ムッちゃん平和像など
石破 茂 です。
今週11月27日(月)は、大分県の異業種交流会「志士の会」において「日本の危機」との演題で講演して参りました。
昭和20年8月15日、昭和天皇が玉音放送でポツダム宣言を受諾する旨仰せられた4時間半後、第5航空艦隊司令長官・宇垣纏海軍中将は11機の艦上爆撃機「彗星」を率い、大分海軍航空基地から沖縄方面に最後の特攻に出撃、還らぬ人となりました。迂闊にも私はこの出撃が鹿児島県の鹿屋基地からなされたものだと思い込んでおりましたが、鹿屋基地が激しい空襲によって機能喪失状態となっていたため、第5航空艦隊司令部は8月3日に大分基地に移転していたことを今回初めて知りました。大分航空基地の跡地である大洲総合運動公園(旧大分空港)には「神風特別攻撃隊発進之地」と揮毫された慰霊碑が建っています。
玉音放送後の宇垣中将の行動は、停戦命令後の理由なき戦闘行為を禁じた海軍刑法第31条違反ではなかったかとの見解がある一方、玉音放送は停戦命令ではなく、8月16日午後4時に軍令部総長より各司令長官宛に発せられた戦闘行為の停止を命令する大海令第48号が正式な戦闘停止命令であり、それまでは戦闘は法的にも続いていたとの見解、或いは9月2日の東京湾上のミズーリ号艦上での降伏文書の署名が戦争の終結である等々、様々な見方があります。
8月15日から9月2日までの日本軍の行動、特にソ連軍に対するものについてはもう一度精密な検証が必要ですし、「軍刑法」の存在しない自衛隊の行動についても、どこまで詳細な規定があるのか、整備する必要の要否、またその内容等々について早急な作業が必要です。本来は有事法制制定の際に行っておくべきことでしたが、そこまでに至らなかったことを大いに反省しております。
宇垣中将の行動は、「責任者の責任のとり方」を考えるにあたっても極めて示唆的です。大東亜戦争・太平洋戦争において、本来誰がどのような責任を取るべきだったのか検証もされず、誰がどのような責任を取ったのかについても極めて曖昧なまま、今日に至っていることが、日本社会の現状の根本にあるように思われてなりません。
国会においても「責任を痛感する」「責任は私にある」とのフレーズは多用されていますが、「このような形で責任を取る」との言葉はあまり発せられた記憶がありません。我が身を顧みて、反省するところが極めて大であることを思います。
大分市の平和市民公園内のわんぱく広場には「ムッちゃん平和像」があります。今年8月2日には4年ぶりに第40回となる大分市主催の「ムッちゃん平和祭」が3000人の参加を得て開催されたとのことですが、これまた不覚にも、この存在も知りませんでした。
この「ムッちゃん」のお話(原作は「ムッちゃんの詩」・中尾町子原案・山口書店・1982年。関西共同映画社による映画化は1985年)は、多くの戦争悲話の中でも、その悲惨さと愚かさを強く訴えるという点において際立ったものです。私は単なる感情的な「反戦平和」論に与する者ではありませんし、真に「反戦平和」の立場に立つには軍事について知ることこそが必要なのだと思っておりますが、だからこそこのお話は多くの日本人が知るべきものですし、世界に向けても発信せねばならないと痛感します。出来れば小学校の副読本として使ってもらいたいものですが、概要はネットで検索できますので、是非ご覧になってください。
今年、広島市の平和教育副教材から、被爆体験を基にした中沢啓治作の漫画「はだしのゲン」が削除されました。この正確な経緯は知る由もありませんが、仮に一部で指摘されているように「保守系」の方々からの「サヨク的でけしからん」「日本人を貶めるものだ」というような主張があったとすれば、あまりにも狭量だと言わざるを得ません。自分たちだけが正しいと思い込み、それに反する立場を口を極めて非難して排斥するのは決して「保守」ではありません。
「はだしのゲン」には、戦争に懐疑的な主張をする人を「非国民」と決めつけて排斥しながら、敗戦後は「私はもともと戦争に反対だった」などとぬけぬけと主張して市会議員となる鮫島伝次郎なる町内会長が登場しますが、この鮫島伝次郎的な人物は今の日本人にも多くいるという古谷経衡氏の所説は、まさしく然りと思います。「ムッちゃん平和祭」が大分市の主催で開催され、子供たちが多く参加していることに、安堵する思いがしたことでした。
11月29日、鹿児島県屋久島沖に米軍横田基地所属のCV-22オスプレイが墜落した事故で、防衛省は当初これを「不時着」として発表し、防衛副大臣は緊急会見で「米軍パイロットが最後の最後まで頑張って(陸上の民家に墜ちないように)コントロールしていたのだから不時着水」と述べていたのですが、翌日になって「墜落」に改めました。同様の事故は2016年12月13日にも沖縄県名護市沖で発生しているのですが、この時も防衛省は当初、事故ではなく不時着として発表していました。
先週、「北朝鮮の衛星打ち上げ」を「北朝鮮からのミサイル発射」と発表してJアラートを鳴らしまくり、翌日になって「弾道ミサイル技術を用いた衛星の打ち上げ」と訂正したうえ「軌道に乗ったかどうか確認できない」としていたのを、24日になって防衛大臣が「何らかの物体が地球を周回しているのを確認した」と述べたのも全く同じ構図です。事実を矮小化し、相手を侮るような発表手法であれば、戦前に「鬼畜米英怖れるに足らず」と侮り、戦局が悪化すると事実と異なる発表をして国民に真実を隠した大本営発表と本質的に変わるところがないと批判されても仕方ありません。日本はかなり危険な局面にあるように思えます。
