政治改革大綱など
石破 茂 です。
リクルート事件が発覚したのが昭和63年。翌平成元年1月に自民党政治改革委員会(後藤田正晴委員長)が初会合、3月には3日間にわたって全所属議員参加の討議を行い、5月に政治改革大綱を取りまとめ、6月には政治改革推進本部(伊東正義本部長・後藤田正晴本部長代理)が発足し、政治改革の推進に向けた議論が白熱していきました。伊東・後藤田という見識の高いツートップの下に羽田孜選挙制度調査会長がおられ、武村正義、鳩山由紀夫、園田博之、渡海紀三朗、三原朝彦、北村直人各代議士などの「ユートピア政治研究会」の当選一回生が集って連日侃々諤々の議論を戦わせ、政治改革推進本部で論陣を張っておりました。
金丸信副総裁、梶山静六幹事長、佐藤孝行総務会長などの当時の執行部から叱られて意気消沈して政治改革本部に戻ると、今度は伊東本部長から「毎週地元に帰れて、まだ役職らしい役職にも就いていないのだから有権者から本音を語ってもらえるキミたちが国民の一番近いところにいるのだ。そのキミたちが頑張らないで政治改革が出来るはずがない!」などと厳しく叱られたものでした。
伊東先生は「キミたち、しっかりしろ!今から海部総理に電話しておくから、官邸に行って総理に決意を伝えてきなさい!」と何度か仰いました。海部総理と対面した時、鳩山由紀夫代議士が議員バッジを外して「総理、我々はこのような決意です。どうか政治改革を断行してください」と発言し、我々もそれに倣いました。若さゆえのヒロイックな思いもあったのでしょうが、自分たちがこれで議席を失っても構わないとの悲壮な思いは本物だったように記憶します。皆、思わず涙ぐんでしまったあの時のことが、まるで昨日のことのように思い出されるのに、あれから三十余年、伊東先生や後藤田先生のような存在とは遥かに遠い自分を思い、その至らなさを恥じ入るばかりです。
政治改革推進本部の会合で、我々は「小選挙区の導入こそが政治改革の決め手だ」との論を展開したのですが、中選挙区論者の小泉純一郎先生から「小選挙区を導入すれば、首相官邸と党本部の言うことしか聞かないつまらない議員ばかりになる」との反対論が述べられました。「官邸や党本部が間違っていたらそれを指摘するのが自民党議員の矜持だ」と反論した際、小泉先生がニヤリと笑って「キミたちはまだ政治家という人間を知らないね」と仰った場面は今もはっきりと覚えています。
政治改革大綱は「自民党は出血と自己犠牲を覚悟すべき」という悲壮な決意の下に起草され、総裁をはじめとする主要党役員や閣僚の派閥離脱、閣僚や派閥のパーティ自粛、政党への資金の集中、政党法の制定など、それまでの自民党では考えられなかったような画期的な内容となりました。しかし、その後に発足した政治改革推進本部の議論は、小選挙区制導入派対中選挙区制維持派の論争に特化してしまい、政治資金についても最低限の透明性の確保や寄付の上限規制などは行われたものの、印象としては政党助成制度の導入だけに終わってしまったように捉えられ、これが「小選挙区制になったのに政治はかえって悪くなった」という思いを世の人々が抱くようになった原因だったとも思われます。
宮沢内閣不信任案が可決され、解散・総選挙で自民党が過半数を割って下野、その後誕生した細川政権の下で政治改革国会が開かれ、私は野党の自民党議員として政治改革特別委員会で質疑に立ちました。「選挙制度だけを変えて、地方分権も進まず、政党法も制定しなければ、小選挙区制度の悪い面が出てしまう」という趣旨を細川総理をはじめとする関係閣僚に質問したのですが、本質的な答弁は全く得られず、大いに失望するとともに、今後の行く末に不安を感じたものでした。残念ながらその危惧が現実のものになりつつあります。
