住んだ事もなく、ロシア人の方々との交流も無し、ロシア語を話せない者ですが、ロシアはソ連時代から全く信用出来ない国だと感じています。
北方領土に関しても、仮にロシア国家が崩壊して割拠された自治共和国相手でも、寸分の1ミリ足りとも北方領土は戻らないと推測します。
私はロシアに法治国家を求めるのは、飢えたる熊を目の前に道徳を説いて熊がそれん理解して、山に戻ってもらう方がまだ容易いと感じる次第です。
但し、一方でロシアとの交流カードは残しておくべきで、維新の鈴木宗男議員や子女の鈴木貴子議員のような、ロシアとコンタクトを取り得る代議士の存在も資源が無い日本には必要不可欠だと思う訳でして、対ロシアとのカードは幾重にも繋げておくべしとも考えます。
日本大学アメフト部員の大麻問題が日大理事長会見の隠蔽疑惑
と相俟って遡上に上がっていますが、私は将来的には日本は「大麻合法解禁」で行くのではないかと推察します。
財務省も、長期的視点で新財源確保ができる国税種別を考えた際に大麻は煙草やアルコールに双肩する財源になるでしょうし、国家が完全管理することで、良質な大麻が輸入されて、不良品の大麻は市場から一掃されます。
また、国や地方公共団体が認定した店でマイナカード提示登録でしか大麻は購入出来ず、認定された喫茶店や広場でしか大麻は吸えない、所持グラム数もマイナーカードと紐付けすることが条件、それ以外は取締の対象とする、マリファナやハシシを合法解禁する代わりに、覚醒剤やLSD等はより刑罰を重くするオランダ方式が日本にも導入される時代が来るかもしれないと思っています。
日本は初めに新制度や新構想を論じる人を叩き誹謗するところがありますが、詰まるところ、性善説か性悪説に立つかという、国民が国民を信用できるかどうかという点が最大の勘所だと思います。
国や政府は信用出来ないと言いながら、天引きされた税金の返還請求訴訟提起をしている国民が皆無という所に、私は日本政府の信用度の高さが証明されておると考える者です。
国や自民党総理が信用できない方は是非とも、ご自分が理想とするワンダーランドを明日から築く事をお薦め致します。

投稿: 正木公二 | 2023年8月11日 (金) 09時15分

日本はロシアの隣国、国境を接している。満洲だけではなく千島、樺太にも中立条約を破棄して『侵攻』してきたこと。危うく北海道が占領されかねなかったこと。ソ連(ロシア)が連合国と僭称していること。等々声高く発信していただけること切にお願いします。この点は麻生副総裁をお手本?にしてください。

投稿: 真島光男 | 2023年8月14日 (月) 17時03分

石破様、こんにちは。核保有の理由についてフランス国に質問するとはただならぬことのようにも感じました。また、ソ連が参戦することによって多くの日本人がソ連に抑留させられたことも心に留めておかなければならないと思います。これからはどのように周辺地域と外交していくかがこれからの日本の生き残りを左右するようにも感じます。石破様、期待しています。

投稿: hitomugi | 2023年8月15日 (火) 17時38分

鳥取の豪雨による被害が大きくなりません様に……
石破先生、大変でいらっしゃると思いますが、頑張ってください。
何もできませんが、お祈りしております。

投稿: ようこ | 2023年8月15日 (火) 19時10分

 私たちは、昭和20(1945)年8月15日に昭和天皇がポツダム宣言を受諾し、当時の国民に玉音放送で伝えられたことをもって、この日を終戦の日として今日まで受け止めてきましたが、私はもう一度、終戦記念日に相応しい日は本当に8月15日なのか、よく考えて歴史と向き合う必要があるのではないかと思っています。
 その理由は、この日で戦争が終わったことにしてしまうと、この日以降当時のソ連軍が北方四島に侵攻し、8月28日に択捉島、9月1日に国後島、色丹島、9月3日に歯舞群島を占領し、後に1万7千人余りの住民が領土を強奪されたとされる、いわゆる北方領土問題が次第に風化してしまうのではないかという懸念からです。
 北方領土は、安政元(1855)年の日露和親条約(下田条約)でウルップ島と択捉島との間の海峡が日露間の国境とされたとのことです。その後日本領が千島列島全体を含む時代もありましたが、少なくとも北方四島は日本の固有の領土であることは疑いないことであり、8月15日で戦争が終わった事と受け止めてしまうのは、北方四島の住民及びその子孫の方々の感情を軽視するものだ、間違いではないかという論調がほとんど聞こえて来ず、例年国会議員の誰々が靖国神社に参拝した、それに対し中国が抗議の意を示した、各地で行事が行われたとかいう報道ばかりでは、本当に日本人が自国の歴史を分かっているのか疑わしいものです。
 北方四島は、9月5日までに占領されたとのことで少しズレはあるものの、私は昭和20年9月2日の東京湾上の戦艦ミズーリでの調印式をもって第二次世界大戦が終結したという国際認識に合わせて、9月2日が終戦記念日に相応しい日であるとずっと思っておりますし、この日の出来事はあまり報道されない日本人の歴史認識とは何なのだろうと毎年考えさせられます。
 それは、右とか左とかの思想ではなく、何事もまずはありのままの自分自身を受け止められなければ、一歩前へ進むことは出来ないと思うからです。何を今更という反論があるかも知れませんが、憲法改正というテーマも、歴史認識はこれでいいのかという自らへの問いかけなくしては進まないと思っております。