19年前の2004年8月13日、沖縄国際大学構内に米軍のCH-53Dヘリコプターが墜落した際、私は防衛庁長官在任中でした。消火作業終了後に米軍が現場を封鎖し、機体が搬出されるまで日本の警察も消防も一切立ち入れなかったことをよく覚えています。地位協定の壁によるものでしたが、その後日米ガイドラインの改定や運用の改善など、どのように行われ、今はどのような対応が可能なのか、再検証してみる必要があります。今回オスプレイが墜落したのは日本国の主権が完全に及ぶ領海上であり、捜索・救難には主として海上保安庁が当たっています。機体の引き上げや原因究明にあたり、この点はよく注意しておかねばなりません。
師走に入り、日々慌ただしさが増してまいりました。皆様、ご健勝にてお過ごしくださいませ。
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コメント
11月に入ってからも内閣支持率の低下・不支持率の増加が伝えられていますので、世論は今回の経済対策への不満が大きいことは事実でしょう。
あくまでも私個人の感覚ですが、支持率低下は当然だろうと思います。理由は政策の中身やその他にもあるでしょうが、もっと以前に、悪手と思われる事を平気でやる、その神経というか人心に鈍感な部分を岸田政権に感じます。それを一応了とした政党に対しても同様です。
例えば「住民税や所得税非課税世帯には先に7〜10万円を支給、その他の世帯は来年6月頃?に1人当たり4万円の減税」というのは、大部分の課税世帯者からみれば「馬鹿にしてるのか」という話ではないでしょうか。
今年は、対米ドル為替で15円以上の円安になっています(132円→150円弱)ので、食料品などの輸入物価は高騰し、一部の輸出企業は売上額増になってご機嫌になるのかもしれませんが、その恩恵は大部分の労働者に及ばず生活は苦しくなっています。税収が増えても経済成長などではないことは以前から石破さんが書かれている通りだと思います。だからこそ、物価高に苦しむ生活者を救済する意図があるならば、今はむしろ所得が少ない状況でも頑張って納税している世帯にこそ焦点を当てようと考えるはずですが、これらは後回しにして、納税が免除されている世帯にいち早く現金給付をし、あとの人はボーナスの時期に減税して還元するつもりだから宜しくね、などというのは、納税者の神経を逆撫でしているも同然で、説明不足とかそういう問題ではないでしょう。
なぜこんなことがまかり通るのか。私が思うに、最近はこうした対策を決める側の無意識の上から目線と、思いやりや想像力の欠如があり、支持率向上や選挙対策が目的になっているなどの不純な動機があるからではないかと考えます。また、多くの人がそれを感じとっているからこその支持率低下ではないかと思います。特に生活に絡むお金はデリケートな話です。
現在の政治状況は、確かに2009年の時に似たような雰囲気を私も感じますが、野党に追い風が吹いている訳でもなく、今後の情勢はなお不透明です。ただ、岸田内閣はどこかのタイミングで解散をして選挙で勝てなければ今の総裁任期で終わりでしょう。それが決定的になった今回の補正予算ではなかったかと思います。しかし、総理大臣が変わっても上記の政治と国民との乖離があるままでは同じ事です。次回の総選挙以降は、政権の枠組みが変わるかもしれないなと思っております。
投稿: コジュケイ | 2023年12月 1日 (金) 19時15分
石破さん
ブログのご更新有り難うございます。最近の石破さんの物言いが直截(同じ発音でも“直接”に非ず)で鋭さを増しており、理解し易く、時節柄ご覚悟のほど、慶賀の至りであります(微笑)。
≪極右は“中庸を宗とする保守”の対極にある≫
今朝は誠に吉兆で愉快な朝であります。予て日本の行く末を憂い警鐘を鳴らされ、また安倍晋三や岸田文雄にダメ出ししてこられたあの田中均さんが、下記の通り漸く次期リーダーとしてとして石破さんを推されました。
ま、国会の軽薄で尻軽なチルドレンらに担がれるためには、「真正の保守(=中庸)を宗とされる石破さんは重すぎるとか、右近左近は帯に短く襷に長いとか」の感じはありますが、トップ3氏が束になれば最強になる‥という道理もある(ニッコリ!)。
―――――記―――――
田中均さん@旧Twitter 午前8:58 · 2023年12月1日
今の日本に何が必要が。過去にとらわれない真の改革だ。既得権排除の成長体質への回帰、財政健全化、米国依存からの脱却。何れも一人で伝統的手法で取り組むのでは無理だ。今こそ使命感を持つ政治家の出番だ。小石河連合のように派閥に縛られず、未来志向で改革を行える政治家が徒党を組むべき時だ。
⇒田中さんへの愚コメント:小石河連合のように ⇒御意!🌸
イ)特に中庸を弁えられ泰然たる良識智見なら「石破茂さん」。言葉遊びではなくその実質を表せば「石河小連合」となるw。
ロ)無知無恥無学だった安倍愚猿や罔く殆い岸田昼行燈のように、ここまで数冊しかない著書の全てが「選挙宣伝本や演説原稿集だけ」という向きには、良識も見識も大局観もない。中庸や保守には程遠く大国の舵取り足り得ない。改革を口にしても「息を吐くように吐く嘘」でしかないと。