今日の自民党の惨状は、政治改革大綱の精神を忘れてしまったことに起因するように思われますが、あの時のことを憶えているのは我々当選12回以上のごく少数の議員に限られます。私自身、この内容を忠実に実践してはきませんでした。小泉・福田・麻生内閣には派閥に籍を置いたまま入閣しましたし、幹事長として党の実務をお預かりした時には、派閥こそ離脱したものの、政治改革大綱を党内に徹底することも致しませんでした。慙愧に耐えず、深く反省することしきりです。
岸田総理・総裁が昨日の記者会見で「火の玉になって政治改革の先頭に立って戦う」との決意を示したのですから、これを受けて自民党はきちんとこれに対応し、決意を具現化する体制を早急に整えなければなりません。昨日の総務会で、新しい政治改革本部を立ち上げ、政治改革大綱を読み直すことから始めるべきと提案しましたが、執行部がこれに応えてくれることを切に望みます。
新閣僚の就任にも、代り映えしない、などとの批判がありますが、顔ぶれは人格識見ともに優れた人選で安堵しております。
予算や税制の会議を終えた今夕の永田町には、今後何が起こるのかをじっと見つめているような、不気味な静寂が漂っています。
今年も余すところあと僅かとなりました。皆様、どうかご健勝にてお過ごしくださいませ。
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コメント
石破閣下
ポンコツモデラーのポンコツコメントです。
パーティー券の問題がこれほどに成るのはなぜ何か今一つ疑念に感じていたのですが、とある話を聞きました。端折った話が外資に課税するという財務省の悲願をとうとう岸田政権が着手に掛かった結果という事です。外資の支配を最も強く受けている〇派閥が話題に上がらず、その他派閥関係者が口を強く閉ざす理由も納得します。岸田総理の余裕の笑みの訳もこれで納得しました。
これで自民党が破綻するのでしょうか。それとも派閥が行き詰まるのでしょうか。政治資金の流れを明瞭にして、支出と収入を明示出来れば、政治とは金のかかる事業であるにもかかわらず収入の乏しいもので有るという事実をもっと明瞭にすべきです。そうすれば誰もやりたがらなくなるかも知れませんが。
互助の自治会を海賊が組織して(山賊と言うのも有り)政府を作って特に危機的事態を切り抜けることを目的にし、その自治委員会をこの場合選挙で選出する。日本の場合はそうだと思う。この国は海賊の国だからである。海に出て時化に合えば何時ものごたごたを離れ陸へ無事に帰るため力を合わせるのである。正に日本である。代議士は海賊船船団の各船長なのかも知れませんね。
派閥が無くともグループを組んで居なくても海賊船の船長の中の船長として荒海で暴れるというのも、そして名目ともかつて世界の大国であった我が国の雄姿をと期待するのもです。乱文・乱筆お許しください。
投稿: 野村嘉則 | 2023年12月15日 (金) 21時29分
政治資金規正法、無意味とまでは言わないけど、泥棒が法律を作ったとこで遵法精神皆無なんだから抜け穴ガバガバでしょ。んで所詮は泥棒なんでその抜け穴ガバガバな法律すら守ろうとしない。
自民、どこまで腐ってんのよ
投稿: nh | 2023年12月16日 (土) 12時15分
石破さん
混沌とした政局の渦中で、ブログのご更新有り難うございます。
≪継続は力なり‥なんです‥けどね≫
≫中選挙区論者の小泉純一郎先生から「‥」との反対論
≫改革派の我々若手が、「‥自民党議員の矜持だ」と反論し
≫小泉先生がニヤリと笑って「‥」と仰った場面…。
≫その後…議論は、小選挙区vs中選挙区に特化してしまい‥
⇒小泉翁云々ではなく、大変に面白い論戦場面と、酷く緩み切った議論の帰結が並べられており…示唆に富むお話ですね。
