参議院徳島・高知合区選挙区補欠選挙など
石破 茂 です。
さる7日午後から8日午前中にかけて、10月22日投開票の参議院徳島・高知合区選挙区補欠選挙の応援で高知県安芸市、南国市、高知市へ行ってまいりました。
自民党公認・公明党推薦の西内健候補は1967年生まれ、慶應義塾大学法学部法律学科の後輩で、三越に勤務した後、地元に帰り民間企業に勤務、四期にわたり高知県議会議員を務め、自民党県連幹事長など要職を歴任した後、今回の補選に立候補しています。演説の内容も立派で論旨も極めて理路整然としており、当選すれば良い議員として活躍することと思います。自民党議員の不祥事による辞職に伴うもので、当然まずお詫びから話を始めなければならないのが辛いところですが、様々な困難な状況を乗り切って当選してもらいたいものです。高知・徳島合区選挙区の皆様、どうかよろしくお願い申し上げます。
「この海を渡ったら朝鮮半島」という我々山陰と「この海の向こうはアメリカぜよ」という高知とは多くの点で対極的なのですが、亡父が旧制高知高校出身だったこともあって、強いシンパシーを感じています。旧制松江高校、旧制姫路高校、旧制第六高校(岡山)と、近隣県にも旧制高校はあったのですが、「とにかく雪のないところに行きたかった」というのが高知高校に行った動機だったのだそうで、亡くなるひと月ほど前の昭和56年8月、風呂に入りながら「よさこい節」を歌っていたのが、私が父の歌を聞いた最初で最後の機会でした。人生の最後を間近にして、高知で過ごした青春の思い出に浸っていたのかもしれません。
かつて南国市に所在した旧海軍航空隊の跡は現在、高知龍馬空港になっていますが、海軍の零戦、陸軍の「隼」や「飛燕」など戦闘機の多くを特攻作戦に投入したために残存戦闘機が少なくなり、ついには武装もほとんど搭載されていない練習機「白菊」まで特攻機として沖縄方面に突入させることとなり、その搭乗員はまだ17、8歳の若者であったそうです。250㎏爆弾を両翼下に装着した為に速度は180㎞しか出ず、鹿屋基地経由で出撃した白菊隊は夜間に低空から敵の意表を突く形で突入し、当初はある程度の戦果を挙げたものの、その後やすやすと撃墜され、26機52名の若者が沖縄の空に散華したとのことです。忠魂碑の建つ龍馬空港近くには航空機の掩体(えんたい)壕が残されており、戦争の悲惨さを今に伝えています。
翌8日日曜日の朝は300年続く高知の日曜市を歩行遊説したのですが、その賑わい振りには心底驚かされました。午前6時から午後3時ごろまで、高知城下の追手筋の1㎞にわたって約300店が軒を並べ、果物、野菜、総菜、刃物、金物、植木等々多彩な品々が売られており、高知独特の「おきゃく文化(宴会大好き文化?)」と相俟って朝からほとんどお祭り状態、県内外から1日1万7000人が訪れるそうですが、熱気と明るさにただただ圧倒されてしまいました。これはなかなか他の地域が真似のできるものではありませんが、明るく楽しいことにどこか及び腰の私の地元でも取り入れられるものがないか、チャレンジしてみたいと思ったことでした。
南国市は「土佐日記」を綴った紀貫之が第48代土佐国司として赴任した地です。任期を終えて都に帰るまでの55日間を、高知のおきゃく文化も交えて面白おかしく記した、今でいえば「旅日記ブログ」のようなものでしょうか。小学生の頃「『男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり』で始まる土佐日記の著者は紀貫之」と暗記しただけで、内容を全く読まなかったことを今になって後悔しています。
ここ数日にわかに減税論が高まっていますが、どの層を対象として、どのような方法で減税するのか、空前の利益を上げている大企業や急増する富裕層などの担税力がある層に対する増税は全く議論されなくて本当によいのか、もう少し落ち着いて議論をしたいものです。成長の成果を国民に還元する、と言われていますが、この増収は本当に「成長の成果」なのでしょうか。名目賃金と物価が上がれば所得税と消費税が、輸出企業が円安で円換算した数字の上で増益になれば法人税が、増収になるのは極めて当然のことで、これを「成長の成果」と評価するのはあまり正確ではないのではないでしょうか。
