« 防災専門省庁の必要性(再)など | トップページ | イシバチャンネル第百四十一弾「2024年辰年」 »

2024年1月26日 (金)

派閥の解散など

 石破 茂 です。
 「派閥」は「政策集団」として位置付けられ、政策の研究、人材の育成、資金集めと配分、選挙の支援、政府や党のポストの配分などの役割を担ってきましたが、今回の政治刷新本部の議論において、今後「派閥」は「カネと人事」には関与せず、純粋な「政策集団」としてのみその存在が認められる方向となりました。
 「派閥」の本質がカネと人事を手段とする「権力獲得集団」であったことは事実です。派閥の決定に忠実に従った者には論功行賞としてポストが配分され、政府や党で己の積んできた研鑽を生かして働くことが出来、有権者の期待にも応えることが出来るという、それなりに合理的なシステムではあったのだと思います。ただ、派閥の会長を党の総裁選挙において総理総裁とすべく争う、というところからずれていって、派閥にとって「有益な」候補者を派閥全体で当選させる、ということになってくると、時として党員や国民の意思と乖離した総理・総裁が選出されて政権を担うことになり、国民には「どうせ国会議員がその利害によって選んだ総理・総裁なのだから」という冷めた意識が生じ、結果として諦めと無力感に満ちた空気が醸成されてしまったことは否めません。それは国民の責任では全くなく、偏に我々自民党の責任です。
 昨日の総務会において刷新本部の中間とりまとめが審議された際、概略以上のようなことを申し述べました。

 平成元年6月、竹下登総理・総裁の退陣に伴い、中曽根派の宇野宗佑外相が後継総裁となりました。当時当選一回生であった私たちは、宇野外相の政策も人柄も全く知らないままに、総裁選出のために開かれた両院議員総会で賛成の起立をすることになりました(自民党の党則には、緊急の場合は正規の総裁選を行わず、総裁を両院議員総会で選出できるとの規定があります)。その際、中曽根派幹部の先輩議員に「何故宇野先生なのですか?」と尋ねたところ「自分も宇野さんはよく知らないが、おそらく外交の継続性ということなのだろう」との答えが返ってきて、随分といい加減なものだと思ったものです。宇野政権は参院選の惨敗により69日の短命に終わり、またしても両院議員総会で後継に海部俊樹元文相が選出されました。正規の総裁選挙によらない選出に納得できない我々当時の若手議員は、総裁選の実施を求めて随分と行動したのですが、派閥幹部からの「これ以上やるのなら派閥を出ていけ!」という圧力は想像を遥かに超えるものでした。海部内閣も派閥の論理によって倒れ、その後の宮沢喜一内閣は内閣不信任案が可決されて、自民党の分裂と細川護熙内閣の成立による下野に至ります。
 今までも、自民党本部があまりに国民の意識と乖離した時、政治は混乱に陥り、結果として国民生活に大きな打撃を与えてきました。ともすれば国民の思いや個々の議員の判断よりも、派閥の利害や数の論理が優先して総理・総裁が決まっていく、という自民党の在り方は、今回の派閥解散を契機として改められるべきものと思っております。

 政策集団の役割が政策研究に特化し、人事と資金に関与しないこととなれば、従来派閥が担ってきた資金集めと配分、人事調整、各種選挙の応援は党が担うこととなりますが、そのためには党本部の組織を抜本的に強化せねばなりません。日常の政治活動や選挙にかかる費用を徹底的に見直した上で、資金集めを党に一本化するとともに、配分基準を明確にすることも必要となりましょう。人事においても、だれがどの分野に通暁しているかを評価する基準が必要となります。自民党政務調査会の各部会や国会の委員会でどのような活動や質問をしてきたか、議員連盟での活動、政府での役職などを正確に把握し、評価できるシステムが必要となります。各種の選挙応援も、国会議員のみならず都道府県・市区町村の首長・議員に至るまで、党として最も相応しい応援の体制を構築せねばなりません。決して容易なことではありませんが、この膨大な作業を経て初めて自民党は「近代的な国民政党」になるように思います。