穿った見方…ではなく、彼我が明らかに違うのは、「真剣な人たちの顔が見える真剣な議論」は面白い一方で、問題解決を先送りすることに狎れた「緩い連中の猿芝居」は退屈で刺激がない。
⇒例えば、石破さんが今回「残念ながらその危惧が現実のものになりつつある」と述懐されている通り、小選挙区vs中選挙区の二択で問題の解決を希求している限り、重要で大きな問題であるほど、≪失敗した≫ or ≪新しい問題(黴の壁?)を前に立ち往生≫ の結果で終わるのが道理に適う。
⇒一介の市民にすぎない愚者が過ぎたことを申し上げますが、
現行の小選挙区制1.0が拙いのなら、「小選挙区制2.0」に移行する。それにも齟齬や不都合が浮き上がれば「小選挙区制2.3」などに修正・改正を重ねて繰り返す‥しかないと思います。
生ものの政治制度や社会制度の改革・変革に「一発!100点満点!」なんて有り得ないと。喩えれば、変革に取り組むには、「十段の階段がある」ことを念頭に、取り敢えず最初の一段。そして、泰然と待ち、ことがあれば速やかにPlanBを‥。
⇒言うは易いが、現行憲法は時代が大きく移っても一言一句変わっていない現実は、その「異常さ」を重ねて考えると、この国が抱える問題の深刻さと変革の困難さが浮かび上がります。
投稿: 黒山椒無躇 | 2023年12月16日 (土) 15時45分
石破様こんばんは。今、日本の政治は分岐点にあるのではないかと思います。このまま自民党政権が再び崩れて行くのか、改革を進めて行くのか2つに一つのような気がします。世界情勢を見ますと日本を取り巻く国々が日本の弱体化を望んでいるようにも感じます。国力強化のためにも誰かが思い切った舵取りする時が来ているのかもしれません。石破様期待しています。
投稿: hitomugi | 2023年12月16日 (土) 19時43分
石破先生へ
お疲れ様です。
自民党政治資金パーティ券を巡り岸田内閣の4閣僚が辞任しましたが、当然といえば当然であり、また辞めたから裏金問題が解決しえないところに根深さと深い深い闇がありそうです。
この問題に関しては、東京地検特捜部に全面的にお任せするとして、新しい官房長官に林芳正先生が、法務大臣に無派閥の斎藤健先生と、人事的には大変上手くいったと感じます。
また来年令和6年度予算が可決成立したあとに政局政変が起こり、岸田内閣に代わる政権ができるとの構想がありますが、自民党の長い歴史を鑑みて、想定通りのシナリオになった試しが一度もありませんので、反岸田の狼煙を上げたい人たちは苦労してから出直して来て下さい。
中東のガザ地区での内戦が重要局面を迎えつつありますが、私は一貫してイスラエルの軍事作戦を支持しており、ハマスと背後のテロ組織を壊滅させる作戦行動に反対の余地はないはずです。
安保理で停戦が上程され、アメリカ合衆国が拒否権を発動したのも当然の事であり、基本的に先進国はテロ組織と妥協はしないことはわかりきっており、アメリカ・イスラエルに反対行動をするのは全くの筋違いです。
残念なことに市民の多数の犠牲が出ていることは憂慮しなければなりませんが、人間の盾を使う組織とはいかなる手法をもっても協調はしないという、イスラエル政府と同参謀本部の姿勢は今後の軍事戦略の手本として高く評価しなければならないと感じています。
台湾の総統選挙が来年1月に行われますが、私はこれまでの民進党総統8年の評価は低くみていまして、国民党候補の総統奪還が実現するのではないか?と考えます。
台湾も中国経済との交流を深め、対話によって緊張関係をほぐしていく必要があります。
よって国民党総統による政治経済文化交流を再発展させるべきと思いますが、いかがでしょうか?