8日日曜日夕刻は、40年にわたって山形県議会議員を務められ、先帝陛下のご譲位に合わせる形で勇退された後藤源・元山形県議会議長の叙勲祝賀会に出席するため、米沢市に参りました。米沢女子短期大学の四年制大学への移行や、今や全国に1209ある道の駅の中で来客の満足度第5位となった「道の駅・米沢」の開業など多くの業績を残され、後進を育てる余力を持って勇退されたのは本当に立派なことだと思います。射水市の四方正治・元富山県議会議長もそうですが、地方議会には本当に立派な方々が多く居られることを改めて痛感しております。
今日の都心は、秋らしい爽やかな天候となりました。来週はもう十月も半ばとなります。皆様、ご健勝にてお過ごしくださいませ。
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コメント
石破閣下
ポンコツモデラーのポンコツコメントです。
表題とは違う話題ですが、補欠選挙をないがしろにするわけでは有りませんが、いまは中東の話題が出ないと少し違和感があります。引き返す余地のない事態になりつつあります。それはイスラエルの不満が爆発しつつあるという事です。すこしウクライナに構い過ぎて諸問題が噴出してしまいました。そういう意味でロシアに依存していた訳です。愚かな所作の積み重ねでより多くの地域で制御不能な混乱が起こるでしょう。もういい加減に現実を直視すべき時期ではないかと思います。
何が今の日本の政治に欠けたところが有ると言えば、それは世界第2・3位の経済大国に矮小国の視野で世界政治に臨むという姿勢です。確かに世界大戦により敗北を喫したとはいえ国家は戦亡死しませんでした。ポツダム宣言などにあるように先の大戦は財閥倒壊を目指した戦争であり、そうであるにもかかわらず財閥は生き残り、あの原爆投下があったのにも関わらず達成できなかった戦争だったので、それが故世界が次の戦争が起きるまでの時間を稼いできたと言えるのです。
連合国は自己矛盾する戦後の処理で早々に第3次世界大戦が起きるところをここまで引き延ばしてきたのですが、それが政治の力だと自信を持って述べることが出来るのでしょうか。もし出来るとすればそれは何処の国よりも先進の科学と技術、革新的世界観で世界をリードしているという事実を足場に臨むべきです。
我が国には卓越した価値観があります。乱文・乱筆お許しください。
投稿: 野村嘉則 | 2023年10月13日 (金) 22時11分
【 消費税を唯の税金と見るべきではない! 】
消費税増税すれば景気減退効果が在るとすれば、消費税減税すれば景気浮揚効果があるかも知れません!
社会実験として、消費税の景気に対する効果を調べるべきです。
昔は、公定歩合の上げ下げで、景気の調整をしていましたが、今では公定歩合に景気調整効果はありません。
もし、消費税に景気調整効果があれば、景気対策に利用出来ます。
バブル抑制に総量規制を実施したら、バブルが破裂しました。
バブル抑制に消費税増税で対処したら、バブル破裂は無かったかも知れません。
消費税は財務省と輸出大手企業だけの物では無いんです。
消費税を国民一般の為に活用してください。
投稿: 三角四角 | 2023年10月13日 (金) 23時26分
【 発言なんかしても意味がありません! 】
『 パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによる攻撃についてイスラエル軍は「数百人に及ぶとみられるハマスのテロリストがガザからイスラエル側に越境した」と非難しました。
岸田総理大臣は旧ツイッターの「X」に、「ハマスなどパレスチナ武装勢力がガザからイスラエルを攻撃し、罪のない一般市民に多大な被害が出ており、強く非難する。多くの方々が誘拐されたとも報じられており、早期解放を強く求める。またガザ地区でも多数の死傷者が出ていることを深刻に憂慮しており、全ての当事者に最大限の自制を求める」と投稿しました(注1)。 』
【 日本国憲法 前文(抜粋)
われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。 】
岸田総理が何を発言しようが、ガザにいるパレスチナ人の運命が変わる訳ではありません!
アリバイ的発言には何の価値も在りません。
本当に、パレスチナ人が心配なら、自衛隊または、自衛隊を主力とする義勇軍を構成し、ガザ地区に派遣するべきです。
そして、パレスチナ人をイスラエルの侵略から護るべきです。
憲法9条が、憲法の目的である「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利」を護ることを妨害しているのです!