投稿: 黒山椒無躇 | 2023年12月 1日 (金) 19時48分
石破閣下
ポンコツモデラーのポンコツコメントです。
宇垣中将の行動は相手側に停戦協定違反として戦闘継続を招きかねないという点で命令違反ではあるのですが、宇垣閣下が中将であることから戦闘継続の判断がゆだねられた艦隊司令官でもあり、その責任は海軍が負うものと思われるのですが、その点を指摘した例を見たことが無く、まず海軍が一義的に責任を、その次に宇垣閣下に無謀な判断を問うものとするのではないかと思います。まあ海軍は終戦と共に統帥が瓦解した部隊が多く、それに伴う混乱の一例だとは思います。
責任についての具体的な適応例がなく、各個人の判断に委ねられているようなので、その所在と扱いを明らかにすることは出来ないのでは無いでしょうか。つまり責任とは権利と義務により構成されていることが習慣化されてはいないという事です。それはお前の責任だと言って押しとせる風習がまかり通るという事です。文化というより教育での見落としだと思うのですが。
日本は降伏していない。だからアメリカは今後永遠に日本を占領し続けなければならない。もしそれが出来なければアメリカはその非道を認めなければならなくなる。日本に完全な敗北が見えているその時に原子爆弾を二発も落とした原罪をである。乱文・乱筆お許しください。
投稿: 野村嘉則 | 2023年12月 1日 (金) 21時36分
茂さん
特別攻撃隊(特攻隊)と言われても、私たちの世代は今一ピンときません。米軍も特攻隊だけは恐かったという話しか知りません。なんせアメリカ空母の司令塔めがけて突っ込んでくるので恐かったらしいです。
私も、茂さんと同じで単なる反戦平和主義者ではなく、右も左も知ったうえで平和主義者となるべきと思います。
日米地位協定は、治外法権的な要素も含まれるように思えるのですが、米軍の円滑な運用に関するものなので、致し方ないと思ってます。
兎に角、世界平和を希求するものととして、中国の出方はけしからんと思う日々が最近続いてます。この難局を凌げるのは茂さんしかいないと思ってます。頑張って下さい。
投稿: 安村直起 | 2023年12月 2日 (土) 10時25分
茂さん
軍刑法はまずい、本当に作るんなら、せめて自衛隊刑法にしてください。
投稿: 安村直起 | 2023年12月 2日 (土) 10時41分
石破様、こんにちは。8月15日以降、もし、ソ連の侵攻に対し、全き反撃がなかった場合、日本は北海道を失っていた可能性がありました。ソ連の暗号を解読し、ソ連の北海道侵攻を予測していた樋口季一郎中将がいたからこそ、今、北海道は日本領でありえています。敗戦後でも自衛権は所有しているので、例え停戦の状態であっても独自の判断で国を守ることは許されるのではないかと考えられます。敵が攻めて来るのに抵抗しないのはおかしいと思われます。石破様、期待しています。
投稿: hitomugi | 2023年12月 2日 (土) 13時13分
茂さん
軍刑法と呼ぶのではなく、自衛隊刑法と呼ぶようにして下さい。(厳重注意です。笑)、茂さんのミスは、安倍さんとの決選投票以来。あの時は茂さんが国防軍と言い放って、自衛隊と唱えた安倍さんに票が一気に集まりましたよ!。戦争放棄の国だけあって、、防衛は一語一句正さないと。頑張って下さい。
投稿: 安村直起 | 2023年12月 2日 (土) 17時28分
追伸
茂さん
一字一句の間違いです。
投稿: 安村直起 | 2023年12月 2日 (土) 18時05分
≪微温湯に浸かった記者たちを厳しく諭す≫
朝日;石破氏が「嫌な質問」を期待した理由、国民への説得力と反省点 https://shorturl.at/cgp25 (聞き手・池田伸壹)
① 記事冒頭;自民党幹事長などを歴任した石破茂氏は「記者一人一人の後ろに国民の皆さんがいる」といいます。
②記事末尾;私が記者会見をした記者クラブには‥本当に自分で考えて質問をするのは残念ながらほんの数人だけでした。‥あなたたちの背後には国民がいます。いつもその気持ちで記者会見に臨み、真剣に考え抜いた質問をしてほしいのです。
⇒石破さんからこの回答を引き出した池田さん‥、石破さんにこの発言の機会を設けた池田記者に拍手!喝采!(微笑)
≪好い歳した餓鬼の群れを正道に導く≫
朝日;石破さん「特捜が立件する前に各派の責任者は説明を」 https://shorturl.at/aDQ19
⇒御意です!🌸 アジアの大国として、乱れ歪んだ世界をリードする大国として、当然の品格であり当たり前の心得ですよね。
⇒特捜の尋問を避けるため、立件前に三途の川の向こう側へ逃亡した「安倍愚猿と細田博之」を喚問し説明させよ!です。
投稿: 黒山椒無躇 | 2023年12月 3日 (日) 09時45分
【 シティーボーイはシティーボーイの肩を持つ! 】
都会育ちの人間が都会育ちの政治家を擁護するのは人情ですネ。
仕方がありません。
都会育ちの人間には、自然の大切さも地方や少子高齢化問題の重要性も分からないのかな?
『 都会育ちの政治家は、【山林保全】とか食糧安保に興味は無く、地方衰退による少子高齢化にも中国人等による【移民政策】で解決すれば良いと考えているみたいなので、
日本のガンと思われます!