投稿: 正木公二 | 2023年12月16日 (土) 20時32分
石破さん
ネット上をサーフィンしていましたら、こんな政治評論(下記)がありました。
真っ暗闇で大局が全く診えない政治の先行きに、小さな光が灯るのかな(?)‥と少し気分が楽になりました。
ま、今は未だ、麻生派とか茂木派とか‥ ≪旧態依然たる悪しき派閥≫が放置されたままなんですが‥ま、麻生派の ≪ボスと組織文化の入れ替わり≫ に期待して展開を見守りましょうか‥。
―――――記―――――
今回の事件で安部派の裏金幹部が一掃されたら…、(元の福田派直系で)当選4回の福田達夫元総務会長がトップに就いて、若返りと原点回帰し、派閥ではなく「政策集団」として存続の道はありうるでしょう。
(大勢に影響ない範囲で一部字句を無断で勝手に変更してある)
投稿: 黒山椒無躇 | 2023年12月17日 (日) 11時13分
石破さん
≪経営の要諦は、“例外”の上手な運営にあり≫
≪疑獄事件には例外的に「推定有罪」の導入を!≫
朝日;石破氏「透明性の確保、罰則の強化も」
https://shorturl.at/cdvMV
⇒一般庶民を含めて身体的な自由や生命の持続性を制限する刑事事件では、「推定無罪」は適切であり有意だと思いますが‥、
⇒国家の将来や国民の生活の善し悪しを握る ≪重職の重責を盗らせる※≫には、逆にSmartな「推定有罪」の原則が然るべしと考える。民主主義の主役たる有権者が大きな塊で過ちを犯した事態だから、非常時の対処策が欠かせない。
※事柄の軽重が決めることは当然ですが、「〇〇の責任は私にある」などの逃げ口上はこの原則下では通用しなくなるw。
⇒その新たな原則の下では、立証責任も ≪重職にあった者≫にその無罪のために臥薪嘗胆させることになる。
当然に、臭い息を吐くように酷い嘘を吐くだろうが、その嘘を見抜くには最先端の科学技術である「AI」の力を借りれば佳い。
⇒この一つの原則を部分的かつ例外的に転換することで、疑獄の審議の透明性も増す。罰則の適正化と強化にも繋がる。
日本人は薗浦事件のお陰で、“公民権停止”が国会に巣食う下品で卑しい群れの悪しき政治文化への特効薬だと理解した。
投稿: 黒山椒無躇 | 2023年12月17日 (日) 13時02分
自民党はここまで来ても、まだまだ驕りの体質から脱却はできないようですね。
辞任した要職の人たちの顔をテレビで見ていても、それがはっきりと伺えます。
それらの要因としては、未だに元首相安倍さんの軽々薄々たる人気が、自民党内に暗雲の如く漂っているという情けなさと、野党の力不足に対する己の過信、そして多くの国民の盲目的支持に対する嘲りを含んだ自信。
そのようなものが挙げられますから、菅さんにしても岸田さんにしても、安倍体制を守ると政権当初発言していました。
それらが無い、と言われるなら、どうして今回のような大掛かりな問題が、国会議員(特に自民党員)の間から指弾されて来なかったのでしょうか。
投稿: 国民 | 2023年12月17日 (日) 16時41分
石破さんがんばれ。
投稿: くま | 2023年12月17日 (日) 20時32分
【金丸信自民党副総裁という蓄財家にして脱税マン。彼の教訓は清和会には響かなかった。】
キング製造の権威があった自民党の役員を兼ねた国会議員である。その彼のもとに巨額献金事件があることが発覚する。Wikiが簡単に伝えてくれている。
『1992年8月、東京佐川急便事件に絡んで東京佐川急便から5億円の闇献金が発覚した。金丸は副総裁を辞任し、東京地方検察庁に政治資金規正法違反を認める上申書を提出した。9月に東京簡易裁判所から罰金20万円の略式命令を受けた。刑罰の軽さに批判が大きく、こうした世論の反発の強さから、金丸は10月14日に衆議院議員の辞職願を提出し、10月21日付で辞職した。竹下派会長も辞任した。』
罰金が20万円という笑い話のような結果に批判が集中したので検察は目の色を変えたようだ。
『1993年3月6日、金丸は政治資金を流用して個人資産を蓄財し脱税したとして東京地方検察庁に逮捕された。検察は金丸が1987年から1989年にかけて約18億4230万円の所得を隠し、10億3775万円を脱税したとされた(1987年と1989年は金丸単独の犯行、1988年は金丸と第一秘書の生原正久との共同の犯行とされた)。金丸は捜査段階では罪を認めていたが、保釈後は「政界再編のための資金」として無罪を主張するようになった。だが、金丸の体調は持病の糖尿病により悪化し、左目は白内障によりほぼ失明しながらも、最後まで裁判を続けるつもりで1ヶ月に1度から2度、裁判のために甲府市から東京地方裁判所へ通っていた。しかし、金丸のあまりの体調の悪化を心配する家族の申し出により、1996年3月21日に公判は停止した。その1週間後の3月28日に脳梗塞で死去した。81歳没。このため、公訴棄却となった。』
金丸には外交政策業の疑惑もあったが、なにひとつ解明することなく金日成との間に作ったとされる密約を抱えたままあの世に逝った無責任な政治家だ。
政治と金の最悪の時代を演出した政治家である。家宅捜査で説明ができない金の延べ棒が大量に出たことも有名だ。
位階と勲記がない政治家である。脱税が響いたのではないかと思う。だから、鳩山由紀夫も脱税なので同じ扱いが予想される。国民の義務違反は深刻だ。
伊東正義がこのような事実を知っていれば政治改革運動が腰砕けにならずに済んだのか悩むところだ。この時が大きなチャンスだと思ったのは間違いない。
最大派閥を率いていた竹下内閣が沈んだ時でもある。金丸の腐敗の発覚は絶妙だ。もう少し早ければ、大きな改革が起きていたような気がする。
残念だと思う。
これから、清和政策研究会の脱税事件の捜査が始まるのだろう。個人の腐敗とかも暴かれる可能性もある。政治資金規正法は20年前より緩くなっているのかどうかを晒す機会でもある。増税メガネの会派も捜査対象なら、脱税メガネと呼ばれることも時間の問題だ。
残念な内閣なのは変わらない。
投稿: 旗 | 2023年12月17日 (日) 21時23分
【 派閥解消なんて無理! 】
派閥解消なんてヌルイことを言っている人が居るけど、人間に付いての洞察が足りないのでは?