 能登半島地震の被災地における過酷な状況は、関係者の懸命な努力にもかかわらず、今週も画期的な進展を見るには至りませんでした。年度末を控えて補正予算を組むことも困難なため、予備費で対応することはやむを得ませんが、避難所の環境を抜本的に改善するためには「国民保護庁」(「防災省」がそれほどに嫌であれば)的な政府機関の新設が急務であるとの思いを、今週の国会衆・参の予算委員会質疑を聴き、さらに強く致しました。甚大かつ深刻な被害がすでに予想されている首都直下型地震や南海トラフ地震に、今の態勢で十分に対応できるとはとても思われません。
 第二次大戦中、我が国の多くの将兵は戦場にありながら弾も撃つことなく疾病と飢餓で亡くなり、多くの市民は焼夷弾による空襲から逃れることも許されずに命を落としていきました。その検証と反省、責任の追及と明確化を徹底的に行わなかったことが、今日に繋がっているように思われてなりません。小泉内閣で有事法制を成立させた際、国民保護体制と民間防衛組織の整備についてさらに精緻に法制化すべきでした。
 災害では時間の経過とともにその被害が縮小していくのに対し、有事(戦争)ではこれが拡大していくという違いがあるのに加え、災害時は自衛隊・消防・警察という危機対応組織が動員できるのに対し、有事においては自衛隊が敵の排除に全力を尽くすため、国民保護にあたる余力は乏しい場合が生じ得、民間防衛組織が消防や警察の役割を補完的に担わねばならなくなります。消防団や水防団も団員の減少や高齢化に直面しており、十分な対応は難しくなっています。本来、政治はこのような状況を解決することを目的とするものではないのでしょうか。その責務を果たせていないことを深く反省しております。

 1月も最終週となり、来週はもう2月に入ります。
 寒さ厳しき折柄、皆様どうかご自愛くださいませ。

|

« 防災専門省庁の必要性(再)など | トップページ | イシバチャンネル第百四十一弾「2024年辰年」 »

コメント

石破閣下

ポンコツモデラーのポンコツコメントです。

 ドイツには「憲法(基本法)擁護庁」という秘密警察があります。名称が体を表さないのはよくあることですが「国民保護庁」であれば何をするところか分かり易いです。国土をまず第1の戦場に指定する世にも奇怪な国防方針を採用する日本はロシアの(ロシアも伝統的に自国を戦場としている)防衛体制が参考になるかも知れません。経済がガタガタになるかもですがかなり有効です。まず鉄道が不便になります。道路網もズタズタで飛んでも有りません。ですからたいていの国は戦場は他国に設定しています。という訳で大抵は参考になる事例は無いと思います。特にアメリカは参考になりません。
 「派閥」にも種類があると思います。特に悪質なのがノウノウとしているのが不思議です。岸田総理が突然派閥解散を言い出したのはそんな現状を憂慮してのことだと思います(敢えてなのかも知れませんが閣下は一つ言及していません)。この問題は何かの焦りが見え隠れしているように思えます。どうも政治とはかけ離れた場所で日本のかじ取りが為されているのではと勘繰りたくなります。乱文・乱筆お許しください。

投稿: 野村嘉則 | 2024年1月26日 (金) 21時27分

 【 地球教室 】

 地球教室のロシア君が行きなり、左隣に座っているウクライナ君を殴り始めました。
 すると、ロシア君が嫌いなアメリカ君とその友達が、「ウクライナ君頑張れ! ロシア君に負けるな!」と声援を送りました。

 地球教室には、ロシア君を表だって応援する生徒は居ませんでした。
 しかし、グローバル・サウス少年団に属する生徒達は、ロシア君を批難しません。

 すると、ロシア君は、グローバル・サウス少年団の団長のインド君に、
 「ボクを批難しないで呉れて有り難う。 お礼にこの高価な玩具を安く譲ってあげるよ!」
 と言いました。

 グローバル・サウス少年団団長のインド君は、ロシア君とウクライナ君の諍いを利用して、ロシア君から高価な玩具を安くゲットしました。

 これを、所謂、「漁夫の利」と言います。

 なぜ、インド君は、ロシア君を批判しないんでしょうか?