(【 都会育ちの政治家が日本を破壊する! 】) 』
(山林保全)小泉進次郎元環境大臣
【 産経ニュース 風を読む 2021/8/10 10:00
太陽光発電の闇と小泉純一郎氏(抜粋) 論説委員長・乾正人
https://www.sankei.com/article/20210810-2KFRJ2BCABPYHLHA3MQPIHOPLM/
「テクノシステム」の最大の広告塔として利用されたのが、小泉純一郎元首相である。
小泉元首相の長男、孝太郎氏もテクノシステム社のコマーシャルに起用され、小泉家に「太陽光マネー」が転がり込んでいた。
©2020-2023 The Sankei Shimbun. All rights reserved. 】
(山林保全)河野太郎デジタル大臣
【 デイリー新潮 - DAILY SHINCHO 2021年09月28日
河野太郎の危うさ 中国側からすれば河野親子は抱え込んだ“身内”も同然(抜粋)
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/09281101/?all=1
河野太郎氏は93年、日本端子の取締役に就任する。95年には「北京日端電子有限公司」を設立。96年には香港に、12年には独立資本で「昆山日端電子科技有限公司」を開業した。中国との合弁の相手方は国営の資産管理会社が大株主となっているから「日端」は潰れない保証を貰ったも同然だ。日端の売上高は155億円、相手方の売り上げは2兆3000億円と、150倍もの差がある。要するに中国側から見れば河野父子は抱え込んだ“身内”なのである。
政治評論家 屋山太郎デイリー新潮取材班編集 2021年9月28日掲載
Copyright © SHINCHOSHA All Rights Reserved. 】
→ 小泉進次郎氏にしても、河野太郎氏にしても、太陽光パネルが山林の保全機能を破壊していることに気付かない様です。
(外国人・移民)岸田文雄総理
【 産経ニュース 2023/3/17 16:31
10年後に日本人留学生50万人、受け入れは40万人 政府目標示す 教育未来創造会議(抜粋)
https://www.sankei.com/article/20230317-TI7CG4CXQFNPFBR4GIEHR6TRFU/
政府の教育未来創造会議(議長・岸田文雄首相)は17日、令和15年までに日本人学生の海外留学を50万人にし、外国人留学生を40万人受け入れるとする政府目標を明らかにした。
外国人留学生に関しては高度人材が国内に定着するよう、就職支援や関連する在留資格制度の改善を進める。グローバル人材の育成などに取り組む大学の新たな認定制度を創設するなど、大学の国際化も後押しする。
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(外国人・移民)安倍晋三元総理
【 Wedge ONLINE 2020年10月4日 出井康博 (ジャーナリスト)
Wedge REPORT 留学生30万人計画と成長戦略
「開国政権」が開いた「移民国家」への扉(3)(抜粋)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20889
留学ビザは本来、日本でアルバイトなしに留学生活を送れる経済力のある外国人にしか発給されない。ただし、この原則を守っていれば、アジア新興国の留学生は増えない。そのため政府は、原則を無視して留学ビザの大盤振る舞いを始めた。
留学希望者はビザ申請時、親の年収や預金残高の記された証明書の提出が求められる。そこで留学希望者は、留学斡旋業者経由で行政機関や銀行の担当者に賄賂を渡し、証明書を捏造する。捏造といっても、行政機関などが正式に発行した“本物”の証明書である。ただ、金額だけが、ビザを得られるようでっち上げられている。
人手不足の職種にも、低賃金の労働力が供給された。留学生のアルバイトといえば、コンビニや飲食チェーンの店頭で働く外国人を思い浮かべがちだ。しかし、それよりずっと多くの留学生たちは、私たちが普通に暮らしていれば気づかない場所で働いている。コンビニやスーパーで売られる弁当や惣菜の製造工場、宅配便の仕分け、ホテルの掃除などである。いずれも重労働で、日本語ができなくてもこなせる仕事ばかりだ。そして留学生たちは、日本人の嫌がる夜勤に就くケースが多い。
留学生が日本語学校に在籍できるのは最長2年だ。その間に借金を返済できない留学生は専門学校や大学に進学し、出稼ぎを続けようとする。
日本語能力を問われず、学費さえ払えば入学できる学校は簡単に見つかる。そうした学校に留学生たちは進学し、学費と引き換えにビザを更新する。そして日本語学校当時と同様、日本人の嫌がる底辺労働に明け暮れる。
安倍政権誕生以降に急増した偽装留学生は、日本語学校から専門学校などを経て、やがて就職時期へと差し掛かる。すると同政権は2016年、その時期に合わせるようにある政策を打ち出した。今度は「留学生の就職促進」を成長戦略に掲げたのだ。そして偽装留学生たちは、続々と日本で「移民」となり始めていく。
‹Copyright © 1997-2023 Wedge All Rights Reserved.› 】
(外国人・移民)鳩山由紀夫元総理
【 IFSA NPO法人 国際留学生協会/向学新聞
外国人研究者の活躍を促進
https://www.ifsa.jp/index.php?cmd=read&page=0910-top&word=%E9%B3%A9%E5%B1%B1%E7%94%B1%E7%B4%80%E5%A4%AB
政府は、「科学技術外交」の戦略的な展開に向けて議論を始めた。総合科学技術会議(議長/鳩山由紀夫内閣総理大臣)が8月25日に開いた会合では、外国人研究者の活躍促進や、研究開発システムの国際化について問題提起を行った。年内をめどに議論をとりまとめ、報告書を提出する。
Copyright © 2023 International Foreign Students Association All Rights Reserved. 】
結局、安倍総理や岸田総理の言う留学生30(40)万人計画は、非民族的経済政策且つ日本民族少子化政策である。
自民党は国民(支那・朝鮮系等も含む)の味方であり、日本民族の敵である。
自民党が日本民族の敵だという状況証拠を挙げて置こう。
日本民族を攻撃する朝鮮系宗教・統一教会と自民党最大派閥・安倍派が協力関係を結んでいたことが発覚した。
自民党の自浄作用に期待したが、裏切られた。
統一教会関与した自民党議員の調査は御座成りだった。
萩生田光一衆議院議員などは、統一教会との関係が深いと疑われたのに、政務調査会長とういう重職に起用された。
はっきり言って、岸田総理の行為は非常識である。
岸田総理には大きな失点は無いものの、多方面で小さなミスを積み重ねているから、内閣支持率が低迷しているのだろう?