抑々、国会に於ける、政党は大きく捉えれば、派閥なんで、派閥が無ければ、組織は動かない!
小中学生時代を振り返ってみると、研究課題の授業では、必ず小さな班にクラスを分けて、班毎に研究して貰います。
研究課題を班分けしないで数十人で、ワイワイガヤガヤしても何も進みません。
小中学生時代の社会科見学や修学旅行を思い出して下さい。
必ず、クラスを小さな班に分けますね?
そして、班長を決めて、班長がリーダーに成って班統率するのです。
統率された班がクラス全体を統率するのです。
派閥解消などを訴えている人は、人間を余り理解していないと思います。
人が多く成れば成る程、統率するのが難しくなるのです。
投稿: 三角四角 | 2023年12月18日 (月) 18時58分
石破先生
今晩は!!。
日本列島は南下した寒波に被われ、全国的に時ならぬ寒波と雪の様相であります。特に北海道や東北地方、そして裏日本の日本海側は昨日17日より吹雪のようです。鳥取空港も吹雪の様相であり、テレビ報道で見ました。
当地でも一昨日16日の土曜日までは18~19℃までありましたが、昨日17日より一転、今日も上は7~8℃と急激な寒さであります。
この様な中、石破先生に於かれましては岸田政権(自民党の非常事態)の様子に大わらわの事態となり、国会終了にもかかわらずテレビなどのマスコミに出演され大変お疲れ様であります。
小生は先生と同郷、鳥取県出身の「国の将来を憂う」者であります。
本日もこの一週間の出来事などより、拙論を述べて見たいと存知ます。
さて、先生も冒頭より述べらてれ居ります様に、自民党議員の特に安倍派議員を中心に、パーティー券販売の収支報告書不記載とキックバックによる裏金作りが明るみ出て、てんやわんやの大騒動であります。安倍派議員からは松野官房長官、西経産大臣、萩生田政調会長、世耕参院幹事長、高木国対委員長などの交替や辞任があり、その他の議員も疑惑の中であります。この様な中、宮沢防衛副大臣による記載しなかった事を派閥幹部より「しゃべるな、しゃべるな!ときつく言われた」などと、暴露まで世間に出てしまいました。
その為毎日新聞による12月16日、17日の世論調査では岸田内閣の支持率は16%であり、不支持は74%となったとの報道がありました。
12月11日付け、BSフジプライムニュースも動画によって拝見しました。石破先生と政治ジャーナリストである後藤兼次氏の出演によるものでありましたが、その内容は今回の石破先生の冒頭に述べられた内容と同じでありました。普段は言葉を選び噛みしめるように述べられる先生が、この時は「息せき切ったように」意見を述べられ、大変驚きました。
更に、12月17日の朝の日曜報道「THE PLIME」への番組にも立憲民主党長妻昭議員と政治ジャーナリスト橋下徹氏との出演でありましたが、この時は反対に、石破先生の「水の中よりハンザキが上目遣いで睨むような」得も言えぬ不機嫌そうな様子に、初めてみた形相にびっくりしました。
石破先生の昔の民主党政権から自民党政権への政権交替を行った事を想い、忸怩たる心情と怒りの心情が手に取るように理解出来ました。然も、この与党自民党にとって非常事態とも云える最中に、自民党を代表して国民の前に出て説明するかのような「この腹立たしさ」への想いからであったようです。忸怩たる想いがあっても自身の所属する自民党の事を「もろに批判出来る筈も無い」中での事であります。