 それは、インド君の右隣りの支那君が、乱暴者で、太極拳、少林拳で殴ってきます。
 殴らればかりでは堪らないので、インド君はロシア君にロシア武術システマを習っています。

 インド君がロシア君を批判すると、ロシア君からシステマを教えてもらえなくなるので、支那君の太極拳、少林拳の攻撃をかわせなくなるのです。

 【 続・地球教室 】

 明らかに、ロシア君が悪いのに、グローバル・サウス少年団所属の生徒達は、ロシア君に喧嘩止めなよと言うのではなく、被害者のウクライナ君に、もう十分やったよね。ウクライナ君、喧嘩は止めなよと言っています。

 これに何の疑問も抱かない日本人は、倫理感が崩壊して居ます。

 正義・不義は問題では無い!
 強い・弱いが問題である!
 弱い者が正論を吐いても無視される。

 本来は、グローバル・サウス少年団所属の生徒達は、先に殴り始めたロシア君に喧嘩は止めろよと言うべきところ、行き成り殴られて困惑しながらも仕方なく戦っているウクライナ君に喧嘩を止めろと言っているのです。

 グローバル・サウス少年団も可笑しいけれど、その依怙贔屓な行動を見て何も感じないところに、「法の支配」成らぬ「力の支配」を感じます!

 これは、【地球教室】だけでなく、地球上の全ての教室に当て嵌まる法則です。


 『 「外交筋によりますと、非公式協議では、【複数のグローバル・サウスの国々の高官】から軍事侵攻による死傷者をこれ以上増やさないという観点から、【ウクライナに対し】、ロシアとの停戦に応じるよう説得する発言が相次いだということです。(※)」 』


 (※)【 NHK 2024年1月14日 7時47分
 和平案めぐる協議 複数国がウクライナに停戦応じるよう説得か
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240114/k10014320131000.html
 Copyright NHK (Japan Broadcasting Corporation). All rights reserved. 】

投稿: 三角四角 | 2024年1月26日 (金) 23時39分

第二次大戦中、我が国の多くの将兵は戦場にありながら弾も撃つことなく疾病と飢餓で亡くなり、多くの市民は焼夷弾による空襲から逃れることも許されずに命を落としていきました。

嘘を書かないで、こんな話をばら撒く政治家を見たことがない。

投稿: 風呂26 | 2024年1月27日 (土) 00時33分

石破代議士様
 石破先生が総理大臣になるか、自民が野党転落の分水嶺。
高市、上川では、この国難は重過ぎて持つはずがない。菅さん、小泉進次郎、河野太郎さんらの支援のもと、石破先生しか無い。小泉純一郎さんのように勝ち取ることです。応援しています。

投稿: 和歌山五郎 | 2024年1月27日 (土) 08時55分

石破さんの誠実な人柄、真摯な政治姿勢を今こそ、自民党は必要とすべき時なのに、もったいない。好き嫌いで動かないで、ほしい。

投稿: 森井壽浩 | 2024年1月27日 (土) 12時22分

石破先生 政策に共鳴致して居ります、頑張って下さい!

投稿: 大山 通夫 | 2024年1月27日 (土) 12時49分

茂さん
 宇野総理は確か女性スキャンダルで退陣していったような気が。巷で言われてたのが「蜂の一刺し」だったような。僕が高校3年生の時で、記憶がうつろです。受験があったものそうですが、中曽根さんのあとは結構政局がうごめいてた様に思います。防災省ですが、このブログを読んでいくと、防衛省的省庁をまた作るように見えて、石破さんまたポカやってないかと戸惑いました。有事においては自衛隊が敵の排除に全力を尽くすため、国民保護にあたる余力は乏しい場合が生じ得とありますが、そのために日米安全保障条約があるのではありませんか?。
 ふと疑問に思いました。
 反論したりするのも、茂さんに総理になってほしいからですから悪しからず。

投稿: 安村直起 | 2024年1月27日 (土) 16時40分

石破さん
政治不信に喘いでいる筈の永田町の喧騒の中、石破さんにはご心痛(無力感)を押してブログご更新を戴き有り難うございます。
私が住む地域では紅梅が花をつけておりますが、自民党の患部らは愚かな権力闘争没頭して‥再び国民を舐めているらしい。
ボスの選択を過ったせいでもありますが、情けないご時勢です。