百言は一動に如かず
(注1)【 NHK 2023年10月8日 19時34分
【8日詳細】パレスチナ ハマスが大規模攻撃 イスラエルが報復
https://www3.nhk.or.jp/news/html/2023100 8/k10014218851000.html
Copyright NHK (Japan Broadcasting Corporation). All rights reserved. 】
投稿: 三角四角 | 2023年10月14日 (土) 22時41分
【一人3万円の有料救援帰国便を派遣した増税メガネ。韓国が手配した救援機に日本人51人が乗り込む。こっちは無償。】
政権支持率が30%を割ってから、やりたいようにしている姿があるようだ。中東へ向かう自衛隊輸送機はジブチまでなら飛ぶのだそうだ。イスラエルの空港まであと2400キロ足りないけど、邦人救出が目的だと言うらしい。自衛隊は危険なところまで行くことができないのが理由である。だから救援目的のチャーター便を派遣することになったが一人当たり3万円を負担してもらうことになったそうだ。その記事があったので挙げる。記事は立件の泉代表のコメントである。
『チャーター機をめぐっては、イスラエルからアラブ首長国連邦のドバイに向かう便で、1人3万円かかることが報じられる一方、韓国が人道的側面の観点から日本人の退避支援を日本側に提案し51人の日本人が軍輸送機に乗ってソウルに到着したが、こちらは無料だったことから、両国の対応を比較する声がSNS上で相次いでいる。
泉氏は「日本政府のチャーター機。日本人8人を乗せ、有料でドバイ着。韓国政府の輸送機。韓国民だけでなく日本人51人を乗せ、無料で韓国着」「個人の損得の話ではない。現政権の情勢分析力、在留邦人のニーズ把握力、そして自国民を助ける覚悟の問題だ」と記した。』
増税メガネは何をやっているんだという感想しかない。自民党を更なる窮地に追い込むことに決めたようである。
なんでこういう人を選んだのかと何度も言っているわけだが、自民党議員の人々には響くものがなかったようだ。解散すれば現有勢力から50議席は確実に消える。それが増税メガネの狙いなのだろう。自爆政権だ。
テロ被害を受けたイスラエルに対する認識といい、臨機応変にスピードを上げて邦人救出に動くことすらモタモタとしていた実態と云い、この人は我が国のリーダーになるべき人ではなかったのだ。外務大臣を経験していたという事実が嘘のように見えますね。首相としても、歴代最低の能力と云うべきだ。3万円で自国民の命を買うのか!
残念では済まされない事態が進行中である。一刻も早く引き摺り下ろすべきだ。
投稿: 旗 | 2023年10月15日 (日) 17時51分
石破先生へ
お疲れ様です。
徳島高地合区参院選挙、私も自公推薦の西内候補の当選を願っています。
四国、特に徳島県高知県は県議会議員の構成からして、自民党及び自民系無所属議員が多数与党であるので、さほど心配はしていませんが、国政選挙における県内の議会構成がそのまま、選挙結果にどれほど差異が生じるかという点を見ないといけないと思っています。
先月9月4日投開票があった、岩手県知事選挙は国政野党が共闘した現職が5回目の当選を果たし、自公与党推薦の候補者が敗北しました。
岩手県議会や岩手県内市議会は某有力議員の多種多様な政治的要素がある議会会派・地方議員がいる現状ですので、比較は難しい面もありますが、自民党と公明党が結束しても、大差で敗北してしまう内容を深く精査しなければならないと感じています。
徳島県や高知県は成程、自民党系県議市議が多くいる県でありますが、それに阿ってはならないと感じていまして、当選するための人間性突破力や政治的力量が候補者に漲って、かつ野党系支持層からも支持を引っ張れる魅力や眼力を備えることが令和期の国政選挙では、より重要と考えるようになりましたが、私の主張はやや重たい面倒くさいものであれば、ご容赦のほど、お願いします。
先日、仕事で原子力関係の研究者とお話する機会がありましたが、私は原発推進派で原発賛成の人間から意見を述べさせて頂きました。