つらつらこの問題を深く考察すれば、松野官房長官をはじめ疑惑の自民党議員は「然るべき時に説明させて頂く」とか、「政務活動費として収支報告書に記載しなくても良いと幹部に云われた」などと、言い逃れのような不誠実な対応ばかりでありました。
それでは、議員へ立候補する時「公職選挙法」は知らなくても良いのか?それで通るのか?そして当選後には派閥幹部より云われたなどの「政治資金規正法による収支報告書への記載を知らなかった」で通るのでしょうか?凡そ、国民より負託され、国会議員となり法律制定に携わる国会議員がこの体たらくで良いのか?と大変情けないばかりであります。政治資金規正法に抵触するのであれば、派閥幹部への諫言も辞さないほどの信念を国会議員は持ってもらいたいものであります。
更に、パーティ券販売の収支報告書への不記載とキックバックは安倍派議員ばかりではなく、全ての自民党の派閥も行って居ると云われ、岸田総理は安倍派閣僚を一掃するかのような交代人事を行いましたが、有権者である国民はしっかり見て居ります。
このような状況により、冒頭に述べました支持率は本日12月18日のANN世論調査によれば、21,3%と下げ止まり、自民党の政治資金規正法へは「とても問題がある、問題がある」を合わせて90%にもなり、支持しないが60,4%となったと云います。更に国民の90%が岸田政権へ期待しないと云う結果のようであります。
内閣改造を行って、3ヶ月でこの状況であり本日より新体制が採られたとはいえ、最早や岸田政権は総辞職の上国民に信を問うべきではありませんか?
石破先生のご心情を省みませず、僭越なる申し状ながら、岸田政権は近く崩壊するような思いが致します。
投稿: 桑本栄太郎 | 2023年12月18日 (月) 19時47分
【ヘンリー・アルフレッド・キッシンジャーが生前100回以上シナ帝国を訪問していた件について】
1971年の極秘訪中から数えればどのくらいの回数になるのか解らないが、このロックフェラーの大番頭がシナ帝国に熱心に通うのは彼の生存と深い関係があるのだそうだ。大紀元系のニュースによれば、彼は今年の7月にシナ帝国で6回目の臓器移植手術受けたらしい。手術は成功したらしいが、これが生体拒否反応を引き起こし、4カ月後に死亡となったらしい。死亡原因は不明扱いだそうだ。老衰と呼ぶ人もいるらしいが、遺体を検査すれば新しい手術の痕跡を見ることができるので、全部を公表するのは『政治的に』問題が発生することを心配する勢力が何処かにいるようだ。例えば、その臓器は法輪功の人から奪った臓器かもわからない。自分が生き延びるために臓器移植基準の緩いシナ帝国を利用する。これに大紀元は気がついたようだ。
ついでに思い出したことがある。ほぼ同じ時期に95歳の有名な宗教家が亡くなっている。1970年代の後半頃から回数は少ないのだが同じ様にシナ帝国参拝を熱心にしていたひとだ。勝手な妄想ではあるが、臓器移植に間に合わなかったのではないか? と推測する。その証拠も根拠もないが、この人の過去の資料によれば、なんでかよくわからないが2014年頃から脳死問題や臓器移植に関する見解を披歴することが続いていたようだ。
何でだろう?