 ★国家危機に横目に権力闘争に耽る罔さ殆さと愚かさ
多少とはいえ改善が期待されていた筈の自民党政治刷新本部は、一部には最悪の事態が予想された通り、本義である≪国民の明るい未来ため!≫、≪民主主義を護るため!≫ などは一片の欠片もなく、代わりに ≪不信の目を向ける国民を如何に騙すか‥≫、特に本部長の座にある岸田昼行燈の頭には 結局は≪如何に自分の権力の座を長続きさせるか!≫ しか頭にないことを如実に(露骨に)曝す結果となりました。
今さらながら、昼行燈には、政治権力者として“やりたいこと”も“重職として果たすべき使命もなにもない”。
今さらながら、あの場違いな笑顔‥、あの的外れな理屈‥、欠落した国家観‥などはバラバラな現象と診えるが、それらの根底では昼行燈を貫く ≪罔さ殆さ≫ の危機の証しなのだと。
国民は総体として自民党議員の選択を過り、自民党議員は総裁の選択を過った‥福沢諭吉翁の防護壁を躱した「二重の過ち」。
⇒罔く殆い昼行燈は、多くの派閥を解散に追い遣ったことで、≪これで俺は絶対的な権力者だ≫ と祝杯を挙げているとか‥w。国内の民主主義が壊れ、自民党内の民主主義も崩れているのに‥。
⇒敢えて別角度から眺めますと、会議を映すTVの片隅で、渡海紀三朗さんや浜田靖一さんら改革派の人たちが発する ≪残念さ、無念さ≫ に心が痛みます。彼らの一層の奮起を念じます。
蛇足:今回の「派閥→政策集団」は、石破さんが常々仰るこれこそ真に ≪看板の架け替えただけの無意味≫で醜い猿芝居。

投稿: 黒山椒無躇 | 2024年1月27日 (土) 19時03分

石破先生へ
お疲れ様です。
自民党の派閥解散の流れを見てみますと、やや世論迎合的な一面を感じる一方、歴史ある宏池会や清和研究会が解散するなど寂しさ寂寥感を感じたりと様々な思いがします。
今後はどのような形で「政策集団」あるいは「主義主張集団」が結成されていくか、大変興味のあるところです。

治安問題について一言。
先日、愛媛県四国中央市にて独立系指定暴力団の若頭が広域指定暴力団の組員を射殺して、全国指名手配で未だ逮捕されず(1/27現在)、逃亡しております。
また1月26日のニュースでは、1970年代の極左暴力活動で国際手配となっている容疑者が、偽名を使い神奈川県内の病院に入院(末期がん)という状況です。
公安当局は何をしているのでしょうか?
市中で拳銃を使った殺人事件犯人を2週間以上捕まえられず、70年代の国際手配犯を40年近くも放置している日本の警察機関。
警察庁・公安調査庁・警視庁そして全国のトド府県警察本部、しっかりと仕事して下さい。
年度末が近づいており、職員退官の慰労会や懇親会をする時期ですが、もっともっと市中の警備・日常の取締りをやってから、懇親をするようにお願いします。

投稿: 正木公二 | 2024年1月27日 (土) 20時48分

石破様、こんにちは。昨今、震災や裏金問題、航空機の安全、有事の危機など問題が絶えません。ある方と会話している時、田中角栄のような人がでてこないかと語っていました。国民は国民目線で政治をやってくれる政治家を求めているようです。石破様期待しています。

投稿: hitomugi | 2024年1月28日 (日) 11時59分

 自民党の派閥の存続については自民党の問題であり、私は正直「どうでもいい、知った事ではない」と思います。あの石原慎太郎さんの口調を真似て「くだらないね」と言ってみたいです。
 しかし、派閥主催の政治資金パーティー券収入を政治資金収支報告書に記載せず、その金額が報道にあるような数千万から何億というものであれば、そのお金の使い道について誰もが当然疑問を抱くものでしょう。
 ここで「きっと〇〇に使われたに違いない」というコメントは憶測の域を出ないので差し控えなければなりませんが、これらのお金は政治活動に使っており報告書に記載しなかっただけのことで、杜撰な会計処理でした。というのであれば、何も無理して派閥を解散する必要はなく、今後の会計処理を正していく、そのための法改正を含めた議論が必要だという話に過ぎないでしょう。
 ですから、現時点で派閥の解散が決まったのであれば、上記の使い道については説明できず、自らやましいことがあると認めたようなものです。
 そうなれば、パーティー券を買って支援して頂いたまっとうな自民党の支持者を自民党が長い間裏切って来たという事であり、取り返しがつくものではありません。
 よって最低限、いわゆる裏金を手にして使徒を明らかにできない議員は、全員辞職して出直さなければ自民党の信頼回復は有り得ず、事実上戦後の自民党政治は終焉に向かうだろうと思っております。