挽回するには、ホームランを打つのも一つの方法であろう?
しかし、日本民族を大切にしなければ、いずれ、自民党も社会党と同じ運命を辿るであろう?
投稿: 三角四角 | 2023年12月 3日 (日) 16時17分
石破先生へ
お疲れ様です。
既に報道各紙・テレビニュースで報じられている通り、自民党の派閥パーティー券収入の裏金問題が大きくなっています。
特に安倍派所属議員の多くが、パーティー券ノルマと還流戻しによる不記載の裏金作りがなされていたとの内容がありますが全てが事実なのかどうか、早急に解明されるべきと考えます。
安倍派清和研究会は私の感覚で云えば、三塚派あるいは安倍晋太郎外相時代の安倍派、そして福田赳夫元総理の福田派という印象がまた残っているものですが、私が自民党支持になった時から、自民党系の宗教団体(統一教会ではありません)や各業界団体の支持議員が福田派・三塚派に集まっていたと思います。
亡父が中選挙区時代から県内の三塚派某議員の選挙応援などをしていたことから、それなりに情報は得ていましたが、成程、昔はごく自然にやっていたことを、今令和時代においても何の意識もなく裏金作りをしていたかと思うと、安倍派はもう終わりではないのか?とも感じてしまいます。
おそらくですが、最大派閥の安倍派が来年2024年の秋まで派閥を維持できているか、私はできていない、そして次なる政局が訪れざるを得ない思いつつ、政治的空白ができてしまうことに、自民党支持者としてとても残念な氣持ちになってしまいます。
投稿: 正木公二 | 2023年12月 3日 (日) 21時27分
石破先生も走り回る「師走」と申しますか、先生は平成30年(2018)の年末にシナ(PRC)を訪問なされて、南京事件(datusha)について、シナ要人の誰かに「ごめんなさい」と謝罪されたと(報道されたと)記憶しています。
「南京事件」とは、原語(=シナ語)では「南京大屠殺 or 単に大屠殺(datusha)」と言うんですが、悠久シナの歴史に根差した言葉で、例えば、南京城の「城(cheng)」とは城壁で囲まれた「都市」のこと、そして、その種の都市の攻囲=攻略を「屠城(とじょう、tucheng)」と呼び、攻略後、城内での無差別殺戮を「屠殺(tusha)」と呼びます。
些細なことですが、現在、国内のSNSで「列への横入りを許されなかった中国人。日本人に暴言と暴力を。」という動画がバズッてるらしいので、(「ガザ」では、「こんなもんぢゃ済まない」との思いも込めて…)南京城内での兵民分離(1937.12.24 - 1938.1.5.、動画 45:00 -47:24)、「安居証」発行の行列への「割り込み」の情景(動画 45:54 - 46:03)をuPいたします。
https://www.youtube.com/watch?v=_dmQxstHIqY&t=2700s
投稿: 竹並均 | 2023年12月 3日 (日) 22時08分
【宇垣纒中将の特攻は同期の大西滝次郎中将が特攻隊発案者という事情などもあるのではと勝手に解釈していました】
大西中将は翌日の8月16日に自決されてそうだ。これも責任を感じた結果なのだろうと思うが、特高発案者という立場はあまり関心が無く終戦引き伸ばし活動に力を傾けていた将官だったようだ。その終戦引き伸ばし活動に失敗したから自決を選んだように見える。宇垣ほどの関心が自分が行った職務にはなかったのではないかと思いますね。海軍中将が特攻死を選択したという事実は、その当時に生きていた責任があるとおもわれる当事者の人々には強烈な問いかけだ。だから玉音放送後に出撃したのは停戦命令への反抗だといいだす人もいたようだが、9月2日に米軍艦ミズリー号の船上で代表による調印式を終えるまでは戦争は続いていたとみるのが正しいという認識が大勢となるまで反逆者のように扱う軍の責任者もいたらしい。潔く散った宇垣中将を批判したかったのだ。
責任をとるという行動の中身は多種多様のように見えますね。まあ、どこをどのような立場で解釈するかによりますが、これが正しい姿といえなくなります。宇垣中将も無駄に若い人々の命を奪ったと解釈する人もいます。18人の若者が宇垣の行動に付いていたようだ。強制されたのではないようだが、新しい未来を拓く人材を無駄にしたという批判だ。
責任をとる姿というのは批判も付きまとうようになっているようだ。
しかし、宇垣中将のような人は、あのような形を残したかったのだろう。
宇垣中将の行動が理解されるには時間が必要だったようだ。WIKIにその辺りの記載がある。
『宇垣は戦後しばらくは靖国神社に合祀されていなかったが、現在では合祀されており、遊就館の常設展示に宇垣を取り扱ったコーナーも存在する。また死後に勲一等旭日大綬章を授与された他、1972年(昭和47年)9月17日、郷里である岡山県護国神社の境内に宇垣と部下の慰霊碑が建立された』
このような問題はいつもある。これからどうなるのか不明ながら、ロシアのプー氏も注目を引く問題だ。彼は数多くの人々の人生を無茶苦茶にした張本人である。独裁者がいる国というのはわかりやすい。シナ帝国も同じだ。しかし、独裁者がいる国は、責任をとるのかどうか怪しい社会である。スターリンも毛沢東も、それを認識することなくあの世へ逃げた。同じことが続くと思いますね。