投稿: コジュケイ | 2023年8月15日 (火) 20時46分

石破さん
地元を直撃した台風の風水嵐に心からお見舞い申し上げます。
皆様におかれましては大事ありませんよう祈念申し上げます。

投稿: 黒山椒無躇 | 2023年8月16日 (水) 10時42分

石破先生

今晩は!!。
台風7号は兵庫県北部、鳥取県東部に猛烈な雨を降らせ鳥取東部の山間部佐治町を中心に大変な被害を齎しました。
丁度お盆の最中の台風接近であり、先生に於かれましては地元鳥取と東京との往復に差し障りは無かったでしょうか?
小生は先生と同郷、鳥取県出身の「国の将来を憂う者」であります。
コロナ禍が少し下火となり、小生も2019年以来4年ぶりに盆帰省しました。その事に関してより、田舎の様子を述べて見たいと存知ます。

さて、小生もコロナ禍のこの3年間はバス、電車へも余り乗らず、近在のウォーキングを行い、出来るだけ他者との接触を避ける「我慢の子」でありました。
今年になって少し下火の様子となりリハビリを兼ねてバス、電車へも」乗り初めました。
そして今年は田舎鳥取の実家の親戚母の実家や従妹、同郷の家内の親戚へのお墓参りを行うべく計画を立て、8月13日午前の深夜に車で発ち16日までお盆帰省を4年ぶりに果たしました。

ところが、其処へ台風7号の接近であります。
15日が鳥取県内では「山場」との予報に、14日に親類縁者のお盆参りを済ませるべく、同郷の家内と手分けを行い13ケ所も訪問しました。
そして15日は16日の帰る時の台風の進路予報に備えテレビを見ながら一日ゆっくり実家で過ごしました。
16日の朝には日本海へ抜け、朝の7時過ぎに出発し山陰道、連結となった鳥取道そして中国道経由名神高速と乗り継ぎ、意外にも早く午後12時頃には帰宅する事が出来ました。台風一過ともなれば、あっけない程でありました。

今回4年ぶりに盆帰省を行って見て、実家のある村は比較的大きな集落ながら、結婚をせず一人住まいの老いた人が片手の数以上に居り愕然としました。更に親戚を周って見ても結婚をせず一人暮らし、又結婚して居ても子供が居ない家など、後継ぎが居らず先行きの不安ばかりであります。それだけではなく既に後継者が居らず廃屋となった家が何処の集落にもあり、その数の多さに驚くばかりでありました。

鳥取県の政策として「担い手農業」として農業を志す者には住宅その他資金援助はあるものの、その他のUターン、Iターンの人には収入となる基幹産業が少なく、その為成果とはならず鳥取県の総人口は54万人弱と云う有様です。住みよく暮らしよい環境であり、出生率も比較的高い鳥取県ながら、子育ての為の収入の手立てがなければ小生が約60年前、長男でありながら田舎実家での将来を捨てた状況は全く改善されて居りません。

『異次元の人口減少対策を』と云うのであれば、東京や大阪などの大都市への経済支援は削ってでも各地方圏の対策をもっと強く行うべきであります。異次元の人口減少対策は「農水省、厚労省、文科省、経産省、財務省など」多岐に亘る問題であり、子供と子供を産む女性だけの問題ではなく、全ての国民へ対する問題であります。
党利党略には関係なく、子供庁でなくそれらを総合した「人口対策省」を作り、各省庁縦断の政策を立てるべきであります。
疲弊して行く地方の農村や集落には愕然とするばかりであります。


投稿: 桑本栄太郎 | 2023年8月17日 (木) 20時02分

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