福島原発事故は悲劇を生じてしまいましたが、事故があったから原子力は反対というのは本末転倒の議論で、事故対策を万全にした上で、さらなる技術革新を図っていくのは、日本だけでなく、世界各国の目指すべきことで、こと原子力発電に関しては、日本がリードして世界に日本発の原発技術を広める責務があると確信しています。
イスラエルとハマスの対立が、内戦から戦争状態へと突入しつつありますが、私はイスラエルの軍事作戦を強く支持しています。
日本は欧米各国とともに、イスラエルの正当性を支持し、テロ組織であるハマスや背後にあるヒズボラ勢力を壊滅させることを徹底的に進めていくべきです。
ただ注意しないといけないのは、これは私の独断たる見方ですが、イスラエルが原子爆弾・原爆を使用する可能性があり得ると見ています。
ウクライナのゼレンスキー大統領がイスラエル訪問を模索しているとの報道がありますが、ゼレンスキー大統領も、イスラエルの軍事作戦を支持しつつも、ネタニヤフ首相の原子爆弾使用を踏みとどまるように会談するのが最たる訪問理由と私は見ていますので、欧米各国首脳はイスラエルを支持しつつも、最悪の判断をさせないように、ネタニヤフ連立政権をコントロールすることも求められていると思います。
投稿: 正木公二 | 2023年10月15日 (日) 21時02分
【9月13日に発足した改造内閣は10月7日に発生したテロ事件に対して、邦人救出のための行動を起こすのに10月13日まで待つ必要があったのか?】
何事においてものろまな内閣。行動を起こすのに時間がかかる内閣と云う評価が出来上がっているそうだ。
イスラエルで起きたハマスによるテロ事件で赤ん坊の首さえ斬首するハマスに対して双方の自制が大事だなどと頓珍漢な表明をする増税メガネは自国民の救出にも時間をかけて事件発生から7日目になってやっと救出のためのチャーター便の手配を思いつき実行に移すという行動に出たようだ。ただし、それを利用するには一人当たり3万円の料金を請求するという。自国民相手に赤字とは言え商売を忘れないようだ。政府が助ける邦人は3万円を持っていなければ話にならない。人道支援とは呼ぶのも恥ずかしい人命救助の為の料金請求中心の支援だ。
国民経済がこれから豊かになるわけでもないのに、根拠もなく増税ばかりを主張することだけはぶれることがない。彼は我が国の経済の展望を持っているのかどうかを披歴したことがないのに増税だけを言う。これはたとえ経済が豊かになることが保証されていたとしても増税がそれを台無しにすると予測されることになる。経済政策上かなり拙い政策ではないかと普通は思うが、自民党には森山雄のような人もいて、減税はいけないと言い出す。その根拠になる説明はただただ信を問えと言うばかりなので話にならない。説明するのが嫌なら提言するべきではない。財務省に唆されたということもまた立派な説明になるのだが岸田はそれを隠したままだ。自分だけの考えで言っているという立場を守っている。しかし、国民の多くは財務省の官僚が岸田の背後霊になっていると読む。
だから増税メガネと呼ばれるのだ。気が付いていないふりをするのも苦しいことだろう。
それはともかく邦人救出に1週間も検討していたのか?
モタモタするのが好きな増税メガネであった。頼りにならない総理大臣。自民党の政権はこいつで終わるかもわからないね。
投稿: 旗 | 2023年10月16日 (月) 00時56分
石破先生
今晩は!!。
日毎に秋めいた景色となりながら、今週の気温の方は朝夕の冷え込みが少し和らぎ、穏やかとなったようであります。
先生に於かれましては、徳島・高知の参議院補選の応援や山形県入りなど、いつもながら東奔西走のお忙しいご様子であり、大変お疲れ様であります。
小生は先生と同郷、鳥取県出身の「国の将来を憂う」ものであります。今回も又、この一週間にて気付いた事や拙論を述べさせて頂きたく存じます。
先ず初めに、現岸田政権は共同通信の世論調査によれば、内閣の支持率が26,3%と危険水域にあると云われているようであります。
防衛費をこの先5年間に43兆円の増額、異次元の少子化対策などの大きな政策を打ち揚げながらも、その詳細や財源の根拠などを国民の前に提示出来ず、この異常な迄の物価高騰や国民所得の伸びは見られず、国民からの支持は大幅に減る一方であります。