投稿: 旗 | 2023年12月 3日 (日) 23時09分
石破先生お疲れ様です。お久しぶりでございます。
ここ3年間は、新型コロナ(および、それに伴う、行政や国民の混乱)対応に追われていて、ゆっくり政治などを考える余裕がありませんでしたが。インフルエンザが順調に流行りはじめて、ようやく、「コロナ渦」なるものが終わって、我々医療従事者は、ほっとしております。
私もこの緊急事態の中「責任者」に大抜擢されてから、責任者のふるまいというのは、いかに難しいのかと、勉強不足、実力不足を痛感させられております。
一病院の役職者の判断力がふるまいが、これだけ難しいのだから、石破先生はじめ、国政を扱う国会議員のふるまいの難しさは想像を絶します。
「はだしのげん」が教材から消えた、というのは、非常に危険なことだと思っております。
確かに「はだしのげん」は漫画の中で、天皇陛下の戦争責任を追及するなど、左翼的なところはありますが。
日本人自身の戦争責任も追及するなど、首肯できる部分も非常に多くある名著です。
原爆の語り部がいなくなるなか「僅か一発」の原爆の悲惨さを著名に記した、貴重な戦争資料だと思っています。
核兵器を打てる立場にある国々の方々に、是非、一読いただきたいと思います。
我々、医療従事者は、3年ぶりのゆっくりとしたお正月を堪能させて頂きたいと思います。
石破先生もお体に気をつけて、休める時に、是非、休んでいただきたいと思います。
今後とも、活躍をお祈りしております。
投稿: neurosurgeon | 2023年12月 4日 (月) 17時46分
石破先生
今晩は!!。
今年の長すぎた残暑の期間を取り戻すかのように、急激な寒さが続いて居ります。前日、天気の良い日の翌日の朝などは当地では3℃程であります。当地ももう間もなく、霜と初雪の時季かと想われる程であります。
このような中、先行きの見通せない政局の真っただ中に於いて、先生に於かれまして何かと多忙な事と拝察致し、お疲れ様であります!!。
小生は先生と同郷、鳥取県出身の「国の将来を憂う」者であります。
本日もこの一週間に於いて気付いた事や、拙論を述べさせて頂きたく存じます。
さて色々述べます前に、過日収録されましたアベマニュースをユーチューブ動画にて拝見致しました。
石破先生と橋下徹氏の対談形式の内容でしたが、自民党の各派閥のパーティー券販売の政治資金規正法による記載漏れ、又そのキックバックなどが出だしでありました。石破先生も心中忸怩たる思いがありそうな表情であり、気の毒なほどでありました。
更に過日の北朝鮮からの飛来物がミサイルなのか、衛星打ち上げロケットなのかも判別出来ず、Jアラートを発した件など我が国の防衛体制の不備と認識の不確実性などを嘆く内容でありました。
更に橋本氏により、与党自民党の酷さを指摘し石破先生に対して離党を薦めるなどもありました。石破先生の心中や如何にと思うほどでしたが、離党ではなく矢張り自民党の内部改革と先達の思いを継承され、真の国民与党としての政治活動を期待するものであります。
橋下氏のお勧めの内容は真実をついているかも知れませんが、その言葉には絶対乗られない事を願います。ジャーナリストの言は自由に物を言えても、政治家ではなく責任の無さもあるからであります。
政局や政治情勢を語り、他者に薦める程であれば何故自ら政治の世界に身を置かないのか?と思うばかりであります。
次にアベマニュースでも採り上げられました、米軍のオスプレイ事故についてであります。
先日、米空軍のオスプレイの鹿児島県屋久島沖に墜落事故が発生し、現在大掛かりな捜索活動が行われて居ります。
事故発生と同時に、我が国の防衛省と官邸より事故原因の究明が終わり原因が判明するまで、オスプレイの飛行停止を申し入れしましたが、米軍側は聞き入れず通常通りオスプレイの訓練飛行を継続して居ると云います。
オスプレイは我が国に配備される以前より事故が多く、大変な問題となりましたがそれでも米軍は配備を決め、現在では航空自衛隊へも暫定配備がなされていると云います。
ヘリコプターのように垂直離着陸可能な事と航続距離の長い事により導入されたものの、その形状により事故も起こりやすいと云われながら、改善が追い付かないようであります。
問題であるのは、事故が発生した場合我が国は飛行停止の要請を申し入れながら、米側はまったく聞き入れない事であります!!。
そもそも本当にこのような状態で、我が国日本は独立主権国家と云えるのでしょうか??。我が国には新憲法があっても、憲法を超越したような「日米合同委員会」があり、米軍の行動が主体のような運営がなされて居て、日本の空は我が国の航空機が自由に飛べない事は余りにも有名であります。更に、有事に於いて米軍側は我が国の何処の飛行場をも使用出来るのであります。このままでは、占領軍の当時のままではありませんか?日米地位協定改善の以前の問題であります。
以前、2015年には日米安保条約が大幅に改定され、「集団的自衛権行使容認」により、有事には我が国の自衛隊も米軍と相互の軍事行動が可能となりました。然し、今回のオスプレイ事故などに見られるように、米側の見解の相違などとはいえない日本側を見下したような現状には、国民の一人としても到底容認出来るものではありません。
一体国会議員は、特に与党自民党議員の諸氏はどう考えているのでしょう?