投稿: コジュケイ | 2024年1月28日 (日) 15時12分

【自民党支持率において、歴代最低を顕わにした岸田政権】

1/21付けの少し古い記事と云うのかも分からない。時事の記事にあった。これまでの最低は麻生政権時代の自民党の支持率で、15、1%なのだそうだが、メガネ政権の自民党支持率は、14'、6%まで下がっているそうだ。わざわざ新年会まで呼ばれた時事がこういう数字を記事するのである。まあ、麻生政権がその後どうなったのかを知っている人々は大量にいるので、そのようになるだろう。

『自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、同党の支持率が急落している。時事通信の1月の世論調査では、野党時代を除いて1960年の調査開始以来最低の14.6%。有権者の厳しい視線が岸田内閣だけでなく党にも向いている状況が鮮明になり、衝撃が広がっている。・・・・・・・・・・これまでの最低値は麻生内閣時の2009年7月の15.1%。この翌月の衆院選で惨敗し、野党に転落しているが、今回はこれを下回った。』

思えば、メガネ政権の業績は、サミット開催、統一教会のあぶり出し、そして政治とカネ。これに尽きるのかもわからない。国益になる何かがあったと言えるようなものがない。例えば容疑不明のままシナ帝国政府に逮捕、或いは拘束されている邦人は、17人以上いるらしいが、このメガネ政権で解放された人は皆無なのだ。シナ帝國依りだとする政権で、シナ帝国と仲の良い公明党と与党を組んでいるのに相手に抗議もできないのかどうかもわからない。外務省を通して抗議はしているらしいが増すごみはそれをニュースにしないので、なにもしていないこととかわるところがない。

メガネ政権は、何をしたのかわからないが東アジアの経済はk国とシナ帝国のオワコンで我が国の経済に光が当たるようになった。今後のことを考えるのは自民党でいいのだろうか?

信頼を喪えば相手されなくなるだろう。支持率15%の麻生政権が倒れて、政権交代が起こり、鳩山政権が立ち上がり、日経平均7000円台の悪夢が出来上った。支持率14%のメガネはどんな政権を呼び込むのか不安である。日経平均のことまで考えないといけないのか? おそらくは、無関係なのかもわからないが不安もある。

メガネ政権はそれ自体が失政である。こんな役立たずの政権は珍しい。

数年後には、 反日のメガネ政権だったのかと思い出すかもわからない

投稿: 旗 | 2024年1月29日 (月) 02時53分

【災害常在を考え行動する防災省】

阪神淡路大震災のころの話である。当時、大きな批判になった出来事だ。時の政権は村山であった。彼は社会党出身の政治家であったことが原因なのかと思うが、なんと! 震災直後の神戸に自衛隊の出動をためらったのである。それをきつく非難され、何と答えたといえば、

「初めてのことだから・・・・・」

これには驚いた。自分がどういう立場にいるのかという自覚がないのだ。

このような無自覚な総理大臣が今後も出てくるかもわからない。こういう無自覚無責任を防ぐことは現場での一分一秒を争うことに役立つのだ。災害の規模を首相に伝えることも防災省の仕事である。そして自衛隊の出動とかの助言をしやすくなるであろう。

現行憲法には戒厳令もない。こういうことが問題になるときが来るような気もする。

防災省は災害に特化した役所である。この役所の働きは災害発生時の迅速な行動にある。複数の県にそれが役立つだろうと思います。救助内容の品質に差が起きることが防げる。これだけでも役に立つだろう。

投稿: 旗 | 2024年1月29日 (月) 03時27分

石破先生

今晩は!!。
厳しい寒波が続いたかと想えば、少し緩み、もう間もなく2月に入れば立春を迎え、春の到来ですね?26日の国会開催の前の所謂「政治資金規正法違反」の自民党内の問題が大変な問題となり、予算員会の前にこの問題に絞って国会が開かれ質疑応答が始まっております。
衆議院の委員会では先生は質問者の斜め後ろに座られ、とても目立っております。忸怩たる想いで座られているだろうな!と思い、とてもお疲れ様であります
小生は先生と同郷、鳥取県出身の「国の将来を憂う」者であります。
本日は、このパーティー券販売による自民党各派閥の政治資金規正違反について、その後の展開より述べて見たいと存じます。