謎だ。そしてほぼ同じ時期にこの2人の老人たちは手厚い介護も介もなく、天に召されたようだ。95歳の老人が最後にシナ帝国に訪問した時期が不明なだけだ。
生前にあっては約20回近く訪問していたらしい。シナ帝国は金持ちの老人にとって人気がある旅行先なのかもわからない。
まあ、そういう話があることでシナ帝国を擁護する人がいるようだ。
投稿: 旗 | 2023年12月19日 (火) 00時59分
【池田大作とキッシンジャーは習近平にとっては、大切なお友達という記事があった】
この記事を見て重大な疑惑を推測することになった。
ヤフーに記事があった。
『中南海で「秋の珍事」である。あの情け容赦なく大臣たちのクビをぶった切っている習近平主席が、あろうことか「敵国」日本とアメリカの要人に対して、立て続けに丁重な弔電を送ったのだ。
まずは日本。11月15日に95歳で死去した池田大作創価学会名誉会長への弔電が、岸田文雄首相宛てに届いた。
〈池田先生は長期にわたって創価学会を指導され、積極的に中日友好に尽くされた。両国関係の正常化と発展に重要な貢献をされ、中国人民が信頼し、尊重する旧き朋友、好き朋友である……〉
続いて、同月29日に100歳で死去したヘンリー・キッシンジャー米元国務長官へも、手厚い弔電を送った。
〈博士は世界の著名な戦略家であり、中国人民の旧友、好友だ。半世紀前、卓越した戦略的眼光で中米国交正常化という歴史的貢献をなし、両国に福をもたらして世界を変えた。中米関係の発展を推進し、両国人民の友誼増進を生涯にわたって追求された……〉
100歳を迎えた今年も、7月に北京に招待し、面会している。習主席の部下が嘆いて言う。
「習主席にとって、崇拝する毛沢東主席の友人は、すなわち自分の友人なのだ。それにしても日米の唯一の友人が消え、今後両国との関係はどうなってしまうのか」
桐二葉落ちて天下の秋を知る?
(本誌特別編集委員)
「週刊現代」2023年12月16日号より』
この記事は不気味である。臓器移植が大紀元から疑われ、おそらく7月に手術の執行があったことが原因で突然の死を迎えたと思われている。6回目の手術となれば、使用する臓器の選択に間違いが生じることがないと思うがまさかの事態が起きた。池田は日本国内で死を迎えたという事実だけがある。これが怪しい。
シナ帝国からの臓器宅急便があったのではないだろうかと推測する。シナ大使館を通した極秘の宅急便だ。池田には優秀な自前の総合大病院がある。宅急便の臓器は推測であるがそこに届けられたのだろう。キッシンジャーとほぼ同じ時期に提供する臓器は用意されていたのだろう。そして、送り先を間違えたか? 池田とキッシンジャーの臓器の箱のラベルをつけ間違えるという重大な過失が発生したのだろう。
それが2人の死を決定することになったのだ。シナ帝国側から見れば何か大きな間違いが発生した事がわかるはずだ。2人の老人が病死している。それは予定された臓器が提供されなかった可能性があるわけだ。ラベルの貼り間違えのような気する。それは過去5回臓器移植手術を受けたベテランのキッシンジャーが死んだことで何か大きな間違いがあったのかな?と気がついたのだろう。
それを部下から報告を受けた習近平は何かすることで気を紛らせることにしたのだろう。それが上記の記事にある「手厚い弔電」なのだろう。中国人ならよくあるミスなので習近平は深く反省することがない。ラベルをつけ間違ることは誰にでもあるだろうという認識である。しかし、シナ帝国にとっては重要なお友達を失うことになったのだ。
習近平が嘆くのはそこである。
証拠も根拠もないのであるが、この弔電は怪しいとしか思えない。藪蛇のような弔電だ。
投稿: 旗 | 2023年12月21日 (木) 03時47分
石破さん
失敗続きだった岸田総理による重職人事で、初めて文字通りの
♪適材適所♪となるかどうか‥大いに期待したいですね。
≪若く元気だった渡海さん ‥この国難に盟友復活?≫
≪氷山が解け道が開け…ユートピア政治研究会現る≫
≪人に遍歴も歴史もあり。待てば海路の日和あり≫
①東京新聞:自民政調会長に渡海紀三朗氏起用へ 無派閥から
https://www.tokyo-np.co.jp/article/297194
②ウィキ https://shorturl.at/mzPY5
≫88年9月武村正義、鳩山由紀夫や石破茂ら若手議員と共に政策勉強会「ユートピア政治研究会」を結成。
93年6月宮澤内閣への”不信任決議可決”に伴う衆議院解散の直後に、鳩山、武村らと共に自民党を離党。同21日に「新党さきがけ」を結成。
投稿: 黒山椒無躇 | 2023年12月21日 (木) 11時13分