次に、先生が当初に記されて居ります宇垣纏海軍中将の特攻出撃について、少し拙論を述べて見たいと存じます。
太平洋終戦当時玉音放送がなされたのにも関わらず、宇垣纏海軍中将は11機の艦上爆撃機彗星を発し、特攻出撃によって果ててしまいました。大西滝次郎司令官によって始められた特攻出撃は当時の若者の高邁なる精神によって、我が国の将来と家族の為として行われ、所謂後年世界中に於いて発生しました自爆テロなどでとは一線を画すものながら、戦果つたなく敗戦の決定した時点において若者の命を無駄にするなど、軽々に云えないもののこのような司令官が居たからこそ敗戦に至ったものと断言せざるを得ず、残念であります。
責任を取るとは、単に命を犠牲にすること等ではなく生きて死ぬまで苦しみを味わう事ではないでしょうか?
命の尊厳、尊さを大切にするからこその戦争と云えるではないでしょうか?
投稿: 桑本栄太郎 | 2023年12月 4日 (月) 20時41分
30代の鹿児島の農家です。わたしは自民党支持者ではないですし、石破さんの政策論の中には意見の異なるものもありますが、石破さんがメディアで語ってきた姿勢や本質的な議論を長年みていて、自民党にも本当に庶民に目を向けた良心のある古き良き本物の政治家がいるのだと人として信頼するようになりました。さて、報道19:30のYouTubeで辻元さんと一緒に議論されているのを拝見しました。政治資金パーティ券の裏金について自民党全体が疑義をかけられていますが、与党政治家と企業、つまり政治権力と経済政策のお金で繋がっている蜜月関係が国民全体に不公平な政治を供給するという構造問題はいつまで続くのでしょうか。辻元さんが提案していた政治家はプールした政治資金を3親等以内に贈与出来ない法整備に石破さんは心の内では賛成されているはずです。日本の政治が石破さんの望む是々非々の議論ができる空気になるには必要な改革だと思うので、与党内野党でやってきた石破さんの発言が必要だと思うのでぜひ国民に向けて声を上げて欲しいです。期待しています。
投稿: コンドウコウヘイ | 2023年12月 5日 (火) 08時45分
石破さんのブログのコメント欄を汚すようで恐縮ですが、
下記のようなことでも考えないと ≪安倍愚猿以来の自民党政治への憂さ≫が晴らせない気がして‥ご容赦下さいませ(哀笑)。
★「政治資金で裏金作り」について
逆説的に、公民権を剥奪されたあの薗浦健太郎さんは、今回の疑獄事件について、公正で厳しい処罰を下すべく…、また特捜が ≪安倍愚猿//森喜朗/細田博之らによる大疑獄事件だ!≫と喧伝できるように、予め長く素晴らしい伏線を引いたことになる。
薗浦さんには、無意識とは云え‥結果論とは云え、真に天っ晴れ!な仕事をされた!と評価できる🌸。
投稿: 黒山椒無躇 | 2023年12月 5日 (火) 11時49分
石場さん
>大東亜戦争・太平洋戦争において、本来誰がどのような責任を取るべきだったのか検証もされず、誰がどのような責任を取ったのかについても極めて曖昧なまま、今日に至っていることが、日本社会の現状の根本にあるように思われてなりません。
そうですね。日本は、其の敗戦の責任を明確にしないままに戦後を過ごしてしまいました。
そして、其の失敗から学ぶことも全くせずに過ごしてしまったのです。
確かに、復興という明確な目的があって、戦争を戦った世代が、其の失敗を取り返すために乾坤一擲全力を挙げて戦って見事に復興を遂げ、世界第2位の経済大国に仕立て上げたことは、最大の慶福であったことに違いはないのですが
一方で、心を育てることや、この国の縁をいかにするかなどの心の心棒を作ることにすっかり萎縮してきてしまった時代でもあったのではないでしょうか。
戦前の徹底した道徳教育や、挙国体制づくりのための国論の発揚に大きな敗北を感じ、罪悪感を持って、アメリカの民主主義を取り入れ、新しい時代への頼みの綱として支えられてきたのですが、それでも、国民に語るべき心の有様を具現化する仕掛けを全く持たないままに過ごしてしまったような気がします。
時代がどう変わろうと、どうあろうと、人の心は、育てなければ育たない。
何が正しく何が善で、何が悪で、どんな風に感がどんな風に生きるのかを子供たちに教え、大人たちが実践して見せなければ、心は育たないのだという冷厳な事実を、今日の有様は物語っているように思えます。
将に其れは、戦前の過ちを認め、何を間違えたのか、何を伝承し伝えなければならなかったのかを吟味することなく過ごしてしまったのです。
其の背景には、左右の不幸な対立があります。
改憲を語る与党と断固護憲を語る野党との対立が、国民に憲法を教える教育を奪ってしまったのです。
国民が誇るべき憲法を語ることを不可能にしてしまったのです。
そこにこの国の不幸があります。
私はこの国の憲法が好きです。美しくて、永遠の理想を誇り高く語って余りあるからです。
何故其の憲法が誇れないかと悔しい思いをしています。
軍備を語るものにとって、軍隊の不保持は許さざるものでしょう。
天皇制の伝統を信奉するものにとって、象徴天皇制受け入れがたいものでしょう。
それでも、憲法の前文に掲げた理想はなによりも美しく、力強くこの国の理想を語って余りあります。
9条でどうするという反論を敢えて承知で言うなら、其れこそ将に、人類の永遠の理想の明文化です。
自衛権も、国防も語らない憲法という不満が脈々としてあるとしても、其れこそ真に理想の具現化だからです。
現行憲法下で自衛隊が違憲かどうかという論争
も、もう70年を経過してきました。
憲法に書かない自衛隊の存在こそが、この憲法の神髄であり、本質であり、原理です。
つまり、自衛権は改めて表現するまでもなく、既に厳然として尊大するからです。
そのことを前文で、
「われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する権利を有することを確認する。」