その為、内閣改造人事の終わったばかりなのに与党自民党内からの突き上げもあり、解散もならず岸田政権は2年目にして身体窮まったようであります。この様な実行力もリーダーシップも無いのであれば、自ら政権トップの座を降りるべきであります。
国民に取って、期待出来ない国のリーダーを抱く程不幸な事はありません。
さて、この様に国内政治の停滞気味ながら、国際情勢は大きく変化をしています。
次にまたも発生しました、パレスチナイスラム主義のテロ集団、ガザ地区を実効支配して居りますハマスによる、イスラエル領内への軍事侵攻があり、イスラエルの無辜の民の沢山の犠牲者がありました。
イスラエルのネタニヤフ首相は怒り心頭であり「この際ガザ地区のハマスを殲滅する」と公言しました。その為、イスラエルによりミサイル攻撃や空爆が行われ、双方に女子供の無辜の一般市民を含む数千人もの犠牲者が出で居ると伝えられて居ります。
今回のハマスのイスラエル領内への軍事侵攻は裏でイランによる手引きもあるとも云われ、イスラエルとイスラム主義国家の間では戦火が広がりそうであります。
事実、レバノン、シリヤ、などの勢力ともにらみ合いとなって居ると伝えられて居ります。実際に戦闘となれば、またぞろ中東地区において大戦となりそうであります。
さて過日、小生は当欄に於いて述べましたが「子供の喧嘩でも双方に言い分があるように、宗教と主義の違う他の国との争いはお互いに言い分がある」のであります。子供の喧嘩でも親が喧嘩に至るまでの経緯を把握しなければならないように、国と国の紛争では仲介となるべき親の役割として国連安保理がある筈であります。
然るに、国連のグテーレス総長は今回のハマスの軍事行動を激しく非難しましたが、その立場であれば同時に戦闘停止に向けて即動くべきではありませんか?未だになんら措置が無く、その間にアメリカのイスラエル支持と支援が発表され、ロシヤ、中国はその事を非難して居ります。
嘗て、第二次世界大戦後ナチのユダヤ人虐殺の反省により、世界に散らばったユダヤ人のイスラエル国家建設を当時パレスチナを実効支配して居り、建設を進めたイギリス政府などは、特にその後へも注目監視すべきところ、何ら措置を行わなかったようであります。
イスラエル国家建設によりユダヤ人が入植し、永年住み慣れたその土地を追われたパレスチナの民は、その後の数度にわたる中東紛争後、国連によるパレスチナ自治区とその線引きされながらも、イスラエルによりその後もいつも圧迫を受けて居り、その為にガザ地区にイスラム主義テロ集団のハマスが結成され、実効支配を行いました。
この様な、紛争には一早く「国連の安保理が開催」され、世界各国は停戦に向けて話し合い合意すべきところ、ウクライナ戦争に於いても今回のパレスチナ紛争に於いても、何ら実効のある手段が採られておりません。
何故人類の叡智である話し合いの場の、「国連の機能向上」がなされないのでしょう?こうしている間にも戦火が広がり、無辜の民の犠牲者が増えるばかりであり、無力さに胸が痛むばかりであります。
特に国際連合を立ち上げた、当時の米・英・仏・ロ・中国の国連常任理事国は、その責任は重大であると云うべきであります。
投稿: 桑本栄太郎 | 2023年10月16日 (月) 20時20分
【大阪の自民党は自滅している】
今年大阪18区の支部長として任命された演歌歌手を、僅か3か月も経たないうちに解任することを決めたらしい。
いったいなにをやっているのかと思ったら、何もやっていなかったのが原因らしい。何を言っているのかわからないように見えるが、意味不明と云うレベルを超えていたようだ。
Yahoo!に記事があった。
『自民党が、次の衆議院選挙の立候補予定者として、大阪18区の支部長に選任していた演歌歌手を、解任すると決めたことが分かりました。
自民党大阪府連を立て直そうと作られた「大阪刷新本部」が、ことし8月に次の衆議院選挙の立候補予定者となる大阪の新しい支部長を発表し、演歌歌手の尾形大作さんが、大阪18区の支部長に選ばれていました。
しかし複数の関係者によると、尾形支部長は地元での活動をほとんどせず、支援者の前で「何もしなくていいから出ろと言われた」などと話していたということです。』