さて、岸田総理は自民党内に「政治刷新本部」を立ち上げ、パーティー券販売によるキックバックや裏金作りが世に知られ、低下を辿るばかりの内閣支持率の上昇を狙って躍起であります。その為岸田総理は、先ず自らの派閥の宏池会の解散を決めました。そしてそれに続き、安倍派の派閥解散、二階元幹事長の二師会の派閥解散と続き、森本派もとうとう解散を決めたようであります。然し、麻生派、茂木派は存続を決めましたがその中に派閥からの離脱議員が続き、今後はどうなるのか全く不透明のようであります。

そして自民党の「政治刷新本部」も所謂安倍派の疑惑議員が入って居り、野党を初めマスコミに叩かれているようです。そして過日、政治刷新本部より中間取りまとめ案が発表されました。
派閥は「政策集団」として残っても、「政治資金集めのパーティー券販売は中止し、閣僚ポストなどとは切り離して行う。」などの大筋は決まりましたが、所謂安倍派幹部達の立件が難しく、不起訴になりそうなため、更に野党より追及を受けております。
それはそうでしょう!!。松野元官房長官をはじめ、疑惑の議員達は「現在当局によって調査中であり、お答えは控えさせて頂きます」と皆、一様に判を押したように述べて来ておりながら、政治資金報告書への不記載指示は今や亡くなった安倍元総理大臣、細田氏などの派閥会長によるものであったと「死人に口無し」の答弁であります。
これらの安倍派幹部は検察当局より不起訴となっても、どのように『道義的責任は採るのでしょうか?』まさか、政治資金規正報告書への不記載を法律違反であることを知らなかったと言う訳ではないでしょう?

昨日28日今日29日のこの問題に特化した国会審議でも岸田総理を初め閣僚の答弁は、「全く意味不明の答弁」であります。
岸田総理の自ら立ち上げた『政治刷新本部』とは今の自民党への追及逃れとだけしか見えないのはどうした事でありましょう!!。
「政治刷新本部」には「家」が抜けていて、『政治家刷新本部』が正しいのではないでしょうか?衆参の国会審議を見て居れば、益々怒りが込み上げてくるほどであります。
この様な自民党のていたらくを国民に何時までも見せて居れば、衆参とも過半数どころか二度と立ち上れない程の痛みとなるようであります。

このような自民党の今の状況より脱却する為には、石破先生を中心とした、菅元総理、小泉議員、河野議員らによる自民党の所謂リベラル保守派と目される諸氏による政権の実現を行うより、術はないのでは?と存じます。

次に元旦に発生しました能登半島地震に於いて、漸く約一ヶ月も経った一昨日、27日頃よりボランティア活動の受け入れが始まりました。被災地域が半島であり交通手段の途絶と、ライフラインが未だに復旧して居らず、ボランティア活動の受け入れも出来なかったと云われて居ります。この様な時であればこそ、ボランティア活動の為の寝泊まり出来る災害用キャンピングカー、トイレカー、キッチンカー、水や蓄電池車、なども用意出来て居ればと思うばかりであります。当に遅きに失したと云うべきであります!!。

石破先生が予ねてより提唱されて居りました「防災省」が一早く設立されて居れば、それまでに起こった「阪神淡路大震災」、「東日本大震災」「熊本地震」鳴戸の対応の反省などの知見が蓄えられておれば、少しでも早く救助活動や復旧支援も出来たものを、と想われるからであります。
「天災などによる災害から、被災者が救援を求める事は国民の生きる為の基本的人権であり、国家がその事に応える事は基本的な義務」であると確信する者であります。

災害の発生から人命救助、被災者支援とその後の復旧など知見を系統立て蓄えて措けば、免れられない天災があっても人的被害は縮小するはずであります。
以上縷々述べましたが、石破先生の一早く政権が出来る事が、今の我が国の困難な現状を変える唯一の可能性であると想う小生であります。・・・今こそお立ち上り下さいますよう!!。


投稿: 桑本栄太郎 | 2024年1月29日 (月) 23時24分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 防災専門省庁の必要性(再)など | トップページ | イシバチャンネル第百四十一弾「2024年辰年」 »