と宣言しています。
日本国が生存する権利は、全世界の国民が等しく共有する権利なのです。
其の権利を守ることこそが自衛権の肘であり、行使に他ならないと宣言しているのです。
そしてこの憲法がとった、自衛権も国防も国家護持も書かなかったことこそ、将に、国防を理由に全ての戦争が戦われてきたことへの自覚と反省であったのです。
そして、9条で禁止した交戦権も、国家間の紛争解決を武力によってしないい宣言も、其の理想の表明に他ならないのではありませんか。
今戦争をすれっば、日本という国は其の第一撃で反戦が決まってしまいます。
この小さな列島に1億3千万人が密集して生活している。ミサイルの一撃で破壊される国家機能を守る手段はありません。
抑止力も同盟すらも、全く国防の力にならないことは明らかです。
ミサイルの飽和攻撃を防ぐ手段がないからです。
アメリカの核の傘という幻想も、最早時代錯誤です。
アメリカが、日本を守るために核攻撃をすることなどあり得ないからです。
なぜなら、其の核攻撃がアメリカ本土への確実な報復の引き鉄になるからです。
日本を守ってニューヨークに核攻撃が返されたら、何のための抑止なのかという論理が成立してしまうのです。
核の傘も、同盟も最早幻想です。
300発のトマホークで守れるものなどないのです。
日本の反撃はさらなる攻撃に口実を与えるだけです。
最早戦争論が成立しないのです。
日本国は平和憲法の伝道者として、世界に向かって戦争の停止を訴え、働きかけて戦争をと滅せることが出来る世界で唯一の国です。
キッシンジャー博士もそのことを語って日本の自立を促していました。
ウクライナも、ガザも、日本が働きかけて、停戦を実現させるべきです。
報復ではない、今そこにある戦争による犠牲を止めよと語り変えるべきです。
其れが日本の使命です。
お願いします。
投稿: かも | 2023年12月 5日 (火) 13時36分
【欧州は日本語読みだけでは誤解する】
時事の記事を見た。
『【北京時事】中国の習近平国家主席は7日、欧州連合(EU)のミシェル大統領、フォンデアライエン欧州委員長と北京で会談した。
中国外務省によると、習氏は「中国と欧州の関係発展は双方の利益と国民の期待に合致する。制度の違いからライバル視したり、競争により協力を減らしたりすることはできない」と述べ、連携強化を訴えた。EU首脳は李強首相とも会談した。』
欧州大統領と記事にあるが、より正確な内容から表記するのであれば、欧州理事会議長 という表現になるそうだ。
そうすると上記の記事は
「【北京時事】中国の習近平国家主席は7日、欧州連合(EU)のミシェル欧州理事会議長、フォンデアライエン欧州委員長と北京で会談した。」
となるので、議長と委員長が北京に来たということだから、議長と委員長の役目の違いが理解できていなければ、何が何だかわからない。欧州理事会と欧州委員会の違いは歴史的な沿革に求められることになるのだが、どっちが偉いということではないところに厄介な問題もあるような気がする。シナ帝国のドンが話す内容を共有するために行動を共にすることを強いられているように見えるからだ。まあ、誤解を避けるという点に有効な対応だろう。欧州に戻ってから一から説明をする手間も省かれる。欧州域内でもシナ帝国には対応が様々だ。最近ではイタリアなどがシナ帝国が推進する一帯一路の計画から抜けるという表明をしたようだ。シナ帝国は外務省を通じて反発しているらしい。まあ、イタリアにとっては何の利益もないシナ帝国の妄想から生まれた大中華構想だ。もっと早く気付くべきだった。コロナ感染者がイタリアで猛威がでたのはシナ帝国と密接であったことを窺わせる事実だ。付き合っていてろくなことがないという反省材料でもある。
欧州の議長と委員長が訪問した意味が謎だ。要望を口にする側が呼びつけているようだ。傲慢な習近平なら許されると思っているのだろう。だから彼は全方位から嫌われるのだ。
ほかに狙いがあるのだろう。経済的な破綻が避けられないという事実を欧州は確かめに来たのだろう。随行員は二つの組織からなるので、膨れ上がっているらしい。大変な仕事だと思いますね。
投稿: 旗 | 2023年12月 8日 (金) 02時08分
【宏池会の会長が、やっと派閥を離れ増税メガネに専念するそうだ。・・・・しかし、手遅れ】
記事があった。
『自民党の政治資金パーティーをめぐる批判が強まる中、岸田首相は自身が会長を務める派閥からの離脱を表明した。
岸田首相「私自身、先頭に立って政治の信頼回復のために努力をする。総理・総裁在任中は、派閥から離れるという決断をした」
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題に批判が高まる中、会長を務める岸田派からの離脱を表明した岸田首相。
派閥を離れ、中立的な立場で政治資金問題の解明に取り組む姿勢を強調した。』
総裁職に当選して議会で首班指名を得た時点で、これまでの恒例として派閥を離脱することになっていた。岸田がそれを知らなかったわけではなく、批判をされなかったから派閥の会長に居座り続けたのだろうと思うが、そのあたりの説明はない。自分の都合優先だ。そして居座り続けることで、批判を抑えきれないという判断に辿り着いたと云うべきだ。
何やってもダメな人である。総理に向いていないのはこれが証拠になる。判断する力がない。致命傷だ。
一連の問題が起きて以降、自民党内では、「派閥そのものに厳しい目が向けられている中で、総理がこのまま派閥のトップを続ければ、政権がもたない」との声が上がり、その声は日を追うごとに高まっていた。
年内に解散、あるいは総辞職である。
このメガネに振り回されるのは勘弁願いたい。
投稿: 旗 | 2023年12月 8日 (金) 04時01分