まあ、本人のコメント通りであれば、自民党が悪いということになるだろう。何もしなくてもいいと言ったとおりにしていたことなのだから、解任する意味が解らない。彼を選任するには茂木の判断もあったのだろう。自分で自分の首を絞めることをやっているわけだ。この調子だと、10月20日の解散が、仮に実現したとしても、更なる最悪が控えているだろうなあと思うばかりだ。
それはともかく、大阪の朝日放送の探偵ナイトスクープ時代のころから、いい加減な男で有名な百田尚樹が政党を立ち上げたというニュースがあった。記者会見までやっている。保守党の事務総長は有本香さんだ。まともなジャーナリストなのに、百田と組んだことを後悔するかもわからないね。それはともかく記者会見の内容に気になる事があった。
抜き出しておく。
『・・・--自民党と日本保守党の違いとは
有本氏「自民は家業化した方々が多いが、私たちは庶民の出身だ。自民は『国民政党』だと言う。聞こえはいいが、思想がない」
--自民に期待できなくなったのはなぜか
百田氏「以前から自民には飽き足りなかった。私が党を立ち上げたのは、自民執行部がLGBT(など性的少数者への)理解増進法を国民のコンセンサス(総意)が取れていない形で、強引に出したためだ。反対する野党もほとんどなかった現実を見て、与党も野党もどうなっているのかという怒りがあった」
--日本維新の会や参政党との違いは
有本氏「維新は改革政党で手腕はすごいと思うが、こぼれ落ちたところはないのかとの疑問がある。外交や安全保障も相当な違いがある。ここは、価値観外交を強力に進めるべきだ。自由や民主主義を備えた国との連帯も不十分だ。中国やロシアとの距離感も違う」
「参政党ともいろいろな部分で違う。ただ、(日本保守党は)新参者なので、部分的に協調していく所があればする場面もあるとは思う」
--移民政策、どう見直すのか
百田氏「日本は少子化からの労働力不足で、経団連あたりが労働者不足から、移民を外国から入れようとしているが、これには大きなワナがある。確かに一時的にはプラスになるだろう。だが、治安や健康保険料の未払いなどもあり、コストがかからないのか、というのが私たちの疑問だ。技能実習生も大量に行方不明になっている」
「岸田文雄首相は『共生』だと言うが、日本は文化などが全く違う人たちと共生していくシステムが取られているのか。日本の風習になじんでもらうことは一切、取られず、どんな制度をこしらえたら理想的な共生になるのか、現状を見直すべきだ」
--どう既存政党との違いを出すのか
有本氏「既に、4万8000人近い党員がいる。地方でも無所属議員が入党した。『次の選挙に出たい』との声を元閣僚からもいただいている。これからの対応ではじっくり人を知り、考えていく。そのためにも河村たかし名古屋市長からもいろんな経験を借り、仲間を増やしていきたい」』
まあ、彼等にあっても、この先は思うようにならないことも多いと思う。特に、百田の許では失敗が続くと思う。すぐに致命的な問題が出るかもわからない。それでも、今いる自民党の党首を見れば、こういう政党が出てきたことも理解できる。家業化した人々が選挙互助会を運営していると見られているのが現状だ。増税メガネはまさにその実例だ。
イスラエルとハマスの奇襲における邦人救出劇の対応は、モタモタしているだけで、支持者が逃げ出す大問題に成長している。頼りにならないから方向性の似た政党が出て来るわけだ。
自民党はお終いかもわからないが、百田が率いる政党も不安だ。維新はムネオを処分できなかった離党で先手を打たれ逃げられている。頼りにならない政治家ばかりではないか。
まあ、早く解散した方が傷口の拡大が防げるかもわからない。立て直すには時間がかかるので誰が政権を取っても同じだということである。
財務省の岸田のやることは解散を宣言するだけだ。残された仕事はこれだけだ。他に仕事はない。
投稿: 旗 | 2023年10月18日 (水) 01時53分
「御霊の安らかならんことを切にお祈り申し上げます」と「どうか安らかにお眠りくださいませ」に含まれる「切にお祈り」や「どうか安らかに」には、現首相に勝るとも劣らない薄っぺらさを感じますので、よろしければ今一度見直していただいて、石破さんの持ち前のホンモノの魂でわれわれ国民のためにあとひと頑張りしてくださることをお念じ申し上げます。南無!
投稿: ベンチウォーマー844 | 2023年10月25日 (水) 23時59分